JPH05306857A - 冷凍装置の受液器 - Google Patents

冷凍装置の受液器

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JPH05306857A
JPH05306857A JP28436092A JP28436092A JPH05306857A JP H05306857 A JPH05306857 A JP H05306857A JP 28436092 A JP28436092 A JP 28436092A JP 28436092 A JP28436092 A JP 28436092A JP H05306857 A JPH05306857 A JP H05306857A
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JP
Japan
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refrigerant
liquid
hollow member
liquid receiver
receiver
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28436092A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishikawa
石川  浩
Hiroki Matsuo
弘樹 松尾
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
Takahisa Suzuki
隆久 鈴木
Shin Nishida
伸 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0441Condensers with an integrated receiver containing a drier or a filter

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍装置の冷媒量検出を正確かつ低コストで
行うことができ、かつ圧縮機の回転数が高くなる等の運
転条件変化によって生ずる余剰液冷媒を蓄えるといった
受液器本来の機能を果たし得る冷凍装置の受液器を提供
する。 【構成】 図中上方が閉塞していて下方に開口部を有し
ている中空部材3を受液器本体1内に設ける。冷媒入口
7から流入して受液器本体1の下方から溜まっていく液
冷媒は、中空部材3の内部には溜まらずに外部から溜ま
っていく。これによって受液器本体1内の最上部に液面
を位置させてプリズム2aの大きさを小さくしても、中
空部材3の内部を気冷媒の状態とすることができるの
で、圧縮機の回転数が高くなっても余剰液冷媒は中空部
材3の内部に蓄えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置の受液器に関
し、例えば車両空調用の冷凍装置に用いた場合に有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】冷凍装置の受液器としては、例えば日本
電装公開技報整理番号62−101(1988年11月
15日発行)に開示されているように、レシーバの上部
に設けられたサイトグラスからレシーバ内部を目視し
て、レシーバ内の冷媒量を検出するものがある。またこ
の従来装置は、図20に示すように、サイトグラス2と
一体成形されたプリズム2a部分が液冷媒で満たされて
いる場合と満たされていない場合とではプリズム2a部
分における光の進行方向が異なることを利用して、それ
ぞれの場合の光の進行方向先に異なった色の面2a1 お
よび2a2 を設けており、サイトグラス2からレシーバ
1内を目視したときに色の違いを見ることによって冷媒
量の過不足を検出できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来から
のレシーバ1内に蓄えられる液冷媒量には限度があり、
圧縮機の回転数が低いときのレシーバ1内の液面がせい
ぜい図20の破線位置までであった。なぜならば、圧縮
機の回転数が低いときにレシーバ1内を液冷媒で満杯に
してしまうと、圧縮機の回転数が増大したときに生ずる
余剰液冷媒をレシーバ1が蓄えることができず、その結
果、圧縮機の消費動力が大きくなってしまうからであ
る。つまり、レシーバ1が蓄えることのできなかった上
記余剰液冷媒は、レシーバ1の上流に設けられた凝縮器
に溜まってしまい、これが凝縮器の放熱面積の縮小化を
招いてしまう。そして、凝縮器は少ない放熱面積で冷媒
を液化させることが要求され、その結果、凝縮器の高圧
圧力が高くなってしまう。そしてこれに伴って、圧縮機
の消費動力が大きくなってしまうのである。
【0004】一般に冷媒量検出は、圧縮機の回転数が低
いときにサイトグラス2からレシーバ1内部を目視する
ことによって行われる。しかし上記のように、従来は圧
縮機の回転数が低いときのレシーバ1内の液面をあまり
高くすることができなかったので、必然的にサイトグラ
ス2からプリズム2aまでの長さはある程度長くなけれ
ばならなかった。
【0005】ところで、サイトグラス2およびプリズム
2aは例えば透明ナイロン、石英ガラス等で構成され
る。ここで、サイトグラス2およびプリズム2aを透明
ナイロンにて構成した場合、透明ナイロンは透明度が低
いので、サイトグラス2からプリズム2aまでの長さが
上記のように長くなると冷媒量を明確に検出することが
できないといった問題が生ずる。
【0006】また、サイトグラス2を透明度の高い石英
ガラスにて構成することによって上記問題は解決される
のであるが、石英ガラスは高価でかつ強度が弱いもので
あるので、サイトグラス2からプリズム2aまでの長さ
が上記のように長くなるとそれだけコストアップとなり
かつ壊れ易くなるといった問題が生ずる。
【0007】そこで本発明は、圧縮機の回転数が低いと
きにおける受液器本体内の液面を高くすることによっ
て、冷凍装置の冷媒量検出を正確かつ低コストで行うこ
とができ、かつ圧縮機の回転数が高くなる等の運転条件
変化によって生ずる余剰液冷媒を蓄えるといった受液器
本来の機能を良好に果たし得る冷凍装置の受液器を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、冷媒の圧縮を行う圧縮機と、この圧縮機に
て圧縮された高圧冷媒の凝縮を行う凝縮器と、この凝縮
器にて凝縮された冷媒の減圧膨張を行う減圧手段と、こ
の減圧手段にて減圧された冷媒の蒸発を行う蒸発器とを
備える冷凍装置に用いられるものであり、前記凝縮器の
通路途中ないし出口の位置に接続された冷媒入口、およ
び前記減圧手段の上流の位置に接続された冷媒出口を有
し、かつ内部に液冷媒を蓄えるように構成された受液器
本体と、この受液器本体の上部に設けられ、この受液器
本体内を見るためのサイトグラスと、前記受液器本体内
に設けられ、下方に開口部を有し、上方が閉塞した形状
をしており、内部が周囲に対して断熱されている中空部
材とを有し、かつ前記冷媒入口が前記中空部材の開口部
よりも下方の位置において前記受液器本体に開口してい
る冷凍装置の受液器をその要旨とする。
【0009】
【作用】圧縮機、凝縮器、受液器本体、減圧手段、およ
び蒸発器を備える冷凍装置内に存在する冷媒量が少ない
状態から、圧縮機の低回転時を利用してこの冷凍装置内
に冷媒を注入していく場合を説明する。
【0010】冷凍装置内に存在する冷媒量が少ない場
合、図18(a)に示すように、受液器本体1内に溜ま
っている液冷媒量は少なく、その液面は中空部材3の開
口部3aより下方に位置する。また、このとき同時に受
液器本体1内には、開口部3aよりも下方の位置におけ
る受液器本体1にに形成された冷媒入口7から多量の気
冷媒が流入され、これによって液面が乱される。またこ
の多量の気冷媒は、周囲の空間層等によって断熱された
中空部材3の内部5および外部6に向かって、浮力によ
って上昇していく。このうち、中空部材外部6に向かっ
て上昇した気冷媒は、受液器本体1の内壁面に沿って上
昇する際に、受液器本体1を介して受液器本体1外部の
外気等によって冷却され、一部が凝縮して液化する。し
かし、冷媒入口7から受液器本体1内に供給される気冷
媒が充分であるので、上記液化する気冷媒量だけ中空部
材外部6に気冷媒が供給されるので、6における圧力変
動は生じない。
【0011】更に冷媒を冷凍装置内に注入していくこと
によって、冷媒入口7から受液器本体1内に流入される
冷媒のうち気冷媒の割合が減り、中空部材内部5および
外部6に向かって上昇する気冷媒量が減る(図18
(b))。また、この場合も中空部材外部6における気
冷媒は外気等によって冷却されて液化するわけだが、冷
媒入口7から受液器本体1内に供給される気冷媒量が少
ないために、中空部材外部6にて液化する気冷媒量が中
空部材外部6に向かって上昇する気冷媒量よりも多くな
り、中空部材外部6の圧力が小さくなる。それ故、中空
部材外部6の圧力が受液器本体1下部の液冷媒と同じ圧
力になるまで、中空部材外部6における液面が上昇する
(図19(a))。一方、中空部材内部5の周囲は断熱
されているので、中空部材内部5における気冷媒は液化
しない。それ故、中空部材内部5の圧力は変動せず、中
空部材内部5における液面は上昇しない(図19
(a))。
【0012】更に冷媒を冷凍装置内に注入していくこと
によって、中空部材外部6に向かって上昇する気冷媒量
が更に減る。これに対して、中空部材外部6における気
冷媒の液化は依然続くので、中空部材外部6の低圧力状
態が続き、中空部材外部6における液面の上昇が更に続
く。そして最終的には図19(b)に示すように、受液
器本体1内の冷媒量が過充填状態となる。このとき、冷
媒の液面が受液器本体1の上部に位置しているので、冷
媒量が過充填であるかどうかをサイトグラス2から容易
にかつ正確に検出することができる。
【0013】このとき、冷凍装置内への冷媒の注入を、
前記過充填状態であると検出できる位置の近辺で停止さ
せれば、圧縮機の低回転時においては中空部材内部5の
空間を気体冷媒で満たされた状態とすることができる。
これによって、例えば圧縮機の回転数が高くなる等の運
転条件変化によって冷凍装置に必要な冷媒量が少なくな
り、冷凍装置全体の余剰液冷媒が増してきた場合におい
ても、この余剰液冷媒を受液器本体1内に蓄えることが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
受液器本体内における冷媒の液面を上昇させたことによ
って、冷凍装置内の冷媒量が過充填状態であるかどうか
を容易にかつ正確に検出することができる。また、例え
ば運転条件が変化することによって生ずる余剰液冷媒を
受液器本体内に蓄えることができるので、凝縮器の放熱
面積を小さくすることを避けることができ、その結果、
圧縮機の消費動力の増大化を避けることができる。
【0015】
【実施例】先ず、本発明を自動車に適用した第1実施例
の構成について、図1ないし図3を用いて説明する。
【0016】図2は本発明冷凍装置の概略を示す冷凍装
置図であり、図中200は図示しない自動車走行用エン
ジンによって駆動される圧縮機である。圧縮機200に
て圧縮吐出された高温高圧の冷媒は冷媒配管350を介
して凝縮器400に供給される。凝縮器400にて外部
空気と熱交換した冷媒は高温高圧のまま冷媒配管351
を介して減圧手段300に供給される。第1実施例では
減圧手段として、感熱筒311からの信号に基づき絞り
量を変える温度作動式膨張弁を用いる。
【0017】この膨張弁300にて減圧膨張され霧状と
なった冷媒は蒸発器310に供給される。蒸発器310
は自動車用空調装置に配置され、被空調空気と熱交換
し、空気中から気化熱を奪って空気を冷却すると同時に
冷媒の蒸発を行う。そして蒸発器310で蒸発した低温
低圧の気冷媒は冷媒配管352を経て圧縮機200に循
環する。また、凝縮器400の出口の位置には受液器本
体1の冷媒入口が接続されており、膨張弁300の上流
の位置には受液器本体1の冷媒出口が接続されている。
【0018】次に、受液器本体1の内部構造ついて図1
を用いて説明する。図1に示すように、円筒状の受液器
本体1の図中上端は開口しており、その開口部には中空
リング状のアルミ材で作られた切削部材9がかしめ固定
されている。また、その開口部と切削部材9とはOリン
グ10で密着固定されている。なお、受液器本体1は良
熱伝導性を有するアルミにて構成されている。
【0019】切削部材9の中空部分には透明ナイロンに
て構成されたプリズム2aが挿入されている。また切削
部材9の図中上面には、中空部分にサイトグラス2が溶
着された鉄リング11が切削部材9の一部9aによって
かしめ固定されている。また、切削部材9、プリズム2
a、および鉄リング11のそれぞれの間にはOリング1
0が設けられ、それぞれが互いに密着固定されている。
なお、サイトグラス2はガラスにて構成されている。
【0020】プリズム2aの図中下方に形成された突出
部2a1 には、赤色に着色された過充填チェック用板1
2が嵌合されている。また、受液器本体1の図中下方に
は、凝縮器400(図2)からの高温高圧冷媒が流入す
る冷媒入口7と、冷媒が膨張弁300(図2)へ吐出す
る冷媒出口8とが開口している。
【0021】受液器本体1内部には中空部材3が設けら
れている。この中空部材3は図中上方が閉塞していて図
中下方に開口部3aを有しており、中空円柱状の樹脂で
形成されたものである。
【0022】図3に示すように、中空部材3は4本の脚
3bと4つの突起3cと4本の脚3dとを有している。
ここで4本の脚3bおよび4本の脚3dは、中空部材3
が上下方向にぐらつかないように固定するためのもので
ある。また4つの突起3cは、中空部材3が横方向にぐ
らつかないように固定するためのものである。
【0023】次に、以上の構成に基づく第1実施例の作
動を説明する。図2に示した冷凍装置内に存在する冷媒
量が少ない場合、図4に示すように、受液器本体1内に
溜まっている液冷媒量は少なく、その液面は中空部材3
の開口部3aより下方に位置する。また、このとき同時
に受液器本体1内には、開口部3aよりも下方に形成さ
れた冷媒入口7から多量の気冷媒が流入され、これによ
って液面が乱される。またこの多量の気冷媒は、中空部
材3の内部5および外部6に向かって、浮力によって上
昇していく。
【0024】このうち、中空部材外部6に向かって上昇
した気冷媒は、受液器本体1の内壁面に沿って上昇する
際に、良熱伝導性を有するアルミで構成された受液器本
体1を介して、受液器本体1外部の外気等によって冷却
され、一部が凝縮して液化する。しかし、冷媒入口7か
ら受液器本体1内に供給される気冷媒量が充分であるた
め、中空部材外部6にて液化する気冷媒の量だけ中空部
材外部6に気冷媒が供給されるので、結果的に6におけ
る圧力変動は生じない。
【0025】一方、受液器本体1の内壁面と中空部材3
の外壁面との間の空間層が断熱層として働くので、結果
的に中空部材3が断熱されたのと同じことになる。その
結果、中空部材内部5内の気冷媒は冷却、液化すること
はない。故に中空部材内部5における圧力変動は生じな
い。
【0026】更に冷媒を冷凍装置内に注入していくこと
によって、冷媒入口7から受液器本体1内に流入される
冷媒のうち気冷媒の割合が減り、その結果、中空部材外
部6に向かって上昇する気冷媒量が図4に示した状態に
比べて減る。また、この場合にも中空部材外部6におけ
る気冷媒は外気等によって冷却されて液化しているわけ
だが、冷媒入口7から中空部材外部6に供給される気冷
媒量の方がこの液化する量に比べて少ないので、中空部
材外部6における圧力が小さくなる。
【0027】そして図5に示すように、中空部材外部6
の圧力が小さくなることによって、中空部材外部6の圧
力と受液器本体1の下方に溜まっている液冷媒の圧力と
が等しくなるところまで、中空部材外部6における液面
が上昇する。
【0028】一方、中空部材3は周囲の空間層によって
断熱されているので、この場合も中空部材内部5におけ
る気冷媒は液化しない。その結果、中空部材内部5の圧
力は変動しないので、図5に示すように、中空部材内部
5における液面は中空部材3の開口部3aの位置にて一
定に保たれ、これ以上上昇しない。
【0029】更に冷媒を冷凍装置内に注入していくこと
によって、中空部材外部6に向かって上昇する気冷媒量
が更に減る。これに対して、中空部材外部6における気
冷媒の液化は依然続くので、液冷媒の圧力に比べて中空
部材外部6の圧力の方が小さい状態が続き、中空部材外
部6における液面の上昇が続く。そして最終的には図6
に示すように、受液器本体1内が液冷媒で満たされた状
態となる。一方、中空部材内部5における液面は、既述
のように中空部材3の開口部3aの位置にて一定であ
る。
【0030】ところで、アイドリング時つまり圧縮機2
00(図2)の回転数が低いときに受液器本体1内へ液
冷媒を図6に示す量になるまで充填した後、圧縮機20
0の回転数を高くすると、冷凍装置全体として必要な冷
媒量が減る。その結果、冷凍装置全体から見ると冷媒が
余ることになり、この余剰冷媒が図7(a)に示すよう
に液となって凝縮器400へ溜まることになる。そして
凝縮器400に溜まった液冷媒によってサブクール(過
冷却)部401が形成されることになる。
【0031】凝縮器400に供給された冷媒はサブクー
ル部401にて過冷却され、受液器本体1内に供給され
る。つまり、中空部材内部5の気冷媒温度よりも低い温
度まで過冷却された液冷媒が受液器本体1内に供給され
る。すると中空部材内部5の気冷媒は過冷却された液冷
媒によって液面を介して冷却され、液化する。そしてこ
れによって既述の理由によって図7(b)に示すように
中空部材内部5の液面が上昇する。
【0032】中空部材内部5の液面が上昇するというこ
とはその分受液器本体1内部に含まれる液冷媒量が増え
るということである。つまり、図7(a)に示したサブ
クール部401に溜まっていた液冷媒が受液器本体1内
の中空部材内部5の空間に蓄えられることになる。つま
り第1実施例の場合は、凝縮器400にサブクール部4
01が形成されないので、凝縮器400の放熱面積が小
さくなることを避けることができ、圧縮機200(図
2)の消費動力の増大化を防ぐことができる。そしてこ
れによってエンジンの燃費を良くすることができる。
【0033】上記説明のように、中空部材3は、圧縮機
200の回転数が高くなったときに生ずる余剰冷媒を蓄
え、その結果圧縮機200の消費動力の増大化を防ぎ、
そしてエンジンの燃費を良くする機能を有している。そ
こで第1実施例では、圧縮機200の回転数が780rp
m のときに受液器本体1内へ液冷媒を図6に示す状態に
なるまで充填し、その後圧縮機200の回転数を200
0rpm まで上げたとき、これによって生ずる余剰冷媒を
中空部材3の空間に蓄えることができるように構成され
ている。
【0034】つまり、第1実施例の場合は、圧縮機20
0の回転数(Nc)が780rpm のときに受液器本体1
に液冷媒を750g充填することによって、受液器本体
1内における液冷媒量が図6に示す状態となる。そして
Ncを2000rpm まで上げたときに50gの余剰液冷
媒が生じ、この余剰冷媒を中空部材3が蓄えられるよう
に構成されている。
【0035】上記のように、圧縮機200の回転数(N
c)が780rpm のときに受液器本体1内に充填する液
冷媒量を750gにすれば、Ncを2000rpm まで上
げたときに生ずる余剰冷媒を中空部材3が蓄えることが
できるので、図8に示すように、Ncが2000rpm ま
で上がったときにおいても圧縮機200出口における吐
出圧力(PD )を最小限にとどめることができる。
【0036】これを例えば、Ncが780rpm のときに
受液器本体1内に充填する液冷媒量を800gにしてし
まうと、Ncを2000rpm まで上げたときに生ずる余
剰冷媒を中空部材3が蓄えることができないので、図7
(a)に示したサブクール部401が凝縮器400に形
成されてしまい、図8に示すように凝縮器400出口に
おけるサブクール温度(SC)がいっきに増大してしま
う。また、これによって圧縮機200出口における吐出
圧力(PD )もいっきに増大してしまう。
【0037】以上の理由から、第1実施例では受液器本
体1の全容積を液冷媒750g分の容積とし、中空部材
3の容積を液冷媒50g分の容積としている。ところ
で、図6に示すように受液器本体1内が液冷媒で満たさ
ると、サイトグラス2から受液器本体1内を覗いたとき
に赤色に着色された過充填チェック用板12が確認する
ことができる。
【0038】これはプリズム2aの屈折率と液冷媒の屈
折率とが互いに等しいことによる。つまり、図9(b)
に示すように、受液器本体1内の液面が過充填チェック
用板12よりも上方にあるときは、プリズム2aと過充
填チェック用板12との間が液冷媒で満たされることに
なる。またこの液冷媒の屈折率とプリズム2aの屈折率
とが互いに等しいことによって、図中矢印のようにサイ
トグラス2の上方から進入した光はプリズム2aと液冷
媒との境界面をそのまま透過し、最終的に過充填チェッ
ク用板12まで到達する。その結果、受液器本体1内が
液冷媒で満たされているときは、サイトグラス2からは
赤色に着色された過充填チェック用板12が確認するこ
とができる。
【0039】一方、図9(a)に示すように、受液器本
体1内の液面が過充填チェック用板12よりも下方にあ
るときは、プリズム2aと過充填チェック用板12との
間が気冷媒で満たされることになる。またこの気冷媒の
屈折率とプリズム2aの屈折率とが異なることによっ
て、図中矢印のようにサイトグラス2の上方から進入し
た光はプリズム2aと気冷媒との境界面にて全反射す
る。その結果、この場合には赤色の過充填チェック用板
12は見えない。
【0040】以上述べたように、第1実施例では、液面
が受液器本体1の最上部に位置するまで受液器本体1内
に液冷媒を注入しても、中空部材内部5の空間を気冷媒
で満たされた状態とすることができるので、アイドリン
グ時に液面が受液器本体1の最上部に位置するまで液冷
媒を充填しても、圧縮機の回転数が増大することによっ
て生ずる余剰液冷媒を中空部材内部5の空間に蓄えるこ
とができ、その結果、凝縮器の放熱面積を減らすことが
なく、また圧縮機の消費動力を増大化を避けることもで
きる。
【0041】また、受液器本体1内の液面が高い状態で
冷媒が過充填であるかどうかを検出することができるの
で、プリズム2aの図1中上下方向における長さを短く
することができ、これによって正確かつ低コストで冷媒
が過充填であるかどうかを検出することができる。
【0042】また、冷凍装置内の冷媒量が過充填である
かどうかを、冷媒量を色の違いを見ることによって簡単
かつ明瞭に検出できる。第1実施例では受液器本体1の
内壁と中空部材3の外壁との間の空間層が断熱層の機能
を果たしていたが、断熱材を中空部材3の周囲に設けて
も良く、この場合には中空部材内部5をより一層断熱す
ることができる。また、中空部材3を優れた断熱性を有
する材料にて構成しても良い。
【0043】また第1実施例では、冷媒入口7が凝縮器
400の出口の位置に、冷媒出口8が膨張弁300の上
流の位置にそれぞれ接続されているが、冷媒入口7およ
び冷媒出口8が接続される位置はこれに限られず、凝縮
器400の途中に冷媒入口7が接続され、冷媒入口7よ
り上流部分の凝縮器400で凝縮した冷媒が冷媒入口7
より受液器本体1内に流入し、ここで気液分離した後液
冷媒のみが冷媒出口8から再び凝縮器400の途中に戻
るタイプのものであっても良い。また、凝縮器400の
他にサブクール用凝縮器が別個に設けられ、冷媒入口7
が凝縮器400に、冷媒出口がサブクール用凝縮器にそ
れぞれ接続されるタイプのものであっても良い。
【0044】次に第2実施例について図10および図1
1を用いて説明する。図10に示すように、受液器本体
1の上部に切削部材9がかしめ固定されており、切削部
材9の一部9aによって鉄リング11およびサイトグラ
ス2がかしめ固定されている。
【0045】また切削部材9の中空部分には、透明ナイ
ロンにて構成された断面U字状のプリズム2aが挿入さ
れている。また、プリズム2aの図中下方に形成された
突出部2a1 には、赤色に着色された過充填チェック用
板12が嵌合されている。また、プリズム2aの中心部
にはマーク取付部材13が図中上下方向に移動可能に設
けられており、13a部分が黄色に着色され、13b部
分が青色に着色されている。
【0046】また受液器本体1内部には樹脂で形成され
た中空部材3が設けられている。第2実施例における中
空部材3には、第1実施例における4本の脚3b(図
1)が設けられていないので、中空部材3は図10中上
方に移動可能である。また、中空部材外部6の少なくと
も一部が液冷媒で満たされ、中空部材内部が気冷媒で満
たされたとき、中空部材3はその浮力によって中空部材
外部6の液冷媒の増減に伴い上下動する。つまり中空部
材3はフロートとしての機能も有する。
【0047】なお、第2実施例ではプリズム2aにて光
案内部材を構成している。また、マーク取付部材に設け
られた識別マークを、黄色に着色された13a部分およ
び青色に着色された13b部分にて構成している。ま
た、マーク取付部材およびプリズム2aのうちマーク取
付部材の方を上下方向に移動可能に構成している。
【0048】次に、上記構成における第2実施例の作動
を説明する。図2に示した冷凍装置内に存在する冷媒量
が少ない場合、受液器本体1内における液冷媒量も少な
く、液面は中空部材3の開口部3aよりも下方に位置す
る。故に中空部材3は浮くことなく、図11(a)に示
すように中空部材3とマーク取付部材13との間隔は変
わらない。
【0049】この場合、図11(a)に示すように、プ
リズム2aと過充填チェック用板12との間が気冷媒に
て満たされている。またこの気冷媒の屈折率とプリズム
2aの屈折率とが異なることによって、図中矢印のよう
にサイトグラス2の上方から進入した光はプリズム2a
と気冷媒との境界面にて全反射し、マーク取付部材13
の13a部分に到達する。その結果、サイトグラス2か
らは13aに着色された黄色が確認できる。
【0050】また、図2に示した冷凍装置内に存在する
冷媒量が適正量の場合、受液器本体1内の冷媒状態は、
例えば図11(b)に示すように、中空部材外部6の一
部が液冷媒で満たされ、中空部材内部5が気冷媒で満た
された状態となる。そして中空部材3は、中空部材外部
6における液冷媒が増えたことによって浮き、その結
果、中空部材3の3e部分によってマーク取付部材13
が押し上げられる。
【0051】この場合もプリズム2aと過充填チェック
用板12との間が気冷媒にて満たされているので、図1
1(b)の矢印に示すように、サイトグラス2の上方か
ら進入した光はプリズム2aと気冷媒との境界面にて全
反射し、マーク取付部材13の13b部分に到達する。
その結果、サイトグラス2からは13bに着色された青
色が確認できる。
【0052】また、図2に示した冷凍装置内に存在する
冷媒量が過充填状態の場合、受液器本体1内の液冷媒の
液面は図11(c)に示すように受液器本体1の最上部
に位置するようになる。ただし中空部材内部5は気冷媒
で満たされている。
【0053】この場合、図11(c)に示すように、プ
リズム2aと過充填チェック用板12との間が液冷媒に
て満たされる。この液冷媒の屈折率とプリズム2aの屈
折率とは等しいので、図中矢印のようにサイトグラス2
の上方から進入した光はプリズム2aと気冷媒との境界
面をそのまま透過し、最終的に過充填チェック用板12
まで到達する。その結果、サイトグラス2からは赤色に
着色された過充填チェック用板12が確認することがで
きる。
【0054】つまり、サイトグラス2から受液器本体1
内を見たときに、冷凍装置内に存在する冷媒量が不足状
態のときは黄色に見え、適正状態のときは青色に見え、
過充填状態のときは赤色に見える。
【0055】以上第2実施例について説明したが、第2
実施例の場合も第1実施例の場合と同様に、液面が受液
器本体1の最上部に位置するまで受液器本体1内に液冷
媒を注入しても、中空部材内部5の空間を気冷媒で満た
された状態とすることができるので、アイドリング時に
液面が受液器本体1の最上部に位置するまで液冷媒を充
填しても、圧縮機の回転数が増大することによって生ず
る余剰液冷媒を中空部材内部5の空間に蓄えることがで
き、その結果、凝縮器の放熱面積を減らすことがなく、
また圧縮機の消費動力を増大化を避けることもできる。
【0056】また、受液器本体1内の液面が高い状態で
冷媒が過充填であるかどうかおよび不足状態であるかど
うかを検出することができるので、プリズム2aの図1
中上下方向における長さを短くすることができ、これに
よって正確かつ低コストで冷媒量を検出することができ
る。
【0057】また、冷凍装置内の冷媒量を色の違いを見
ることによって簡単かつ明瞭に検出できる。また上記第
2実施例では、下方が開口した中空部材3をフロートと
して機能させているので、中空部材内部5に溜まった気
冷媒によって中空部材3の浮力が増す効果を有してい
る。
【0058】上記第2実施例では、受液器本体1の内壁
と中空部材3の外壁との間の空間層が断熱層の機能を果
たしたが、中空部材3の周囲に断熱材を設けても良く、
この場合には中空部材内部5をより一層断熱することが
できる。また、中空部材3を優れた断熱性を有する材料
にて構成しても良い。
【0059】また第2実施例ではマーク取付部材13を
上下方向に移動可能に構成したが、プリズム2aを上下
方向に移動可能に構成しても良い。次に第3実施例につ
いて図12を用いて説明する。
【0060】図12に示すように、プリズム2aの図中
下方に形成された突出部2a1 に第2中空部材14を固
定しても良い。このように第2中空部材14を設けるこ
とによって、圧縮機の回転数が高くなったときに生ずる
余剰冷媒を蓄える容積が、図中15部分の容積だけ増え
る。このとき第2中空部材14を優れた断熱性を有する
材料にて構成しても良い。また、第2中空部材14の図
中上面を着色することによって過充填であるかどうかを
容易にかつ明瞭に検出することができる。
【0061】また図13に示すように、マーク取付部材
13とフロートとして機能する中空部材3とを一体に形
成し、これを第4実施例としても良い。また図14に示
すように、中空部材3をフロートとして機能させず、別
個にフロート16を設け、これを第5実施例としても良
い。この場合、フロート16は液冷媒に浮きやすいよう
に樹脂で形成すると良い。
【0062】次に第6実施例について説明する。プリズ
ム2aを図16に示すように中心部分が窪んだ形状と
し、このプリズム2aを、中空部材3と一体成形された
マーク取付部材13(図17参照)の13a部分および
13b部分にて囲むように構成する。。このように13
a部分および13b部分の表面積を大きくすることによ
って、13a部分の色および13b部分の色がサイトグ
ラス2から鮮明に確認できるようになる。
【0063】また、第2実施例のようにマーク取付部材
13を小さな部品で構成し、それをプリズム2aの中心
部分の孔に挿入する構成とすることに比べて、第6実施
例はマーク取付部材13を作る上でも簡単であり、かつ
組付ける上でも簡単である。
【0064】また、第2実施例では受液器本体1内の液
冷媒量に関係なく、サイトグラス2の中心部分からは常
にマーク取付部材13の最上部の色が見えてしまうが、
第6実施例の場合は液冷媒量に応じて13a部分、13
b部分、および13c部分の色のみを見ることができ
る。なお、マーク取付部材13のうち、13a部分は黄
色に、13b部分は青色に、13c部分は赤色に、それ
ぞれ着色されている。また17は液冷媒導入孔である。
【0065】次に第7実施例について図21および図2
2を用いて説明する。中空部材3の図21中上方に設け
られた円盤状の凹部には、青色に着色された円錐状の第
1着色部材21と、黄色に着色されたリング状の第2着
色部材22とが圧入されている。第2着色部材22には
2つの液冷媒導入孔17が設けられており、ここから液
冷媒が導入できる構造となっている。また、中空部材3
が浮いたときに、第1着色部材21の上面とプリズム2
aの下面とがくっついてしまうと、表面張力によってこ
れらが離れなくなってしまう恐れがあるので、第2着色
部材22の高さは、中空部材3が浮ききったときに第1
着色部材21とプリズム2aとがくっつかない程度に設
けられている。また切削部材9の一部をリング状にかし
めて形成された9bには、赤色に着色されたリング状の
第3着色部材23が圧入されている。
【0066】切削部材9の一部9bの内側にはプリズム
2aが挿入固定されている。プリズム2aは、図22に
示すように、プリズム部201とリング部202とが4
本の脚203によって接続されており、これらプリズム
部201,リング部202,および脚203は透明樹脂
にて一体に形成されている。
【0067】第7実施例の場合、プリズム部201とリ
ング部202との間を透明樹脂で埋めず、空間にしたの
で、サイトグラス2と着色部材との間において透明樹脂
を通る光の経路が短くなり、サイトグラス2から覗いた
ときに色がよりはっきり識別できるとようになる。
【0068】次に第8実施例について図23および図2
4を用いて説明する。但し、説明の都合上、図24にハ
ッチングは施さなかった。第8実施例の場合、中空部材
3はその上下が脚3bおよび脚3cにて固定されている
ので、上下方向に移動することはできない構造となって
いる。またプリズム2aの図中下方には、赤色に着色さ
れた部分24aと青色に着色された部分24bとから成
る第4着色部材24が設けられている。
【0069】プリズム2aの図中下方における端部は、
第7実施例のように鋭角を成した構成では無く、平坦部
分を有するように構成されている。このようにプリズム
2aの図中下方端部を平坦部とすることによって、以下
に述べるような効果が生まれる。
【0070】すなわち、プリズム2aの図23中下方端
部を平坦部とすると、図24(b)に示すように、矢印
Bの方向に進む光はサイトグラス2から外部に抜け出す
ことは出来ず、必ず鉄リング11の下側面にて遮断され
る。言い換えると、受液器本体1の上方側部位が気冷媒
で満たされているときにサイトグラス2を覗いた場合、
24b部分の青色が見えないということになる。これに
よると、受液器本体1の上方側部位が気冷媒で満たされ
ているときに、24a部分の赤色のみがサイトグラス2
から確認できることになり、正確な冷媒量検出ができ
る。
【0071】これを第7実施例のように、プリズム2a
の下方端部を鋭角となるように構成すると、図24
(a)に示すように、矢印Aの方向に進む光はサイトグ
ラス2の外部に抜け出てしまう。言い換えると、斜め上
方からサイトグラス2を覗いたときに、受液器本体1の
上方側部位が気冷媒で満たされているときでも24b部
分の青色が見えてしまうことになる。つまり、受液器本
体1の上方側部位が気冷媒で満たされているとき、サイ
トグラス2の真上からサイトグラス2を覗くと24a部
分の赤色が見え、斜め上方から覗くと24b部分の青色
が見えるということになり、正確な冷媒量検出ができな
くなる。
【0072】以上述べたように、第8実施例の場合はど
の方向からサイトグラス2を覗いた場合にも正確な冷媒
量検出を行うことができる。次に第9実施例について図
25および図26を用いて説明する。
【0073】図25は第9実施例装置の一部を示す。
尚、図示されていない部分の構造は第7実施例の構造と
同じである。図25に示すように、第9実施例のプリズ
ム2aは、その内側部分が階段状に形成されている。こ
のようにプリズム2aの内側部分を階段状に形成するこ
とにより、光がプリズム自体を透過する経路の長さが短
くなる。このことを、以下図26(a)および(b)を
用いて説明する。尚、図26(a)は第9実施例のプリ
ズム2aの正面図であり、図26(b)は第7実施例の
プリズム2aの正面図である。
【0074】第9実施例の場合、図26(a)に示すよ
うに、プリズム2aの真上の方向から入ってきた光は矢
印Cに示す進路で進む。このとき、図中上下方向におい
て光がプリズム2a自体を通る経路の長さはdである。
一方、第7実施例の場合は、図26(b)に示すよう
に、プリズム2aの真上の方向から入ってきた光は矢印
Dに示す進路で進む。このとき、図中上下方向において
光がプリズム2a自体を通る経路の長さはd′である。
【0075】上記dとd′とを比較するとdの方が短
い。つまり、第9実施例のようにプリズム2aの内側部
分を階段状に形成することにより、プリズム2a自体を
通る光の経路長さが短くなる。このことはつまり、サイ
トグラス2(25)から覗いたときの視認性が向上する
ことにつながる。これはまた、プリズム2aの材質とし
て光の透過率が多少悪いものを用いたり、経時変化等に
よってプリズム2aの透過率が低下しても、視認性を確
保することができるということにもつながる。
【0076】また、高温の樹脂を所定の型に流しこみ、
これを冷やして硬化させてから型を外すいわゆる射出形
成方向によってプリズム2aを作る場合、プリズム2a
の形状を第9実施例のようにすることにより、樹脂が硬
化する際の変形量を少なくすることができる。つまりプ
リズムとしての機能を正確に発揮できる形状とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明冷凍装置の受液器の第1実施例における
受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図2】上記第1実施例の冷凍装置の概略を示す冷凍装
置図である。
【図3】上記受液器本体内部に設けられた中空部材の斜
視図である。
【図4】上記受液器本体内部の液冷媒量が不足状態のと
きを示す断面図である。
【図5】上記受液器本体内部の液冷媒量が適正状態のと
きを示す断面図である。
【図6】上記受液器本体内部の液冷媒量が過充填状態の
ときを示す断面図である。
【図7】上記第1実施例における圧縮機の回転数が高く
なったときに生ずる余剰液冷媒の推移を示す模式説明図
であり、(a)は余剰液冷媒が凝縮器に溜まった状態を
示す図、(b)は前記凝縮器に溜まった液冷媒が受液器
本体に移った状態を示す図である。
【図8】上記受液器本体内に充填される液冷媒量に対す
る上記圧縮機出口の吐出圧力および前記凝縮器出口にお
けるサブクール温度をそれぞれ示すグラフである。
【図9】サイトグラスから受液器本体内に入り込む光の
進行方向を示す一部断面図であり、(a)は上記受液器
本体内の液冷媒量が適正状態のときを示す図、(b)は
上記受液器本体内の液冷媒量が過充填状態のときを示す
図である。
【図10】本発明冷凍装置の受液器の第2実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図11】上記第2実施例のサイトグラスから受液器本
体内に入り込む光の進行方向を示す一部断面図であり、
(a)は上記受液器本体内の液冷媒量が不足状態のとき
を示す図、(b)は上記受液器本体内の液冷媒量が適正
状態のときを示す図、および(c)は上記受液器本体内
の液冷媒量が過充填状態のときを示す図である。
【図12】本発明冷凍装置の受液器の第3実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図13】本発明冷凍装置の受液器の第4実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図14】本発明冷凍装置の受液器の第5実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図15】図14のA−A断面図である。
【図16】本発明冷凍装置の受液器の第6実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図17】上記第6実施例におけるマーク取付部材の一
部斜視図である。
【図18】本発明冷凍装置の受液器の受液器本体内部構
造を示す模式断面図であり、(a)、(b)ともに受液
器本体内部の液冷媒量が不足状態のときを示す模式断面
図である。
【図19】本発明冷凍装置の受液器の受液器本体内部構
造を示す模式断面図であり、(a)は受液器本体内部の
液冷媒量が適正状態のときを示す図、(b)は受液器本
体内部の液冷媒量が過充填状態のときを示す図である。
【図20】従来のレシーバ内部構造を示す模式断面図で
ある。
【図21】本発明冷凍装置の受液器の第7実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図22】上記第7実施例におけるプリズムの斜視図で
ある。
【図23】本発明冷凍装置の受液器の第8実施例におけ
る受液器本体内部構造を示す断面図である。
【図24】プリズムおよびその周辺部分の拡大図であ
り、(a)は比較例を示し、(b)は上記第8実施例を
示す。
【図25】本発明冷凍装置の受液器の第9実施例におけ
る受液器本体内部構造の一部を示す断面図である。
【図26】プリズムの正面図であり、(a)は上記第9
実施例を示し、(b)は上記第7実施例を示す。
【符号の説明】
1 受液器本体 2 サイトグラス 2a 光案内部材としてのプリズム 3 中空部材 3a 中空部材の開口部 4 断熱層 7 冷媒入口 8 冷媒出口 13 マーク取付部材 16 フロート 21 第1着色部材 22 第2着色部材 23 第3着色部材 24 第4着色部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 健一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 西田 伸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒の圧縮を行う圧縮機と、 この圧縮機にて圧縮された高圧冷媒の凝縮を行う凝縮器
    と、 この凝縮器にて凝縮された冷媒の減圧膨張を行う減圧手
    段と、 この減圧手段にて減圧された冷媒の蒸発を行う蒸発器と
    を備える冷凍装置に用いられるものであり、 前記凝縮器の通路途中ないし出口の位置に接続された冷
    媒入口、および前記減圧手段の上流の位置に接続された
    冷媒出口を有し、かつ内部に液冷媒を蓄えるように構成
    された受液器本体と、 この受液器本体の上部に設けられ、この受液器本体内を
    見るためのサイトグラスと、 前記受液器本体内に設けられ、下方に開口部を有し、上
    方が閉塞した形状をしており、かつ内部が周囲に対して
    断熱されている中空部材とを有し、かつ前記冷媒入口が
    前記中空部材の開口部よりも下方の位置において前記受
    液器本体に開口していることを特徴とする冷凍装置の受
    液器。
  2. 【請求項2】 前記受液器本体内部に設けられ、前記液
    冷媒の増減に伴って上下動するフロートと、 識別マークが設けられており、かつこの識別マークが前
    記受液器本体内部の上部に位置するように前記受液器本
    体の内部に設けられたマーク取付部材と、 前記サイトグラスから前記識別マークが見えるように前
    記サイトグラスと前記マーク取付部材との間で光を案内
    する光案内部材とを有し、かつ前記マーク取付部材およ
    び前記光案内部材のうちいずれか一方は上下方向に移動
    可能に構成されており、 前記受液器本体内部の液冷媒量が不足状態から適正状態
    になったときに、前記フロートが浮くことによって前記
    フロートが前記両部材のうちいずれか一方を押し上げ
    て、前記識別マークと前記光案内部材との相対位置をず
    らすように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の冷凍装置の受液器。
  3. 【請求項3】前記フロートが前記中空部材であることを
    特徴とする請求項2記載の冷凍装置の受液器。
JP28436092A 1992-03-04 1992-10-22 冷凍装置の受液器 Withdrawn JPH05306857A (ja)

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