JPH05294683A - 生石灰の製造方法 - Google Patents

生石灰の製造方法

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JPH05294683A
JPH05294683A JP11848092A JP11848092A JPH05294683A JP H05294683 A JPH05294683 A JP H05294683A JP 11848092 A JP11848092 A JP 11848092A JP 11848092 A JP11848092 A JP 11848092A JP H05294683 A JPH05294683 A JP H05294683A
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JP
Japan
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limestone
lime
water
quick lime
powder
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Withdrawn
Application number
JP11848092A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Katayama
裕之 片山
Kazuo Wakabayashi
一男 若林
Takashi Ito
孝 伊藤
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OSAKA KOUKAI KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
OSAKA KOUKAI KK
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄鋼精錬などのフラックスとして用いられる
生石灰を、エネルギー効率を向上し、かつ使用時点にお
いて滓化性が高いように製造する方法を提供する。 【構成】 次ような手段で原料石灰石内部のCO2 分圧
を下げること、および内部への伝熱を促進することによ
って、従来法よりも低い温度でCO2 放出を可能にし、
エネルギー効率向上と製品生石灰の滓化性向上を同時に
満足させる。 (1)石灰石を1mm以下に砕いて水を加えて成型した
ものを加熱する。 (2)(1)の水として炭化水素を含有するものを用い
る。 (3)原料の一部に、0.4mm以下の石灰石、生石
灰、消石灰など微粉を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼精錬などにフラッ
クスとして用いられる生石灰を、安価にかつ使用時に滓
化しやすいように、製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼精錬において、不純物除去のための
フラックスとして生石灰は不可欠である。この生石灰
は、従来、塊状の石灰石を砕いて粒度調整し、各種の炉
で加熱してCO2 を追い出して製造されていた。加熱に
は、立がま、ロータリーキルン、流動層などが用いられ
ているが、石灰石の最適サイズはそれぞれの炉によって
ほぼ決まっている。その一例を表1に示す。
【0003】
【表1】
【0004】このように、炉によって適正な原料石灰石
のサイズが存在するのは、各炉の操業のし易さ、および
操業効率と関係する。すなわち、立がまでは、通気性確
保の点から比較的大きい原料が好まれる。一方、流動層
は安定して流動させるために5mm以下のものが必要で
ある。ロータリーキルンは受熱表面積を確保するという
点からあまり大きいものは好ましくなく、中間サイズが
好まれる。
【0005】しかしながら、現在用いられている生石灰
の製造方法にはそれぞれ次のような問題があり、改善が
望まれている。まず立がまでは、本来熱交換がおこりや
すい構造となっているが、石灰焼成のためには温度を高
くしなければならないことが問題である。なぜ、温度を
あげないといけないかの理由としては、使用する原料の
サイズが大きいため、温度を十分に高くしないと内部へ
の伝熱が阻害されること、また、塊内部のCO2 分圧が
高くなるので、反応温度を高くせざるを得ないことがあ
げられる。したがって、熱効率が必ずしも高くないこ
と、かつ、温度が上り過ぎることから、製造された石生
灰の反応性(滓化特性など)がよくない。流動層は、原
料を適正サイズに調整する費用がかさむので、製造コス
トが高くなる。特に、原料調整段階および焼成過程で生
成する粉の扱いが問題である。
【0006】ロータリーキルンで焼成する方法は、石灰
石のサイズの点からは立がま、流動層の両者の欠点を補
うもので、現在、反応性の比較的良好な生石灰を安定し
て製造する方法として最も広く用いられている。しか
し、比較的低温度側で操業するために伝熱効率が低いこ
とが欠点である。以上のように、現行法はいずれも、エ
ネルギー効率を高くして、かつ品質(滓化性など)が優
れたものを作るという要望に対して十分に応えられるも
のではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情に鑑
み、本発明では、現行の製造法を改善して、品質(滓化
性など)が優れたものを、エネルギー効率を高くして製
造するための方法を提供しようとしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を本発明は、
石灰の伝熱を促進すること、および、石灰粒内部のCO
2 分圧を低くして、石灰石からCO2 発生の温度を低く
することによって解決しようとするものである。具体的
には、
【0009】(1)石灰石をメデイアン直径が1mm以
下となるように粉砕して得られる石灰石粉に水を加えた
ものを成型する第1工程と、該成型物を加熱してCO2
を発生させる第2工程からなることを特徴とし、さら
に、
【0010】(2)石灰石、生石灰、消石灰のうちのい
ずれか1種あるいは2種以上のメデイアン直径が0.4
mm以下の微粉を石灰石粉に添加して水を加えたものを
成型すること、そして/あるいは
【0011】(3)粉を成型する時に用いる水が炭化水
素を含有していることがより好ましい。
【0012】
【作用】図1に石灰石の焼成(ここではCO2 を追い出
して生石灰を生成することを意味する)温度に及ぼすC
2 分圧の影響を示す。CO2 分圧が低くなるほど低い
温度で焼成可能となる。本発明においては、このCO2
分圧低下を、石灰石の内部で発生するCO2 を塊の外に
逸散しやすくすること、また、塊の内部で CO2を希釈
してその分圧を低下させるようなガスを発生させること
によって行う。
【0013】具体的には、まず第1工程で石灰石を粉砕
し、水を加えてたとえばペレットに成型する。石灰石の
粉砕粒度は、メデイアン直径(すなわち、粒度分布曲線
を書いた時の50%重量に相当する換算直径)で1mm
以下とすることが必要である。なぜならば、1mm超だ
と、成型性が悪化するので好ましくないからである。こ
のような操作を行うことによって第2工程の焼成時に次
のような効果が得られる。
【0014】(1)粒内部で発生したCO2 が逸散しや
すいので、内部のCO2 分圧の上昇を抑えられる。 (2)加熱にともなって粒の内部から発生する水蒸気に
よってCO2 が希釈され、焼成可能温度域にある部分の
CO2 分圧が低下する。 (3)粒表面のミクロ的な表面積が、破砕したままの塊
に比べて格段に大きくなり、雰囲気からの熱を受やすく
なる。 (4)石灰粒内部のガスの出入りが容易になり、ガスに
よる伝熱が促進される。 第2工程では、この成型物を例えばロータリーキルンの
ような炉で焼成するが、その際の温度は通常の場合より
低く、1100℃以下、場合によっては1000℃以下
で行うことができる。
【0015】このように、粒の内部のCO2 分圧を低く
し、かつ、内部への熱伝達が促進されることによって、
石灰粒表面の温度が比較的低い状態でも内部まで焼成可
能となる。その結果、エネルギー効率の向上が図られ、
生石灰の反応性(滓化性)も高めることが同時に達成で
きる。
【0016】もちろん、第1工程での成型の粒度を調整
することによって、焼成炉に立がまを用いることも、流
動層を用いることも可能である。いずれの場合も同様の
効果が得られる。
【0017】生石灰の歩留りを上げるためには、できる
だけ成型物の強度(とくに冷間強度)を高めることが望
ましい。そのためには、石灰石粉に加える粘結剤として
水に加えて油のような炭化水素を含有していると効果が
ある。具体的には、油として廃油のようなものを用いる
ことができる。このような炭化水素分は分解するまで粘
結剤として石灰粒の強度維持に働き、加熱されて分解す
ると粒の内部の CO2分圧を低下させるという効果があ
る。さらに、焼成の過程で完全燃焼すれば、燃料として
利用できるばかりでなく、環境的にも問題なものを処理
できるという副次効果もある。
【0018】また、石灰石粉に対してさらに粒度が細か
い物質を加えて成型することも、成型性を改善し、成型
物の強度を高めるという効果がある。一般に通常の工程
では0.4mm以下の粒度のものは取り扱いにくいとい
う問題がある。しかし、本発明においては、1mm以下
の石灰石に、0.4mm以下のものを配合すると図2に
示すように冷間強度を高めることができる。このような
物質としては、生石灰製造工程で発生する微粉やダスト
類がある。これらは、石灰石、生石灰、消石灰のうちの
1種あるいは2種以上から成り立っている。
【0019】
【実施例】表2に本発明の方法による生石灰の製造方
法、および、得られた生石灰の使用特性を示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】いずれも、現行法に比べて、エネルギー効
率が高く(エネルギー効率指数は低下)、かつ生石灰使
用時の滓化性が大きい(滓化性指数は上昇)ことが認め
られる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明を実施することによ
って、鉄鋼精錬に用いられる生石灰を滓化しやすいもの
にし、かつ使用するエネルギー効率を高められること、
また、石灰の粉や油のような炭化水素を伴なった水のよ
うに、これまで処置に困っていたものを有効利用できる
ようにした点で、工業的意義が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】石灰石の分解温度におよぼすCO2 分圧の影響
を示す。
【図2】粉石灰石の成型物の冷間強度に及ぼす0.4m
m以下の微粉の石灰石、生石灰、消石灰の配合の影響を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝 兵庫県尼崎市長洲中通1−1−1 大阪鋼 灰株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰石をメデイアン直径が1mm以下と
    なるように粉砕して得られる石灰石粉に水を加えたもの
    を成型する第1工程と、該成型物を加熱してCO2 を発
    生させる第2工程からなることを特徴とする生石灰の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 石灰石、生石灰、消石灰のうちのいずれ
    か1種あるいは2種以上のメデイアン直径が0.4mm
    以下の微粉を石灰石粉に添加して水を加えたものを成型
    することを特徴とする請求項1記載の生石灰の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 粉を成型する時に用いる水が炭化水素を
    含有していることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の生石灰の製造方法。
JP11848092A 1992-04-13 1992-04-13 生石灰の製造方法 Withdrawn JPH05294683A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011079055A1 (en) * 2009-12-21 2011-06-30 Flsmidth A/S Method and apparatus for hydrating lime
WO2018135351A1 (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 Jfeスチール株式会社 溶銑の脱燐方法

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