JPH0529550B2 - - Google Patents

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JPH0529550B2
JPH0529550B2 JP1305682A JP30568289A JPH0529550B2 JP H0529550 B2 JPH0529550 B2 JP H0529550B2 JP 1305682 A JP1305682 A JP 1305682A JP 30568289 A JP30568289 A JP 30568289A JP H0529550 B2 JPH0529550 B2 JP H0529550B2
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JP
Japan
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weight
parts
sheet
ester
acrylonitrile
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1305682A
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English (en)
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JPH02283443A (ja
Inventor
Tsukasa Chiba
Norio Takahata
Hisami Kimura
Juichiro Kushida
Akio Adakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP1305682A priority Critical patent/JPH02283443A/ja
Publication of JPH02283443A publication Critical patent/JPH02283443A/ja
Publication of JPH0529550B2 publication Critical patent/JPH0529550B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、自由に着色可能であつて十分な帯電
防止性能を有する導電性床シートに関するもので
ある。 [従来の技術] ゴムあるいはプラスチツク成形品において、静
電気の帯電を防止する対策としては、成形品の電
気抵抗を下げ、摩擦によつて生じた静電気を素早
く接地して逃してやることである。 ゴムあるいはプラスチツクの電気抵抗を下げる
方法としては、次に掲げるものがこれまでに知ら
れている。 (1) ゴムあるいはプラスチツクに導電性の高い
銀、銅、ステンレス、ニツケル等の金属粉や繊
維を添加する方法。 (2) ゴムあるいはプラスチツクにカーボンブラツ
クやカーボン繊維を添加する方法。 (3) ゴムあるいはプラスチツクに帯電防止剤と呼
ばれる界面活性剤やこれに類するものを添加す
る方法。 [発明が解決しようとする問題点] 上記(1)の方法は、静電気防止には非常に効果的
であるが、自由に着色できず、メタリツク色に制
限される。また、非常に高価であり経済性に欠け
る。さらに、成形品の電気抵抗は低圧電気による
感電の危険性を防止するために一定の範囲内であ
ることが望ましいが、金属粉や金属繊維を用いて
このようなものを安定して製造することは極めて
困難である。 上記(2)の方法は、特にカーボンブラツクは安価
な導電性付与剤としてよく使用されているが、色
相が黒色に制限されてしまうという欠点がある。
また、この方法によつても低圧電気による感電の
危険性のない範囲の成形品の工業的に安定して製
造することは困難である。 上記(3)の方法は、自由に着色できるという長所
があるものの、ゴムやプラスチツクとの相溶性が
悪く、吸湿しやすい界面活性剤を練り込み、これ
を表面にブリードさせて表面抵抗を下げ、静電気
を表面から逃すものであり、表面抵抗という環境
条件に左右されやすい電気抵抗に頼つており、帯
電防止性能の安定性に欠ける。特に、低湿度の環
境では帯電防止効果が相当に低下することにな
る。また、帯電防止性能の持続期間が短い。 一方、近年IC、LSIなどの半導体部品や電気機
器工場等においては静電気の発生によるミクロン
単位、サブミクロン単位のチリやほこりの吸着に
よる生産障害の発生防止のため、またOAルーム
等においては静電気によるコンピユータの誤動
作、回路破壊防止のために導電性床の使用が検討
されている。 この場合、美観上から自由に着色できる上記(3)
の方法によつて得たシートの使用が好ましいが、
静電気の帯電防止性能に不安があり、単独での使
用は困難である。この対策として上記(3)の方法に
よつて得たシートを表側にし、上記(1)または(2)の
方法によつて得た導電性高くできるシートを裏側
にして積層したシートの使用が考えられる。しか
し、このような積層シートでは、表側に帯電した
静電気を裏側の導電層にリークさせて接地させる
ことになるが、この場合表面抵抗よりも体積抵抗
が重要となり、上記(3)の方法によるシートでは体
積抵抗を低下できないことから、十分な帯電防止
効果を得られないことになる。 本発明は上記に基づいてなされたものであり、
自由な色彩に着色でき、しかも優れた帯電防止効
果を有する導電性床シートの提供を目的とするも
のである。 [問題点を解決するための手段] 本発明の導電性樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル
系樹脂95〜20重量部とアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体5〜80重量部を含有するポリマー成
分100重量部に体積抵抗率が108Ω−cm以下のグリ
コール脂肪酸エステル又はグリコールの一方が脂
肪酸で他方が芳香族カルボン酸のエステルの可塑
剤5〜100重量部を含有せしめた樹脂組成物から
なる第1のシートと、ゴムまたはプラスチツクに
カーボンブラツク、カーボン繊維、金属粉または
金属繊維から選ばれる少なくとも1種の導電性付
与剤を含有せしめた樹脂組成物からなる上記第1
のシートよりも導電性が大きな第2のシートとを
積層してなることを特徴とするものである。 本発明において、ポリ塩化ビニル系樹脂として
は、通常塩素ビニルを50重量%以上含有している
樹脂であればよく、塩化ビニルの単独重合体、塩
化ビニルとこれに共重合可能なモノマーとの共重
合体、あれいは他樹脂とのグラフト共重合体のい
ずれでもよい。 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体につい
て特に制限するものではないが、ポリ塩化ビニル
系樹脂との相溶性および電気抵抗の点からアクリ
ロニトリル含有率の高いものが望ましく、分子量
や部分架橋等の有無については用途に応じて選定
するのが良い。 ポリマ成分におけるポリ塩化ビニル系樹脂とア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体との含有割
合は、ポリ塩化ビニル系樹脂/アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体の重量比で95〜20/5〜80
の範囲とする必要がある。アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体が5重量部以下であると目的と
する導電性が得られなくなり、80重量部以上にな
ると生ゴム的な性質が顕著になり、加工性が劣り
表面平滑な製品を得られなくなる。また、加硫が
必要になつて製造工程が増加する。 本発明において使用される可塑剤としては、体
積抵抗率が108Ω−cm以下であればその他の性状
等については特に制限するものではないが、常温
において液状で揮発性の少ないものが望ましく、
リン酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、グ
リコールの一方が樹脂酸で他方が芳香族カルボン
酸のエステルといつたものがあげられる。このよ
うな可塑剤を使用することにより、優れた静電帯
電防止効果を有し、かつブリオードのない床シー
トを得ることができる。 リン酸エステルの具体例としては、リン酸クレ
ジルジフエニルエステル、リン酸ジ(2,3−ジ
ブロモプロピル)2,3−ジクロロプロピルエス
テル、リン酸ジ(2−エチルヘキシル)エステ
ル、リン酸ジオクチルエステル、リン酸トリアミ
ルエステル、リン酸トリ(2−ブトキシエチル)
エステル、リン酸トリ(2−クロロエチル)エス
テル、リン酸トリ(クロロプロピル)エステル、
リン酸トリクレジルエステル、リン酸トリ(2,
3−ジブロモプロピル)エステル、リン酸トリ
(ジクロロプロピル)エステルなどがあげられる。 グリコール脂肪酸エステルの具体例としては、
ジエチレングリコール−ジカプロン酸エステル、
トリエチレングリコール−ジカプリル酸エステ
ル、トリエチレングリコール−ジカプリン酸エス
テルなどがあげられる。 グリコールの一方が脂肪酸で他方が芳香族カル
ボン酸のエステルの具体例としては、フタル酸と
トリエチレングリコール−モノカプリル酸エステ
ルとのエステルなどがあげられる。 なお、本発明においては、上記した可塑剤に
0.005〜2%程度の電解質を加えたものであつて
もよい。電解質は塩化リチウムや塩化ナトリウム
のように変質しにくい化学的に安定なものが好ま
しい。 ポリ塩化ビニル系樹脂とアクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体を含有するポリマー成分に対す
る体積抵抗率が108−cm以下の可塑剤の添加量は、
ポリマ成分100重量部に対して可塑剤5〜100重量
部の範囲とする必要がある。5重量部未満では目
的とする体積抵抗率が得られなくなり、100重量
部程度で体積抵抗率はほぼ飽和状態となり、これ
以上多くしても電気抵抗は殆ど変化せず、かえつ
て相溶性の悪化、機械的特性の低下につながり、
熱可塑性樹脂の分野とされる用途にはそぐわなく
なる。 本発明においては、上記成分以外に当然のこと
ながらDOP等の可塑剤、その他の配合剤、例え
ば、安定剤、酸化防止剤、架橋剤、加硫剤、加硫
助剤、滑剤、加工助剤、難燃剤、充填剤、着色
剤、紫外線吸収剤等を適宜使用可能であり、実用
上問題のない組成物にすることができる。 かくして得られた樹脂組成物をシート成形して
第1のシートとし、これに従来から公知の導電性
シート、すなわち、ゴムまたはプラスチツクにカ
ーボンブラツク、カーボン繊維、金属粉または金
属繊維から選ばれる少なくとも1種の導電性付与
剤を含有せしめた樹脂組成物からなる上記第1の
シートよりも導電性が大きな第2のシートを積層
することにより、帯電防止性能に優れた床シート
を実現できる。 [実施例] 実施例 1 第1図に示すように、カラー導電層1と導電層
2を有する床シートを製作した。 カラー導電層1は、 Γポリ塩化ビニル 50重量部 Γアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
50重量部 Γリン酸トリ(2−ブトキシエチル)エステル
(体積抵抗率8.7×106Ω−cm) 50重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 を配合し、電熱2本ロールを用いて混練したコン
パウンドを高圧蒸気プレスで成形し、厚さ0.5mm
にシート成形して作製した。 導電層2は、 Γポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 Γフタル酸ジオクチル 70重量部 Γカーボンブラツク 80重量部 Γ安定剤等 5重量部 を配合し、カラー導電層1と同様にして厚さ2.5
mmにシート成形して作製した。 次にカラー導電層1と導電層2を蒸気プレスで
積層し、表面が緑色に着色された床シートを作製
した。 実施例 2 カラー導電層1の成分を、 Γポリ塩化ビニル 50重量部 Γアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
50重量部 Γ下記*1のエステル(体積抵抗率8.7×106Ω−
cm) 50重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 とした以外は実施例1と同様にして床シートを作
製した。 実施例 3 カラー導電層1の成分を、 Γポリ塩化ビニル 50重量部 Γアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
50重量部 Γ下記*2のエステル(体積抵抗率1.3×107Ω−
cm) 50重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 とした以外は実施例1と同様にして床シートを作
製した。 実施例 4 カラー導電層1の成分を、 Γポリ塩化ビニル 50重量部 Γアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
50重量部 Γ下記*3のエステル(体積抵抗率4.5×106Ω−
cm) 50重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 とした以外は実施例1と同様にして床シートを作
製した。 比較例 1 カラー導電層1の成分を、 Γポリ塩化ビニル 50重量部 Γアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
50重量部 Γフタル酸ジオクチル(体積抵抗率1.3×1013Ω−
cm) 50重量部 Γ非イオン系帯電防止剤(第一工業製薬(株)製、レ
ジスタツト141) 2重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 とした以外は実施例1と同様にして床シートを作
製した。 比較例 2 カラー導電層1の成分を、 Γポリ塩化ビニル 100重量部 Γフタル酸ジオクチル(体積抵抗率1.3×1013Ω−
cm) 50重量部 Γ非イオン系帯電防止剤(第一工業製薬(株)製、レ
ジスタツト141) 2重量部 Γ安定剤等 6重量部 Γフタロシアニングリーン 1重量部 とした以外は実施例1と同様にして床シートを作
製した。 実施例および比較例で作製した積層シートの電
気抵抗を測定した結果を第1表に示す。 なお、電気抵抗の測定は、第2図に示すように
して行なつた。すなわち、導電層2と接続してい
る銅板4に直流電源5でもつて電圧を印加し、60
mmφの電極3に流れる電流を電流計7で測定し、
オームの法則から電気抵抗を計算した。6は電圧
計である。
【表】
【表】 第1表から明らかな通り、本発明の範囲にある
実施例1〜4では静電帯電を防止する申し分ない
電気抵抗を有するのに対し、比較例1および2で
は電気抵抗が高く、積層効果が十分に発揮されな
い。 [発明の効果] 以上説明してきた通り、自由に着色でき、しか
も優れた帯電防止性能を有する導電性床シートを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における床シートの一実施例
の説明図、第2図は床シートの電気抵抗の測定方
法の説明図である。 1:導電性着色シート、2:導電性シート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリ塩化ビニル系樹脂95〜20重量部とアクリ
    ロニトリル−ブタジエン共重合体5〜80重量部を
    含有するポリマー成分100重量部に体積抵抗率が
    108Ω−cm以下のグリコール脂肪酸エステル又は
    グリコールの一方が脂肪酸で他方が芳香族カルボ
    ン酸のエステルの可塑剤5〜100重量部を含有せ
    しめた樹脂組成物からなる第1のシートと、ゴム
    またはプラスチツクにカーボンブラツク、カーボ
    ン繊維、金属粉または金属繊維から選ばれる少な
    くとも1種の導電性付与剤を含有せしめた樹脂組
    成物からなる上記第1のシートよりも導電性が大
    きな第2のシートとを積層してなることを特徴と
    する導電性床シート。
JP1305682A 1989-11-24 1989-11-24 導電性床シート Granted JPH02283443A (ja)

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