JPH0532118U - 警告表示灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両側に特別な加工を施すことがなく、複数
の警告表示灯を容易かつ確実に連結し、かつ車両側へ装
着することができ、またそのリード線も自在に接続する
ことができるようにする。 【構成】 プリント基板６上に複数の発光素子７を並列
固定すると共に、該発光素子７の前面を透光性樹脂材８
で覆った警告表示灯１である。上記警告表示灯１の端部
に電気的接続部９を構成すると共に、隣接する警告表示
灯１の電気的接続部９，９間に中継コネクタ１０を介装
したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば自動車等の車両用ドアの嵌合端面の側面等に取り付け、該ド アの開閉状態を後続車両の運転者又は歩行者に点灯警告するための警告表示灯に 係り、特に複数の警告表示灯をワンタッチで連結することができる警告表示灯に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、車両用ドアの開閉の警告を行う警告表示灯としては、複数の発光チ ップ又は発光ダイオード等の発光素子を細幅の可撓性プリント基板上に配列し、 各発光素子のリード線を基板面にハンダ付け等により固定した後、該発光素子上 にシリコーン樹脂等の透光性弾性シートを被覆して成り、これを車体側のドアの 側部嵌合端面に取り付けて点灯又は点滅するように構成したものが用いられてい る。 この種の警告表示灯は、ドアの側部嵌合端面に開設した複数の取付孔に、該警 告表示灯に透設したねじ挿通孔からねじを螺合して取り付けたり、また該警告表 示灯の裏面に両面テープその他の接着剤を接着又は塗布して、これを車両用ドア の嵌合面に装着固定して使用するものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来の警告表示灯の構造にあっては、ドアの側部嵌合端面の大き さに対応するためには複数個の警告表示灯を連接し、それぞれを電源に接続して 使用しなければならず、連結部に一体感がないため意匠的にも見栄えが悪いばか りでなく、取付に際しては被取付側端面の複数箇所に取付孔を開設する等の加工 を施す必要があり、また車種の変更に応じて警告表示灯の大きさや設置箇所に関 する設計変更をする場合には、その対応が極めて面倒かつ困難であるばかりでな く、保守点検等に際して装着作業性が悪く、かつ電気的接続も複雑になる等の問 題があった。

【０００４】 本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、車両側に特別な加工を施 すことなく、所望の車両用ドア側面等の嵌合端面の大きさや長さに応じて、複数 の警告表示灯を容易かつ確実に連結することができると共に、該連結によって同 時に電気的接続を完了することができる警告表示灯を提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る警告表示灯は、プリント基板上に複 数の発光素子を並列固定すると共に、該発光素子の前面を透光性樹脂材で覆った 警告表示灯において、上記警告表示灯の端部に電気的接続部を構成すると共に、 隣接する警告表示灯の電気的接続部間に中継コネクタを介装したことを要旨とす るものである。 また、上記中継コネクタに、嵌合突起を構成することができる。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、隣接させた各警告表示灯に構成した電気的接続部を中継コ ネクタによって簡単に連結することができるため、複数の警告表示灯を所望の長 さにまで連結し、かつ電気的接続を完了する。 また、中継コネクタに構成した嵌合突起によって警告表示灯を車両用ドアや車 体側等の被取付側の嵌合孔に対して着脱自在に装着固定することができるように 構成することもでき、警告表示灯の保守点検等に際して、警告表示灯を被取付側 から容易に取り外すことができるので、作業の迅速化及び確実化を図ることがで きる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る警告表示灯の好適な実施例を図面に従って説明する。 図１及び図２は、本考案に係る警告表示灯を２個連結した状態を示すものであ る。 警告表示灯１は、例えば自動車等の車両用ドアの側部嵌合端面に、着脱自在に 装着して該ドアの開放状態のときに、該警告表示灯１を点灯又は点滅させて該ド アの開閉状態を後続車両の運転者又は歩行者に警告するものである。 警告表示灯１は、ウレタンゴム等の合成樹脂製によりリボン状に形成した細幅 の灯具ボディ２から成り、該灯具ボディ２は、その長手方向に沿う上面に、発光 部を構成するための開口３を形成すると共に、内側に向かって拡開し、かつ開口 ３上部に内側へ突出した縁４，４を形成した構造に成っている。この灯具ボディ ２の内底部にアルミ板等、形状保持機能を有する金属板５を内装する。この金属 板５は、本考案に係る警告表示灯１を例えば車両用ドア等の嵌合端面の形状に対 応して屈曲変形をさせた場合、該ドアの嵌合端面の形状に沿って変形した警告表 示灯１の上記灯具ボディ２の変形した形状を保持する形状記憶機能を呈するもの であり、適宜灯具ボディ２の内底部に該灯具ボディ２の弾性力によって挟持固定 される構造に成っている。また、この金属板５の上面には、基板面に複数のチッ プ状発光素子７，７…をハンダ付け等により並列固定して成る細幅の可撓性プリ ント基板６を接着内装する。この可撓性プリント基板６は、上記金属板５に対し て部分的に、例えば両端の一部のみ、又は所定間隔置きに固定することにより、 金属板５の板面との間に剥離部を形成し、灯具ボディ２を屈曲変形させた場合に 、上記可撓性プリント基板６に対する曲げ応力を低減させ、基板面に装着した発 光素子７，７…等に対する電気的故障の原因を排除する構造にすることも可能で ある。

【０００８】 また、上記発光素子７，７…は、可撓性プリント基板６上に略等間隔均等に配 置し、灯具全体が均等に輝光するように構成すると共に、発光素子７，７間には 所望により適宜抵抗を配置することもできる。 上記構成に成る灯具ボディ２内には、その開口３部から乳白色シリコン等のコ ーティング材を注入して弾性樹脂レンズ８を形成する。このとき、上記コーティ ング材の一部が灯具ボディ２の内底部に侵入して縁８ａを形成し、固化後に樹脂 レンズ８が灯具ボディ２の開口３部から抜け出ることを防止する。この樹脂レン ズ８は、上記発光素子７，７…の放射光をボディ２外へ拡散出射すると共に、灯 具ボディ２の開口３部に対する防水機能を有するものである。

【０００９】 図３及び図４は、本考案に係る警告表示灯に関する第一の実施例を示すもので ある。 図面において、９は、警告表示灯１の両端に構成した電気的接続部であり、隣 接させた複数の警告表示灯１，１に構成した各電気的接続部９，９間を中継コネ クタ１０で連結する構造になっている。この電気的接続部９は、その該部裏面に 形成した段部にそれぞれ固定孔１１を開設して成り、この固定孔１１の内周に導 電性材料で形成したソケット１２を挿着したものである。また、このソケット１ ２は、警告表示灯１内において上記のプリント基板６と電気的に接続してある。 上記中継コネクタ１０は、例えば警告表示灯１の灯具ボディ２と同じ材質から 成る合成樹脂製の絶縁性を有する部材であり、その表面に隣接する警告表示灯１ ，１に構成した上記固定孔１１，１１に嵌合する一対のプラグ１３，１３を突出 形成して成るものであり、適宜上記ソケット１２と導通させて電気的接続を可能 にするものである。１４は、警告表示灯１の両端部に樹脂レンズ８を固定するた め、警告表示灯１の長手方向から開口部３に嵌合したスペーサーである。 また、本実地例では、警告表示灯１の電気的接続部９の両端裏面に段差９ａを 形成してあるので、この部分に中継コネクタ１０を嵌合しても、この中継コネク タ１０により連結した警告表示灯１，１の連結部分の裏面が一体的に連結され凸 凹が生じないように成っている。而して、一方の警告表示灯１に電力を供給すれ ば、中継コネクタ１０を介して、他方の警告表示灯１側へも電力を供給すること ができ、従来のように個々にリード線を配線する必要がなくなる。

【００１０】 図５は、中継コネクタの裏面に被取付側に装着するための嵌合突起を突設した 他の実施例を示すものである。 上記中継コネクタ１０には、車両用ドアの嵌合側面等に開設した嵌合孔１７に 着脱自在に装着することができるように、その裏面側に嵌合突起１５を突設して ある。この嵌合突起１５は、その先端にフランジ１６が形成してあり、嵌合突起 １５を、例えば車両用ドア等の嵌合側面等に開設した略円形状の嵌合孔１７に圧 入固定して警告表示灯１の取り付けを完了するものである。なお、嵌合孔１７か らその内部への浸水又は埃の侵入を防止するため、嵌合孔１７と嵌合突起１５と の間にゴム製等のパッキンを介在させることもできる。 また、中継コネクタ１０は、被取付側に開設した所謂ダルマ孔（図示していな い）に嵌脱自在に装着することもできる。例えば、中継コネクタ１０の嵌合突起 １５をダルマ孔の円形孔から挿入し、該嵌合突起１５の先端部が該ダルマ孔の内 部に入った状態で、中継コネクタ１０全体をダルマ孔の小円孔側へずらせ、該嵌 合突起１５のフランジ１６部を該小円孔に係合させ嵌合突起１５のダルマ孔から の脱落を防止するように構成することもできる。

【００１１】 図６及び図７は、本考案に係る警告表示灯に電源接続用のリード線を接続する 構造を示すものである。 上述した電気的接続部９には、そのまま電源接続用のリード線１８の先端に構 成したコネクタ１９をそのまま着脱自在に接続することができ、該固定孔１１に 挿着したソケット１２と導通させてプリント基板６側へ電力を供給することがで きるものである。即ち、電気的接続部９の裏面側に開設した固定孔１１に電源用 のコネクタ１９の一側に構成したプラグ２０を嵌挿して電気的に接続することが できるようになっている。 このコネクタ１９は、図７に示すように、その裏面側に嵌合突起２１をその中 心軸方向に挿通孔２２を穿設して成り、該挿通孔２２部分から電源接続用のリー ド線１８を導出すると共に、該リード線１８の先端にプラグ２０を接続してある 。この電源用のコネクタ１９は、被取付側に穿設した略円形状の嵌合孔１７に圧 入固定して警告表示灯１を取り付けたり、又は被取付側に開設した所謂ダルマ孔 から挿入して装着することができる構造になっている。而して、警告表示灯１は 被取付側に確実に固定される。その上、リード線１８が被取付側の表面に表れな いので、リード線１８に不用意に手や足を引っ掛け、又は断線させることがなく なる。

【００１２】 図８及び図９は、本考案に係る警告表示灯の第二の実施例を示すものであり、 第一の実施例と異なるところのみ説明する。 この実施例においては、隣接する一方の警告表示灯１の側端部に穿設した固定 孔２３にソケット２４を装着すると共に、他方の警告表示灯１の側端部に中継コ ネクタ２５を形成したものである。この中継コネクタ２５は、該警告表示灯１の 内部に位置する一側がプリント基板６側と電気的に接続されると共に、警告表示 灯１の側端部から突出する突出端２６をプラグとして機能させるものであり、隣 接する警告表示灯１内の連結と同時に電気的接続が完了する構造になっている。

【００１３】 図１０は、本考案に係る警告表示灯の第二の実施例における電源用のコネクタ を示すものである。 第二の実施例における警告表示灯１の側端部に構成した突出端２６に、電源用 のコネクタ２７の一側に構成したソケット２８を嵌脱自在に接続して、プリント 基板６側への電力を供給するものである。２９は、第一の実施例と同様に、電源 用コネクタ２７に突設した係合突起であり、被取付側に開設した嵌合孔に嵌脱自 在に係合装着するものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案に係る警告表示灯は、以上のように構成したから、各警告表示灯に構成 した電気的接続部を隣接させ、かつ中継コネクタを介在させて容易に連結するこ とができるため、複数の警告表示灯を所望の長さにまで連結することができる。

【００１５】 また、中継コネクタに構成した嵌合突起を介して、警告表示灯を車両用ドアや 車体側等の被取付側に対して着脱自在に装着固定することができると共に、警告 表示灯の保守点検等に際して、警告表示灯を被取付側から容易に取り外すことが できるので、迅速かつ確実に警告表示灯の保守及び点検を行うことができる。

【００１６】 更に、電源用のコネクタに穿設した挿通孔からリード線をドア内部等の車体側 内部に配設することができるため、従来のようにドア又は車体等の表面にリード 線を配設する警告表示灯に比べて見栄えが良く意匠性の向上を図ることができる 等、本考案実施後により得られる効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気的接続部で連結した２個の警
告表示灯を示す一部切欠した正面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図３】中継コネクタを警告表示灯に接続する状態を示
す一部切欠した拡大側面図である。

【図４】警告表示灯の端部を示す拡大断面図である。

【図５】中継コネクタの他の実施例を示す拡大側面図で
ある。

【図６】電源用コネクタを示す要部断面図である。

【図７】電源用コネクタの他の実施例を示す要部断面図
である。

【図８】第二の実施例における嵌合状態を示す警告表示
灯の要部平断面図である。

【図９】第二の実施例における嵌合状態を示す警告表示
灯の要部拡大側断面図である。

【図１０】第二の実施例における電源用コネクタをを示
す側断面図である。

【符号の説明】

１ 警告表示灯 ６ プリント基板 ７ 発光素子 ８ 樹脂レンズ ９ 電気的接続部 １０ 中継コネクタ １５ 嵌合突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板上に複数の発光素子を並列
   固定すると共に、該発光素子の前面を透光性樹脂材で覆
   った警告表示灯において、 上記警告表示灯の端部に電気的接続部を構成すると共
   に、隣接する警告表示灯の電気的接続部間に中継コネク
   タを介装したことを特徴とする警告表示灯。