JPH0532043A - 両面感熱記録シートの製造方法 - Google Patents
両面感熱記録シートの製造方法Info
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- JPH0532043A JPH0532043A JP3192347A JP19234791A JPH0532043A JP H0532043 A JPH0532043 A JP H0532043A JP 3192347 A JP3192347 A JP 3192347A JP 19234791 A JP19234791 A JP 19234791A JP H0532043 A JPH0532043 A JP H0532043A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 両面に感熱記録を行なうことのできる両面感
熱記録シートの製造方法に関する。 【構成】 二枚の感熱記録シートを、軟化点１８０℃以
下の熱可塑性高分子からなる接合剤を用い、且つ両シー
トのテンションがいずれも７５ｇ／mm以下の状態で熱溶
融接合することを特徴とする両面感熱記録シートの製造
方法である。
熱記録シートの製造方法に関する。 【構成】 二枚の感熱記録シートを、軟化点１８０℃以
下の熱可塑性高分子からなる接合剤を用い、且つ両シー
トのテンションがいずれも７５ｇ／mm以下の状態で熱溶
融接合することを特徴とする両面感熱記録シートの製造
方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、両面に感熱記録を行な
うことのできる両面感熱記録シートの製造方法に関する
ものである。
うことのできる両面感熱記録シートの製造方法に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】感熱記録シートは、ファクシミリ用紙、
プリンタ用紙、各種計算機等の記録媒体として、広い分
野において使用されている。しかし、現在市販の感熱記
録シートは殆ど片面のみが記録しうる形態のものであ
る。これは、従来から両面記録する用途分野が未開発で
あったこと、更には、安定な製造が難しいという製造技
術面での問題が未解決であったことなどが原因であっ
た。即ち、基紙に感熱塗料を塗布する場合、塗布装置と
しては、一般にバーコーター、ブレードコーター、エャ
ーナイフコーター等が使用されるが、これらのコーター
で両面感熱記録シートを製造するのは、感熱塗料を基紙
に二度塗布し、乾燥しなければならず、二度目の乾燥工
程中に先に塗布した感熱記録層が加熱され、或いはロー
ルとの擦れ、或いはその他の理由で不要な発色を起こす
という重大な技術上の難点があったからである。ところ
が、最近乗車券類、カード類、ワープロ用紙等に使用す
るための両面感熱記録シートの開発要請がでてきてお
り、早急に安定な製造技術の確立が待たれているのが現
状である。
プリンタ用紙、各種計算機等の記録媒体として、広い分
野において使用されている。しかし、現在市販の感熱記
録シートは殆ど片面のみが記録しうる形態のものであ
る。これは、従来から両面記録する用途分野が未開発で
あったこと、更には、安定な製造が難しいという製造技
術面での問題が未解決であったことなどが原因であっ
た。即ち、基紙に感熱塗料を塗布する場合、塗布装置と
しては、一般にバーコーター、ブレードコーター、エャ
ーナイフコーター等が使用されるが、これらのコーター
で両面感熱記録シートを製造するのは、感熱塗料を基紙
に二度塗布し、乾燥しなければならず、二度目の乾燥工
程中に先に塗布した感熱記録層が加熱され、或いはロー
ルとの擦れ、或いはその他の理由で不要な発色を起こす
という重大な技術上の難点があったからである。ところ
が、最近乗車券類、カード類、ワープロ用紙等に使用す
るための両面感熱記録シートの開発要請がでてきてお
り、早急に安定な製造技術の確立が待たれているのが現
状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、両面感熱記
録シートを、発色汚れ及び歪みやカールを生じることな
く製造する方法を提供するものである。
録シートを、発色汚れ及び歪みやカールを生じることな
く製造する方法を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、二枚の感熱記
録シートを、軟化点１８０℃以下の熱可塑性高分子から
なる接合剤を用い、且つ両シートのテンションがいずれ
も７５ｇ／mm以下の状態で熱溶融接合とすることを特徴
とする両面感熱記録シートの製造方法である。
録シートを、軟化点１８０℃以下の熱可塑性高分子から
なる接合剤を用い、且つ両シートのテンションがいずれ
も７５ｇ／mm以下の状態で熱溶融接合とすることを特徴
とする両面感熱記録シートの製造方法である。
【０００５】
【作用】感熱記録シートの接合に使用する熱可塑性高分
子としては、ビカット軟化点が１８０℃以下(ASTM D-15
25-70T)のものを用いるものである。ビカット軟化点が
１８０℃以下であれば、特に熱可塑性高分子の種類につ
いては限定するものではないが、接合力、取扱の容易さ
等の点で特に、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、スチレ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレ
ン／酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、エステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル系樹脂、ニトリル系
樹脂、ブタジエン系樹脂、ハロゲン化ゴム、ウレタン系
樹脂、セルロース系樹脂ゼラチンあるいはこれらの樹脂
を構成する単量体の共重合体等が好ましく使用される。
子としては、ビカット軟化点が１８０℃以下(ASTM D-15
25-70T)のものを用いるものである。ビカット軟化点が
１８０℃以下であれば、特に熱可塑性高分子の種類につ
いては限定するものではないが、接合力、取扱の容易さ
等の点で特に、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、スチレ
ン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレ
ン／酢酸ビニル共重合体樹脂、ブチラール樹脂、エステ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル系樹脂、ニトリル系
樹脂、ブタジエン系樹脂、ハロゲン化ゴム、ウレタン系
樹脂、セルロース系樹脂ゼラチンあるいはこれらの樹脂
を構成する単量体の共重合体等が好ましく使用される。
【０００６】中でも低密度ポリエチレン、アタクティッ
クポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、酢
酸ビニル−無水フタール酸共重合体、スチレン−イソブ
チレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体、ナイロン−１
２、テレフタル酸−１，４−ブタンジオール系共重合体
等は感熱記録特性の低下を来すことなくシートを接合で
きるためより好ましく用いられる。なお、かかる熱可塑
性高分子は単独あるいは２種以上を混合して使用するこ
とも勿論可能である。
クポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、酢
酸ビニル−無水フタール酸共重合体、スチレン−イソブ
チレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体、ナイロン−１
２、テレフタル酸−１，４−ブタンジオール系共重合体
等は感熱記録特性の低下を来すことなくシートを接合で
きるためより好ましく用いられる。なお、かかる熱可塑
性高分子は単独あるいは２種以上を混合して使用するこ
とも勿論可能である。
【０００７】また、本発明の所望の効果を阻害しない範
囲内で粘着付与剤、液状又は固体状可塑剤、軟化剤、有
機溶剤、石油樹脂、顔料、充填剤、金属化合物、架橋
剤、ワックス、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線防止
剤、老化防止剤等の各種助剤を接合剤中に含有させるこ
とも可能である。なお、本発明では使用する熱可塑性高
分子をビカット軟化点が１８０℃以下のものに限定した
理由は１８０℃を越えると感熱記録層が発色し始め、い
わゆる地肌カブリが生じ、感熱記録シートの品質を損な
うことになるからである。
囲内で粘着付与剤、液状又は固体状可塑剤、軟化剤、有
機溶剤、石油樹脂、顔料、充填剤、金属化合物、架橋
剤、ワックス、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線防止
剤、老化防止剤等の各種助剤を接合剤中に含有させるこ
とも可能である。なお、本発明では使用する熱可塑性高
分子をビカット軟化点が１８０℃以下のものに限定した
理由は１８０℃を越えると感熱記録層が発色し始め、い
わゆる地肌カブリが生じ、感熱記録シートの品質を損な
うことになるからである。
【０００８】本発明は、このような１８０℃以下の熱可
塑性高分子を用い、更に感熱記録シートのテンションが
両方共７５ｇ／mm以下の状態で接合するものである。因
に、７５ｇ／mmを越えるようなテンションで接合する
と、歪みが生じ、不均一な接合となってしまう。尚、接
合方法としては、例えば感熱記録シートと他の感熱記録
シートを熱溶融接合時に、各々又はいづれかのシート裏
面に接合剤を熱溶融状態で塗工し接合する方法或いは予
め感熱記録シート裏面に加熱溶融した粘着状態の接合剤
層を設けておき、しかる後に他の感熱記録シートを圧着
し接合させる方法、さらにはフィルム状又は粉末状接合
剤を感熱記録シートと他の感熱記録シートの間に挿入
し、加熱溶融することによって接合層を設けると同時に
両感熱記録シートを接合する方法などが挙げられる。し
かし、接合の安定性、作業能率等を考慮すると、シート
接合時に接合剤を熱溶融塗工することによって方法が最
も好ましい。
塑性高分子を用い、更に感熱記録シートのテンションが
両方共７５ｇ／mm以下の状態で接合するものである。因
に、７５ｇ／mmを越えるようなテンションで接合する
と、歪みが生じ、不均一な接合となってしまう。尚、接
合方法としては、例えば感熱記録シートと他の感熱記録
シートを熱溶融接合時に、各々又はいづれかのシート裏
面に接合剤を熱溶融状態で塗工し接合する方法或いは予
め感熱記録シート裏面に加熱溶融した粘着状態の接合剤
層を設けておき、しかる後に他の感熱記録シートを圧着
し接合させる方法、さらにはフィルム状又は粉末状接合
剤を感熱記録シートと他の感熱記録シートの間に挿入
し、加熱溶融することによって接合層を設けると同時に
両感熱記録シートを接合する方法などが挙げられる。し
かし、接合の安定性、作業能率等を考慮すると、シート
接合時に接合剤を熱溶融塗工することによって方法が最
も好ましい。
【０００９】シートへの接合剤の塗工は、一般にハケ、
スプレー、メイヤーバー、スクリーン印刷、キスロール
コーター、ダイレクトロールコーター、オフセットロー
ルコーター、グラビヤロールコーター、リバースロール
コーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテン
コーター、ダイスロットコーター、エクストルージュン
コーター、エクストルージユンラミネーター等の各種塗
工装置によって実施される。
スプレー、メイヤーバー、スクリーン印刷、キスロール
コーター、ダイレクトロールコーター、オフセットロー
ルコーター、グラビヤロールコーター、リバースロール
コーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテン
コーター、ダイスロットコーター、エクストルージュン
コーター、エクストルージユンラミネーター等の各種塗
工装置によって実施される。
【００１０】接合剤の塗工量は一般に乾燥重量で３〜１
００ｇ／ｍ2 程度であるが、塗工量が多いほど硬直性
（こし）のある記録シートを得ることができる。なお、
接合剤はシートに部分的に塗工してシート接合すること
も可能である。また、フィルム状接合剤を用いる場合に
はバキューム法、熱プライマー処理による低温ラミネー
ト法等が採用され、粉末状接合剤を用いる場合には静電
塗工、メッシュロール型分散法、溶射法、スプレー法、
スクリーン印刷等が採用される。
００ｇ／ｍ2 程度であるが、塗工量が多いほど硬直性
（こし）のある記録シートを得ることができる。なお、
接合剤はシートに部分的に塗工してシート接合すること
も可能である。また、フィルム状接合剤を用いる場合に
はバキューム法、熱プライマー処理による低温ラミネー
ト法等が採用され、粉末状接合剤を用いる場合には静電
塗工、メッシュロール型分散法、溶射法、スプレー法、
スクリーン印刷等が採用される。
【００１１】接合剤の加熱溶融は、スチーム、電熱、炎
熱風、熱板、熱ローラー、或いは赤外線、低周波、高周
波、超音波、レーザー等の電磁波により圧着時或いはそ
の前後に適宜行われる。また、必要に応じて接合を補足
する意味で、加熱、冷却、電子線照射等の手段を講じて
もよい。両面感熱記録シートにおける記録層は、一般的
にはシートの表面に来るように接合するのが普通である
が、不透明性感熱記録シートと接合されるシートである
場合には記録層を接合面側にして透明性感熱記録シート
を接合することも可能である。この場合は透明シート部
分がオーバーコート層の作用をするためその面は保存性
に優れた感熱記録シートが得られる。
熱風、熱板、熱ローラー、或いは赤外線、低周波、高周
波、超音波、レーザー等の電磁波により圧着時或いはそ
の前後に適宜行われる。また、必要に応じて接合を補足
する意味で、加熱、冷却、電子線照射等の手段を講じて
もよい。両面感熱記録シートにおける記録層は、一般的
にはシートの表面に来るように接合するのが普通である
が、不透明性感熱記録シートと接合されるシートである
場合には記録層を接合面側にして透明性感熱記録シート
を接合することも可能である。この場合は透明シート部
分がオーバーコート層の作用をするためその面は保存性
に優れた感熱記録シートが得られる。
【００１２】尚、接合に使用する感熱記録シートについ
ては特に限定されず、紙、合成紙、フィルム等の支持体
に感熱記録層を設けたものが使用できる。感熱記録層に
ついても限定されるものではなく、例えば無色ないし淡
色の塩基性染料と無機または有機の酸性物質との組み合
わせ、ステアリン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食
子酸の如きフェノール類との組み合わせ、ジアゾニウム
化合物、カプラー及び塩基性染料を組み合わせたもの等
が例示できる。また、記録層表面にオーバーコート層を
有していてもよく、複数の感熱記録層を有していても構
わない。
ては特に限定されず、紙、合成紙、フィルム等の支持体
に感熱記録層を設けたものが使用できる。感熱記録層に
ついても限定されるものではなく、例えば無色ないし淡
色の塩基性染料と無機または有機の酸性物質との組み合
わせ、ステアリン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食
子酸の如きフェノール類との組み合わせ、ジアゾニウム
化合物、カプラー及び塩基性染料を組み合わせたもの等
が例示できる。また、記録層表面にオーバーコート層を
有していてもよく、複数の感熱記録層を有していても構
わない。
【００１３】
【実施例】以下に本発明をさらに具体的に説明するため
に実施例を記載するが勿論これらに限定されるものでは
ない。なお、特に断らない限り例中の部及び％はそれぞ
れ重量部及び重量％を示す。
に実施例を記載するが勿論これらに限定されるものでは
ない。なお、特に断らない限り例中の部及び％はそれぞ
れ重量部及び重量％を示す。
【００１４】
【実施例１】以下の方法で感熱記録層塗液を調整した。 Ａ液調整 ３−ジブチルアミノ−６−メチル−７−フェニルアミノ
フルオラン ５部、１，２−ジ（３−メチルフェノキ
シ）エタン ２０部、水 ７５部およびヒドロキシエチ
ルセルロース １部からなる組成物をサンドミルで平均
粒径２μｍまで粉砕した。 Ｂ液調整 ４，４’−イソプロピリデンジフェノール ２０部、水
８０部およびヒドロキシエチルセルロース １部から
なる組成物をサンドミルで平均粒径２μｍまで粉砕し
た。 Ｃ液調整 Ａ液 ５０部、Ｂ液 ５０部、微粒子シリカ（商品名
ミズカシール Ｐ−５２７ 水沢化学社製） ５部、及
び１０％ポリビニルアルコール水溶液 ２５部の割合で
混合して感熱記録層塗液とした。
フルオラン ５部、１，２−ジ（３−メチルフェノキ
シ）エタン ２０部、水 ７５部およびヒドロキシエチ
ルセルロース １部からなる組成物をサンドミルで平均
粒径２μｍまで粉砕した。 Ｂ液調整 ４，４’−イソプロピリデンジフェノール ２０部、水
８０部およびヒドロキシエチルセルロース １部から
なる組成物をサンドミルで平均粒径２μｍまで粉砕し
た。 Ｃ液調整 Ａ液 ５０部、Ｂ液 ５０部、微粒子シリカ（商品名
ミズカシール Ｐ−５２７ 水沢化学社製） ５部、及
び１０％ポリビニルアルコール水溶液 ２５部の割合で
混合して感熱記録層塗液とした。
【００１５】得られた塗液を米坪５０ｇ／ｍ2 の原紙上
に乾燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となるように塗布して感熱記
録シートＡを得た。また米坪８０ｇ／ｍ2 の原紙上に乾
燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となるように塗布して感熱記録シ
ートＢを得た。この感熱記録シートＡの非記録層面にエ
チレン酢酸ビニル共重合体接合剤（商品名：ウルトラセ
ン７６０，東洋工業社製，軟化点４３℃）をダイスロッ
トコーターで溶融温度１５０℃で塗布量１０ｇ／ｍ2 に
なるように塗布した感熱記録シートと他の上記感熱記録
シートＢの非記録層面を重ね合わせ、接合時のテンショ
ンがそれぞれ２０ｇ／mmで、プレスロールにより貼り合
わせ両面感熱記録シートを得た。得られた両面感熱シー
トはカール及び地肌カブリがなく、良好な白紙外観を有
しており、皺などの歪もなく寸法安定性にも優れてい
た。
に乾燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となるように塗布して感熱記
録シートＡを得た。また米坪８０ｇ／ｍ2 の原紙上に乾
燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となるように塗布して感熱記録シ
ートＢを得た。この感熱記録シートＡの非記録層面にエ
チレン酢酸ビニル共重合体接合剤（商品名：ウルトラセ
ン７６０，東洋工業社製，軟化点４３℃）をダイスロッ
トコーターで溶融温度１５０℃で塗布量１０ｇ／ｍ2 に
なるように塗布した感熱記録シートと他の上記感熱記録
シートＢの非記録層面を重ね合わせ、接合時のテンショ
ンがそれぞれ２０ｇ／mmで、プレスロールにより貼り合
わせ両面感熱記録シートを得た。得られた両面感熱シー
トはカール及び地肌カブリがなく、良好な白紙外観を有
しており、皺などの歪もなく寸法安定性にも優れてい
た。
【００１６】
【実施例２】実施例１で使用した感熱記録層塗液を、米
坪８０ｇ／ｍ2 の原紙に乾燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となる
ように塗布した感熱記録シートの非記録面にエチレン−
メタクリル酸系共重合体接合剤（商品名：コーポレン，
旭化成社製，軟化点６４℃）をダイスロットコーターで
塗布量が１０ｇ／ｍ2 になるように塗布し、この接合面
に実施例１の感熱記録シートＡの原紙面を重ね、それぞ
れの感熱記録シートのテンションが２５ｇ／mmの状態
で、ニップロールに通紙して圧着貼り合わせ両面感熱記
録シートを得た。得られた両面感熱記録シートは、カー
ル及び地肌カブリがなく良好な白紙外観を有しており、
皺などの歪もなく寸法安定性も優れていた。
坪８０ｇ／ｍ2 の原紙に乾燥塗布量が５ｇ／ｍ2 となる
ように塗布した感熱記録シートの非記録面にエチレン−
メタクリル酸系共重合体接合剤（商品名：コーポレン，
旭化成社製，軟化点６４℃）をダイスロットコーターで
塗布量が１０ｇ／ｍ2 になるように塗布し、この接合面
に実施例１の感熱記録シートＡの原紙面を重ね、それぞ
れの感熱記録シートのテンションが２５ｇ／mmの状態
で、ニップロールに通紙して圧着貼り合わせ両面感熱記
録シートを得た。得られた両面感熱記録シートは、カー
ル及び地肌カブリがなく良好な白紙外観を有しており、
皺などの歪もなく寸法安定性も優れていた。
【００１７】
【実施例３】実施例１の感熱記録層塗液を、米坪６０ｇ
／ｍ2 の原紙上に乾燥塗布量が４ｇ／ｍ2 となるように
塗布して感熱記録シートを得た。この感熱記録シートの
裏面に、エクストルージョンラミネーターでポリエチレ
ン樹脂（軟化点８０℃）を厚さ２０μｍとなるようにラ
ミネートし、米坪８０ｇ／ｍ2 の原紙に乾燥塗布量が６
ｇ／ｍ2 となるように塗布した感熱記録シートを重ね
て、２０ＭＣの高周波電界を加えることによってポリエ
チレン樹脂を溶融し、プレスロールで圧着貼り合わせ両
面感熱記録シートを得た。その時のそれぞれの感熱記録
シートのテンションは３５ｇ／mmであった。得られた両
面感熱記録シートはカール及び地肌カブリがなく良好な
白紙外観を有しており、皺などの歪もなく寸法安定性に
優れていた。
／ｍ2 の原紙上に乾燥塗布量が４ｇ／ｍ2 となるように
塗布して感熱記録シートを得た。この感熱記録シートの
裏面に、エクストルージョンラミネーターでポリエチレ
ン樹脂（軟化点８０℃）を厚さ２０μｍとなるようにラ
ミネートし、米坪８０ｇ／ｍ2 の原紙に乾燥塗布量が６
ｇ／ｍ2 となるように塗布した感熱記録シートを重ね
て、２０ＭＣの高周波電界を加えることによってポリエ
チレン樹脂を溶融し、プレスロールで圧着貼り合わせ両
面感熱記録シートを得た。その時のそれぞれの感熱記録
シートのテンションは３５ｇ／mmであった。得られた両
面感熱記録シートはカール及び地肌カブリがなく良好な
白紙外観を有しており、皺などの歪もなく寸法安定性に
優れていた。
【００１８】
【比較例１】実施例１において、接合時の感熱記録シー
トのテンションをそれぞれ２０ｇ／mmから１５０ｇ／mm
に代えた以外は実施例１と同様にして両面感熱記録シー
トを得た。得られた感熱記録シートは地肌カブリは無い
が、皺がひどく発生し、実用に耐えられなかった。
トのテンションをそれぞれ２０ｇ／mmから１５０ｇ／mm
に代えた以外は実施例１と同様にして両面感熱記録シー
トを得た。得られた感熱記録シートは地肌カブリは無い
が、皺がひどく発生し、実用に耐えられなかった。
【００１９】
【比較例２】実施例１において、接合時の片方の感熱記
録シートのテンションを２０ｇ／mmから１５０ｇ／mmに
代えた以外は実施例１と同様にして両面感熱記録シート
を得た。得られた感熱記録シートは地肌カブリは無い
が、皺がひどく発生し、実用に耐えられなかった。
録シートのテンションを２０ｇ／mmから１５０ｇ／mmに
代えた以外は実施例１と同様にして両面感熱記録シート
を得た。得られた感熱記録シートは地肌カブリは無い
が、皺がひどく発生し、実用に耐えられなかった。
【００２０】
【発明の効果】このように、本発明は、皺が発生したり
地肌カブリを発生することもなく、しかも感熱記録シー
トとして高品質を維持した両面感熱記録シートが容易に
しかも高能率に製造できるものである。
地肌カブリを発生することもなく、しかも感熱記録シー
トとして高品質を維持した両面感熱記録シートが容易に
しかも高能率に製造できるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 二枚の感熱記録シートを、軟化点１８０
℃以下の熱可塑性高分子からなる接合剤を用い、且つ両
シートのテンションがいずれも７５ｇ／mm以下の状態で
熱溶融接合することを特徴とする両面感熱記録シートの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3192347A JPH0532043A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 両面感熱記録シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3192347A JPH0532043A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 両面感熱記録シートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0532043A true JPH0532043A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16289767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3192347A Pending JPH0532043A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 両面感熱記録シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0532043A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6070930A (en) * | 1997-07-04 | 2000-06-06 | Nissan Motor Co., Ltd. | Structure for positioning window shield panel for vehicle and method of mounting window shield panel |
| US6224136B1 (en) | 1998-03-06 | 2001-05-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | Structure for positioning windshield for vehicle and method of mounting windshield |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3192347A patent/JPH0532043A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6070930A (en) * | 1997-07-04 | 2000-06-06 | Nissan Motor Co., Ltd. | Structure for positioning window shield panel for vehicle and method of mounting window shield panel |
| US6224136B1 (en) | 1998-03-06 | 2001-05-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | Structure for positioning windshield for vehicle and method of mounting windshield |
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