JPH05319868A - ガラス基板用撥水処理剤およびその撥水処理法 - Google Patents

ガラス基板用撥水処理剤およびその撥水処理法

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JPH05319868A
JPH05319868A JP13127192A JP13127192A JPH05319868A JP H05319868 A JPH05319868 A JP H05319868A JP 13127192 A JP13127192 A JP 13127192A JP 13127192 A JP13127192 A JP 13127192A JP H05319868 A JPH05319868 A JP H05319868A
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water
boric acid
mol
alkoxide
glass
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JP13127192A
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Ichiro Nakamura
一郎 中村
Seiji Yamazaki
誠司 山崎
Osamu Takahashi
修 高橋
Hiroaki Arai
宏明 荒井
Shigeo Hamaguchi
滋生 浜口
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Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フルオロアルキルシラン化合物とホウ酸又は
ホウ素のアルコキシドの混合液を部分加水分解した撥水
処理剤において、フルオロアルキルシラン化合物1mo
lに対してホウ酸又はホウ素のアルコキシドを0.05
〜5molである前記混合液を、希釈溶媒で希釈濃度が
0.5〜10wt%に希釈し、フルオロアルキルシラン
化合物とホウ酸又はホウ素のアルコキシドの合計mol
と同molから10倍molの水又は/及び酸触媒を添
加してなるガラス基板用撥水処理剤。並びに該撥水処理
剤をガラス表面上に被膜し、加熱温度が100°C〜4
00°Cで成膜し、単分子層状膜乃至5nmの膜厚であ
る撥水処理ガラスを得る。 【効果】簡易な塗布方法でも塗布むらが発現することが
なく、撥水処理ガラスが安価で効率よく得られ、光学特
性を損なうことなく、水滴の落下性、密着性、耐候性、
耐擦傷性等に優れるものとなり、殊に建築用や自動車用
窓材等に有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撥水性能はもとより水
滴のすべり性(落下傾斜角)の低減、耐候性あるいは耐
擦傷性に優れるものとなるガラス表面用撥水処理剤、な
らびに該撥水処理剤をガラス基板に施す撥水処理法に関
し、車輌用、船舶用、航空機用あるいは建築用等のウイ
ンドーガラスなどに有用である。
【0002】
【従来の技術】ガラスの撥水性を向上させるために、フ
ルオロアルキル基含有化合物やジメチルシロキサン等の
化合物をガラス表面に塗布する試みがなされている。し
かしこれらの化合物を単に塗布しただけではガラス表面
との結合力が弱く、耐候性や耐摩耗性を充分にもたせる
ことはできず、撥水性を長期に亘り維持することは困難
である。また、水滴の落下傾斜角度も、表面エネルギー
が小さいために径の小さな水滴は90°にしても転がり
落ちることはなく、結局その残った水滴に大気中のゴミ
等が凝集し、汚れてしまうという問題点も有していた。
【0003】このため種々の試みがなされており、例え
ば特開昭58ー122979号公報にはガラス表面の撥水撥油剤
が、また特開昭58ー172245号公報にはガラスの表面処理
剤がそれぞれ記載されており、ポリフルオロアルキル基
含有シラン化合物又は、該化合物の部分加水分解縮合物
とアルコキシあるいはハロゲノ等シラン化合物とからな
ることが開示され、ことに -CON(R2)-Q-又は -SO2N(R2)
-Q- の存在が必要なものであること等が記載され、ガラ
ス表面に撥水性、撥油性及び耐汚染性を付与しようとす
るものが開示されている。
【0004】さらに例えば特開昭58ー167448号公報には
低反射率ガラスが記載されており、ポリフルオロアルキ
ル基含有シラン化合物又は該化合物の部分加水分解縮合
物からなる厚さ1μ以下の薄膜をガラス表面に形成する
ことにより、透視性等を損なうことなく、低反射性及び
撥水撥油性とするものが開示されている。
【0005】さらにまた例えば特開平1ー68477 号公報
には撥水性、耐久性に優れた表面処理鋼板の製造方法が
記載されており、鋼板の表面に特定金属のアルコキシ
ド,モノメチルアルコキシド,アセチルアセテート塩の
1種以上を0.05wt%以上と、該合計に対してフルオロア
ルキルシランを0.005 〜0.30モル%含有するアルコール
溶液を塗布した後、100 °C 以上に加熱することによ
り、撥水剤を有する無機酸化物被膜を形成しようとする
ものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】前述したように、例
えば特開昭58ー122979号公報および特開昭58ー172245号
公報に記載のガラス表面の撥水処理剤、あるいは特開昭
58ー167448号公報に記載の化合物では、撥水性能はある
ものの水滴の転がり性が悪く、さらに手塗り等の簡単な
塗布方法では製品化することが必ずしも容易にできると
は言い難く、例えば複雑な形状等では均一塗布がしにく
い場合があり、光学特性を変化させてしまう可能性があ
り、耐擦傷性にも必ずしも強いものとは言い難いもので
ある。さらに例えば特開平1ー68477 号公報に記載の表
面処理剤では、上述したと同様なことが基本的に言え、
ことにできるだけガラス表面の耐擦傷性により近いもの
にしようとすることにはならないものであり、塗布方法
も限定され、手塗り等の簡単な塗布方法ではガラス製品
等には必ずしも容易に採用することができるとは言い難
いものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、従来のかか
る問題点に鑑みてなしたものであって、特定したフルオ
ロアルキルシラン化合物とホウ酸またはホウ素のアルコ
キシドの混合液を、特定割合に希釈し、部分加水分解さ
せたものとしたことにより、簡単な塗布方法で塗布が可
能であって、塗布むらがなく複雑な形状でも塗布し易
く、光学特性に変化を与えることはない、基本的には単
分子層状膜乃至単分子層状膜に近似する格段な薄膜とな
り、基板であるガラスの表面特性を活かせつつ、耐擦傷
性等がガラス自体のものとほぼ近い値となって、例えキ
ズを発現してもヘイズ化しにくく透視性を保持し易いも
のである、撥水性ならびに耐候性をもち、なおかつ水滴
の落下傾斜角が小さいために汚れにくい撥水処理ガラス
を得ることができる、有用なガラス表面用撥水処理剤な
らびに該処理剤をガラス基板上に施す撥水処理法を提供
するものである。
【0008】すなわち、本発明は、フルオロアルキルシ
ラン化合物とホウ酸またはホウ素のアルコキシドの混合
液を部分加水分解した撥水処理剤において、フルオロア
ルキルシラン化合物1molに対してホウ酸またはホウ
素のアルコキシドを0.05〜5molであるフルオロ
アルキルシラン化合物とホウ酸またはホウ素のアルコキ
シドの混合液を、希釈溶媒で希釈濃度が0.5〜10w
t%に希釈し、フルオロアルキルシラン化合物とホウ酸
またはホウ素のアルコキシドの合計molと同molか
ら10倍molの水または/および酸触媒を添加してな
ることを特徴とするガラス表面用撥水処理剤。
【0009】ならびに、前記フルオロアルキルシラン化
合物とホウ酸またはホウ素のアルコキシドの混合液が、
フルオロアルキルシラン化合物1molに対してホウ酸
またはホウ素のアルコキシドを0.1〜4molである
ことを特徴とする上述したガラス表面用撥水処理剤。
【0010】さらに、フルオロアルキルシラン化合物1
molに対してホウ酸またはホウ素のアルコキシドを
0.05〜5molであるフルオロアルキルシラン化合
物とホウ酸またはホウ素のアルコキシドの混合液を、希
釈溶媒で希釈濃度が0.5〜10wt%に希釈し、フル
オロアルキルシラン化合物と添加するホウ酸またはホウ
素のアルコキシドの合計molと同molから10倍m
olの水または/および酸触媒を添加してなるガラス基
板の撥水処理剤を、1〜10C.P.に粘度調製したコ
ーティング溶液とし、ガラス表面上に被膜し、加熱温度
が100°C〜400°Cで成膜することを特徴とする
ガラス基板の撥水処理法。
【0011】さらにまた、前記ガラス基板の撥水処理法
によって、単分子層状膜乃至5nmの範囲内の膜厚みを
得ることを特徴とする上述したガラス基板の撥水処理法
をそれぞれ提供するものである。
【0012】ここで、前記したように、フルオロアルキ
ルシラン化合物1molに対してホウ酸またはホウ素の
アルコキシドを0.05〜5molであるフルオロアル
キルシラン化合物とホウ酸またはホウ素のアルコキシド
の混合液としたのは、0.05mol未満ではフルオロ
アルキルシラン化合物のみの場合と同様に、該膜とガラ
ス表面との結合力が充分強力なものとなる効果が次第に
なくなってくるためであり、5molを超えると所期の
膜、すなわち単分子層状膜に近似した膜とはならなくて
厚膜となり易く、例えば塗布方法として浸漬法やロール
コート法等に制限されるようになってしまい、ハケ塗り
や含浸布による塗布等の簡単な方法では塗布むら等が発
現してしまうものであるためである。好ましい前記混合
液としてはフルオロアルキルシラン化合物1molに対
してホウ酸またはホウ素のアルコキシドを0.1〜4m
olである。
【0013】また、前記混合液を希釈溶媒で希釈濃度が
0.5〜10wt%に希釈したのは、0.5wt%未満
の薄い希釈では撥水性能が充分に得られなくなり、10
wt%を超えると塗布むら等が発現することとなるため
である。
【0014】さらに、フルオロアルキルシラン化合物と
しては、例えばCF3 ( CH2 2Si(OC
3 3 、CF3 (CH2 2 SiCl3 、CF3 (C
2 5 (CH2 2 Si(OCH3 3 、CF3 (C
2 5 (CH2 2 SiCl3 、CF3 (CF2 7
(CH2 2 Si(OCH3 3 、CF3 (CF2 7
(CH 2 2 SiCl3 、CF3 (CF2 7 (C
2 2 SiCH3 Cl2 、CF3(CF2 7 (CH
2 2 SiCH3 (OCH3 2 等である。
【0015】さらにまた添加するホウ酸またはホウ素の
アルコキシドとしては、例えばH3BO3 、(CH3
3 BO3 等であればよい。さらに希釈剤としては、メタ
ノール、エタノール、ブタノール、イソプロピルアルコ
ールなど低級アルコール類、あるいはキシレンやトルエ
ンなどの芳香族炭化水素等であって、均一に分散溶解で
きるものであればよいものである。
【0016】さらにまたフルオロアルキルシラン化合物
とホウ酸またはホウ素のアルコキシドの合計molと同
molから10倍molの水または/および酸触媒を添
加することとしたのは、同mol未満の水または/およ
び酸触媒ではフルオロアルキルシラン化合物およびホウ
酸またはホウ素のアルコキシドが充分に加水分解されず
ガラスとの反応性が悪くなり、10倍mol程度の水ま
たは/および酸触媒であれば、上記化合物の加水分解に
充分であるからである。
【0017】さらにまた、ガラス板等への塗布方法とし
ては、ハケ塗りや含浸布による塗布でよいものであり、
場合によっては通常のディッピング法、スプレー法、フ
ローコート法あるいはスピンコート法等の塗布手段が適
宜採用し得るものである。また前記コーティング溶液を
被膜後、約100°C以上、好ましくは約100〜40
0°C程度の温度下で約30分間程度の乾燥を行い、乾
燥後ネル等の乾燥布で軽く拭き取ることが好ましいもの
である。なお、約400°Cを超えると撥水性能が充分
でなくなることがあるためである。
【0018】また、前記単分子層状膜乃至5nm厚の範
囲の膜厚としたのは、単分子層状膜未満の膜厚であれ
ば、撥水性能むらが発現し、5nm厚を超える膜厚であ
れば耐擦傷性等機械的強度が必ずしも充分優れるものと
は言い難くなり、また塗布むら等も次第に発生し易くな
るためである。なお、該膜厚は、例えば表面の元素分析
の結果、CあるいはF元素以外には検出されないこと、
オージェ電子分光法または2次イオン質量分析法等によ
りF成分の検出深さなどによってチェックしたものであ
る。
【0019】さらにまた、前記ガラス基板としては、無
機質の透明ガラス板であっても有機質であってもよく、
無色または着色、ならびにその種類あるいは色調、形状
等に特に限定されるものではなく、例えばSiO2薄膜
をアンダーコートした膜付ガラス基板、さらに曲げ板ガ
ラスとしてはもちろん、各種強化ガラスや強度アップガ
ラス、平板や単板で使用できるとともに、複層ガラスあ
るいは合せガラスとしても使用できることは言うまでも
ない。
【0020】
【作用】前述したとおり、本発明のガラス表面用撥水処
理剤を用いると、ハケ塗りや含浸布による塗布等、簡単
な塗布法でガラス表面を撥水処理することが可能であ
り、光学特性に変化を与えることなく、かつ耐擦傷性も
ガラスとほぼ同等と言っても過言でないものであり、さ
らにガラスと該撥水処理剤との結合力が増加し、耐候性
等に優れ、水滴の落下傾斜角が小さいため防汚性も付与
した撥水処理ガラスとなるものである。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 大きさ約100mmx100mm、厚さ約2mmのクリ
ア・フロートガラス板の表面をブラシ洗浄し、乾燥した
後、塗布面をアセトンで濡らしネルで払拭してさらに乾
拭き用ネルで払拭した。ついで、フルオロアルキルシラ
ン化合物としてCF3 (CF2 7 (CH2 2 Si
(OCH3 3 (東芝シリコーン製TSL8233)約
1molに、ホウ素のアルコキシドとして(CH3 3
BO3 (キシダ化学製)約0.7molを加えて、フル
オロアルキルシラン化合物と(CH 3 3 BO3 の混合
液を得、該混合液を希釈剤としてイソプロピルアルコー
ル約50gで希釈し、さらに水分として約60%硝酸
(触媒作用する)約1gを添加した水を加え、室温で約
45分程度間攪拌し加水分解させて予め調製した溶液
を、5〜6滴スポイドで該ガラス板面に滴下し、ネルで
擦り付けるようにして手塗りで塗布した。つぎに該塗布
したガラス板をマッフル炉内において約250°Cで約
30分間加熱処理した後放冷し、該放冷したガラス板の
塗布面を乾拭きネルで拭き取り撥水処理ガラスを得た。
【0023】得られた撥水処理ガラスについて、撥水性
は該撥水処理ガラスの処理面上に水を置き、その接触角
と水滴の落下傾斜角を協和界面科学(株)製CAーA型
によって測定するとともに、D.P.W促進耐候性試験
をスガ試験機製によって、約50°C、湿度100%で
約4時間と約75°C、紫外線照射3.0mWで約8時
間とのサイクルの条件で耐候性、耐久性等を評価した。
【0024】その結果は、表1ならびに図1に示すよう
に、接触角は約107°程度であり、きれいに払拭で
き、塗布むらもなく光学特性として均一なものであっ
て、接触角の低下傾向が比較的少なく、水滴落下傾斜角
が小さい、しかも充分耐候性、耐久性があるものであっ
た。
【0025】実施例2 実施例1と同様なやり方で、ホウ素のアルコキシドとし
て(CH3 3 BO3(キシダ化学製)のみ約1.5m
olと変えて行った。
【0026】その結果、表1に示すように、実施例1と
同様、接触角は約108°程度であり、きれいに払拭で
き、塗布むらが残らない光学特性として均一なものであ
り、比較的接触角の低下傾向が少なく、水滴落下傾斜角
が小さい、しかも充分耐候性、耐久性があるものであっ
た。
【0027】比較例1 前記実施例1と同様なやり方で、フルオロアルキルシラ
ン化合物のみを用いた場合であり、フルオロアルキルア
ルコキシシラン(東芝シリコーン製)約1molに対し
てイソプロピルアルコールを約50gで希釈し、約60
%硝酸を約3mol添加し、室温で約1時間攪拌した
後、撥水処理剤として用い、処理ガラスを得た。前記実
施例と同様に、接触角、水滴落下傾斜角の測定ならびに
D.P.W促進耐候性試験を実施した。
【0028】その結果、表1ならびに図1に示すよう
に、初期では撥水性を有するものであるものの、水滴落
下傾斜角が大きい、しかも耐候性、耐久性があるもので
あるとは言い難いものであった。
【0029】比較例2 前記比較例1と同様なやり方で、フッ素シラン化合物
(信越シリコーン製)のみ用いて処理ガラスを得、前記
実施例と同様に評価した。
【0030】その結果、表1に示すように、初期では撥
水性を有するものであるものの、水滴落下傾斜角が大き
く、しかも比較例1と同様に耐候性、耐久性があるもの
であるとは言い難いものであった。
【0031】比較例3 前記比較例1と同様なやり方で、シリコーン系撥水剤
(信越シリコーン製)のみ用いて処理ガラスを得、前記
実施例と同様に評価した。
【0032】その結果、表1に示すように、初期では撥
水性を有するものであるものの、水滴落下傾斜角が大き
く、しかも比較例1および2と同様に耐候性、耐久性が
あるものであるとは言い難いものであった。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
簡易な塗布方法であっても塗布むらが発現することがな
く、撥水処理ガラスが安価で効率よく得られ、光学特性
を損なうことなく、水滴の落下性、密着性、耐候性、耐
擦傷性等に優れるものとなる等、建築用もしくは自動車
用窓材をはじめ、各種ガラス物品等、種々の被覆膜に広
く採用できる利用価値の高い、有用なガラス基板用撥水
処理剤およびその撥水処理法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および比較例1における、D.P.W
促進耐候試験による撥水処理剤評価結果を示す図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 18/12 (72)発明者 高橋 修 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内 (72)発明者 荒井 宏明 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内 (72)発明者 浜口 滋生 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社テクニカルセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオロアルキルシラン化合物とホウ酸
    またはホウ素のアルコキシドの混合液を部分加水分解し
    た撥水処理剤において、フルオロアルキルシラン化合物
    1molに対して金属塩または金属アルコキシドを0.
    05〜5molであるフルオロアルキルシラン化合物と
    ホウ酸またはホウ素のアルコキシドの混合液を、希釈溶
    媒で希釈濃度が0.5〜10wt%に希釈し、フルオロ
    アルキルシラン化合物と添加する金属塩または金属アル
    コキシドの合計molと同molから10倍molの水
    または/および酸触媒を添加してなることを特徴とする
    ガラス基板用撥水処理剤。
  2. 【請求項2】 前記フルオロアルキルシラン化合物とホ
    ウ酸またはホウ素のアルコキシドの混合液が、フルオロ
    アルキルシラン化合物1molに対してホウ酸またはホ
    ウ素のアルコキシドを0.1〜4molであることを特
    徴とする請求項1記載のガラス基板用撥水処理剤。
  3. 【請求項3】 フルオロアルキルシラン化合物1mol
    に対してホウ酸またはホウ素のアルコキシドを0.05
    〜5molであるフルオロアルキルシラン化合物とホウ
    酸またはホウ素のアルコキシドの混合液を、希釈溶媒で
    希釈濃度が0.5〜10wt%に希釈し、フルオロアル
    キルシラン化合物と添加するホウ酸またはホウ素のアル
    コキシドの合計molと同molから10倍molの水
    または/および酸触媒を添加してなるガラス基板の撥水
    処理剤を、1〜10C.P.に粘度調製したコーティン
    グ溶液とし、ガラス表面上に被膜し、加熱温度が100
    °C〜400°Cで成膜することを特徴とするガラス基
    板の撥水処理法。
  4. 【請求項4】 前記ガラス基板の撥水処理法によって、
    単分子層状膜乃至5nmの範囲内の膜厚みを得ることを
    特徴とする請求項1記載のガラス基板の撥水処理法。
JP13127192A 1992-05-25 1992-05-25 ガラス基板用撥水処理剤およびその撥水処理法 Pending JPH05319868A (ja)

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