JPH052998B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH052998B2
JPH052998B2 JP62196698A JP19669887A JPH052998B2 JP H052998 B2 JPH052998 B2 JP H052998B2 JP 62196698 A JP62196698 A JP 62196698A JP 19669887 A JP19669887 A JP 19669887A JP H052998 B2 JPH052998 B2 JP H052998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
envelope
memory
circuit
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62196698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6380297A (ja
Inventor
Tatsunori Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP62196698A priority Critical patent/JPS6380297A/ja
Publication of JPS6380297A publication Critical patent/JPS6380297A/ja
Publication of JPH052998B2 publication Critical patent/JPH052998B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電子楽器におけるエンベロープ制御装
置に関し、とくに外部からデジタル量によつてエ
ンベロープ波形の立上りまたは立下りの形状を制
御する装置に関するものである。 従来デジタル式のエンベロープ発生器を制御す
るには多くのデジタル情報を必要とし、多くの音
色を発生可能とするためには非常に多くのデジタ
ル情報を記憶させておくメモリを必要とするので
不経済である。エンベロープ情報の精度は周波類
情報等の精度と比べそれほど精密である必要はな
く聴感的には鈍感な部類に属する。従つてエンベ
ロープに関してはそれほど精度を上げても無意味
なことである。 しかしながら、エンベロープの長さ、つまりア
タツクタイム、デイケイタイム等の時間のレンジ
は、ほぼ瞬時に変化するものから数秒に亘り変化
するものまでさまざまなものがあり、幅広いレン
ジをカバーする必要がある。従つて、従来はこの
レンを確保するため不必要な精度とデイジタル情
報を持たざるを得なかつた。 本願はこの欠点を改善するもので、その目的は
外部からエンベロープ波形の立上りまたは立下り
を制御する場合、スピードパラメータを用いるこ
とにより幅広いエンベロープの変化レンジを有し
かつデジタル情報を圧縮し少ない記憶容量で多く
の音色を発生することができる経済的かつ高性能
な電子楽器を提供することにある。 前記目的を達成するため、本発明の電子楽器
は、押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を演
算し形成する電子楽器において、 発生されるエンベロープの時間を外部より変更
制御する操作子手段120と、 該操作子手段からの出力を前記演算に使用され
る演算値のビツト数より少ないビツト数のスピー
ドパラメータに変換する変換手段160,59
と、 該変換手段からのスピードパラメータを記憶す
るバツフアメモリ手段60,61と、 該バツフアメモリ手段から出力される前記スピ
ードパラメータを前記演算に使用される演算値に
変換するスピードパラメータデコード手段17
0,23とを設け、 該スピードパラメータデコード手段からの演算
値に基きエンベロープ波形を時分割で演算し形成
することを特徴とするものである。 以下本発明を実施例につき詳述する。 第1図は本発明を適用する電子楽器の概略説明
図である。 同図において、演奏者によつて操作される鍵盤
100からの鍵情報はキーアサイナ130によつ
て処理され、エンベロープ発生回路170へ送出
される。また、演奏者によつてセツトされたタブ
レツト110とエンベロープコントロールボリウ
ム120(操作子)はタブレツトデータ処理回路
140によりデータ処理され、本発明の要部のエ
ンベロープデータ制御回路160へ送られる。エ
ンベロープコントロールボリウム120の値は一
旦AD変換器150によつてAD変換された後送
出される。エンベロープデータ制御回路160は
それらのデータを処理し、エンベロープ発生回路
170へエンベロープの形状を決定するスピード
パラメータを送出する。エンベロープ発生回路1
70はそのスピードパラメータとキーアサイナ1
30の鍵情報によつてエンベロープを計算してバ
ツフアメモリ190へデータを転送する。また、
エンベロープ発生回路170はそのエンベロープ
の最終計算値を一時記憶メモリ180に時分割演
算のためのデータとして一時記憶させ次の演算に
具える。バツフアメモリ190は後述の実行制御
回路40によつてエンベロープ演算の速度と異な
る速度で繰返し読出され、データをDA変換器2
00へ送る。DA変換器200はエンベロープの
デジタル値をアナログ電圧に変換しエンベロープ
波形を形成する。 本発明を適用するエンベロープ発生回路は、特
願昭55−165721号のエンベロープ波形をスピード
パラメータを用いて表わし、所定タイミングで演
算する方式が好適である。 第2図は本発明に使用される上記既提案のエン
ベロープ発生回路の原理説明図である。 同図に示すように、本発明ではエンベロープを
複数の位相たとえば12の位相(以下これをフエ
ーズという)に分ける。 エンベロープのアタツク部はフエーズ1からフ
エーズ4までに分割される。 デイケイ部はフエーズ5からフエーズ8まで、
鍵の押されている状態はフエーズ8で停止され、
離鍵後リリース部のフエーズ9からフエーズ12
までの12のフエーズによつて表わされる。 次に、エンベロープデータは浮動小数点数とし
て表わされ、第1表に示す指数と仮数に分けれ
る。
【表】 たとえば最大値を1以下とすると、エンベロー
プの最大レベルは指数「000」,仮数「000」で表
わされ、1000×20を0dbとすると、最小レベルは
指数「111」,仮数「000」で1000×2-7(−42db)
と表わされる。 そして、エンベロープの指数関数特性はこの浮
動小数点の特微を利用して形成される。すなわ
ち、デイケイ,リリース部は仮数部をダウンカウ
ントさせ、指数部をアツプカウントすれば容易に
形成することができる。また、アタツク部につい
ては後述の2進シフト回路によつてデータをフエ
ーズに対応してシフトすることにより得られる。 前述の2進浮動小数点数によつてADSRを表現
して形成する方法はてとえば本出願人の提案によ
る特開昭54−1609「電子オルガン用振幅発生器」
に開示されているので詳細は省略する。 本発明において、アクツク,デイケイ,リリー
スの長さはデジタルパラメータとして表わされ、
このパラメータをエンベロープの演算手段に有効
に適用される。 いま、リリース部を考えると、リリースの長さ
は1ミリ秒〜3秒に変化できるようにするため、
これを離散的にたとえば32段階に分割し、啖位置
を2進数の5ビツトで表わし、これをエンベロー
プのスピードパラメータとしてスピードパラメー
タデコーダに送り、 SL×SC/RT SL;サステインレベル SC;システムクロツク(計算時間) RRT;リリース時間 に相当する値を発生する。この値はリリース時間
RTに含まれる各計算サイクル当りの変位量を意
味する。従つてリリース中の各フエーズ毎に異な
るスピードパラメータが与えられると、そのフエ
ーズに含まれる計算時間はその変位でリリースが
進行する。デイケイの場合も同様である。 第3図a,bは本発明に特に関連の深い第1図
のエンベロープ発生回路170の構成を示す説明
図であり、前述の浮動小数点の演算回路に上述の
スピードパラメータを適用した特願昭55−165721
号のエンベロープ発生回路のブロツク図である。
各構成の番号は提案例と同一とした。 同図aにおいて、キーデータの入力によりフエ
ーズ初期値発生回路11により、第2図に説明し
たエンベロープのADSRの各フエーズの初期値が
発生し、フエーズデコーダADSR制御回路12で
デコードされて系内の所要回路のフエーズの移行
制御に用いられる。その1つはフエーズ終値予測
回路19でありサステインレベルデータが入力さ
れて、各フエーズ終値の予測値が比較器18に送
られ、後述する演算部からの値と比較され、一致
すると一致信号がフエーズデコーダADSR制御回
路12に送られ、フエーズ加算器13に1が加算
されてフエーズメモリ10に記憶され、フエーズ
初期値発生回路11を介してフエーズデコーダ
ADSR制御回路12に送られて次のフエーズに移
行する。 一方、前述のリリース部またはデイケイ部にお
ける下降時間の変化部分を離散的にたとえば32分
割し各位置を5ビツトのスピードパラメータで表
わし、所要位置のスピードパラメータをスピード
パラメータデコーダ23に入れてデコードし前述
のSL×SC/RTの値を発生する。このデコーダ
23と次の2進シフト回路20はフエーズデコー
ダ制御回路12により制御され、リリースとデイ
ケイの場合はデコーダ出力は2進シフト回路20
をシフトすることなく通過し、加減算制御回路2
1に送られ、フエーズデコーダADSR制御回路1
2の制御により演算部への加算減算の制御を行な
うものでリリースとデイケイの場合は指数を加算
し仮数を減算させるように動作する。演算部の加
算器16と加算器17は加減算制御回路21から
のデータにより第1表の指数と仮数を格納した指
数メモリ14と仮数メモリ15から読出されるデ
ータを加減算し、比較器18とデータ選択回路2
4を送出される。比較器18では加算器16から
の加算された指数と加算器17からの減算された
仮数とをフエーズ終値予測回路19に格納された
それぞれ終値データと比較し一致あるいは終値を
超えるまで演算が繰返えされる。すなわち、加算
器16からの指数と加算器17からの仮数とをデ
ータ選択回路24に入力し、フエーズデコーダ
ADSR制御回路12の制御信号によつて、このデ
ータを指数メモリ14と仮数メモリ15に再び格
納する。このようにフエーズ毎に計算が繰返えさ
れ前述の5ビツトで表わされたパラメータに対応
する長さのリリースまたはデイケイが形成され
る。なお、データ選択回路24の機能として、た
えば加算器16がオーバフローした場合には、オ
ーバフロー検出回路28によつてオーバフローが
検出され、前記データを指数メモリ14と仮数メ
モリ15に送る代りに、前記メモリ出力を選択す
るかまたはフエエーズ初期振幅値発生回路22か
ら次のフエーズ初期値を選択して送るように制御
される。 次にアタツクの場合は、スピードパラメータデ
コーダ23からのデコードされたデータを2進シ
フト回路20に送る。2進シフト回路20はフエ
ーズに対応してデータを増大するようにシフトす
ると良好なアタツク形状が得られる。たとえば、
フエーズ1の時前記スピードパラメータデコーダ
23からのデータを2ビツト左シフト、すなわち
4倍にするようにシフトする。次にフエーズ2に
なると、前記データを1ビツト左シフト、すなわ
ち2倍にするようにシフトする。フエーズ3にな
るとシフトせずに送出し、フエーズ4は1ビツト
右シフト、すなわち1/2になるようにセツトする
と、第2図におけるような形状のアクツクが形成
される。 このようにして形成されたエンベロープの
ADSRの各フエーズの振幅が指数メモリ14と仮
数メモリ15に出力データとして一時記憶され
る。 以上のようにして所定の通常のエンベロープが
形成され、また同様に振幅変調効果のためのエン
ベロープも同一のエンベロープ発生器によつて形
成される。形成された振幅変調効果用エンベロー
プは一旦バツフアメモリ25に記憶される。ここ
でたとえばマリンバのようなリピート効果は所定
の繰り返し信号をスタート信号としてキーデータ
のラインに入力し、減衰音波形の形状のADSRパ
ラメータを設定すれば容易にリピート効果用エン
ベロープを得ることができる。 またクレツシエツド効果はすべての押鍵信号の
論理和の信号をスタート信号として入力させ立上
がりのおそいADSRパラメータを設定すれば同様
に得られる。 次にすべて計算された通常のエンベロープが指
数メモリ14仮数メモリ15から読出されデータ
選択回路39へ送られると同時に、バツフアメモ
リ25から実行制御回路40の制御のもとで振幅
変調効果用エンベロープが読出されデータ選択回
路39へ送られる。 ここで通常のエンベロープと振幅変調効果用エ
ンベロープが乗算されるが、本発明に使用された
浮動小数点数演算によるADSR発生器の特徴であ
る乗算方式について以下に述べる。 A=(1+a1+2-1a2×2-2a3×2-3)×2-c (1) B=(1+b1×2-1+b2×2-2+b32- 3)×2-d (2) A,Bの2つの数を2進数を使つた浮動小数点
数であらわすと(1),(2)式のようにあらわせる。こ
れは第1表に対応している数である。 いまAとBを乗算すると(3)式で表わされる。 A×B={1+(a1+b1)×2-1+(a2+b2)×2-2 +(a3+b3)×2-3+a1b1×2-2+(a1b2+a2b1
×2-3 +(a1b3+a2b2+a3b1)×2-4+(a2b3+a3b3)×
2-5 +a3b3×2-6}×2-(C+d) (3) (3)式をa1b1×2-2以下の項を切り捨てると A×B≒{1+(a1+b1)×2-1+(a2+b2)×2-2 +(a3+b3)×3-3}×2-(c+d) (4) (4)式で表わされるような近似式となる。 この近似式からわかるように、AとBとの乗算
は各々の仮数部の小数以下の加算と指数部の加算
によつて表わすことができる。この切り捨て誤差
は実測値によると最大誤差は±2dB程度であり、
単調増加または単調減少関数で表わされるエンベ
ロープ波形に適応できることが推測でき、また聴
感的な試験においても十分満足できる結果が得ら
れている。 乗算の第1のステツプは通常のADSRデータと
後述の発音される音色間あるいは音域によつて異
なる音量を出力させるためのラウドネスデータが
乗算される。まず、データ選択回路39によつて
通常のADSRデータが実行制御回路40の制御の
もとで選択され、指数部は指数加算器27の仮数
部は仮数加算器29へ送られる。 一方、データ選択回路30は実行制御回路40
の制御のもとでラウドネスデータを選択し同様に
指数加算器27および仮数加算器29のもう一つ
の入力へ送出する。指数加算器27は通常の
ADSRデータとラウドネスデータの指数部を加算
し指数減算器33へ送出する。同様に仮数加算器
29は仮数部を加算しラツチ34へ送る。もしこ
こで仮数部を加算した結果、桁上げがおこると指
数部の演算結果に対して数値1を減算するように
指数減算器33へ信号を送る。指数減算器33は
桁上げ信号がある場合指数に対し数値1を減算
し、ない場合にはそのままのデータをラツチ34
へ送出する。ラツチ34はそれらの演算結果をラ
ツチし第1のステツプを終了する。 次に第2のステツプとして前述の結果に対して
振幅変調効果用エンベロープを乗算する。第1の
ステツプと同様にデータ選択回路39は今度はバ
ツフアメモリ25のデータを選択し指数加算器2
7および仮数加算器29へ送る。データ選択回路
30はラツチ34のデータを選択し指数加算器2
7および仮数加算器29へ送る。指数加算器2
7、仮数加算器29、指数減算器33はステツプ
1と同様に動作し、その結果のデータはラツチ3
4にラツチされ指数部はデコーダ31へ仮数部は
2進シフト回路32へ送られる。デコーダ31は
指数部のデータをデコードし、2進シフト回路3
2を制御する。もしステツプ1およびステツプ2
の演算中に指数部桁上げが発生した場合、指数加
算器27から桁上げ信号がオーバフロー検出回路
26に送られる。 オーバフロー検出回路26はこの信号を保持し
デコーダ31へ送る。この信号はたとえば指数部
が−7−7=−17の結果である場合表現できるダ
イナミツクレンジ以外の数値を意味する。従つて
デコーダ31はこの信号がある場合数値を最小レ
ベルに丸めるように動作する。2進シフト回路は
デコーダ31の信号に基づいて仮数部データをシ
フトさせデータを浮動小数点数から固定小数点数
に直しバツフアメモリ190へ送出する。バツフ
アメモリ190は実行制御回路40の制御のもと
でこのデータを一時記憶する。バツフアメモリ1
90は実行制御回路40によつてADSR発生器の
演算レートと異なるレートで繰り返し読み出され
る。DA変換器200はこのデータをアナログ電
圧に変換しエンベロープ波形を形成する。 第3図bはラウドネスデータの入力部を示す具
体回路例である。 ラウドネスデータはラウドネスメモリ37に記
憶されているものと外部からコントロールされる
ラウドネスレベルデータによつて与えられる。ラ
ウドネスメモリ37は操作される鍵盤の周波数情
報と形成しようとする音色の情報によつて読み出
されデータ選択回路38に送られる。データ選択
回路38はこのデータとラウドネスレベルデータ
をデータ選択信号によつて選択する。選択された
ラウドネスデータは前述のように使用される。ラ
ウドネスレベルメモリ37のデータは発音される
音の周波数あるいは鍵盤によつてレベルをコント
ロールする。ラウドネスレベルデータは音色間の
音量バランスを調整するためのデータである。こ
のラウドネスレベルメモリ37は発音できる音色
数より少ない数のパターンを記憶させておきラウ
ドネスレベルデータからの音色間バランスのため
のデータと前述の浮動小数点乗算を行なえば少な
い容量のメモリですみ経済的にシステムが作られ
る。 第4図は本発明の要部の構成説明図であり、第
1図のエンベロープ制御回路160の詳細ブロツ
ク図を示す。 第1図におけるタブレツトデータ処理回路14
0によつて処理されたデータは第4図のタブレツ
トデータバスによつてエンベロープデータ制御回
路160に送られる。このデータバスによつて送
られるデータとしては、たとえば音の減衰時間を
長くするサステイーン効果(エンベロープの定常
状態を示すサステイーンレベルとは異なるもので
ある。)用スイツチのデータや、ピアノにおける
ダンパーペダルのような消音効果と同様な効果を
ねらつた演奏者のひざによつてコントロールする
ニーレバースイツチ、音色によつて振幅変調効果
を付加するためのマリンバススイツチ,クレツシ
エンドスイツチ、音を合成するシンセサイザスイ
ツチ等のスイツチのデータや、前述のサステイー
ン効果の減衰時間の長さを調整するサステイーン
タイムボリユーム、音の立上がり時間を調整する
クレツシエンドタイムボリユーム,シンセサイザ
における音のアタツク,デイケイ,サステイー
ン,リリースを調整するボリユーム等のデイジタ
ル化されたデータや、また発音される音色のタブ
レツトスイツチに付加されたデイジタル数(これ
を音色ナンバーという)等のデータが挙げられ
る。前述の各スイツチのデータはタブレツトデー
タメモリ50に記憶される。 第5図aはタブレツトデータメモリ50の内容
を図示している。タブレツトデータメモリ50は
たとえばRAMで構成され、ここでRAMの各番
地にそれぞれスイツチの状態が記憶される。たと
えば、上鍵盤サステイーンタブレツトスイツチ
US(以下USという)がONであれば“1”,の
OFFであれば“0”というように記憶される。 以下LSは下鍵盤サステイーンタブレツト,PS
は足鍵盤サステイーンタブレツト,PSSはパーカ
ツシヨン音(ピアノのような減衰音)サステイー
ンタブレツト,BSは金管木管系の音のサステイ
ーンタブレツト,KLはニーレバー,MAはマリ
ンバのような減衰音を繰返すような振幅変調効果
用のタブレツト,CRはクレツシエンド効果(音
をだんだん強くする)用のタブレツト,SYはシ
ンセサイザタブレツトである。以上のように各タ
ブレツトスイツチの状態がメモリ制御回路55に
よつて記憶される。 次に前述のボリユーム値がボリユーム値メモリ
58に記憶され、ボリユーム値メモリ58の内容
は第5図bに図示される。ここでUSTは上鍵盤
サステイーンタイムを示す。LSTは下鍵盤サス
テイーンタイム,…以下前記と同様である。さら
に、SYATはシンセサイザのアタツクタイムで
あり、SYDTはデイケイタイム,SYSLはサステ
イーンレベル(音の定常レベル),SYRTはリリ
ースタイムを示す。 また音色ナンバーデータがメモリ制御回路55
によつて音色ナンバーメモリ52に書込まれる。
この音色ナンバーはたとえば複数個ある音色のそ
れぞれに付けられたナンバーであり、それらを選
択的に1音色を発音させるような機構のものと
し、ここではそれぞれパーカシヨン音系列PS,
プラス系Bの2系列とする。 次に、バツフアメモリ61の内容は第5図eに
示される。 ここで UF…上鍵盤フルート系 UO… 〃 オーケストラ系(ストリング等の音
色系列) LF…下鍵盤フルート系 LO… 〃 オーケストラ系 PF…足鍵盤フルート系 PO… 〃 オーケストラ系 PS…パーカツシヨン系 B…プラス系(金管木管) MA…マリンバ効果 CR…クレツシエンド効果 SY…シンセサイザ とし、それぞれアタツク,デイケイ,サステイー
ン,リリース,ラウドネスの各データを記憶する
領域をもつている。このバツフアメモリ61は
RAMで構成される。 次に、エンベロープデータ制御回路160を説
明するにあたつて、たとえば第5図eの0番地か
ら順に処理していくものとすると、実行制御回路
40からの制御信号をもとにメモリ制御回路55
はバツフアメモリ61の0番地を指定する。0番
地はUFにおけるアクツクパラメータデータのメ
モリ領域である。 次に、メモリ制御回路55はエンベロープデー
タメモリ読出回路53へ信号を送る。エンベロー
プデータメモリ読出回路53はエンベロープデー
タメモリ54およびエンベロープデータ制御メモ
リ56へアドレス信号を送出する。 エンベロープデータメモリ54の内容は第5図
cに示され、エンベロープデータ制御メモリ56
の内容は第5図dに示される。エンベロープデー
タメモリ54は前述のアドレス信号によつてUF
のアタツクパラメータデータが読み出されデータ
セレクタ60へ送出する。それと同時にエンベロ
ープデータ制御メモリ56からエンベロープデー
タを制御するための信号が読出され、エンベロー
プデータ選択制御回路51へ送られる。この信号
は1ビツトで表わされ、エンベロープデータメモ
リ54に記憶されているデータかまたはボリユー
ム値メモリ58に記憶されるボリユームの値を選
択するための信号であり、この信号が“0”なら
エンベロープデータメモリ54の内容を、“1”
ならばボリユーム値メモリ58の内容を選択する
ように動作する。 エンベロープデータ選択制御回路51は前述の
信号を1つの入力とし、タブレツトデータメモリ
50からのデータをもう1つの入力とする。タブ
レツトデータメモリ50はメモリ制御回路55か
らの信号によつて内容が読出される。エンベロー
プデータ選択制御回路51はたとえばこの2つの
入力の論理積をとりデータセレクタ60へ送る。
たとえばタブレツトデータメモリ50のUSが
“1”であり、エンベロープデータ制御メモリ5
6のUFのアタツクコントロールデータが“0”
であれば、エンベロープデータ選択回路51の出
力信号は“0”となりデータセレクタ60のエン
ベロープデータメモリ54の出力を選択する。こ
のようにして、データセレクタ60はアタツクパ
ラメータデータをバツフアメモリ61に送り、メ
モリ制御回路55からの書込み信号によつてバツ
フアメモリ61内のUFのアクツクパラメータデ
ータの番地にそのデータを書込む。同様にして、
デイケイパラメータ,サステイーンレベル,ラウ
ドネスレベルの各データが書き込まれる。 一方、リリースパラメータ処理の際エンベロー
プデータ制御メモリ56から読出される信号が
“1”であると、エンベロープデータ選択制御回
路51においてタブレツトデータメモリ50から
の信号との論理積が“1”となり、データセレク
タ60は変換回路59のデータを選択する。ポリ
ユーム値メモリ58はメモリ制御回路55によつ
てUSTの値が読み出され変換回路59へデータ
を送る。変換回路59は複数の特性の異なる変換
回路をもつており、メモリ制御回路55によつて
どの特性を使用するかが指定される。このように
して、ボリユーム値メモリ58からのデータは変
換されデータセレクタ60に送られバツフアメモ
リ61に書き込まれる。結果として、UFのリリ
ース時間がボリユームによつてコントロールされ
る。以下UO等のデータが書き込まれる。 一方、パーカツシヨン系およびブラス系に関し
ては音色ナンバーメモリ52の内容の音色ナンバ
ーをメモリ制御回路55によつて読み出しエンベ
ロープデータメモリ読出回路53へ送る。エンベ
ロープデータメモリ読出回路53はこの音色ナン
バーによつてエンベロープデータメモリ54の中
のPSまたはBのどのデータを読出すかを決定す
る。以下前述の方法と同様にデータ処理を行な
う。 タブレツトデータメモリ50内のKLはもし
“1”であれば、たとえばUS,PS,BSが“1”
になるようにエンベロープデータ選択制御回路5
1に信号を送り、各信号と論理和をとるように働
く。このようにしてタブレツトだけではなくニー
レバーによつても減衰時間を制御できる。 また、もしMAが“1”であればUFと同様に
処理を行ない、“0”であればエンベロープデー
タメモリ54内のEFFECT OFFのデータをバツ
フアメモリ61に書き込む。これによつて効果を
付加するか否かを制御する。CRも同様である。
SYが“1”の時バツフアメモリ61へボリユー
ム値メモリ内のSYAT,SYDT,SYSL,SYRT
の各データを変換回路59を介して書込む。 次に第1図のエンベロープ発生回路170から
フエーズデータがメモリ制御回路55へ送られ
る。このフエーズデータと実行制御回路40から
の信号によつてバツフアメモリ61のアドレス指
定が実行される。たとえば、アタツクフエーズの
時はアタツクパラメータデータ,デイケイフエー
ズの時はデイケイパラメータデータのように、バ
ツフアメモリ61内のデータが読み出され、デー
タセレクタ57を介してエンベロープ発生回路1
70へ必要とするデータが時分割的に送られる。 次に、発音可能チヤンネル数以上に鍵盤が押さ
れた場合キーアサイナ130がこれを検出し、エ
ンベロープ発生回路170に接続されている一時
記憶メモリ180から各チヤンネルのフエーズデ
ータを読み出し、フエーズの最も進んだチヤンネ
ルを検出し、そのチヤンネルのエンベロープを計
算するタイミングに同期して要求信号をエンベロ
ープデータ制御回路160内のメモリ制御回路5
5へ送る。メモリ制御回路55はデータセレクタ
57へ高速パラメータデータを選択するように信
号を送る。このようにして、高速度で音の減衰が
終了するようなパラメータデータをエンベロープ
発生器170へ送ることによつてチヤンネルを早
く解除できる。 次にラウドネス制御について説明する。 エンベロープデータメモリ54のラウドネスレ
ベルデータはたとえば8ビツトであらわされ、
MSBをコントロールビツトとし下位の7ビツト
をデータとした時、このコントロールビツトが第
3図bのデータ選択信号になり、下位7ビツトが
ラウドネスレベルデータとなる。もし、このコン
トロールビツトが“1”の時、データ選択回路3
8はラウドネスレベルデータを選択する。次に、
コントロールビツトが0の時、データ選択回路3
8はラウドネスメモリ37の出力を選択する。ラ
ウドネスメモリ37は第1図のキーアサイナ13
0からの周波数情報(あるいは押されている鍵盤
情報でもよい)と音色情報で読出される。この音
色情報はたとえば前述のコントロールビツトが0
の時そのデータの下位の7ビツトに音色情報を記
憶させておけば、音色情報のラインはラウドネス
レベルデータのラインと同一のもので構成でき
る。 なお、実施例ではバツフアメモリ61から読出
された各データはデータセレクタ57を介して第
3図a,bにおけるエンベロープ発生回路170
へ送られ、エンベロープ発生回路170において
ADSRパラメータデータ,サステイーンレベルパ
ラメータ,ラウドネスレベルデータの入力に対し
前述のデータが分配されるわけであるが、ここで
時分割的に送られてきた各データをラツチするラ
ツチ回路が必要であるが、本明細書および図面に
は記述されていない。 以上説明したように、本発明によれば、外部か
らエンベロープ波形の立上りまたは立下りを制御
する場合、スピードパラメータを用いることによ
り幅広いエンベロープの変化レンジを有しかつデ
ジタル情報を圧縮し少ない記憶容量で多くの音色
を発生することができる経済的かつ高性能な電子
楽器を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する電子楽器の概略説明
図、第2図は本発明を適用するエンベロープ発生
器の原理説明図、第3図a,bは本発明を適用す
るエンベロープ発生器の具体例の説明図、第4図
は本発明の要部の構成を示す説明図、第5図a〜
eは第4図の構成の各メモリ内容の具体例を示
し、図中、40は実行制御回路、50はタブレツ
トデータメモリ、51はエンベロープデータ選択
制御回路、52は音色ナンバーメモリ、53はエ
ンベロープデータメモリ読出回路、54はエンベ
ロープデータメモリ、55はメモリ制御回路、5
6はエンベロープデータ制御メモリ、57はデー
タセレクタ、58はボリウム値メモリ、59は変
換回路、60はデータセレクタ、61はバツフア
メモリ、160はエンベロープ制御回路、170
はエンベロープ発生回路を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 押鍵に応じ発生すべきエンベロープ波形を演
    算し形成する電子楽器において、 発生されるエンベロープの時間を外部より変更
    制御する操作子手段120と、 該操作子手段からの出力を前記演算に使用され
    る演算値のビツト数より少ないビツト数のスピー
    ドパラメータに変換する変換手段160,59
    と、 該変換手段からのスピードパラメータを記憶す
    るバツフアメモリ手段160,61と、 該バツフアメモリ手段から出力される前記スピ
    ードパラメータを前記演算に使用される演算値に
    変換するスピードパラメータデコード手段17
    0,23とを設け、 該スピードパラメータデコード手段からの演算
    値に基きエンベロープ波形を時分割で演算し形成
    することを特徴とする電子楽器。 2 前記変換手段は複数の異なる変換特性を有す
    るものであり、前記操作子手段からの出力を音色
    系列に応じ指定された変換特性により前記スピー
    ドパラメータに変換する変換手段であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。
JP62196698A 1987-08-06 1987-08-06 電子楽器 Granted JPS6380297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62196698A JPS6380297A (ja) 1987-08-06 1987-08-06 電子楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62196698A JPS6380297A (ja) 1987-08-06 1987-08-06 電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6380297A JPS6380297A (ja) 1988-04-11
JPH052998B2 true JPH052998B2 (ja) 1993-01-13

Family

ID=16362100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62196698A Granted JPS6380297A (ja) 1987-08-06 1987-08-06 電子楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6380297A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519756A (ja) * 1991-06-29 1993-01-29 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd エンベロープ波形生成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102710A (en) * 1976-02-25 1977-08-29 Nippon Gakki Seizo Kk Functional wave generator for electronic instrument
JPS5559496A (en) * 1978-10-28 1980-05-02 Nippon Musical Instruments Mfg Time function waveform generator
JPS5652800A (en) * 1979-10-05 1981-05-12 Nippon Musical Instruments Mfg Device for setting parameter information for electronic musical instrument

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102710A (en) * 1976-02-25 1977-08-29 Nippon Gakki Seizo Kk Functional wave generator for electronic instrument
JPS5559496A (en) * 1978-10-28 1980-05-02 Nippon Musical Instruments Mfg Time function waveform generator
JPS5652800A (en) * 1979-10-05 1981-05-12 Nippon Musical Instruments Mfg Device for setting parameter information for electronic musical instrument

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6380297A (ja) 1988-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3243821B2 (ja) 電子楽器
US4909119A (en) Musical tone control system with a pedal for adding a musical effect to a musical tone
US4953437A (en) Method and apparatus for digitally generating musical notes
US4195545A (en) Digital touch response circuit of electronic musical instrument
JPH09127941A (ja) 電子楽器
US5637821A (en) Storing and interpolating means for a musical sound generating device
US5248842A (en) Device for generating a waveform of a musical tone
JPS6242515B2 (ja)
US4421003A (en) Envelope generator for electronic musical instruments
JPH052998B2 (ja)
JPH0235316B2 (ja)
GB1586528A (en) Electronic musical instrument of digital processing type
JPS6211357B2 (ja)
JPS6310836B2 (ja)
JPS6380298A (ja) 電子楽器
JP2701177B2 (ja) 楽音発生装置
JP2665326B2 (ja) 電子楽器
JP4205627B2 (ja) 操作子修正装置、操作子修正方法及び操作子修正のためのコンピュータプログラム
JP3261713B2 (ja) 楽音発生装置
JPS6330638B2 (ja)
JP2009186632A (ja) 音律制御方法、音律制御のためのコンピュータプログラム及び音律制御装置。
JPH11109975A (ja) 楽音生成装置及び楽音発生方法
JP2950893B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2638090B2 (ja) 楽音パラメータ制御装置
JP3062569B2 (ja) 電子楽器の楽音周波数変調装置