JPH0531035B2

JPH0531035B2 -

Info

Publication number: JPH0531035B2
Application number: JP60139326A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Kidochi; Hiroaki Yonekubo
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-06-25
Filing date: 1985-06-25
Publication date: 1993-05-11
Also published as: JPS622078A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、給湯に用いられる湯水混合装置等の
直前に設けられ、湯、水の供給圧力を等しくする
自動調圧弁に関する。

従来の技術従来、この種の自動調圧弁としては、第２図に
示すようなものがあつた。（例えば特開昭56−
90175号公報）第２図において、本体１に、シリンダ２が装着
され、シリンダ２の開口端部に湯側弁座３、水側
弁座４を形成し、円板状の湯側弁体５及び水側弁
体６に弁軸７を備えた弁本体８が、前記湯側弁座
３、水側弁座４にそれぞれシリンダ２外方から対
応し、弁軸７がシリンダ２内に延びシリンダ２内
に摺動自在に挿入された円板状の受圧部材９にネ
ジ止め１０されており、湯側弁体５と受圧部材９
の間が湯室１１、水側弁体６と受圧部材９の間が
水室１２となつている。湯室１１内と水室１２内
との圧力バランスの変動による受圧部材９の摺動
により一方の弁体（５または６）がそれに対応す
る弁座（３または４）に接近すると他方の弁体
（５または６）がそれに対応する弁座（３または
４）より離れる方向に移動し、湯、水の供給圧力
を常に等しくするものである。

発明が解決しようとする問題点しかしながら上記のような構成では、シリンダ
２と摺動する受圧部材９のわずかな間隙にゴミ、
スケール等が付着したりする可能性があり、その
調圧機能が著しく低下するおそれがある。また、
受圧部材９を支点とした半径方向に対してがたつ
きが生じやすく、そのがたつきにより、滑らかな
摺動が妨げられ、機能が低下し易くなる、受圧部
９の幅を大きくとりガイド可能にする場合でも、
シリンダ２との接触面積を大きくとることにな
り、摺動摩擦抵抗を増大させるだけでなく、弁本
体９を含めた摺動部の重量が大きくなることによ
り、微少な圧力バランスの崩れに対して、応答で
きなくなり、従つて自動調圧弁後方の湯水混合装
置から吐出される混合水温度が変動するなどの問
題点を有していた。

本発明はかかる従来の問題を解決するもので、
スケール付着、ゴミづまり等が生じ難く、耐久信
頼性に優れた安価な自動調圧弁を提供することを
目的とする。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決するために本発明の自動調圧
弁は、湯流路及び水流路と、これら２つの流路の
１次圧力を減圧する湯側弁体、湯側弁座及び水側
弁体、水側弁座と、シリンダと、このシリンダ内
を摺動するピストンと、このピストンに固定した
軸と、前記湯側弁体及び水側弁体は、ピストンを
挾み前記軸に対向して固定し、前記湯側弁体、水
側弁体、ピストンをそれぞれ流路の流れにより同
一方向に旋回させて自動調心作用を生じさせる羽
根を前記軸上に設けている。

作用本発明は、上記した構成によつて、湯、水の２
次圧力バランスの変動により、一方の弁体がそれ
に対応する弁座に接近すると他方の弁体がそれに
対応する弁座より離れる方向に移動するという反
比例的開閉動作を行ない、湯、水の２次圧力を常
に等しくするもので、軸上に設けた羽根により、
湯側弁体、水側弁体及びピストンを旋回させるこ
とで、シリンダ遊離することになり、摺動抵抗が
極めて少なくなり、調圧性能の向上と、スケール
付着、ゴミづまりを強制的に排除し、安定した調
圧機能を得るものである。

実施例以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。第１図において、本実施例の自動調圧
弁は湯流路１３及び水流路１４の１次圧力を減圧
する湯側弁体１５、湯側弁座１６及び水側弁体１
７、水側弁座１８を有し、前記２つの弁座（１
６，１８）はシリンダ１９の両端を面取りして構
成している。ここでシリンダ１９は弁筐体に直接
加工を施して構成しても同様である。また、前記
シリンダ１９内を摺動するピストン２０と、この
ピストン２０に固定され、前記湯側弁体１５及び
水側弁体１７を支持する軸２１で構成し、前記湯
側弁体１５及び水側弁体１７には羽根２２，２３
を設け、前記２つの弁体１５，１７及びピストン
２０をそれぞれ流路の流れにより同一方向へ旋回
するものであり、また、前記羽根２２，２３は、
前記軸２１のふれをなくすガイド手段２４でもあ
る。また、前記湯側弁体１５及び水側弁体１７は
シリンダ１９内径より小さくピストン２０と等し
い径に構成している。

以上の構成により、湯、水の１次圧力に関して
は、弁体１５（１７）とピストン２０間で相殺さ
れ、減圧後の２次圧力バランスの変動により、一
方の弁体（１５または１７）が、それに対応する
弁座（１６または１８）に接近すると、他方の弁
体（１７または１５）がそれに対応する弁座（１
８または１６）より離れる方向に移動するという
反比例的開閉動作を行ない、湯、水の２次圧力を
常に等しくするものである。

本実施例の効果としては、２つの弁体１５，１
７に設けた羽根２２，２３より、前記２つの弁体
１５，１７及びピストン２０をシリンダ１６内で
旋回させ、それにより、自動調心作用が働き、シ
リンダ１６から２つの弁体１５，１７及びピスト
ン２０は遊離することになり、きわめて摺動抵抗
が小さく、調圧機能が著しく向上する。また、同
時にそれにより、弁体１５，１７及びピストン２
０がシリンダ１６内を浮上し、周囲に均一にすき
まが生じる。そのため、ピストン２０での湯水の
リークが少なくなり、同じクリアランスでも片寄
つて摺動する場合に比べ、ゴミがかみにくい。ま
た、摺動面のスケール付着、ゴミづまり等を強制
的に排除し、また、前記羽根２２，２３は軸２１
のふれをなくすガイド手段２４でもあることか
ら、安定した調圧機能を得られる。

２つの弁体１５，１７の径をシリンダ１９の内
径より小さく形成したため、組立て易く、メンテ
ナンスが簡単に行なえるなどの効果がある。

発明の効果以上のように本発明の自動調圧弁によれば次の
効果が得られる。

(1) 弁本体及び受圧部材（ピストン）が流路の流
れにより旋回することによる自動調心作用を利
用し、弁体周辺から一様に流れが生じ、弁本体
及び受圧部材（ピストン）がシリンダから遊離
することになり摺動抵抗は軽減され、すぐれた
圧力調整性能を得られる。

(2) 弁本体及び受圧部材（ピストン）が流路の流
れにより旋回するので自動調心作用が働き、湯
流路と水流路を仕切るピストンとシリンダの微
小な〓間が均一な環状〓間になり、湯水の多少
の圧力差によるリークも少なくなる。

(3) 軸上に設けた羽根により、湯側弁体、水側弁
体、ピストンを流れにより旋回させることによ
り、ピストン、シリンダ間の湯水のリークが少
なくなりゴミもかみにくい。また、スケール付
着、ゴミづまりを強制的に排除し、耐久、信頼
性の向上につながつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動調圧弁
の断面図、第２図は従来の自動調圧弁の断面図で
ある。１３……湯流路、１４……水流路、１５……湯
側弁体、１６……湯側弁座、１７……水側弁体、
１８……水側弁座、１９……シリンダ、２０……
ピストン、２１……軸、２２，２３……羽根。

Claims

【特許請求の範囲】１湯流路及び水流と、これら２つの流路の１次
圧力を減圧する湯側弁体、湯側弁座及び水側弁
体、水側弁座と、シリンダと、このシリンダ内を
摺動するピストンと、このピストンに固定した軸
と、前記湯側弁体及び水側弁体は、ピストンを間
にして前記軸に対応して固定し、前記湯側弁体、
水側弁体、ピストンをそれぞれ流路の流れにより
同一方向に施回させて自動調心作用を生じさせる
羽根を前記軸上に設けた自動調圧弁。２羽根は、湯側弁体及び水側弁体と一体に形成
した特許請求の範囲第１項記載の自動調圧弁。３湯側弁体及び水側弁体は、シリンダ内径より
小さく形成した特許請求の範囲第１項記載の自動
調圧弁。４湯側弁座及び水側弁座は、シリンダの両端を
面取りして構成した特許請求の範囲第１項記載の
自動調圧弁。