JPH05313022A - 光心線収容ケーブルの識別方法 - Google Patents
光心線収容ケーブルの識別方法Info
- Publication number
- JPH05313022A JPH05313022A JP4113713A JP11371392A JPH05313022A JP H05313022 A JPH05313022 A JP H05313022A JP 4113713 A JP4113713 A JP 4113713A JP 11371392 A JP11371392 A JP 11371392A JP H05313022 A JPH05313022 A JP H05313022A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- optical
- distortion
- cable
- light source
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な装置を屋外に設置することなく、光心
線を遠隔より識別し得る方法を提供する。 【構成】 予め複数の各光ケーブルに含まれる少なくと
も１本の光心線に対して波長掃引型光源５及び光パルス
光源６より光を注入し、この際、該光心線に発生してい
る歪みに応じて生ずるブリリアン散乱光の波長シフト量
を受光器７及びデータ解析装置８で測定することによ
り、その歪みを測定してデータベース９に記憶してお
き、前記同様にして任意の光心線の歪みを測定した際、
該測定結果と前記データベース９に記憶しておいた光ケ
ーブル毎の光心線の歪みとをデータ解析装置８で比較す
ることにより、前記任意の光心線が複数の光ケーブルの
いずれに収容されているかを識別する。
線を遠隔より識別し得る方法を提供する。 【構成】 予め複数の各光ケーブルに含まれる少なくと
も１本の光心線に対して波長掃引型光源５及び光パルス
光源６より光を注入し、この際、該光心線に発生してい
る歪みに応じて生ずるブリリアン散乱光の波長シフト量
を受光器７及びデータ解析装置８で測定することによ
り、その歪みを測定してデータベース９に記憶してお
き、前記同様にして任意の光心線の歪みを測定した際、
該測定結果と前記データベース９に記憶しておいた光ケ
ーブル毎の光心線の歪みとをデータ解析装置８で比較す
ることにより、前記任意の光心線が複数の光ケーブルの
いずれに収容されているかを識別する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光線路の設備管理に利
用される光心線収容ケーブルの識別方法に関するもので
ある。
用される光心線収容ケーブルの識別方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、通信線路の設備管理は、１箇所に
設置されたデータベースに依存する手法を取っており、
新設備の導入や設備変更の際に設備情報をその都度、手
作業で入力していた。ところが、この手法では誤入力に
よるデータベースの信頼性の低下や手作業による稼働の
増大が問題となっていた。このうち、心線の管理はその
数が膨大であるため、特に問題となっていた。
設置されたデータベースに依存する手法を取っており、
新設備の導入や設備変更の際に設備情報をその都度、手
作業で入力していた。ところが、この手法では誤入力に
よるデータベースの信頼性の低下や手作業による稼働の
増大が問題となっていた。このうち、心線の管理はその
数が膨大であるため、特に問題となっていた。
【０００３】通信線路に使用する心線には金属心線と光
心線（光ファイバ）とがあるが、このような事情に鑑み
て、最近、光心線のコネクタ部分に半導体メモリを配
し、ここに光心線の識別番号を記憶させておき、遠隔で
この識別番号を読み出すことにより光心線の識別を行お
うとする方法が提案された（山下 他「リアルタイム光
線路設備管理システムの検討」電子情報通信学会論文誌
Vol.J74-B-I 1991-1 pp48-57 参照）。
心線（光ファイバ）とがあるが、このような事情に鑑み
て、最近、光心線のコネクタ部分に半導体メモリを配
し、ここに光心線の識別番号を記憶させておき、遠隔で
この識別番号を読み出すことにより光心線の識別を行お
うとする方法が提案された（山下 他「リアルタイム光
線路設備管理システムの検討」電子情報通信学会論文誌
Vol.J74-B-I 1991-1 pp48-57 参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た方法では、本来、通信に不必要な半導体メモリやその
半導体メモリとの通信手段を屋外の広い範囲に設置され
た光線路の随所に設ける必要があり、経済性や信頼性の
点で問題があった。
た方法では、本来、通信に不必要な半導体メモリやその
半導体メモリとの通信手段を屋外の広い範囲に設置され
た光線路の随所に設ける必要があり、経済性や信頼性の
点で問題があった。
【０００５】本発明は前記従来の問題点に鑑み、特別な
装置を屋外に設置することなく、光心線を遠隔より識別
し得る方法を提供することを目的とする。
装置を屋外に設置することなく、光心線を遠隔より識別
し得る方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、少なくとも１本の光心線を含む光ケーブル
が複数存在するシステムにおいて、予め各光ケーブルに
含まれる少なくとも１本の光心線の歪みを測定して記憶
しておき、任意の光心線の歪みを測定した際、該測定結
果と前記記憶しておいた光ケーブル毎の光心線の歪みと
を比較することにより、前記任意の光心線が前記複数の
光ケーブルのいずれに収容されているかを識別するよう
になした光心線収容ケーブルの識別方法を提案する。
成するため、少なくとも１本の光心線を含む光ケーブル
が複数存在するシステムにおいて、予め各光ケーブルに
含まれる少なくとも１本の光心線の歪みを測定して記憶
しておき、任意の光心線の歪みを測定した際、該測定結
果と前記記憶しておいた光ケーブル毎の光心線の歪みと
を比較することにより、前記任意の光心線が前記複数の
光ケーブルのいずれに収容されているかを識別するよう
になした光心線収容ケーブルの識別方法を提案する。
【０００７】
【作用】現場に布設された光ケーブルには該布設に伴う
張力が残留しており（以下、布設残留張力と称す。）、
さらにこれによる歪みが発生している。この布設残留張
力は光ケーブルの構造・寸法、布設ルート、布設作業法
等によって異なるので、発生する歪みも各光ケーブルに
固有のものとなる。この各光ケーブル毎の歪みはその中
に含まれる光心線の歪みを測定する、例えばブリリアン
散乱光の波長シフト量を測定する（堀口 他「ブリルア
ン分光による光ファイバのひずみ分布測定」電子情報通
信学会論文誌 Vol.J73-B-I 1990-2 pp144-152 参照）こ
とにより、容易に求めることができる。そこで、複数の
光ケーブルが存在する場合、予め各光ケーブルに含まれ
る光心線の歪みを測定しておき、その後、任意に取り出
した光心線の歪みを測定した際、この測定結果と歪みが
最も近い光ケーブルに、該任意に取り出した光心線が収
容されていると識別できる。
張力が残留しており（以下、布設残留張力と称す。）、
さらにこれによる歪みが発生している。この布設残留張
力は光ケーブルの構造・寸法、布設ルート、布設作業法
等によって異なるので、発生する歪みも各光ケーブルに
固有のものとなる。この各光ケーブル毎の歪みはその中
に含まれる光心線の歪みを測定する、例えばブリリアン
散乱光の波長シフト量を測定する（堀口 他「ブリルア
ン分光による光ファイバのひずみ分布測定」電子情報通
信学会論文誌 Vol.J73-B-I 1990-2 pp144-152 参照）こ
とにより、容易に求めることができる。そこで、複数の
光ケーブルが存在する場合、予め各光ケーブルに含まれ
る光心線の歪みを測定しておき、その後、任意に取り出
した光心線の歪みを測定した際、この測定結果と歪みが
最も近い光ケーブルに、該任意に取り出した光心線が収
容されていると識別できる。
【０００８】
【実施例】通常、光心線は複数本まとめられて光ケーブ
ルに収容されている。光心線の識別には、光心線がどの
光ケーブルに属しているかの識別（以下、光ケーブル識
別と称す。）と、光心線が光ケーブル内のどの光心線に
対応しているかの識別（以下、心線識別と称す。）とが
あるが、本発明ではこのうちの光ケーブル識別の方法を
提供する。
ルに収容されている。光心線の識別には、光心線がどの
光ケーブルに属しているかの識別（以下、光ケーブル識
別と称す。）と、光心線が光ケーブル内のどの光心線に
対応しているかの識別（以下、心線識別と称す。）とが
あるが、本発明ではこのうちの光ケーブル識別の方法を
提供する。
【０００９】図１は本発明方法の一実施例を示すもの
で、図中、１は光ケーブル、２は光ケーブル１に含まれ
ている光心線、３，４は光合分波器、５は波長掃引型光
源、６は光パルス光源、７は受光器、８はデータ解析装
置、９はデータベース、１０は反射板である。反射板１
０は波長掃引型光源５よりの光に対応するもので、光ケ
ーブル１が長手方向に複数接続されている時は、受光器
７側から見て最も遠隔の光ケーブル１の末端付近に設置
すれば良い。
で、図中、１は光ケーブル、２は光ケーブル１に含まれ
ている光心線、３，４は光合分波器、５は波長掃引型光
源、６は光パルス光源、７は受光器、８はデータ解析装
置、９はデータベース、１０は反射板である。反射板１
０は波長掃引型光源５よりの光に対応するもので、光ケ
ーブル１が長手方向に複数接続されている時は、受光器
７側から見て最も遠隔の光ケーブル１の末端付近に設置
すれば良い。
【００１０】前記構成において、光心線２に発生してい
る歪みの測定は以下の手順で行われる。まず、波長掃引
型光源５及び光パルス光源６より発せられた光を光合分
波器３，４を介して光心線２に注入する。波長掃引型光
源５より発せられた光の波長と、光パルス光源６より発
せられた光の波長との差が、光心線２に発生している歪
みによって引き起されるブリリアン散乱光の波長シフト
量と一致した時、反射板１０で反射された波長掃引型光
源５よりの光がブリリアン増幅される。この波長シフト
量は歪みの大きさに比例している。
る歪みの測定は以下の手順で行われる。まず、波長掃引
型光源５及び光パルス光源６より発せられた光を光合分
波器３，４を介して光心線２に注入する。波長掃引型光
源５より発せられた光の波長と、光パルス光源６より発
せられた光の波長との差が、光心線２に発生している歪
みによって引き起されるブリリアン散乱光の波長シフト
量と一致した時、反射板１０で反射された波長掃引型光
源５よりの光がブリリアン増幅される。この波長シフト
量は歪みの大きさに比例している。
【００１１】前記反射板１０により反射された波長掃引
型光源５よりの光の電力を受光器７によって、波長掃引
型光源５よりの光の波長及び光パルス光源６よりの光パ
ルス注入時からの遅延時間の関数として測定する。この
結果がデータ解析装置８に転送され、光心線２に発生し
ている歪みが該光心線２の長手方向の位置の関数として
算出される。該歪みは増幅された光の波長から、また、
長手方向の位置は遅延時間から容易に算出できる。
型光源５よりの光の電力を受光器７によって、波長掃引
型光源５よりの光の波長及び光パルス光源６よりの光パ
ルス注入時からの遅延時間の関数として測定する。この
結果がデータ解析装置８に転送され、光心線２に発生し
ている歪みが該光心線２の長手方向の位置の関数として
算出される。該歪みは増幅された光の波長から、また、
長手方向の位置は遅延時間から容易に算出できる。
【００１２】このようにして測定した、同一の光ケーブ
ルに含まれる２本の光心線ａ，ｂの歪みの長手方向にお
ける分布の一例を図２に、また、別の２本の光ケーブル
Ａ，Ｂにそれぞれ含まれる光心線の歪みの長手方向にお
ける分布の一例を図３に示す。この図２及び図３から明
らかなように、同一の光ケーブル内の光心線の歪み分布
は極めて類似しているが、別の光ケーブル内の光心線の
歪み分布は全く別のものとなる。
ルに含まれる２本の光心線ａ，ｂの歪みの長手方向にお
ける分布の一例を図２に、また、別の２本の光ケーブル
Ａ，Ｂにそれぞれ含まれる光心線の歪みの長手方向にお
ける分布の一例を図３に示す。この図２及び図３から明
らかなように、同一の光ケーブル内の光心線の歪み分布
は極めて類似しているが、別の光ケーブル内の光心線の
歪み分布は全く別のものとなる。
【００１３】従って、予め複数の光ケーブル毎にその中
に含まれる少なくとも１本の光心線の歪みを測定し、こ
れをデータベース９に記憶しておき、その後、その複数
の光ケーブルのいずれかに含まれる光心線がどの光ケー
ブルに属しているかを識別したい時は、その光心線の歪
みを測定し、その測定結果に最も近似した歪みを有する
光ケーブルに前記光心線が収容されていると識別するこ
とにより、前記光心線が収容されている光ケーブルを識
別できる。なお、この際、データベース９に歪みが記憶
される光心線と、識別しようとする光心線とは、前述し
た理由により同一であることを要しない。
に含まれる少なくとも１本の光心線の歪みを測定し、こ
れをデータベース９に記憶しておき、その後、その複数
の光ケーブルのいずれかに含まれる光心線がどの光ケー
ブルに属しているかを識別したい時は、その光心線の歪
みを測定し、その測定結果に最も近似した歪みを有する
光ケーブルに前記光心線が収容されていると識別するこ
とにより、前記光心線が収容されている光ケーブルを識
別できる。なお、この際、データベース９に歪みが記憶
される光心線と、識別しようとする光心線とは、前述し
た理由により同一であることを要しない。
【００１４】前記歪みの測定結果の近似の程度を判断す
る指標としては、例えば下記式(1)に示す２変量間のマ
ッチング係数Ｓi を用い、Ｓi の最も大きくなる光ケー
ブルに収容されていると識別すれば良い。 Ｓi ＝∫ｈi(x)・ｇ(x) ・ｄx ／∫ｈi(x)・ｄx ∫ｇ(x) ・ｄx ……(1) ここで、ｈi(x)は光ケーブルｉの歪み分布、ｇ(x) は識
別したい光心線の歪み分布、ｘは光ケーブルの長手方向
の位置であり、式(1) の積分は光ケーブルの全区間に亘
って実施する。
る指標としては、例えば下記式(1)に示す２変量間のマ
ッチング係数Ｓi を用い、Ｓi の最も大きくなる光ケー
ブルに収容されていると識別すれば良い。 Ｓi ＝∫ｈi(x)・ｇ(x) ・ｄx ／∫ｈi(x)・ｄx ∫ｇ(x) ・ｄx ……(1) ここで、ｈi(x)は光ケーブルｉの歪み分布、ｇ(x) は識
別したい光心線の歪み分布、ｘは光ケーブルの長手方向
の位置であり、式(1) の積分は光ケーブルの全区間に亘
って実施する。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
心線の歪みを測定するのみで特別な装置を屋外に設置す
ることなく、任意の光心線がどの光ケーブルに収容され
ているかを精度良く識別でき、光ケーブルの設備管理の
効率化が達成できる。
心線の歪みを測定するのみで特別な装置を屋外に設置す
ることなく、任意の光心線がどの光ケーブルに収容され
ているかを精度良く識別でき、光ケーブルの設備管理の
効率化が達成できる。
【図１】本発明方法の一実施例を示す構成図
【図２】同一の光ケーブルに含まれる２本の光心線の歪
みの長手方向における分布の一例を示す図
みの長手方向における分布の一例を示す図
【図３】別の２本の光ケーブルにそれぞれ含まれる光心
線の歪みの長手方向における分布の一例を示す図
線の歪みの長手方向における分布の一例を示す図
１…光ケーブル、２…光心線、３，４…光合分波器、５
…波長掃引型光源、６…光パルス光源、７…受光器、８
…データ解析装置、９…データベース、１０…反射板。
…波長掃引型光源、６…光パルス光源、７…受光器、８
…データ解析装置、９…データベース、１０…反射板。
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも１本の光心線を含む光ケーブ
ルが複数存在するシステムにおいて、 予め各光ケーブルに含まれる少なくとも１本の光心線の
歪みを測定して記憶しておき、 任意の光心線の歪みを測定した際、該測定結果と前記記
憶しておいた光ケーブル毎の光心線の歪みとを比較する
ことにより、前記任意の光心線が前記複数の光ケーブル
のいずれに収容されているかを識別するようになしたこ
とを特徴とする光心線収容ケーブルの識別方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113713A JPH05313022A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 光心線収容ケーブルの識別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4113713A JPH05313022A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 光心線収容ケーブルの識別方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05313022A true JPH05313022A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14619270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4113713A Pending JPH05313022A (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 光心線収容ケーブルの識別方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05313022A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7153342B2 (en) | 2003-01-10 | 2006-12-26 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying system of internal combustion engine |
| JP2007232618A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Yokogawa Electric Corp | 光ファイバ歪測定装置 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP4113713A patent/JPH05313022A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7153342B2 (en) | 2003-01-10 | 2006-12-26 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying system of internal combustion engine |
| JP2007232618A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Yokogawa Electric Corp | 光ファイバ歪測定装置 |
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