JPH05300183A - 搬送波再生回路 - Google Patents

搬送波再生回路

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Publication number
JPH05300183A
JPH05300183A JP4106456A JP10645692A JPH05300183A JP H05300183 A JPH05300183 A JP H05300183A JP 4106456 A JP4106456 A JP 4106456A JP 10645692 A JP10645692 A JP 10645692A JP H05300183 A JPH05300183 A JP H05300183A
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JP
Japan
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data
phase
signal
circuit
carrier
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Pending
Application number
JP4106456A
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English (en)
Inventor
Akihiro Tatsuta
明浩 竜田
Yasuo Nagaishi
康男 長石
Tomonori Shiomi
智則 塩見
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4106456A priority Critical patent/JPH05300183A/ja
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相同期ループの周波数引き込み範囲を受信
変調信号の搬送波とローカル信号との周波数偏差より大
きくすることなく搬送波再生を行える搬送波再生回路を
提供する。 【構成】 周波数偏差検出回路10は、ベースバンド変
調データから受信変調信号の搬送波とローカル信号との
周波数偏差に応じた位相データを作出する。この位相デ
ータを位相同期ループ9内の位相発生回路15へ加算器
17を用いて供給することにより、位相発生回路15は
受信変調信号の搬送波とローカル信号との周波数偏差に
応じた瞬時位相データを出力するため、位相同期ループ
9の周波数引き込み範囲を受信変調信号の搬送波とロー
カル信号との周波数偏差より大きくすることなく搬送波
再生が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相変調信号を復調す
るための搬送波を再生する搬送波再生回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルICの高速化、高機能
化、低消費電力化が進展し、ディジタル信号処理技術を
用いた搬送波再生回路が実現されている。回路のディジ
タル化は、従来のアナログ回路で問題となっていた温度
変動や経年変化による特性の劣化を解消し、LSI化に
よる回路の大幅な小型化を可能にしている。
【0003】このような従来のディジタル化された搬送
波再生回路の一例として、例えば図4に示すような位相
変調用搬送波再生回路が提案されている(電子情報通信
学会技報 SAT88ー7(1988年)参照)。この
位相変調用搬送波再生回路は、ローカル発振器31と、
π/2移相器32と、第1のミキサ33と、第2のミキ
サ34と、第1のローパスフィルタ35と、第2のロー
パスフィルタ36と、第1のA/D変換器37と、第2
のA/D変換器38と、位相同期ループ39とを備えて
おり、位相同期ループ39は、複素乗算回路41と、位
相誤差検出回路42と、ループフィルタ43と、位相発
生回路44と、波形発生回路45とを備えている。
【0004】この従来の搬送波再生回路において、第1
のミキサ33および第2のミキサ34に入力される中間
周波数帯の受信変調信号S(t)は、4相位相変調信号
の場合、下記数1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、I(t),Q(t)は+1,−1
の変調データ、ω0 は受信変調信号の搬送波角周波数、
θ0 は受信変調信号の搬送波位相である。一方、ローカ
ル発振器31が発生するローカル信号LX (t)は、下
記数2で表される。
【0007】
【数2】
【0008】ここで、ωL はローカル信号の角周波数、
θL はローカル信号の位相である。ローカル信号の角周
波数ωL は、受信変調信号の搬送波角周波数ω0 近傍の
周波数である。このローカル発振器31からのローカル
信号LX (t)は、π/2移相器32と第1のミキサ3
3とに供給される。π/2移相器32に供給されたロー
カル信号LX (t)は、下記数3で表されるローカル信
号LY (t)に変換される。
【0009】
【数3】
【0010】第1のミキサ33および第2のミキサ34
は、それぞれ受信変調信号S(t)とローカル信号LX
(t)あるいはLY (t)とを乗算処理し、ベースバン
ド帯の変調信号に周波数変換する。これらの変調信号の
高調波成分を第1のローパスフィルタ35および第2の
ローパスフィルタ36でそれぞれ除去した変調信号X
(t),Y(t)は、下記数4および数5で表される。
【0011】
【数4】
【0012】
【数5】
【0013】ここで、ωe は受信変調信号の搬送波とロ
ーカル信号との角周波数差、θe は受信変調信号の搬送
波とローカル信号との位相差で、下記数6および数7で
表される。
【0014】
【数6】
【0015】
【数7】
【0016】第1のローパスフィルタ35および第2の
ローパスフィルタ36からの変調信号X(t),Y
(t)は、第1のA/D変換器37および第2のA/D
変換器38によりサンプリング周期Tでサンプリングさ
れ、下記数8および数9で表されるディジタルデータX
i ,Yi に変換される。
【0017】
【数8】
【0018】
【数9】
【0019】ここで、ξi は下記数10で表される。
【0020】
【数10】
【0021】ただし、ti はiサンプルの時刻であり
(iは整数)、下記数11で表される。
【0022】
【数11】
【0023】第1のA/D変換器37および第2のA/
D変換器38よりも後段側では、波形データはディジタ
ル信号処理で扱われる。第1のA/D変換器37および
第2のA/D変換器38から出力されるベースバンド変
調データXi ,Yi は、位相同期ループ39に入力され
る。位相同期ループ39は、受信変調信号S(t)の搬
送波とローカル信号LX (t)とが非同期であっても位
相誤差を吸収し、搬送波再生を可能にする。すなわち、
波形発生回路45から出力される正弦波データおよび余
弦波データMXi,M Yiは、下記数12および数13で表
される。
【0024】
【数12】
【0025】
【数13】
【0026】ここで、ηi は時刻ti における正弦波デ
ータおよび余弦波データの瞬時位相であり、下記数14
で表される。
【0027】
【数14】
【0028】ただし、ωr は正弦波データおよび余弦波
データの角周波数、θr は正弦波データおよび余弦波デ
ータの位相である。複素乗算回路41は、ベースバンド
変調データXi ,Yi と正弦波データおよび余弦波デー
タMXi,MYiとから、下記数15および数16で示され
る演算を行う。
【0029】
【数15】
【0030】
【数16】
【0031】複素乗算回路41からの出力データAi
i は、位相誤差検出回路42に入力され、ベースバン
ド変調データXi ,Yi と正弦波データおよび余弦波デ
ータMXi,MYiとの位相誤差(ξi −ηi )が検出され
る。4相位相変調信号の場合、コスタス型の位相誤差検
出回路42の出力データVi は、下記数17で表され
る。
【0032】
【数17】
【0033】ここでsign(*)は、*の符号を示
す。このとき、信号Vi は、ベースバンド変調データX
i ,Yi と正弦波データおよび余弦波データMXi,MYi
との位相差に対してπ/2の周期をもつ単調増加信号と
なる。図5に位相誤差特性を示す。すなわち、変調によ
る4相位相不確定性に依存しない位相誤差信号を得るこ
とができる。位相誤差検出回路42から出力される位相
誤差データVi は、ループフィルタ43に入力される。
ループフィルタ43は、位相誤差データVi を平滑化し
て不要な高調波成分や雑音を除去した後、位相発生回路
44に供給する。位相発生回路44は、位相誤差データ
i から瞬時位相データを発生し、波形発生回路45に
供給する。波形発生回路45は、この瞬時位相データか
ら互いに位相がπ/2異なる正弦波データおよび余弦波
データMXi,MYiを発生して複素乗算回路41に供給す
る。
【0034】このように位相同期ループ39を用いるこ
とで、受信変調波信号S(t)とローカル信号L
X (t)とが非同期でもその位相誤差を吸収し、搬送波
再生を可能にしている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の構成
では、受信変調信号S(t)の搬送波とローカル信号L
X (t)との周波数偏差を位相同期ループ39で吸収し
て搬送波再生を可能とするために、位相同期ループ39
の周波数引き込み範囲を周波数偏差より大きくしなけれ
ばならない。ところが、大きな周波数偏差に対応した周
波数引き込み範囲の拡大は、位相同期ループ39の内部
雑音を増加させ、搬送波再生回路を不安定にするという
問題を有している。つまり、周波数引き込み範囲の拡大
と位相同期ループ39の安定とはトレードオフの関係に
ある。
【0036】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、位相同期ループの周波数引き込み範囲を受信変
調信号の搬送波とローカル信号との周波数偏差より大き
くすることなく搬送波再生を行える搬送波再生回路を提
供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローカル信号
を用いて受信変調信号からディジタルのベースバンド変
調データを抽出し、位相同期ループにより前記ベースバ
ンド変調データから搬送波を再生する搬送波再生回路に
おいて、前記ベースバンド変調データから前記受信変調
信号の搬送波と前記ローカル信号との周波数偏差に応じ
た位相データを作出する周波数偏差検出回路を設け、こ
の周波数偏差検出回路からの位相データを前記位相同期
ループに供給することにより、前記受信変調信号の搬送
波と前記ローカル信号との周波数偏差が前記位相同期ル
ープの周波数引き込み範囲より大きくても搬送波再生を
行える構成としたことを特徴としている。
【0038】
【作用】周波数偏差検出回路は、ベースバンド変調デー
タから受信変調信号の搬送波とローカル信号との周波数
偏差に応じた位相データを作出する。この周波数偏差検
出回路からの位相データは、位相同期ループに供給さ
れ、これにより受信変調信号の搬送波とローカル信号と
の周波数偏差が位相同期ループの周波数引き込み範囲よ
り大きくても搬送波再生が可能になる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例における搬送波再生
回路のブロック図で、本実施例では4相位相変調用搬送
波再生回路の場合を示している。この4相位相変調用搬
送波再生回路は、ローカル発振器1と、π/2移相器2
と、第1のミキサ3と、第2のミキサ4と、第1のロー
パスフィルタ5と、第2のローパスフィルタ6と、第1
のA/D変換器7と、第2のA/D変換器8と、位相同
期ループ9と、周波数偏差検出回路10とを備えてお
り、位相同期ループ9は、複素乗算回路12と、位相誤
差検出回路13と、ループフィルタ14と、位相発生回
路15と、波形発生回路16と、加算器17とを備えて
いる。ローカル発振器1は、受信変調信号の搬送波周波
数近傍の周波数のローカル信号を発生する。π/2移相
器2は、ローカル信号をπ/2移相する。第1のミキサ
3は、ローカル発振器1からのローカル信号と受信変調
信号とを乗算処理してベースバンド変調信号を作出す
る。第2のミキサ4は、π/2移相器2の出力信号と受
信変調信号とを乗算処理してベースバンド変調信号を作
出する。第1のローパスフィルタ5は、第1のミキサ3
からのベースバンド変調信号の高調波成分を除去する。
第2のローパスフィルタ6は、第2のミキサ4からのベ
ースバンド変調信号の高調波成分を除去する。第1のA
/D変換器7は、第1のローパスフィルタ5からのベー
スバンド変調信号をA/D変換してベースバンド変調デ
ータを作出する。第2のA/D変換器8は、第2のロー
パスフィルタ6からのベースバンド変調信号をA/D変
換してベースバンド変調データを作出する。周波数偏差
検出回路10は、第1のA/D変換器7および第2のA
/D変換器8からのベースバンド変調データから受信変
調信号の搬送波とローカル信号との周波数偏差に応じた
位相データを作出する。複素乗算回路12は、第1のA
/D変換器7および第2のA/D変換器8からのベース
バンド変調データと正弦波データおよび余弦波データと
の複素乗算を行うことによりベースバンド変調データの
位相シフトを行う。位相誤差検出回路13は、複素乗算
回路12の出力データからベースバンド変調データと正
弦波データおよび余弦波データとの位相誤差を検出して
位相誤差データを作出する。ループフィルタ14は、位
相誤差検出回路13からの位相誤差データから不要な高
調波成分や雑音を除去する。位相発生回路15は、加算
器17からの加算データに基づいて位相データを作出す
る。波形発生回路16は、位相発生回路15からの位相
データに基づいて正弦波データおよび余弦波データを作
出して複素乗算回路12に供給する。加算器17は、周
波数偏差検出回路10からの位相データとループフィル
タ14からの位相誤差データとを加算する。
【0040】図2は図1に示す周波数偏差検出回路10
のブロック図で、この周波数偏差検出回路10は、アー
クTAN回路19と、位相差演算回路20と、フィルタ
21とを備えている。この周波数偏差検出回路10は、
ベースバンド変調データの瞬時位相データから1サンプ
ル間の位相変化量を計算し、変調による位相変動を取り
除いた後、データの平滑化を行い、受信変調信号の搬送
波とローカル信号との周波数偏差に応じた位相を計算す
る。なおフィルタ21は、ループフィルタ14と同じ回
路構成である。
【0041】図3は図2に示す位相差演算回路20のブ
ロック図で、この位相差演算回路20は、位相変化量演
算部23と、象限変化検出部24と、変調除去部25と
を備えている。次に動作を説明する。なお、本実施例に
おける搬送波再生回路は、図4に示す従来の搬送波再生
回路と比較して、周波数偏差検出回路10および加算器
17を設けた構成のみが相違し、他の部分の動作は同じ
であるので、共通部分の動作説明を省略する。周波数偏
差検出回路10のアークTAN回路19は、上記数8お
よび数9で示される第1のA/D変換器7および第2の
A/D変換器8の出力データXi ,Yi から、ベースバ
ンド変調信号の瞬時位相データφi を下記数18に基づ
いて計算する。
【0042】
【数18】
【0043】上記数18の演算は、tan-1(*)デー
タを書き込んだROM(図示せず)により実現すること
ができる。ここで、*は入力データ、tan-1(*)の
範囲は0≦tan-1(*)<π/2である。アークTA
N回路19から出力される瞬時位相データφi は、位相
差演算回路20に入力される。この瞬時位相データφi
は、受信変調信号S(t)の搬送波とローカル信号との
周波数偏差に応じた位相変化に加えて、変調による位相
変動を有している。そこで、位相差演算回路20は以下
の手順でサンプル毎の位相差データλi を計算する。
【0044】まず、瞬時位相データφi の1サンプル間
の位相変化量データ△φi を計算する。瞬時位相データ
φi は、第1のA/D変換器7および第2のA/D変換
器8の出力データXi ,Yi に応じて上記数18に示さ
れるような値をとるため、下記数19ないし下記数22
に基づいて△φi の計算を行う。
【0045】
【数19】
【0046】
【数20】
【0047】
【数21】
【0048】
【数22】
【0049】次に、上記数19ないし上記数22によっ
て計算された位相変化量データ△φ i の中からその絶対
値がπ/2以上のものを検出する。検出されたπ/2以
上の値をもつ位相変化量データ△φi には変調による位
相変動が含まれているため、下記数23に示されるよう
に位相変化量データ△φi を棄却し、前サンプル値△φ
i-1 を保持する。また同時に、位相変化量データ△φi
の符号sign(△φi )を監視し、変調により不連続
に発生するsign(△φi )の変化を検出する。ここ
で、不連続とは同符号の連続発生回数が任意に設定され
た整数N回以下の場合を意味している。もし不連続な変
化であれば、下記数23で示されるように位相変化量デ
ータ△φi を棄却し、前サンプル値△φi-1 を保持す
る。
【0050】
【数23】
【0051】ベースバンド変調データXi の符号ビット
sign(Xi )とベースバンド変調データYi の符号
ビットsign(Yi )とは象限変化検出部24へ入力
される。この象限変化検出部24は1サンプル毎にベー
スバンド変調データXi ,Y i の象限変化を検出する。
位相変化量演算部23にはアークTAN回路19から出
力される瞬時位相データφi が入力される。この位相変
化量演算部23は、象限変化検出部24の出力に対応し
て、上記数19ないし上記数22の演算を行い、位相変
化量データ△φi を計算する。この位相変化量演算部2
3の出力データは変調除去部25へ入力され、位相変化
量データ△φi の絶対値がπ/2以上であるとき、およ
び位相変化量データ△φi の符号sign(△φi )の
変化が不連続であるときに、上記数23に示されるよう
にデータを棄却し、前サンプル値を保持し位相差データ
λi を出力する。
【0052】さて、位相差演算回路20から出力された
位相差データλi はフィルタ21に入力され、平均化処
理が行われた後、位相データδi として加算器17に供
給される。かくして周波数偏差検出回路10で計算され
た位相データδi は、加算器17に供給され、位相同期
ループ9のループフィルタ14から出力される位相誤差
データと加算されて位相発生回路15に供給される。こ
の位相発生回路15は瞬時位相データを発生し、波形発
生回路16に供給する。この結果、波形発生回路16か
ら出力される正弦波データおよび余弦波データMXi,M
Yiの自走周波数は、周波数偏差検出回路10からの入力
データにより受信変調信号S(t)の搬送波とローカル
信号との周波数偏差に応じて調整される。このため、位
相同期ループ9は周波数偏差検出回路10による未調整
分のみを再補正すればよく、受信変調信号S(t)の搬
送波とローカル信号との周波数偏差に依存しない一定の
周波数引き込み範囲のもとで搬送波再生が可能となる。
【0053】このように、アークTAN回路19と位相
差演算回路20とフィルタ21とから構成される周波数
偏差検出回路10を用いて、受信変調信号S(t)の搬
送波とローカル信号との周波数偏差に応じた位相データ
δi を求め、この位相データδi を位相同期ループ9の
位相発生回路15の入力に加算するので、波形発生回路
16が出力する正弦波データおよび余弦波データMXi
Yiの自走周波数を受信変調信号S(t)の搬送波とロ
ーカル信号との周波数偏差近傍に調整でき、この結果、
位相同期ループ9の周波数引き込み範囲を拡大すること
なく搬送波再生を行うことができる。
【0054】なお上記実施例では、搬送波再生回路が4
相位相変調用搬送波再生回路である場合について説明し
たが、本発明の搬送波再生回路が4相位相変調用搬送波
再生回路に限定されるものではないことは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ーカル信号を用いて受信変調信号からディジタルのベー
スバンド変調データを抽出し、位相同期ループによりベ
ースバンド変調データから搬送波を再生する搬送波再生
回路において、ベースバンド変調データから受信変調信
号の搬送波とローカル信号との周波数偏差に応じた位相
データを作出する周波数偏差検出回路を設け、この周波
数偏差検出回路からの位相データを位相同期ループに供
給することにより、受信変調信号の搬送波とローカル信
号との周波数偏差が位相同期ループの周波数引き込み範
囲より大きくても搬送波再生を行える構成としたので、
位相同期ループの周波数引き込み範囲を受信変調信号の
搬送波とローカル信号との周波数偏差より大きくするこ
となく搬送波再生を行えることから、周波数引き込み範
囲の拡大による位相同期ループの内部雑音の増加を防止
でき、安定な搬送波再生を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における搬送波再生回路のブ
ロック図である。
【図2】周波数偏差検出回路のブロック図である。
【図3】位相差演算回路のブロック図である。
【図4】従来の搬送波再生回路のブロック図である。
【図5】従来の搬送波再生回路における位相誤差検出回
路の位相誤差特性の説明図である。
【符号の説明】
1 ローカル発振器 2 π/2移相器 3 第1のミキサ 4 第2のミキサ 5 第1のローパスフィルタ 6 第2のローパスフィルタ 7 第1のA/D変換器 8 第2のA/D変換器 9 位相同期ループ 10 周波数偏差検出回路 12 複素乗算回路 13 位相誤差検出回路 14 ループフィルタ 15 位相発生回路 16 波形発生回路 17 加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローカル信号を用いて受信変調信号から
    ディジタルのベースバンド変調データを抽出し、位相同
    期ループにより前記ベースバンド変調データから搬送波
    を再生する搬送波再生回路において、前記ベースバンド
    変調データから前記受信変調信号の搬送波と前記ローカ
    ル信号との周波数偏差に応じた位相データを作出する周
    波数偏差検出回路を設け、この周波数偏差検出回路から
    の位相データを前記位相同期ループに供給することによ
    り、前記受信変調信号の搬送波と前記ローカル信号との
    周波数偏差が前記位相同期ループの周波数引き込み範囲
    より大きくても搬送波再生を行える構成としたことを特
    徴とする搬送波再生回路。
  2. 【請求項2】 受信変調信号の搬送波周波数近傍の周波
    数のローカル信号を発生するローカル発振器と、このロ
    ーカル発振器からのローカル信号と前記受信変調信号と
    を乗算処理してベースバンド変調信号を作出する第1の
    ミキサと、前記ローカル信号をπ/2移相するπ/2移
    相器と、このπ/2移相器の出力信号と前記受信変調信
    号とを乗算処理してベースバンド変調信号を作出する第
    2のミキサと、前記第1のミキサからのベースバンド変
    調信号の高調波成分を除去する第1のローパスフィルタ
    と、前記第2のミキサからのベースバンド変調信号の高
    調波成分を除去する第2のローパスフィルタと、前記第
    1のローパスフィルタからのベースバンド変調信号をA
    /D変換してベースバンド変調データを作出する第1の
    A/D変換器と、前記第2のローパスフィルタからのベ
    ースバンド変調信号をA/D変換してベースバンド変調
    データを作出する第2のA/D変換器と、これら第1お
    よび第2のA/D変換器からのベースバンド変調データ
    と正弦波データおよび余弦波データとの複素乗算を行う
    ことにより前記ベースバンド変調データの位相シフトを
    行う複素乗算回路と、この複素乗算回路の出力データか
    ら前記ベースバンド変調データと前記正弦波データおよ
    び余弦波データとの位相誤差を検出して位相誤差データ
    を作出する位相誤差検出回路と、この位相誤差検出回路
    からの位相誤差データから不要な高調波成分や雑音を除
    去するループフィルタと、前記第1および第2のA/D
    変換器からのベースバンド変調データから受信変調信号
    の搬送波とローカル信号との周波数偏差に応じた位相デ
    ータを作出する周波数偏差検出回路と、この周波数偏差
    検出回路からの位相データと前記ループフィルタからの
    位相誤差データとを加算する加算器と、この加算器から
    の加算データに基づいて位相データを作出する位相発生
    回路と、この位相発生回路からの位相データに基づいて
    前記正弦波データおよび余弦波データを作出して前記複
    素乗算回路に供給する波形発生回路とを設けたことを特
    徴とする搬送波再生回路。
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