JPH05294402A - 回転式物品収容箱 - Google Patents

回転式物品収容箱

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JPH05294402A
JPH05294402A JP5818192A JP5818192A JPH05294402A JP H05294402 A JPH05294402 A JP H05294402A JP 5818192 A JP5818192 A JP 5818192A JP 5818192 A JP5818192 A JP 5818192A JP H05294402 A JPH05294402 A JP H05294402A
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container
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JP5818192A
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Shigenobu Saito
滋信 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納容器に物を収納し所定のストッパーを解
除するだけで、自動的に収納容器内の物を排出できる物
品収容箱の提供を課題とする。 【構成】 上部が開口した収納容器1の内容物の収納量
が多くなるに従って重心位置が前方に移動するが、内容
物が所定量以上のときに係止レバー30の係止爪31と
収納容器1の係合部材32との係合を解除することによ
って、収納容器1は所定の間隔をおいて平行に配置され
た一対の縦部材7上を前記収納容器1の両側板2の外側
に各々固着された容器ガイド部材11の円弧状の下面1
1aに設けられた適数の嵌合溝12と前記両縦部材7の
上面に所定の間隔で固定された適数の係合棒15とが順
次係合しつつ転動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式物品収容箱に関
するものであり、特に、工場その他の場所で不要となっ
た物を収容するとともに、その収容物を他の場所に移動
するために車両等に積込むときに使用される回転式物品
収容箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、機械工場等に配設され
て、金属等の切削加工により発生する切粉等を収容し、
或いは屋外等に配設されて集められたごみ等を収容し
て、搬出用のトラックに積込むために用いられる収納容
器は、通常上部だけが開口した箱形をしていた。このた
め、この収納容器からその内容物をトラックの荷台等に
移し変える場合は、何等かの手段で容器を高く持ち上げ
て、荷台上で開口部が下になるように反転させる必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の収
納容器は、その内容物をトラック等の荷台に移し変える
場合に、収納容器をリフト等を使用して荷台の上方へ持
上げた後、容器の底を持上げることにより容器をひっく
り返して内容物を排出しなければならぬという問題があ
った。
【0004】そこで、この発明は、収納容器をフォーク
リフトで所定の高さまで持上げただけで、容器をひっく
り返す等の特別な操作をすることなく、内容物を容易に
トラック等の荷台に落下させることができる物品収容箱
の提供を課題とするものである。また、収納容器に物を
収納し所定のストッパーを解除するだけで、自動的に収
納容器内の物を排出できる物品収容箱の提供を課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる回転式物
品収容箱は、平行配置の一対の側板、前記両側板の前部
を閉鎖する所定傾斜の前板、前記両側板の後部を閉鎖す
る後板、及び前記両側板の底部を閉鎖する底板からな
り、上部が開口し内容物の収納量が多くなるに従って重
心位置が前方に移動する収納容器と、前記収納容器が載
置され、所定の間隔をおいて平行に配設された一対の縦
部材と前記両縦部材の上面に所定の間隔で固定された適
数の係合部とを備えた支持枠と、前記収納容器を前記支
持枠上に開口を上向にした状態で係合し不動状態で支持
する係合手段と、前記収納容器の両側板の外側に円弧状
の下面の下端部を底板側にして各々固着され、前記収納
容器内の内容物が所定量以上のときに前記係合手段によ
る係合を解除することによって、前記円弧状の下面に設
けられた適数の係合部が前記縦部材の係合部と順次係合
しつつ縦部材上を転動する一対の容器ガイド部材とを具
備するものである。
【0006】
【作用】本発明の回転式物品収容箱においては、上部が
開口した収納容器の内容物の収納量が多くなるに従って
重心位置が前方に移動するが、内容物が所定量以上のと
きに係合手段による係合を解除することによって、収納
容器は所定の間隔をおいて平行に配置された一対の縦部
材上を前記収納容器の両側板の外側に各々固着された容
器ガイド部材の円弧状の下面に設けられた適数の係合部
と前記両縦部材の上面に所定の間隔で固定された適数の
係合部とが順次係合しつつ転動するものである。したが
って、収納容器内に内容物を所定量以上収納し、係合手
段による係合を解除すると、収納容器は前方に転動し開
口が前下がりから前向となり、内容物は開口から前方に
排出される。そして、収納容器の収容物が空になると、
収納容器は後方に転動し当初の位置に戻り、再び開口は
上向の状態となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。
【0008】〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例
である回転式物品収容箱を示す側面図、図2は背面図、
図3は正面図である。
【0009】図1乃至図3において、収納容器1には所
定の間隔をおいて平行に配設された一対の側板2があ
る。この側板2は上辺2aと、この上辺2aの後端に接
続して上辺2aと直角な後辺2bと、この後辺2bの下
端に接続して上辺2aと平行な下辺2cがあり、下辺2
cの長さは上辺2aの長さの1/2より短くなってい
る。そして、下辺2cの前端と上辺2aの前端とは前辺
2dにより連結されている。
【0010】上記のように形成された両側板2は、その
両後辺2bが後板3により、また両下辺2cが底板4に
より、さらに両前辺2dが前板5により結合されている
ので、収納容器1は前板5の下方が後方に傾斜し、かつ
上面が開口した箱になっている。
【0011】この収納容器1を支持する支持枠6には、
開放部を外向きにしたチャンネル材からなる一対の縦部
材7が、収納容器1の両側板2の外側面の距離より僅か
に広い間隔で平行に配設されている。そして、両縦部材
7は下向きに開口したチャンネル材からなる3個の横部
材8により結合されている。この3個の横部材8の中で
最前部にあるものは縦部材7の長手方向の中心より多少
前方(図1で右側)に位置している。
【0012】そして、この横部材8の下面には、フォー
クリフト(図示せず)の腕を挿入するための腕挿入部材
9が、その開口9aを後端の横部材8部に位置させ、か
つ後方に向けて一対固着されている。この腕挿入部材9
の前端部はチャンネル状の結合部材10により蓋されて
いる。
【0013】所定の厚さを有する上、下2個のスペーサ
13,14を介して両側板2の下部に固着された容器ガ
イド部材11は、円弧上の下面11aを有する板状の部
材であり、その中央部は前板5の下面から突出してい
る。容器ガイド部材11の下面11aには、半径方向に
切欠かれた嵌合溝12が所定のピッチで適数設けられて
いる。
【0014】この収納容器1がその後板3を支持枠6の
後端に位置させるとともに、両側板2を両側の縦部材7
の間に位置させて支持枠6上に載置されると、両側の容
器ガイド部材11の下面11aが両側の縦部材7により
それぞれ支持され、かつその最下部(左端)の嵌合溝1
2が縦部材7の上部に固着された最後部の係合棒15に
係合する(図1参照)。
【0015】係合棒15は丸棒状の部材であり、その一
端は収納容器1の側板2と容器ガイド部材11との間に
おいて下部を支持枠6の上面に固着された板状のガイド
バー16に固定されている。この係合棒15は嵌合溝1
2と同数設けられており、容器ガイド部材11が縦部材
7上を転がる際に上部に位置した嵌合溝12が順次縦部
材7に近接するにしたがい係合棒15に係合するように
なっている。
【0016】両縦部材7の前端には、各縦部材7に対し
て直角に、チャンネル状の受け部材17がそれぞれ固着
されており、その下端は結合部材10の下端より僅かに
下方に位置している。この受け部材17の上部には、後
方になるに従い下方に傾斜した係止面18aを有する前
ストッパー18が設けられている。
【0017】また、両縦部材7の後端には、端部がこの
縦部材7の側部を貫通して所定長さ突出するとともに、
貫通部において縦部材7に固着されたパイプ19があ
り、このパイプ19内にはレバー軸20が回動自在に設
けられている。このレバー軸20のパイプ19から突出
した両端には、一対の係止レバー21の下端がそれぞれ
固定されている。各係止レバー21に設けられた係止爪
22は、係止レバー21が図1で時計方向に回転させら
れると、側板2に固着された係合部材23に係合して収
納容器1を支持枠6に固定する。
【0018】24はガイドバー16の後方において縦部
材7に固着された後ストッパーであり、上面が前下がり
の傾斜面になっている。
【0019】後述する図5に示すチェーン25は、一端
が収納容器1の底板4に、他端が中央部の横部材8に固
定されており、収納容器1が支持枠6に対して時計方向
に回動する際、その回動端を前ストッパー18とともに
規制するもので左右一対設けられている。
【0020】上記のように形成された収納容器1と支持
枠6とはつぎのようにして組付けられる。
【0021】まず、支持枠6の両腕挿入部材9の下部に
所定高さのブロック(図示せず)を配置して支持枠6の
両縦部材7の上面を略水平にする。ついで、支持枠6の
係止レバー21を縦部材7の後方に倒した状態で、収納
容器1の後板3を両縦部材7の後端部に位置させて、そ
の両側の容器ガイド部材11の最下部の嵌合溝12を支
持枠6の最後部の係合棒15にそれぞれ係合させて、支
持枠6の上部に収納容器1を載置すると回転式物品収容
箱26が組付けられる。
【0022】上記のように形成された回転式物品収容箱
26においては、収納容器1の両側の容器ガイド部材1
1の下面が支持枠6の両縦部材7により支承され、かつ
収納容器1の両側板2は両縦部材7の間に位置してい
る。
【0023】ついで、後方に位置させていた係止レバー
21の一つを前方へ回動すると、他方の係止レバー21
もレバー軸20により連結されているので同方向へ回動
して、各係止レバー21の係止爪22が収納容器1の係
合部材23にそれぞれ係合するので、収納容器1は支持
枠6に固定される。
【0024】この状態で、例えば機械工場で金属等の切
削時に発生する切粉(図示せず)を収納容器1に投入す
る。このように切粉等の内容物を収納した収納容器1
は、その重心が図1において、最後部の係合棒15の中
心を通り縦部材7の上面に垂直な垂線Pより僅かに後方
に位置するように形成されている。
【0025】続いて、この回転式物品収容箱をフォーク
リフトで移動させて、収納容器1内に収納された内容部
を排出する動作を図4乃至図6を用いて説明する。図4
は図1の回転式物品収容箱を所定の角度だけ傾斜させた
状態を示す側面図、図5は図1の回転式物品収容箱の収
納容器を前端まで回動させた状態を示す側面図であり、
図6は同じく図5の状態を示す背面図である。
【0026】まず、フォークリフト(図示せず)の腕を
支持枠6の両腕挿入部材9の開口9aに挿入した後、支
持枠6をその水平を維持して所定の高さに持上げて回転
式物品収容箱26をトラック等の積込位置に移動して係
止レバー21を後方に倒し、その係止爪22と係合部材
23との係合を解く。ついで、フォークリフトのマスト
を僅かに後方へ倒して収納容器1の重心を垂線Pの後方
に移動した後、さらに回転式物品収容箱26をトラック
の荷台より高く持上げて、フォークリフトのマストをそ
の傾斜可能な範囲の角度α(約5度)前方へ倒す(図4
参照)。
【0027】図4から明らかなように、図1に示した係
合棒15の中心を通る垂線Pは、この図において係合棒
15の中心を通る鉛直線P1に対して角度αだけ前方に
傾斜する。その結果、収納容器1の重心が、その内容物
の移動を含み、鉛直線P1の前方に移動することにな
り、収納容器1は両側の係合棒15を軸として前方に傾
斜する。
【0028】この時、両側の容器ガイド部材11は両側
のガイドバー16にそれぞれガイドされつつ縦部材7上
を転がる。容器ガイド部材11が縦部材7上を転がる
際、容器ガイド部材11の各嵌合溝12は順次前方の係
合棒15と係合するので、容器ガイド部材11は縦部材
7に対して滑りを起すことなく転がる。そして、容器ガ
イド部材11の最前部の嵌合溝12が最前部の係合棒1
5と係合した時には、容器ガイド部材11の上部前端が
前ストッパー18の係止面18aに当接するとともに、
一対のチェーン25は最も延びた状態になるので、収納
容器1の回転は止まる(図5参照)。この時、収納容器
1の側板2の上面が略垂直になるとともに、その前板5
は前下がりの傾斜面となるので、収納容器1内の内容物
は前板5の内面に沿って滑り落ちトラックの荷台に収容
される。
【0029】この後、空となった収納容器1を基の図1
の状態に戻す動作について説明する。図7は本発明の第
一実施例である回転式物品収容箱を図1の状態に戻すた
めに支持枠の前部を持上げた状態を示す側面図である。
【0030】収納容器1内の全ての内容物が落下し終る
とフォークリフトのマストを垂直にするか、または前と
逆方向に角αの範囲で傾斜させる(図7参照)。これに
より、収納容器1の底板4は最前部の係合棒15の中心
を通る鉛直線P2に対して角αまでの範囲で後方に傾斜
する。この場合、空になった収納容器1はその重心が鉛
直線P2より前方にあるために、図7に示すように、前
板5の上端側が支持枠6より下がった状態を維持する。
【0031】ついで、フォークリフトの腕を所要の高さ
まで上昇させて前板5の下降端をトラックの荷台より高
くしてフォークリフトを移動することにより回転式物品
収容箱26をトラックの荷台の外に移動する。
【0032】ついで、回転式物品収容箱26を当初の位
置に移動してフォークリフトの腕を下ろすと、収納容器
1の前板5の下端が床面(図示せず)に当接した後、床
面により押し上げられるので、収納容器1は縦部材7の
最前部の係合棒15を軸として図7の矢印A方向に回動
する。そして、この回動により収納容器1の重心は鉛直
線P2より後方に移動するので、収納容器1の容器ガイ
ド部材11は前とは逆の方向に回動し、最後部の係合棒
15に容器ガイド部材11の最後部の嵌合溝12が係合
すると同時に、その後端11cが後ストッパー24に当
接する。この時、収納容器1の底板4が後部の横部材8
に当接するので収納容器1の回動は止まり、図1に示す
始めの状態に戻る。
【0033】このように、本実施例の回転式物品収容箱
は、所定の間隔を置いて平行に配置され下部が後方に傾
斜した前板5により前縁部を閉鎖された一対の側板2及
びこの両側板2の後部と底部をそれぞれ閉鎖する後板3
並びに底板4を備え上部が開口した収納容器1と、所定
の長さを有し前記収納容器1の横幅より僅かに広い間隔
をおいて平行に配置された一対の縦部材7とこの両縦部
材7の後部側を結合する適数の横部材8とこの横部材8
下面に固着されかつ後部にフォークリフトの腕の挿入さ
れる一対の開口9aを有する腕挿入部材9と前記両縦部
材7の上面に所定の間隔で固定された適数の係合棒15
とを備えた支持枠6と、円弧状の下面11aの下端部を
底板4側にして収納容器1の両側板2の外側にそれぞれ
固着されかつ収納容器1が前記両下面11aの下端部を
支持枠6の両縦部材7上に載置された後に支持枠6がフ
ォークリフトのマストの傾斜角の範囲で前下がりに傾斜
させられると前記下面11aに設けられた適数の嵌合溝
12が縦部材7の前記係合棒15と順次係合しつつ縦部
材7上を転動して収納容器1を前下がりにする一対の容
器ガイド部材11とからなるものである。
【0034】故に、この構成の回転式物品収容箱の収納
容器1内に集積された物をトラック等の荷台に積込むに
は、まず、その支持枠6の腕挿入部材9にフォークリフ
トの腕を挿入して支持枠6をトラックの荷台の上方に持
上げる。ついで、フォークリフトのマストをその前方に
傾けると支持枠6は前下がりとなり収納容器1の重心が
その回動軸より前方に移動する。そして、収納容器1の
両側の容器ガイド部材11がその嵌合溝12を係合棒1
5に係合させつつ縦部材7上を転がるので、収納容器1
は前下がりとなりその内容物が前板5の内面に沿ってト
ラック等の荷台上に滑り落ちる。こうして、内容物の積
込みが終了した後は、フォークリフトのマストをその後
方に傾けると、支持枠6は前上がりとなり収納容器1の
重心がその回動軸より後方に移動するので、収納容器1
の両側の容器ガイド部材11がその嵌合溝12を係合棒
15に係合させつつ縦部材7上を後方に転がり、収納容
器1の底板4が支持枠6の横部材8に当接することによ
り、収納容器1が支持枠6により支持される。これによ
り、回転式物品収容箱は再びその収納容器1が物を集積
可能な状態になる。
【0035】したがって、本実施例の回転式物品収容箱
26は、収納容器1内に物が集積された後、その支持枠
6をフォークリフトにより持上げられて集積物のトラッ
ク等への積込個所に運ばれて、フォークリフトのマスト
が前方に傾斜させられると、収納容器1の両側の容器ガ
イド部材11が支持枠6上を転がりつつ、収納容器1が
前下がりに傾斜して収納容器1内の物が外部へ排出され
るので、収納容器1内の物のトラック等に対する積込み
をフォークリフトの操作だけで行なうことができ、積込
みに要する作業を従来より大幅に節減することができ
る。また、収納容器1内の物の積込み終了後は支持枠6
を床面等に置くだけで、元の状態に戻すことができるの
で、その取扱いを従来より大幅に簡素化することができ
る。
【0036】ところで、上記実施例では回転式物品収容
箱をフォークリフトによって移動させる場合について説
明をしたが、フォークリフト以外の他の手段によって移
動させてもよい。例えば、トロッコや移動台車に載置し
て所定の位置で荷物等を積載した後、目的の位置まで移
動させて、そこで他のトロッコやトラックの荷台等に積
込むこともできる。また、クレーン等により回転式物品
収容箱全体を移動させても構わないし、トラック等の荷
台として回転式物品収容箱を直接使用してもよい。更
に、上記実施例では回転式物品収容箱の収納容器1を支
持枠6とともに前方へ所定の角度だけ傾斜させて重心の
移動を行ない、収納容器1内に積載された内容物を排出
する動作について説明をしたが、重心を移動させるため
に必ずしもフォークリフトを用いて収納容器1を支持枠
6とともに傾斜させる必要はない。つまり、収納容器1
への集積量が次第に増大するに従って重心の位置も次第
に前方に移行することを利用すれば、所定量以上の積載
により収納容器1及び積載物の重心位置は容器ガイド部
材11の支持点よりも前方になり、この状態で係止レバ
ー21を解除すると、収納容器1は自動的に回動しなが
ら前方に進み、収納容器1内の内容物は前板5に沿って
外部に排出されるからである。なお、収納容器1が空に
なると、収納容器1の重心は再び容器ガイド部材11の
支持点よりも後方になるので、収納容器1は回動しなが
ら後方に戻り、当初の空のときと同一の状態に戻る。
【0037】〈第二実施例〉ここで、本発明の第二実施
例について説明をする。この実施例は移動台車に回転式
物品収容箱を載置したものである。図8は本発明の第二
実施例である回転式物品収容箱を台車に載置した状態を
示す側面図であり、図9はその正面図である。図10は
図8の台車に載置した回転式物品収容箱の収納容器を前
端まで回動させた状態を示す側面図であり、図11はそ
の正面図である。なお、図中、第一実施例と同一符号及
び記号は第一実施例の構成部分と同一または相当する構
成部分を示す。
【0038】図において、30はレバー軸20を中心に
して回動する一対の係止レバーであり、上記第一実施例
の係止レバー21に相当するものである。この係止レバ
ー30には係止爪31が形成されており、この係止爪3
1と収納容器1の係合部材32とが相互に係合し、収納
容器1の移動を防止している。したがって、この係止レ
バー30を後方に倒し、係止爪31と係合部材32との
係合状態を解除することにより、収納容器1は移動可能
な状態となる。この実施例では回転式物品収容箱は台車
33の上に組付けられている。この台車33の下部には
キャスタ34が配設されており、また、作業者が操作し
易いように取手35が配設されているので、取手35を
押すことにより回転式物品収容箱と一体で適宜移動する
ことができる。
【0039】次に、この構成の回転式物品収容箱を使用
して収納容器1内に所定の内容物を収納し、所望の場所
まで移動して内容部を排出する動作について説明する。
まず、台車33を移動させて回転式物品収容箱の収納容
器1の上部の開口を所定の位置にする。この状態におい
ては、収納容器1内は空の状態であるとともに、係止レ
バー30の係止爪31と収納容器1の係合部材32とは
係合状態にある。なお、この状態では、収納容器1の重
心位置は最後部の係合棒15の中心を通り縦部材7の上
面に垂直な垂線Pより僅かに後方となっている。この空
の収納容器1に切粉等の内容物を順次積載すると、収納
容器1及び内容物の重心位置は次第に前方に移動する。
そして、内容物が所定量以上となった場合には、収納容
器1及び内容物の重心位置は最後部の係合棒15の中心
を通り縦部材7の上面に垂直な垂線Pより前方になる。
なお、この状態で係止レバー30の係止爪31と収納容
器1の係合部材32との係合状態を解除すると、収納容
器1は最後部の係合棒15を支点にして前転するため
に、係止爪31と係合部材32とを確実に係合させてお
く必要がある。この回転式物品収容箱は台車33に載置
され台車33と一体となっているので、台車33を移動
させることにより回転式物品収容箱を所望の場所まで移
動させることができる。移動後に、係止レバー30を後
方に倒し、係止レバー30の係止爪31と収納容器1の
係合部材32との係合状態を解除すれば、収納容器1は
最後部の係合棒15を支点にして前転し、縦部材7上を
容器ガイド部材11の下面11aが順次係合棒15と嵌
合溝12とが係合しつつ転動する。即ち、収納容器1の
両側の容器ガイド部材11は両側のガイドバー16にそ
れぞれガイドされつつ縦部材7上を転がる。容器ガイド
部材11が縦部材7上を転がる際、容器ガイド部材11
の各嵌合溝12は順次前方の係合棒15と係合するの
で、容器ガイド部材11は縦部材7に対して滑りを起す
ことなく転がる。こうした転動により収納容器1及び内
容物の重心位置も次第に移動するが、この重心位置は嵌
合溝12と係合状態にある係合棒15の中心を通り縦部
材7の上面に垂直な垂線よりも常に前方である。この転
動に応じて、収納容器1は次第に前転し、上部の開口も
次第に前方に傾斜する。最終的には、容器ガイド部材1
1の前端11bがストッパー18の係止面18aに当接
し、縦部材7の最前部の係合棒15と容器ガイド部材1
1の最前部の嵌合溝12が係合した状態となる(図10
参照)。この結果、収納容器1内の内容物は開口から前
板5に沿って前方に排出される。内容物の排出が終了
し、収納容器1内が空になると重心位置も移動し、この
重心位置は嵌合溝12と係合状態にある係合棒15の中
心を通り縦部材7の上面に垂直な垂線よりも後方とな
る。このため、今度は上記と逆方向に収納容器1が後転
し、縦部材7上を容器ガイド部材11の下面11aの嵌
合溝12が縦部材7上の係合棒15と順次係合しつつ転
動する。そして、容器ガイド部材11の後端11cが後
ストッパー24に当接し、縦部材7の最後部の係合棒1
5と容器ガイド部材11の最後部の嵌合溝12が係合し
た状態となり、再び元の図8の状態になる。
【0040】このように、本実施例の回転式物品収容箱
は、平行配置の一対の側板2、前記両側板2の前部を閉
鎖する所定傾斜の前板5、前記両側板2の後部を閉鎖す
る後板3、及び前記両側板2の底部を閉鎖する底板4か
らなり、上部が開口し内容物の収納量が多くなるに従っ
て重心位置が前方に移動する収納容器1と、前記収納容
器1が載置され、所定の間隔をおいて平行に配設された
一対の縦部材7と前記両縦部材7の上面に所定の間隔で
固定された適数の係合棒15とを備えた支持枠6と、前
記収納容器1を前記支持枠6上に開口を上向にした状態
で係合し不動状態で支持するレバー軸20を中心に回動
する係止レバー30、この係止レバー30に設けた係止
爪31、及び前記係止爪31と係合可能な収納容器1の
係合部材32からなる係合手段と、前記収納容器1の両
側板2の外側に円弧状の下面11aの下端部を底板4側
にして各々固着され、前記収納容器1内の内容物が所定
量以上のときに前記係止レバー30を倒し係止爪31と
係合部材32との係合状態を解除することによって、前
記円弧状の下面11aに設けられた適数の係合部が前記
縦部材7の係合部と順次係合しつつ縦部材7上を転動す
る一対の容器ガイド部材11とを備えている。そして、
この回転式物品収容箱をキャスタ34を有する台車33
に載置し、台車33と一体で移動可能にしたものであ
る。
【0041】即ち、本実施例の回転式物品収容箱は、上
部が開口した収納容器1の内容物の収納量が多くなるに
従って重心位置が前方に移動するが、内容物が所定量以
上のときに係止レバー30の係止爪31と収納容器1の
係合部材32との係合を解除することによって、収納容
器1は所定の間隔をおいて平行に配置された一対の縦部
材7上を前記収納容器1の両側板2の外側に各々固着さ
れた容器ガイド部材11の円弧状の下面11aに設けら
れた適数の嵌合溝12と前記両縦部材7の上面に所定の
間隔で固定された適数の係合棒15とが順次係合しつつ
転動するものである。
【0042】したがって、収納容器1内に内容物を所定
量以上収納し、係止レバー30の係止爪31と収納容器
1の係合部材32との係合を解除すると、収納容器1は
前方に転動し開口が前下がりから前向となり、内容物は
開口から前方に排出される。そして、収納容器1の収容
物が空になると、収納容器1は後方に転動し当初の位置
に戻り、再び開口は上向の状態となる。このため、台車
33を所望の場所に移動し、その場所で回転式物品収容
箱の収納容器1に内容物を集積して、更に台車33を所
望の場所まで移動し、その場所で係止レバー30等によ
る係合手段の係合状態を解除するだけで収納容器1は前
方に回動し、収納容器1内の内容物を自動で排出できる
ので、内容物の移動排出作業を従来より大幅に節減する
ことができる。また、収納容器1内の内容物が空になる
と、収納容器1は元の状態に自動的に戻るので、その取
扱いを従来より大幅に簡素化することができる。
【0043】〈第三実施例〉次に、本発明の第三実施例
について説明をする。この実施例はクレーンにより回転
式物品収容箱を吊下げて移動するものである。図12は
本発明の第三実施例である回転式物品収容箱をクレーン
用の載置台に載置した状態を示す側面図であり、図13
はその正面図である。図14は図12の載置台に載置し
た回転式物品収容箱の収納容器を前端まで回動させた状
態を示す側面図であり、図15はその正面図である。図
中、第一及び第二実施例と同一符号及び記号は第一及び
第二実施例の構成部分と同一または相当する構成部分を
示す。
【0044】図において、回転式物品収容箱は載置台4
0に載置され、この載置台40の四隅の吊具41には各
々ワイヤ42が掛けられている。この各ワイヤ42の他
端は吊枠43の四隅に接続されており、吊枠43は吊上
ワイヤ44を介してクレーン(図示せず)で吊下げられ
ている。したがって、この実施例ではクレーンの操作に
より回転式物品収容箱を適宜所望の位置まで移動させる
ことができる。なお、回転式物品収容箱自体の構成は上
記第二実施例の回転式物品収容箱と同一であるので、係
止レバー30を後方に倒し、係止爪31と係合部材32
との係合状態を解除することにより、収納容器1は移動
可能な状態となる。
【0045】次に、この構成の回転式物品収容箱を使用
して収納容器1内に所定の内容物を収納し、所望の場所
まで移動して内容部を排出する動作について説明する。
但し、収納容器1を転動させて内容物を排出する動作及
び空となった収納容器1が元の状態に戻る動作は上記第
二実施例と同一なのでここでは簡単に説明をする。ま
ず、クレーン(図示せず)により回転式物品収容箱を移
動させて収納容器1の上部の開口を所定の位置にする。
この状態においては、収納容器1内は空の状態であると
ともに、係止レバー30の係止爪31と収納容器1の係
合部材32とは係合状態にある。この状態では、収納容
器1の重心位置は最後部の係合棒15の中心を通り縦部
材7の上面に垂直な垂線Pより僅かに後方となってお
り、この空の収納容器1に内容物を順次積載することに
より、収納容器1及び内容物の重心位置は次第に前方に
移動する。そして、内容物が所定量以上となった場合に
は、収納容器1及び内容物の重心位置は垂線Pより前方
になる。この回転式物品収容箱は載置台40に載置され
クレーンによって移動するので、収納容器1に内容物が
集積された後はクレーンの操作により回転式物品収容箱
を所望の場所まで移動させることができる。移動後に、
係止レバー30の係止爪31と収納容器1の係合部材3
2との係合状態を解除すれば、上記第二実施例と同様
に、収納容器1は次第に前転し、上部の開口も次第に前
方に傾斜するので、収納容器1内の内容物は開口から前
板5に沿って排出される。内容物の排出が終了し、収納
容器1内が空になると、今度は上記と逆方向に収納容器
1が後転し、再び元の図12の状態になる。
【0046】このように、本実施例の回転式物品収容箱
は、平行配置の一対の側板2、前記両側板2の前部を閉
鎖する所定傾斜の前板5、前記両側板2の後部を閉鎖す
る後板3、及び前記両側板2の底部を閉鎖する底板4か
らなり、上部が開口し内容物の収納量が多くなるに従っ
て重心位置が前方に移動する収納容器1と、前記収納容
器1が載置され、所定の間隔をおいて平行に配設された
一対の縦部材7と前記両縦部材7の上面に所定の間隔で
固定された適数の係合棒15とを備えた支持枠6と、前
記収納容器1を前記支持枠6上に開口を上向にした状態
で係合し不動状態で支持するレバー軸20を中心に回動
する係止レバー30、この係止レバー30に設けた係止
爪31、及び前記係止爪31と係合可能な収納容器1の
係合部材32からなる係合手段と、前記収納容器1の両
側板2の外側に円弧状の下面11aの下端部を底板4側
にして各々固着され、前記収納容器1内の内容物が所定
量以上のときに前記係止レバー30を倒し係止爪31と
係合部材32との係合状態を解除することによって、前
記円弧状の下面11aに設けられた適数の係合部が前記
縦部材7の係合部と順次係合しつつ縦部材7上を転動す
る一対の容器ガイド部材11とを備えている。そして、
この回転式物品収容箱を載置台40に載置し、クレーン
によって吊下げて載置台40と一体で移動可能にしたも
のである。
【0047】即ち、本実施例の回転式物品収容箱も上記
第二実施例と同様に、上部が開口した収納容器1の内容
物の収納量が多くなるに従って重心位置が前方に移動す
るが、内容物が所定量以上のときに係止レバー30の係
止爪31と収納容器1の係合部材32との係合を解除す
ることによって、収納容器1は所定の間隔をおいて平行
に配置された一対の縦部材7上を前記収納容器1の両側
板2の外側に各々固着された容器ガイド部材11の円弧
状の下面11aに設けられた適数の嵌合溝12と前記両
縦部材7の上面に所定の間隔で固定された適数の係合棒
15とが順次係合しつつ転動するものである。
【0048】したがって、本実施例においても、収納容
器1内に内容物を所定量以上収納し、係止レバー30の
係止爪31と収納容器1の係合部材32との係合を解除
すると、収納容器1は前方に転動し開口が前下がりから
前向となり、内容物は開口から前方に排出される。そし
て、収納容器1の収容物が空になると、収納容器1は後
方に転動し当初の位置に戻り、再び開口は上向の状態と
なる。このため、クレーンを操作して回転式物品収容箱
を所望の場所に移動し、その場所で回転式物品収容箱の
収納容器1に内容物を集積して、更にクレーンを操作し
て回転式物品収容箱を所望の場所まで移動し、その場所
で係止レバー30等による係合手段の係合状態を解除す
るだけで収納容器1は前方に回動し、収納容器1内の内
容物を自動で排出できるので、内容物の移動排出作業を
従来より大幅に節減することができる。また、収納容器
1内の内容物が空になると、収納容器1は元の状態に自
動的に戻るので、その取扱いを従来より大幅に簡素化す
ることができる。
【0049】〈第四実施例〉続いて、本発明の第四実施
例について説明をする。この実施例はトラックの荷台と
して回転式物品収容箱を直接取付けたものである。図1
6は本発明の第四実施例である回転式物品収容箱をトラ
ックに載置した状態を示す側面図であり、図17はその
平面図である。図18は図17の回転式物品収容箱の矢
視B−Bを示す拡大図である。図中、第一乃至第三実施
例と同一符号及び記号は第一乃至第三実施例の構成部分
と同一または相当する構成部分を示す。
【0050】図において、50はトラックであり、この
トラック50の荷台には第1から第3の3個の回転式物
品収容箱51〜53が各々載置されている。この第1か
ら第3の回転式物品収容箱51〜53はいずれも上記第
二及び第三実施例の各回転式物品収容箱と略同一の構成
となっている。
【0051】次に、この構成の回転式物品収容箱51〜
53を使用して収納容器1内に所定の内容物を収納し、
所望の場所まで移動して内容部を排出する動作について
説明する。但し、収納容器1を転動させて内容物を排出
する動作及び空となった収納容器1が元の状態に戻る動
作は上記第二及び第三実施例と同一なのでここでは簡単
に説明をする。まず、トラック50を移動させて各回転
式物品収容箱51〜53の収納容器1の開口を所定の位
置にする。この状態においては、各収納容器1内は空の
状態であるとともに、各係止レバー30の係止爪31と
各収納容器1の係合部材32とは係合状態にある。この
状態では、収納容器1の重心位置は最後部の係合棒15
の中心を通り縦部材7の上面に垂直な垂線Pより僅かに
後方となっており、この空の収納容器1に内容物を順次
積載すると、収納容器1及び内容物の重心位置は次第に
前方に移動する。そして、内容物が所定量以上となった
場合には、収納容器1及び内容物の重心位置は垂線Pよ
り前方になる。各回転式物品収容箱51〜53はトラッ
ク50に載置されて移動するので、各収納容器1に内容
物が集積された後はトラック50を運転して各回転式物
品収容箱51〜53を所望の場所まで移動させることが
できる。移動後に、各係止レバー30の係止爪31と各
収納容器1の係合部材32との係合状態を解除すれば、
各収納容器1は次第に前転し、上部の開口も次第に前方
に傾斜するので、収納容器1内の内容物は開口から前板
5に沿って排出される。内容物の排出が終了し、収納容
器1内が空になると、今度は上記と逆方向に各収納容器
1が後転し、再び元の図16の状態になる。こうして、
トラック50の荷台に三方向に収納容器1が回動する回
転式物品収容箱51〜53を載置することにより、従来
のように回転式物品収容箱からトラックに内容物を積み
直す必要がなく、直接遠隔地にまで移動することができ
る。
【0052】このように、本実施例の回転式物品収容箱
51〜53は、平行配置の一対の側板2、前記両側板2
の前部を閉鎖する所定傾斜の前板5、前記両側板2の後
部を閉鎖する後板3、及び前記両側板2の底部を閉鎖す
る底板4からなり、上部が開口し内容物の収納量が多く
なるに従って重心位置が前方に移動する収納容器1と、
前記収納容器1が載置され、所定の間隔をおいて平行に
配設された一対の縦部材7と前記両縦部材7の上面に所
定の間隔で固定された適数の係合棒15とを備えた支持
枠6と、前記収納容器1を前記支持枠6上に開口を上向
にした状態で係合し不動状態で支持するレバー軸20を
中心に回動する係止レバー30、この係止レバー30に
設けた係止爪31、及び前記係止爪31と係合可能な収
納容器1の係合部材32からなる係合手段と、前記収納
容器1の両側板2の外側に円弧状の下面11aの下端部
を底板4側にして各々固着され、前記収納容器1内の内
容物が所定量以上のときに前記係止レバー30を倒し係
止爪31と係合部材32との係合状態を解除することに
よって、前記円弧状の下面11aに設けられた適数の係
合部が前記縦部材7の係合部と順次係合しつつ縦部材7
上を転動する一対の容器ガイド部材11とを備えてい
る。そして、この回転式物品収容箱をトラック50の荷
台に3個載置し、トラック50とともに移動可能にした
ものである。
【0053】即ち、本実施例の回転式物品収容箱も上記
第二及び第三実施例と同様に、上部が開口した収納容器
1の内容物の収納量が多くなるに従って重心位置が前方
に移動するが、内容物が所定量以上のときに係止レバー
30の係止爪31と収納容器1の係合部材32との係合
を解除することによって、収納容器1は所定の間隔をお
いて平行に配置された一対の縦部材7上を前記収納容器
1の両側板2の外側に各々固着された容器ガイド部材1
1の円弧状の下面11aに設けられた適数の嵌合溝12
と前記両縦部材7の上面に所定の間隔で固定された適数
の係合棒15とが順次係合しつつ転動するものである。
【0054】したがって、本実施例においても、収納容
器1内に内容物を所定量以上収納し、係止レバー30の
係止爪31と収納容器1の係合部材32との係合を解除
すると、収納容器1は前方に転動し開口が前下がりから
前向となり、内容物は開口から前方に排出される。そし
て、収納容器1の収容物が空になると、収納容器1は後
方に転動し当初の位置に戻り、再び開口は上向の状態と
なる。このため、トラック50を運転して回転式物品収
容箱51〜53を所望の場所に移動し、その場所で回転
式物品収容箱の収納容器1に内容物を集積して、更にト
ラック50を運転して回転式物品収容箱51〜53を所
望の場所まで移動し、その場所で係止レバー30等によ
る係合手段の係合状態を解除するだけで収納容器1は前
方に回動し、収納容器1内の内容物を自動で排出できる
ので、内容物の移動排出作業を従来より大幅に節減する
ことができる。また、収納容器1内の内容物が空になる
と、収納容器1は元の状態に自動的に戻るので、その取
扱いを従来より大幅に簡素化することができる。しか
も、従来のように回転式物品収容箱からトラックに内容
物を積み直す作業がなくなり、直接遠隔地にまで内容部
を移動することができるので、内容物の移動作業の高効
率化が促進できる。
【0055】ところで、上記各実施例では、支持枠6の
縦部材7の上面に固定された適数の係合部として係合棒
15を採用し、容器ガイド部材11の円弧状の下面11
aに設けられた適数の係合部として切欠により形成した
嵌合溝12を採用したが、必しもこの構成に限定される
ものではなく、例えば、縦部材7の係合棒15と容器ガ
イド部材11の嵌合溝12とを逆の配置にしてもよい。
要するに、容器ガイド部材11が収納容器1と一体で縦
部材7上を回動する際に、縦部材7上を容器ガイド部材
11の下面11aが滑ることなく順次係合しつつ転動す
る構造であれば構わない。
【0056】また、上記第二乃至第四実施例では係止レ
バー30を後方に倒したり元の位置に戻す作業は主に作
業者が手動で行なう場合について説明したが、バネ等を
使用して係止レバー30が自動で再び元の位置に戻るよ
うにしてもよい。このようにすれば、収納容器1内の内
容物を排出して、収納容器1が空になり後方に転動し当
初の位置に戻った場合に、自動的に係止レバー30の係
止爪31と収納容器1の係合部材32とが再び係合する
ようにできる。
【0057】更に、上記第二実施例では台車33に回転
式物品収容箱を1個配設し、第三実施例ではクレーン用
の載置台40に回転式物品収容箱を1個配設したものに
ついて説明をしたが、第四実施例のように複数個の回転
式物品収容箱を配設しても構わない。逆に、第四実施例
ではトラック50の荷台に3個の回転式物品収容箱51
〜53を配設したが必仕も3個に限定されるものではな
い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転式物
品収容箱は、内容物の収納量が多くなるに従って重心位
置が前方に移動する収納容器と、前記収納容器が載置さ
れた支持枠と、前記収納容器を前記支持枠上に不動状態
で支持する係合手段と、前記収納容器の両側板の外側に
各々固着された一対の容器ガイド部材とを備え、上部が
開口した収納容器の内容物の収納量が多くなるに従って
重心位置が前方に移動するが、内容物が所定量以上のと
きに係合手段による係合を解除することによって、収納
容器は所定の間隔をおいて平行に配置された一対の縦部
材上を前記収納容器の両側板の外側に各々固着された容
器ガイド部材の円弧状の下面に設けられた適数の係合部
と前記両縦部材の上面に所定の間隔で固定された適数の
係合部とが順次係合しつつ転動することにより、収納容
器内に内容物を所定量以上収納し、係合手段による係合
を解除すると、収納容器は前方に転動し開口が前下がり
から前向となり、内容物は開口から前方に排出され、そ
して、収納容器の収容物が空になると、収納容器は後方
に転動し当初の位置に戻り、再び開口は上向の状態とな
るので、内容物の移動排出作業を大幅に節減することが
でき、しかも、その取扱いを簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である回転式物品収
容箱を示す側面図である。
【図2】図2は図1の回転式物品収容箱を示す背面図で
ある。
【図3】図3は図1の回転式物品収容箱を示す正面図で
ある。
【図4】図4は図1の回転式物品収容箱を所定の角度だ
け傾斜させた状態を示す側面図である。
【図5】図5は図1の回転式物品収容箱の収納容器を前
端まで回動させた状態を示す側面図である。
【図6】図6は図5の回転式物品収容箱の収納容器を前
端まで回動させた状態を示す背面図である。
【図7】図7は本発明の第一実施例である回転式物品収
容箱を図1の状態に戻すために支持枠の前部を持上げた
状態を示す側面図である。
【図8】図8は本発明の第二実施例である回転式物品収
容箱を台車に載置した状態を示す側面図である。
【図9】図9は図8の回転式物品収容箱を台車に載置し
た状態を示す正面図である。
【図10】図10は図8の台車に載置した回転式物品収
容箱の収納容器を前端まで回動させた状態を示す側面図
である。
【図11】図11は図10の台車に載置した回転式物品
収容箱の収納容器を前端まで回動させた状態を示す正面
図である。
【図12】図12は本発明の第三実施例である回転式物
品収容箱をクレーン用の載置台に載置した状態を示す側
面図である。
【図13】図13は図12の回転式物品収容箱をクレー
ン用の載置台に載置した状態を示す正面図である。
【図14】図14は図12の載置台に載置した回転式物
品収容箱の収納容器を前端まで回動させた状態を示す側
面図である。
【図15】図15は図14の載置台に載置した回転式物
品収容箱の収納容器を前端まで回動させた状態を示す正
面図である。
【図16】図16は本発明の第四実施例である回転式物
品収容箱をトラックに載置した状態を示す側面図であ
る。
【図17】図17は図16の回転式物品収容箱をトラッ
クに載置した状態を示す平面図である。
【図18】図18は図17の回転式物品収容箱の矢視B
−Bを示す拡大図である。
【符号の説明】
1 収納容器 2 側板 3 後板 4 底板 5 前板 6 支持枠 7 縦部材 9 腕挿入部材 9a 開口 11 容器ガイド部材 11a 下面 12 嵌合溝 15 係合棒 20 レバー軸 26 回転式物品収容箱 30 係止レバー 31 係止爪 32 係合部材 33 台車 40 載置台 50 トラック 51〜53 第1〜第3の回転式物品収容箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側板の前部を閉鎖する所定傾斜の前
    板、前記両側板の後部を閉鎖する後板、及び前記両側板
    の底部を閉鎖する底板からなり、上部が開口し内容物の
    収納量が多くなるに従って重心位置が前方に移動する収
    納容器と、 前記収納容器が載置され、所定の間隔をおいて平行に配
    設された一対の縦部材と前記両縦部材の上面に所定の間
    隔で固定された適数の係合部とを備えた支持枠と、 前記収納容器を前記支持枠上に開口を上向にした状態で
    係合し不動状態で支持する係合手段と、 前記収納容器の両側板の外側に円弧状の下面の下端部を
    底板側にして各々固着され、前記収納容器内の内容物が
    所定量以上のときに前記係合手段による係合を解除する
    ことによって、前記円弧状の下面に設けられた適数の係
    合部が前記縦部材の係合部と順次係合しつつ縦部材上を
    転動する一対の容器ガイド部材とを具備することを特徴
    とする回転式物品収容箱。
JP5818192A 1992-03-16 1992-03-16 回転式物品収容箱 Pending JPH05294402A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6637999B2 (en) * 2000-12-01 2003-10-28 Gromet S.N.C. Di Grossel Massimo & C. Ecological carriage for drums

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6637999B2 (en) * 2000-12-01 2003-10-28 Gromet S.N.C. Di Grossel Massimo & C. Ecological carriage for drums

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