JPH0529931A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH0529931A
JPH0529931A JP3207346A JP20734691A JPH0529931A JP H0529931 A JPH0529931 A JP H0529931A JP 3207346 A JP3207346 A JP 3207346A JP 20734691 A JP20734691 A JP 20734691A JP H0529931 A JPH0529931 A JP H0529931A
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JP
Japan
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frequency
frequency synthesizer
output
controlled oscillator
phase
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JP3207346A
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Toshimitsu Kobayashi
利光 木林
Yoshifumi Toda
善文 戸田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は周波数シンセサイザに関し、周波数
シンセサイザの周波数切替えの高速化を図ることを目的
とする。 【構成】 周波数可変制御形の制御発振器30の出力に
基づく比較信号と基準発振器31の出力に基づく基準信
号とを位相比較器32で位相比較してその位相差信号を
ループフィルタ33を通して制御発振器30の制御信号
とする位相同期ループで構成される周波数シンセサイザ
において、周波数シンセサイザで合成される各出力周波
数にそれぞれ対応した制御発振器30の制御信号の値に
関するデータを記憶する記憶部34を備え、周波数シン
セサイザの出力周波数を切り替える際に、その前処理と
して切替え後の出力周波数に対応するデータを記憶部3
4から読み出して制御発振器30への制御信号の値がそ
の読み出したデータに応じた値となるようにしておくこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は周波数シンセサイザに係
り、特に出力周波数の値を高速に切り替えることができ
る周波数シンセサイザに関する。
【0002】かかる周波数シンセサイザは例えば自動車
電話機などの周波数源として用いられる。自動車電話機
では、自己が在圏するゾーンでそのゾーンに割り当てら
れた周波数を用いて通信を行っているが、これと共に、
自己が現在どのゾーンに在圏しているかを知るために隣
接ゾーンの電波状況も監視する必要がある。このために
は、自動車電話機側に現ゾーンの他に周囲ゾーンの周波
数をも含めた複数の周波数源が必要となり、この目的を
達成するために一般に周波数シンセサイザが用いられて
いる。一方、例えばTDM方式を用いて通信している場
合、隣接ゾーンの電波状況の監視は、自己が通信に用い
ているタイムスロット以外の短い時間帯に周波数を隣接
ゾーン周波数に次々に切り替えて行うことになる。この
ため周波数シンセサイザとしては、出力周波数を高速に
次々と切り替えできることが必要とされる。
【0003】
【従来の技術】従来の周波数シンセサイザの構成例が図
5に示される。ここではこの周波数シンセサイザを自動
車電話機の周波数源として用いており、この自動車電話
機は待機状態時においてバッテリーパワーセービングを
行う機能を持っている。
【0004】図5において、1は高安定の基準周波数を
発生する基準発振器であり、ここでは例えば12.8M
Hz を発振するものとする。2 は基準発振器1の基準周
波数を分周する基準分周器であり、ここでは12.8M
Hz を25kHz の基準信号fr に分周する。3は位相
比較器であり、後述する比較分周器8からの比較信号f
v と基準分周器2からの基準信号fr の位相比較を行っ
てその位相差信号(位相進み信号と位相遅れ信号)をチ
ャージポンプ4に与える。
【0005】5はループフィルタ部であり、抵抗器5
1、52とキャパシタ53からなる低域フィルタで構成
され、このキャパシタ53の充放電はチャージポンプ4
によって制御される。ループフィルタ部5の出力信号は
制御電圧として電圧制御発振器6に入力される。電圧制
御発振器6はここでは1.5GHz 程度の可変周波数を
発振する回路であり、その発振出力が信号シンセサイザ
の出力信号となると共に、プリスケーラ7を介して比較
分周器8に入力される。プリスケーラ7は電圧制御発振
器6からの1.5GHz 帯の発振周波数を10MHz 程
度の適当な大きさに分周する回路であり、また比較分周
器8はこのプリスケーラ7からの出力信号を25kHz
の比較信号fv に分周する回路である。
【0006】9は強制位相同期回路であり、この強制位
相同期回路9はパワーセーブのONからOFFへの切り
替わり時などの周波数シンセサイザの起動時に、周波数
シンセサイザが所望の出力周波数に高速にロックアップ
するよう制御を行う回路である。具体的には、比較分周
器8の比較信号fv を参照して、基準分周器2の基準信
号fr の位相が比較信号fv の位相に一致するように強
制的に基準分周器2の位相合わせを行う回路である。通
常、パワーセーブのON時には電圧制御発振器6の制御
電圧はパワーセーブONとなる直前の値に保持されるよ
うになっているので、パワーセーブOFFとなった後に
も比較信号fv の周波数は基準信号fr の周波数と同じ
に保たれるが位相差は生じる。強制位相同期回路9はこ
の位相差を強制的にゼロとすることにより周波数シンセ
サイザの引込み時間を短縮するものである。
【0007】上述の回路において、図中の二重線で囲ま
れた回路20、つまり基準分周器2、位相比較器3、チ
ャージポンプ4、比較分周器8、強制位相同期回路9で
構成される回路は、通常、一つのICとして構成されて
おり、このようなIC回路20と基準発振器1、ループ
フィルタ部5、電圧制御発振器6、プリスケーラ7等を
組み合わせて周波数シンセサイザが構成される。
【0008】この周波数シンセサイザでは、IC回路2
0にクロックCLK、データDATA、ストローブ信号
STB、パワーセーブ信号PSが入力されており、この
データDATAにより基準分周器2と比較分周器8の分
周比を変えることで、周波数シンセサイザの出力周波数
を変えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数シンセサ
イザでは、パワーセーブからの復帰時には上述の強制位
相同期回路9により引込みの高速化を実現することがで
きる。しかし、周波数切替えを行う場合、切替えを行っ
てからその目的とする周波数に位相同期ループが周波数
同期および位相同期するまでの時間は、ループフィルタ
の時定数および各部回路の伝達関数等によって決定され
る。この場合、ループフィルタはキャパシタの充放電に
ある程度の時間がかかるため、周波数切替えには時間が
かかる。このため、例えば前述した自動車電話機などに
おいて必要な周波数切替えの高速化の要求を十分満足で
きていなかった。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、周波数シンセサイザ
の周波数切替えの高速化を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明にかかる原
理説明図である。本発明に係る周波数シンセサイザは、
基本的な形態として、周波数可変制御形の制御発振器3
0の出力に基づく比較信号と基準発振器31の出力に基
づく基準信号とを位相比較器32で位相比較してその位
相差信号をループフィルタ33を通して制御発振器30
の制御信号とする位相同期ループで構成される周波数シ
ンセサイザにおいて、周波数シンセサイザで合成される
各出力周波数にそれぞれ対応した制御発振器30の制御
信号の値に関するデータを記憶する記憶部34を備え、
周波数シンセサイザの出力周波数を切り替える際に、そ
の前処理として切替え後の出力周波数に対応するデータ
を記憶部34から読み出して制御発振器30への制御信
号の値がその読み出したデータに応じた値となるように
しておくことを特徴とするものである。
【0012】また本発明に係る周波数シンセサイザは、
他の形態として、上述の基本形態において、前処理にお
ける制御発振器30の制御信号の設定動作はループフィ
ルタ33のキャパシタを充放電することにより行われる
ようにしたものである。
【0013】また本発明に係る周波数シンセサイザは、
他の形態として、上述の各形態において、周囲温度を検
出するための温度センサ35を備え、記憶部34には周
波数シンセサイザの出力周波数対応のデータが各温度別
に記憶されており、周波数シンセサイザの出力周波数の
切替えに際しては、温度センサ35で検出された温度に
対応するデータが記憶部34から読み出されるように構
成したものである。
【0014】また本発明に係る周波数シンセサイザは、
他の形態として、上述の各形態において、ループフィル
タ33の内部電圧を検出する検出部36と、検出部で検
出した内部電圧を記憶部34に書き込む書込み部37と
を備え、記憶部34には、各状態に対応して検出部36
で検出された内部電圧が制御信号対応のデータとして予
め書き込まれるようにしたものである。
【0015】
【作用】周波数切替えを行うに際しては、まず前処理と
して、その切替え先の周波数に対応した制御発振器30
の制御信号に関するデータを記憶部34から読み出し、
制御発振器30の制御信号の値がその切替え先の周波数
に対応した値となるように予め設定しておく。これによ
り周波数引込み時間が短縮され、周波数切替えが高速化
される。
【0016】また温度センサにより周囲温度を検出し、
その温度に対応したデータを記憶部34から読み出すよ
うにすると、周囲温度の違いによる誤差をなくして一層
正確な制御を行える。
【0017】記憶部34へのデータの設定方法として
は、例えば、周波数シンセサイザの各出力周波数に対し
てループフィルタ33の実際の内部電圧を検出部36で
計測し、これを書込み部37により記憶部34に書き込
むことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2には本発明の一実施例としての周波数シンセ
サイザが示される。この周波数シンセサイザは前述同様
に自動車電話機の周波数源として用いられるものであっ
て、パワーセーブ機能を備えている。図中、基準発振器
1、基準分周器2、位相比較器3、チャージポンプ4、
ループフィルタ部5、電圧制御発振器6、プリスケーラ
7、比較分周器8、強制位相同期回路9は前述の従来技
術で説明したものと同じものである。
【0019】従来回路との相違点として、実施例回路
は、制御回路10、ROM11、D/A変換器12、増
幅器13、スイッチ14、15、A/D変換器16、温
度センサ17を備えている。制御回路10にはクロック
CLK、データDATA、ストローブ信号STB、パワ
ーセーブ信号PSが入力されると共に温度センサ17か
ら検出温度値が入力されており、これらに基づいてスイ
ッチ14、15のON/OFFの制御およびROM11
のアドレス指定を行う。
【0020】ROM11はEEPROMなどであり、こ
のROM11には、この周波数シンセサイザにより設定
可能な出力周波数の各値にそれぞれ対応させて、各温度
別に、その周波数を出力している時のループフィルタ部
5内のキャパシタ53の端子電圧値Vc (実質的に電圧
制御発振器6の制御電圧となる)がテーブルの形で記憶
されている。このテーブルの設定の仕方については後に
詳しく述べる。
【0021】このROM11から読み出された端子電圧
データはD/A変換器12を介してアナログ信号に変換
された後、増幅器13とON時のスイッチ14を介して
ループフィルタ部5のキャパシタ53の端子に印加でき
るようになっている。またこのキャパシタ53の端子は
スイッチ15を介してA/D変換器16に接続されてお
り、それによりキャパシタ53の端子電圧値Vc をディ
ジタル信号に変換できるようになっている。このA/D
変換器16からの出力信号はROM11に書込みデータ
として入力される。
【0022】この実施例回路の動作を図4を参照して以
下に説明する。ここで図4は実施例回路の各部信号のタ
イムチャートであり、(a)はデータDATA、(b)
はクロックCLK、(c)はストローブ信号STB、
(d)はパワーセーブ信号PS、(e)はROM11に
入力されるアドレス信号、(f)はスイッチ14のON
/OFFを制御するスイッチ信号SW、(g)はループ
フィルタ部5におけるキャパシタ53の端子電圧値Vc
である。
【0023】この実施例回路の基本的な動作は従来例の
ものと同じである。すなわち、IC回路20に入力され
たデータDATAにより、周波数シンセサイザが所望の
周波数を出力するように基準分周器2および比較分周器
8の分周比が設定される。基準発振器1から出力された
出力信号は基準分周器2により基準信号fr に分周され
て位相比較器3の一方に入力され、またこの位相比較器
3の他方には電圧制御発振器6から出力された出力信号
が比較分周器8により比較信号fv に分周されて入力さ
れる。位相比較器3では入力された2入力信号の位相比
較を行って、その2入力信号の位相差に応じてチャージ
ポンプ4を駆動し、それによりループフィルタ部5のキ
ャパシタ53の充放電を行う。ループフィルタ部5から
出力された出力信号は電圧制御発振器6に制御電圧とし
て加えられ、これにより位相同期ループが形成されて、
位相同期および周波数同期がとられる。
【0024】ここで、周波数を他の値に切り替えるもの
とする。この周波数切替えを行う時には、まずIC回路
20にパワーセーブ信号PSが入力され、これにより周
波数シンセサイザはパワーセーブ状態となる。この後
に、外部からクロックCLK、データDATA、ストロ
ーブ信号STBが入力されると、このデータDATAに
基づき、基準分周器2および比較分周器8には、次に新
たに設定せんとする周波数に応じた分周比が設定され
る。
【0025】これらクロックCLK、データDATA、
ストローブ信号STBは制御回路10にも入力され、こ
れにより制御回路10は、周波数シンセサイザで次に設
定せんとする周波数に対応したループフィルタ部5のキ
ャパシタ53の端子電圧値Vc のデータをROM11か
ら読み出すよう、ROM11に対してアドレス指定す
る。。おな、このデータは温度センサ17からの温度に
対応したものとなるようアドレス指定される。
【0026】これによりROM11からは切替え先の周
波数に対応したデータが読み出され、このデータがD/
A変換器12を介してアナログ値に変換されて増幅器1
3を介してスイッチ14に入力される。このスイッチ1
4は制御回路10からのスイッチ信号SWにより、パワ
ーセーブ中の適当なタイミングでONされ、それにより
ROM11から読み出されたデータがアナログ値に変換
されてスイッチ14を介してループフィルタ部5のキャ
パシタ53の端子に印加されることになる。この結果、
ループフィルタ部5のキャパシタ53の端子電圧値は、
ROM11から読み出されたデータに対応した値に一致
するよう充放電される。この値は、周波数シンセサイザ
が切替え先の周波数で安定した時のキャパシタ53の端
子電圧値(つまり電圧制御発振器6の制御電圧)であ
る。
【0027】次にパワーセーブ信号PSがOFFとなっ
てパワーセーブ状態が解除されると、スイッチ14はO
FFとなり、これによりキャパシタ53はスイッチ14
側の回路からは切り離され、切替え先の周波数に周波数
同期および位相同期するよう通常の動作を開始する。
【0028】このように、実施例回路では、パワーセー
ブ状態にある間に、ループフィルタ部5のキャパシタ5
3に、切替え先の周波数を設定するための電圧制御発振
器6の制御電圧をチャージして電圧制御発振器6の周波
数を合わせてしまい、それからパワーセーブ状態を解除
して、IC回路20内部の強制位相同期回路9によって
即座に位相同期を行っているので、周波数切替えの際の
引込み時間が極めて短時間でよく、周波数切替えの高速
化を図ることができる。
【0029】またこの実施例回路では、温度センサ17
により周囲温度を計測して、周囲温度に応じてループフ
ィルタ部5のキャパシタ53に設定される端子電圧値を
制御しているので、周囲温度の違いに起因するキャパシ
タ53への設定電圧の誤差を低減できる。
【0030】なお、実施例回路のスイッチ14の構成の
仕方としては種々のものがあり、例えば、図3の〔A〕
に示されるように、FETを使用し、周波数を上げる時
はFET1をONにしてループフィルタ部5のキャパシ
タ53を充電し、周波数を下げる時はFET2をONに
してループフィルタ部5のキャパシタ53を放電させ、
切替え時でない時は両方のFET1、FET2をOFF
にして位相同期ループに影響のないように構成する。あ
るいは図3の〔B〕に示されるように、スイッチ素子を
二つ使用し、周波数を切り替える時にスイッチSW4を
ONにしてループフィルタ部5のキャパシタ53を放電
させてその後にOFFにし、スイッチSW3をONにし
て所定の電圧をループフィルタ部5のキャパシタ53に
充電し、切替え時でない時は両方をOFFにして位相同
期ループに影響のないように構成する。
【0031】次に実施例回路におけるROM11へのデ
ータテーブルの設定の仕方について述べる。この設定は
例えば製品出荷時に行われることになる。
【0032】まず、電源を投入し、書込み信号を制御回
路10に与え、それにより制御回路10はROM11を
書込みモードにすると共にスイッチ15をONにする。
いま周波数が例えば1000チャネルあるとすると、1
チャネルから1000チャネルを4チャネル程ずつ順に
設定していき、各々の周波数でのループフィルタ部5の
制御電圧(つまりキャパシタ53の端子電圧)をスイッ
チ15を通してA/D変換器16に入力してここでディ
ジタル値の制御電圧データに変換し、この制御電圧デー
タをROM11に書き込む。この制御電圧データはその
時の出力周波数に対応したアドレス位置に書き込まれ
る。これにより、ROM11内のデータを自動的に書き
込んでいくことができる。
【0033】上述のようなデータ書込み処理を、周囲温
度を変化させて種々の温度対応に行い、各温度対応のR
OMテーブルを作成する。そして前述したように周波数
シンセサイザ動作中は温度センサ17により周囲温度を
検出してその温度に適したROMテーブルを使用して制
御電圧の設定を行う。
【0034】書込みが終了すると、制御回路10はスイ
ッチ15をOFFにして、位相同期ループに影響を与え
ないようにすると共に、ROM11を読出しモードに戻
す。
【0035】本発明の実施にあたっては種々の変形形態
が可能である。例えば上述の実施例では、ROM11に
自動的に制御電圧データを設定する回路(スイッチ1
5、A/D変換器16等)を設けてこの回路によりデー
タ設定を行ったが、もちろん本発明はこれに限られるも
のではなく、上述のような自動設定回路を用いずに、予
め行った実験により出力周波数と制御電圧値と温度の対
応表を作成しておき、この対応表に従ってROM11に
データ書込みを行うものであってもよい。もっとも実施
例のようにして周波数シンセサイザの出力周波数に対応
させて実際のループフィルタ部5の制御電圧を計測しそ
れをROMテーブル化すると、電圧制御発振器6やルー
プフィルタ部5の回路定数などにバラツキがあってもこ
れを吸収することができるので、より正確な制御が可能
となる。
【0036】また上述の実施例では周囲温度による影響
を抑制するための温度センサ17を用いて温度補償を行
うようにしたが、もちろん本発明を実施するにあたって
はかかる温度補償を行わないものであってもよい。
【0037】また上述の実施例は自動車電話機の周波数
源として本発明の周波数シンセサイザを用いたが、これ
に限らず、種々の用途に本発明は適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、周波数シンセサイザの周波数切替えを高速化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例としての周波数シンセサイザ
を示すブロック図である。
【図3】実施例回路におけるスイッチの構成例を示すブ
ロック図である。
【図4】実施例回路における各部信号のタイムチャート
である。
【図5】周波数シンセサイザの従来例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 基準発振器 2 基準分周器 3 位相比較器 4 チャージポンプ 5 ループフィルタ部 6 電圧制御発振器 7 プリスケーラ 8 比較分周器 9 強制位相同期回路 10 制御回路 11 ROM(読出し専用メモリ) 12 D/A変換器 13 増幅器 14、15 スイッチ 16 A/D変換器 17 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数可変制御形の制御発振器(30)
    の出力に基づく比較信号と基準発振器(31)の出力に
    基づく基準信号とを位相比較器(32)で位相比較して
    その位相差信号をループフィルタ(33)を通して該制
    御発振器の制御信号とする位相同期ループで構成される
    周波数シンセサイザにおいて、 周波数シンセサイザで合成される各出力周波数にそれぞ
    れ対応した制御発振器の制御信号の値に関するデータを
    記憶する記憶部(34)を備え、 該周波数シンセサイザの出力周波数を切り替える際に、
    その前処理として切替え後の出力周波数に対応するデー
    タを該記憶部から読み出して該制御発振器への制御信号
    の値がその読み出したデータに応じた値となるようにし
    ておくことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 該前処理における制御発振器の制御信号
    の設定動作は該ループフィルタのキャパシタを充放電す
    ることにより行われる請求項1記載の周波数シンセサイ
    ザ。
  3. 【請求項3】 周囲温度を検出するための温度センサ
    (35)を備え、 該記憶部には周波数シンセサイザの出力周波数対応のデ
    ータが各温度別に記憶されており、 周波数シンセサイザの出力周波数の切替えに際しては、
    該温度センサで検出された温度に対応するデータが該記
    憶部から読み出されるように構成された請求項1または
    2記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 該ループフィルタの内部電圧を検出する
    検出部(36)と、 該検出部で検出した内部電圧を該記憶部に書き込む書込
    み部(37)とを備え、 該記憶部には、各状態に対応して該検出部で検出された
    内部電圧が制御信号対応のデータとして予め書き込まれ
    るよう構成された請求項1〜3の何れかに記載の周波数
    シンセサイザ。
JP3207346A 1991-07-24 1991-07-24 周波数シンセサイザ Withdrawn JPH0529931A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0750579A (ja) * 1993-08-05 1995-02-21 Nec Corp 位相同期ループ回路
JP2009152910A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Renesas Technology Corp 半導体集積回路

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