JPH05306606A - 電磁バルブの初期駆動装置 - Google Patents

電磁バルブの初期駆動装置

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Publication number
JPH05306606A
JPH05306606A JP4136315A JP13631592A JPH05306606A JP H05306606 A JPH05306606 A JP H05306606A JP 4136315 A JP4136315 A JP 4136315A JP 13631592 A JP13631592 A JP 13631592A JP H05306606 A JPH05306606 A JP H05306606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
initial drive
valve
yoke
force
Prior art date
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Pending
Application number
JP4136315A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Hatanaka
畠中一浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP4136315A priority Critical patent/JPH05306606A/ja
Publication of JPH05306606A publication Critical patent/JPH05306606A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電磁バルブの初期駆動力を付勢する電磁ソレノ
イドの可動体の重量の軽量化を図って衝撃力を軽減させ
る。 【構成】電磁ソレノイド部3の電磁石32のヨーク34
の内側上方部分の形状を、ステム11に取付けた段付の
アッパーシート15に緩嵌した磁性体の吸引リング31
の形に対応させて切欠き、吸引リング31の吸着時には
ヨーク34の磁気回路が短縮されるように形成する。そ
して閉弁時にはヨーク34の内辺部34aの上方にスト
ロークとなる小間隔を開けるとともに、上辺部34bと
吸引リング31との磁路はズレが生じるように構成す
る。したがって電磁石32に通電するとヨーク34の上
辺部はズレを正すような下方向の力が働き、内辺部は吸
引リング31を引付ける力がともに作用して、電磁バル
ブ1を急激に下向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダの吸
排気口に設けられ、電磁力により駆動される電磁バルブ
の初期駆動を付勢する電磁バルブの初期駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からシリンダに配置された吸排気バ
ルブはクランク軸の回転に基づいて駆動されるカムシャ
フトやロッカーアームなどによって開閉弁されるが、そ
の開閉の自由度が小のため、電磁力を利用して駆動し自
由度を増大させた電磁バルブが開発されている。
【0003】この種の電磁バルブの駆動に際しては、強
力な磁場を備えた空隙に配置された可動コイルに通電
し、可動コイルの推力によりバルブを駆動するダイナミ
ックスピーカのボイスコイルのようなリニア直流モータ
や、電磁石の吸引力により磁性体を吸引する、例えば本
出願人による特開平2−123210号公報に示された
バルブ制御装置などがある。
【0004】そして、上述の前者のリニア直流モータ型
の駆動機構では長いストロークが得られるが、初期駆動
力が弱いため、後者の電磁ソレノイドによる電磁石を用
い吸着板を吸引して、強い初期駆動力が得られるような
両者の組合わせによる電磁バルブが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の両者を組合わせ
た駆動機構によれば電磁ソレノイドにより磁性体の吸着
板を吸引するため駆動初期に強い駆動力が得られるが、
バルブのリフト時や着座時には吸着板が電磁ソレノイド
の吸着部に衝突して大きな衝撃力を受け、このため耐久
性や信頼性に不都合が生ずることになる。
【0006】また、通常吸着板も大きいために質量が増
して応答性に不利であり、この改善のため肉厚を減じた
り、肉抜きを行うと、磁気飽和が生じて駆動力が減少す
る虞がある。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は初期駆動力の大きな電磁ソレノ
イドの被吸着部の軽量化を図り、作動時の衝撃の緩和と
応答性を改善しようとする電磁バルブの初期駆動装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、リニア直流モータの推力と、電磁
ソレノイドが磁性体の可動体を吸引する駆動力とを組合
わせ、両者の力により駆動される電磁バルブの初期駆動
装置において、前記電磁ソレノイドは通電により可動体
に通ずる磁束と吸引する吸引体との磁束のズレを正して
磁路を短縮する磁気力と、該可動体を吸引する吸引体の
磁気力とを合わせ備えている電磁バルブの初期駆動装置
が提供される。
【0009】
【作用】電磁バルブの初期駆動力の付勢を、段付アッパ
ーシートの上方に緩嵌させた吸引リングを、電磁ソレノ
イドによる磁束のズレを正して磁路を短縮する磁気力
と、磁性体を吸引する磁気力とにより駆動させるので、
可動体となる吸引リングが軽量となって衝撃力が弱く、
また応答性の悪化が防止される。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0011】図1は本発明にかかる電磁バルブの初期駆
動装置の一実施例を示す縦断面図である。
【0012】同図において、1は電磁バルブで、そのス
テム11はバルブガイド12により上下に往復自在に軸
承され、閉弁時にはシリンダの吸気口、または排気口に
茸弁13が密接してその流路を閉鎖する。
【0013】2はリニア直流モータ部であり、界磁部2
0は例えば一対の永久磁石21,21と、一対の内磁極
22,22と、外磁極を有するセンタ磁心23とを備
え、永久磁石21,21からの磁束によりセンタ磁心2
3と内磁極22,22との間の空隙24に強力な磁界を
生じさせるものである。そして、空隙24に配置された
円筒状の可動コイル25への通電により生ずる磁気力
と、空隙24の磁界との電磁力によって下方に連結され
た電磁バルブ1に駆動力を与えるものである。
【0014】なお、電磁バルブ1と可動コイル25と
は、ステム11の上方の固定具14により装着されたア
ッパーシート15によって互いに連結されている。
【0015】そして、アッパーシート15の周壁には外
方に突出したリング部15aが設けられて段付きに形成
され、またアッパーシート15の下方には電磁バルブ1
を上方に押上げるスプリング16が配置されてている。
【0016】3は電磁ソレノイド部で、アッパーシート
15のリング部15aの上方に緩挿された磁性体の可動
体となる吸引リング31と、これを吸引駆動する吸引体
となる電磁石32とを備えている。そして、電磁石32
はドーナッツ状に集中巻された巻線33と、該巻線33
の断面を取囲むような磁性体のヨーク34が備えられ、
図示のように巻線33の上面と内壁の接する角部の部分
は磁性体が吸引リング31の断面形状に対応して切欠か
れ、吸引リング31の吸着時には巻線33により生ずる
磁気回路が最短となるように形成されている。なお、電
磁バルブ1の閉弁時は断面がT字状の吸引リング31の
下端と、ヨーク34の内辺部34aとは吸引ストローク
となる所定の小間隔を保つとともに、吸引リング31の
外側端とヨーク34の上辺部34bとは磁路にズレが生
じるように構成されている。
【0017】つぎにこのように構成された本実施例の作
動を説明すると、電磁バルブ1の開弁に際してリニア直
流モータ部2の可動コイル25に所定の方向の電流を通
ずるとともに、電磁ソレノイド部3の巻線33に通電す
る。
【0018】これらの通電により、リニア直流モータ部
2では空隙24の磁界と可動コイル25に生ずる磁気力
によって電磁バルブ1を下方に駆動する推力が発生する
とともに、電磁ソレノイド部3では電磁石32の磁力が
そ磁路を短縮させようとして、内辺部34aは吸引リン
グ31の下端を下方に引付け、また上辺部34bは磁路
のズレを正すため、下方に引く力を生ずる。したがっ
て、吸引リング31に加わるこれらの力によってアッパ
ーシート15を介し力強い初期駆動力が働き、電磁バル
ブ1が力強く駆動されて開弁が行われることになる。な
おこの場合、電磁ソレノイド部3の電磁石32と吸引リ
ング31と衝撃は、移動距離が初期駆動時のみの小間隔
でストロークが短かく、さらに吸着されるのは吸引リン
グ31単体にて軽量のために衝撃力は軽減されるもので
ある。
【0019】以上、本発明を上述の実施例によって説明
したが、リニア直流モータ部として電磁石を用いたり、
または永久磁石と電磁石との併用にするなど種々の変形
が可能であり、これらの変形を本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0020】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
電磁バルブの開弁に際し初期駆動力の付勢を、電磁ソレ
ノイド部にて段付のアッパーシートに緩嵌させた吸引リ
ングを電磁石の磁力により下方に吸引させるので、吸引
体となる吸引リングの重量が軽く、また短距離の移動の
ために衝撃力が軽減されるため、この衝撃による耐久性
や応答性の悪化が防止される効果が得られ、また、吸引
リングの磁路断面積の減少などを行わないので、磁気飽
和などに基づく駆動力の減少から免れるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁バルブの初期駆動装置の一
実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…電磁バルブ 2…リニア直流モータ部 3…電磁ソレノイド部 25…可動コイル 31…吸引リング 32…電磁石 33…巻線 34…ヨーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニア直流モータの推力と、電磁ソレノイ
    ドが磁性体の可動体を吸引する駆動力とを組合わせ、両
    者の力により駆動される電磁バルブの初期駆動装置にお
    いて、前記電磁ソレノイドは通電により可動体に通ずる
    磁束と吸引する吸引体との磁束のズレを正して磁路を短
    縮する磁気力と、該可動体を吸引する吸引体の磁気力と
    を合わせ備えていることを特徴とする電磁バルブの初期
    駆動装置。
  2. 【請求項2】前記のズレを正す磁束の方向は可動体の移
    動に対し直角方向に設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の電磁バルブの初期駆動装置
JP4136315A 1992-04-28 1992-04-28 電磁バルブの初期駆動装置 Pending JPH05306606A (ja)

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JP4136315A JPH05306606A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 電磁バルブの初期駆動装置

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JPH05306606A true JPH05306606A (ja) 1993-11-19

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ID=15172340

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JP4136315A Pending JPH05306606A (ja) 1992-04-28 1992-04-28 電磁バルブの初期駆動装置

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