JPH0531224Y2 - - Google Patents

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JPH0531224Y2
JPH0531224Y2 JP1986071244U JP7124486U JPH0531224Y2 JP H0531224 Y2 JPH0531224 Y2 JP H0531224Y2 JP 1986071244 U JP1986071244 U JP 1986071244U JP 7124486 U JP7124486 U JP 7124486U JP H0531224 Y2 JPH0531224 Y2 JP H0531224Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車載用エンジンに装着される過給機へ
の動力取出装置に係り、特に、エンジン低速回転
域において過給機を高回転で駆動させることがで
きる過給機の動力取出装置に関する。
[従来の技術] 近年、排気タービン駆動式過給機(以後ターボ
チヤージヤという)を備えた車載用エンジンに対
して、その過給圧が不足する低速回転域でのトル
クを向上させるために、更にルーツ式等の機械駆
動式過給機(以後スーパーチヤージヤという)を
装着する例が増えている。この場合スーパーチヤ
ージヤを駆動する必要があるのは基本的にはター
ボチヤージヤでは充分な過給圧を得ることができ
ないエンジンの低速回転域においてであり、この
様にスーパーチヤージヤをエンジンの低〜中速回
転域でのみ駆動させる方法としては、特開昭59−
18227号公報に記載された「自動車エンジン用過
給機の制御方法」等の提案がある。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来スーパーチヤージヤはエンジン
のフロント側に設けたクランクプーリで駆動させ
るようにしていた。しかしながら、エンジンフロ
ント側には他の補機類が多数設けられているの
で、レイアウト上そのスーパーチヤージヤ駆動用
のクランクプーリはそのプーリ比を大きくとるこ
とができず、エンジンの低速回転域でスーパーチ
ヤージヤを高速回転させて所望の過給圧を得るこ
とができなかつた。
従つて、これを改善するためには、スーパーチ
ヤージヤとクランクプーリとの間にもう1つプー
リを介在させてプーリ比を上げるか、あるいは低
速回転で充分な過給圧を得られるように大容量
(大型)のスーパーチヤージヤを用いる等の方法
が考えられるが、いずれも車載レイアウト上困難
なものであつた。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的はエンジンの低速回転域において、
機械駆動式の過給機(スーパーチヤージヤ)を高
速回転させることができ、もつて充分な過給圧を
得ることができる過給機の動力取出装置を提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本考案は上記目的を達成するために、クランク
軸に取り付けられたフライホイールのボス部に回
転自在に取り付けられた過給機駆動用外輪と、上
記フライホイールに外輪に臨んで開放されるよう
に形成され、リターンスプリングでフローテイン
グ支持されたクラツチ板を収容する溝部と、その
クラツチ板に対峙して上記外輪を挾んで設けら
れ、エンジン低速回転時に溝部内のクラツチ板を
引き寄せて外輪に圧着させるソレノイドとから構
成したものである。
このようにフライホイールのボス部に回転自在
に過給機駆動用外輪を設けるため、外輪の半径を
大きくすることができ、容易なレイアウトで大き
なプーリ比を得ることができる。
また、外輪がフライホイールに圧着されるの
で、大きな径を有する外輪によりフライホイール
の重量を増減することができ、エンジン低中回転
時のフライホイールの重量を増大してエンジン回
転を滑らかにするのに好都合であり、また、高回
転時はフライホイールの重量を減じて回転のピツ
クアツプ(エンジンのふけ)を向上することにも
なる。
さらに、クラツチ板がフライホイールに形成さ
れた溝部内に収容されるため、フライホイールと
外輪との〓間も狭くでき、動力取出装置の簡素化
を達成できる。したがつて、エンジンフロント側
の補機類のレイアウトが容易になる。また、予め
フライホイールにクラツチ板を取り付けることに
より、動力取出装置の組立てを容易になし得る。
[実施例] 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従い
詳述する。
第1図は本考案に係る過給機の動力取出装置の
側断面図であり、第2図は第1図中のA部拡大
図、第3図は本考案の動力取出装置を備えて機械
駆動式過給機(スーパーチヤージヤ)と排気ター
ビン駆動式過給機(ターボチヤージヤ)とを併設
したエンジンの概略構成図である。
第3図において、1はエンジンであり、2は吸
気管、3は排気管である。吸気管2と排気管3と
にはそれらに掛け渡されてターボチヤージヤ(排
気タービン駆動式過給機)4が設けられており、
このターボチヤージヤ4のブロワ5の上流側の吸
気管2にはエアクリーナ6が、また下流側の吸気
管2にはチヤージエアクーラー7が設けられてい
る。
またブロワ5とチヤージエアクーラー7との間
の吸気管2には、ターボチヤージヤ4の過給圧が
低圧となるエンジンの低速回転時に、エンジンク
ランク軸8の出力で駆動されてブロワ5から吐出
される吸気を更に過給するルーツ式等のスーパー
チヤージヤ(機械駆動式過給機)9が設けられて
いる。このスーパーチヤージヤ9部にはその上流
側と下流側との吸気管2を結んで吸気バイパス管
10が設けられており、その吸気バイパス管10
にはその流路を開閉して吸気の流路を切換える開
閉弁11が設けられている。この開閉弁11は、
バキユームポンプ12、バキユームスイツチング
バルブ13、アクチユエータ14等からなる開閉
作動装置15によつて開閉作動制御され、エンジ
ン1の低速回転時にはその流路を閉じてブロワ5
からの吸気をスーパーチヤージヤ9側に流し、高
速回転時にはその流路を開いてスーパーチヤージ
ヤ9側への吸気の流れをバイパスさせるようにな
つている。
ところで、上記スーパーチヤージヤ9は、クラ
ンク軸8の後端のフライホイール16側に設けら
れた動力取出装置17によつて、ベルト伝動、チ
エーン伝動及びギヤ伝動等の伝動手段を介して駆
動されるようになつており、本実施例ではベルト
18で駆動されるようになつている。動力取出装
置17は、クランク軸後端に設けられたフライホ
イール16に隣接してこれと同軸上に設けられた
スーパーチヤージヤの駆動用外輪(プーリ)19
と、この外輪19とフライホイール16とを継脱
自在に接続するクラツチ20とからなつている。
以降この動力取出装置17について第1図を基
に詳細に説明する。図示するように、クランク軸
8の後端に設けられるフライホイール16は、ボ
ス部16aがクランク軸8の軸端に嵌合されてボ
ルト21で締結固定されており、車両の動力伝達
系を構成するクラツチ(図示せず)を取付けるた
めのフエーシング面16bを備えている。
フライホイール16には、これに隣接してその
ボス部16aの外周側にベアリング22を介して
回転自在にスーパーチヤージヤの駆動用外輪(プ
ーリ)19が設けられる。この外輪19の後面1
9aとフライホイール16の前面16cとの隣接
面23間には、第3図に詳細に示すように、リタ
ーンスプリング24によつてフライホイール16
側にフローテイング支持されたクラツチ板25が
設けられる。このクラツチ板25は円環状をなし
ており、このクラツチ板25を支持するリターン
スプリング24は周方向に沿つて適宜間隔を隔て
てリベツト26でフライホイール16に固定され
てクラツチ板25を常時フライホイール16側に
引き寄せ、これによりクラツチ板25と外輪19
の後面19aとの間には微少なクリアランスを生
じさせている。
他方、第1図に示すように外輪19の前面19
b側には、そのクラツチ板25と対峙する位置に
環状の溝部26が形成されており、この溝部26
内にはエンジン1のシリンダブロツク部1aに固
定されて上記クラツチ板25との間に外輪19を
挟むようにして電磁ソレノイド27が配設され、
クラツチ20が構成されている。この電磁ソレノ
イド27はスーパーチヤージヤによる過給が必要
となるエンジン1の低(中)速回転時に通電され
るようになつており、通電されると上記クラツチ
板25を引き寄せてこれを外輪側の隣接面即ち外
輪19の後面19bに圧着させてフライホイール
16の回転力を外輪19に伝達するようになつて
いる。また、外輪19の外周面19cにはベルト
溝29が形成されており、外輪19の回転力はそ
のベルト溝29に掛けられたベルト18を介して
スーパーチヤージヤに伝達されるようになつてい
る。
従つて、以上の説明で明らかなように、フライ
ホイール16と外輪19との継脱はクラツチ20
のON/OFFで容易におこなうことができ、また
大径のフライホイール16に隣接させて外輪19
を設けるので、その径を大径化させることがレイ
アウト上比較的に容易になり、プーリ比を大きく
とれるようになる。このため、スーパーチヤージ
ヤ9を駆動させることが要求されるエンジン1の
低(中)速回転域においても、スーパーチヤージ
ヤ9を高速回転させることができ、小型のスーパ
ーチヤージヤ9で充分な吐出量(過給圧)が得ら
れるようになると共に軽量化が計れるようにな
る。
また、プーリ比は自由に設定できるようになる
ので、必要に応じてはスーパーチヤージヤ9によ
つて得られる過給圧をエンジン1のアイドル回転
付近から最大過給圧が得られるようにすることも
でき、エンジンの吹け上がりレスポンスを向上さ
せて低(中)速回転域でのドライバビリテイを改
善できるようになる。
一方、ターボチヤージヤ4で充分な過給圧を得
ることができる高速回転域では、フライホイール
16から外輪19への回転力の伝達を電磁クラツ
チ28で切離すことができるので、クランク軸8
に加わるねじり応力を軽減できる。
また、外輪19とフライホイール16とがクラ
ツチ20のON/OFF動作で断続されるので、ク
ラツチ20をスーパーチヤージヤ9の駆動が必要
な低速回転時にON動作とし、高速回転時にOFF
動作とすれば、大径の外輪19によりフライホイ
ール16の重量が増減されることになる。これは
低中回転時のフライホイール16の重量を増大し
てエンジン回転を滑らかにするのに好都合であ
り、また、高回転時はフライホイール16の重量
を減じて回転のピツクアツプ(エンジンのふけ)
を向上することにもなる。
さらに、クラツチ板25がフライホイール16
に形成された溝部26内に収容されるため、フラ
イホール16と外輪19との〓間も狭くでき、動
力取出装置の簡素化を達成できる。したがつて、
エンジンフロント側の補機類のレイアウトが容易
になる。また、予めフライホイール16にクラツ
チ板25を取り付けることにより動力取出装置の
組立ても容易になし得る。
尚、外輪19はフライホイール16の最大外径
部の外周側に設けるようにしても良く、またそれ
らを継脱させるクラツチには遠心クラツチ等を採
用するようにしても良い。
[考案の効果] 以上要するに、本考案によれば次の如き優れた
効果を発揮する。
(1) 機械駆動式過給機の動力取出用外輪をクラン
ク軸後輪に設けられた大径のフライホイールに
隣接させて設けると共に、そのフライホイール
にクラツチを介して継脱自在に接続させてフラ
イホイールから回転駆動力を取出すようにした
ので、外輪に大径のものを採用することがレイ
アウト上容易になり、プーリ比を大きく取るこ
とができる。
(2) 外輪径を大きくすることができ、その半径の
大きな外輪でフライホールの重量を増減するの
で、低速回転時のエンジン回転を滑らかにで
き、エンジン高回転時のピツクアツプを向上で
きる。またクラツチ板がフライホイールに形成
された溝部内に収容されるため、フライホイー
ルと外輪との〓間も狭くでき、動力取出装置が
簡素化されて補機類のレイアウトが容易になる
と共に、予めフライホイールにクラツチ板を取
り付けることにより動力取出装置の組立ても容
易になし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る過給機の動力取出装置の
好適一実施例を示す側断面図、第2図は第1図中
のA部拡大図、第3図は本考案の動力取出装置を
備えて機械駆動式過給機と排気タービン駆動式過
給機とを併用させたエンジンの概略構成図であ
る。 図中、8はクランク軸、9は機械駆動式の過給
機(スーパーチヤージヤ)、16はフライホイー
ル、16aはボス部、17は動力取出装置、19
は外輪、20はクラツチ、22はベアリング、2
3は隣接面、24はリターンスプリング、25は
クラツチ板、27はソレノイドである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸に取り付けられたフライホイールの
    ボス部に回転自在に取り付けられた過給機駆動用
    外輪と、上記フライホイールに外輪に臨んで開放
    されるように形成され、リターンスプリングでフ
    ローテイング支持されたクラツチ板を収容する溝
    部と、該クラツチ板に対峙して上記外輪を挟んで
    固定側に設けられ、エンジン低速回転時に溝部内
    からクラツチ板を引き寄せて外輪に圧着させるソ
    レノイドとを備えた過給機の動力取出装置。
JP1986071244U 1986-05-14 1986-05-14 Expired - Lifetime JPH0531224Y2 (ja)

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JP1986071244U JPH0531224Y2 (ja) 1986-05-14 1986-05-14

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JP1986071244U JPH0531224Y2 (ja) 1986-05-14 1986-05-14

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JPS62183037U JPS62183037U (ja) 1987-11-20
JPH0531224Y2 true JPH0531224Y2 (ja) 1993-08-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123829A (ja) * 1984-07-10 1986-02-01 Toyota Motor Corp 内燃機関の機械式過給機制御装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56127334U (ja) * 1980-02-28 1981-09-28

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123829A (ja) * 1984-07-10 1986-02-01 Toyota Motor Corp 内燃機関の機械式過給機制御装置

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JPS62183037U (ja) 1987-11-20

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