JPH05301476A - 熱転写記録用受像紙及びその製造方法 - Google Patents

熱転写記録用受像紙及びその製造方法

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JPH05301476A
JPH05301476A JP5011287A JP1128793A JPH05301476A JP H05301476 A JPH05301476 A JP H05301476A JP 5011287 A JP5011287 A JP 5011287A JP 1128793 A JP1128793 A JP 1128793A JP H05301476 A JPH05301476 A JP H05301476A
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智文 時吉
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博雅 近藤
Hiromichi Yasuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱溶融性インクの転写性、再現性、定着性、解
像度、画像鮮明性に優れ、転写ムラやドット抜けがな
く、高速記録は勿論、フルカラー用の記録用紙適性に優
れ、且つ印刷用紙適性も兼ね備えた、高品位で高画質な
熱転写記録用受像紙を提供する。 【構成】基紙上に水性塗被液を塗被又は含浸し、受像層
を設けた熱転写記録用受像紙で、基紙中にJIS-K-6220に
準拠する見掛比重が0.10〜0.50g/cm3 である多孔質顔
料が 6〜20重量%含まれ、受像紙のTAPPI-UM-403に準拠
するZ軸強度が0.05〜0.18ft・lbである、の条件を同時
に満足する受像紙及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録方式を利用
した複写機、プリンタ及びファクシミリ等で使用される
熱転写記録用受像紙の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA化の進展に伴い、電子写真方
式や熱転写記録方式等の各種記録方式を利用した複写機
やプリンタ等が広く使用されている。これらは、それぞ
れの用途に応じ、例えばCAD/CAM等にも用いられ
ている。この場合、画像形成には有色の色材が用いられ
るが、通常これらの色材を溶融、蒸発、昇華せしめて、
紙やフィルムシート等の記録媒体の上に転移させて、粘
着、吸着、染着作用により記録像を得るようにしてい
る。
【0003】この種の記録方式の中で、色材で構成され
た熱溶融性インク層を有するインクリボンをサーマルヘ
ッドの発熱により溶融せしめ、色材を記録紙に転移させ
て粘着、吸着、染着作用により記録像を得る熱溶融型の
熱転写記録方式が最近注目されている。この方式には記
録媒体として普通紙(上質紙)を利用できることが特徴
とされている。
【0004】ところで、この熱転写記録方式において
も、他の記録方式と同様にフルカラー記録、高速記録、
鮮明画像、高解像度化等の要望が強まっている。例えば
カラー熱転写プリンタ等で単色或いは多色記録を行う場
合、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の色材
とワックス類や樹脂類等を有するインクリボンと記録紙
を組合せ、サーマルヘッドで印加されて記録紙上に転写
像が形成されるようにしている。この場合、各色のイン
クが重なり合う為に、記録紙として普通紙を用いると受
像層表面の特性に起因して、転写ムラやドット抜け等の
欠点が生じ易く難点となっている。
【0005】そのために、最近においては普通紙をその
まま用いるのでなく、基紙表面に顔料及び接着剤を主成
分とする塗被組成物を塗被または含浸させて受像層表面
の平滑性を改良しようとする多くの提案がなされてい
る。例えば、ベック平滑を特定したもの(特開昭59−13
3092、同59−187892号)、特定の顔料やバインダーを含
有する熱転写受像層を設けたもの(特開昭57−182487、
同59−182787号、US Pat.No.4,639,751 、特開昭60−11
0489号、同60−110492号、同60−192690号、同61−2172
89号、同61−286187号、同63−21185 号、特開平1-2534
78号)が挙げられる。また、普通紙型の非塗工紙であっ
て、特定の抄紙填料を使用した受像紙の技術も特開昭61
-225396 号、及び同63-19289号公報等に開示されてい
る。しかしながら、これら従来の方法はある程度の改良
効果は認められるものの、多色記録するときのカラーイ
ンクの重なり部における転写ムラや色ズレ、或いは転写
ドット(インク)の抜けやドット形状の再現性不良等に
よる画像鮮明性の低下等を完全に防ぐまでには至ってい
ない。本発明者らの見解によれば、単にキャレンダ処理
等を強化して平滑性を高めたり、熱転写受像層に特定の
顔料やバインダを含有させるだけでは不十分であって、
上記欠点を解消してインクの転写性やドット再現性に優
れる熱転写記録用受像紙を得るについては、未だ実用に
耐える技術は開発されていない。
【0006】また、最近では熱転写記録用受像紙に印刷
を施す機会も多くなり、それに伴って受像紙の平滑性や
表面強度、或いは不透明性等も要求されるようになって
きた。更には、受像紙を断裁する際、紙粉の発生による
ユーザーサイドでの作業環境トラブルが露呈し、かかる
トラブルの解消も急務となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱転写記録
用受像紙に関し、特にインクの転写性、再現性、定着
性、解像度や画像鮮明性に優れ、転写ムラやドット抜け
がなく、高速記録は勿論、フルカラー用の記録用紙適性
に優れ、且つ印刷用紙適性も兼ね備えた、高品位で高画
質な熱転写記録用受像紙を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基紙上に水性
塗被液を塗被又は含浸せしめて受像層を設けた熱転写記
録用受像紙において、下記及びの条件を同時に満足
することを特徴とする熱転写記録用受像紙である。 基紙中にJIS-K-6220に準拠する見掛比重が0.10〜0.50
g/cm3 である多孔質顔料を 6〜20重量%含む。 受像紙のTAPPI-UM-403に準拠するZ軸強度が0.05〜0.
18ft・lbである。
【0009】また、受像紙の受像層表面のJIS-B-0601に
準拠する十点平均粗さが 6〜20μmである熱転写記録用
受像紙を含む。そして、基紙中にJIS-K-6220に準拠する
見掛比重が0.10〜0.50g/cm3 である多孔質顔料を 6〜
20重量%含ませ、さらに該基紙上に顔料及び接着剤を主
成分とする塗被組成物からなる水性塗被液を塗被又は含
浸せしめて受像層を設け、該受像紙をTAPPI-UM-403に準
拠するZ軸強度が0.05〜0.18ft・lbとなるようにする熱
転写記録用受像紙の製造方法である。
【0010】
【作用】本発明にあっては、熱転写記録用受像紙の主要
部である基紙に適度な空隙とクッション性を付与し、断
熱効果を高めてインク受理性を向上させるようにしたこ
と、更には、印刷適性の改善及び紙粉対策として受像紙
のZ軸方向への内部強度(Z軸強度)を特定することが
極めて重要である。
【0011】すなわち、基紙に対して特定の填料を配合
し、かつ受像紙のZ軸強度を特定するなどの条件を重層
的に付加させることにより、それら各条件の相乗効果に
よって、基紙の断熱特性を著しく向上させて、インク受
理性を高め、しかも、受像紙表面とインクリボンとの密
着性が高まるようにしたものである。
【0012】さらに、受像紙のZ軸強度を特定の範囲に
調節することにより、紙層および表面強度が強化される
ことにより、紙粉に起因するトラブルを防止し、しか
も、印刷用紙としての適性を有し、高速記録や多色印字
する際の転写ドットの欠損のない画質の優れた熱転写記
録用受像紙が得られる。
【0013】本発明における第1の特徴は、基紙中に填
料としてJIS-K-6220に準拠する見掛比重(以後、単に見
掛比重と呼称する)が0.10〜0.50g/cm3 、好ましくは
0.15〜0.40g/cm3 、より好ましくは0.20〜0.40g/cm
3 である多孔質顔料を 6〜20重量%、好ましくは 8〜15
重量%程度を含有せしめるところにある。多孔質顔料は
粒子中に多量の空気を包含しているものであり、このよ
うな顔料(填料)をパルプ繊維間に内在させることによ
って基紙に対し適度な空隙とクッション性を付与させる
ようにしたものである。換言すれば、基紙の断熱特性を
良好に保持して、サーマルヘッドからの熱を受像層表面
に程良く蓄熱させるために転写インクの受理性や定着性
がより際立って向上し、さらに基紙の不透明性や平滑性
も改善されるために、熱転写記録用受像紙としての品質
特性が飛躍的に向上する。
【0014】なお、多孔質顔料の中でも、見掛比重が0.
50g/cm3 を越えるものを使用したときには多孔質顔料
のもつ特性が半減し、基紙の空隙が減少し、緻密な紙層
構造となり、基紙の断熱効率が急激に低下して、転写イ
ンクの受理性や定着性が劣るようになる。また、光の散
乱に必要な細かな空隙が減少するので不透明度の低下が
著しい。他方、0.10g/cm3 未満の多孔質顔料の場合
は、基紙の空隙が増加し過ぎて基紙の断熱効果が必要以
上に高くなるために、サーマルヘッドからの熱が受像層
表面で冷却され難くなり、蓄熱されて転写インクの滲み
やブリッジング現象が誘発され、画像品質が低下するよ
うになる。また、紙層強度が極端に弱くなるために、転
写ドットの欠損や紙粉に起因する画質の低下、さらには
印刷適性を欠くことになり、好ましくない。
【0015】また、上記特定の多孔質顔料であっても、
使用量が基紙中に 6重量%未満の場合には本発明の所望
の効果が得られず、一方、20重量%を越えると、基紙の
紙層強度が弱くなり、紙粉が発生して画質に悪影響を与
えたり、印刷用紙としての適性を欠くために好ましくな
い。
【0016】以下に本発明で用いることのできる多孔質
顔料を例示する。すなわち、例えば、単一粒子が複数個
凝集してなるウニ状或いは球形状の凝集軽質炭酸カルシ
ウム、焼成カオリン、無定形シリカ、ゼオライト、ケイ
ソウ土、焼成ケイソウ土等が挙げられる。そして、これ
らの中から、前記見掛比重の特定条件を満足する多孔質
顔料が使用される。さらに、これらの顔料の中でも特に
ウニ状或いは球形状の凝集軽質炭酸カルシウム、焼成カ
オリン、無定形シリカを使用すると転写インクの定着性
やドット形状の再現性に優れ、しかも、多色重ね刷り時
の色再現性が良好であるので、色ずれのない階調性に優
れた熱転写記録用受像紙が得られる。
【0017】ウニ状或いは球形状の凝集軽質炭酸カルシ
ウムとは、次のようなものをいう。すなわち、炭酸カル
シウムを合成結晶させる際に生成する、粒子径が0.1 〜
0.3μmの単粒子(または一次粒子)を凝集させ、一般
の分散力によっては分離しない程度にまで堅く凝集させ
た形態(凝集粒子または二次粒子という)の炭酸カルシ
ウムをいう。この場合、前記単粒子が針柱状であるもの
をウニ状といい、前記単粒子が立方状のものが凝集して
球形状となったものを球形状凝集炭酸カルシウムとい
う。その凝集粒子径については、0.5 〜20μmの範囲で
コントロール可能で、中でも 1〜10μmものが製紙用と
して注目されている。
【0018】一方、焼成カオリン(Calcined
kaolinまたはAnhydrous kaoli
n)は、焼成の程度や粒子径などにより多くの種類があ
る。また、無定形シリカは、非晶質の合成珪酸で、天然
に存在する結晶性シリカに対比する呼称で、一定の結晶
構造を持たないことから非晶質シリカとも呼ばれてい
る。一般には乾式法の無水珪酸、湿式法の含水珪酸、含
水珪酸アルミニウムに分類され、これらをまとめてホワ
イトカーボンということもある。無定形シリカは微粒子
の凝集構造体であり、単粒子径は10〜50nmで、二次凝
集粒子は 1〜数百μmの広い範囲にわたっている。
【0019】なお、本発明の所望の効果を損なわない範
囲で、他の填料、例えばタルク、カオリン、クレー、デ
ラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、硫酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミノ珪酸
マグネシウム、珪酸マグネシウム、硫酸カルシウム、シ
リカ、セリサイト、ベントナイト、スメクタイト等の鉱
物質填料やポリスチレン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹
脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の微粒子、
及び微小中空粒子等の有機合成填料等の1種或いは2種
以上の填料を適宜選択して併用することもでき、更には
古紙やブローク等に含まれる填料も再生使用することが
できる。
【0020】次に、本発明の第2の特徴は、TAPPI UM-4
03に準拠するZ軸強度を0.05〜0.18ft・lb、より好まし
くは0.06〜0.16ft・lbの範囲となるように調整して、受
像紙表面に適度な柔軟性とクッション性を付与させて、
インクリボンとの密着性を高め、しかも、紙層と紙層及
び紙層と受像層となる水性塗被層との接着を強化させる
ことを意図したもので、、転写ムラやドット抜け等のな
い均質で鮮明な記録画像を得て、しかも、印刷用紙適性
を兼ね備えるようにしたものである。
【0021】ちなみに、従来の熱転写記録用受像紙の中
にはZ軸強度が0.20ft・lb以上のものもあるが、このよ
うな熱転写記録用受像紙では、平滑性の良好な受像層表
面が形成されていても、クッション性や柔軟性が不十分
であるため、例えばプラテンロールの押さえ圧によって
受像紙表面とインクリボン、及びサーマルヘッドを圧接
させて転写記録する場合、受像紙表面とインクリボンと
の密着性が不均一となり、転写ムラやドット抜け等が生
じて不均質な画像しか得られず、画像品質が劣ってい
た。
【0022】なお、Z軸強度が0.05ft・lb未満となる
と、本発明の所望とする紙層及び受像層表面の強度の強
い受像紙が得られず、紙粉発生を解消することができな
い。さらに、熱転写記録時にインクリボンと受像紙とが
引き離される際に受像層表面が転写インクと共に捲り上
がり、転写ドット(インク)が欠損して画質低下の原因
となる。一方、Z軸強度が0.18ft・lbを越えると、前述
の理由により、本発明の所望する鮮明で高品質な記録画
像は得られない。
【0023】熱転写記録用受像紙のZ軸強度を本発明の
範囲に調節する方法としては、パルプ繊維の種類や配合
量、叩解条件、填料の種類や添加量、紙力増強剤の種類
や添加量、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミド、セルロース誘導体、アクリル酸エステル、ラテ
ックス等の表面サイズ剤あるいは表面紙力増強剤による
表面サイズ処理、抄紙機での脱水条件、ウエットプレス
条件、乾燥条件の調節等が挙げられ、これらの方法を適
宜選択することによって本発明の範囲に調節する。
【0024】パルプ繊維としては、特に限定されるもの
ではなく、通常の木材パルプ繊維を主体とするものであ
り、必要に応じ、ケナフ、竹、麻等の様な非木材パルプ
繊維やポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド等の
合成パルプあるいは合成繊維、さらにはガラス繊維、セ
ラミック繊維等の無機質繊維も使用できる。また、パル
プ繊維の種類、製法等については特に限定されず、例え
ばKP、SP、AP法等によって得られる針葉樹パルプ
や広葉樹パルプ等の化学パルプ繊維やSCPの他に、各
種高歩留パルプ(SGP 、BSGP、BCTMP 、CTMP、CGP 、TM
P 、RGP 、CMP等)或いはDIP等の古紙パルプ又は再
生パルプ等が挙げられる。なお、これらの中にあって、
例えば楓、樺、樫、楢、ブナ、アスペン、ユーカリ等の
広葉樹を原料として得る化学パルプ繊維は、優れたクッ
ション性と断熱性を有し、インクの受理性向上に著しく
効果があるために、特に好ましく使用できる。
【0025】なお、紙料中には主成分のパルプ繊維や填
料の他に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、従
来から当業界で使用されている各種の歩留向上剤、濾水
性向上剤、紙力増強剤、サイズ剤等の抄紙用内添助剤が
必要に応じて適宜選択して使用される。さらに、染料、
蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール
剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤を必要
に応じて適宜添加することもできる。また、前述の表面
サイズ処理をする際、各種表面サイズ剤と共に、合成サ
イズ剤、蛍光増白剤、耐水化剤、消泡剤、帯電防止剤、
顔料、染料等を併用することも可能である。
【0026】なお、抄紙方法については特に限定され
ず、例えば抄紙pHが4.5 付近である酸性抄紙法、炭酸
カルシウム等のアルカリ性填料を主成分として含み抄紙
pHを約 6の弱酸性〜約 9の弱アルカリ性とする、所謂
中性抄紙法等全ての抄紙方法に適用することができる。
また、抄紙機も長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、丸
網抄紙機等を適宜使用できる。
【0027】そして、抄紙、乾燥、サイズプレス、乾燥
の後にマシンカレンダにより、基紙の表面を平滑化処理
するのがよい。マシンカレンダとしては、例えば金属ロ
ールの多段数で構成されるマシンカレンダスタック、ド
ラムにロールを加圧するグロスカレンダ、あるいはソフ
トカレンダ等が挙げられる。
【0028】本発明では、所望とする高画質な熱転写記
録用受像紙を得るために、基紙上に水性塗被液を塗被又
は含浸して熱転写記録受像層を形成させるところに特徴
を有する。
【0029】水性塗被液中の塗被組成物として接着剤を
含むものであるが、この場合の接着剤とは水溶性及び/
又は水分散性の高分子化合物のことを指すものであり、
特に限定されるものではない。例えば、カチオン性澱
粉、両性澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱
粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉等の澱粉類、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋
白、天然ゴム等の天然或いは半合成高分子;ポリビニル
アルコール、イソプレン、ネオプレン、ポリブタジエン
等のポリジエン類、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等のポリアルケン類、ビニ
ルハライド、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルア
ミド、メチルビニルエーテル等のビニル系重合体や共重
合体類、スチレン・ブタジエン系、メチルメタクリレー
ト・ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、オレフィン・無水マレイ
ン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系等の合成高分子
等の接着剤が挙げられ、これらの中から熱転写記録用受
像紙の品質目標に応じて1種或いは2種以上が適宜選択
して使用される。
【0030】また、インク受理性を高め、所望とする高
画質を発現できる熱転写記録用受像紙を得るためには、
上記接着剤の他に、さらに顔料を含む水性塗被液を塗被
又は含浸せしめて受像層を設けるのが好ましい。
【0031】この場合の顔料としては、一般塗被紙に用
いられる各種の顔料、例えばカオリン、デラミカオリ
ン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、軽質炭酸カ
ルシウム、重質炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二酸化チタン、焼成カオリン、タルク、酸化
亜鉛、炭酸亜鉛、アルミナ、ケイソウ土、酸化マグネシ
ウム、炭酸マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、
アルミノ珪酸マグネシウム、コロイダルシリカ、ベント
ナイト、ゼオライト、セリサイト等の鉱物質顔料やポリ
スチレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂等の微粒子、及び微小中空粒
子やその他の有機系顔料等が挙げられ、これらの中から
熱転写記録用受像紙の品質目標に応じて1種又は2種以
上を適宜組合わせて使用される。なお、顔料の量は、固
形分対比で 0〜95重量%、好ましくは10〜90重量%の範
囲で配合されることが本発明の所望の効果を得る上で好
ましい。また、顔料を含有させる場合には、粉末白色度
が75%以上、好ましくは80%以上のものを使用すると記
録紙の白色度を向上させることができるので望ましい。
【0032】水性塗被液中には、これらの他に各種助
剤、例えばアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両
性の界面活性剤、pH調節剤、粘度調節剤、柔軟剤、光
沢付与剤、分散剤、流動変性剤、導電防止剤、ワックス
類、安定化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、架橋剤、サ
イズ剤、蛍光増白剤、着色剤、消泡剤、耐水化剤、可塑
剤、滑剤、防腐剤、香料等が必要に応じて適宜使用する
ことも可能である。
【0033】かくして調製される水性塗被液は、基紙の
片面、又は両面に塗被又は含浸されるものであるが、塗
被量又は含浸量としては、本発明の所望とする効果を満
足させるものである限り、不必要に多くする必要はな
く、一般的には乾燥重量で片面当たり0.5 〜15g/
2 、好ましくは 1〜12g/m2 、より好ましくは 2〜
10g/m2 程度である。なお、基紙上に水性塗被液を塗
被又は含浸して受像層を形成するに当たり、水性塗被液
の1度塗りの層にするか、或いは2層以上の層にして多
層構造にするかは、特に限定するものではない。また、
多層構造にする場合には、各々の層の塗被液の組成が同
一である必要はなく、要求される品質レベルに応じて適
宜調整される。
【0034】なお、塗被又は含浸する装置としては特に
限定されるものではなく、例えばブレードコータ、エヤ
ーナイフコータ、ロールコータ、リバースロールコー
タ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロットコー
タ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、ブラシ
コータ、ツーロール或いはメータリングブレード式のサ
イズプレスコータ、ビルブレードコータ、ショートドウ
ェルコータ、ゲートロールコータ、スプレーやプレウェ
ット法、フロート法等の装置が適宜使用できる。勿論、
これらの装置はオンマシンでもオフマシンコータであっ
てもよい。
【0035】かくして調製される熱転写記録用受像紙
は、通常の乾燥工程や表面処理工程等で平滑化処理がな
され、水分が 3〜10重量%、好ましくは 4〜 8重量%程
度の用紙に仕上げられる。なお、熱転写記録用受像紙を
平滑化処理する際に、受像層表面のJIS-B-0601に準拠す
る十点平均粗さが 6〜20μm、好ましくは 8〜18μmの
範囲となるように調整すると、本発明の所望の効果はよ
り際立って顕著なものとすることができる。
【0036】因みに、受像層表面の十点平均粗さが20μ
mを越えると、受像層表面の平滑性が劣り、本発明の所
望とする高度な記録画像が得られない。また、摩擦抵抗
が大きくなるために記録時の受像紙の走行性が悪くな
り、カラー記録の場合における記録像の色ズレの原因と
なる。一方、 6μm未満にまで平滑性を高めると、緻密
な紙層構造となり易く、そのために断熱特性が半減し、
例えば、転写ドットの形状が細り過ぎて、結果的に多色
インクが重なり合って記録された混色部の色調が本来の
色合いと異なって視認され、却って色再現性が劣る原因
となる。また、転写インクの定着性が低下し、物理的な
擦れによる転写ドットの欠損や汚れ等による画質の悪化
を誘因するため好ましくない。
【0037】なお、本発明にいう十点平均粗さは、万能
表面形状測定器SE-3C (株式会社小坂研究所製)を使用
し、JIS-B-0601に定める方法に準拠して基準長さ 8mm
で測定した。かかる表面粗さの測定方法は、触針の上下
動を電気的量に変換し、紙面の凸凹、即ち平滑性を読み
取ったものである。そのため、一般的な空気漏洩式の平
滑度試験器であるベック平滑度計やパーカープリントサ
ーフ等の測定器では困難とされていた細かな紙面の粗さ
を、紙の透気度の影響を受けることがなく正確に測定が
でき、しかも本発明者等の詳細な検討結果によれば、受
像層表面のうねりをカットオフして求める中心線平均粗
さの値より、この十点平均粗さの測定値の方が本発明の
所望する平滑化処理の効果と極めて相関性の高いことが
明らかとなった。
【0038】なお、熱転写記録用受像紙を平滑化処理す
る際は、特に無理をすることなく通常のスーパーカレン
ダ、グロスカレンダ、ソフトカレンダ等の平滑化処理装
置で行われる。特に、50℃以上、好ましくは80℃以上に
加熱された金属ロールと加熱又は非加熱の弾性ロールで
構成された加圧ニップ間に通紙して平滑化処理すれば、
更に望ましい結果が得られる。これらの平滑化処理装置
はオンマシンやオフマシンで適宜用いられ、加圧装置の
形態、加圧ニップの数等も通常の平滑化処理装置に準じ
て適宜調節される。
【0039】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論、これらの範囲に限定されるもので
はない。なお、例中の「部」及び「%」は、特に断らな
い限りそれぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0040】実施例1 〔基紙の調製〕NBKP(材質/スプルース;フリーネ
ス=CSF 520ml)10部、LBKP(材質/メイプル;フリ
ーネス=CSF 480ml)90部を配合したパルプスラリーに、
填料として球形状凝集軽質炭酸カルシウム〔見掛比重=
0.31g/cm3〕を12部、硫酸バンドを0.5 部、カチオン性
澱粉を 0.7部、カチオン性ポリアクリルアミドを0.25部
及びアルケニル無水コハク酸を 1.0部それぞれ添加し、
これらの混合物を白水で希釈してpH 7.9、固形分濃度
が 0.9%の紙料を調製した。この紙料をツインワイヤー
抄紙機を用いて抄紙し、次いで、サイズプレス装置で酸
化澱粉の塗布量が乾燥重量で 2g/m2 となるように塗
布乾燥し、3 ニップのマシンカレンダに通紙して、米坪
が84g/m2 の基紙を得た。
【0041】〔塗被液の調製〕紡錘状軽質炭酸カルシウ
ム90部(固形分;以下同様)と酸化チタン10部にポリア
クリル酸ソーダ 0.4部(顔料に対する固形分比;以下同
様)を加え、コーレス分散機を用いて水分散して顔料ス
ラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアル
コール20部、スチレン−ブタジエン系合成ゴム 3部、蛍
光増白剤1部を添加、攪拌し、さらに水を加えて、固形
分濃度が50重量%の塗被液を調製した。
【0042】〔受像層の形成〕この塗被液を上記の基紙
の両面に、その塗被量の合計が乾燥重量で12g/m2
なるようにバーコータを用いて塗被し、温度が55℃の金
属ロールと弾性ロールで構成された加圧ニップ(ニップ
数11、ニップ線圧 200Kg/cm)に通紙して米坪が96g/
2 の熱転写記録用受像紙を得た。
【0043】実施例2 実施例1の基紙の調製において、填料の球形状凝集軽質
炭酸カルシウムを 8部添加に減量して紙料を調製した以
外は、実施例1と同様にして基紙及び受像紙を得た。
【0044】実施例3 実施例1の基紙の調製において、填料の種類を変更して
見掛比重の異なる球形状凝集軽質炭酸カルシウム〔見掛
比重=0.38g/cm3〕の12部添加にし、更に、カチオン性
ポリアクリルアミドを無添加として紙料を調製し、次に
サイズプレス液の調製において、酸化澱粉にアニオン性
ポリアクリルアミドを併用し、その塗布量が乾燥重量で
0.15g/m2 となるように添加してサイズプレス液を調
製して基紙を調製した以外は、実施例1と同様にした。
【0045】実施例4 実施例3の基紙の調製において、填料として球形状凝集
軽質炭酸カルシウム10部と焼成カオリン〔見掛比重=0.
34g/cm3〕 5部の混合填料を添加して紙料を調製し、実
施例3と同様にサイズプレスを行って基紙を調製した以
外は、実施例1と同様にした。
【0046】実施例5 〔基紙の調製〕NBKP(材質/スプルース;フリーネ
ス=CSF 520ml) 5部、LBKP(材質/ユーカリ;フリ
ーネス=CSF 460ml)95部を配合したパルプスラリーに、
填料として焼成カオリン〔見掛比重=0.34g/cm3〕を15
部、ロジンエマルジョンサイズ剤を 1.0部、硫酸バンド
を1.5 部及びカチオン性ポリアクリルアミドを 0.1部そ
れぞれ添加し、これらの混合物を白水で希釈した後、p
H 5.4、固形分濃度が0.96%の紙料を調製した。この紙
料を長網抄紙機を用いて抄紙し、次いでサイズプレス装
置で酸化澱粉とアニオン性ポリアクリルアミドを乾燥重
量でそれぞれ 2g/m2 と0.2 g/m2 となるように塗
布乾燥し、3 ニップのマシンカレンダに通紙して、米坪
が90g/m2 の基紙を得た。
【0047】〔塗被液の調製〕米粒状軽質炭酸カルシウ
ム85部、酸化チタン15部にポリアクリル酸ソーダ 0.4部
を加え、コーレス分散機を用いて水分散をして顔料スラ
リーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコ
ール20部、スチレン−ブタジエン系合成ゴム 5部、蛍光
増白剤1部および水を添加、混合して固形分濃度が40重
量%の塗被液を調製した。
【0048】〔受像層の形成〕得られた塗被液を上記の
基紙の片面に、その塗被量が乾燥重量で 6g/m2 とな
るようにエアーナイフコータを用いて塗被し、さらに金
属ロールの温度と加圧ニップの線圧を、それぞれ80℃、
および150 Kg/cmに変更して通紙して、米坪が96g/m
2 の熱転写記録用受像紙を得た。
【0049】実施例6 実施例5の基紙の調製において、填料を見掛比重が0.43
g/cm3の焼成カオリン15部添加に変更して紙料を調製し
た以外は、実施例5と同様にした。
【0050】実施例7〜8 実施例5の基紙の調製において、填料を見掛比重が0.20
g/cm2の無定形シリカ12部添加(実施例7)、及び見掛
比重が0.13g/cm2の無定形シリカの10部添加(実施例
8)にそれぞれ変更して紙料を調製した以外は、実施例
5と同様にして基紙及び受像紙を得た。
【0051】実施例9 実施例5の基紙の調製において、焼成カオリンを 8部添
加に減量し、同時にカチオン性ポリアクリルアミドを0.
25部添加に増量して紙料を調製した以外は、実施例5と
同様にした。
【0052】比較例1 実施例1の基紙の調製において、球形状凝集軽質炭酸カ
ルシウムを20部添加に、及びカチオン性ポリアクリルア
ミドを0.1 部添加に、それぞれ変更して紙料を調製した
以外は、実施例1と同様にして基紙及び受像紙を得た。
【0053】比較例2 比較例1の基紙の調製において、球形状凝集軽質炭酸カ
ルシウムを 5部添加に減量して紙料を調製した以外は、
比較例1と同様にした。
【0054】比較例3 実施例1の基紙の調製において、填料の種類を変更して
軽質炭酸カルシウム〔見掛比重=0.56g/cm3〕20部添加
にして紙料を調製した以外は、実施例1と同様にした。
【0055】比較例4〜5 実施例5の基紙の調製において、焼成カオリン22部添加
(比較例4)、及び 8部添加(比較例5)にそれぞれ変
更し、また、比較例4、5ともカチオン性ポリアクリル
アミドを0.4 部に増量して紙料を調製した以外は、実施
例5と同様にして基紙及び受像紙を得た。
【0056】比較例6 実施例5の基紙の調製において、填料の種類を変更して
見掛比重が0.75g/cm3のタルクの 8部添加にして紙料を
調製した以外は、実施例5と同様にした。
【0057】比較例7〜8 実施例8の基紙の調製において、無定形シリカの種類を
変更して、見掛比重が0.55g/cm3の無定形シリカを20部
添加(比較例7)、見掛比重が0.07g/cm3の無定形シリ
カを10部添加(比較例8)にして紙料を調製した以外
は、実施例8と同様にして基紙及び受像紙を得た。
【0058】このようにして得られた17種類の熱転写
記録用受像紙について、それぞれ下記の方法により測定
及び品質評価を行い、得られた結果を表1に示した。
【0059】(Z軸強度の測定)インターナルボンドテ
スター(Edwin.H.Benz社製)を使用し、TAPPI UM-403に
準拠して、Z軸強度(ft・lb)を測定した。
【0060】(紙の受像層表面の十点平均粗さの測定)
万能表面形状測定器SE−3C(小坂研究所社製)を使用
し、JIS-B-0601に準拠して、基準長さ 8mmにおける受
像層表面の十点平均粗さ(μm)を測定した。
【0061】(画像濃度の測定)熱転写方式のカラープ
リンタ(CHC−443 型/神鋼電機社製)を用いてレイ
ンボー、格子、網点記録を有するテストパタ−ンを記録
し、得られた記録画像の黒色ベタ部の濃度をマクベス濃
度計(RD−100 R型/マクベス社製)にて測定した。
【0062】(記録面の画像品位の評価)上記記録面に
ついて、下記の評価基準で記録画像の品位を目視にて総
合評価した。 ◎:色ズレや濃淡ムラがなく非常に鮮明な画像で、画像
品位が優れている。 ○:色ズレや濃淡ムラが殆どなく鮮明な画像で、画像品
位が良好である。 △:色ズレや濃淡ムラが認められ、画像に冴えがなく、
画像品位が劣る。
【0063】(記録面のドット再現性の評価)上記記録
面の網点部をドットアナライザー(DA−3000)により30
倍に拡大し、ドットの抜けやシャープ性(滲み)の程度
を下記の評価基準で目視評価した。 ◎:ドットがシャープで抜けがなく極めて優れている。 ○:ドットの滲みや抜けが殆どなく良好である。 △:ドットの滲みや抜けがあり僅かに劣っている。 ×:ドットの滲みや抜けが多く劣っている。
【0064】(印刷強度の評価)RI印刷適性試験機
(明製作所社製)を用いて印刷を行い、下記の評価基準
で目視評価した。 ◎:ピックの発生がなく優れている。 ○:ピックの発生が殆どなく良好である。 △:ピックの発生があり僅かに劣っている。 ×:ピックの発生が多く劣っている。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】表1における実施例から明らかなよう
に、本発明の熱転写記録用受像紙は、特に画像濃度が高
く、画像鮮明性に優れ、転写ムラや転写ドットの滲み・
抜けがなくドット再現性に優れるため、高速記録は勿
論、フルカラー用の記録用紙適性に優れ、しかも、優れ
た印刷適性を有する、高品位で高画質な熱転写記録用受
像紙であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙上に水性塗被液を塗被又は含浸せしめ
    て受像層を設けた熱転写記録用受像紙において、下記
    及びの条件を同時に満足することを特徴とする熱転写
    記録用受像紙。 基紙中にJIS-K-6220に準拠する見掛比重が0.10〜0.50
    g/cm3 である多孔質顔料を 6〜20重量%含む。 受像紙のTAPPI-UM-403に準拠するZ軸強度が0.05〜0.
    18ft・lbである。
  2. 【請求項2】受像紙の受像層表面のJIS-B-0601に準拠す
    る十点平均粗さが 6〜20μmである請求項1記載の熱転
    写記録用受像紙。
  3. 【請求項3】水性塗被液が、顔料及び接着剤を主成分と
    する塗被組成物からなる請求項1〜2記載の熱転写記録
    用受像紙。
  4. 【請求項4】基紙中にJIS-K-6220に準拠する見掛比重が
    0.10〜0.50g/cm3 である多孔質顔料を 6〜20重量%含
    ませ、さらに該基紙上に顔料及び接着剤を主成分とする
    塗被組成物からなる水性塗被液を塗被又は含浸せしめて
    受像層を設け、該受像紙をTAPPI-UM-403に準拠するZ軸
    強度が0.05〜0.18ft・lbとなるようにする熱転写記録用
    受像紙の製造方法。
JP5-11287A 1992-02-27 1993-01-27 熱転写記録用受像紙及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3000813B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP4156292 1992-02-27
JP4-41562 1992-02-27

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