JPH05305213A - 空気浄化シート及びそれを使用した空気浄化フィルタ - Google Patents
空気浄化シート及びそれを使用した空気浄化フィルタInfo
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- JPH05305213A JPH05305213A JP4108280A JP10828092A JPH05305213A JP H05305213 A JPH05305213 A JP H05305213A JP 4108280 A JP4108280 A JP 4108280A JP 10828092 A JP10828092 A JP 10828092A JP H05305213 A JPH05305213 A JP H05305213A
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- sheet
- air purification
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- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 活性物質の粒子をその吸着活性作用を十分に
発揮できる状態に固定することができ、悪臭及び有害ガ
スの除去効果が優れた空気浄化シート及びそれを使用し
た空気浄化フィルタを提供する。 【構成】 シート基材１の表裏面に接着剤層２を設け、
この接着剤層２中にその一部が埋め込まれた状態で活性
粒子３をシート基材１に固定する。この活性粒子３は活
性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト及び触媒
からなる群から選択された少なくとも１種の粒子であ
り、接着剤層２の厚さは活性粒子３の平均粒径の１／２
乃至１／１０である。
発揮できる状態に固定することができ、悪臭及び有害ガ
スの除去効果が優れた空気浄化シート及びそれを使用し
た空気浄化フィルタを提供する。 【構成】 シート基材１の表裏面に接着剤層２を設け、
この接着剤層２中にその一部が埋め込まれた状態で活性
粒子３をシート基材１に固定する。この活性粒子３は活
性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト及び触媒
からなる群から選択された少なくとも１種の粒子であ
り、接着剤層２の厚さは活性粒子３の平均粒径の１／２
乃至１／１０である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は活性粒子を備えてガス吸
着作用により空気を浄化する空気浄化シート及びこの空
気浄化シートをフィルタ状に加工成形した空気浄化フィ
ルターに関する。
着作用により空気を浄化する空気浄化シート及びこの空
気浄化シートをフィルタ状に加工成形した空気浄化フィ
ルターに関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、空気中の悪臭又は有害ガス成分を
除去しようとする空気浄化の要請が増大している。即
ち、居住空間及び事務所空間においては、その密閉化及
び快適指向化に伴い、タバコ臭を代表とする悪臭を除去
する空気浄化の必要性が高まっている。一方、生産業界
の製造現場では、有機塩素系溶剤及び炭化水素系溶剤等
の悪臭及び有害ガスが発生することがあり、労働環境の
改善の必要性からも空気浄化の要望が高まってきてい
る。
除去しようとする空気浄化の要請が増大している。即
ち、居住空間及び事務所空間においては、その密閉化及
び快適指向化に伴い、タバコ臭を代表とする悪臭を除去
する空気浄化の必要性が高まっている。一方、生産業界
の製造現場では、有機塩素系溶剤及び炭化水素系溶剤等
の悪臭及び有害ガスが発生することがあり、労働環境の
改善の必要性からも空気浄化の要望が高まってきてい
る。
【０００３】従来、これらの空気浄化のために使用する
材料としては、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼ
オライト及び触媒等の吸着剤又は触媒反応活性物質（本
明細書において、これらの物質を総称して活性物質とい
う）がある。このように、吸着材を使用して空気中の悪
臭有害成分を吸着により除去したり、反応活性物質を使
用して悪臭有害成分を触媒の化学反応により分解除去し
ている。
材料としては、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼ
オライト及び触媒等の吸着剤又は触媒反応活性物質（本
明細書において、これらの物質を総称して活性物質とい
う）がある。このように、吸着材を使用して空気中の悪
臭有害成分を吸着により除去したり、反応活性物質を使
用して悪臭有害成分を触媒の化学反応により分解除去し
ている。
【０００４】而して、この活性物質自体は粉体又は粒体
であるため、この物質を固定し、且つ空気との接触を良
好に保つために 従来、細孔を有する活性アルミナ担体
等に微量の触媒を担持させるか、又はこの物質を接着剤
と混合し、シート状、ビーズ状、顆粒状、ペレット状又
は多孔体形状に成形して使用している。
であるため、この物質を固定し、且つ空気との接触を良
好に保つために 従来、細孔を有する活性アルミナ担体
等に微量の触媒を担持させるか、又はこの物質を接着剤
と混合し、シート状、ビーズ状、顆粒状、ペレット状又
は多孔体形状に成形して使用している。
【０００５】即ち、図４に示す空気浄化シート１０にお
いては、活性物質１１と接着剤成分１２とを混合した
後、シート状に押出成形している。
いては、活性物質１１と接着剤成分１２とを混合した
後、シート状に押出成形している。
【０００６】また、図５に示すシートにおいては、シー
ト基材１３上に接着剤層１４を設け、この接着剤層１４
の上に、活性物質１５を接触させてシート基材１３に固
定している。これらのシートは、網目状骨格構造のウレ
タン及びセラミック材又はハニカム構造の紙及びアルミ
ニウム材に活性物質を接着固定する場合が多い。
ト基材１３上に接着剤層１４を設け、この接着剤層１４
の上に、活性物質１５を接触させてシート基材１３に固
定している。これらのシートは、網目状骨格構造のウレ
タン及びセラミック材又はハニカム構造の紙及びアルミ
ニウム材に活性物質を接着固定する場合が多い。
【０００７】更に、図６に示すシートにおいては、活性
物質１８と接着剤成分１７とを混合してこれをシート基
材１６上に塗布している（特開平2-273512号公報）。
物質１８と接着剤成分１７とを混合してこれをシート基
材１６上に塗布している（特開平2-273512号公報）。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記活
性物質は吸着及び反応作用が活性であるために使用され
るものの、その粉体又は粒体を固定するための接着剤自
体には吸着及び反応作用がないか、又はそのような作用
が劣る場合が多い。しかも、これらの接着剤が活性成分
表面を覆う結果、活性物質の前記作用を減じてしまうこ
とが多い。
性物質は吸着及び反応作用が活性であるために使用され
るものの、その粉体又は粒体を固定するための接着剤自
体には吸着及び反応作用がないか、又はそのような作用
が劣る場合が多い。しかも、これらの接着剤が活性成分
表面を覆う結果、活性物質の前記作用を減じてしまうこ
とが多い。
【０００９】即ち、図４に示す空気浄化シートにおいて
は、活性物質１１が接着剤成分１２に被覆されているの
で、活性物質１１と空気とが直接接触する面積が少ない
ために、活性特性が損なわれる。また、この悪影響を極
力少なくするために、点接着型の接着剤を使用すること
が考えられるが、そうすると、活性物質の接着強度が低
下してしまう。
は、活性物質１１が接着剤成分１２に被覆されているの
で、活性物質１１と空気とが直接接触する面積が少ない
ために、活性特性が損なわれる。また、この悪影響を極
力少なくするために、点接着型の接着剤を使用すること
が考えられるが、そうすると、活性物質の接着強度が低
下してしまう。
【００１０】また、図５に示す空気浄化シートにおいて
は、接着剤層１４との表面接触のみにより活性物質１５
を保持しているため、接着強度が低いという欠点があ
る。このため、使用中に活性物質が離脱し易く、また活
性物質の量を多くすることもできない。
は、接着剤層１４との表面接触のみにより活性物質１５
を保持しているため、接着強度が低いという欠点があ
る。このため、使用中に活性物質が離脱し易く、また活
性物質の量を多くすることもできない。
【００１１】更に、図６に示す空気浄化シートにおいて
は、活性物質１８の離脱は防止できるものの、この活性
物質１８は接着剤成分１７に被覆されているため、図４
のシートと同様に、活性特性が阻害されるという欠点が
ある。
は、活性物質１８の離脱は防止できるものの、この活性
物質１８は接着剤成分１７に被覆されているため、図４
のシートと同様に、活性特性が阻害されるという欠点が
ある。
【００１２】このように、従来の各シートは、活性物質
の接着強度が低いか、又は活性物質を接着剤と混合して
使用していたために活性物質の特性を十分に発揮させる
ことができないという欠点がある。このため、従来の空
気浄化フィルタは、実用性が低く、悪臭又は有害ガスの
除去効果が低いという欠点がある。
の接着強度が低いか、又は活性物質を接着剤と混合して
使用していたために活性物質の特性を十分に発揮させる
ことができないという欠点がある。このため、従来の空
気浄化フィルタは、実用性が低く、悪臭又は有害ガスの
除去効果が低いという欠点がある。
【００１３】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、活性物質の粒子をその活性作用を十分に発
揮できる状態に固定することができ、悪臭及び有害ガス
の除去効果が優れた空気浄化シート及びそれを使用した
空気浄化フィルタを提供することを目的とする。
のであって、活性物質の粒子をその活性作用を十分に発
揮できる状態に固定することができ、悪臭及び有害ガス
の除去効果が優れた空気浄化シート及びそれを使用した
空気浄化フィルタを提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気浄化シ
ートは、シート基材と、このシート基材の表面に設けら
れた接着剤層と、この接着剤層中にその一部が埋め込ま
れて前記シート基材に固定された吸着剤粒子とを有し、
前記吸着剤粒子は活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、
ゼオライト及び触媒からなる群から選択された少なくと
も１種の粒子であることを特徴とする。
ートは、シート基材と、このシート基材の表面に設けら
れた接着剤層と、この接着剤層中にその一部が埋め込ま
れて前記シート基材に固定された吸着剤粒子とを有し、
前記吸着剤粒子は活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、
ゼオライト及び触媒からなる群から選択された少なくと
も１種の粒子であることを特徴とする。
【００１５】また、本発明に係る空気浄化フィルタは、
前記空気浄化シートに複数の切込みを設け、前記シート
を引張ることにより前記切込みの部分を開孔して通風孔
を加工するか、又は前記空気浄化シートをコルゲート状
に成形し、更に前記シートの面に沿う方向に複数の通風
路を加工成形したことを特徴とする。
前記空気浄化シートに複数の切込みを設け、前記シート
を引張ることにより前記切込みの部分を開孔して通風孔
を加工するか、又は前記空気浄化シートをコルゲート状
に成形し、更に前記シートの面に沿う方向に複数の通風
路を加工成形したことを特徴とする。
【００１６】この場合に、前記シート基材としては、普
通紙、難燃紙、ガラス繊維紙及びカーボン繊維紙等の紙
のほか、アルミニウム及び銅の金属薄板（箔）等があ
る。
通紙、難燃紙、ガラス繊維紙及びカーボン繊維紙等の紙
のほか、アルミニウム及び銅の金属薄板（箔）等があ
る。
【００１７】前記接着剤層は、熱可塑性樹脂接着剤、熱
硬化性樹脂接着剤及び無機接着剤等がある。本発明にお
いては、この接着剤層中に、活性炭、シリカゲル、活性
アルミナ、ゼオライト及び触媒からなる群から選択され
た少なくとも１種の活性粒子をその一部分を埋込んで前
記シート基材に固定している。
硬化性樹脂接着剤及び無機接着剤等がある。本発明にお
いては、この接着剤層中に、活性炭、シリカゲル、活性
アルミナ、ゼオライト及び触媒からなる群から選択され
た少なくとも１種の活性粒子をその一部分を埋込んで前
記シート基材に固定している。
【００１８】
【作用】本発明においては、接着剤を保持すると共に、
シート全体の形状を保持するシート基材を、接着剤層と
は別に設けているため、活性物質と接着剤のみで形状を
保つ場合に比して、接着剤量が少なくてすみ、また、活
性粒子自体は接着剤層内にその一部のみが埋め込まれて
いるので、活性物質の粒子と接着剤との接触界面が少な
い。このため、接着剤が活性物質の表面を覆い、その作
用に悪影響を及ぼすことが抑制される。更に、薄く設け
た接着剤層に前記活性物質の粒子の一部を埋込んで接着
するため、接着強度も高く、従って、前述の活性物質が
本来的に持つ作用特性（吸着又は活性分解作用）を損な
うことなく、活性粒子を強固に固定することができる。
シート全体の形状を保持するシート基材を、接着剤層と
は別に設けているため、活性物質と接着剤のみで形状を
保つ場合に比して、接着剤量が少なくてすみ、また、活
性粒子自体は接着剤層内にその一部のみが埋め込まれて
いるので、活性物質の粒子と接着剤との接触界面が少な
い。このため、接着剤が活性物質の表面を覆い、その作
用に悪影響を及ぼすことが抑制される。更に、薄く設け
た接着剤層に前記活性物質の粒子の一部を埋込んで接着
するため、接着強度も高く、従って、前述の活性物質が
本来的に持つ作用特性（吸着又は活性分解作用）を損な
うことなく、活性粒子を強固に固定することができる。
【００１９】特に、基材シート上に薄く設ける接着剤層
の厚みは、この接着剤層により接着する活性物質の平均
粒子径の１／２〜１／１０であることが好ましい。この
ような範囲の厚さの場合に、実用上十分な接着強度を有
する。また、活性物質の作用特性を十分に得るために
も、接着剤層の厚さをこの範囲にすることが好ましい。
の厚みは、この接着剤層により接着する活性物質の平均
粒子径の１／２〜１／１０であることが好ましい。この
ような範囲の厚さの場合に、実用上十分な接着強度を有
する。また、活性物質の作用特性を十分に得るために
も、接着剤層の厚さをこの範囲にすることが好ましい。
【００２０】また、活性物質をシート基材の片面のみに
設けても良いし、その両面に設けることもできる。シー
ト基材の両面を使用する場合には、シート基材の両面に
接着剤層を設けて活性粒子をこの接着剤層により固定す
ればよい。
設けても良いし、その両面に設けることもできる。シー
ト基材の両面を使用する場合には、シート基材の両面に
接着剤層を設けて活性粒子をこの接着剤層により固定す
ればよい。
【００２１】また、前記シートに多数の切込みを設け、
このシートを引張ることにより、前記切込み部を開口し
て通気口を設けた空気浄化フィルタにおいては、前記通
気口を介してシート基材の面に垂直の方向に通気でき
る。
このシートを引張ることにより、前記切込み部を開口し
て通気口を設けた空気浄化フィルタにおいては、前記通
気口を介してシート基材の面に垂直の方向に通気でき
る。
【００２２】更に、活性物質を備えた前記シート基材を
コルゲート加工し、このシート基材と平行の方向に多数
の通風路を設けるように加工成形し空気浄化フィルタを
得ることもできる。
コルゲート加工し、このシート基材と平行の方向に多数
の通風路を設けるように加工成形し空気浄化フィルタを
得ることもできる。
【００２３】これらの空気浄化フィルタにおいては、空
気が前記通気口又は通風路を介して通過することによ
り、前記活性粒子により浄化される。
気が前記通気口又は通風路を介して通過することによ
り、前記活性粒子により浄化される。
【００２４】
【実施例】次に、本発明の実施例に係る空気浄化シート
及びフィルタについて添付の図面を参照し、その比較例
と比較して説明する。
及びフィルタについて添付の図面を参照し、その比較例
と比較して説明する。
【００２５】先ず、本発明の実施例に係る空気浄化シー
トの構造の一例について図１を参照して説明する。この
図１に示すように、シート基材１の両面に接着剤層２を
薄く形成し、活性物質の粒子３の一部を接着剤層２内に
埋め込んでこの接着剤層２により活性粒子３をシート基
材１に固定する。
トの構造の一例について図１を参照して説明する。この
図１に示すように、シート基材１の両面に接着剤層２を
薄く形成し、活性物質の粒子３の一部を接着剤層２内に
埋め込んでこの接着剤層２により活性粒子３をシート基
材１に固定する。
【００２６】このように構成された空気浄化シートは、
図２、３に示すようにして、フィルタに構成することが
できる。図２に示すように、この空気浄化シート５に
は、多数の切れ込み６が設けられており、このシート５
をこの切れ込み６の長さ方向に直交する方向に引っ張る
ことにより、図３に示すように、通気口７を形成するこ
とができる。これにより、通気口７を空気が通流する空
気浄化フィルタを得ることができる。
図２、３に示すようにして、フィルタに構成することが
できる。図２に示すように、この空気浄化シート５に
は、多数の切れ込み６が設けられており、このシート５
をこの切れ込み６の長さ方向に直交する方向に引っ張る
ことにより、図３に示すように、通気口７を形成するこ
とができる。これにより、通気口７を空気が通流する空
気浄化フィルタを得ることができる。
【００２７】次に、このように構成された空気浄化シー
ト及びそれを使用した空気浄化フィルタの特性につい
て、従来又は比較例品の特性と比較して説明する。
ト及びそれを使用した空気浄化フィルタの特性につい
て、従来又は比較例品の特性と比較して説明する。
【００２８】実施例１ 基材シート；坪量（１m2の単位面積当りの重量）が80g/
m2の耐水性付与ライナー紙 接着剤 ；この基材シートの両面にアクリル系樹脂接
着剤を65μｍの厚さに塗布 活性物質；平均粒径280μｍの破砕活性炭 接着状況 ；図１に示すように、両面接着 接着方法 ；接着剤層２を塗布した基材シート１上に活
性炭粉末粒子３を散布し、ゴムローラにより加圧して接
着させた後、シート基材１を振動させ、余剰の未接着活
性炭粒子３を除去した。
m2の耐水性付与ライナー紙 接着剤 ；この基材シートの両面にアクリル系樹脂接
着剤を65μｍの厚さに塗布 活性物質；平均粒径280μｍの破砕活性炭 接着状況 ；図１に示すように、両面接着 接着方法 ；接着剤層２を塗布した基材シート１上に活
性炭粉末粒子３を散布し、ゴムローラにより加圧して接
着させた後、シート基材１を振動させ、余剰の未接着活
性炭粒子３を除去した。
【００２９】その結果、本実施例は活性炭添着紙とし
て、活性炭粒子を380g/m2と多量に添着したものを得る
ことができ、しかもその接着強度も十分なものであっ
た。また、多量に添着できた活性炭は、十分な活性を示
す状態で配置されるため、その吸着効果は高い。これに
対し、従来の図６に示すシートでは、活性炭添着量が90
g/m2程度であった。
て、活性炭粒子を380g/m2と多量に添着したものを得る
ことができ、しかもその接着強度も十分なものであっ
た。また、多量に添着できた活性炭は、十分な活性を示
す状態で配置されるため、その吸着効果は高い。これに
対し、従来の図６に示すシートでは、活性炭添着量が90
g/m2程度であった。
【００３０】実施例２ 基材シート；70μｍ厚のアルミニウム箔 接着剤 ；この基材シートの両面にホットメルト接着
剤を80μｍの厚さに塗布 活性物質 ；平均粒径350μｍの脱臭剤添着シリカゲル
を30重量％、平均粒径280μｍの破砕活性炭を70重量％
混合したものを両面に接着 接着状況 ；実施例１（図１）と同様 接着方法 ；実施例１と同様であるが、ゴムローラー加
圧直前に誘導加熱を行った。
剤を80μｍの厚さに塗布 活性物質 ；平均粒径350μｍの脱臭剤添着シリカゲル
を30重量％、平均粒径280μｍの破砕活性炭を70重量％
混合したものを両面に接着 接着状況 ；実施例１（図１）と同様 接着方法 ；実施例１と同様であるが、ゴムローラー加
圧直前に誘導加熱を行った。
【００３１】その結果、添着量が540g/m2の空気浄化シ
ートが得られた。
ートが得られた。
【００３２】実施例３ 基材シート；坪量120g/m2のガラス繊維紙 接着剤 ；無機接着剤を両面合わせて220μｍの厚さ
に塗布 活性物質 ；平均粒径350μのＦｅ−Ｍｎ系触媒を両面
に接着 接着状況 ；ガラス繊維紙は多孔状シートであるため、
基材内にも接着剤が染み込んだ状況となっているほか
は、実施例１（図１）と同様 接着方法 ；実施例１と同様にして接着処理した後、大
気雰囲気下で450℃に2時間熱処理し、無機接着剤を固化
した。
に塗布 活性物質 ；平均粒径350μのＦｅ−Ｍｎ系触媒を両面
に接着 接着状況 ；ガラス繊維紙は多孔状シートであるため、
基材内にも接着剤が染み込んだ状況となっているほか
は、実施例１（図１）と同様 接着方法 ；実施例１と同様にして接着処理した後、大
気雰囲気下で450℃に2時間熱処理し、無機接着剤を固化
した。
【００３３】その結果、耐熱度450℃と優れた耐熱性を
有すると共に、触媒特性が優れた触媒シートが得られ
た。
有すると共に、触媒特性が優れた触媒シートが得られ
た。
【００３４】実施例４ ；実施例１により得られた活性
炭を添着した空気浄化シートを、谷の深さが２．６mm、
山のピッチが５．９mmのコルゲート形状に成形した後、
これを乾式複写機用のオゾン分解フィルタとして用い
た。フィルター寸法は幅が200mm、高さが60mm、厚さが2
0mmである。また、入り口オゾン濃度は1ppm、フィルタ
面風速は2m/秒、温度及び湿度は夫々20℃及び60％であ
った。その結果、下記表１に示すように、本実施例４の
フィルタは、従来のフィルタに比してオゾン分解性能が
優れていると共に、圧力損失も極めて小さいものであっ
た。
炭を添着した空気浄化シートを、谷の深さが２．６mm、
山のピッチが５．９mmのコルゲート形状に成形した後、
これを乾式複写機用のオゾン分解フィルタとして用い
た。フィルター寸法は幅が200mm、高さが60mm、厚さが2
0mmである。また、入り口オゾン濃度は1ppm、フィルタ
面風速は2m/秒、温度及び湿度は夫々20℃及び60％であ
った。その結果、下記表１に示すように、本実施例４の
フィルタは、従来のフィルタに比してオゾン分解性能が
優れていると共に、圧力損失も極めて小さいものであっ
た。
【００３５】
【表１】
【００３６】よって圧力損失が低く、且つ、高セル品と
同程度のオゾン分解能を有するフィルタが得られた。
同程度のオゾン分解能を有するフィルタが得られた。
【００３７】実施例５ 実施例２により得られた脱臭シートに、図２に示すよう
に、多数の切込み６を設け、図３に示すように、シート
５をエキスパンド格子状に引張成形してフィルタを製造
した。本実施例の脱臭フィルタは、通過面風速が4m／秒
のエアコン吐出口に設けた結果、圧力損失が0.2mmAq
（水頭圧）以下であり、且つ過大な風音もない状態で使
用することができた。また、フィルタコスト及び脱臭性
能等の仕様も満足できるものであった。
に、多数の切込み６を設け、図３に示すように、シート
５をエキスパンド格子状に引張成形してフィルタを製造
した。本実施例の脱臭フィルタは、通過面風速が4m／秒
のエアコン吐出口に設けた結果、圧力損失が0.2mmAq
（水頭圧）以下であり、且つ過大な風音もない状態で使
用することができた。また、フィルタコスト及び脱臭性
能等の仕様も満足できるものであった。
【００３８】実施例６ 実施例３により得られた触媒シートを電子レンジ内壁面
に取付け、調理加熱時の脱臭に供した。その結果、外部
への悪臭飛散防止効果が得られた。
に取付け、調理加熱時の脱臭に供した。その結果、外部
への悪臭飛散防止効果が得られた。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
悪臭成分等の吸着性能又はオゾン等の分解性能を損なう
ことなく、活性物質を強固に且つ大量に固定することが
できるので、極めて優れた空気浄化シート及び空気浄化
フィルタを得ることができる。
悪臭成分等の吸着性能又はオゾン等の分解性能を損なう
ことなく、活性物質を強固に且つ大量に固定することが
できるので、極めて優れた空気浄化シート及び空気浄化
フィルタを得ることができる。
【図１】本発明の実施例に係る空気浄化シートを示す図
である。
である。
【図２】本発明の実施例に係る空気浄化フィルタを示す
図である。
図である。
【図３】同じくその空気浄化フィルタの使用状態を示す
図である。
図である。
【図４】従来の空気浄化シートを示す図である。
【図５】従来の他の空気浄化シートを示す図である。
【図６】従来の更に他の空気浄化シートを示す図であ
る。
る。
１；シート基材 ２；接着剤層 ３；活性粒子 ５；シート ６；切れ込み ７；通気口 １１、１５、１８；活性物質 １２、１７；接着剤成分
Claims (5)
- 【請求項１】 シート基材と、このシート基材の表面に
設けられた接着剤層と、この接着剤層中にその一部が埋
め込まれて前記シート基材に固定された活性粒子とを有
し、前記活性粒子は活性炭、シリカゲル、活性アルミ
ナ、ゼオライト及び触媒からなる群から選択された少な
くとも１種の粒子であることを特徴とする空気浄化シー
ト。 - 【請求項２】 前記接着剤層の厚さは前記活性粒子の平
均粒径の１／２乃至１／１０であることを特徴とする請
求項１に記載の空気浄化シート。 - 【請求項３】 前記基材の表裏両面に前記接着剤層及び
活性粒子が設けられていることを特徴とする請求項１又
は２に記載の空気浄化シート。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の
空気浄化シートに複数の切込みを設け、前記シートを引
張ることにより前記切込みの部分を開孔して通風孔を加
工したことを特徴とする空気浄化フィルタ。 - 【請求項５】 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の
空気浄化シートをコルゲート状に成形し、更に前記シー
トの面に沿う方向に複数の通風路を加工成形したことを
特徴とする空気浄化フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4108280A JPH05305213A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 空気浄化シート及びそれを使用した空気浄化フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4108280A JPH05305213A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 空気浄化シート及びそれを使用した空気浄化フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05305213A true JPH05305213A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=14480647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4108280A Pending JPH05305213A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 空気浄化シート及びそれを使用した空気浄化フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05305213A (ja) |
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07164587A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-06-27 | Mazda Motor Corp | 通気性粉末材担持部材およびその製造方法 |
| JPH08244149A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | Nishikawa Sendou | マット状部材及びその製造方法 |
| JPH08299720A (ja) * | 1995-05-10 | 1996-11-19 | Bridgestone Corp | 脱臭フィルター |
| JPH1157467A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-02 | Japan Vilene Co Ltd | 積層型脱臭濾材 |
| JPH1157356A (ja) * | 1997-08-18 | 1999-03-02 | Sekisui Plastics Co Ltd | フィルター |
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-
1992
- 1992-04-28 JP JP4108280A patent/JPH05305213A/ja active Pending
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