JPH0530481A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH0530481A
JPH0530481A JP3186115A JP18611591A JPH0530481A JP H0530481 A JPH0530481 A JP H0530481A JP 3186115 A JP3186115 A JP 3186115A JP 18611591 A JP18611591 A JP 18611591A JP H0530481 A JPH0530481 A JP H0530481A
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Atsushi Ishizu
厚 石津
Masaki Tokoi
雅樹 床井
Yoshio Seki
喜夫 関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、オフセットサブサンプリングによ
って帯域圧縮された信号を復元するとき、折り返し歪を
除去する簡単な構成の映像信号処理装置の提供を目的と
する。 【構成】 フィールド内内挿回路12と、それに接続さ
れたフィールドメモリ13,14と、フィールド間およ
びフレーム間の平均をとる加算器15および16と、隣
接3フィールドの信号からフィールド差分とフレーム差
分をとり、その大きさに応じて制御信号を出す相関判別
回路19と、制御信号で加算器15と加算器16の出力
を切り換える切換器20を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセットサブサンプリ
ングによって帯域圧縮された高品位テレビ信号を復元す
るための映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビ信号はその帯域が20MH
z以上あり、衛星などを利用して伝送する場合には何ら
かの方法で帯域を圧縮する。高品位テレビ信号の帯域を
大幅に圧縮する有効な技術として、多重サブナイキスト
サンプリングによって信号帯域を圧縮するMUSE(Mu
ltiple Sub-Nyquist Sampling Encoding)方式が提案さ
れている(二宮、他「高品位テレビの衛星1チャンネル
伝送方式(MUSE)」テレビジョン学会技術報告TE
BS95−2 37ページ〜42ページ)。
【0003】このMUSE方式は、図5に示すようにフ
ィールド間およびフレーム間でオフセットサブサンプリ
ングを施すものであり、元の信号の標本点の1/4の標
本点を伝送して4フィールドで完全な絵を伝送するもの
で、元の信号の帯域は1/4に圧縮される。受信側にお
いては伝送されてきた標本点から伝送されていない標本
点(非標本点)を内挿して元の信号を復元する。例えば
静止画領域に対しては、現フィールドと過去3フィール
ドすべての標本点を用いて内挿する。一方、動画領域に
対しては、伝送されてきたそのフィールド内の標本点の
みで内挿する。このように静止画部分と動画部分とでは
内挿方法が異なるために受信側では画像の動きを検出し
て内挿方法を切り替えて、画像を復元している。
【0004】以上のような送信側および受信側の処理に
より高品位テレビ放送を家庭で楽しむことができる。し
かしながら、上記の信号処理回路(MUSEデコーダ)
は非常に高価であり家庭用として普及するにはかなりの
時間を要すると思われる。そこで、現在家庭に普及して
いる標準方式のテレビで表示、VTRで録再可能にする
ために、高品位テレビ信号を方式変換回路を用いて現行
の標準テレビ信号に変換する装置があり、その中で簡単
な構成で画像を復元するために内挿処理を行なう映像信
号処理回路が提案されている。従来の映像信号処理装置
としては、例えば「EDTV対応 MUSE/NTSC
コンバータ」1990年テレビジョン学会技術報告BC
S90−3 13ページ〜18ページに示されている。
【0005】図6はこの従来の映像信号処理装置のブロ
ック図であり、101はMUSE信号を入力する入力端
子、102は帯域圧縮されたMUSE信号を復元するた
めフィールド内の標本点から非標本点を内挿する内挿回
路、103はフレームメモリ、104は平均化処理を行
なう加算器、105は動き検出回路、106は混合器、
107は折り返し歪が除去された高品位テレビ信号を取
り出すための出力端子である。
【0006】入力端子101に入力されたMUSE信号
は内挿回路102において帯域圧縮された信号を復元す
るためにフィールド内の標本点から非標本点の内挿が行
なわれる。内挿回路102でMUSEデコーダの動画処
理に相当するフィールド内内挿された信号は、その信号
通過特性が図7(a)の周波数特性図に示すようになるの
で、静止画像においては図7(b)の周波数特性図に示す
ようなMUSE方式のオフセットサブサンプリングによ
る高品位テレビ信号の高精細成分が折り返し歪として再
生され画質が劣化する。そこで、内挿処理された信号は
フレームメモリ103に供給され、内挿回路102の出
力信号とフレームメモリ103の出力信号は加算器10
4でフレーム間の平均化処理が行なわれてフレーム間オ
フセットサブサンプリングに起因する折り返し歪が除去
された信号が得られる。しかしながら、動画像において
はフレーム間の平均化処理を行なうと2重像が発生する
などの画質劣化が生じてしまう。そこで、動き検出回路
105において画像の動きが検出されて、加算器104
でフレーム間の平均化処理された信号と、内挿回路10
2から出力されるフィールド内処理されただけの信号と
が、混合器106で検出された動きの量に応じて混合処
理され動画像においても画質劣化がなくフレーム間オフ
セットサブサンプリングに起因する折り返し歪が除去さ
れた信号が出力端子107に得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、加算器104においてフレーム間の平均
化処理が行なわれることによりフレーム間オフセットサ
ブサンプリングに起因する折り返し歪は除去されて15
Hzのフッリカ成分は見えなくなるが、帯域圧縮された
MUSE信号はさらにフィールド間オフセットサブサン
プリングに起因する折り返し歪をも含んでおり、水平1
2MHz以上の高域成分が垂直高域に折り返ったまま再
生されるので映像の縦線部分にぎざぎざ状の歪が張り付
いたように見えるために違和感が残るという問題点を有
していた。
【0008】本発明は上記問題点を解決するもので、フ
レーム間オフセットサブサンプリングに起因する折り返
し歪だけでなく、違和感のあるフィールド間オフセット
サブサンプリングに起因する折り返し歪も除去すること
ができる映像信号処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、オフセットサブサンプリングによって帯域
圧縮された高品位テレビ信号を入力し、サブサンプリン
グされた信号を復元するためにフィールド内の標本点か
ら非標本点を内挿する内挿手段と、内挿処理された信号
を記憶するために縦続接続された第1および第2のフィ
ールドメモリと、内挿手段の出力と第1のフィールドメ
モリの出力からフィールド間の平均をとる第1の加算器
と、内挿手段の出力と第2のフィールドメモリの出力か
らフレーム間の平均をとる第2の加算器と、2つのフィ
ールドメモリの入出力からフィールド差分とフレーム差
分を検出し、差分の大きさに応じて切り換え信号を出力
する相関判別手段と相関判別手段の出力によって第1の
加算器の出力と第2の加算器の出力を切り換える信号切
り換え器と、内挿手段の出力と第2のフィールドメモリ
の出力から画像の動きを検出する動き検出手段と、検出
された動きに応じて信号切り換え器の出力と内挿手段の
出力を混合する混合器を備えている。
【0010】また、オフセットサブサンプリングによっ
て帯域圧縮された高品位テレビ信号を入力し、入力され
たテレビ信号を記憶するための縦続接続された第1およ
び第2のフィールドメモリと、2つのフィールドメモリ
の入出力からサブサンプリングされた信号を復元するた
めにフィールド内の標本点から非標本点を内挿する第
1、第2および第3の内挿手段と、第1の内挿手段の出
力と第2の内挿手段の出力からフィールド間の平均をと
る第1の加算器と、第1の内挿手段の出力と第3の内挿
手段の出力からフレーム間の平均をとる第2の加算器
と、3つの内挿手段の出力からフィールド差分とフレー
ム差分を検出し、差分の大きさに応じて切り換え信号を
出力する相関判別手段と、相関判別手段の出力によって
第1の加算器の出力と第2の加算器の出力を切り換える
信号切り換え器と、第1の内挿手段の出力と第3の内挿
手段の出力信号から、または第1のフィールドメモリの
入力と第2のフィールドメモリの出力から画像の動きを
検出する動き検出手段と、検出された動きに応じて信号
切り換え器の出力と第1の内挿手段の出力を混合する混
合器を備えた構成を有している。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成により、フィールド内で
内挿されたテレビ信号が2つのフィールドメモリに供給
され、フィールド間の平均をとることによってフィール
ド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪
を除去した信号と、フレーム間の平均をとることによっ
てフレーム間オフセットサブサンプリングに起因する折
り返し歪を除去した信号を、フィールド間差分とフレー
ム間差分の大小関係からどちらの歪が大きいかを判別し
て切り換えることによってフレーム間のみならずフィー
ルド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し
歪も除去することができる。さらに、画像の動きを検出
してフィールドまたはフレーム間の平均化処理したもの
とフィールド内処理されたものとを混合処理することに
よって動画像においても2重像の発生などの画質劣化を
防ぐことができる。
【0012】また、内挿処理される前の信号を記憶する
ようにフィールドメモリを設けた構成によって、フィー
ルドメモリの容量が削減できる。
【0013】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例に
おける映像信号処理装置のブロック図である。図1にお
いて、11はMUSE信号を入力する入力端子、12は
帯域圧縮されたMUSE信号を復元するためフィールド
内の標本点から非標本点を内挿する内挿回路、13,1
4はフィールドメモリ、15,16は平均化処理を行な
う加算器、17はフィールド間オフセットサブサンプリ
ングによる折り返し歪を検出するフィールド差分検出回
路、18はフレーム間オフセットサブサンプリングによ
る折り返し歪を検出するフレーム差分検出回路、19は
フィールドとフレーム間の折り返し歪のどちらが大きい
かを判別する相関判別回路、20は信号切り換え器、2
1は動き検出回路、22は混合器、23は復元され折り
返し歪が除去された高品位テレビ信号を取り出すための
出力端子である。
【0014】上記各構成要素の相互の関係と動作につい
て説明すると、入力端子11に入力されたMUSE信号
は内挿回路12において帯域圧縮された信号を復元する
ためにフィールド内の標本点から非標本点の内挿が行な
われる。次に、内挿処理された信号は縦続接続された2
個のフィールドメモリ13,14に供給され、内挿回路
12の出力信号とフィールドメモリ13の出力信号は加
算器15でフィールド間の平均化処理が行なわれてフィ
ールド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返
し歪が除去された信号が得られる。一方、内挿回路12
の出力信号とフィールドメモリ14の出力信号は加算器
16でフレーム間の平均化処理が行なわれてフレーム間
オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪が除
去された信号が得られる。また、2個のフィールドメモ
リ13,14の入出力信号はフィールド差分検出回路1
7とフレーム差分検出回路18に供給されて、フィール
ド間オフセットサブサンプリングによる折返し歪とフレ
ーム間オフセットサブサンプリングによる折返し歪が検
出されて、相関判別回路19においてフィールドとフレ
ーム間の折り返し歪のどちらが大きいかを判別し、折り
返し歪の強い方を除去した信号を通すように信号切り換
え器20が制御され、加算器15から出力されるフィー
ルド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し
歪が除去された信号と加算器16から出力されるフレー
ム間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪
が除去された信号とが切り換えられる。
【0015】さらに、動き検出回路21においてフィー
ルドメモリ13の入力信号とフィールドメモリ14の出
力信号とから画像の動きが検出されて、信号切り換え器
20から出力されるフィールドまたはフレーム間の平均
化処理された信号とフィールド内内挿回路12から出力
されるフィールド内処理されただけの信号とが混合器2
2で動き検出回路21によって検出された動きの量に応
じて混合処理されるので動画像においても画質劣化(2
重像の発生など)がなく折り返し歪がほぼ除去された信
号が出力端子23に得られる。
【0016】以上のようにこの第1の実施例によれば、
内挿回路12においてMUSEデコーダの動画処理に相
当するフィールド内内挿が行なわれた後に、静止画像に
おいて生じる折り返し歪については、内挿回路12の出
力信号とフィールドメモリ13の出力信号を用いて加算
器15においてフィールド間の平均化処理を行なうこと
によってフィールド間オフセットサブサンプリングに起
因する折り返し歪が除去された信号が得られ、また内挿
回路12の出力信号とフィールドメモリ14の出力信号
を用いて加算器16においてフレーム間の平均化処理を
行なうことによってフレーム間オフセットサブサンプリ
ングに起因する折り返し歪が除去された信号が得られ
る。これらの2信号は、隣接する3フィールドの信号か
らフィールドとフレーム間の折り返し歪の状況を検出す
るために図2に示すように隣接する3フィールドの信号
からフィールド間差分の絶対値を検出するフィールド差
分検出回路17とフレーム間差分の絶対値を検出するフ
レーム差分検出回路18および両差分を比較しその大小
関係を検出する相関判別回路19を設けることによっ
て、図3に示すように30Hzのフリッカ成分となるフ
ィールド間の折り返し歪と15Hzのフリッカ成分とな
るフレーム間の折り返し歪の大きさに応じて、折り返し
歪が強い方の信号に対して処理した信号を信号切り換え
器20で切り換えて出力する。その結果、信号切り換え
器20からはフィールドおよびフレーム間オフセットサ
ブサンプリングに起因する折り返し歪が除去された信号
が得られる。
【0017】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
における映像信号処理装置のブロック図である。図4に
おいて、31はMUSE信号を入力する入力端子、3
2,33はフィールドメモリ、34,35,36は帯域
圧縮されたMUSE信号を復元するためフィールド内の
標本点から非標本点を内挿する内挿回路、37,38は
平均化処理を行なう加算器、39はフィールド間オフセ
ットサブサンプリングによる折り返し歪を検出するフィ
ールド差分検出回路、40はフレーム間オフセットサブ
サンプリングによる折り返し歪を検出するフレーム差分
検出回路、41はフィールドとフレーム間の折り返し歪
のどちらが大きいかを判別する相関判別回路、42は信
号切り換え器、43は動き検出回路、44は混合器、4
5は復元され折り返し歪が除去された高品位テレビ信号
を取り出すための出力端子である。
【0018】本実施例の各構成要素の関係と動作につい
て説明すると、入力端子31に入力されたMUSE信号
は縦続接続された2フィールドメモリ32,33に記憶
され、内挿回路34,35,36において隣接する3フ
ィールドの帯域圧縮された信号に対してフィールド内の
標本点から非標本点の内挿が行なわれる。次に、内挿回
路34の出力信号と内挿回路35の出力信号とが加算器
37でフィールド間の平均化処理が行なわれてフィール
ド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪
が除去された信号が得られる。一方、内挿回路34の出
力信号と内挿回路36の出力信号とが加算器38でフレ
ーム間の平均化処理が行なわれてフレーム間オフセット
サブサンプリングに起因する折り返し歪が除去された信
号が得られる。また、内挿回路34,35,36から出
力される隣接する3フィールドの内挿処理された信号は
フィールド差分検出回路39とフレーム差分検出回路4
0に供給されて、フィールド間オフセットサブサンプリ
ングによる折返し歪とフレーム間オフセットサブサンプ
リングによる折返し歪が検出されて、相関判別回路41
においてフィールドとフレーム間の折り返し歪のどちら
が大きいかを判別し、加算器37から出力されるフィー
ルド間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し
歪が除去された信号と、加算器38から出力されるフレ
ーム間オフセットサブサンプリングに起因する折り返し
歪が除去された信号とを折り返し歪が強い方を除去した
信号を通すように信号切り換え器42が制御される。
【0019】さらに、動き検出回路43において内挿回
路34の出力信号と内挿回路36の出力信号とから画像
の動きが検出されて、信号切り換え回路42から出力さ
れるフィールドまたはフレーム間の平均化処理された信
号と、内挿回路35から出力されるフィールド内処理さ
れただけの信号とが混合器44で動き検出回路43によ
って検出された動きの量に応じて混合処理されるので動
画像においても画質劣化(2重像の発生など)がなく折
り返し歪がほぼ除去された信号が出力端子45に得られ
る。
【0020】以上のようにこの第2の実施例によれば、
隣接する3フィールド間の信号を得るためのフィールド
メモリを内挿処理される前のテレビ信号を記憶するよう
に設けることにより、MUSE方式のフィールド間およ
びフレーム間オフセットサブサンプリングに起因する折
り返し歪をほぼ完全に除去し、かつフィールドメモリの
容量を半分に削減することができる。
【0021】なお、第1の実施例においてフィールド差
分検出回路17は隣接する3フィールドの信号すべてを
使用する構成としたが、前後いずれかのフィールド間の
差分を検出するものでもよい。また、動き検出回路21
は1フレーム間の信号から画像の動きを検出している
が、さらに1フレーム間の信号を導出して2フレーム間
の信号からも動きを検出するようにしてもよい。第2の
実施例においても動き検出回路43は内挿処理された1
フレーム間の信号から画像の動きを検出するものである
が、内挿処理される前の1フレーム間の信号から画像の
動きを検出するものであってもよく、第1の実施例と同
様にして2フレーム間の信号からも動きを検出するよう
にしてもよいことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、オフセットサブサンプリングによって帯域圧
縮された高品位テレビ信号を復元するためにフィールド
内の標本点から非標本点を内挿する内挿手段と、内挿処
理された信号を記憶するために縦続接続された第1およ
び第2のフィールドメモリと、内挿手段の出力と第1の
フィールドメモリの出力からフィールド間の平均をとる
第1の加算器と、内挿手段の出力と第2のフィールドメ
モリの出力からフレーム間の平均をとる第2の加算器
と、2つのフィールドメモリの入出力からフィールド差
分とフレーム差分を検出し、差分の大きさに応じて切り
換え信号を出力する相関判別手段と、相関判別手段の出
力によって第1の加算器の出力と第2の加算器の出力を
切り換える信号切り換え器と、内挿手段の出力と第2の
フィールドメモリの出力から画像の動きを検出する動き
検出手段と、検出された動きに応じて信号切り換え器の
出力と内挿手段の出力を混合する混合器を設けてあるの
で、簡単な構成で動画像においても画質が劣化せず、フ
レーム間オフセットサブサンプリングに起因する折り返
し歪のみならず、違和感のあるフィールド間オフセット
サブサンプリングに起因する折り返し歪も除去する映像
信号処理装置を提供できる。
【0023】また、オフセットサブサンプリングによっ
て帯域圧縮された高品位テレビ信号を記憶するための縦
続接続された第1および第2のフィールドメモリと、2
つのフィールドメモリの入出力からサブサンプリングさ
れた信号を復元するためにフィールド内の標本点から非
標本点を内挿する第1、第2および第3の内挿手段と、
第1の内挿手段の出力と第2の内挿手段の出力からフィ
ールド間の平均をとる第1の加算器と、第1の内挿手段
の出力と第3の内挿手段の出力からフレーム間の平均を
とる第2の加算器と、3つの内挿手段の出力からフィー
ルド差分とフレーム差分を検出し、差分の大きさに応じ
て切り換え信号を出力する相関判別手段と、相関判別手
段の出力によって第1の加算器の出力と第2の加算器の
出力を切り換える信号切り換え器と、第1の内挿手段の
出力と第3の内挿手段の出力から、または第1のフィー
ルドメモリの入力と第2のフィールドメモリの出力から
画像の動きを検出する動き検出手段と、検出された動き
に応じて信号切り換え器の出力と第1の内挿手段の出力
を混合する混合器を設けてあるので、動画像においても
画質が劣化せず、そしてフレーム間およびフィールド間
オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪も除
去できるとともにメモリ容量も削減できる映像信号処理
装置を提供できる。その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における映像信号処理装
置のブロック図
【図2】同実施例におけるフィールドとフレーム間の折
り返し歪の状況を検出する回路の細部のブロック図
【図3】同実施例における折り返し歪を判別する動作を
説明するための特性図
【図4】本発明の第2の実施例における映像信号処理装
置のブロック図
【図5】MUSE方式のオフセットサブサンプリングに
よる帯域圧縮方法を説明するための原理図
【図6】従来の映像信号処理装置のブロック図
【図7】フィールド内内挿処理におけるMUSE方式の
オフセットサブサンプリングに起因する折り返し歪の発
生を説明するための周波数特性図
【符号の説明】 12,34,35,36 ・・・ フィールド内内挿回路 13,14,32,33 ・・・ フィールドメモリ 15,16,37,38 ・・・ 加算器 17,39 ・・・ フィールド差分検出回路 18,40 ・・・ フレーム差分検出回路 19,41 ・・・ 相関判別回路 20,42 ・・・ 信号切り換え器 21,43 ・・・ 動き検出回路 22,44 ・・・ 混合器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オフセットサブサンプリングによって帯域
    圧縮された高品位テレビ信号を入力し、サブサンプリン
    グされた信号を復元するためにフィールド内の標本点か
    ら非標本点を内挿する内挿手段と、前記内挿処理された
    信号を記憶するために縦続接続された第1および第2の
    フィールドメモリと、前記内挿手段の出力と前記第1の
    フィールドメモリの出力からフィールド間の平均をとる
    第1の加算器と、前記内挿手段の出力と前記第2のフィ
    ールドメモリの出力からフレーム間の平均をとる第2の
    加算器と、前記第1と第2のフィールドメモリの入出力
    からフィールド差分とフレーム差分を検出し差分の大き
    さに応じて切り換え信号を出力する相関判別手段と、前
    記相関判別手段の出力によって前記第1の加算器の出力
    と前記第2の加算器の出力を切り換える信号切り換え器
    を備えた映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】内挿手段の出力と前記第2のフィールドメ
    モリの出力から画像の動きを検出する動き検出手段と、
    検出された動きに応じて前記信号切り換え器の出力と前
    記内挿手段の出力を混合する混合器を備えた請求項1記
    載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】オフセットサブサンプリングによって帯域
    圧縮された高品位テレビ信号を入力し、入力されたテレ
    ビ信号を記憶するための縦続接続された第1および第2
    のフィールドメモリと、前記第1と第2のフィールドメ
    モリの入出力信号からサブサンプリングされた信号を復
    元するためにフィールド内の標本点から非標本点を内挿
    する第1、第2および第3の内挿手段と、前記第1の内
    挿手段の出力と前記第2の内挿手段の出力からフィール
    ド間の平均をとる第1の加算器と、前記第1の内挿手段
    の出力と前記第3の内挿手段の出力からフレーム間の平
    均をとる第2の加算器と、前記第1,第2と第3の内挿
    手段の出力からフィールド差分とフレーム差分を検出
    し、差分の大きさに応じて切り換え信号を出力する相関
    判別手段と、前記相関判別手段の出力によって前記第1
    の加算器の出力と前記第2の加算器の出力を切り換える
    信号切り換え器を備えた映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】第1の内挿手段の出力と前記第3の内挿手
    段の出力から画像の動きを検出する動き検出手段と、前
    記動き検出手段によって検出された動きに応じて前記信
    号切り換え器の出力と前記第1の内挿手段の出力を混合
    する混合器を備えた請求項3記載の映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】第1のフィールドメモリの入力と前記第2
    のフィールドメモリの出力から画像の動きを検出する動
    き検出回路と、前記動き検出手段によって検出された動
    きに応じて信号切り換え器の出力と前記第1の内挿手段
    の出力を混合する混合器を備えた請求項3記載の映像信
    号処理装置。
JP3186115A 1991-07-19 1991-07-25 映像信号処理装置 Expired - Fee Related JPH0815336B2 (ja)

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