JPH05306768A - Hst油圧走行駆動装置 - Google Patents

Hst油圧走行駆動装置

Info

Publication number
JPH05306768A
JPH05306768A JP11492692A JP11492692A JPH05306768A JP H05306768 A JPH05306768 A JP H05306768A JP 11492692 A JP11492692 A JP 11492692A JP 11492692 A JP11492692 A JP 11492692A JP H05306768 A JPH05306768 A JP H05306768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
hst
speed stage
valve
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11492692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Okui
久雄 奥井
Yoichi Mihara
陽一 三原
Osamu Ishimura
治 石村
Minoru Kojima
稔 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11492692A priority Critical patent/JPH05306768A/ja
Publication of JPH05306768A publication Critical patent/JPH05306768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 慣性走行とHST走行を自動選択できるHS
T油圧走行駆動装置を提供する。 【構成】 油圧ポンプ2と油圧モータ5とを結ぶ主管路
3,4間にバイパス管路21を設け、途中に開閉弁22
とチェック弁24を取り付ける。変速機10を低速度段
と高速度段との間で変速する変速スイッチ29に連動し
て開閉弁22を切換え、高速度段側で開閉弁22を
(F)位置として慣性走行を可能とし、低速度段側で開
閉弁22を(R)位置としてHST走行に固定する。チ
ェック弁24を前進時に油圧モータ5の吐出側となる主
管路4の圧力が主管路3の圧力を越えたときに開くよう
に取り付け、車両前進時にアクセルペダルを踏込んだと
きの主管路3から主管路4への吐出油の流出を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばホイールローダ
などの作業車両に用いられるHST油圧走行駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダ等の作業車両の油圧走行
駆動装置として、例えば実開平3−12659号公報に
示すように、原動機に駆動される可変容量形油圧ポンプ
と、一対の主管路により可変容量形油圧ポンプに閉回路
接続され、この可変容量形油圧ポンプからの吐出油によ
り駆動される油圧モータとを備えたHST油圧走行駆動
装置が知られている。このHST油圧走行駆動装置で
は、運転席のアクセルの踏込み操作による原動機の回転
数に応じて可変容量形油圧ポンプの吐出容量を変化さ
せ、そのポンプ吐出量に応じて油圧モータの回転数を変
化させて作業車両の走行速度を増減させる。また、この
公報に開示されている駆動装置では、慣性走行回路とH
ST走行回路とを選択するスイッチを設け、このスイッ
チがオンされかつアクセルペダルが所定量以上踏込まれ
ていないという条件下で一対の主管路を連通させて慣性
走行回路を形成し、アクセルペダルが所定量踏込まれて
いるという条件下で一対の主管路を遮断してHST走行
回路を形成するようにしている。
【0003】このようなHST油圧走行駆動装置におい
て、上記HST走行回路を形成する場合、アクセルペダ
ルを緩めて(前記所定量以上の踏込み範囲において)原
動機の回転数を下げると、可変容量形油圧ポンプの吐出
容量が減少し、油圧モータの吐出側にブレーキ圧が発生
して車両が減速する。一方、上記スイッチをオンした状
態でアクセルペダルを所定量以下に保持した場合には、
慣性走行回路が形成され、油圧モータの両端が連通され
るから上記ブレーキ圧が発生せず慣性走行が可能とな
る。
【0004】そして、このようなHST油圧駆動装置に
おいては、可変容量形油圧ポンプの吐出容量の変化によ
る速度調整範囲以上に車速範囲を広げるため、油圧モー
タの出力軸に機械式の変速機を接続し、作業時に適した
低速度段と現場間移動等の走行時に適した高速度段との
間で切り換えるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した慣
性走行とHST走行との切り換えが可能なHST油圧走
行駆動装置では、変速機が高速度段側にあるときに慣性
走行を選択し、低速度段側ではHST走行を選択するの
が望ましい。すなわち、慣性走行は、車両の走行速度が
高くて慣性エネルギが大きい場合や、現場間移動時のよ
うにアクセルペダルを長時間踏み続けることによる運転
者の疲労度が大きい場合に選択されてこそ、その効果が
発揮され、低速度段側ではむしろアクセルペダルの緩め
操作で直ちに強力な制動力が得られるようにしておく方
が、いちいちサービスブレーキを操作する手間が省けて
作業性が向上する。
【0006】しかしながら、既述の駆動装置では、運転
者が走行モード選択用の専用スイッチを手動で切り換え
て慣性走行とHST走行とのいずれかを選択する必要が
あるので、操作に不慣れな運転者にとっては慣性走行を
選択するか否かの判断が難しく、せっかく慣性走行とH
ST走行とを選択可能としてもその有効利用を図れず、
かえってHST走行の長所が損われるおそれがあった。
【0007】本発明の目的は、運転者が自ら判断しなく
とも、HST走行による利点が高い低速度段側ではHS
T走行が自動的に選択されるHST油圧走行駆動装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例である図1に対
応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機1に駆
動される可変容量形油圧ポンプ2と、一対の主管路3,
4により可変容量形油圧ポンプ2に閉回路接続され、こ
の可変容量形油圧ポンプ2からの吐出油により駆動され
る油圧モータ5と、この油圧モータ5の出力軸5aに接
続されて当該出力軸5aの出力回転数を低速度段と高速
度段との間で変速する変速手段10と、一対の主管路
3,4を接続するバイパス管路21を開閉する開閉手段
22とを備えてなるHST油圧走行駆動装置に適用され
る。そして、上述した目的は、変速手段10が低速度段
側にあるときに、開閉手段22によるバイパス管路21
の開放を禁止する禁止手段(26,29)を設けること
で達成される。
【0009】
【作用】本発明のHST油圧走行駆動装置では、変速手
段10が低速度段にある場合、開閉手段22によるバイ
パス管路21の開放が禁止されるので、車両の走行モー
ドがHST走行に固定される。変速手段10が高速度段
にあるときは、開閉手段22でバイパス管路21が開閉
されて慣性走行が可能となる。
【0010】なお、本発明の構成を説明する前記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1において符号1は、本実施例に係るホイー
ルローダの原動機(例えばディーゼルエンジン)であ
り、この原動機1によって駆動される可変容量形油圧ポ
ンプ2には一対の主管路3、4によって油圧モータ5が
閉回路接続されている。可変容量形油圧ポンプ2の傾転
量は、原動機1の回転数に応じた流量の圧油を吐出する
固定容量形のチャージポンプ6によって制御される。す
なわち、チャージポンプ6の吐出油は、その一部が絞り
7を介して前後進切換弁8に導かれる一方で、残りが絞
り7を通過することなく前後進切換弁8に直接導かれ、
さらにこれら吐出油は前後進切換弁8の切換位置に応じ
て傾転シリンダ9の油室9a、9bに案内される。チャ
ージポンプ6の吐出量に応じて絞り7の上流側と下流側
との間の圧力差が変化し、この差圧によって傾転シリン
ダ9が駆動されて油圧ポンプ2の傾転量が変化する。な
お、前後進切換弁8の切換位置、油圧ポンプ2の圧油吐
出方向およびホイールローダの走行方向の相互関係は、
前後進切換弁8が(F)位置のときに主管路3側に圧油
が吐出されてホイールローダが前進し、前後進切換弁8
が(R)位置のときに主管路4側に圧油が吐出されてホ
イールローダが後進するように定められている。
【0012】油圧モータ5の出力軸5aにはその出力回
転数を変速する変速機(変速手段)10が接続され、こ
の変速機10の出力はプロペラシャフト11とアクスル
シャフト12を介して左右の駆動輪13に伝達される。
図2に示すように、変速機10は、低速度段側クラッチ
14aおよび高速度段側クラッチ14bの2機の油圧ク
ラッチと、原動機1(図1)に駆動される変速機用チャ
ージポンプ(図示略)の吐出側と管路15を介して接続
される切換弁16とを有し、切換弁16によって管路1
5の圧油をクラッチ14a、14のいずれか一方に案内
することにより、出力軸5aからプロペラシャフト12
に至る間の減速比を低速度段と高速度段との間で切り換
える。すなわち、切換弁16が(L)位置に切り換えら
れた場合には、管路15の圧油が低速度段側クラッチ1
4aに導かれて出力軸5aの回転が低速側ギヤ17、1
8を介してプロペラシャフト11に伝達されるために減
速比が大きくなり、速度切換弁16が(H)位置に切り
換えられた場合には、管路15の圧油が高速度段側クラ
ッチ14bに導かれて出力軸5aの回転が高速側ギヤ1
9、20を介してプロペラシャフト11に伝達されるた
めに減速比が小さくなる。なお、切換弁16の切り換え
は運転室内に設けられた変速スイッチを作業者自身が切
り換えることによって行われるが、この変速スイッチに
ついては後述する。
【0013】図1に示すように、油圧モータ5と油圧ポ
ンプ2とを結ぶ主管路3、4はバイパス管路21によっ
て接続されている。このバイパス管路21には、前進時
に油圧モータ5の吐出側となる一方の主管路4から他方
の主管路3に向けて順に開閉弁22、流量調整弁23、
チェック弁24が設けられている。開閉弁22は、その
パイロットライン25の圧力がばね22aの設定圧力よ
りも高くなるとバイパス管路21を開放する(F)位置
に切り換えられ、その他の場合にはバイパス管路21を
閉塞する(R)位置に保持される。この開閉弁22の切
り換えは、電磁制御弁26を(A)位置に切り換えてパ
イロットライン25をタンク圧に開放するか、逆に
(B)位置に切り換えてパイロットライン25にチャー
ジポンプ6の吐出圧力を導くかによって制御される。な
お、27は開閉弁22のパイロットポートから電磁制御
弁26への作動油流量を制限するスローリターン弁であ
る。
【0014】電磁制御弁26のソレノイド部は、リレー
28の常閉リレー接点28sおよび変速スイッチ29を
介して電源30に接続され、これらスイッチ部28s、
29の開閉状態により電磁制御弁26が切り換え制御さ
れる。ここで、変速スイッチ29は前述した変速機10
の切換弁16(図2参照)を切り換えるために設けられ
たもので、この変速スイッチ29がオンされた場合に変
速機10が高速度段側に切り換えられ、オフされた場合
に変速機10が低速度段側へ切り換えられる。リレーコ
イル28cは、切換スイッチ31を介して電源30に接
続され、この切換スイッチ31の開閉状態により常閉リ
レー接点28sが開閉される。切換スイッチ31は前後
進切換弁8を切換える前後進切換スイッチ(図示略)と
連動させて設けられ、この前後進切換スイッチが後進側
に切り換えられて前後進切換弁8が(R)位置に切り換
えられた際にオンされ、前後進切換スイッチが前進側に
切り換えられて前後進切換弁8が(F)位置に切り換え
られた際にオフされる。なお、切換スイッチ31は前後
進切換スイッチと兼用しても良い。
【0015】チェック弁24は、前進時に油圧モータ5
の吐出側となる主管路4の圧力が、前進時に油圧モータ
5の吸込側となる主管路3の圧力を越えた場合に開放さ
れる向きで取り付けられている。これにより、開閉弁2
2が(F)位置に切り換えられていても、主管路4の圧
力が主管路3の圧力を越えない限りバイパス管路21は
開放されないことになる。
【0016】図中符号33は運転室内に配置される警告
灯であり、電源30から電磁制御弁26のソレノイド部
へ駆動電流が供給された場合に点灯して、主管路4から
主管路3側へ作動油がバイパスされ得ることを、すなわ
ち前進時にHSTブレーキが作動しないことを運転者に
警告する。
【0017】次に、以上の構成からなるHST油圧走行
駆動装置の動作を説明する。まず、変速スイッチ29が
オフされて変速機10が低速度段側に切り換えられたと
きの動作を説明する。変速スイッチ29がオフの場合に
は、電源30から電磁制御弁26のソレノイド部へ駆動
電流が供給されないので、電磁制御弁26が(A)位置
に保持され、これにより開閉弁22のパイロットライン
25がタンク圧に開放されて開閉弁22が(R)位置に
保持される。このため、低速度段が選択される場合に
は、バイパス管路21が常時閉塞されることとなり、こ
の結果、アクセルペダルの緩め操作によって油圧ポンプ
2からの吐出油量が減少した際に、主管路4側にブレー
キ圧が立ち上がってHSTブレーキが働くこととなる。
そして、このHSTブレーキは、前後進切換弁8の切換
位置すなわちホイールローダの走行方向に関係なく得ら
れる。つまり、低速度段側ではホイールローダの走行モ
ードがHST走行モードに固定される。
【0018】一方、変速スイッチ29がオンされて変速
機10が高速度段側に切り換えられた場合には、切換ス
イッチ31の開閉状態とアクセルペダルの操作状態によ
ってバイパス管路21が開閉する。すなわち、変速スイ
ッチ29がオンされて変速機10が高速度段側に切り換
えられた状態で切換スイッチ31がオフされた場合に
は、常閉リレー接点28sが閉じて電源30から電磁制
御弁26のソレノイド部に駆動電流が供給されるため、
電磁制御弁26が(B)位置に切り換えられてパイロッ
トライン25にチャージポンプ6の吐出圧が導かれ、開
閉弁22が(F)位置に切り換えられる。
【0019】開閉弁22が(F)位置に保持された状態
でアクセルペダルが踏み込まれた場合には、油圧ポンプ
2の吐出油量が増加して主管路3の圧力が主管路4より
も高くなるため、チェック弁24が閉じられて主管路3
の圧油が全量油圧モータ5に供給され、これによりホイ
ールローダが起動、加速する。開閉弁22が(F)位置
にある状態でアクセルペダルが緩められた場合には、主
管路4の圧力が主管路3の圧力よりも大きくなり、主管
路4の作動油が開閉弁22、流量調整弁23、チェック
弁24を介して主管路3へ導かれる。これにより、主管
路4にブレーキ圧が発生せず、ホイールローダは慣性走
行する。なお、この慣性走行時には、流量調整弁23に
よってバイパス管路21の最大流量が制限され、余剰流
量によって主管路4にブレーキ圧が生じるので、降坂時
等における油圧モータ5の過回転が防止される。
【0020】変速スイッチ29がオンされたままで、前
後進切換弁8が(R)位置に切り換えられた場合、すな
わちホイールローダが後進させられる場合には、前後進
切換弁8に連動して切換スイッチ31がオンされるた
め、常閉リレー接点28sが開いて電源30から電磁制
御弁26のソレノイド部への駆動電流の供給が停止され
る。このため、電磁制御弁26が(A)位置に切り換え
られてパイロットライン25がタンク圧に開放され、こ
れにより開閉弁22が(R)位置に切り換えられてバイ
パス管路21が閉塞される。従って、変速機10が高速
度段側に変速された状態でホイールローダを後進させる
際には必ずHST走行モードが選択され、アクセルペダ
ルの緩め操作によってHSTブレーキが働くことにな
る。
【0021】このように、本実施例のHST油圧走行駆
動装置によれば、変速機10が低速度段側へ変速された
ときにはバイパス管路21が閉じられてHST走行モー
ドへ自動的に切り換わり、高速度段への変速時にはバイ
パス管路21の開放禁止状態が解除されるので、HST
走行の長所が損われない範囲で慣性走行を実行してその
効果を存分に発揮させることができる。また、変速操作
に応じて作業者がいちいちスイッチを切り換えて車両の
走行モードを選択する必要もない。さらに、高速度段選
択時でも、速度が低くて慣性走行の必要性が低い後進時
にはHST走行モードに戻るので一層好都合である。
【0022】本実施例では、パイロットライン25を開
閉弁22側から電磁制御弁26側へ向かって流れる作動
油の流量がスローリターン弁27によって制限されるの
で、開閉弁22の(F)位置から(R)位置への切り換
え動作が緩やかに行われる。従って、慣性走行からHS
T走行へ切り換えられるとき、すなわち変速スイッチ2
9のオフによる高速度段から低速度段への変速時、およ
び、前後進切換弁8の(R)位置への切換による後進動
作の起動時に主管路4側の圧力が急上昇することがな
く、ショックが和らげられるという利点がある。
【0023】本実施例では、バイパス管路21にチェッ
ク弁24を設けたので、高速度段選択時、開閉弁22を
(F)位置に保持したままアクセルペダルの踏込み操作
に連動してバイパス管路21を閉じて車両を起動、加速
させることができる。このため、アクセルペダルの踏込
み操作に応じて開閉弁22を一々切換制御する必要がな
い。ただし、本発明はチェック弁24を設けた例に限ら
ず、アクセルペダルが踏込み操作されたときに開閉弁2
2を(R)位置へ切換えても良い。また、チェック弁2
4に代えてバイパス管路21にアクセルペダルの踏込み
量の微分値の正負の変化に連動する切換弁を設けても良
い。
【0024】本実施例では、変速スイッチ29で電磁制
御弁26を切換制御して低速度段側での慣性走行を禁止
したが、本発明はこれに限ることなく、切換スイッチ2
9の開閉状態に基づいて開閉弁22を切換制御するコン
トローラを設けても良い。ちなみに、図3の例では、開
閉弁22のソレノイド部をコントローラ40と接続し、
このコントローラ40から送られる制御信号を、ポテン
ショメータ41から送られるアクセルペダルの踏込み量
θの微分値とスイッチ29、31の開閉状態とに基づい
て変化させてバイパス管路21を開閉している。すなわ
ち、図3の例では、変速スイッチ29がオン(2速)さ
れ、かつ、切換スイッチ31がオフ(前進)された状態
で、アクセルペダルの踏込み量θの微分値が負(減速)
となったことを条件としてコントローラ40から開閉弁
22のソレノイド部に駆動電流が供給されて開閉弁22
が(F)位置に切り換えられ、これにより、図1に示す
例と同様に慣性走行が自動選択される。
【0025】以上の例では、切換スイッチ31を設けて
高速度段選択時でも後進時にはHST走行が自動選択さ
れるようにしているが、これを省略して高速度段選択時
における後進時の慣性走行を可能としても良いことは勿
論である。また、図1および図2に示す実施例では、変
速機10が2段変速の場合を例に挙げているが、3段あ
るいはそれ以上の多段に構成する場合でも本発明を適用
できる。例えば、4段変速の場合には、1速、2速を低
速度段に、3速、4速を高速度段として処理するなど、
変速段を適当な段数で2分割して適用すれば良い。
【0026】以上の例では、変速スイッチ29および電
磁制御弁26が、またはコントローラ40が禁止手段を
構成する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のHST
油圧走行駆動装置では、変速手段が低速度段にあるとき
のバイパス管路の開放が禁止手段で禁止されるので、H
ST走行の必要性が高い低速度段側ではHST走行が自
動的に選択される。この結果、運転者が操作に習熟して
いなくとも、HST走行の長所を損うことなく慣性走行
の効果を引き出すことができ、運転者が変速操作に応じ
て一々走行モードを選択する手間も省かれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るHST油圧走行駆動装
置の回路構成を示す図
【図2】図1のHST油圧走行駆動装置における変速機
の構成を示す図
【図3】本発明の他の実施例に係るHST油圧走行駆動
装置の回路構成を示す図
【符号の説明】
1 原動機 2 可変容量形油圧ポンプ 3,4 主管路 5 油圧モータ 10 変速機(変速手段) 21 バイパス管路 22 開閉弁 26 電磁制御弁 29 変速スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 稔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機に駆動される可変容量形油圧ポン
    プと、 一対の主管路により前記可変容量形油圧ポンプに閉回路
    接続され、この可変容量形油圧ポンプからの吐出油によ
    り駆動される油圧モータと、 この油圧モータの出力軸に接続されて当該出力軸の出力
    回転数を低速度段と高速度段との間で変速する変速手段
    と、 前記一対の主管路を接続するバイパス管路を開閉する開
    閉手段とを備えてなるHST油圧走行駆動装置におい
    て、 前記変速手段が低速度段側にあるときに、前記開閉手段
    による前記バイパス管路の開放を禁止する禁止手段を設
    けたことを特徴とするHST油圧走行駆動装置。
JP11492692A 1992-05-07 1992-05-07 Hst油圧走行駆動装置 Pending JPH05306768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11492692A JPH05306768A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 Hst油圧走行駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11492692A JPH05306768A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 Hst油圧走行駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05306768A true JPH05306768A (ja) 1993-11-19

Family

ID=14650083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11492692A Pending JPH05306768A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 Hst油圧走行駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05306768A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069072A1 (ja) 2006-12-04 2008-06-12 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 作業車両の走行駆動装置、作業車両および走行駆動方法
US7712565B2 (en) 2005-03-15 2010-05-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. HST travel system for working machine
WO2019159607A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 株式会社小松製作所 作業車両及び作業車両の制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7712565B2 (en) 2005-03-15 2010-05-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. HST travel system for working machine
WO2008069072A1 (ja) 2006-12-04 2008-06-12 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 作業車両の走行駆動装置、作業車両および走行駆動方法
US8146691B2 (en) 2006-12-04 2012-04-03 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Travel drive system for work vehicle, work vehicle, and travel drive method
WO2019159607A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 株式会社小松製作所 作業車両及び作業車両の制御方法
US10829909B2 (en) 2018-02-14 2020-11-10 Komatsu Ltd. Work vehicle and control method for work vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0062458B1 (en) Motor vehicle transmission apparatus
CN100467915C (zh) 用于车辆用无级变速器的变速比控制装置
CN101122337B (zh) 车辆无级变速器的变速控制装置和变速控制方法
KR100509280B1 (ko) 작업 차량의 주차 브레이크 장치
JPH0243063B2 (ja)
JP2821531B2 (ja) 無段変速機付車両の定速走行制御装置
JPH0882367A (ja) 油圧式駆動装置の変速装置およびその変速制御方法
JP2954707B2 (ja) 自動車用自動変速システム
JP2778033B2 (ja) 車両用フルードカップリング
JPH05306768A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP2790744B2 (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPH06265013A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP4362943B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPH06249339A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPH05306767A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPS62204052A (ja) 車両用無段変速機の変速制御方法
JPH062767A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JPH05248511A (ja) 油圧走行車両
JP3670718B2 (ja) 油圧走行車両の油圧制御装置
KR0174178B1 (ko) 차량용 자동변속기 유압 제어 시스템의 라인압 조절장치
JPH09209410A (ja) 建設車両の速度制御装置
JPH0658413A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP2570035B2 (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP2785225B2 (ja) 車輌用自動無段変速機における制御装置
KR100293662B1 (ko) 자동차용무단변속기의유압제어시스템