JPH05320988A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH05320988A
JPH05320988A JP16023892A JP16023892A JPH05320988A JP H05320988 A JPH05320988 A JP H05320988A JP 16023892 A JP16023892 A JP 16023892A JP 16023892 A JP16023892 A JP 16023892A JP H05320988 A JPH05320988 A JP H05320988A
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JP
Japan
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coating
coating film
resin
film
epoxy
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Application number
JP16023892A
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English (en)
Inventor
Eisaku Nakatani
栄作 中谷
Teiji Katayama
禎二 片山
Yasuyuki Hirata
靖之 平田
Naoyuki Yoshikawa
直幸 吉川
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カチオン電着塗料を塗装してなる未硬化塗膜
面に有機溶剤型塗料を塗装し、該両塗膜を同時に硬化さ
せて複層塗膜を形成する方法であって、該カチオン電着
塗料が、水分を除去した電着塗膜の加熱硬化時における
塗膜減量が10重量%以下となる塗料である塗膜形成方
法。 【効果】 本発明方法により塗装工程を短縮しても形成
される複層塗膜は仕上がり性、付着性、耐湿性などにす
ぐれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカチオン電着塗料と有機
溶剤型塗料(非電着)とをウェットオンウェットで塗装
し、次いで該両塗膜を加熱により同時に硬化せしめる、
いわゆる2コート1ベーク方式による新規な複層塗膜形
成法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より自動車の外板など
では、カチオン電着塗料を電着塗装し加熱硬化してか
ら、該塗面に中塗り塗料もしくは上塗り塗料を塗装し、
加熱硬化することが多く行なわれている。
【0003】しかしながら、近年、塗装工程の短縮化、
省資源および公害防止などの観点から、カチオン電着塗
膜を加熱硬化させることなく該塗面に中塗り又は上塗り
塗料を塗装したのち、該両塗膜を加熱により同時に硬化
せしめる2コート1ベーク方式による塗膜形成法の開発
が強く望まれているが、このようにウェットオンウェッ
トで塗装すると加熱時に、未硬化のカチオン電着塗膜か
ら揮散する塩基性物質や低分子物質が多量に、有機溶剤
型塗料による上層塗膜に移行して、ブリード,硬化阻害
などが発生し該塗膜の平滑性や鮮映性が十分に得られな
い等の問題があり、未だ実用に至っていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カチオン電着
塗料および有機溶剤型塗料を2コート1ベーク方式で塗
装する工程における前記不具合の解消を目的としてお
り、鋭意検討した結果、特定のカチオン電着塗料を用い
ることによって目的を達成できることを見出し、本発明
を完成した。
【0005】すなわち本発明は、カチオン電着塗料を塗
装してなる未硬化塗膜面に有機溶剤型塗料を塗装し、該
両塗膜を同時に硬化させて複層塗膜を形成する方法であ
って、該カチオン電着塗料が、水分を除去した電着塗膜
の加熱硬化時における塗膜減量が10重量%以下となる
塗料であることを特徴とする塗膜形成方法を提供するも
のである。
【0006】以下、本発明において使用する塗料及びそ
れによる塗膜形成方法について説明する。
【0007】まず、本発明の方法で用いるカチオン電着
塗料(以下、「塗料(A)」と略称することがある)
は、その電着塗膜の加熱硬化時の塗膜減量が10重量%
以下、特に好ましくは7重量%以下であることが必要で
ある。10重量%より大きくなると、その塗面上に塗装
した有機溶剤型塗料による塗膜面の平滑性や鮮映性など
が低下するので好ましくない。
【0008】本発明において、塗料(A)の電着塗膜の
加熱硬化時の塗膜減量(X)は、まず、通常の条件でカ
チオン電着塗装を行ない、電着浴から引き上げて塗面を
水洗し、105℃で3時間加熱して塗膜中の水分のすべ
てもしくは殆どを除去してから塗膜重量(Y)を測定
し、次いで、170℃で20分加熱して該塗膜を三次元
架橋硬化した後の塗膜重量(Z)を測定した。これらの
測定値を次式にあてはめて塗膜減量(X)をもとめた。
【数1】
【0009】塗料(A)は、加熱硬化時の塗膜減量が1
0重量%以下、好ましくは7重量%以下のカチオン電着
塗料であれば制限を受けないが、特に該条件を満たす以
下に例示するカチオン電着塗料(A−1)および(A−
2)が好ましい。
【0010】まず塗料(A−1)として水酸基およびカ
チオン性基を含有する樹脂(I)と;脂環式骨格および
/または有橋脂環式骨格にエポキシ基が結合してなるエ
ポキシ基含有官能基を1分子あたり平均2個以上有する
エポキシ樹脂(II)とを主成分として含有するカチオン
電着塗料が挙げられる。
【0011】該塗料(A−1)を用いて形成される電着
塗膜は約250℃以下の温度で硬化する。そして特に、
鉛、ジルコニウム、コバルト、アルミニウム、マンガ
ン、銅、亜鉛、鉄、クロム、ニッケル等の金属を含む化
合物の単独又は複数を触媒として配合すると、約70℃
〜約160℃という低温加熱でも硬化させることができ
る。これらの硬化はエポキシ樹脂(II)に含まれるエポ
キシ基が開環して、樹脂(I)中の水酸基(好ましくは
第1級のもの)と反応して、さらに、該樹脂(II)中の
エポキシ基同士が反応して、それぞれエーテル結合を形
成して架橋硬化するものと推察され、硬化反応時に副生
物の発生が殆どなく、塗膜減量が極めて少ない。
【0012】従って、塗料(A−1)は、通常電着塗料
の硬化触媒として使用される錫触媒を用いなくても16
0℃以下の低温で硬化させることができる;さらに、ブ
ロックイソシアネート化合物又はその誘導体を使用する
必要がない;熱分解による加熱減量(体積収縮)が少な
く良好な付着性を示す;架橋結合中に芳香族ウレタン結
合又は芳香族尿素結合を持ち込むことがない;電着塗膜
の防食性ならびに硬化性がすぐれている;電着浴の安定
性が良好である;などの種々の優れた利点を有する。
【0013】塗料(A−1)に使用される水酸基及びカ
チオン性基を有する樹脂(I)(以下このものを「基体
樹脂(I)」ということもある)には、(II)成分のエ
ポキシ基と反応しうる水酸基を含有し且つ安定な水性分
散物を形成するのに十分な数のカチオン性基を有する任
意の樹脂が包含される。しかして、該基体樹脂(I)と
しては例えば次のものが挙げられる。
【0014】(i)ポリエポキシ樹脂とカチオン化剤と
を反応せしめて得られる反応生成物; (ii)ポリカルボン酸とポリアミンとの重縮合物(米国
特許第2,450,940号明細書参照)を酸でプロト
ン化したもの; (iii)ポリイソシアネート及びポリオールとモノ又はポ
リアミンとの重付加物を酸でプロトン化したもの; (iv)水酸基ならびにアミノ基含有アクリル系又はビニ
ル系モノマーの共重合体を酸でプロトン化したもの(特
公昭45−12395号公報、特公昭45−12396
号公報参照); (v)ポリカルボン酸樹脂とアルキレンイミンとの付加
物を酸でプロトン化したもの(米国特許第3,403,
088号明細書参照);等。
【0015】これらのカチオン性樹脂の具体例及び製造
方法については、例えば特公昭45−12395号公
報、特公昭45−12396号公報、特公昭49−23
087号公報、米国特許第2,450,940号明細
書、米国特許第3,403,088号明細書、米国特許
第3,891,529号明細書、米国特許第3,96
3,663号明細書等に記載されているので、ここでは
これらの引用を以って詳細な記述に代える。
【0016】基体樹脂(I)として特に望ましいのは、
前記(i)に包含される、ポリフェノール化合物とエピ
クロルヒドリンとから得られる防食性に優れているポリ
エポキシ化合物のエポキシ基にカチオン化剤を反応せし
めて得られる反応性生成物である。
【0017】前記ポリエポキシド化合物は、エポキシ基
を1分子中に2個以上有する化合物で、一般に少なくと
も200、好ましくは400〜4,000、さらに好ま
しくは800〜2,000の範囲内の数平均分子量を有
するものが適している。そのようなポリエポキシド化合
物としてはそれ自体公知のものを使用することができ、
例えば、ポリフェノール化合物をアルカリの存在下にエ
ピクロルヒドリンと反応させることにより製造すること
ができるポリフェノール化合物のポリグリシジルエーテ
ルが包含される。ここで使用しうるポリフェノール化合
物としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−2,2−プロパン、4,4′ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−エタ
ン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−イソ
ブタン、ビス(4−ヒドロキシ−tert−ブチル−フ
ェニル)−2,2−プロパン、ビス(2−ヒドロキシナ
フチル)メタン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ビ
ス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、テトラ
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2,2−エタ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、フェノールノ
ボラック、クレゾールノボラック等が挙げられる。
【0018】上記したポリエポキシド化合物の中で、基
体樹脂(I)の製造に特に適当なものは、数平均分子量
が少なくとも約380、より好適には約800〜約2,
000、及びエポキシ当量が190〜2,000、好適
には400〜1,000の範囲内のポリフェノール化合
物のポリグリシジルエーテルであり、殊に下記式
【化1】 で示されるものである。該ポリエポキシド化合物は、ポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリアミドアミン、ポリカルボン酸、ポリイソ
シアネートなどと部分的に反応させてもよく、さらに、
δ−4カプロラクトン、アクリルモノマーなどをグラフ
ト重合させてもよい。
【0019】一方、上記ポリエポキシド化合物にカチオ
ン性基を導入するためのカチオン化剤としては、脂肪族
または脂環族または芳香−脂肪族の第1級もしくは第2
級アミン、第3級アミン塩、第2級スルフィド塩、第3
級ホスフィン塩などが挙げられる。これらはエポキシ基
と反応してカチオン性基を形成する。さらに第3級アミ
ノアルコールとジイソシアネートの反応によって得られ
る第3級アミノモノイソシアネートをエポキシ樹脂の水
酸基と反応させてカチオン性基とすることもできる。
【0020】前記カチオン化剤におけるアミン化合物の
例としては、例えば次のものを例示することができる。 (1)メチルアミン、エチルアミン、n−又はiso−
プロピルアミン、モノエタノールアミン、n−又はis
o−プロパノールアミンなどの第1級アミン; (2)ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジn−又
はiso−プロパノールアミン、N−メチルエタノール
アミン、N−エチルエタノールアミンなどの第2級アミ
ン; (3)エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヒド
ロキシエチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチル
アミン、メチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノ
エチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミンなどのポ
リアミン。
【0021】これらの中で水酸基を有するアルカノール
アミン類が好ましい。また、第1級アミノ基を予めケト
ンと反応させてブロックした後、残りの活性水素でエポ
キシ基と反応させてもよい。
【0022】さらに、上記アミン化合物以外にアンモニ
ア、ヒドロキシルアミン、ヒドラジン、ヒドロキシエチ
ルヒドラジン、N−ヒドロキシエチルイミダゾリン化合
物などの塩基性化合物も同様に使用することができる。
これらの化合物を用いて形成される塩基性基は酸、特に
好ましくはギ酸、酢酸、グリコール酸、乳酸などの水溶
性有機カルボン酸でプロトン化してカチオン性基とする
ことができる。
【0023】さらに、トリエチルアミン、トリエタノー
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メ
チルジエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノール
アミン、N−エチルジエタノールアミンなどの第3級ア
ミンなども使用でき、これらは酸で予めプロトン化し、
エポキシ基と反応させて第4級塩にすることができる。
【0024】また、アミノ化合物以外に、ジエチルスル
フィド、ジフェニルスルフィド、テトラメチレンスルフ
ィド、チオジエタノールなどのスルフィド類とホウ酸、
炭酸、有機モノカルボン酸などとの塩をエポキシ基と反
応させて第3級スルホニウム塩としてもよい。
【0025】更に、トリエチルホスフィン、フェニルジ
メチルホスフィン、ジフェニルメチルホスフィン、トリ
フェニルホスフィンなどのホスフィン類と上記の如き酸
との塩をエポキシ基と反応させて、第4級ホスホニウム
塩としてもよい。
【0026】基体樹脂(I)の水酸基としては、例え
ば、上記カチオン化剤中のアルカノールアミン、エポキ
シド化合物中に導入されることがあるカプロラクトンの
開環物およびポリオールなどから導入できる第1級水酸
基;エポキシ樹脂中の2級水酸基;などがあげられる。
このうち、アルカノールアミンにより導入される第1級
水酸基はエポキシ樹脂(II)との架橋硬化反応性がすぐ
れているので好ましい。このようなアルカノールアミン
は前記カチオン化剤で例示したものが好ましい。
【0027】基体樹脂(I)における水酸基の含有量
は、エポキシ樹脂(II)に含まれるエポキシ基との架橋
硬化反応性の点からみて、水酸基当量で20〜5,00
0、特に100〜1,000の範囲内が好ましく、特に
第1級水酸基当量は200〜1,000の範囲内にある
ことが望ましい。また、カチオン性基の含有量は、該基
体樹脂(I)を安定に分散しうる必要な最低限以上が好
ましく、KOH(mg/g固形分)(アミン価)換算で
一般に3〜200、特に10〜80の範囲内にあること
が好ましい。しかし、カチオン性基の含有量か3以下の
場合であっても、界面活性剤などを使用して水性分散化
して使用することも可能であるが、この場合には、水性
分散組成物のpHが通常4〜9、より好ましくは6〜7
になるようにカチオン性基を調整するのが望ましい。
【0028】基体樹脂(I)は、水酸基及びカチオン性
基を有しており、遊離のエポキシ基は原則として含まな
いことが望ましい。
【0029】次に上記基体樹脂(I)と混合して使用さ
れる硬化剤としてのエポキシ樹脂(II)について説明す
る。
【0030】該エポキシ樹脂(II)(以下このものを
「硬化用樹脂(II)」ということもある)は、基体樹脂
(I)と主として前記のごとくエーテル化反応などによ
って架橋硬化塗膜を形成するための硬化剤であって、特
定の「エポキシ基含有官能基」を1分子あたり平均2個
以上、好ましくは3個以上有するものである。
【0031】すなわち、硬化用樹脂(II)における該エ
ポキシ基含有官能基は、脂環式骨格および/または有橋
脂環式骨格とエポキシ基とからなり、脂環式骨格は、4
〜10員、好ましくは5〜6員の飽和炭素環式環または
該環が2個以上縮合した縮合環を含有し、また、有橋脂
環式骨格は、上記環式または多環式環を構成する炭素原
子2個の間に直鎖状もしくは分岐鎖状のC1-6 (好まし
くはC1-4 )アルキレン基〔例えば−CH2 −、−CH
2 −CH2 −、−CH(CH3 )−、−CH2(C
3 )CH2 −、−C(CH3 2 −、−CH(C2
5 )CH2 −など〕の橋(エンドメチレン、エンドエチ
レンなど)が結合した環を含有するものである。
【0032】一方、エポキシ基は、該エポキシ基中の炭
素原子の1つが上記脂環式骨格または有橋脂環式骨格中
の環炭素原子に直接結合している〔例えば、下記式
(イ)、(ロ)参照〕か、或いは該エポキシ基の2個の
炭素原子と上記脂環式骨格または有橋脂環式骨格中の環
を構成する隣接する2個の炭素原子とが共通している
〔例えば下記式(ハ)、(ニ)参照〕ことが重要であ
る。
【0033】そのようなエポキシ基含有官能基の具体例
としては、下記式(イ)〜(ニ)で示されるものが挙げ
られる。
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 、R5 、R6 、R7 、R10
びR11はそれぞれH、CH3 またはC2 5 を表わし、
そしてR4 、R8 及びR9 はそれぞれHまたはCH3
表わす。)
【0034】エポキシ樹脂(II)は、上記式(イ)〜
(ニ)から選ばれるエポキシ基含有官能基を1分子あた
り平均少なくとも2個、好ましくは2個以上、より好ま
しくは4個以上有することができ、例えば上記式(イ)
または(ロ)で示されるエポキシ基含有官能基を少なく
とも1種有することができ、或いは上記式(ハ)または
(ニ)で示されるエポキシ基含有官能基を少なくとも1
種有することができる。さらにまた、エポキシ樹脂(I
I)は、式(イ)または(ロ)で示されるエポキシ基含
有官能基の少なくとも1種と、式(ハ)または(ニ)で
示されるエポキシ基含有官能基の少なくとも1種とを同
じ分子内または異なる分子内に有することもできる。
【0035】上記のうち、式(イ)及び(ハ)で示され
るエポキシ基含有基が好ましく、殊に下記式(ホ)
【化6】 で示されるエポキシ基含有官能基、及び下記式(ヘ)
【化7】 で示されるエポキシ基含有官能基が好適である。
【0036】また、エポキシ樹脂(II)のエポキシ当量
及び分子量は厳密に制限されるものではなく、その製造
方法や最終の樹脂組成物の用途等に応じて変えることが
できるが、一般的に言えば、エポキシ当量は通常、10
0〜2,000、好ましくは150〜500、さらに好
ましくは150〜250の範囲内にあることができ、ま
た、数平均分子量は通常400〜100,000、好ま
しくは700〜50,000、さらに好ましくは700
〜30,000の範囲内にあるのが適当である。
【0037】このようなエポキシ基含有官能基を1分子
中に2個以上有するエポキシ樹脂〔硬化用樹脂(II)〕
は、例えば、特公昭56−8016号公報、特開昭57
−47365号公報、特開昭60−166675号公
報、特開昭63−221121号公報、特開昭63−2
34028号公報などの文献に記載されており、それ自
体既知のものを使用することができる。
【0038】或いはまた、上記エポキシ基含有官能基を
有するエポキシ樹脂(II)はそれ自体既知の方法によっ
て得られ、その主な製造法を以下に列挙するが、これら
に限定されるものではない。
【0039】第1の製造方法:1分子中に炭素−炭素二
重結合を2個以上有する脂環化合物の該二重結合の一部
を部分エポキシ化し、そのエポキシ基を開環重合した
後、重合体に残る該二重結合をエポキシ化する方法。
【0040】第2の製造方法:同一分子中にエポキシ基
を2個以上有する脂環化合物を該エポキシ基に基づい
て、該エポキシ基のすべてが消去しない程度に開環重合
する方法。
【0041】第3の製造方法:同一分子中にエポキシ基
含有官能基と重合性不飽和結合とを有する化合物を重合
する方法。
【0042】以下、これらの製造方法についてさらに具
体的に説明する。
【0043】第1の製造方法:1分子中に炭素−炭素二
重結合を2個以上有する脂環化合物(以下、「脂環化合
物(S)」と略称する)に含まれる該二重結合の一部を
エポキシ化し(部分エポキシ化物)、次いで該エポキシ
基の開環重合によって該部分エポキシ化物の開環重合体
を得たのち、該重合体中に残存する上記二重結合の一部
もしくは全部をエポキシ化することによって硬化用樹脂
(II)を得る。
【0044】脂環化合物(S)は、脂環式骨格または有
橋脂環式骨格について前述した脂環式環または有橋脂環
式環構造を基体骨格とし、さらに二重結合を、環を構成
する隣接炭素原子2つの間で存在するか、又は該環構造
を構成する炭素原子に他の炭素原子に基づく二重結合が
直接結合する状態で少なくとも2個以上含有する化合物
である。
【0045】脂環化合物(S)は、例えば共役ジエン化
合物を既知の方法に基いて加熱することによっても得ら
れる。共役ジエン化合物は、1分子中に共役関係にある
二重結合を1対以上、好ましくは1〜5対有する炭素数
が4〜30の脂肪族または脂環式の化合物が適してお
り、具体的には、ブタジエン、イソプレン、ピリレン、
1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,4
−ヘプタジエン、2−メチル−6−メチレン−2,7−
オクタジエン、2,6−ジメチル−1,5,7−オクタ
トリエン、ジクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、
4−エチル−2−メチルシクロペンタジエン、3−イソ
プロピル−1−メチルシクロペンタジエン、5−イソプ
ロピルシクロペンタジエン、1,2,3,4−テトラフ
ェニルシクロペンタジエン、1,2,4−トリフェニル
シクロペンタジエン、1,4−ジフェニルシクロペンタ
ジエン、1,3−オクタクロルペンタジエン、ヘキサク
ロルシクロペンタジエン、5,5−ジエトキシ−1,
2,3,4−テトラクロルシクロペンタジエン、1,
2,3,4,5−ペンタクロルシクロペンタジエン、
1,2,3,4−テトラクロルシクロペンタジエン、
1,3−シクロペンタジエン、1,3−シクロオクタジ
エン、1,3,5−シクロオクタトリエン、1,3,6
−シクロオクタトリエン、シクロオクタテトラエン、ク
ロルシクロオクタテトラエン、ブロムシクロオクタテト
ラエン、5−シクロヘキシリデンシクロペンタジエンな
どがあげられ、これらはそれぞれ単独でもしくは2種以
上組合わせて用いることができる。
【0046】共役ジエン化合物を必要によりチーグラー
触媒を用いて加熱下で反応を行なわしめると脂環化合物
(S)が得られる。この加熱反応はそれ自体既知の方法
で行なうことができ、例えば、特開昭49−10264
3号公報に開示された方法で行うことができる。このよ
うにして得られる脂環化物(S)の代表例を示せば次の
とおりである。
【0047】
【化8】
【0048】上記共役ジエン化合物のうち、シクロペン
タジエン、シクロヘキサジエン、4−エチル−2−メチ
ルシクロペンタジエンなどの脂環式構造を有する化合物
や、シルベストレン、2,8(9)−p−メンタジエ
ン、ピロネン、1,3−ジメチル−1−エチル−3,5
−シクロヘキサジエン、テルピネン、フェランドレン、
ジペンテン、イソリモネン、リモネンなどはすでに脂環
式化合物(S)の構造を有しているので、上記熱反応に
供することなくそのまま使用することができる。
【0049】まず、脂環化合物(S)に含まれる炭素−
炭素二重結合の一部を過酸化物などによってエポキシ基
に変性する(部分エポキシ化)。部分エポキシ化物は、
前記脂環化合物(S)に含まれる複数の二重結合のうち
一部をエポキシ基に変性したものであり、その具体例を
示せば次のとおりである。
【0050】
【化9】
【0051】天然に得られるエポキシカレンなども部分
エポキシ化物として使用することができる。
【化10】
【0052】部分エポキシ化物は1分子中にエポキシ基
と炭素−炭素二重結合とをそれぞれ少なくとも1個ずつ
有しており、該二重結合は環を構成する隣接の炭素原子
2個の間に存在するかもしくは該環の炭素原子に他の炭
素原子に基づく二重結合が結合していることが必要であ
る。
【0053】次に、この部分エポキシ化物中のエポキシ
基に基いて開環重合して脂環式化合物(S)の重合体を
得る。この開環重合には開始剤を用いることが好まし
く、最終製品での硬化用樹脂(II)の末端に該開始剤成
分による残基Xが結合していてもよい。ここで、Xは活
性水素を有する有機化合物残基であり、その前駆体であ
る活性水素を有する有機化合物としては、例えば、アル
コール類、フェノール類、カルボン酸類、アミン類、チ
オール類等があげられる。このうち、アルコール類とし
ては、1価アルコール及び2価以上の多価アルコールの
いずれであってもよく、具体的には例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノール、オクタノール等の脂肪族1価アル
コール;ベンジルアルコールのような芳香族1価アルコ
ール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、オキシビバリン酸ネオペンチルグリコールエス
テル、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、ジグ
リセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、
トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールなどの多価アルコール等が例示され
る。
【0054】フェノール類としては、例えば、フェノー
ル、クレゾール、カテコール、プロガロール、ハイドロ
キノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、4,4′−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、ビスフェノールS、フェノール樹脂、
クレゾールノボラック樹脂等が挙げられる。
【0055】カルボン酸類としては、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、動植物油の脂肪酸;フマル酸、マレイ
ン酸、アジピン酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ポリアクリル酸、フタール酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸等を例示することができ、また、乳
酸、クエン酸、オキシカプロン酸等の水酸基とカルボン
酸を共に有する化合物も使用することができる。
【0056】さらに、その他の活性水素を有する化合物
として、テトラメチルシリケート、テトラエチルシリケ
ート、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン等のアルコキシシランと水の混合物又はこれ
らのシラノール化合物、ポリビニルアルコール、ポリ酢
酸ビニル部分加水分解物、デンプン、セルロース、セル
ロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、
ヒドロキシエチルセルロース、アクリルポリオール樹
脂、スチレン−アリルアルコール共重合樹脂、スチレン
−マレイン酸共重合樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステ
ルポリオール樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂
等も使用することができる。また、活性水素と共に不飽
和二重結合を有していてもよく、さらに該不飽和二重結
合がエポキシ化されたものであっても差し支えない。ま
た、アルコキシ金属化合物のように触媒と開始剤が同一
であってもよい。
【0057】通常、上記活性水素を有する有機化合物を
開始剤にし、上記部分エポキシ化物、例えば4−ビニル
シクロヘキセン−1−オキシド、4−ビニルシクロ
〔2,2,1〕3−メチル−4(または5)−t−プロ
ペニル−1−シクロヘキセンオキシド、2,4−または
1,4−ジメチル−4エテニル−1−シクロヘキセンオ
キシド、4−ビニルシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−1
−オキシド(ビニルノルボルネンオキシド)、2−メチ
ル−4−イソプロパニル−シクロヘキセンオキシドなど
を単独または複数用いて開環重合する。このとき更に上
記部分エポキシ化物に属さない他のエポキシ化合物を併
存させて、開環共重合することも可能である。共重合さ
せ得る他のエポキシ化物としては、エポキシ基を有する
ものであればいかなるものでもよいが、好適な例には、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド、スチレンオキサイド等の不飽和化合物の酸
化物;アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシル
グリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチ
ルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル等
のグリシジルエーテル化合物;アクリル酸、メタクリル
酸のような不飽和有機カルボン酸のグリシジルエステル
化合物;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メ
タ)アクリレートなどの脂環式オキシラン基含有ビニル
単量体等があげられる。
【0058】上記開環重合体は、部分エポキシ化物を単
独もしくは必要に応じてその他のエポキシ化合物を併用
させて、これらに含まれるエポキシ基を開環重合(エー
テル結合)させることによって得られる。開環重合体に
おけるその他のエポキシ化合物の構成比率は目的に応じ
て任意に選ぶことができるが、具体的には、得られる開
環共重合体1分子あたり前記構造式(イ)〜(ニ)のい
ずれか1種又は複数種を平均2個以上、好ましくは3個
以上、より好ましくは4個以上有する範囲内で選ぶこと
が望ましい。
【0059】このようにして得られる該(共)重合体の
数平均分子量は一般に400〜100,000、特に7
00〜50,000、さらに700〜30,000の範
囲内にあることが好ましい。
【0060】開環重合反応には、一般に触媒の存在下に
行なうことが好ましく、使用しうる触媒としては、例え
ば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ピ
ペラジン等のアミン類;ピリジン類、イミダゾール類等
の有機塩基類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸
類;硫酸、塩酸等の無機酸;ナトリウムメチラート等の
アルカリ金属アルコラート類;KOH、NaOH等のア
ルカリ類;BF3 、ZnCl2 、AlCl3 、SnCl
4 等のルイス酸又はそのコンプレックス類;トリエチル
アルミニウム、アルミニウムアセチルアセトナート、チ
タニウムアセチルアセトナート、ジエチル亜鉛等の有機
金属化合物を挙げることができる。これらの触媒は反応
物に対して一般に0.001〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%の範囲内で使用することができる。開
環重合反応温度は一般に約−70〜約200℃、好まし
くは約−30℃〜約100℃の範囲内である。反応は溶
媒を用いて行なうことができ、溶媒としては活性水素を
有していない通常の有機溶媒を使用することが好まし
い。
【0061】開環重合体には脂環化合物(S)に基づく
二重結合が存在しており、そのすべてもしくは一部をエ
ポキシ化することによってエポキシ樹脂(II)が得られ
る。二重結合のエポキシ化は例えば過酸類、ハイドロパ
ーオキサイド類等のエポキシ化剤を用いて行なうことが
できる。エポキシ化反応の際の溶媒使用の有無や反応温
度は、用いる装置や原料物性に応じて適宜調整すること
ができる。エポキシ化反応の条件によって、原料開環重
合体中の二重結合のエポキシ化と同時に副反応がおこ
り、変性された置換基が、エポキシ樹脂(II)の骨格中
に含まれることがある。この変性された置換基として
は、例えばエポキシ化剤として過酢酸を用いる場合に
は、下記構造の置換基があげられ、これは生成したエポ
キシ基と副生した酢酸との反応によるものと思われる。
【化11】
【0062】これらの変性された置換基が含まれる比率
はエポキシ化剤の種類、エポキシ化剤と不飽和基のモル
比、反応条件によって定まる。
【0063】このようにして得られるエポキシ樹脂(I
I)のエポキシ当量は一般に100〜2,000、特に
150〜500、さらに150〜250の範囲内である
ことが好ましい。
【0064】このようなエポキシ樹脂(II)としては市
販品も使用可能であり、例えばEHPE−3150、E
HPE−3100、EHPE−1150〔ダイセル化学
工業社製商品名〕等があげられ、これは4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキサイドを用いたシクロヘキサン骨
格をもつ下記構造式のエポキシ樹脂である。
【化12】 (式中、nは2以上であり、好ましくは3以上、より好
ましくは4以上である。)
【0065】第2の製造方法 例えば、前記脂環化合物(S)に含まれる二重結合のう
ち少なくとも2個をエポキシ化し、次いでエポキシ基が
残存するように開環重合することによって得られる。
【0066】上記1分子あたり平均2個以上のエポキシ
基を有するエポキシ化物としては、単環式もしくは縮合
環式の下記化合物が代表的に示される。
【化13】
【0067】基体的には、上記エポキシ化物の1種以上
を前記第1の製造方法で述べたのと同様にして、必要に
応じ開始剤、触媒を使用し、開環重合反応を行ないエポ
キシ基が残存している所定の反応点で反応を止めること
によりエポキシ樹脂(II)を得る。反応を停止させるに
は、溶剤による希釈、冷却等任意の手段が使用すること
ができる。この製造方法においても前記他のエポキシ化
合物を第1の製造方法と同様に共重合させてもよい。
【0068】こうして得られる硬化用樹脂(II)は、前
記式(イ)または(ロ)で示されるエポキシ基含有官能
基の少なくとも1種と前記式(ハ)または(ニ)で示さ
れるエポキシ基含有官能基の少なくとも1種とを同一分
子中または異なる分子中に有するエポキシ樹脂であるこ
ともできる。
【0069】このようにして得られる開環重合体〔硬化
用樹脂(II)〕の数平均分子量は一般に400〜10,
000、特に700〜50,000の範囲内にあること
が好ましく、また、エポキシ当量は一般に100〜2,
000、特に150〜500、さらに150〜250の
範囲内にあることが好都合である。
【0070】第3の製造方法:同一分子中にエポキシ基
含有官能基と重合性不飽和結合とをそれぞれ少なくとも
1個ずつ有する化合物(以下、「重合性エポキシモノマ
ー」と略称することがある)としては、例えば以下の一
般式(1) 〜(12)に示すものがあげられる。
【化14】
【化15】 (上記一般式中、R11は水素原子又はメチル基を表わ
し、R12は炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基
を表わし、R13は炭素数1〜10の2価の炭化水素基を
表わす。)
【0071】上記重合性エポキシモノマーにおいて、R
12によって表わされる炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化
水素基としては、直鎖状又は分枝鎖状のアルキレン基、
例えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレ
ン、エチルエチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン
基等を挙げることができる。またR12によって表わされ
る炭素数1〜10の2価の炭化水素基としては、例えば
メチレン、エチレン、プロピレン、テトラメチレン、エ
チルエチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ポリ
メチレン、フェニレン、
【化16】 基等を挙げることができる。
【0072】上記一般式(1) 〜(12)で示される重合性エ
ポキシモノマーの具体例として、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルアクリレートおよび3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチルメタクリレートなどがあげられ
る。これらの市販品として、例えば、ダイセル化学工業
製のMETHB、AETHB(いずれも商品名)等があ
げられ、これらはいずれも前記式(イ)または(ロ)で
示されるエポキシ基含有官能基を有しているものであ
る。さらに、4−ビニルシクロヘキセンオキサイドも重
合性エポキシモノマーとして使用できる。
【0073】重合性エポキシモノマーから選ばれる1種
もしくは2種以上を重合することによってエポキシ樹脂
(II)を製造することができるが、その際他の重合性不
飽和モノマーを共重合させることもできる。
【0074】上記他の重合性不飽和モノマーとしては、
得られる(共)重合体に望まれる性能に応じて広範に選
択することができ、その代表例を示せば次のとおりであ
る。
【0075】(a)アクリル酸又はメタクリル酸のエス
テル:例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等の
アクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜18のアルキ
ルエステル;アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸
メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリ
ル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシブチル、メタ
クリル酸エトキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル
酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;ア
リルアクリレート、アリルメタクリレート等のアクリル
酸又はメタクリル酸の炭素数2〜8のアルケニルエステ
ル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート等のアクリル酸又はメ
タクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステ
ル;アリルオキシエチルアクリレート、アリルオキシメ
タクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数
3〜18のアルケニルオキシアルキルエステル。
【0076】(b)ビニル芳香族化合物:例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロ
ルスチレン。
【0077】(c)ポリオレフィン系化合物:例えば、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン。
【0078】(d)その他:アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニ
ルペオバモノマー(シェル化学製品)、ビニルプロピオ
ネート、ビニルピバレート、ポリカプロラクトン鎖をも
つビニル化合物(例えば、FM−3Xモノマー:ダイセ
ル化学工業製商品名)。
【0079】重合性エポキシモノマーと他の重合性不飽
和モノマーとの構成比率は、目的に応じて任意に選択す
ることができ、これらの共重合反応によって得られるエ
ポキシ樹脂(II)の1分子中あたりエポキシ基含有官能
基が平均少なくとも2個、好ましくは平均3個以上、よ
り好ましくは平均4個以上含有するような範囲で選択す
ることができるが、十分な硬化性を付与する官能基とし
て利用するためには、特に該エポキシ樹脂(II)固形分
中重合性エポキシモノマー含有率が5〜100重量%、
より好ましくは20〜100重量%の範囲内となるよう
にするのが好ましい。
【0080】上記第3の製造方法によって得られるエポ
キシ樹脂(II)は、通常のアクリル樹脂やビニル樹脂等
の重合性不飽和結合に基く重合反応と同様の方法、条件
を用いて製造することができる。このような重合反応の
一例として、各単量体成分を有機溶剤に溶解もしくは分
散せしめ、ラジカル重合開始剤の存在下で60〜180
℃程度の温度で攪拌しながら加熱する方法を示すことが
できる。反応時間は通常1〜10時間程度とすることが
できる。また、有機溶剤としては、アルコール系溶媒、
エーテル系溶媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒等を
使用できる。炭化水素系溶媒を用いる場合には、溶解性
の点から他の溶媒を併用することが好ましい。さらに、
ラジカル開始剤として通常用いられているものをいずれ
も用いることができ、その具体例として、過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト等の過酸化物;アゾイソブチルニトリル、アゾビスメ
チルバレロニトリル等のアゾ化合物等を示すことができ
る。
【0081】上記第3の製造例のエポキシ樹脂(II)
は、数平均分子量が一般に約3,000〜約100,0
00の範囲内にあるものが好ましく、特に4,000〜
10,000の範囲内にあるものがより好ましい。
【0082】上記した硬化用樹脂(II)の中で、自動車
ボデー用に使用されるカチオン電着塗料のような高度の
性能が要求される用途に用いるのに適しているのは、1
分子あたりにエポキシ基含有官能基を平均して3個以
上、より好ましくは平均して4個以上、最も好ましくは
平均して5個以上有するものであり、また、エポキシ当
量が好ましくは100〜2,000、より好ましくは1
50〜500、特に150〜250の範囲内にあり、そ
して数平均分子量が好ましくは400〜100,00
0、より好ましくは700〜50,000、特に好まし
くは700〜30,000の範囲内にあるものである。
【0083】硬化用樹脂(II)の使用量は、用いる基体
樹脂(I)の種類に応じて、また得られる塗膜が熱硬化
するのに必要な最少量乃至カチオン電着塗料の安定性を
そこなわない最大量の範囲内で適宜変えることができる
が、一般には硬化用樹脂(II)の基体樹脂(I)に対す
る固形分の重量比が0.2〜1.0、特に0.25〜
0.85、さらに望ましくは0.25〜0.65の範囲
内となるように選択するのが好ましい。
【0084】硬化用樹脂(II)の一部が基体樹脂(I)
にあらかじめ付加したものが含まれていてもさしつかえ
ない。
【0085】かくして基体樹脂(I)と硬化用樹脂(I
I)からなる組成物はカチオン電着塗料(A−1)とし
て使用することができる。
【0086】該塗料(A−1)を調製するには、例え
ば、基体樹脂(I)と硬化用樹脂(II)を混合した後、
水中に安定に分散せしめ、次いで必要に応じて、カーボ
ンブラック、チタン白、鉛白、酸化鉛、ベンガラのよう
な着色顔料;クレー、タルクのような体質顔料;クロム
酸ストロンチウム、クロム酸鉛、塩基性クロム酸鉛、鉛
丹、ケイ酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、リン酸鉛、塩基性リン
酸鉛、トリポリリン酸鉛、ケイクロム酸鉛、黄鉛、シア
ナミド鉛、鉛酸カルシウム、亜鉛化鉛、硫酸鉛、塩基性
硫酸鉛等の防食顔料;或いはさらに他の添加剤を混練す
ることによって行なわれる。配合し得る他の添加剤とし
ては、例えば、分散剤又は塗面のハジキ防止剤としての
少量の非イオン系界面活性剤;硬化促進剤等が挙げられ
る。
【0087】特に、塗料(A−1)による電着塗膜を1
60℃以下の低温で十分に硬化するようにするには、鉛
化合物、ジルコニウム化合物、コバルト化合物、アルミ
ニウム化合物、マンガン化合物、銅化合物、亜鉛化合
物、鉄化合物、クロム化合物、ニッケル化合物などから
選ばれる1種もしくは2種以上の金属化合物を触媒とし
て添加することが有効である。これらの金属化合物の具
体例として、例えば、ジルコニウムアセチルアセトナー
ト、コバルトアセチルアセトナート、アルミニウムアセ
チルアセトナート、マンガンアセチルアセトナートなど
のキレート化合物;β−ヒドロキシアミノ構造を有する
化合物と酸化鉛(II)のキレート化反応生成物;2−エ
チルヘキサン酸鉛、ナフチル酸鉛、オクチル酸鉛、安息
香酸鉛、酢酸鉛、乳酸鉛、ギ酸鉛、グリコール酸鉛、オ
クチックスジルコニウムなどのカルボキシレートなどが
挙げられる。
【0088】上記金属化合物は、基体樹脂(I)と硬化
用樹脂(II)との合計固形分重量に対し、金属含有率が
一般に10重量%以下、好ましくは5重量%以下の量で
使用することができる。
【0089】つぎに塗料(A−2)として水酸基および
カチオン性基を有する樹脂(I)とブロックポリイソシ
アネート化合物(III)とを主成分として含有するカチオ
ン電着塗料が挙げられる。
【0090】樹脂(I)としては、すでに塗料(A−
1)のところで説明した基体樹脂(I)から選ばれるも
のが好ましい。
【0091】ブロックポリイソシアネート化合物(III)
は、各々理論量のポリイソシアネート化合物とイソシア
ネートブロック剤との付加反応生成物であって、樹脂
(I)の架橋剤として使用される。このポリイソシアネ
ート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネートなどの芳香族、脂環族、脂肪族の
ポリイソシアネート化合物およびこれらのイソシアネー
ト化合物の過剰量にエチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、ヒマシ油などの低分子活性水素含有化合物を反応さ
せて得られる末端イソシアネート含有プレポリマーが挙
げられる。また、イソシアネートブロック剤はポリイソ
シアネート化合物のイソシアネート基に付加してブロッ
クするものであり、そして付加によって生成するブロッ
クポリイソシアネート化合物は常温において安定で、且
つ解離温度以上に加熱した際、ブロック剤を解離して遊
離のイソシアネート基を再生しうるものであることが重
要である。
【0092】特に本発明ではカチオン電着塗膜の加熱減
量が10重量%以下でなければならないので、このブロ
ック剤としては分子量が130以下の低分子化合物を用
いることが好ましい。具体的には、フェノール、クレゾ
ール、キシレノール、クロロフェノールおよびエチルフ
ェノールなどのフェノール系ブロック剤;ε−カプロラ
クタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタムおよ
びβ−プロピオラクタムなどのラクタム系ブロック剤;
アセト酢酸エチルおよびアセチルアセトンなどの活性メ
チレン系ブロック剤;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、アミルアルコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコー
ル、グリコール酸メチル、グリコール酸ブチル、ジアセ
トンアルコール、乳酸メチルおよび乳酸エチルなどのア
ルコール系ブロック剤;ホルムアミドキシム、アセトア
ルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシム、
ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサンオキシムなど
のオキシム系ブロック剤;ブチルメルカプタン、ヘキシ
ルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、チオフェノ
ール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノールな
どのメルカプタン系ブロック剤;酢酸アミド、ベンズア
ミドなどの酸アミド系ブロック剤;コハク酸イミドおよ
びマレイン酸イミドなどのイミド系ブロック剤;キシリ
ジン、アニリン、ブチルアミン、ジブチルアミンなどの
アミン系ブロック剤;イミダゾール、2−エチルイミダ
ゾールなどのイミダゾール系ブロック剤;エチレンイミ
ンおよびプロピレンイミンなどのイミン系ブロック剤;
などをあげることができる。このうち、塗料の安定性や
塗膜の硬化性などのバランスから、メチルエチルケトオ
キシムなどのオキシム系ブロック剤が特に好適である。
【0093】塗料(A−2)において上記基体樹脂
(I)とブロックポリイソシアネート化合物(III)との
比率は特に制限を受けないが、該両成分の合計固形分量
に基いて、基体樹脂(I)は40〜95重量%、特に6
0〜90重量%、ブロックポリイソシアネート化合物
(III)は60〜5重量%、特に40〜10重量%がそれ
ぞれ好ましい。
【0094】上記塗料(A−2)には、前記塗料(A−
1)において例示した体質顔料および防食顔料を配合す
ることができ、さらに硬化を促進するために錫触媒など
を配合することもできる。
【0095】このようにして調製されるカチオン電着塗
料を基体上に電着させて得られる塗膜の膜厚は厳密に制
限されるものではないが、一般には、乾燥膜厚に基いて
3〜200μm、好ましくは5〜100μm、さらに好
ましくは10〜40μmの範囲内が適当である。塗装
は、通常のカチオン電着塗装条件を用いて行なうことが
できる。例えば、浴濃度(固形分濃度)5〜40重量
%、好ましくは10〜25重量%及び浴pH5〜8、好
ましくは5.5〜7の範囲内のカチオン電着浴を調製す
る。次いでこの電着浴を用い、例えば5cm×15cm
×1cmの大きさのカーボン板を陽極とし且つ例えば5
cm×15cm×0.7mmの大きさのリン酸亜鉛処理
板を陰極とする場合、下記の条件下に電着を行なうこと
ができる。 浴温度:20〜35℃、好ましくは25〜30℃、 直流電流 電流密度:0.005〜2A/cm2 、好ましくは0.
01〜1A/cm2 電 圧:10〜500V、好ましくは100〜300
V 通電時間:0.5〜5分間、好ましくは2〜3分間
【0096】本発明の方法は、上記塗料(A)をカチオ
ン電着塗装後、電着浴から被塗物を引き上げ水洗したの
ち、電着塗膜面の水滴を除去し、さらに好ましくは電着
塗膜中に含まれる水分の殆どもしくは全部を熱風などの
乾燥手段(例えば80〜110℃程度で5〜10分間程
度が適当)で除去したのち、該未硬化(半硬化含む)塗
膜面に中塗りあるいは直接上塗りとなる有機溶剤型塗料
を塗装してから、加熱して該両塗膜を同時に硬化せしめ
ることを特徴とする。すぐれた仕上り外観などが要求さ
れる場合には、該電着塗面に中塗り塗料を塗装して両塗
膜を同時硬化せしめた後、上塗り塗装することが好まし
い。
【0097】以下、本発明において用いる有機溶剤型塗
料(以下、「塗料B」と略称することがある)について
説明する。
【0098】塗料(B)としてまず中塗り塗料を塗装す
る場合、該中塗り塗料としては、付着性、平滑性、鮮映
性、耐オーバーベイク性、耐候性などのすぐれたそれ自
体既知の中塗り塗料を使用することができ、例えば、ポ
リエステル系樹脂とアミノ樹脂とをビヒクル成分とする
ものが挙げられ、具体的には、油長30%以下の短油も
しくは超短油アルキド樹脂またはオイルフリーポリエス
テル樹脂とアミノ樹脂とをビヒクル主成分とする有機溶
液型の熱硬化性中塗り塗料があげられる。
【0099】これらのアルキド樹脂およびポリエステル
樹脂は、水酸基価が60〜140で酸価が5〜20であ
り、しかも変性油として不飽和油(もしくは不飽和脂肪
酸)を用いたものが好ましく、アミノ樹脂は、アルキル
(炭素数1〜5)エーテル化したメラミン樹脂、尿素樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂などが適している。これらの
配合比は固形分重量に基づいてアルキド樹脂および/ま
たはオイルフリーポリエステル樹脂65〜85重量%、
特に70〜80重量%、アミノ樹脂35〜15重量%、
特に30〜20重量%であることが好ましい。さらに、
上記アミノ樹脂をポリイソシアネート化合物やブロック
化ポリイソシアネート化合物に代えることもできる。ま
た、該中塗り塗料の形態は、有機溶液型が最も好ましい
が、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液型、ハイソリ
ッド型などであってもさしつかえない。本発明では、中
塗り塗膜の硬度(鉛筆硬度)は3B〜2Hの範囲にある
ことが好ましい。さらに、該中塗り塗料には、体質顔
料、着色顔料、その他塗料用添加剤などを必要に応じて
配合することができる。
【0100】中塗り塗料の塗装法は特に限定されるもの
ではなく、それ自体既知の方法が採用でき、例えばスプ
レー塗装、ハケ塗り、浸漬塗装、静電塗装などが挙げら
れ、その塗装膜厚は乾燥塗膜に基づいて一般に10〜5
0μm、特に20〜30μmの範囲が好ましい。
【0101】本発明に従いカチオン電着塗膜または中塗
り塗膜の表面に上塗り塗料を塗装する場合、使用される
上塗り塗料は、被塗物に美粧性を付与する塗料であっ
て、具体的には、仕上り外観(鮮映性、平滑性、光沢な
ど)、耐候性(光沢保持性、保色性、耐白亜化性な
ど)、耐薬品性、耐水性、耐湿性、硬化性などのすぐれ
た塗膜を形成するそれ自体既知の上塗り塗料が使用でき
る。具体的には、アミノ・アクリル樹脂系、アミノ・ア
ルキド樹脂系、アミノ・ポリエステル樹脂系、などをビ
ヒクル主成分とする塗料があげられる。これらの塗料の
形態は電着塗膜上に直接塗装する場合には前記中塗り塗
料と同様に有機溶剤型となるが、中塗塗膜上であれば特
に制限されるものではなく、有機溶液型、非水分散液
型、水溶(分散)液型、粉体型、ハイソリッド型などが
使用できる。
【0102】塗膜の硬化は、常温乾燥、加熱乾燥、電子
線および紫外線などの活性エネルギー線照射などによっ
て行うことができる。これらの上塗り塗料の形成塗膜
は、鉛筆硬度が2B以上の範囲内にあることが望まし
い。
【0103】上塗り塗料は、上記のビヒクル主成分を用
いた塗料にメタリック顔料および/または着色顔料を配
合したメタリック塗料またはソリッドカラー仕上げ塗料
とこれらの顔料を全くもしくは殆ど含まないクリヤー塗
料(カラークリヤー塗料も含む)に分類することができ
る。そして、これらの塗料を用いて上塗り塗膜を形成す
る方法として、例えば、下記〜が挙げられる。
【0104】 メタリック顔料、必要に応じて着色顔
料を配合してなるメタリック塗料または着色顔料を配合
してなるソリッドカラー塗料を塗装し、加熱硬化する
(1コート1ベーク方式によるメタリックまたはソリッ
ドカラー仕上げ)。 メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装
し、加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再
度加熱硬化する(2コート2ベーク方式によるメタリッ
クまたはソリッドカラー仕上げ)。 メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装
し、続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両塗
膜を同時に硬化する(2コート1ベーク方式によるメタ
リックまたはソリッドカラー仕上げ)。
【0105】これらの上塗り塗料は、スプレー塗装、静
電塗装などで塗装することが好ましい。また、塗装膜厚
は、乾燥塗膜に基いて、上記では25〜45μm、上
記、では、メタリック塗料ならびにソリッドカラー
塗料は10〜30μm、クリヤー塗料は25〜50μm
がそれぞれ好ましい。
【0106】本発明の方法においては、塗料(A)をカ
チオン電着塗装し、加熱硬化させることなく、該未硬化
塗面に塗料(B)を塗装したのち、加熱して該両塗膜を
同時に硬化させる。両塗膜を硬化させるための加熱温度
は、特に制限を受けないが、具体的には、70〜250
℃、特に120〜160℃の範囲が好ましい。該温度で
15〜40分間加熱するのが適当である。塗料(B)と
して中塗り塗料を塗装した上に、前記上塗り塗装を行な
う場合には、該上塗り塗料の加熱条件はビヒクル成分お
よび被塗物の材質等によって任意に採択できるが、一般
には約60〜約140℃、特に80〜140℃で10〜
40分間が好ましい。
【0107】
【発明の効果】本発明の方法によれば、電着塗膜と該塗
膜上の有機溶剤型塗料の塗膜の硬化が2コート1ベーク
方式であるため、カチオン電着塗膜のみを硬化するため
の加熱乾燥炉が全く必要でないのでその設備費、用地お
よび炉のランニング諸経費(燃料費、メンテナンス費そ
の他)がすべて省略でき、従来の2コート2ベーク方式
にくらべてかなりのコストメリットが期待できる。さら
に、本発明によって形成される複層塗膜は、塗装工程を
短縮しても電着膜によるブソード,硬化阻害などの発生
がなく、塗面の平滑性、光沢ならびに鮮映性、塗膜の付
着性、耐湿性および硬化性がすぐれており、しかも、ワ
キ、タレ、シワ、チヂミおよび凹凸などの発生も全く認
められないという技術的効果も有している。
【0108】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
する。実施例中「部」は「重量部」であり、「%」は
「重量%」である。
【0109】I製造例I−1 基体樹脂(I)の製造 基体樹脂(I−) エポキシ当量950のビスフェノールAタイプエポキシ
樹脂〔商品名「エピコート1004、シェル化学社製〕
1900部をブチルセロソルブ993部に溶解し、ジエ
タノールアミン210部を反応させて固形分68%、第
1級水酸基当量528、アミン価53をもつ基体樹脂
(I−)を得た。
【0110】基体樹脂(I−) モノエタノールアミン39部を反応容器中で60℃に保
ち、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド1
00部を滴下し、60℃で5時間反応させ、N,N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミドのモノエタノール
アミン付加物を得た。別にエポキシ当量190のビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル950部、エポキシ当
量340のプロピレングリコールジグリシジルエーテル
340部、ビスフェノールA456部及びジエタノール
アミン21部を仕込み、120℃まで昇温し、エポキシ
価が1.02ミリモル/gになるまで反応させた後、エ
チレングリコールモノブチルエーテル479部で希釈、
冷却したのち、温度を100℃に保ちながら、ジエタノ
ールアミン158部及び上記N,N−ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミドのモノエタノールアミン付加物4
3部を加え、粘度上昇が止まるまで反応させ、樹脂固形
分80%、第1級水酸基当量518、アミン価54の基
体樹脂(I−)を得た。
【0111】基体樹脂(I−) エポキシ当量190のビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル950部、エポキシ当量330のエポキシ樹脂X
B−4122(チバガイギー社製商品名)330部、ビ
スフェノールA456部及びジエタノールアミン21部
を仕込み、120℃まで昇温し、エポキシ価が、1.0
2ミリモル/gになるまで反応させた後、エチレングリ
コールモノブチルエーテル489部で希釈、冷却したの
ちジエタノールアミン126部、上記N,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミドのモノエタノールアミン
付加物53.5部及びN−メチルアミノエタノール1
8.5部を加え、反応させ、樹脂固形分80%、第1級
水酸基当量592、アミン価55の基体樹脂(I−)
を得た。
【0112】I−2硬化用樹脂(II)の製造 硬化用樹脂(II−) EHPE3150〔エポキシ当量175〜195、ダイ
セル化学工業社製〕32.6部とプロピレングリコール
モノメチルエーテル8.2部を100℃で加熱溶解し、
固形分80%、エポキシ当量190の硬化用樹脂(II−
)40.8部を得た。該樹脂の数平均分子量は約1,
500であった。
【0113】硬化用樹脂(II−) ビニルノルボルネンオキシド136部、4−ビニルシク
ロヘキセン−1−オキシド124部及びトリメチロール
プロパン18部にBF3 −エーテラートの10%酢酸エ
チル溶液200部を50℃で4時間かけて滴下して開環
重合を行なった。酢酸エチルを加えて水洗し、酢酸エチ
ル層を濃縮してから新に酢酸エチル130部を加えて溶
解し、過酢酸160部を酢酸エチル溶液として50℃で
4時間かけて滴下し、更に50℃で2時間熟成しエポキ
シ化反応を行なった。酢酸、酢酸エチル、過酢酸を除去
後、酢酸エチル500部に40℃で溶解し、つづいて2
50部の蒸留水で4回洗浄後酢酸エチルを除去し、80
℃で78部のプロピレングリコールモノメチルエーテル
に溶解し、固形分80%、エポキシ当量202の硬化用
樹脂(II−)を得る。該樹脂の数平均分子量は約1,
300であった。
【0114】硬化用樹脂(II−) リモネンの部分エポキシ化物(2−メチル−4−イソプ
ロペニル−1−シクロヘキセンオキシド)304部とト
リメチロールプロパン18部に、BF3 −エーテラート
の10%酢酸エチル溶液200部を50℃で4時間かけ
て滴下した。以下の操作を硬化用樹脂(II−)と同様
に行ない、80℃で80部のエチレングリコールモノブ
チルエーテルに溶解し、固形分80%、エポキシ当量2
05の硬化用樹脂(II−)を得る。該樹脂の数平均分
子量は約1,000であった。
【0115】硬化用樹脂(II−) 2,4−または1,4−ジメチル−4エテニル−1シク
ロヘキセンオキシド304部を用い、硬化用樹脂(II−
)と同様に行ない、固形分80%、エポキシ当量19
9の硬化用樹脂(II−)を得る。該樹脂の数平均分子
量は約950であった。
【0116】硬化用樹脂(II−) セロキサイド3000〔
【化17】 、ダイセル化学工業社製商品名〕460部、アルミニウ
ムアセチルアセトナート0.3部及びテトラエトキシシ
ラン5部に蒸留水0.1部を加え、80℃で1時間保っ
た後、120℃で3時間反応後エチレングリコールモノ
ブチルエーテル116部を加えて、固形分80%エポキ
シ当量280の硬化用樹脂(II−)を得る。該樹脂の
数平均分子量は約1,100であった。
【0117】硬化用樹脂(II−) シクロペンタジエンの二量体132部を酢酸エチル70
部に溶解し、過酢酸160部を酢酸エチル溶液として3
5℃で7時間かけて滴下し、更に40℃で6時間熟成し
た。酢酸、酢酸エチル、過酢酸を除去後、酢酸エチル5
00部に40℃で溶解し、つづいて250部の蒸留水で
5回洗浄後酢酸エチルを除去し、80℃で43部のメチ
ルイソブチルケトンに溶解し、固形分80%、エポキシ
当量90の化合物(C)を得た。
【0118】4−ビニルシクロヘキセン94部を酢酸エ
チル75部に溶解し、過酢酸160部を酢酸エチル溶液
として50℃で4時間かけて滴下し、更に50℃で2時
間熟成した。酢酸、酢酸エチル、過酢酸を除去後、酢酸
エチル500部に40℃で溶解し、つづいて250部の
蒸留水で5回洗浄後酢酸エチルを除去し、80℃で32
部のメチルイソブチルケトンに溶解し、固形分80%、
エポキシ当量65の化合物(D)を得た。化合物(C)
225部と化合物(D)163部にアルミニウムアセチ
ルアセトナート0.2部及びトリメチロールプロパン1
0部を加え、100℃で1時間保った後、150℃で3
時間反応後エチレングリコールモノブチルエーテル60
部を加えて冷却する。固形分70%、エポキシ当量21
0の硬化用樹脂(II−)を得る。該樹脂の数平均分子
量は約1,100であった。
【0119】硬化用樹脂(II−) METHB(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメ
タクリレート)33.4部にアゾビスジメチルバレロニ
トリル2部を溶解したものを、100℃に加熱したメチ
ルイソブチルケトン10部とブチルセロソルブ10部と
の混合溶剤に2時間かけて滴下し、1時間熟成後、12
5℃に昇温して更に1時間熟成し、固形分60%、エポ
キシ当量196の硬化用樹脂(II−)溶液54部を得
た。該樹脂の数平均分子量は約10,000であった。
【0120】硬化用樹脂(II−) METHBモノマー32.0部とヒドロキシエチルアク
リレート8.0部を混合したものにアゾビスジメチルバ
レロニトリル2.4部を溶解したものを100℃に加熱
したブチルセロソルブ24部に2時間かけて滴下し、1
時間熟成した後、125℃に昇温して更に1時間熟成
し、固形分60%、エポキシ当量245の硬化用樹脂
(II−)64.8部を得た。該樹脂の数平均分子量は
約12,000であった。
【0121】硬化用樹脂(II−) 3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート3
7部とヒドロキシエチルアクリレート3部を混合したも
のにアゾビスジメチルバレロニトリル2.4部を溶解
し、以下硬化用樹脂(II−)と同様に処理を行ない、
固形分60%、エポキシ当量200の硬化用樹脂(II−
)を得た。該樹脂の数平均分子量は約15,000で
あった。
【0122】I−3 顔料ペーストの製造 顔料ペースト(P−1) 基体樹脂12.5部に10%ギ酸4.4部を加え、攪拌
しながら脱イオン水15部を加える。更にチタン白10
部、クレー10部、カーボン1部、塩基性ケイ酸鉛2部
を加え、ボールミルで24時間分散後脱イオン水11部
を加え、固形分50%のペーストを得た。基体樹脂は、
第1表に記載の各実施例と同一のものを用いた。
【0123】I−4 カチオン電着塗料(A−1)の製
上記の基体樹脂、硬化用樹脂および触媒を表1に示した
配合量に混合して塗料(A−1)の水性エマルジョンを
得た。
【0124】
【表1】
【0125】表1において、基体樹脂および硬化用樹脂
の配合量はいずれも樹脂固形分で示してあり、脱イオン
水を配合して固形分20%に調製したのち、さらに、前
記顔料ペースト(P−1)を92部および脱イオン水を
配合して固形分20%の各カチオン電着浴を作成した。
【0126】I−5 カチオン電着塗料(A−2)の製
下記成分〜を一緒にし150℃で2時間反応させた
後、成分〜を配合し、80〜90℃で3時間反応さ
せ、固形分75%の基体樹脂(I−)を得た。 ビスフェノール型エポキシ樹脂 (チバガイギー社製「アラルダイト #6071」) 930 部 ビスフェノール型エポキシ樹脂 (チバガイギー社製「アラルダイト GY2600」) 380 部 ポリカプロラクトンジオール (ダイセル社製「プラクセル #205」) 550 部 ジメチルベンジルアミン酢酸塩 2.6部 p−ノニルフェノール 79 部 モノエタノールアミンのメチル イソブチルケトンケチミン化物 71 部 ジエタノールアミン 105 部 ブチルセロソルブ 180 部 セロソルブ 525 部
【0127】次いで、上記基体樹脂(I−)を第4級
塩化して固形分60%に調整したものを5.73部、チ
タン白14.5部、カーボン0.54部、クレー7.0
部、ケイ酸鉛2.3部、ジブチル錫オキサイド2.0
部、脱イオン水27.49部からなる固形分50%の顔
料ペースト(P−2)を作成した。
【0128】前記基体樹脂(I−)を用いて下記表2
に示す配合の固形分32%の水性エマルジョンを作成し
た。次いで、この水性エマルジョン318.75部に前
記顔料ペースト(P−2)59.56部及び脱イオン水
280.59部を混合し固形分20%の各カチオン電着
浴を作成した。
【0129】
【表2】
【0130】II 実施例及び比較例 上記製造例で得たカチオン電着浴を浴温30℃に調整し
て、リン酸亜鉛処理鋼板(0.8×150×70mm)
を浸漬し、膜厚20〜25μm(乾燥膜厚)となるよう
に200〜300Vで3分間電着塗装を行なった。次い
で該塗板を引き上げ水洗し、必要に応じて100℃で1
0分間水切り乾燥(注)した後、該未硬化電着塗面に有
機溶剤型中塗り塗料「アミラックシーラー」(関西ペイ
ント社製、メラミンポリエステル樹脂系塗料)を膜厚2
5〜30μm(乾燥膜厚)となるように噴霧塗装し、該
両塗膜を160℃で30分間加熱して同時に硬化させた
(2コート1ベーク方式)。ただし比較例2において
は、電着塗膜を160℃で30分間加熱硬化した後、中
塗塗装し、該中塗塗膜を160℃で30分間加熱硬化し
た(2コート2ベーク方式)。得られた中塗り塗面の仕
上り性を評価した。
【0131】さらに上記塗膜上に、上塗り塗料「アミラ
ック黒」(関西ペイント社製、メラミン/ポリエステル
系有機溶剤型熱硬化性塗料)を膜厚40〜45μm(乾
燥膜厚)となるように塗装し、140℃で30分間加熱
し硬化させ実施例及び比較例の塗装板を得た。各実施例
及び比較例で使用した電着塗料種および形成した複層塗
膜の性能試験結果を下記表3に示す。 (注)上記カチオン電着塗膜を水洗後、100℃で10
分間乾燥すると水分の殆どは揮散し除去できるが、架橋
反応(硬化)は行なわれていない。
【0132】
【表3】
【0133】上記表3においてカチオン電着塗料(A−
3)は、前記カチオン電着塗料A−2−の製造におけ
るジブロックイソホロンジイソシアネートのメチルエチ
ルケトオキシム(ブロック剤)を、ジフェニルメタンジ
イソシアネートをエチレングリコールモノ2−エチルヘ
キシルエーテル(分子量174)でジブロックしたもの
に代えた以外はすべてA−2−と同様にして製造し
た。
【0134】また表3における性能試験方法は下記のと
おりである。 (*1)加熱減量:鋼板の重量をWO とし、この鋼板に
30℃において各カチオン電着塗料を膜厚20〜25μ
mとなるように200〜300Vで3分間カチオン電着
後、電着浴から引き上げて塗面を水洗し、105℃で3
時間加熱して塗膜中の水分のすべてもしくは殆どを除去
してから塗膜重量(Y)を測定し、次いで、170℃で
20分加熱して該塗膜を三次元架橋硬化した後の塗膜重
量(Z)を測定した。これらの測定値を次式にあてはめ
て電着塗膜加熱減量(X)をもとめた。
【数2】
【0135】(*2)中塗り塗面の仕上り性:電着塗膜
および中塗り塗膜を同時硬化せしめて得られる中塗り塗
面の平滑性等の外観について目視評価した。○:良好、
△:ちぢみ,へこみなどがわずかに発生、×:多く発
生。
【0136】(*3)上塗り塗面の仕上り性:上塗り塗
装後の該塗面の平滑性,つやなどの仕上り性を目視評価
した。◎:良好、○:ほぼ良好、△:やや不良。
【0137】(*4)付着性:ゴバン目(1×1mm1
00個)セロハン粘着テープテストによった。○は、は
がれなしを示す。
【0138】(*5)耐湿性:温度50℃、相対湿度9
8〜100%RHのブリスターボックスに、5日間放置
後とり出し、フクレの有無を調べた。○はフクレなし、
△はフクレ発生を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 直幸 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン電着塗料を塗装してなる未硬化
    塗膜面に有機溶剤型塗料を塗装し、該両塗膜を同時に硬
    化させて複層塗膜を形成する方法であって、該カチオン
    電着塗料が、水分を除去した電着塗膜の加熱硬化時にお
    ける塗膜減量が10重量%以下となる塗料であることを
    特徴とする塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記カチオン電着塗料が、水酸基および
    カチオン性基を含有する樹脂(I)と、脂環式骨格およ
    び/または有橋脂環式骨格にエポキシ基が結合してなる
    エポキシ基含有官能基を1分子あたり平均2個以上有す
    るエポキシ樹脂(II)とを主成分として含有する請求項
    1記載の塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記カチオン電着塗料が、水酸基および
    カチオン性基を含有する樹脂(I)と、ブロック剤とし
    て分子量が130以下の低分子化合物を用いたブロック
    ポリイソシアネート化合物(III)とを主成分として含有
    する請求項1記載の塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記有機溶剤型塗料がポリエステル系樹
    脂とアミノ樹脂とをビヒクル成分とする熱硬化性中塗塗
    料である請求項1記載の塗膜形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001129924A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Kansai Paint Co Ltd プラスチック被覆金属板
JP2006231322A (ja) * 2005-01-27 2006-09-07 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法

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JP2001129924A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Kansai Paint Co Ltd プラスチック被覆金属板
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