JPH0529598A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH0529598A
JPH0529598A JP3179212A JP17921291A JPH0529598A JP H0529598 A JPH0529598 A JP H0529598A JP 3179212 A JP3179212 A JP 3179212A JP 17921291 A JP17921291 A JP 17921291A JP H0529598 A JPH0529598 A JP H0529598A
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JP
Japan
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film
silicon nitride
polycrystalline silicon
light
silicon
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Application number
JP3179212A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Tanaka
治彦 田中
Masaaki Nakai
正章 中井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固体撮像素子において、周辺回路の低寄生容量
と高い信頼性を持つ配線形成とを実現しながら、スメア
を抑圧する。 【構成】配線導電膜101と遮光導電膜107とを別の
層で形成する。また、層間絶縁膜102,103の間に
エッチングストッパーとなる層104を設け、画素領域
114内で層間絶縁膜103、112を除去する一方、
周辺回路領域113では層間絶縁膜103を残して厚くす
る。 【効果】配線導電膜101と遮光導電膜107とにそれ
ぞれ最適材料を使える。また、遮光導電膜107の端部
と半導体基板108の表面との間の距離をを小さくする
と共に、周辺回路領域113の層間絶縁膜厚を厚くし、
かつ平坦化処理を十分に行なうことにより、スメアの抑
圧と寄生容量が小さく断線やショートの少ない配線形成
とを両立できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子の特性の
うち、スメアが非常に小さい固体撮像素子を実現する素
子構造及びその製造方法を提供するものである。また、
高速駆動を必要とする高精細対応の固体撮像素子や、撮
像機能を有する回路とその駆動回路や信号処理回路とを
ひとつの素子内に備えた固体撮像素子に対しても有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子の問題点の一つにスメアが
ある。これは、高輝度被写体を撮像した時に被写体の上
下垂直方向に白い帯状の偽信号が現われる現象である。
このようなスメアを抑圧するための従来技術の一例とし
て、特開昭61−24273 号公報に記載の固体撮像素子の画
素部分の断面図を図2に示す。一般に、撮像素子への入
射光は、半導体基板に対し垂直に入射するばかりではな
く斜めに入射する成分を有するが、斜めに入射した光の
場合、垂直CCDを覆う遮光膜202とシリコン基板2
10の表面との間で多重反射を起こしながら熱酸化膜2
01中を進み、垂直CCDの転送チャネルとなる埋め込
み層205に直接到達することがある。このような光に
よって生じた電荷は、スメアの大きな原因となる。この
従来例では、遮光膜202の端部の下の熱酸化膜201
を薄くして、遮光膜202の端部の少なくとも一部とシ
リコン基板210の表面とのあいだの距離209を50
0nm以下に、望ましくは160nm以下になるように
することにより、遮光膜202とシリコン基板210の
表面との間を多重反射しながら侵入する光を抑制し、ス
メアの発生を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において
は、層間絶縁膜厚を小さくすることによって、スメアの
発生の防止を図っているが、実際の撮像素子に適用する
上では以下のような問題点の解決が必要である。
【0004】第一に、配線導電膜と遮光導電膜とでは最
適な材料が異なる。例えば、この種の材料として最も一
般的なAlにおいては、配線導電膜材料としてSiを含
んだAlが用いられるが、遮光導電膜材料としてはSi
を含まないAlの方が適している。これは、Al中に析
出したSiが光の通過路となるため、純粋なAlの方が
光の透過率が小さいためである。
【0005】第二に、配線導電膜と遮光導電膜とでは、
層間絶縁膜に対する要求も異なる。まず、従来例にも示
されているように、遮光導電膜下の層間絶縁膜はスメア
防止のため十分に薄くなっていなければならない。ま
た、図3に示すように、垂直CCDのゲート電極301
近傍の層間絶縁膜、すなわち遮光導電膜302の端部下
の層間絶縁膜303の膜厚は、層間絶縁膜の平坦化処理
無しのとき(図3(a))の膜厚306に比べ、平坦化処理
を行なったとき(図3(b))の膜厚307の方が大き
くなり、スメアの抑圧が困難になってしまう。このた
め、遮光導電膜の存在している領域では層間絶縁膜の平
坦化を極力避けなければならない。
【0006】一方、配線導電膜下の層間絶縁膜は、コン
タクトホール形成に支障のない範囲で十分に厚くする必
要がある。なぜなら、もしも層間絶縁膜が薄い場合、ゲ
ート電極と配線導電膜との間の容量が大きくなるため、
垂直CCDのおよそ1000倍程度の高速転送を必要と
する水平CCDの駆動を行うことが困難になったり、高
速駆動時の消費電力や発熱が増大するからである。ま
た、出力アンプの寄生容量も増大するため、ランダム雑
音増加による撮像素子のS/N比低下などの問題じる。
これらの問題は、NTSC素子の数倍の高速転送と周波
数帯域幅を必要とする高精細対応の撮像素子において顕
著となる。さらに、配線導電膜の存在している領域で
は、配線同士のショートやマイグレーションによる断線
を防止するために、配線下の層間絶縁膜は十分に平坦化
されなくてはならない。この要求は、撮像素子上にその
駆動回路を設けたり、あるいは画像信号を処理する回路
(たとえばA/D変換回路,画像信号中のエッジを検出
する回路など)を作ることにより、受光部以外の回路規
模が大きくなり配線領域が増加するにつれて重要なもの
となってくる。
【0007】以上をまとめると、 (1) 配線導電膜と遮光導電膜とに異なる材料を使用す
る。
【0008】(2) 配線導電膜下の層間絶縁膜は十分に厚
くかつ平坦化され、遮光導電膜下の層間絶縁膜は十分に
薄くかつ平坦化されていない状態にする。
【0009】という要求を少なくとも一つ以上満たし得
る素子構造、製造方法である必要がある。しかるに、前
記従来例はこのような点に関する配慮が十分ではなかっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の技術課題を解決す
るためには、次のようにすればよい。すなわち、半導体
基板上に、少なくとも、 (1) 入射光を光電変換して信号電荷を作り出す複数の受
光蓄積部 (2) 該信号電荷の転送部 (3) 該信号電荷の検出及び増幅回路 の3つを備えた固体撮像素子において、 (a) 全てのゲート電極よりも上層でかつ配線導電膜と遮
光導電膜の双方よりも下層、又は全てのゲート電極より
も上層でかつ遮光と配線とを兼ねた導電膜よりも下層。
【0011】(b) 全てのゲート電極及び配線導電膜より
も上層でかつ遮光導電膜よりも下層のいずれかを満たす
ような領域に窒化シリコンまたは多結晶シリコン膜が存
在し、かつ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の
上層に存在する層間絶縁膜がシリコン酸化膜を含み、か
つ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直上の層
がシリコン酸化膜であるようにするか、もしくは、前記
3つの要素を備えた固体撮像素子の製造方法において、 (イ)全てのゲート電極より上層に窒化シリコン膜または
多結晶シリコン膜を被着する工程。
【0012】(ロ)(イ)の窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜の直上にシリコン酸化膜を堆積する工程。
【0013】(ハ)(イ)の窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜よりも上層に配線導電膜を形成する工程。
【0014】(ニ)少なくとも該受光蓄積部の全てもしく
はその一部の領域において、(イ)の窒化シリコン膜また
は多結晶シリコン膜をエッチングストッパーとして、該
窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の上層に存在
し、かつ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
上にシリコン酸化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチし
て全て除去する工程。
【0015】(ホ)(ニ)の後で、遮光導電膜を形成する工
程。
【0016】(ヘ)全てのゲート電極及び全ての配線導電
膜より上層に窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜を
被着する工程。
【0017】(ト)(ヘ)の窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜の直上にシリコン酸化膜を堆積する工程。
【0018】(チ)少なくとも該受光蓄積部の全てもしく
はその一部の領域において、(ヘ)の窒化シリコン膜また
は多結晶シリコン膜をエッチングストッパーとして、該
窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の上層に存在
し、かつ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
上にシリコン酸化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチし
て全て除去する工程。
【0019】(リ)(チ)の後で、遮光導電膜を形成する工
程。
【0020】(ヌ)全てのゲート電極よりも上層に窒化シ
リコン膜または多結晶シリコン膜を被着する工程。
【0021】(ル)(ヌ)の窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜の直上にシリコン酸化膜を堆積する工程。
【0022】(ヲ)少なくとも該受光蓄積部の全てもしく
はその一部の領域において、(ヌ)の窒化シリコン膜また
は多結晶シリコン膜をエッチングストッパーとして、該
窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の上層に存在
し、かつ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
上にシリコン酸化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチし
て全て除去する工程。
【0023】(ワ)(ヲ)の後で、遮光と配線とを兼ねた導
電膜を形成する工程。
【0024】のうち、(イ)−(ホ)又は(ヘ)−(リ)又は
(ヌ)−(ワ)のいずれか一組の工程を含むようにすれば良
い。
【0025】
【作用】上記手段に基づく固体撮像素子においては、配
線導電膜と遮光導電膜を別の層で作ることができるた
め、それぞれに対し最適な材料を用いることができ、ス
メアの少ない固体撮像素子を実現できる。また、受光蓄
積部の全てもしくはその一部の領域において、窒化シリ
コン膜または多結晶シリコン膜をエッチングストッパー
として、該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の上
層に存在し、かつシリコン酸化膜を含む層間絶縁膜をエ
ッチして全て除去する工程を含めることにより、遮光を
必要とする領域に於ける遮光導電膜下の層間絶縁膜厚を
小さくできるのに対し、それ以外の領域では配線導電膜
下の層間絶縁膜厚を十分に大きくして配線導電膜とゲー
ト電極との間の容量を小さくできると共に、平坦化処理
を十分に行なうことができる。この結果、スメアを抑圧
しつつ高速駆動や低雑音化を可能とし、しかも配線間の
ショートや断線を防止することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例の断面図を図1
に示す。この図では、第一導電型の半導体基板108の
中に第二導電型の拡散層106,109,110が形成
されており、拡散層106は、信号電荷の検出、増幅に
必要なMOSトランジスタのソース或はドレイン、拡散
層109は、入射光を光電変換して生じた信号電荷を蓄
える受光蓄積部、拡散層110は信号電荷を転送する垂
直転送CCDの転送チャネルとなる。更に、ゲート絶縁
膜115を介して垂直転送CCDを駆動するゲート電極
111があり、拡散層110とゲート電極111とで垂
直転送CCDを構成する。また、ゲート絶縁膜116を
介して信号電荷の検出、増幅を行なうためのMOSトラ
ンジスタのゲート電極105が形成されている。領域1
14は少なくとも受光蓄積部と垂直転送CCDとを含む
画素領域を示し、領域113は、少なくとも信号電荷の
検出及び増幅回路及び水平転送CCDを含む周辺回路領
域を表す。ただし、水平転送CCDは図1の中では省略
されている(以下の記述の中の周辺回路領域についても
同様)。ゲート電極105、111の上には第1の層間
絶縁膜102が堆積されており、更にその上層には窒化
シリコン膜又は多結晶シリコン膜104が堆積されてい
る。周辺回路領域113においては、その上層に第2の
層間絶縁膜103,配線導電膜101,第3の層間絶縁
膜112,遮光導電膜107が形成され、配線導電膜1
01はコンタクトホール117を介してゲート電極10
5と電気的に接続されている。一方画素領域114にお
いては、窒化シリコン膜又は多結晶シリコン膜104の
直上に遮光導電膜107が形成され、垂直転送CCDを
覆うと共に、受光蓄積部の開口領域118を規定してい
る。
【0027】本実施例では、全てのゲート電極よりも上
層でかつ配線導電膜と遮光導電膜の双方よりも下層に窒
化シリコン膜または多結晶シリコン膜104を存在させ
ており、この窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜1
04をエッチングストッパーとして、窒化シリコン膜ま
たは多結晶シリコン膜104の上層に存在してシリコン
酸化膜を含む層間絶縁膜を安定して取り除くことが可能
となる。この結果、配線導電膜101と遮光導電膜10
7とを同じ層で形成した場合には、第2の層間絶縁膜1
03の分だけ、また、配線導電膜101と遮光導電膜1
07とを別の層で形成した場合、即ち、配線導電膜と遮
光導電膜にそれぞれ最適な材料を用いたような場合に
は、第2の層間絶縁膜103の分と配線導電膜101と
遮光導電膜107との間に形成する必要のある第3の層
間絶縁膜112の分だけ遮光導電膜107の端部と半導
体基板108の表面との間の膜厚を小さくすることがで
き、最終的に、遮光導電膜107の端部と半導体基板1
08の表面との間に存在する膜は第1の層間絶縁膜10
2と窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜104のみ
となる。このように、配線導電膜と遮光導電膜とを別の
層で形成した場合でも遮光導電膜107の端部と半導体
基板108の表面との間の間隔を充分小さくできるの
で、配線導電膜と遮光導電膜にそれぞれ最適な材料を用
いることが可能となり、スメアの効果的な防止と、断線
を起こしにくくしかも良好なコンタクト特性を持つ配線
導電膜形成とを両立できる。
【0028】また、配線導電膜101と半導体基板10
8の表面又は配線導電膜101とゲート電極105との
間の膜厚は、遮光導電膜107の端部と半導体基板10
8の表面との間の膜厚にくらべて第2の層間絶縁膜10
3の分だけ大きくなっており、画素領域114の遮光導
電膜107の端部と半導体基板108の表面との間隔を
小さくしてスメアを抑圧しながら、周辺回路領域113
における配線導電膜101とゲート電極105や拡散層
106との間の寄生容量を減らすことができる。
【0029】更には、第1の層間絶縁膜102に対して
は平坦化処理を行なわず、第2の層間絶縁膜103に対
してのみ平坦化処理を行なうことにより、周辺回路領域
113の配線導電膜101下の層間絶縁膜を充分に平坦化
しながら画素領域114の遮光導電膜107下の層間絶
縁膜は平坦化しない状態にできるため、スメアを抑圧し
つつ配線のショートや断線を防止する上で好ましい形状
が実現できる。
【0030】なお、周辺回路領域113内にある遮光導
電膜107は、周辺回路領域の遮光のために残している
が、フィルターなどの別の手段で遮光を行なうことによ
り、この周辺回路領域113内に遮光導電膜107のな
い構造とすることも可能である。
【0031】次に、本発明の第2の実施例の断面図を図
4〜図11に示す。図4は、半導体基板408内に光電
変換,信号電荷の蓄積,転送,検出,増幅等に関わる拡
散層402,406,407及びゲート電極401,4
05を全て形成した状態を示している。
【0032】次に、この上に第1の層間絶縁膜409
を、たとえば常圧もしくは低圧CVD法により50nm
〜400nm程度シリコン酸化膜を堆積することにより
形成する(図5)。この場合、リンがドープされたシリ
コン酸化膜でも良い(以下、常圧CVD法により堆積さ
れたリンを含むシリコン酸化膜をPSG膜と記する)。
さらに、周辺回路領域412に配線導電膜410を、た
とえばSiを1%程度含んだAlをスパッタ法などによ
り300nm〜1000nm程度堆積してパターニング
することにより形成する。このとき、必要な部分にはコ
ンタクトホール411を開けて配線導電膜と拡散層やゲ
ート電極との接続を行なう(図6)。なお、配線導電膜
410は、WやWのシリサイドなどでも良い。
【0033】そして、全面に窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜414を、たとえば窒化シリコン膜の場合
はプラズマを用いたCVD法(以下、これにより形成し
た窒化シリコン膜をp−SiN膜と記す)や低圧CVD
法(以下、これにより形成した窒化シリコン膜をSi3
4膜と記す)により、また多結晶シリコン膜の場合は
スパッタ法などにより10nm〜400nm程度堆積す
る(図7)。ただし、配線導電膜410がAlのように
融点の低い金属の場合には、窒化シリコン膜414は低温
で堆積できるp−SiN膜でなければならない。
【0034】次に、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜414の上層にシリコン酸化膜を含む第2の層間絶
縁膜415を、たとえばプラズマを用いたCVD法によ
るシリコン酸化膜(以下、この膜をp−SiO膜と記
す)やPSG膜、あるいはこれらの多層膜を200nm
〜1000nm程度堆積することにより形成する(図
8)。この多層膜には窒化シリコン膜または多結晶シリ
コン膜が含まれていてもかまわないが、窒化シリコン膜
または多結晶シリコン膜414の直上の層はシリコン酸
化膜からなるものでなくてはならない。
【0035】次に、周辺回路領域412を覆うレジスト
416をパターニングする。このとき、レジスト416
は、少なくとも周辺回路領域412内にある配線導電膜
410を全て覆っていなくてはならない。そして、レジス
ト416のついた状態で画素領域413内に存在する第
2の層間絶縁膜415をエッチングにより除去する(図
9)。ここでは、窒化シリコン膜または多結晶シリコン
膜414の直上の層はシリコン酸化膜からなっているの
で窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜414がエッ
チングストッパーとなり、安定して第1の層間絶縁膜4
09と窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜414の
みを残すことができる。特に、膜414が窒化シリコン
膜である場合には、これを残すことにより、窒化シリコ
ン膜表面での光の反射を低減でき、感度を向上させるこ
とができる。
【0036】さらに、遮光導電膜417を、たとえばA
lをスパッタ法などにより100nm〜1000nm程
度堆積してパターニングすることにより形成する(図1
0)。
【0037】このような製造方法をとることにより、配
線導電膜よりも上層でかつ遮光導電膜よりも下層に窒化
シリコン膜または多結晶シリコン膜が存在する構造とな
る。そして、配線導電膜と遮光導電膜とを異なる材料で
形成することができ、配線と遮光それぞれに最も適した
材料を用いることができる。また、遮光導電膜417と
半導体基板418の表面との距離は、このような製造方
法をとらない場合に比べ、第2の層間絶縁膜415の分
だけ小さくなっており、周辺回路領域412における寄
生容量の増加を防ぎつつスメアを抑圧するうえで好まし
い構造になっている。
【0038】なお、周辺回路領域412内にある遮光導
電膜417は、周辺回路領域の遮光のために残している
が、フィルターなどの別の手段で遮光を行なうことによ
り、この周辺回路領域412内にある遮光導電膜417
を除去することも可能である。
【0039】また、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜414を画素領域413内で除去することも可能で
ある。このためには、図9の段階で、レジスト416も
しくはレジスト416でパターニングされた第2の層間
絶縁膜415をマスクとして窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜414をエッチングして除去すれば良い
(図11)。こうすることにより、遮光導電膜417と
半導体基板418の表面との距離は、窒化シリコン膜ま
たは多結晶シリコン膜414の分だけさらに小さくな
り、スメアの抑圧に効果的である。
【0040】本発明の第3の実施例の断面図を図12〜
図20に示す。図12は、半導体基板1208内に光電
変換、信号電荷の蓄積、転送、検出、増幅等に関わる拡
散層1202,1206,1207及びゲート電極12
01,1205を全て形成した状態を示している。
【0041】次に、この上に第1の層間絶縁膜1209
を、たとえばPSG膜もしくは低圧CVD法によるシリ
コン酸化膜を50nm〜400nm程度堆積することに
より形成する(図13)。
【0042】そして、全面に窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜1214を、たとえば窒化シリコン膜の場
合はp−SiN膜あるいはSi34膜を、また多結晶シ
リコン膜の場合はスパッタ法などにより10nm〜40
0nm程度堆積する(図14)。
【0043】次に、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜1214の上層にシリコン酸化膜を含む第2の層間
絶縁膜1215を、たとえばp−SiO膜やPSG膜や
低圧CVD法によるシリコン酸化膜を、あるいはこれら
の多層膜を100nm〜500nm程度堆積することに
より形成する(図15)。
【0044】この多層膜には窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜が含まれていてもかまわないが、窒化シリ
コン膜または多結晶シリコン膜1214の直上の層はシ
リコン酸化膜からなるものでなくてはならない。
【0045】さらに、周辺回路領域1212に配線導電
膜1210を、たとえばSiを1%程度含んだAlをス
パッタ法などにより300nm〜1000nm程度堆積
してパターニングすることにより形成する。このとき、
必要な部分にはコンタクトホール1211を開けて配線
導電膜と拡散層やゲート電極との接続を行なう(図1
6)。なお、配線導電膜1210は、WやWのシリサイ
ドなどでも良い。
【0046】次に、第3の層間絶縁膜1216を、たと
えばpーSiO膜やPSG膜、あるいはこれらの多層膜
を200nm〜1000nm程度堆積することにより形
成する(図17)。
【0047】次に、周辺回路領域1212を覆うレジス
ト1217をパターニングする。このとき、レジスト1
217は、少なくとも周辺回路領域1212内にある配
線導電膜1210を全て覆っていなくてはならない。そ
して、レジスト1217のついた状態で画素領域121
3内に存在する第2の層間絶縁膜1215及び第3の層
間絶縁膜1216をエッチングにより除去する(図1
8)。
【0048】ここでは、窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜1214の直上の層はシリコン酸化膜からなっ
ているので窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜12
14がエッチングストッパーとなり、安定して第1の層
間絶縁膜1209と窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜1214のみを残すことができる。特に、膜1214が
窒化シリコン膜である場合には、これを残すことによ
り、窒化シリコン膜表面での光の反射を低減でき、感度
を向上させることができる。
【0049】さらに、遮光導電膜1217を、たとえば
Alをスパッタ法などにより300nm〜1000nm
程度堆積してパターニングすることにより形成する(図
19)。
【0050】このような製造方法をとることにより、全
てのゲート電極よりも上層でかつ配線導電膜と遮光導電
膜の双方よりも下層に窒化シリコン膜または多結晶シリ
コン膜が存在する構造となる。そして、配線導電膜と遮
光導電膜とを異なる材料で形成することができ、配線と
遮光それぞれに最も適した材料を用いることができる。
また、遮光導電膜1217と半導体基板1208の表面
との距離は、このような製造方法をとらない場合に比
べ、第2の層間絶縁膜1215及び第3の層間絶縁膜1
216の分だけ小さくなっており、周辺回路領域121
2における寄生容量の増加を防ぎつつスメアを抑圧する
うえで好ましい構造になっている。
【0051】さらには、第1の層間絶縁膜1209に対
しては平坦化処理を行なわず、第2の層間絶縁膜121
5に対してのみ平坦化処理を行なうことにより、周辺回
路領域1212の配線導電膜1210下の層間絶縁膜を
充分に平坦化しながら画素領域1213の遮光導電膜1
217下の層間絶縁膜は平坦化しない状態にできるた
め、スメアを抑圧しつつ配線のショートや断線を防止す
る上で好ましい形状が実現できる。この目的のために
は、たとえば第2の層間絶縁膜1215を常圧CVD法に
より堆積されたボロンとリンを含むシリコン酸化膜(以
下、このシリコン酸化膜をBPSG膜と記する)を用い
て形成するようにする。BPSG膜は比較的低温(75
0℃〜900℃)でのグラスフローにより良く平坦化さ
れると共に、フッ酸を含むエッチング液によるウエット
エッチ速度も早く、第2の層間絶縁膜1215の除去に
都合がよい。
【0052】なお、周辺回路領域1212内にある遮光
導電膜1217は、周辺回路領域の遮光のために残して
いるが、フィルターなどの別の手段で遮光を行なうこと
により、この周辺回路領域1212内にある遮光導電膜
1217を除去することも可能である。
【0053】また、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜1214を画素領域1213内で除去することも可
能である。このためには、図18の段階で、レジスト12
17もしくはレジスト1217でパターニングされた第2
の層間絶縁膜1215及び第3の層間絶縁膜1216を
マスクとして窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜1
214をエッチングして除去すれば良い(図20)。こ
うすることにより、遮光導電膜1217と半導体基板1
208の表面との距離は、窒化シリコン膜または多結晶
シリコン膜1214の分だけさらに小さくなり、スメア
の抑圧に効果的である。
【0054】本発明の第4の実施例の断面図を図21〜
図27に示す。図21は、半導体基板2108内に光電
変換,信号電荷の蓄積,転送,検出,増幅等に関わる拡
散層2102,2106,2107及びゲート電極21
01,2105を全て形成した状態を示している。
【0055】次に、この上に第1の層間絶縁膜2109
を、たとえばPSG膜もしくは低圧CVD法によるシリ
コン酸化膜を50nm〜400nm程度堆積することに
より形成する(図22)。
【0056】そして、全面に窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜2114を、たとえば窒化シリコン膜の場
合はpーSiN膜あるいはSi34膜を、また多結晶シ
リコン膜の場合はスパッタ法などにより10nm〜40
0nm程度堆積する(図23)。
【0057】次に、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜2114の上層にシリコン酸化膜を含む第2の層間
絶縁膜2115を、たとえばpーSiO膜やPSG膜や
低圧CVD法によるシリコン酸化膜を、あるいはこれら
の多層膜を100nm〜500nm程度堆積することによ
り形成する(図24)。
【0058】この多層膜には窒化シリコン膜または多結
晶シリコン膜が含まれていてもかまわないが、窒化シリ
コン膜または多結晶シリコン膜2114の直上の層はシ
リコン酸化膜からなるものでなくてはならない。
【0059】次に、周辺回路領域2112を覆うレジス
ト2116をパターニングする。そして、レジスト21
16のついた状態で画素領域2113内に存在する第2
の層間絶縁膜2115をエッチングにより除去する(図
25)。ここでは、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜2114の直上の層はシリコン酸化膜からなってい
るので窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜2114
がエッチングストッパーとなり、安定して第1の層間絶
縁膜2109と窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜
2114のみを残すことができる。特に、膜2114が
窒化シリコン膜である場合には、これを残すことによ
り、窒化シリコン膜表面での光の反射を低減でき、感度
を向上させることができる。
【0060】さらに、配線と遮光とを兼ねた導電膜21
17を、たとえばSiを1%程度含んだAlをスパッタ
法などにより300nm〜1000nm程度堆積してパ
ターニングすることにより形成する(図26)。この導
電膜2117は、周辺回路領域2112においては配線
として働き、必要な部分にはコンタクトホール2111を開
けて拡散層やゲート電極との接続を行なう一方、画素領
域2113においては、遮光導電膜として働く。なお、
配線と遮光とを兼ねた導電膜2117は、WやWのシリ
サイドなどでも良い。
【0061】このような製造方法をとることにより、全
てのゲート電極よりも上層でかつ配線と遮光とを兼ねた
導電膜よりも下層に窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜が存在する構造となる。そして、配線と遮光とを兼
ねた導電膜2117と半導体基板2108の表面との距
離は、このような製造方法をとらない場合に比べ、第2
の層間絶縁膜2115の分だけ小さくなっており、周辺
回路領域2112における寄生容量の増加を防ぎつつス
メアを抑圧するうえで好ましい構造になっている。
【0062】さらには、第1の層間絶縁膜2109に対
しては平坦化処理を行なわず、第2の層間絶縁膜211
5に対してのみ平坦化処理を行なうことにより、周辺回
路領域2112内にある配線と遮光とを兼ねた導電膜2
117下の層間絶縁膜を充分に平坦化しながら画素領域
1213内にある配線と遮光とを兼ねた導電膜2117下の
層間絶縁膜は平坦化しない状態にできるため、スメアを
抑圧しつつ配線のショートや断線を防止する上で好まし
い形状が実現できる。この目的のためには、たとえば第
2の層間絶縁膜2115をBPSG膜を用いて形成する
ようにすると良い。
【0063】なお、周辺回路領域2112内の遮光は、
配線と遮光とを兼ねた導電膜2117よりも上層に周辺回路
領域2112内のみ遮光導電膜を形成したり、フィルタ
ーなどの手段により行なうことが可能である。
【0064】また、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜2114を画素領域2113内で除去することも可
能である。このためには、図25の段階で、レジスト21
16もしくはレジスト2116でパターニングされた第2
の層間絶縁膜2115をマスクとして窒化シリコン膜ま
たは多結晶シリコン膜2114をエッチングして除去す
れば良い(図27)。こうすることにより、画素領域2
113内にある配線と遮光とを兼ねた導電膜2117と
半導体基板2108の表面との距離は、窒化シリコン膜
または多結晶シリコン膜2114の分だけさらに小さく
なり、スメアの抑圧に効果的である。
【0065】ここまで述べてきた実施例においては、周
辺回路領域における配線導電膜とゲート電極や拡散層と
の接続に用いられるコンタクトホール内部の側壁には窒
化シリコン膜が露出していた。このことは、図28に示
すような問題点を生ずる場合がある。同図は、半導体基
板2805内に拡散層2804を形成した後、第1の層
間絶縁膜2803,窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜2802,第2の層間絶縁膜2801を堆積し、さ
らに配線導電膜と拡散層2804との接続を行なうため
のコンタクトホール2806を形成したところである。
このとき、拡散層2804の表面に付着しているシリコ
ン酸化膜などの物質を除去し良好なコンタクト特性を実
現するために、配線導電膜を堆積する直前にフッ酸系の
液を含むエッチング液によりウエットエッチを行なうの
が一般的であるが、このウエットエッチの量によって
は、第1の層間絶縁膜2803及び第2の層間絶縁膜28
01がサイドエッチされ、図28に示すように窒化シリコ
ン膜または多結晶シリコン膜2802がコンタクトホー
ル内部に突出してオーバーハング形状を呈することがあ
る。このようなオーバーハング形状がコンタクトホール
内部に生ずると、配線導電膜がコンタクトホール内部で
断線を起こしてしまうため問題となる。以下、このよう
な問題を防止するための本発明の第5の実施例を図29
〜図35に示す。
【0066】図29は、半導体基板2908内に光電変
換,信号電荷の蓄積,転送,検出,増幅等に関わる拡散
層2902,2906,2907及びゲート電極290
1,2905を形成した後、さらにその上に第1の層間
絶縁膜2909を、たとえばPSG膜もしくは低圧CV
D法によるシリコン酸化膜を50nm〜400nm程度
堆積することにより形成し、そして全面に窒化シリコン
膜または多結晶シリコン膜2914を、たとえば窒化シ
リコン膜の場合はpーSiN膜あるいはSi34膜を、
また多結晶シリコン膜の場合はスパッタ法などにより1
0nm〜400nm程度堆積した状態を示している。
【0067】次に、周辺回路領域2912内のコンタク
トホールの直径よりも大きな開口パターンを持ち、その
開口の端が全てのコンタクトホールと重ならないような
パターンのレジスト2910を形成する(図30)。
【0068】さらに、このレジスト2910をマスクと
して窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜2914を
エッチし、コンタクトホール形成位置2915に存在す
る窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜2914を除
去する(図31)。
【0069】次に、窒化シリコン膜または多結晶シリコ
ン膜2914の上に第2の層間絶縁膜2916を、たと
えばpーSiO膜やPSG膜や低圧CVD法によるシリ
コン酸化膜あるいはこれらの多層膜を100nm〜50
0nm程度堆積することにより形成する(図32)。こ
の多層膜には窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜が
含まれていてもかまわないが、窒化シリコン膜または多
結晶シリコン膜2914の直上の層はシリコン酸化膜からな
るものでなくてはならない。
【0070】次に、周辺回路領域2912を覆うレジス
ト2917をパターニングする。そして、レジスト29
17のついた状態で画素領域2913内に存在する第2
の層間絶縁膜2916を窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜2914をエッチングストッパーとしてエッチ
ングにより除去する(図33)。
【0071】さらに、配線と遮光とを兼ねた導電膜29
18を、たとえばSiを1%程度含んだAlをスパッタ
法などにより300nm〜1000nm程度堆積してパ
ターニングすることにより形成する(図34)。この導
電膜2918は、周辺回路領域2912においては配線
として働き、必要な部分にはコンタクトホール2920を開
けて拡散層やゲート電極との接続を行なう一方、画素領
域2913においては、遮光導電膜として働く。なお、
配線と遮光とを兼ねた導電膜2918は、WやWのシリ
サイドなどでも良いのはいうまでもない。
【0072】このような製造方法をとることにより、コ
ンタクトホール2920内部の側壁に窒化シリコン膜ま
たは多結晶シリコン膜2914が露出しないため、図2
8で生じたような問題を解決でき、かつ本発明のその他
の利点はそのまま保たれる。また、この他の実施例と同
様に、窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜2914を画
素領域2913内で除去することも可能である。このた
めには、図33の段階で、レジスト2917もしくはレ
ジスト2917でパターニングされた第2の層間絶縁膜
2916をマスクとして窒化シリコン膜または多結晶シ
リコン膜2914をエッチングして除去すれば良い(図3
5)。
【0073】なお、図29から図35に示した例におい
ては配線と遮光とを兼ねた導電膜を用いた場合で説明し
たが、配線導電膜と遮光導電膜とを別層で形成した場合
でも全く同じ効果が得られることはいうまでもない。
【0074】本発明で示した構造においては、例えば図
1に示すように、周辺回路領域113における半導体基板
108の表面から遮光導電膜107の表面までの厚さ
は、画素領域114における半導体基板108の表面か
ら遮光導電膜107の表面までの厚さよりも大きい。こ
れは、図26や図27のように、遮光導電膜を配線導電
膜で兼ねている場合でも同じことが言える。このため、
例えば図1に示す断面の素子に有機物質3611(例え
ば、カラー対応の撮像素子に用いられる色フィルタや、
入射光を集光して感度を向上するためマイクロレンズ)
を塗布,形成すると、図36に示すように、周辺回路領
域3613と画素領域3614との間に段差3620が
生じる。この段差の影響により、有機物質3611は、
段差の近傍において、その膜厚や形状が下地が平坦な場
合のそれとは異なる遷移領域3621が生じる。従って、こ
のような遷移領域3621に光感度を持つ画素を配置す
ると、この領域では光の透過率の違いによる感度ばらつ
きや、マイクロレンズの集光性能低下,集光方向のずれ
などにより、感度やスメアの劣化が起こる。このような
問題点を防止するには、段差から一定の距離以内にある
画素を光感度を持たない画素(たとえばオプティカルブ
ラックなどのダミー画素)とし、これより離れたところ
にある画素を真に光感度を持つ画素とすればよい。
【0075】実際の撮像素子では、遷移領域3621の
幅は約2μmの段差に対して段差の端から10μm程度
である。従って、段差の高さの5倍程度の幅を遷移領域
と考えて、この領域には光感度を持たないダミーの画素
を配置すれば良い。
【0076】撮像素子の方式としてフレームインターラ
イントランスファー方式をとった場合、垂直転送CCD
の転送速度を早めるために、垂直転送CCDのゲート電
極に配線導電膜を並列に接続することにより垂直転送C
CDの時定数を下げる手法がある。このような手法と本
発明の構造、製造方法とは両立する。すなわち、図21
〜図27に示した実施例において、画素領域2113で
配線と遮光とを兼ねた導電膜2117を垂直転送CCD
のゲート電極2105に接続すれば、垂直転送CCDの
シャント配線と遮光とを兼ねて用いることができ、本発
明の持つ利点をなんら損なうことなくフレームインター
ライントランスファー方式にも適用できる。
【0077】また、本発明の素子構造,製造方法は、半
導体基板内に作られる拡散層構造には依存しない。した
がって、本発明の効果を実現する上で、本実施例に掲げ
た半導体基板内の拡散層構造に限定されることはない。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、配線導電膜と遮光導電
膜を別の層で作ることができるためそれぞれに対し最適
な材料を用いることができ、また、遮光を必要とする画
素領域に於ける遮光導電膜下の層間絶縁膜厚を小さくで
きるのに対し、周辺回路領域では配線導電膜下の層間絶
縁膜厚を十分に大きくして配線導電膜とゲート電極との
間の容量を小さくできると共に、平坦化処理を十分に行
なうことができる。この結果、低スメア、低雑音でかつ
高速駆動が可能であり、しかも配線間のショートや断線
が少なく信頼性の高い固体撮像素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】一従来例の断面図。
【図3】層間絶縁膜の平坦化と遮光性の関係を示す断面
図。
【図4】本発明の第2の実施例の断面図。
【図5】本発明の第2の実施例の断面図。
【図6】本発明の第2の実施例の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例の断面図。
【図8】本発明の第2の実施例の断面図。
【図9】本発明の第2の実施例の断面図。
【図10】本発明の第2の実施例の断面図。
【図11】本発明の第2の実施例の断面図。
【図12】本発明の第3の実施例の断面図。
【図13】本発明の第3の実施例の断面図。
【図14】本発明の第3の実施例の断面図。
【図15】本発明の第3の実施例の断面図。
【図16】本発明の第3の実施例の断面図。
【図17】本発明の第3の実施例の断面図。
【図18】本発明の第3の実施例の断面図。
【図19】本発明の第3の実施例の断面図。
【図20】本発明の第3の実施例の断面図。
【図21】本発明の第4の実施例の断面図。
【図22】本発明の第4の実施例の断面図。
【図23】本発明の第4の実施例の断面図。
【図24】本発明の第4の実施例の断面図。
【図25】本発明の第4の実施例の断面図。
【図26】本発明の第4の実施例の断面図。
【図27】本発明の第4の実施例の断面図。
【図28】コンタクトホールの内部の側壁に窒化シリコ
ン膜または多結晶シリコン膜が露出している場合の問題
点を示す断面図。
【図29】本発明の第5の実施例の断面図。
【図30】本発明の第5の実施例の断面図。
【図31】本発明の第5の実施例の断面図。
【図32】本発明の第5の実施例の断面図。
【図33】本発明の第5の実施例の断面図。
【図34】本発明の第5の実施例の断面図。
【図35】本発明の第5の実施例の断面図。
【図36】周辺回路領域と画素領域の間の段差の影響を
示す断面図。
【符号の説明】
101,410,1210…配線導電膜、102,40
9,1209,2109,2803,2909…第1の層間
絶縁膜、103,415,1215,2115,2801,
2916…第2の層間絶縁膜、104,414,121
4,2114,2802,2914…窒化シリコン膜又は多
結晶シリコン膜、105,401,1201,210
1,2901…ゲート電極、106,402,120
2,2102,2902…MOSトランジスタのソース或は
ドレインをなす第二導電形拡散層、107,302,4
17,1217,2117,2918…遮光導電膜、10
8,304,408,418,1208,2108,29
08…第一導電形の半導体基板、109,407,12
07,2107,2907…受光蓄積部をなす第二導電
形拡散層、110,305,406,1206,210
6,2906…垂直転送CCDの転送チャネルとなる第
二導電形拡散層、111,301,405,1205,
2105,2905…垂直転送CCDを駆動するゲート
電極、112,1216…第3の層間絶縁膜、113,
412,1212,2112,2912,3613…周辺回
路領域、114,413,1213,2113,291
3,3614…画素領域、115,116,403,4
04,1203,1204,2103,2104,29
03,2904…ゲート絶縁膜、117,411,12
11,2911,2920…コンタクトホール、118
…開口領域、201…熱酸化膜、202…遮光膜、20
3…第1ポリシリコン電極、205…N型埋め込み層、
206…P+領域(チャネルストッパー)、207…N
型領域、208…Pウエル、209…遮光膜202の端部
とシリコン基板210の表面との間の距離、210…シ
リコン基板、306…平坦化処理を行なわなかったとき
の層間絶縁膜の膜厚、307…平坦化処理を行なったと
きの層間絶縁膜の膜厚、416,1218,2116,
2910,2917…レジスト、2804…拡散層、2
805…半導体基板、2915…コンタクトホール形成
位置、3611…有機物質、3620…段差、3621
…遷移領域。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射光を光電変換して信号電荷を作り出す
    複数の受光蓄積部と、該信号電荷を転送する転送部と、
    該信号電荷を検出し増幅する回路とを半導体基板上に設
    けた固体撮像素子において、 (a) 全てのゲート電極よりも上層でかつ配線導電膜と遮
    光導電膜の双方よりも下層、又は全てのゲート電極より
    も上層でかつ遮光と配線とを兼ねた導電膜よりも下層、 (b) 全てのゲート電極及び配線導電膜よりも上層でかつ
    遮光導電膜よりも下層、のいずれかを満たすような領域
    に窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜が存在し、か
    つ該窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の上層に存
    在する層間絶縁膜がシリコン酸化膜を含み、かつ該窒化
    シリコン膜または多結晶シリコン膜の直上の層がシリコ
    ン酸化膜であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】半導体基板上に、少なくとも、 (1) 入射光を光電変換して信号電荷を作り出す複数の受
    光蓄積部 (2) 該信号電荷の転送部 (3) 該信号電荷の検出及び増幅回路 の3つを備えた固体撮像素子の製造方法において、以下
    の(c)−(g)又は(h)−(k)又は(l)−(o)のいずれか一組の
    工程を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 (c) 全てのゲート電極より上層に窒化シリコン膜または
    多結晶シリコン膜を被着する工程。 (d) (c) の窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
    上にシリコン酸化膜を堆積する工程。 (e) (c) の窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜より
    も上層に配線導電膜を形成する工程。 (f) 少なくとも該受光蓄積部の全てもしくはその一部の
    領域において、(c) の窒化シリコン膜または多結晶シリ
    コン膜をエッチングストッパーとして、該窒化シリコン
    膜または多結晶シリコン膜の上層に存在し、かつ該窒化
    シリコン膜または多結晶シリコン膜の直上にシリコン酸
    化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチして全て除去する
    工程。 (g) (f) の後で、遮光導電膜を形成する工程。 (h) 全てのゲート電極及び全ての配線導電膜より上層に
    窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜を被着する工
    程。 (i) (h) の窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
    上にシリコン酸化膜を堆積する工程。 (j) 少なくとも該受光蓄積部の全てもしくはその一部の
    領域において、(h) の窒化シリコン膜または多結晶シリ
    コン膜をエッチングストッパーとして、該窒化シリコン
    膜または多結晶シリコン膜の上層に存在し、かつ該窒化
    シリコン膜または多結晶シリコン膜の直上にシリコン酸
    化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチして全て除去する
    工程。 (k) (j) の後で、遮光導電膜を形成する工程。 (l) 全てのゲート電極よりも上層に窒化シリコン膜また
    は多結晶シリコン膜を被着する工程。 (m) (l) の窒化シリコン膜または多結晶シリコン膜の直
    上にシリコン酸化膜を堆積する工程。 (n) 少なくとも該受光蓄積部の全てもしくはその一部の
    領域において、(l) の窒化シリコン膜または多結晶シリ
    コン膜をエッチングストッパーとして、該窒化シリコン
    膜または多結晶シリコン膜の上層に存在し、かつ該窒化
    シリコン膜または多結晶シリコン膜の直上にシリコン酸
    化膜を存在させた層間絶縁膜をエッチして全て除去する
    工程。 (o) (n) の後で、遮光と配線とを兼ねた導電膜を形成す
    る工程。
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