JPH05299927A - 情報カード - Google Patents

情報カード

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JPH05299927A
JPH05299927A JP4126663A JP12666392A JPH05299927A JP H05299927 A JPH05299927 A JP H05299927A JP 4126663 A JP4126663 A JP 4126663A JP 12666392 A JP12666392 A JP 12666392A JP H05299927 A JPH05299927 A JP H05299927A
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JP
Japan
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antenna
information card
folded
wavelength
pattern
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JP4126663A
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Katsuyuki Tanaka
勝之 田中
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 情報カード10内において、間にFET14
が挿入接続された2つのアンテナエレメント11a、1
1bより成る半波長ダイポールアンテナ部11と平行に
折り返し線21を設け、これらのアンテナ部11と折り
返し線21とを接続線22で接続して半波長折り返しダ
イポールアンテナを構成する。半波長折り返しダイポー
ルアンテナの指向性パターンは、半波長ダイポールアン
テナと同様でカード読み取りの際の検知範囲を広くとれ
るが、FET14のドレイン−ソース間が直流的に短絡
されて静電気による破壊が生じない。 【効果】 検知範囲が広く、かつ静電破壊に強い情報カ
ードが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を利用して
非接触でデータの送信又は受信を行うような情報カード
システムに用いられる情報カードに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波を利用して非接触でデータを
送信又は受信する情報カード(マイクロ波カードともい
う)システムとして、周波数が例えば2.45GHzのマ
イクロ波を利用して、カードのデータを、1.5m程度
の距離内で非接触で読み取るものが提案されている。こ
の情報カード(マイクロ波カード)に設けられるアンテ
ナは、一波長ループや半波長ダイポールが、構成が簡単
なこともあり、一般的であるが、それぞれ一長一短があ
る。
【0003】先ず図10は、カード読み取り装置(カー
ドリーダ)100と半波長ダイポールアンテナ111を
有する情報カード(マイクロ波カード)110とを示し
ている。この図10の情報カード110内には、2つの
アンテナエレメントの全体で半波長(λ/2)の長さを
有するダイポールアンテナ111と、情報が記憶された
IC(集積回路)112と、回路電源用の電池113
と、スイッチング素子としてのFET(電界効果トラン
ジスタ)114とが設けられている。FET114は、
半波長ダイポールアンテナ111の2つのエレメントの
中間位置に挿入接続されており、IC112のデータに
よりオンとオフの状態をとる。このFET114のオ
ン、オフによりアンテナ111のインピーダンスが変化
する。
【0004】図10のカード読み取り装置(カードリー
ダ)100は、マイクロ波発振器101からの信号が送
信用アンテナ102に送られて、この送信用アンテナ1
02から情報カード110に向けて無変調の電波が発射
され、その反射波が受信用アンテナ103に受信される
ようになっている。情報カード110ではIC112の
データによりFET114がオン、オフしてアンテナ1
11のインピーダンスが変化するため、反射波のレベル
が変化し、データにより振幅変調を受けた信号が受信用
アンテナ103に受信されることになる。このアンテナ
103からの受信信号は、同期検波用の乗算器104に
送られて上記発振器101からの信号と乗算されて同期
検波され、信号処理回路105に送られて信号処理され
ることにより、情報カード110のデータが読み取られ
る。
【0005】次に図11は、一波長ループアンテナ12
1を有する情報カード120を示している。この情報カ
ード120には、一周で一波長分の長さを有するループ
アンテナ121が設けられ、他の部分は上記情報カード
110と同様にIC122、電池123、FET124
が設けられている。FET124は、ループアンテナ1
21の一部が切断されて該切断部に挿入接続されてい
る。IC122のデータによりFET124がオン、オ
フされるとアンテナ124のインピーダンスが変化し、
上記図10のカード読み取り装置(カードリーダ)10
0から発射された電波(マイクロ波)の反射波が振幅変
調を受けるようになり、これによって情報カード120
のデータが読み取られることは、上述した例と同様であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図10
に示す情報カード110に用いられている半波長ダイポ
ールアンテナ111の場合、アンテナ111を含む面内
においては、図12のAに示すように8の字型の指向性
を示すが、図12のBに示すように、アンテナ111を
軸として回転する方向、すなわちアンテナ111に垂直
な面内においては無指向性で、カードリーダがカードを
検知できる範囲は広い。その反面、アンテナ111のエ
レメント間に接続されるFET114のドレイン−ソー
ス間が直流的にはオープンであるため、静電気によりド
レイン−ソース間電圧VDSがFET114の定格値を越
えることがあり、FET114が破壊され易いという欠
点がある。
【0007】これに対して、上記図11に示す情報カー
ド120に用いられている一波長ループアンテナ121
の場合には、図13に示すように、アンテナ121を含
む面に対して垂直方向にも回転方向にも8の字型の指向
性を示すため、検知範囲は上記半波長ダイポールアンテ
ナ111の場合に比べて狭くなるが、FET124のド
レイン−ソース間が直流的にショートしているため、静
電気によりドレイン−ソース間電圧VDSがFET124
の定格値を越えることがなく、FET124が破壊され
ることがない。
【0008】次に、図14は、非接触でデータを書き込
むことが可能な情報カードの例を示しており、情報カー
ド130には、受信用(データ取り込み用)の半波長ダ
イポールアンテナ131と、このアンテナ131の2つ
のエレメントに接続された検波回路132とが設けられ
ている。この他、上記図10の情報カード110と同様
に、半波長ダイポールアンテナ111、IC112、電
池113、FET114が設けられている。また、情報
カード140には、受信用の一波長ループアンテナ14
1と、このループアンテナ141に接続された検波回路
142と、上記図11と同様な一波長ダイポールアンテ
ナ121、IC122、電池123及びFET124と
が設けられている。
【0009】また、情報カードの読み取り及び書き込み
装置150としては、上述した図10に示すカード読み
取り装置100と同様なマイクロ波発振器101、送信
用アンテナ102、受信用アンテナ103、及び同期検
波用の乗算器104が設けられると共に、データ読み取
りのみならず書き込みデータを出力するための信号処理
回路151と、上記マイクロ波発振器101からの信号
を信号処理回路151からの書き込みデータにより例え
ば振幅変調する変調器152と、この変調器152から
の変調信号を増幅して送信用アンテナ102に送るため
の増幅器153とが設けられている。
【0010】データの書き込みは、装置150の送信用
アンテナ102からの変調信号電波を情報カード130
(あるいは140)の受信用アンテナ131(141)
で受信し、検波回路132(142)で検波することに
よりデータを読み取って、IC112(122)に該デ
ータを取り込むことにより行われる。
【0011】ここで、上記データの変調方式として、い
わゆるASK(振幅シフトキーイング)等のような単純
な振幅変調が行われている場合、検波回路132(14
2)は、例えば図15に示すように、ダイオード134
と抵抗135のみで構成することが可能である。ここ
で、特に情報カード130のように、半波長ダイポール
アンテナ131を用いる場合には、静電気等によりアン
テナ131に高圧が生ずると、ダイオード134やこの
検波回路132に接続されるIC112の入力段部分が
破壊される可能性がある。
【0012】次に図16は、情報カードからデータで変
調された電波を発射するようなシステムの一例を示して
いる。この図16に示す情報カード170は、送信用の
半波長ダイポールアンテナ171と、送信すべきデータ
が記憶されたIC172と、回路電源用の電池173
と、マイクロ波発振器174と、変調・増幅回路175
とを有し、マイクロ波発振器174からの信号をIC1
72からのデータで変調し増幅して送信用アンテナ17
1に送っている。また、情報カード180は、送信用に
一波長ループアンテナ181を用いている以外は情報カ
ード170と同様であり、IC182、電池183、マ
イクロ波発振器184、変調・増幅回路185を有して
いる。動作も情報カード170と同様である。
【0013】この情報カード170(あるいは180)
からの変調波は、カード読み取り装置(カードリーダ)
160の受信アンテナ161にて受信され、検波回路1
62で検波され、信号処理回路163で読み取られる。
【0014】ここで、上記データの変調方式に上記AS
Kを用いる場合には、変調・増幅回路175(185も
同様)として、例えば図17に示すように、マイクロ波
発振器174からの発振出力を増幅器するための増幅用
トランジスタ176と、電池173からの電源をオン・
オフするスイッチ177と、このスイッチ177からの
出力(電源)を増幅用トランジスタ176のコレクタに
供給する抵抗178と、この増幅用トランジスタ176
のコレクタに接続されたコンデンサ179とにより構成
することができる。そして、上記スイッチ177を上記
IC172からのデータにてオン・オフ制御することに
より、マイクロ波(搬送波)が振幅シフトキーイングに
よる変調を受けるわけである。
【0015】このような構成をとる場合、特に情報カー
ド170のようにアンテナ171が2つのエレメントで
分離されトランジスタ176のコレクタ−エミッタ間が
開放になっている場合には、静電気により、トランジス
タ176、スイッチ177等が破壊される可能性があ
る。
【0016】これらの図14〜図17に示す例におい
て、一波長ループアンテナの場合には上記静電気による
素子の破壊等は生じにくいが、指向性パターンが上記図
13のように狭く、カードの直上や直下位置にカード読
み取り装置等が位置していないとデータ読み取り等が有
効に行えなくなる可能性がある。
【0017】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、指向性パターンは上記半波長ダイポール
アンテナと同様であり、静電気による素子の破壊等に対
して強いような情報カードの提供を目的とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報カード
は、マイクロ波を利用して非接触でデータを送信又は受
信する情報カードシステムに用いられる情報カードにお
いて、情報カードに設けられるアンテナパターンを半波
長折り返しダイポールとすることにより、上述の課題を
解決する。
【0019】ここで上記半波長折り返しダイポールのア
ンテナパターンは、半波長ダイポールアンテナ部と、こ
のアンテナ部に平行な折り返し線と、これらのアンテナ
部と折り返し線とを接続する接続線とから成っている。
【0020】
【作用】半波長折り返しダイポールアンテナは、半波長
分のアンテナ部に対して平行に折り返し線が設けられて
いるため、アンテナのエレメント間に挿入接続された素
子から見て開放された状態とはならなくなり、静電気に
よる素子破壊の防止が可能となる。
【0021】
【実施例】図1は本発明に係る情報カードの一実施例の
概略構成を示す図であり、図2はアンテナ部分の詳細を
示す図である。これらの図1、図2において、情報カー
ド10内には、2つのアンテナエレメント11a、11
bの全体で半波長(λ/2)の長さを有するダイポール
アンテナ部11と、このダイポールアンテナ部11に平
行に設けられた折り返し線21と、これらのダイポール
アンテナ部11と折り返し線21とを接続する接続線2
2とが設けられ、これらのダイポールアンテナ部11、
折り返し線21及び接続線22により半波長折り返しダ
イポールアンテナが構成されている。また情報カード1
0内には、情報データが記憶されたIC(集積回路)1
2と、回路電源用の電池13と、スイッチング素子とし
てのFET(電界効果トランジスタ)14とが設けられ
ている。FET14は、半波長ダイポールアンテナ11
の2つのエレメント11a、11bの中間位置に挿入接
続されており、IC12のデータによりオンとオフの状
態をとる。このFET14のオン、オフによりアンテナ
11のインピーダンスが変化する。
【0022】カード読み取り装置(カードリーダ)は、
前述した図10の装置100と同様に構成すればよく、
またデータ読み取りの動作も同様であるため、図示せず
説明を省略する。
【0023】図1、図2に示すような半波長折り返しダ
イポールアンテナは、上記半波長ダイポールと一波長ル
ープとの中間的な構造を有するアンテナであり、指向性
パターンは上記半波長ダイポールアンテナと殆ど同じで
ある。ここで、例えば図3に示すように、ダイポールア
ンテナ部11の各エレメント11a、11bが所定の角
度αをなして設けられている場合における指向性パター
ンの具体例を、図4〜図7に示している。
【0024】すなわち、図4、図6は、ダイポールアン
テナ部11を含む平面内での指向性パターンを、また図
5、図7は、ダイポールアンテナ部11の軸に対して直
交する面内での指向性パターンを、それぞれ示してい
る。図4、図5では、ダイポールアンテナ部11の幅d
1 を1.0mm、折り返し線21の幅d2 を0.5mmとし、こ
れらのアンテナ部11と折り返し線21との距離Sを変
化させたときの指向性パターンを示しており、S=0.5
mmのときを×印で、S=2.0mmのときを○印で、S=
4.0mmのときを△印でそれぞれプロットしている。また
参考として、折り返し線の無い通常の半波長ダイポール
アンテナの場合を破線で示している。次に、図6、図7
では、アンテナ部11の幅d1 を1.0mm、上記距離Sを
1.0mmとし、折り返し線21の幅d2 を変化させたとき
の指向性パターンを示しており、d2=0.5mmのときを
×印で、d2 =1.0mmのときを○印で、d2 =2.0mmの
ときを△印でそれぞれプロットしている。これらの図
6、図7でも、参考として通常の半波長ダイポールアン
テナの場合を破線で示している。なお、レベルはdB単
位であり、図4、図6では−68dBを基準とし、図
5、図7では−66dBを基準としている。
【0025】これらの図4〜図7からも、上記半波長折
り返しダイポールアンテナの指向性パターンが、破線に
示したような半波長ダイポールアンテナの指向性パター
ンと略々同様であることが明らかである。また、FET
14のオン、オフに応じた反射波強度のオン/オフ比は
半波長ダイポールアンテナに比べて小さくなるが、その
比は、図2のパターン幅d1 、d2 や距離Sを変えるこ
とで変化させることができる。これらの値を変えること
は、アンテナの給電点インピーダンスを変えることに相
当し、このインピーダンスの値と上記反射波のオン/オ
フ比とは所定の関係を持っている。実験によれば、d2
/d1 を小さくし、上記Sをある程度の範囲で大きくす
ると、折り返し無しの半波長ダイポールアンテナのオン
/オフ比に近づく。d2 /d1 が小さく、Sが広くなる
のはインピーダンスが下がる方向で、従って半波長ダイ
ポールのインピーダンスに近づくことになる。これは、
半波長折り返しダイポールのインピーダンスは、半波長
ダイポールのインピーダンスより高いからである。
【0026】このことから、半波長折り返しダイポール
の場合には、パターンの形状により情報カードからの信
号強度を変えることが可能で、検知距離を抑えたい場合
等には、カードのアンテナパターンの上記パターン幅d
1 、d2 や距離Sを変えることにより反射波強度を抑え
ること等が可能である。すなわち、d2 /d1 を大きく
し、Sを小さくすると、検知距離は短くなる。逆にする
と、半波長ダイポールと同程度の反射波のオン/オフの
比率に近づけることができる。このような調整は、上記
折り返し無しの半波長ダイポールアンテナや一波長ルー
プアンテナでは簡単に行えないことである。
【0027】次に図8は、2つのエレメント11a、1
1bから成る半波長ダイポールアンテナ部11に対して
平行に複数本(例えばn本)の折り返し線211 、21
2 、…、21n が設けられる例を示しており、アンテナ
部11とこれらの折り返し線211 、212 、…、21
n とは接続線22により接続されている。この折り返し
線211 、212 、…、21n の本数nに応じて特性を
異ならせることもできる。すなわち、この本数nを増や
すとインピーダンスは高くなり、反射波のオン/オフの
比率は小さくなるため、検知距離は短くなる。
【0028】ここで、上記折り返し線の本数nを可変調
整できるようにするためには、例えば図9に示すような
構成とすればよい。この図9において、2つのエレメン
ト11a、11bから成る半波長ダイポールアンテナ部
11に対して平行に、それぞれ2つずつのエレメント3
1a、311b、312a、312b、…、31na、31nb
ら成るn本(n組)の折り返し線311 、312 、…、
31n が設けられている。アンテナ部のエレメント11
a及び11bと折り返し線のエレメント311a及び31
1bとの間は、それぞれ破線で囲んだ接続箇所321a及び
321bをボンディングや導電性物質の注入等の方法を用
いて接続することができ、折り返し線のエレメント31
1aと311bとの間は接続箇所331 を同様な方法で接続
することができる。これらの接続箇所321a、321b
及び331 を接続することにより半波長ダイポールアン
テナ部11と折り返し線311 とが接続された半波長折
り返しダイポールアンテナが構成される。同様にして各
接続箇所322a、322b、…、32na、32nbのいくつ
かを必要に応じて接続し、所望の接続箇所332 、…、
33n の1個を接続することにより、折り返し線3
2 、…、31n の内の一本を半波長ダイポールアンテ
ナ部11に対して接続することができる。ここで各折り
返し線の中央を切断して接続箇所331 、332 、…、
33n としているのは、使用しない折り返し線で電波の
反射が生じることによる特性の乱れを防止するためであ
る。なお、上記各接続箇所321a、321b、322a、3
2b、…、32na、32nbの複数組と共に接続箇所33
1 、332 、…、33n の内の複数個を接続することに
より、アンテナ部11に対して複数の折り返し線を接続
することができる。
【0029】以上説明したように、情報カードのアンテ
ナパターンを半波長折り返しダイポールとすることによ
り、指向性パターンとして半波長ダイポールと同様なも
のが得られ、カード読み取り装置(カードリーダ)の検
知範囲が広くなると共に、線幅、間隔、線数等を変える
ことで検知距離や指向性パターンを変化させることが可
能となる。半波長折り返しダイポールアンテナは、構造
的には一波長ループであり、FETのドレイン−ソース
間は短絡しているので、静電気による破壊に強くなる。
また、半波長折り返しダイポールアンテナは、一波長ル
ープアンテナの場合のように、近接距離においてマイク
ロ波を使わずに電磁誘導方式でデータを読み取ることも
可能であり、マイクロ波による遠距離型と、電磁誘導に
よる近距離型(近接型)との両方の性質を持つことにな
る。
【0030】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、前述した図14に示すような
電波によりデータ書き込みが可能な情報カード130
や、データを送出可能な情報カード170等の半波長ダ
イポールアンテナにも、本発明の半波長折り返しダイポ
ールアンテナを用いることができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る情報カードによれば、アンテナパターンを半波
長折り返しダイポールとしているため、半波長分のアン
テナ部に対して平行に設けられた折り返し線により、ア
ンテナ部のエレメント間に挿入接続された素子から見て
直流的に短絡された状態となり、静電気による素子破壊
の防止が可能となる。また、半波長折り返しダイポール
アンテナは、半波長ダイポールアンテナと同様な指向性
パターンを示し、一波長ループアンテナに比べてカード
読み取りの検知範囲を広くできるのみならず、アンテナ
のエレメント数、エレメント間隔、線幅等を変えること
により、読み取り距離や指向性パターンを調整すること
ができる。さらに、一波長ループアンテナと同様に、近
接の電磁誘導を利用して情報カードのデータを読み取ら
せることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報カードの一実施例の概略構成
を示す図である。
【図2】該実施例のアンテナパターンを示す図である。
【図3】指向性パターン測定に用いた情報カードの概略
構成を示す図である。
【図4】アンテナを含む平面内での指向性パターンを示
す図である。
【図5】アンテナの軸に対して垂直な面内での指向性パ
ターンを示す図である。
【図6】アンテナを含む平面内での指向性パターンを示
す図である。
【図7】アンテナの軸に対して垂直な面内での指向性パ
ターンを示す図である。
【図8】本発明に係る情報カードの他の実施例のアンテ
ナパターンを示す図である。
【図9】本発明に係る情報カードのさらに他の実施例の
アンテナパターンを示す図である。
【図10】情報カードシステムの従来例の概略構成を示
す図である。
【図11】図10の情報カードシステムに用いられる情
報カードの他の例を示す図である。
【図12】半波長ダイポールアンテナの指向性パターン
を示す図である。
【図13】一波長ループアンテナの指向性パターンを示
す図である。
【図14】情報カードシステムの他の従来例の概略構成
を示す図である。
【図15】図14の情報カードシステムに用いられる情
報カードのアンテナ及び周辺回路の概略構成を示す図で
ある。
【図16】情報カードシステムのさらに他の従来例の概
略構成を示す図である。
【図17】図16の情報カードシステムに用いられる情
報カードのアンテナ及び周辺回路の概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
10・・・・・情報カード 11・・・・・半波長ダイポールアンテナ部 12・・・・・IC(集積回路) 13・・・・・電池 14・・・・・FET 21、211 〜21n 、311 〜31n ・・・・・折り
返し線 22・・・・・接続線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波を利用して非接触でデータを
    送信又は受信する情報カードシステムに用いられる情報
    カードにおいて、 情報カードに設けられるアンテナパターンを半波長折り
    返しダイポールとすることを特徴とする情報カード。
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