JPH05309201A - 噴霧乾燥装置 - Google Patents
噴霧乾燥装置Info
- Publication number
- JPH05309201A JPH05309201A JP14192192A JP14192192A JPH05309201A JP H05309201 A JPH05309201 A JP H05309201A JP 14192192 A JP14192192 A JP 14192192A JP 14192192 A JP14192192 A JP 14192192A JP H05309201 A JPH05309201 A JP H05309201A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 種々の特性の被乾燥素材を確実に乾燥する汎
用性の噴霧乾燥装置を提供する。 【構成】 乾燥塔１の頂面の上方に熱風室２を設けて、
該熱風室２内において熱風を一旦収容して均等圧にし、
前記頂面の熱風の流出口１ａに、整流器７と熱風の速度
分布を制御する多孔板８を交換自在に設け、ノズル５よ
り噴霧される被乾燥素材の噴霧粒子の状態に応じて熱風
の流れを整流してその速度分布状態を一致させる。
用性の噴霧乾燥装置を提供する。 【構成】 乾燥塔１の頂面の上方に熱風室２を設けて、
該熱風室２内において熱風を一旦収容して均等圧にし、
前記頂面の熱風の流出口１ａに、整流器７と熱風の速度
分布を制御する多孔板８を交換自在に設け、ノズル５よ
り噴霧される被乾燥素材の噴霧粒子の状態に応じて熱風
の流れを整流してその速度分布状態を一致させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は噴霧乾燥により生産或い
は処理されている全ての粉粒子製品を製造するのに好適
な噴霧乾燥装置に関する。
は処理されている全ての粉粒子製品を製造するのに好適
な噴霧乾燥装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の噴霧乾燥装置としては、例えば特
公昭６３−２１１０７号公報及び実公平２−３９５４９
号公報に記載されたものが知られている。即ち、前者の
ものは、渦巻ダクトの熱風吐出口に噴霧機と同心状に多
孔円筒部材を固設し、該多孔円筒部材の下端に連続する
同径の下部円筒部材を上記噴霧機の高さ位置まで懸垂固
設すると共に、多孔円筒部材の略中程の高さ位置から下
部円筒部材の下端に亘って延びる多数の整流板を、その
内面において放射方向に突設したものである。又、後者
のものは、噴霧ノズルが開口するチャンバと熱風の通路
部材との間に配設されてチャンバに送給される熱風を整
流する整流板を正六角形の小孔が多数形成されたハニカ
ム構造としたものである。
公昭６３−２１１０７号公報及び実公平２−３９５４９
号公報に記載されたものが知られている。即ち、前者の
ものは、渦巻ダクトの熱風吐出口に噴霧機と同心状に多
孔円筒部材を固設し、該多孔円筒部材の下端に連続する
同径の下部円筒部材を上記噴霧機の高さ位置まで懸垂固
設すると共に、多孔円筒部材の略中程の高さ位置から下
部円筒部材の下端に亘って延びる多数の整流板を、その
内面において放射方向に突設したものである。又、後者
のものは、噴霧ノズルが開口するチャンバと熱風の通路
部材との間に配設されてチャンバに送給される熱風を整
流する整流板を正六角形の小孔が多数形成されたハニカ
ム構造としたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の噴霧乾燥装
置において、前者のものは熱風を整流板によって吐出方
向を規制し、且つ渦流に形成して液滴と交錯させ熱交換
するものであるため、流出する熱風の流速、方向、温度
分布等が規制され、その結果、特定の粒度分布の物性し
か得られず、従って他の物性の粉粒子を得るためには、
それに応じて異なる熱風を発生可能な設計条件の異なる
他の噴霧乾燥装置を必要とし、汎用性がない問題点を有
していた。
置において、前者のものは熱風を整流板によって吐出方
向を規制し、且つ渦流に形成して液滴と交錯させ熱交換
するものであるため、流出する熱風の流速、方向、温度
分布等が規制され、その結果、特定の粒度分布の物性し
か得られず、従って他の物性の粉粒子を得るためには、
それに応じて異なる熱風を発生可能な設計条件の異なる
他の噴霧乾燥装置を必要とし、汎用性がない問題点を有
していた。
【０００４】又、後者のものは送給する熱風を、通過面
積が大きい正六角形のハニカム構造に単に整流通過させ
たものであるため、上述と同様に流出する熱風の速度、
方向、温度条件が規制され、特定の粒度分布の物性しか
得られず汎用性を欠く問題点を有していた。
積が大きい正六角形のハニカム構造に単に整流通過させ
たものであるため、上述と同様に流出する熱風の速度、
方向、温度条件が規制され、特定の粒度分布の物性しか
得られず汎用性を欠く問題点を有していた。
【０００５】本発明は従来の噴霧乾燥装置が具備してい
なかった自由度の高い熱風制御機能を付与することによ
って、１台の噴霧乾燥装置により種々の物性の粉粒子を
得ることができる汎用性の高い噴霧乾燥装置を提供する
ことを目的とする。
なかった自由度の高い熱風制御機能を付与することによ
って、１台の噴霧乾燥装置により種々の物性の粉粒子を
得ることができる汎用性の高い噴霧乾燥装置を提供する
ことを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、乾燥塔内上部に配設した液体を噴霧する噴霧
ノズルと、該乾燥塔内頂面の流出口から噴霧された液体
と並行して熱風を流出させる垂直下降並流型噴霧乾燥装
置において、該頂面の上方に熱風を一旦収容する熱風室
を設け、前記流出口に熱風の整流器と該流出口における
熱風の速度分布を制御する多孔板とを交換自在に設けた
ことを特徴とする。
本発明は、乾燥塔内上部に配設した液体を噴霧する噴霧
ノズルと、該乾燥塔内頂面の流出口から噴霧された液体
と並行して熱風を流出させる垂直下降並流型噴霧乾燥装
置において、該頂面の上方に熱風を一旦収容する熱風室
を設け、前記流出口に熱風の整流器と該流出口における
熱風の速度分布を制御する多孔板とを交換自在に設けた
ことを特徴とする。
【０００７】
【作用】熱風は、一旦熱風室に収容され該熱風室におい
て熱風ダクトにより生じた偏った流れをなくして均等な
圧力状態にし、ノズルから噴霧される噴霧粒子の広がり
と分布密度に応じて熱風流出口径と熱風速度分布を制御
可能な多孔板を選択して流出口に設けることにより、熱
風は所望の熱風流出口と熱風速度分布に制御されながら
整流器によって整流され、かくて噴霧粒子は高い初期乾
燥が行われて粉粒子化されると共に熱風主流から飛び出
して未乾燥状態で乾燥塔の内壁に付着したり、こげ付い
たりすることがない。
て熱風ダクトにより生じた偏った流れをなくして均等な
圧力状態にし、ノズルから噴霧される噴霧粒子の広がり
と分布密度に応じて熱風流出口径と熱風速度分布を制御
可能な多孔板を選択して流出口に設けることにより、熱
風は所望の熱風流出口と熱風速度分布に制御されながら
整流器によって整流され、かくて噴霧粒子は高い初期乾
燥が行われて粉粒子化されると共に熱風主流から飛び出
して未乾燥状態で乾燥塔の内壁に付着したり、こげ付い
たりすることがない。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の第１実施例を図１乃至図５に
より説明する。
より説明する。
【０００９】１は乾燥塔を示し、該乾燥塔１の頂面に流
出口１ａを形成すると共に該頂面の上方に、該流出口１
ａに連通する有蓋円筒状の熱風室２を設け、該熱風室２
の蓋部の中心部に開口２ａが形成されている。
出口１ａを形成すると共に該頂面の上方に、該流出口１
ａに連通する有蓋円筒状の熱風室２を設け、該熱風室２
の蓋部の中心部に開口２ａが形成されている。
【００１０】３は支持部材を示し、該支持部材３は前記
開口２ａの内縁に外縁において係脱自在に係止する補助
蓋体３ａと該補助蓋体３ａの中心透孔に上端において固
定された支持パイプ３ｂと該支持パイプ３ｂの下端部に
アーム３ｃを介して固定され後述する整流器７を支持す
る保持筒３ｄからなり、該支持パイプ３ｂ内に、下端部
に噴霧ノズル５を有する供給管６を挿入係止する。
開口２ａの内縁に外縁において係脱自在に係止する補助
蓋体３ａと該補助蓋体３ａの中心透孔に上端において固
定された支持パイプ３ｂと該支持パイプ３ｂの下端部に
アーム３ｃを介して固定され後述する整流器７を支持す
る保持筒３ｄからなり、該支持パイプ３ｂ内に、下端部
に噴霧ノズル５を有する供給管６を挿入係止する。
【００１１】７は整流器を示し、該整流器７は図２及び
図３の如く帯状の螺旋７ａ間に波状の板体７ｂが溶着さ
れたストレートハニカムに形成されており、前記保持筒
３ｄ内でアーム３ｃにより保持される。
図３の如く帯状の螺旋７ａ間に波状の板体７ｂが溶着さ
れたストレートハニカムに形成されており、前記保持筒
３ｄ内でアーム３ｃにより保持される。
【００１２】８は多孔板を示し、該多孔板８は図４の如
く分割可能なドーナツ状或いは円盤状の平板に多数の細
孔８ａ…８ａが穿孔されて形成されており、噴霧状態に
応じて種々の形状及び開口比のものが用意されている。
尚、９は前記熱風室２の側壁の開口に連通する熱風ダク
ト、１０は前記乾燥塔１の底部の流出口、１４は後述す
るように補助熱風ダクト１３の挿通用の透孔を閉塞する
ための側壁蓋を示す。
く分割可能なドーナツ状或いは円盤状の平板に多数の細
孔８ａ…８ａが穿孔されて形成されており、噴霧状態に
応じて種々の形状及び開口比のものが用意されている。
尚、９は前記熱風室２の側壁の開口に連通する熱風ダク
ト、１０は前記乾燥塔１の底部の流出口、１４は後述す
るように補助熱風ダクト１３の挿通用の透孔を閉塞する
ための側壁蓋を示す。
【００１３】次に、上記実施例の作動を説明する。
【００１４】被乾燥素材の特性又は製品に要求される特
性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥素材の
噴霧粒子が図５のＡのような状態の場合には、先ず支持
パイプ３ｂから噴霧ノズル５と共に供給管６を取り出し
てから、補助蓋体３ａを開口２ａより取り外すとこれに
伴って支持パイプ３ｂと共に保持筒３ｄを熱風室２から
外部へ取り出し、該保持筒３ｄ内でアーム３ｃ上にスト
レートハニカムを渦巻状にセットして整流器７に形成し
てから、図５のＢの如き熱風流出口と熱風速度分布に制
御可能な例えば２分割されている多孔板８を選択し、該
多孔板８を保持筒３ｄ内の整流器７の上方に少許間隔を
存して取り付ける。
性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥素材の
噴霧粒子が図５のＡのような状態の場合には、先ず支持
パイプ３ｂから噴霧ノズル５と共に供給管６を取り出し
てから、補助蓋体３ａを開口２ａより取り外すとこれに
伴って支持パイプ３ｂと共に保持筒３ｄを熱風室２から
外部へ取り出し、該保持筒３ｄ内でアーム３ｃ上にスト
レートハニカムを渦巻状にセットして整流器７に形成し
てから、図５のＢの如き熱風流出口と熱風速度分布に制
御可能な例えば２分割されている多孔板８を選択し、該
多孔板８を保持筒３ｄ内の整流器７の上方に少許間隔を
存して取り付ける。
【００１５】その後熱風室２内に保持筒３ｄと支持パイ
プ３ｂを入れて補助蓋体３ａを開口２ｂの周縁に係止す
ると保持筒３ｄが流出口１ａに位置し、次に供給管６を
支持パイプ３ｂ内を挿通係止して噴霧ノズル５を乾燥塔
１内の上方部に臨ませ、熱風を熱風ダクト９から熱風室
２内へ流入すると、該熱風室２内において熱風が一旦溜
められて均等な圧力状態になり、その後熱風は多孔板８
の中央開口部においてそのまま流下し整流器７により直
進の整流となって乾燥塔１内へ流下する。
プ３ｂを入れて補助蓋体３ａを開口２ｂの周縁に係止す
ると保持筒３ｄが流出口１ａに位置し、次に供給管６を
支持パイプ３ｂ内を挿通係止して噴霧ノズル５を乾燥塔
１内の上方部に臨ませ、熱風を熱風ダクト９から熱風室
２内へ流入すると、該熱風室２内において熱風が一旦溜
められて均等な圧力状態になり、その後熱風は多孔板８
の中央開口部においてそのまま流下し整流器７により直
進の整流となって乾燥塔１内へ流下する。
【００１６】他方、多孔板８の周辺部においては、熱風
の少量が該多孔板８の細孔を通じて該多孔板８と整流器
７との間隙へ流入し該間隙内が負圧にならず多少の正圧
となる。かくて多孔板８の開口部内の周辺においても熱
風が前記間隙内へ流入することなく直進して流下し、か
くて図５のＢの如く噴霧粒子の分布状態に一致するよう
に熱風の速度分布が形成され、噴霧粒子の乾燥粉粒化が
される。
の少量が該多孔板８の細孔を通じて該多孔板８と整流器
７との間隙へ流入し該間隙内が負圧にならず多少の正圧
となる。かくて多孔板８の開口部内の周辺においても熱
風が前記間隙内へ流入することなく直進して流下し、か
くて図５のＢの如く噴霧粒子の分布状態に一致するよう
に熱風の速度分布が形成され、噴霧粒子の乾燥粉粒化が
される。
【００１７】次に、被乾燥素材の特性又は製品に要求さ
れる特性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥
素材の噴霧粒子が図６のＣのような状態の場合には、前
述と同様の作業により多孔板８を流出口１ａの中心部及
び周辺部に存するように取付けると、乾燥塔１内への熱
風の速度分布の状態はＤの如くなり、かくて噴霧粒子の
状態Ｃと熱風の速度分布の状態Ｄは一致し、熱風により
噴霧粒子が十分に且つ確実に乾燥粉粒化される。
れる特性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥
素材の噴霧粒子が図６のＣのような状態の場合には、前
述と同様の作業により多孔板８を流出口１ａの中心部及
び周辺部に存するように取付けると、乾燥塔１内への熱
風の速度分布の状態はＤの如くなり、かくて噴霧粒子の
状態Ｃと熱風の速度分布の状態Ｄは一致し、熱風により
噴霧粒子が十分に且つ確実に乾燥粉粒化される。
【００１８】次に、被乾燥素材の特性又は製品に要求さ
れる特性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥
素材の噴霧粒子が図７のＥのような２段状の状態になる
場合には、中心開口の面積の相違する２枚の多孔板８、
８を流出口１ａの周辺部に２段互に間隙ｔを介在させて
付設した場合、燥塔１内への熱風の速度分布の状態はＦ
の如くなり、かくて噴霧粒子の状態Ｅと熱風の速度分布
の状態Ｆは一致し、熱風により噴霧粒子が十分に且つ確
実に乾燥粉粒化される。
れる特性から例えば噴霧ノズル５より噴霧された被乾燥
素材の噴霧粒子が図７のＥのような２段状の状態になる
場合には、中心開口の面積の相違する２枚の多孔板８、
８を流出口１ａの周辺部に２段互に間隙ｔを介在させて
付設した場合、燥塔１内への熱風の速度分布の状態はＦ
の如くなり、かくて噴霧粒子の状態Ｅと熱風の速度分布
の状態Ｆは一致し、熱風により噴霧粒子が十分に且つ確
実に乾燥粉粒化される。
【００１９】図８及び図９は整流器７の他の実施例を示
し、該整流器７のハニカム面７ｃを傾斜角αを付与して
形成されている。従って流入した熱風は該傾斜角αによ
り前記乾燥塔１に流入した後、旋回流を形成する。
し、該整流器７のハニカム面７ｃを傾斜角αを付与して
形成されている。従って流入した熱風は該傾斜角αによ
り前記乾燥塔１に流入した後、旋回流を形成する。
【００２０】図１０は本発明の第２実施例を示し、この
実施例においては、前記整流器７上に分流筒１２これの
上端外方に連設する仕切天板１４を設置して該分流筒１
２の外方に補助熱風室１１を設け、該補助熱風室１１の
流出口に補助熱風ダクト１３が接続されており、噴霧ノ
ズル５により噴霧された被乾燥素材の噴霧粒子の中心部
が周辺部より乾燥されにくい場合に熱風ダクト９から供
給される熱風の温度を補助熱風ダクト１３から供給され
る補助熱風の温度より高くして熱風及び補助熱風を分流
筒１３の内外よりそれぞれ流下させることにより、噴霧
粒子はその中心部においても周辺部と同様に十分に且つ
確実に乾燥微粒化される。
実施例においては、前記整流器７上に分流筒１２これの
上端外方に連設する仕切天板１４を設置して該分流筒１
２の外方に補助熱風室１１を設け、該補助熱風室１１の
流出口に補助熱風ダクト１３が接続されており、噴霧ノ
ズル５により噴霧された被乾燥素材の噴霧粒子の中心部
が周辺部より乾燥されにくい場合に熱風ダクト９から供
給される熱風の温度を補助熱風ダクト１３から供給され
る補助熱風の温度より高くして熱風及び補助熱風を分流
筒１３の内外よりそれぞれ流下させることにより、噴霧
粒子はその中心部においても周辺部と同様に十分に且つ
確実に乾燥微粒化される。
【００２１】ここで、前記分流筒１２及び仕切天板１４
は、例えば左右対称に２分割可能に形成されており、第
１実施例で述べた整流器７の取付に際して付加的に設置
することもできる。
は、例えば左右対称に２分割可能に形成されており、第
１実施例で述べた整流器７の取付に際して付加的に設置
することもできる。
【００２２】このように本発明の噴霧乾燥装置において
は、種々の形状又は開口比の異なる多孔板８の任意の付
設、種々の多孔板８と整流器７との組合わせ、又は分流
筒１２内外からの熱風と補助熱風との流下により、種々
の被乾燥素材から所望の粉粒体を得ることができる。
は、種々の形状又は開口比の異なる多孔板８の任意の付
設、種々の多孔板８と整流器７との組合わせ、又は分流
筒１２内外からの熱風と補助熱風との流下により、種々
の被乾燥素材から所望の粉粒体を得ることができる。
【００２３】
【発明の効果】このように本発明によれば、乾燥塔の頂
面の上方に熱風を一旦収容する熱風室を設けたので、熱
風は、一旦熱風室に収容され該熱風室において熱風ダク
トにより生じた偏った流れがなくなり均等な圧力状態に
なり、更に前記熱風室の流出口に熱風を整流する整流器
を設けると共に該整流器の近傍に熱風の速度分布を制御
する多孔板を交換自在に設けたので、噴霧粒子の分布状
態に応じた速度分布を有し、整流された熱風を確実、か
つ十分に供給することが可能となり、更に多孔板により
形成される乾燥塔内の主流と外側の２次流とにより粉粒
体の付着とこげ付きを防止することができ、その結果、
難乾燥性の被乾燥素材、内壁への付着性の高い被乾燥素
材、熱変性のし易い被乾燥素材等の種々の特性を有する
被乾燥素材を確実に乾燥することができ、装置の汎用性
が顕著に増大する効果を有する。
面の上方に熱風を一旦収容する熱風室を設けたので、熱
風は、一旦熱風室に収容され該熱風室において熱風ダク
トにより生じた偏った流れがなくなり均等な圧力状態に
なり、更に前記熱風室の流出口に熱風を整流する整流器
を設けると共に該整流器の近傍に熱風の速度分布を制御
する多孔板を交換自在に設けたので、噴霧粒子の分布状
態に応じた速度分布を有し、整流された熱風を確実、か
つ十分に供給することが可能となり、更に多孔板により
形成される乾燥塔内の主流と外側の２次流とにより粉粒
体の付着とこげ付きを防止することができ、その結果、
難乾燥性の被乾燥素材、内壁への付着性の高い被乾燥素
材、熱変性のし易い被乾燥素材等の種々の特性を有する
被乾燥素材を確実に乾燥することができ、装置の汎用性
が顕著に増大する効果を有する。
【図１】本発明の１実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の整流器の１例の平面図である。
【図３】図２のIII-III 截断面図である。
【図４】本発明の邪魔板の平面図である。
【図５】
【図６】
【図７】噴霧液と熱風の状態の各例を示す説明図であ
る。
る。
【図８】他の例の整流器の平面図である。
【図９】図８のIX-IX 截断面図である。
【図１０】本発明の第２実施例の要部を示す断面図であ
る。
る。
１ 乾燥塔 ２ 熱風室 ５ ノズル ７ 整流器 ８ 多孔板 12 分流筒
Claims (6)
- 【請求項１】 乾燥塔内の上部に配設した液体を噴霧す
る噴霧ノズルと、該乾燥塔内の頂面の流出口より噴霧さ
れた液体と並行して熱風を流出させる垂直下降並流型噴
霧乾燥装置において、該頂面の上方に熱風を一旦収容す
る熱風室を設け、前記流出口に熱風の整流器と、該流出
口における熱風の速度分布を制御する多孔板とを交換自
在に設けたことを特徴とする噴霧乾燥装置。 - 【請求項２】 前記整流器が波形渦巻状ストレートハニ
カムからなることを特徴とする請求項１に記載の噴霧乾
燥装置。 - 【請求項３】 前記整流器が傾斜面を有する波形渦巻状
ハニカムからなることを特徴とする請求項１に記載の噴
霧乾燥装置。 - 【請求項４】 前記多孔板は外径の異なる円盤状又は内
径或いは外径の異なるドーナツ板状に形成されたことを
特徴とする請求項１に記載の噴霧乾燥装置。 - 【請求項５】 前記多孔板は単一或いは複数の異なる開
口比を有するドーナツ板状又は円盤状に形成されたこと
を特徴とする請求項１に記載の噴霧乾燥装置。 - 【請求項６】 前記整流器上に分流筒を設け、該分流筒
の内外にそれぞれ異なる温度の熱風を流すことを特徴と
する請求項１に記載の噴霧乾燥装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14192192A JP3163165B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 噴霧乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14192192A JP3163165B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 噴霧乾燥装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309201A true JPH05309201A (ja) | 1993-11-22 |
| JP3163165B2 JP3163165B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=15303260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14192192A Expired - Fee Related JP3163165B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 噴霧乾燥装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3163165B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012035235A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Chugai Ro Co Ltd | 噴霧装置および粉体製造装置 |
| JP2012035237A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Chugai Ro Co Ltd | 粉体製造装置 |
| CN103285608A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-09-11 | 安琪酵母（伊犁）有限公司 | 热风分配器 |
| JP2015077545A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | 中外炉工業株式会社 | 粉体製造装置 |
| CN106512456A (zh) * | 2016-10-14 | 2017-03-22 | 北京姚魏环保技术有限公司 | 一种脱硫废水的四段法蒸发装置及方法 |
| CN107537170A (zh) * | 2017-08-25 | 2018-01-05 | 金川集团股份有限公司 | 一种渐变式热风防粘壁喷雾干燥设备 |
| JP2018143946A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | 太平洋セメント株式会社 | 噴霧微粒子製造装置 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP14192192A patent/JP3163165B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
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