JPH05313401A - トナーおよびトナーの製造方法 - Google Patents

トナーおよびトナーの製造方法

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JPH05313401A
JPH05313401A JP4121821A JP12182192A JPH05313401A JP H05313401 A JPH05313401 A JP H05313401A JP 4121821 A JP4121821 A JP 4121821A JP 12182192 A JP12182192 A JP 12182192A JP H05313401 A JPH05313401 A JP H05313401A
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JP
Japan
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toner
pigment
wall member
particle size
polymerizable monomers
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Pending
Application number
JP4121821A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hattori
康弘 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒径が小さくかつ均一で、良好な画像濃度を
得るに十分な量の顔料が均一に含有されているマイクロ
カプセル型トナーと、その製造方法を提供する。 【構成】 本発明のマイクロカプセル型トナーは、顔料
が分散された疎水性物質を芯物質とし、熱可塑性樹脂を
壁部材とする。また、本発明のトナーの製造方法は、顔
料が分散された疎水性物質と重合性単量体を混合し、こ
の混合物を水中に乳化し、重合性単量体を重合させてマ
イクロカプセルの壁部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンターな
どの画像形成装置に用いられるトナーの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンターなどの画像形
成装置の中で、電子写真方式、静電記録方式、直接記録
方式などの方法で画像形成を行う装置では、熱可塑性樹
脂にカーボンブラックなどの顔料が含有されて成る、い
わゆるトナー粒子によって受像紙に画像を形成してい
る。このトナーの製造方法は、従来以下のような粉砕法
であった。
【0003】すなわちボールミル、ロールミルなどによ
って、熱可塑性樹脂にカーボンブラックなどの顔料、荷
電制御剤、その他の添加剤を混練分散させ、ハンマーミ
ル、振動ミルなどによって粉砕し、形状の制御あるいは
各種機能性を付与するための表面処理を行った後、幅広
い粒径分布の粒子の中から、所望の粒径の範囲を分級し
て、例えば粒径10〜15μmのトナーが得られるので
ある。
【0004】さて近年、高画質化つまり画像分解能の向
上が求められ、トナーはその粒径が従来よりも小さい5
〜8μmのものが必要となっている。しかし、前記の粉
砕法に於いては、このように小粒径のトナーを製造しよ
うとすると、粉砕が困難である上に、粉砕された粒子の
凝集が生じ、さらに分級によって得ようとすると収量が
少なく、したがってトナーの歩留まりが悪く高コストに
なっていた。
【0005】そのため、いわゆる重合法と呼ばれるよう
な、重合性単量体にカーボンブラックなどの顔料を混合
し、乳化重合、あるいは懸濁重合によって重合体粒子を
得る方法が特開昭56−154738号公報などに提案
されている。この重合法は前記粉砕法に比較して、粒径
の制御が容易で、小粒径のトナーを製造し易いという利
点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
顔料を重合性単量体に均一に分散させることは容易では
ない。したがって、前記の重合法で製造されるトナー粒
子は粒径が満足できるものであっても、含有される顔料
の量が不均一であり、高品位の画像を形成することはで
きなかった。さらに、代表的な黒色顔料であるカーボン
ブラックは、上記懸濁重合において重合禁止剤として作
用するので、カーボンブラックを含む系では重合反応が
おきにくく、均一な粒径の粒子を得ることは困難であっ
た。
【0007】本発明は以上に記述した問題点を解決する
ためになされるもので、粒径が小さくかつ均一で、良好
な画像濃度を得るに十分な量の顔料が均一に含有されて
いるマイクロカプセル型トナーと、その製造方法を提供
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のマイクロカプセル型トナーは、顔料が分散
された疎水性物質を芯物質とし、熱可塑性樹脂を壁部材
とする。
【0009】また、本発明のトナーの製造方法は、顔料
が分散された疎水性物質と重合性単量体を混合し、この
混合物を水中に乳化し、重合性単量体を重合させてマイ
クロカプセルの壁部材とすることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のトナーの製造方法によれば、疎水性物
質が存在するため、製造中には顔料と重合性単量体は直
接には混合されない。したがって重合性単量体の重合反
応が、顔料によって阻害されることはない。すなわち、
重合法の本来の利点である、粒径が小さくかつ均一なト
ナーが得られる。また、疎水性物質としては重合性単量
体とは無関係に、顔料を分散させ易い物質を選択するこ
とができる。
【0011】したがって本発明のマイクロカプセル型ト
ナーでは、粒径が小さい粒子であっても、その内部には
疎水性物質に分散された顔料が確実に含まれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した−実施例を図面を
参照して説明する。図1は本実施例のマイクロカプセル
型トナーの断面図である。マイクロカプセル型トナー1
は、壁部材2と、その内部に封入された芯物質3からな
る。芯物質は、顔料4が分散された疎水性物質5であ
る。またマイクロカプセル型トナーは、およそ球形で、
その直径は1〜10μmであり、壁部材の厚さは1〜1
00nm(ナノメーター)である。
【0013】壁部材2は熱可塑性樹脂、具体的にはポリ
スチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体等からなる。顔料は
アゾ顔料などの有機顔料、あるいはクロム酸鉛、酸化第
二鉄、カーボンブラックなどの無機顔料である。疎水性
物質は、前記顔料に対応して、顔料をより微細且つ均一
に分散させ、かつ水への溶解性が小さいものが望まし
い。具体的には、動物油、植物油、脂肪族エステル、シ
リコーン油、イソパラフィンなどがある。
【0014】次に、本実施例のマイクロカプセル型トナ
ーの製造方法を説明する。
【0015】先ず、有機あるいは無機の顔料粉を前記疎
水性物質中に分散させる。このとき、機械的な混合のみ
では分散が不十分である場合には、適当な活性剤を併用
してもよい。次に前記顔料が分散された疎水性物質と、
重合性単量体を混合する。重合性単量体は、スチレン、
メチルスチレン、メタクリル酸エステル類、アクリル酸
エステル類、酢酸ビニルおよびアクリルニトリル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、
ブタジエン、アクロレイン、アクリルアミド、アリルア
ルコール、ビニルピリジン、安息香酸ビニル、安息香酸
アリル等のなかから単独あるいは複数種が選択される。
特に好ましくはスチレン、メタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル、酢酸ビニル、アクリルニトリル等であ
る。
【0016】ここで、重合性単量体に対し、疎水性物質
は30〜70重量%含まれることが望ましい。疎水性物
質が10重量%以下の場合は、疎水性物質の量が少なす
ぎるために、顔料の分散が不十分となり、逆に90%以
上である場合は重合性単量体が不足してマイクロカプセ
ルの壁が十分には作製されない。
【0017】前記疎水性物質と重合性単量体の混合は、
例えばホモミキサーで3000〜4000rpmの回転
下で行われる。ここで重合性化合物中に疎水性物質が、
できるだけ小さく分散されていることが望ましい。
【0018】このようにして、顔料が分散された疎水性
物質と重合性単量体が混合された疎水性混合物が得られ
る。この疎水性混合物を、乳化装置を用いて水中に乳化
する。このとき、乳化物の粒径が最終的に得られるマイ
クロカプセルの大きさを支配する。乳化を促進させ乳化
物の粒径を制御するために、水中に乳化剤を用いても良
い。
【0019】この状態で水を攪拌しながら重合させる。
この重合は疎水性物質の存在下で行われるインサイチュ
ウ(in−situ)重合である。つまり、前記疎水性
混合物の中の重合性単量体が重合しポリマーとなると、
疎水性物質および水の両方に不溶となるため、ポリマー
は水との界面に集中して析出し、その結果ポリマー、特
にこの場合は熱可塑性樹脂を壁部材として、疎水性物質
を内包物とするマイクロカプセルが得られる。顔料は疎
水性物質に分散されているので、顔料が重合反応を阻害
することはない。
【0020】ここで重合温度は60〜90度、攪拌は1
00〜300rpmが望ましい。重合時間は3〜10時
間である。
【0021】このようにして得られたマイクロカプセル
は水に分散されているので、噴霧乾燥、凍結乾燥などに
よって乾燥し、粉体状のマイクロカプセル型トナーを得
る。
【0022】このマイクロカプセル型トナーは、従来の
トナーと同様の画像形成プロセスで用いることが可能で
ある。
【0023】すなわち電子写真方式、直接記録方式の画
像形成装置にマイクロカプセル型トナーを用いると、マ
イクロカプセル型トナーは受像紙に静電気力によって原
稿に対応した像様に付着される。そして熱定着機構によ
って受像紙が加熱される。熱定着機構は少なくとも一方
に熱源を内包した一対のローラからなり、このローラの
間に受像紙が搬送される。このとき本実施例のトナーの
壁部材は熱可塑性樹脂であるため、熱によって軟化ある
いは溶融する。したがって軟化している壁部材は、前記
ローラに接触して圧力を受けるので、マイクロカプセル
が破壊され、マイクロカプセルの芯物質がマイクロカプ
セルから流出し、受像紙に転写される。このとき壁部材
も受像紙に転写され、冷却されると芯物質の受像紙への
定着に寄与する。
【0024】すなわち芯物質中に分散されている顔料に
よって、受像紙に画像が形成される。
【0025】なお、芯物質に含まれる疎水性物質が受像
紙に吸収されることにより、受像紙が透明になったり、
質感が変化する可能性がある。これを避けるために本発
明のマイクロカプセル型トナーを、有機溶剤中に再分散
させ、疎水性物質を有機溶剤によってマイクロカプセル
から抽出してもよい。有機溶剤は例えば、トルエン、キ
シレン、シクロヘキサン、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、アセトン、メチル
エチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチルなどがある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のトナーの製造方法によれば、顔料が確実に内包さ
れ、かつ粒径が小さく粒径分布が均一なトナーが、効率
よく製造できる。さらに、本発明のマイクロカプセル型
トナーによれば、解像度および濃度が良好な画像を形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロカプセル型トナーの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロカプセル型トナー 2 壁部材 3 芯物質 4 顔料 5 疎水性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/09 G03G 9/08 361 384

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料が分散された疎水性物質を芯物質と
    し、熱可塑性樹脂を壁部材とするマイクロカプセル型ト
    ナー。
  2. 【請求項2】 顔料が分散された疎水性物質と重合性単
    量体を混合し、この混合物を水中に乳化させ重合性単量
    体を重合させてマイクロカプセルの壁部材とし、少なく
    とも顔料を内包するマイクロカプセル型トナーを得るこ
    とを特徴とするトナーの製造方法。
JP4121821A 1992-05-14 1992-05-14 トナーおよびトナーの製造方法 Pending JPH05313401A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012105951A1 (en) * 2011-01-31 2012-08-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Liquid electrophotographic ink and method for making the same
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US8299140B2 (en) 2007-12-21 2012-10-30 Eastman Kodak Company Discrete ink particle with solid phase and liquid phase

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