JPH05322707A - エンジン台上運転時の制御方法 - Google Patents

エンジン台上運転時の制御方法

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JPH05322707A
JPH05322707A JP13282992A JP13282992A JPH05322707A JP H05322707 A JPH05322707 A JP H05322707A JP 13282992 A JP13282992 A JP 13282992A JP 13282992 A JP13282992 A JP 13282992A JP H05322707 A JPH05322707 A JP H05322707A
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JP
Japan
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engine
engine torque
torque
inspection
cylinder pressure
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JP13282992A
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Inventor
Takeshi Koyama
武 小山
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は操作性や応答性の良いエンジン台
上運転時の制御方法を提供することにある。 【構成】 出力操作手段35によってエンジントルクT
oを増減操作するように構成されたエンジン4を基台2
上に装着し、エンジン4の出力操作手段35に対してそ
の出力操作手段を所定の目標エンジントルク相当の操作
量だけ駆動出来る出力操作用アクチュエータ12を装着
し、エンジン4の少なくとも一の気筒に同気筒の筒内圧
Pn情報を出力する筒内圧センサ16を装着し、筒内圧
Pnを取り込みそれに応じたエンジントルクTonを算
出し、エンジントルクTonを目標エンジントルクTo
に制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの性能テスト等
を台上で行う際に採用されるエンジン台上運転時の制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等の駆動源として使用されるエンジ
ンはその運転状態が変化することに応じて、各部位の示
す特性が大小変化する。このエンジンの運転状態を示す
値としてはエンジン回転数、アクセル開度、エンジント
ルク、吸入空気量、燃料供給量、その他、等がある。こ
れらエンジン自体の各運転状態値の一つとしてのエンジ
ントルクは、車両等の被駆動体の運転性能に大きく影響
を与えることより、このエンジントルクを運転域全体で
連続的に変化させ、この変化値に応じた各種出力値やエ
ンジン各部の状態値がデータとして採取されることが多
く行われ、これによってエンジンや車両の改良が促進さ
れている。
【0003】処で、エンジンの性能テストは車両等の被
駆動体にエンジンを実装し、被駆動体の駆動時における
エンジン自体の特性値を採取することが好ましい場合も
あるが、駆動するエンジンの性能テスト時の操作性やテ
スト作業の容易性を考慮した場合は台上運転テストが有
効であり、各種の計測データ採取のためにこの台上運転
テストが多く行われている。このようなエンジンの台上
運転テストにおいて、エンジントルクを所望の目標値に
順次変化させてその目標毎に所望のデータを順次採取す
る場合、エンジントルクはアクセル開度やラック位置の
調整によって増減変化され、この際、目標エンジントル
クに実エンジントルクを操作性良く、しかも、応答性良
く操作できることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の台上
運転テストである、ASR(オート・スピード・レギュ
レーション)方式を採った場合、エンジン回転速度をフ
ィードバックして制御する。この場合、スロットバルブ
を微調整してエンジン回転速度を目標値に修正するが、
このスロットバルブやラックの開度位置の変化がエンジ
ン回転速度の変化に変換されるのに比較的時間がかか
り、スロットバルブによるエンジン回転速度の制御は操
作性及び応答性に問題が有った。更に、ATR(オート
・トルク・レギュレーション)方式を採った場合、エン
ジントルクを出力軸のねじれ情報や出力軸に連結される
動力計のメータの値に基づき算出し、このエンジントル
クが目標値に成るようにスロットルバルブやラックの開
度位置を微調整している。この場合、ねじれ情報の検出
装置や動力計が比較的高価であり、しかも、操作性や応
答性に問題が有った。
【0005】更に、AθR(オート・スロットル開度・
レギュレーション)方式を採った場合、スロットルアク
チュエータの開度θsを目標開度にセットするのは容易
である。しかし、エンジンがオールスピードガバナ式の
ディーゼルエンジンであると、スロットル開度とエンジ
ントルクの相関が複雑、即ち、スロットル開度の単位変
化量当たりのエンジントルク変化量が比較的小さい領域
と比較的大きい領域とが隣合い、不連続なエンジントル
ク特性を示すため、目標スロットル開度の算出にマップ
を必要とし、操作性にも問題が有った。本発明の目的
は、操作性や応答性の良いエンジン台上運転時の制御方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、1の発明方法は出力操作手段によってエンジント
ルクを増減操作するように構成されたエンジンを基台上
に装着し、上記エンジンの出力操作手段に対してその出
力操作手段を所定の目標エンジントルク相当の操作量だ
け駆動出来る出力操作用アクチュエータを装着し、上記
エンジンの少なくとも一の気筒に同気筒の筒内圧情報を
出力する筒内圧センサを装着し、上記筒内圧を取り込み
その筒内圧に応じたエンジントルクを算出し、上記エン
ジントルクを目標エンジントルクに制御することを特徴
とする。
【0007】2の発明方法は出力操作手段によってエン
ジントルクを増減操作するように構成されたエンジンを
基台上に装着し、上記エンジンの出力操作手段に対して
その出力操作手段を所定の目標エンジントルク相当の操
作量だけ駆動出来る出力操作用アクチュエータを装着
し、上記エンジンの燃料噴射ポンプのラックの位置情報
を出力するラック位置センサを装着し、上記ラック位置
を取り込みそのラック位置に応じたエンジントルクを算
出し、上記エンジントルクを目標エンジントルクに制御
することを特徴とする。
【0008】3の発明方法は出力操作手段によってエン
ジントルクを増減操作するように構成されたエンジンを
基台上に装着し、上記エンジンの出力操作手段に対して
その出力操作手段を所定の目標エンジントルク相当の操
作量だけ駆動出来る出力操作用アクチュエータを装着
し、上記エンジンの燃料供給路に燃料供給量情報を出力
する燃料供給量センサを装着し、上記燃料供給量を取り
込みその燃料供給量に応じたエンジントルクを算出し、
上記エンジントルクを目標エンジントルクに制御するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】一の気筒に対設される筒内圧センサで筒内圧を
検出し、同筒内圧に応じたエンジントルクを算出するの
で、エンジントルクを目標エンジントルクに制御するこ
とが比較的容易に応答性良く行える。更に、燃料噴射ポ
ンプのラックの位置を検出し、同ラック位置に応じたエ
ンジントルクを算出するので、エンジントルクを目標エ
ンジントルクに制御することが比較的容易に応答性良く
行える。更に、エンジンの燃料供給量を検出し、同燃料
供給量に応じたエンジントルクを算出するので、エンジ
ントルクを目標エンジントルクに制御することが比較的
容易に応答性良く行える。
【0010】
【実施例】ここでは、まず、本発明方法で用いる台上試
験機1を図1に沿って説明する。この台上試験機1は基
台2上のエンジン固定部に図示しない固定手段によって
ディーゼルエンジン(以後単にエンジンと記す)4を装
着出来るように構成されている。この台上試験機1に装
着されたエンジン4はその出力軸3が台上試験機1に対
設されている動力吸収用の水動力計6に連結され、エン
ジン4の燃料噴射ポンプ5はその燃料供給口10が燃料
供給系7の燃料パイプ8に連結されている。更に、燃料
噴射ポンプ5はエンジンの各気筒のインジェクタ9に高
圧燃料をそれぞれ供給出来、各インジェクタ9のドレー
ンパイプ19が後述の切り換え機構を介して燃料タンク
18に連結されている。
【0011】燃料噴射ポンプ5は燃料噴射量を増減調整
するラック11を備え、その操作レバー35にはレバー
駆動用の出力操作用アクチュエータ(以後単にレバーア
クチュエータと記す)12が接続される。このレバーア
クチュエータ12は制御手段を成す検査用コントローラ
13に接続され、同コントローラ13の制御出力Vnに
応じて所定操作量L1だけ操作レバー35を駆動するよ
うに構成されている。なお、ラック11にはラック位置
Hn相当の電圧信号を出力するラックセンサ31が装着
され、同センサは出力信号をデジタル変換するA/D変
換器32を介して検査用コントローラ13に接続されて
いる。
【0012】他方、ここでのエンジン4の一の気筒(図
1における左端の第1気筒)15には筒内圧Pnを常時
出力出来る筒内圧センサ16が対設され、同センサは検
査用コントローラ13に接続されている。ここでエンジ
ンのシリンダヘッド401はその一の気筒15との対向
する部位に図示しないセンサ取付穴があらかじめ形成さ
れており、同センサ取付穴に筒内圧検出時に筒内圧セン
サ16が捩じ込み装着される。筒内圧センサ16は図示
しない圧電素子(図示せず)を備え、同素子を燃焼室に
対向配備することによって筒内圧Prに応じた信号を検
査用コントローラ13の入力ポート133にA/D変換
器17を介して出力するように構成されている。
【0013】燃料供給系7は燃料タンク18と燃料パイ
プ8及びドレーンパイプ19で構成され、ドレーンパイ
プ19は燃料フィルタ36やインジェクタ9からの戻り
燃料を燃料タンク18に戻すように構成されている。特
に、燃料パイプ8には燃料供給量Gn信号を出力する燃
料供給量センサ20が装着され、同センサの出力はA/
D変換器37を介し検査用コントローラ13に出力され
ている。なお燃料供給量センサ20は計測時に燃料フィ
ルタ36やインジェクタ9からの両ドレーンパイプ19
の戻り燃料を燃料パイプ8を介して燃料噴射ポンプ9に
戻す様に供給路を切り換える切り換え機構201を備え
る。
【0014】検査用コントローラ13はメインメモリ2
1と、CPU22と、入出力回路23と、検査用メモリ
24と、CRT25とキーボード26とで構成されてい
る。メインメモリ21には図7乃至図11に示すような
検査プログラム等が記憶処理され、キーボード26によ
り入力される所定の検査モードMd1,Md2指令や各
検査指定値に応じ、各センサからの入力信号を処理し、
順次取り込まれる各検査データを所定の検査モードに沿
って検査用メモリ24に取り込み、あるいは所定の表示
モードで指定のデータをCRT25に表示する。
【0015】入出力回路23の各入力端子には筒内圧セ
ンサ16、燃計供給量センサ20、ラックセンサ31、
エンジン回転速度信号を出力する回転センサ27、スロ
ットル開度θs信号を出力するスロットルセンサ28、
吸入空気量Q信号を出力するエアフローセンサ29水温
wt信号を出力する水温センサ30、その他等のセンサ
が検査項目に応じ適宜選択され装着されている。入出力
回路23の各出力端子には燃料噴射ポンプ5の燃料噴射
量を増減調整するレバーアクチュエータ12が接続され
る。検査用メモリ24は読み取り書き込み可能であり、
検査データを順次取り込む多数のエリアを備える。CR
T25は表示指令に応じ検査データを所定の表示モード
で表示出来る。
【0016】以下、、本発明の制御方法を図7及び図1
1のプログラムに沿って説明する。ここでは検査用のエ
ンジンが駆動され検査用コントローラ13の図示しない
メインスイッチがオンされることによって検査制御可能
状態に入る。検査用コントローラ13はステップa1に
おいて各機構部の異常部を検知し、異常では異常表示を
行い、異常でないかぎりステップa2に進む。
【0017】ステップa2では検査操作者のキーボード
26の操作により入力される、エンジントルクToが複
数指定される検査モードMd1かエンジントルクToが
単一指定される検査モードMd2かの指令を待ち、入力
によりステップa3よりステップa4あるいはa5の各
検査モードMd1,2処理に選択的に進み、この後でス
テップa6に進む。ステップa6では表示指令か否か判
断し、Noではメインルーチンの1制御周期を完了さ
せ、Yesではステップa7に進む。ステップa7では
所定の表示モードでのデータ表示(図示せず)の処理を
実行し、データ表示処理の終了指令に応じてメインルー
チンに戻り、メインルーチンの制御をも完了させる。
【0018】ここでステップa4の検査モードMd1処
理を図8の制御ルーチンに沿って説明する。まずステッ
プb1で検査トルク指定指令の入力を待ち、入力される
とステップb2で検査トルク指定値である目標エンジン
トルクTon,To(n+1),To(n+2),To(n+3)・・
・・To(n+e)値が必要な値だけキーボード26で入力
され、これが検査用コントローラ13の記憶回路内の検
査指令値のエリアに入力される。続いてステップb3で
は検査項目指令の入力を待ち、入力によってステップb
4に進み、必要とされる検査項目、例えばエンジン回転
数Ne,スロットル開度θs,吸入空気量Q、水温w
t、等の必要な値だけがキーボード26で入力され、指
定される。
【0019】ステップb5に達すると、操作者が検査準
備完了であるとして検査可能指令信号を入力するのを待
ち、入力によりステップb6に進む。このステップb6
のデータ計測処理は図10,図11に示すデータ計測処
理ルーチンに沿って行われ、その完了時にステップb7
に達し、ストップ指令の入力を待ってメインルーチンに
リターンする。他方、メインルーチンのステップa3よ
りa5の検査モードMd2処理に達した場合の検査モー
ドMd2処理を図9の制御ルーチンに沿って説明する。
ここではまずステップc1で検査トルク指定指令の入力
を待ち、入力されるとステップc2で検査トルク指定値
である目標エンジントルクTonがキーボード26で単
一指定され、これが検査用コントローラの記憶回路内の
検査指令値のエリアに入力される。
【0020】続いてステップc3乃至c7では検査モー
ドMd1のステップb3乃至b7と同様の処理が行わ
れ、ここでは重複説明を略す。これら検査モードMd
1,Md2の各ステップb6,c6のデータ計測処理を
図10,図11のデータ計測処理ルーチンに沿って説明
する。このデータ計測処理ルーチンでは、ステップd1
に検査モードMd1で達した場合、複数の検査トルク指
定値である目標エンジントルクTon,To(n+1),T
o(n+2),To(n+3)・・・・To(n+e)値と、必要とさ
れる検査項目、例えばエンジン回転数Ne,スロットル
開度θs,吸入空気量Q、水温wt、等が計測項目エリ
アにセットされる。他方、ステップd1に検査モードM
d2で達した場合、単一指定されている検査トルク指定
値である目標エンジントルクTon値と、必要とされる
検査項目、例えばエンジン回転数Ne,スロットル開度
θ,吸入空気量Q、水温wt、等が計測項目エリアにセ
ットされる。ステップd2に達すると、1サンプリング
処理を行う必要回数Snがキーボード26で入力され、
ステップd3に進む。このステップd3では検査スター
ト指令の入力を待ち、操作者が必要な運転状態にエンジ
ンのセットを完了し同検査スタート指令を入力すると、
ステップd4に進む。
【0021】ここでは、設定されているサンプリング周
期Snの第1の周期番号S1がセットされ、ステップd
5に達する。ここでは、検査モードMd1か否か判断
し,Md1ではステップd6にそうでないとステップd
7に進む。ステップd6では目標エンジントルクToの
収納エリアにTonをストアし、ステップd7に達す
る。ここでは、筒内圧pnを取り込む。この場合の筒内
圧pnは図2に示すように、各1サイクル中における最
大筒内圧Pmaxを順次図示しない最大筒内圧算出ルーチ
ン(所定クランク角毎の割り込みで処理される)で算出
しておき、ここで最新の最大筒内圧Pmaxを筒内圧pn
に設定している。続いてステップd8,d9に進む。こ
こでは筒内圧pn相当の実エンジントルクTnを筒内圧
−トルク変換マップmp1(図4参照)で算出し、更に
目標エンジントルクTonと実エンジントルクTnの差
であるトルク補正量ΔTnを算出し、ステップd10に
進む。ここではトルク補正量ΔTnが設定値α以内にあ
るか否か判断し、設定値α以内に達しない間はステップ
d11,d12に進み、トルク補正量ΔTnを除去出来
るラックレバー駆動出力Vnを所定のマップ(図示せ
ず)で算出し、同駆動出力Vnによってラック11即ち
レバーアクチュエータ12を駆動し、再度ステップd7
に進む。
【0022】ステップd7乃至d12の繰返によってト
ルク補正量ΔTnが設定値α以内に達すると、即ち、エ
ンジンが目標エンジントルクTonを出力するように成
ると、ステップd13に進み、検査項目にある各デー
タ、例えばエンジン回転数Ne,スロットル開度θs,
吸入空気量Q、水温wt、等の必要な値が取り込まれ、
各値が記憶回路内の目標エンジントルクTon用の各デ
ータ取り込みエリアにストアされる。この後、ステップ
d14では目標エンジントルクToが最終値To(n+e)
に達したか否か判断し、達しない内(エンジントルクT
oが複数指定される検査モードMd1の場合)はステッ
プd5に進む。なお、検査モードMd2では目標エンジ
ントルクToが単一の値であり、これが最終値To(n+
e)と見做され、ステップd15に進む。
【0023】他方、検査モードMd1においてステップ
d5に再度進むと、目標エンジントルクToの更新処
理、目標エンジントルク、例えばTo(n+1)のエンジン
出力の調整をステップd7乃至d13で行い、目標エン
ジントルクTo(n+1)への調整が成されると、ステップ
d13でエンジン回転数Ne,スロットル開度θs,吸
入空気量Q、水温wt、等の必要なデータが取り込ま
れ、記憶回路内の目標エンジントルクTo(n+1)用の各
データ取り込みエリアにストアされる。
【0024】この後、ステップd14では目標エンジン
トルクToが最終値To(n+e)に達したか否か判断し、
達しない内は再びステップd5以下を繰返し、目標エン
ジントルクToが最終値To(n+e)に達すると、ステッ
プd15に進み、ここで検査ストップ指令の入力を判断
し、入力ではメインにリターンし、検査ストップ指令が
入力されていないと、ステップd16に進み、ここで次
のサンプリング指令が入力されているか否か判断し、入
力されていないとメインにリターンし、サンプリング指
令が入力されているとステップd4に進む。このように
して再度ステップd4に達した場合、ここではサンプリ
ング周期番号Snを現在値より一つ加えて更新し、たと
えばS1であるとS2とし、ステップd5以下を繰返
し、サンプリング周期番号S2での再度のデータ収集を
行い、ステップd15に進み、ここで検査ストップ指令
の入力時あるいは、ステップd16でのサンプリング指
令が入力されていない時にメインルーチンにリターンす
る。
【0025】このように、ここではステップd7乃至d
13を繰り返し処理することによって目標エンジントル
クToに容易にエンジン運転状態を修正制御出来、特に
実エンジントルクTnを筒内圧pnに応じて応答性良く
算出出来、これを目標エンジントルクToに応答性良く
調整制御出来、応答性良く各運転状態でのデータの採取
ができる。なお、上述のステップd7では各1サイクル
中における最大筒内圧Pmaxを筒内圧pnに設定してい
たが、これに代えて、図3に示すように図示平均有効圧
pmi(図3参照)を図示しない図示平均有効圧算出ル
ーチン(所定クランク角毎の割り込みで処理される)で
算出しておき、ステップd7で図示平均有効圧pmiに
行程容積(排気量Va)を乗算して実エンジントルクT
oを算出するように構成しても良い。この場合も同様の
作用効果が得られる。
【0026】上述の本発明の制御方法では、実エンジン
トルクTnを筒内圧pnに基づき算出し、この実エンジ
ントルクTnを目標エンジントルクToに修正していた
が、これに代えて、実エンジントルクTnを燃料噴射ポ
ンプ9の燃料噴射量を増減調整するラック11のラック
位置Hn信号に基づき算出し、この実エンジントルクT
nを目標エンジントルクToに修正しても良い。第2の
発明の制御方法でも図1のエンジンを使用でき、しか
も、検査用コントローラ13の行う各処理もデータ計測
処理ルーチンの一部が相違する他は全て同一のため、こ
こでは重複説明を略し、図12のデータ計測処理ルーチ
ンの一部を説明する。
【0027】この場合、図12に示すように、ステップ
d1よりd6に順次進み、図10データ計測処理ルーチ
ンと同様に複数あるいは単一の検査トルク指定値である
目標エンジントルクTonと、必要とされエンジン回転
数Ne,スロットル開度θs等の計測項目を所定エリア
にセットし、1サンプリング必要回数Snが入力され、
検査スタート指令の入力で第1のサンプリング周期S1
に入る。そして検査モードMd1に応じ目標エンジント
ルクToを設定し、ステップd7aに達する。ここでは
入力されている現在のラック位置Hn相当の実エンジン
トルクTnをラック位置Hn−トルク変換マップmp2
(図5参照)で算出する。この後のステップd9、d1
0ではトルク補正量ΔTnを算出し、トルク補正量ΔT
nが設定値α以内に調整されるようにトルク補正量ΔT
n相当のラックレバー駆動出力Vnでレバーアクチュエ
ータ12を駆動し、設定値α以内に達すると、図11に
示したと同様にステップd13以降の処理が行われ、メ
インルーチンにリターンする。
【0028】この場合も、第1の発明方法と同様の効果
が得られ、ラック位置Hnはエンジントルクとの相関が
比較的高く、特にオールスピードガバナの場合はその傾
向が高く精度良くエンジントルクを制御出来る。しか
も、ラックセンサ31の取付性が高く、装置の低コスト
化を図れる。上述の第1、第2の制御方法に代えた第3
の発明の制御方法では、実エンジントルクTnを燃料供
給量Gn(燃料供給量センサ20により入力されてい
る)に基づき算出し、この実エンジントルクTnを目標
エンジントルクToに修正している。第3の発明の制御
方法でも図1のエンジンを使用でき、しかも、検査用コ
ントローラ13の行う各処理もデータ計測処理ルーチン
の一部が相違する他は全て同一のため、ここでは重複説
明を略し、図13のデータ計測処理ルーチンの一部を説
明する。
【0029】この場合、図13に示すように、ステップ
d1よりd6に順次進み、図10データ計測処理ルーチ
ンと同様に複数あるいは単一の検査トルク指定値である
目標エンジントルクTonと、必要とされエンジン回転
数Ne,スロットル開度θs等の計測項目を所定エリア
にセットし、1サンプリング必要回数Snが入力され、
検査スタート指令の入力で第1のサンプリング周期S1
に入る。そして検査モードMd1に応じ目標エンジント
ルクToを設定し、ステップd7bに達する。ここでは
燃料供給量センサ20より入力されている現在の燃料供
給量Gn相当の実エンジントルクTnを燃料供給量Gn
−トルク変換マップmp3(図6参照)で算出する。こ
の後のステップd9、d10ではトルク補正量ΔTnを
算出し、トルク補正量ΔTnが設定値α以内に調整され
るようにトルク補正量ΔTn相当のラックレバー駆動出
力Vnでレバーアクチュエータ12を駆動し、設定値α
以内に達すると、図11に示したと同様にステップd1
3以降の処理が行われ、メインルーチンにリターンす
る。この場合も、第1の発明方法と同様の効果が得ら
れ、燃料供給量Gnはエンジントルクと密接な関係に有
り、応答性良くエンジントルクを制御出来る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、第1の発明方法は一の気
筒の筒内圧に応じた実エンジントルクを算出し、同エン
ジントルクを目標エンジントルクに修正制御するので、
応答性良くエンジン台上運転時のエンジントルクの制御
を行える。
【0031】更に、第2の発明方法は燃料噴射ポンプの
ラック位置に基づき実エンジントルクを算出し、同エン
ジントルクを目標エンジントルクに修正制御するので、
応答性良くエンジン台上運転時のエンジントルクの制御
を行え、特に、低コスト化を図れる。
【0032】更に、第3の発明方法は燃料供給量センサ
からの燃料供給量に基づき実エンジントルクを算出し、
同エンジントルクを目標エンジントルクに修正制御する
ので、特に、応答性の高いエンジン台上運転時のエンジ
ントルクの制御を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジン台上運転時
の制御方法で用いるエンジン台上試験機の全体構成図で
ある。
【図2】図1のエンジン台上試験機により駆動するエン
ジンの筒内圧の特性線図である。
【図3】図1のエンジン台上試験機により駆動するエン
ジンの筒内圧−行程容積の特性線図である。
【図4】図1の検査用コントローラが用いる筒内圧−ト
ルク変換マップの特性線図である。
【図5】図1の検査用コントローラが用いるラック位置
−トルク変換マップの特性線図である。
【図6】図1の検査用コントローラが用いる燃料供給量
−トルク変換マップの特性線図である。
【図7】図1のコントローラが行うメインルーチンの制
御プログラムのフローチャートである。
【図8】図1のコントローラが行うMd1処理の制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図9】図1のコントローラが行うMd2処理の制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図10】図1のコントローラが行うデータ計測処理の
制御プログラムの前部のフローチャートである。
【図11】図1のコントローラが行うデータ計測処理の
制御プログラムの後部のフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施例としてのエンジン台上運
転時の制御方法で用いるデータ計測処理の制御プログラ
ムの前部のフローチャートである。
【図13】本発明の他の実施例としてのエンジン台上運
転時の制御方法で用いるデータ計測処理の制御プログラ
ムの前部のフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン台上試験機 2 基台 4 エンジン 5 燃料噴射ポンプ 7 燃料供給系 9 インジェクタ 11 ラック 12 アクチュエータ 13 コントローラ 16 筒内圧センサ 20 燃料供給量センサ 31 ラック位置センサ 35 レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力操作手段によってエンジントルクを増
    減操作するように構成されたエンジンを基台上に装着
    し、上記エンジンの出力操作手段に対してその出力操作
    手段を所定の目標エンジントルク相当の操作量だけ駆動
    出来る出力操作用アクチュエータを装着し、上記エンジ
    ンの少なくとも一の気筒に同気筒の筒内圧情報を出力す
    る筒内圧センサを装着し、上記筒内圧を取り込みその筒
    内圧に応じたエンジントルクを算出し、上記エンジント
    ルクを目標エンジントルクに制御するエンジン台上運転
    時の制御方法。
  2. 【請求項2】出力操作手段によってエンジントルクを増
    減操作するように構成されたエンジンを基台上に装着
    し、上記エンジンの出力操作手段に対してその出力操作
    手段を所定の目標エンジントルク相当の操作量だけ駆動
    出来る出力操作用アクチュエータを装着し、上記エンジ
    ンの燃料噴射ポンプのラックの位置情報を出力するラッ
    ク位置センサを装着し、上記ラック位置を取り込みその
    ラック位置に応じたエンジントルクを算出し、上記エン
    ジントルクを目標エンジントルクに制御するエンジン台
    上運転時の制御方法。
  3. 【請求項3】出力操作手段によってエンジントルクを増
    減操作するように構成されたエンジンを基台上に装着
    し、上記エンジンの出力操作手段に対してその出力操作
    手段を所定の目標エンジントルク相当の操作量だけ駆動
    出来る出力操作用アクチュエータを装着し、上記エンジ
    ンの燃料供給路に燃料供給量情報を出力する燃料供給量
    センサを装着し、上記燃料供給量を取り込みその燃料供
    給量に応じたエンジントルクを算出し、上記エンジント
    ルクを目標エンジントルクに制御するエンジン台上運転
    時の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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