JPH0531814U - 穴あけ及びバリ取り用工具保持具 - Google Patents

穴あけ及びバリ取り用工具保持具

Info

Publication number
JPH0531814U
JPH0531814U JP8844991U JP8844991U JPH0531814U JP H0531814 U JPH0531814 U JP H0531814U JP 8844991 U JP8844991 U JP 8844991U JP 8844991 U JP8844991 U JP 8844991U JP H0531814 U JPH0531814 U JP H0531814U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collar
deburring
drill
chuck
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8844991U
Other languages
English (en)
Inventor
英毅 窪田
Original Assignee
英毅 窪田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 英毅 窪田 filed Critical 英毅 窪田
Priority to JP8844991U priority Critical patent/JPH0531814U/ja
Publication of JPH0531814U publication Critical patent/JPH0531814U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 穴出入り面のバリとドリルのバリ取り用刃部
の接触位置を容易に探定し、正確なバリ取り作業を可能
とする穴あけ及びバリ取用工具保持具を得る。 【構成】 裏バリ除去用切れ刃を刃付けしたドリル1が
軸方向に対して、相対的に運動することができ、穴のバ
リ取り位置にきた時、位置検出用電気回路23が接続
し、位置検出センサー20が働いて、バリ取り開始の信
号をNCに送り出し、NCによって制御可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、NC工作機械などにおいて、被加工材に穴加工を施す際に生成さ れるバリを除去するための穴あけ及びバリ取り用工具保持具に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
図4は例えば実願平1−90869号に示された従来の穴あけ及びバリ取り用 工具を示す断面図であり、図において、22はホルダー、2はこのホルダー22 の先端部に取り付けられた刃部を示している。この刃部2は適当な厚さを有する 板の形態のもので、その先端面すなわちホルダー22とは反対側の端面において 、通常のものと同様の穴加工用主切れ刃3aおよび3bを有している。
【0003】 さらに刃部2の後端、すなわち主切れ刃3aおよび3bが設けられている側と は反対の端面において、外周部4から中心部に向かって延びるバリ取り用切れ刃 5aおよび5bが形成されている。
【0004】 主切れ刃の外径をd1 、ホルダー22の外径をd2 とすると、d1 >d2 であ り、被加工材13に形成される穴14の穴径は、この外径d1 によって決定され 、バリ15,16は、刃部2の主切れ刃と外周部4とが交差するコーナ部の切削 作用によって発生する。この従来の工具によれば、工具が貫通した後に被加工材 13の背面に形成され、その処理が比較的困難で手数のかかる出口側のバリ16 (いわゆる裏バリ)を除去することが可能である。
【0005】 次に動作について説明する。この出口側バリ16を除去する手順を図4にした がって説明する。図4は、図示しない駆動源からの動力によって回転しながら前 進するホルダー22および刃部2の作用で被加工材13に穴14が形成され、刃 部2が被加工材13を貫通した状態を示し、穴14の両端にはバリ15,16が 生じている。
【0006】 この従来のドリルAによるバリ取り操作は、刃部2が穴14を貫通した位置に ある状態で、ドリルAの回転中心O1 に対して穴14の中心O2 が所定の距離e (この距離eの値は、ホルダー1と刃部2の外径差の1/2、すなわち(d1 − d2 )/2よりも幾分小さい値に選ばれる)だけ平行に移動するように、ドリル Aおよび被加工材13の位置を相対的にずらし、ついで回転中心O1 を中心とす る半径eの円周に沿って、好ましくは被加工材13をドリルAの回転方向Ωとは 反対の方向ωに回転させながら、ドリルAを僅かに後退させることによって行わ れる。ドリルAと被加工材13との間のこの相対的な移動により、バリ取り用切 れ刃5a,5bがバリ16に接触してこれを削り取る。
【0007】 このバリ取り操作が終了した後、再びドリルAと穴14の中心を一致させれば 、刃部2を穴14から引き抜くことができる。また、この状態で、被加工材13 をドリルAの回転中心O1 に対して距離eだけ移動させ、ついで半径eの円周に 沿って被加工材13を移動させながらドリルAを僅かに前進させることにより、 被加工材13前面のバリ15を同様にして除去することができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従来の穴あけ及びバリ取り用工具は以上のように構成されているので、バリが 発生している穴出入り面の位置にドリルAのバリ取り用刃部を正確にあてがうた めの位置探定に手間がかかる問題点があった。
【0009】 この考案は上記のような課題を解消するためになされたもので、多様な形状の 加工物の穴出入り面のバリとドリルAのバリ取り用刃部の接触位置を容易に探定 し、正確なバリ取り作業を可能とする穴あけ及びバリ取り用工具保持具を得るこ とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この考案に係る穴あけ及びバリ取り用工具保持具は、裏バリ除去用切れ刃を刃 付けしたドリルをくわえているチャックにキーにより回転力を伝え、このキー及 びキー穴部が滑り対偶となっているため、スラスト方向に対して互いに摺動自在 であるホルダー本体を備え、そのホルダー本体内部に空間を設け、その空間の上 壁及び下壁にカラーを固着している。ドリルにスラスト力が与えられていない場 合には、圧縮バネにより、前記両カラー間の中間に位置し、前記両カラーとは、 非接触に保たれていて、チャックに一体化されたカラーを設け、ドリルにスラス ト力を加えることにより、ホルダー内部の空間の壁に固着されたカラーとチャッ クに一体化されたカラーが接触し、電気的に接続されると作動し、この接触バリ 取り位置のスキップ信号をNC側に送る位置検出センサーとを備えている。
【0011】
【作用】
この考案における穴あけ及びバリ取り用工具保持具は、予め定められた変化量 だけ移動すると電気回路が構成され、センサーが働いて、バリ取り開始の信号を NCに送り出し、バリ取り作業により穴出入り口側のバリが正確に除去される。
【0012】
【実施例】
実施例1. 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図1において、1は実願平 1−90869号記載の裏バリ除去用切れ刃を刃付けしたドリル、6はドリル1 をくわえているチャック、12はNC本体に固着するためのシャンクである。
【0013】 ホルダー本体8の内部に空間を設け、その空間の内部において、チャック6と 一体化したカラー11は、ドリル1にスラスト力が与えられていない場合には圧 縮バネ17,18により、前記空間の上壁及び下壁に固着された上部カラー9、 下部カラー10の中間に位置し、接触していない状態に保たれている。穴加工中 のスラスト力は、カラー11、上部カラー9又は下部カラー10を介して、ホル ダー本体8で受けている。なお、回転力はキー7によって、チャック6に伝えら れるが、チャック6とホルダー本体8とは、軸方向に対してキー及び穴部が滑り 対偶となっていることから、その方向に対しては互いに摺動自在である。
【0014】 次に動作について説明する。図2で示す工程1では、穴加工終了後、ドリル1 はスラスト送り、回転ともに停止した後、刃部が穴14を貫通した位置にある状 態で、ドリル1の回転中心O1 に対して、穴14の中心O2 が所定の距離rc ( この距離rc の値は、刃部とドリル本体の外径差の1/2すなわち(d1 −d2 )/2よりも幾分小さい値に選ばれる)だけ被加工材13を平行に移動し、ドリ ル1および被加工材13の位置を相対的にずらす。
【0015】 上記の状態で、工程2では、裏バリ用除去切れ刃が穴14裏面へ接触するまで ドリル1を上昇させる。さらにホルダー本体8をチャック6と共に上昇させよう とすると、一定量(δZ)だけ上昇し、ドリル1は穴14裏面のバリに接触した 状態でチャック6と共に残り、シャンク12、ホルダー本体8のみが上昇し、チ ャック6に固定したカラー11はホルダー本体8と共に上昇する下部カラー10 に接触する。カラー11と下部カラー10が接触すると図3に示す電気回路23 が構成され、リングセンサー20が作動し、コントロールアンプ21を介して、 NC側にバリ取り位置のスキップ信号が送られる。
【0016】 工程3では、前記スキップ信号がNC側に送られると、NC側はホルダー本体 8の上昇を停止させ被加工材13の穴加工中心O2 を再びドリル1中心O1 に戻 す。さらに、切り込み量に相当する量だけドリル1を上昇させると同時にドリル 1を回転させる。
【0017】 工程4では、再度、被加工材13をドリル1に対して、相対的にrc だけずら した位置に戻した後、被加工材13の中心O2 を中心にして、その被加工材13 の中心O2 を半径rc の円周に沿って移動させながら、被加工材13裏面のバリ を除去する。
【0018】 工程5では、バリ取りが完了すると、被加工材13の中心O2 はドリル1中心 O1 に戻され、ドリル1は穴14表面入口まで引き上げられる。
【0019】 工程6では、工程1と同様にドリル1の回転を停止して、ドリル1の回転中心 O1 に対して、被加工材13の中心O2 を相対的にrc だけずらす。
【0020】 工程7では、上記の状態で、ドリル1の主切れ刃3a,3bが穴14表面のバ リへ接触するまで、ドリル1を下降させる。さらにホルダー本体8をチャック6 と共に下降させようとすると、ドリル1は穴14表面に接触した状態で、チャッ ク6と共に残り、シャンク12、ホルダー本体8のみが、下降し、チャック6に 固定したカラー11はホルダー本体8と共に下降する上部カラー9に接触する。 カラー11と上部カラー9が接触すると、前記電気回路が構成され、リングセン サー20が作動し、コントロールアンプ21を介して、NC側にバリ取り位置の スキップ信号が送られる。
【0021】 工程8では、被加工材13の穴加工中心O2 を再びドリル1中心O1 に戻して 切り込み量に相当する量だけ、ドリル1を下降させると同時にドリル1を回転さ せる。
【0022】 工程9では、さらに再度、被加工材13をドリル1に対して、相対的にrc だ けずらした位置に戻し、その被加工材13の中心O2 を中心にして、被加工材1 3の中心O2 を半径rc の円周に沿って移動させながら、被加工材13表面のバ リを除去することができる。
【0023】 バリ取りが完了すると被加工材13、ドリル1共に穴加工前の原点位置に戻さ れる。
【0024】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、切削工具が軸方向に対して相対的に運動す ることができ、穴のバリ取り位置にきた時、位置を検出することが出来るように 構成したので、多様な形状の加工物の穴出入り面のバリ取りが容易に正確に行う ことができ、したがって、このバリ取り工程をNCによって制御可能なシステム に組み込むことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による穴あけ及びバリ取り
用工具保持具を示す縦断面図である。
【図2】この考案の一実施例によるバリ取り工程を示す
断面図である。
【図3】この考案の一実施例による保持具に構成される
電気回路を示す概略図である。
【図4】従来の穴あけ及びバリ取り用工具のバリ取り動
作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドリル 6 チャック 7 キー 8 ホルダー本体 9 上部カラー 10 下部カラー 11 カラー 12 シャンク 17 圧縮バネ 18 圧縮バネ 20 リングセンサー(位置検出センサー) 23 位置検出用電気回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏バリ除去用切れ刃を刃付けしたドリル
    をくわえるチャックと、上記チャックを保持して回動
    し、スラスト方向に対して互いに摺動自在であり、内部
    に空間を有するホルダー本体と、前記ホルダー本体をN
    C本体に固着するためのシャンクと、前記ホルダー本体
    から前記チャックに回転力を伝え、キー穴部に対し滑り
    対偶となっているキーと、前記ホルダー本体内部の空間
    の上下壁に固定された上部カラー及び下部カラーと、前
    記チャックに一体的に固着されたカラーと、前記カラー
    と前記上部カラー及び前記下部カラーとの間に弾着し、
    前記ドリルにスラスト力が与えられていない場合には、
    前記カラーと前記上部カラー及び前記下部カラーとは非
    接触に保つ圧縮バネと、前記ドリルにスラスト力を与え
    ることにより、前記カラーと前記上部カラー及び前記下
    部カラーが接触し、電気的に接続されると作動し、バリ
    取り位置のスキップ信号をNC側に送る位置検出センサ
    ーとを備えた穴あけ及びバリ取り用工具保持具。
JP8844991U 1991-10-03 1991-10-03 穴あけ及びバリ取り用工具保持具 Pending JPH0531814U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8844991U JPH0531814U (ja) 1991-10-03 1991-10-03 穴あけ及びバリ取り用工具保持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8844991U JPH0531814U (ja) 1991-10-03 1991-10-03 穴あけ及びバリ取り用工具保持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0531814U true JPH0531814U (ja) 1993-04-27

Family

ID=13943113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8844991U Pending JPH0531814U (ja) 1991-10-03 1991-10-03 穴あけ及びバリ取り用工具保持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0531814U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998009758A1 (fr) * 1996-09-06 1998-03-12 Masao Kubota Outil de coupe rotatif avec bord de coupe composite et procede d'usinage utilisant cet outil
CN113118564A (zh) * 2020-01-15 2021-07-16 奥迪股份公司 用于在工件中制造螺纹通孔的方法
CN114799348A (zh) * 2021-01-27 2022-07-29 奥迪股份公司 用于加工工件通孔的方法以及去毛刺刀具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998009758A1 (fr) * 1996-09-06 1998-03-12 Masao Kubota Outil de coupe rotatif avec bord de coupe composite et procede d'usinage utilisant cet outil
CN113118564A (zh) * 2020-01-15 2021-07-16 奥迪股份公司 用于在工件中制造螺纹通孔的方法
CN114799348A (zh) * 2021-01-27 2022-07-29 奥迪股份公司 用于加工工件通孔的方法以及去毛刺刀具
EP4035812A1 (de) * 2021-01-27 2022-08-03 Audi Ag Verfahren zur herstellung einer werkstück-durchgangsbohrung sowie entgratungswerkzeug
CN114799348B (zh) * 2021-01-27 2024-04-09 奥迪股份公司 用于加工工件通孔的方法以及去毛刺刀具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1488875B1 (en) Inverted vertical lathe
JPH0531814U (ja) 穴あけ及びバリ取り用工具保持具
JP2017148926A (ja) 刃具破損検出機能付き旋盤加工機
JP4426407B2 (ja) 切削加工装置
DE50212171D1 (de) Verfahren zur Bestimmung aktueller Positionsdaten eines Bearbeitungswerkzeuges und Vorrichtung hierzu
JP4315550B2 (ja) ワーク固定装置
JPH0313020B2 (ja)
JPH0639313U (ja) 深さ調整式面取りドリル
CN114364476A (zh) 机床以及机床的控制装置
JP4946967B2 (ja) 面取り工具
JPH05337722A (ja) 回転工具
JPH11197930A (ja) 加工装置
JPH11320299A (ja) 整流子加工機における外径研磨仕上装置
JPH069812U (ja) 面取り可能なドリル
JPH0724170Y2 (ja) 細穴放電加工機の電極案内
JPH0748330Y2 (ja) 加工孔の両面取り装置
JPH0446683B2 (ja)
JPS5826736Y2 (ja) 工作機械用センタ−リング装置
JPH0737761Y2 (ja) 材料切れ検知可能な主軸装置
JPS646165Y2 (ja)
JP3669729B2 (ja) Nc工作機械
JP3005737U (ja) 定寸皿モミ工具
JPS6021147Y2 (ja) 主軸ヘツド装置
JPH0243612Y2 (ja)
JPH061286Y2 (ja) 面取りバイトを備えた中ぐり加工装置