JPH05295661A - 合成繊維製品の帯電防止方法 - Google Patents

合成繊維製品の帯電防止方法

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JPH05295661A
JPH05295661A JP9268292A JP9268292A JPH05295661A JP H05295661 A JPH05295661 A JP H05295661A JP 9268292 A JP9268292 A JP 9268292A JP 9268292 A JP9268292 A JP 9268292A JP H05295661 A JPH05295661 A JP H05295661A
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昌夫 関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、かかる現状に鑑み、鋭意検討した結
果、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性に優れ、しか
も、低湿度雰囲気においても優れた帯電防止効果をもつ
合成繊維製品の帯電防止加工方法を提供せんとするもの
である。 【構成】本発明の合成繊維製品の帯電防止加工方法は、
水溶性含窒素帯電防止性化合物を含有する水溶液を付与
した後、乾燥しないでオゾン雰囲気で処理することを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性に優れた合成繊
維製品の帯電防止加工方法に関する。
【0002】
【従来技術】合成繊維は、その優れた機械特性から、衣
料用途、産業用途に広範に使用されている。しかし、合
成繊維は静電気が帯電しやすく、この帯電に起因する様
々な弊害は古くから知られており、たとえば、衣料用途
においては、縫製時、製品の着用時に帯電による作業性
の低下、あるいは衣服のまとわりつき、衣服の脱着時に
おこる不快な放電音などが知られている。
【0003】かかる帯電を防止する方法としては、 (1) カチオン、アニオン、ノニオン、両性型の界面活性
剤活性剤を塗布する。 (2) 塩化カルシウム、塩化リチウムなどの金属の塩化物
を付着させる。 (3) ビニル基を有するポリエチレングリコールを付与し
た後、蒸熱処理する。 (4) ポリエチレングリコールを付与した後、低温プラズ
マ処理する。 などの方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1) の
方法は、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性がない一時
性であるばかりでなく、染色した繊維においては、各種
の堅牢度が低下する。
【0005】(2) の方法は、耐久性がまったくない。
(3) の方法は、(1) 、(2) と比較すると耐久性は多少向
上するものの、低湿度における性能が不十分で、堅牢度
が低下しやすい。
【0006】(4) の方法は、特殊な真空装置が必要で、
多額の設備投資を必要とし、しかも、処理に長時間が必
要で加工コストが高い。などの欠点を有するものであ
る。
【0007】本発明は、かかる現状に鑑み、鋭意検討し
た結果、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性に優れ、し
かも、低湿度雰囲気においても優れた帯電防止効果をも
つ合成繊維製品の帯電防止加工方法を提供せんとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するため次のような構成を有する。すなわち、本発
明の合成繊維製品の帯電防止加工方法は、水溶性含窒素
帯電防止性化合物を含有する水溶液を付与した後、乾燥
しないでオゾン雰囲気で処理することを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明は、合成繊維構造物に水溶性の含窒素帯
電防止性化合物を含有する水溶液を付着させた後、湿潤
状態のままでオゾン処理する(しかるのち乾燥する)と
該化合物の耐久性および低湿度での帯電防止性能を飛躍
的に向上させることができることを究明したものであ
る。 本発明の合成繊維製品とは、ポリエステル、ナイ
ロン、アクリルなどからなる長繊維および短繊維からな
る編織物、不織布、繊維、トウ、紐などすべての形態を
含むものである。かかる合成繊維製品に本発明の効果を
阻害しない範囲で、アセテート、レーヨンなどの半合成
繊維、羊毛、木綿、絹などの天然繊維を含有しても差し
つかえない。
【0010】かかる水溶性の含窒素帯電防止性化合物と
しては、下記一般式(A)〜(D)で示されるものが好
ましく使用される。
【0011】
【化5】 式中 R1 :炭素数8以上のアルキル基又はアルケニル基。 R2 :アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基およびこれらの誘導体。 R3 、R4 :炭素数1〜4のアルキル基およびその誘導
体。R3 、R4 は環を形成してもよい。 X:ハロゲン、OH、R−OSO3 (R:アルキル基)
【化6】 式中 R5 :炭素数12〜18のアルキル基、m+nは2〜3
0に含まれる数を示す。ただしm又はnのいずれかが0
であることを含む。
【0012】
【化7】 式中 R6 、R7 :炭素数14〜18のアルキル基。
【0013】
【化8】 式中 R8 :炭素数14〜18のアルキル基。m+nは2〜3
0に含まれる数を示す。ただしm又はnのいずれかが0
であることを含む。
【0014】かかる化合物に、本発明の効果を阻害しな
い範囲で、他の化合物や樹脂、たとえば、撥水撥油剤、
柔軟剤、硬仕上げ剤、架橋剤などを含んでいても差しつ
かえない。
【0015】本発明は、かかる化合物を少なくとも1種
含有する水溶液を合成繊維に付与した後、乾燥しないで
オゾン雰囲気で処理するものである。
【0016】かかる化合物を付与する方法としては、浸
漬法、スプレー法、パッドニップ法など公知の方法を使
用することができ限定されるものではない。
【0017】本発明のオゾン処理とは、酸素を含有する
気体を原料にして、コロナ放電や低圧水銀ランプなどを
使用したオゾン製造装置からオゾンを処理室に供給し
て、所定の処理をおこなうものであり、オゾン製造装置
は公知の装置を使用できる。
【0018】かかるオゾン処理は、たとえばステンレス
製あるいはガラス製の処理室にオゾンを導入し、所定の
オゾン濃度にコントロールした後、撥水加工を施した布
帛を処理室に導き、目的に応じて所定時間処理すればよ
い。本発明で使用されるオゾン濃度としては、好ましく
は50〜10万ppm 、さらに好ましくは3000〜10
万ppm である。
【0019】本発明のオゾン処理にあたっては、オゾン
処理雰囲気を加熱してもよく、好ましくは60〜180
℃、さらに好ましくは100〜150℃である。かかる
処理雰囲気の加熱は、処理室の外あるいは内にヒーター
等の加熱手段を用いればよく、特に限定されるものでは
ない。
【0020】かかるオゾン処理によって、上述の化合物
は繊維表面で架橋などの反応により、強固に皮膜が生成
され、耐久性に優れた帯電防止性を付与し得るのであ
る。
【0021】本発明は、上述のように簡単な処理によっ
て、優れた帯電防止性能を耐久性よく付与することがで
きる画期的な技術を提供するものである。
【0022】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明するが、本発
明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0023】なお、摩擦帯電圧、洗濯耐久性は、次の方
法を用いて測定して評価した。 (摩擦帯電圧)JIS L 1094に基づくロータリ
ースタチックテスタ法により、温度20℃、湿度30%
RHの条件で測定した。
【0024】(洗濯耐久性)自動反転渦巻き電気洗濯機
(東芝社製VH1150型)に40℃±2℃の0.2%
弱アルカリ性合成洗剤(JIS−K−337に規定され
る)液を入れ、浴比1:50になるように調整し、強条
件で10分間洗濯し、次いで排水し水洗を5分する工程
を1回として、これを20回繰り返した後、風乾した。
【0025】(ドライクリーニング耐久性)ドライクリ
ーニングシリンダー(直径約22cm、長さ約33cm
の円筒でシリンダーの軸から50゜傾いた軸の回りを4
5〜50rpm で回転するもの)に常温のパークロルエチ
レン3.8リットル入れ、これに230gの試験布をい
れ10分間回転する工程を1回として、これを、20回
繰り返した後、風乾した。
【0026】実施例1〜4、比較例1〜12 経糸、緯糸に100デニール48フィラメントのポリエ
ステル加工糸(東レ株式会社製)を使用した平織物を常
法により精練、ヒートセットした。該織物を次に示す条
件で処理し性能を評価した結果を表1に示す。
【0027】実施例1は、
【化9】 で表わされる化合物10 g/lの水溶液に浸漬し、ウエッ
トピックアップが80%になるようにマングルで絞った
後、オゾン処理し、130℃で乾燥し、160℃でヒー
トセットした。
【0028】実施例2は、
【化10】 で表わされる化合物10 g/lの水溶液に浸漬し、ウエッ
トピックアップが80%になるようにマングルで絞った
後、オゾン処理し、130℃で乾燥、160℃でヒート
セットした。
【0029】実施例3は、
【化11】 で表わされる化合物7 g/lの水溶液に浸漬し、ウエット
ピックアップが80%になるようにマングルで絞った
後、オゾン処理し、130℃で乾燥、160℃でヒート
セットした。
【0030】実施例4は、
【化12】 で表わされる化合物10 g/lの水溶液に浸漬し、ウエッ
トピックアップが80%になるようにマングルで絞った
後、オゾン処理し、130℃で乾燥、160℃でヒート
セットした。
【0031】比較例1は、実施例1のオゾン処理しない
以外は同様に処理した。比較例2は、実施例2のオゾン
処理しない以外は同様に処理した。比較例3は、実施例
3のオゾン処理しない以外は同様に処理した。比較例4
は、実施例4のオゾン処理しない以外は同様に処理し
た。比較例5は、
【化13】 で表わされる化合物20 g/l水溶液に浸漬し、ウエット
ピックアップが80%になるようにマングルで絞った
後、オゾン処理し、130℃で乾燥、160℃でヒート
セットした。
【0032】比較例6は、比較例5のオゾン処理しない
以外は同様に処理した。比較例7は、ポリエチレングリ
コール(分子量1000)の20 g/l水溶液に浸漬し、
ウエットピックアップが80%になるようにマングルで
絞った後、オゾン処理し、130℃で乾燥、160℃で
ヒートセットした。
【0033】比較例8は、比較例7のオゾン処理しない
以外は同様に処理した。比較例9は、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート(ポリエレングリコールの分子
量1000)の20 g/l水溶液に浸漬し、ウエットピッ
クアップが80%になるようにマングルで絞った後、オ
ゾン処理し、130℃で乾燥、160℃でヒートセット
した。
【0034】比較例10は、比較例9のオゾン処理しな
い以外は同様に処理した。比較例11は、実施例3と同
様に化合物を付与した後、130℃で乾燥、160℃で
ヒートセットした後にオゾン処理した。
【0035】比較例12は、化合物を全く付与しないも
の。 (オゾン処理) オゾン発生装置:コロナ放電式オゾナイザー オゾン濃度:14000ppm 処理温度、時間:25℃、4分
【表1】 表1から実施例のものは、比較例のものに比して、耐久
性に優れた帯電防止性能を有することがわかる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性に優れた帯電防止性能を有する合成繊維構
造物を提供し得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性含窒素帯電防止性化合物を含有する
    水溶液を付与した後、乾燥しないでオゾン雰囲気で処理
    することを特徴とする合成繊維製品の帯電防止方法。
  2. 【請求項2】水溶性含窒素帯電防止性化合物が、下記一
    般式(A)〜(D)で示される化合物の少なくとも1種
    である請求項1記載の合成繊維製品の帯電防止方法。 【化1】 式中 R1 :炭素数8以上のアルキル基又はアルケニル基。◎ R2 :アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
    ラルキル基およびこれらの誘導体。◎ R3 、R4 :炭素数1〜4のアルキル基およびその誘導
    体。◎ R3 、R4 は環を形成してもよい。◎ X:ハロゲン、OH、R−OSO3 (R:アルキル基) 【化2】 式中 R5 :炭素数12〜18のアルキル基、m+nは2〜3
    0に含まれる数を示す。ただしm又はnのいずれかが0
    であることを含む。 【化3】 式中 R6 、R7 :炭素数14〜18のアルキル基。 【化4】 式中 R8 :炭素数14〜18のアルキル基。◎ m+nは2〜30に含まれる数を示す。ただしm又はn
    のいずれかが0であることを含む。
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