JPH05294129A - キャビン付き特殊車両の空気調和装置 - Google Patents

キャビン付き特殊車両の空気調和装置

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JPH05294129A
JPH05294129A JP10295192A JP10295192A JPH05294129A JP H05294129 A JPH05294129 A JP H05294129A JP 10295192 A JP10295192 A JP 10295192A JP 10295192 A JP10295192 A JP 10295192A JP H05294129 A JPH05294129 A JP H05294129A
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JP
Japan
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air conditioner
cabin
evaporator
blower
box frame
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Application number
JP10295192A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
幸一 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビン付き特殊車両の空調装置の設置スペ
ースを小さくして取付性の向上を図り、この種車両の低
背化を実現する。 【構成】 キャビン付き車両のエンジンルーム11の上
部に、送風機1、蒸発器2、ヒータコア3をユニットケ
ース4内に収納して成る空調ユニット5が設置される。
送風機1のファン部が天地方向の地側に向けて設置さ
れ、蒸発器2の冷媒チューブは、冷媒が天地方向に対し
垂直方向に流れるようなチューブ折曲構造として、ユニ
ットケース4が扁平化された形状を呈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャビン付き特殊車両の
空気調和装置(以下、空調装置と略する)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャビン付き特殊車両の空調装置
には、例えば、実開昭57−199119号,実開昭6
1−17316号,実開昭63−124504号公報に
開示されるように、空調装置のうち送風機,蒸発器等で
構成される空調ユニットを天井に設ける方式のものと、
実開昭62−33914号公報に開示されるように、エ
ンジンルームに設ける方式のものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このうち、前者の方式
は、天井に空調ユニットの設置スペースを確保しなけれ
ばならず、その分、車高が高くなる。そのため、車高の
制約のある小形特殊車両ではその低背化を図るのに苦労
しており、一方、後者の方式においても、小形特殊車両
のような場合には、エンジンルームが狭いため、空調ユ
ニットのレイアウトに非常に苦労しており、設置困難な
場合があった。特に、空調ユニットは小形特殊車両であ
っても、容量的にはそれに比例して小さくなるというも
のではなく、上記の問題の対処が強く望まれていた。
【0004】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、設置スペースを小さくして取付性の向上を図り、
且つこの種特殊車両の低背化を実現できる空調装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
【0006】すなわち、送風機、蒸発器、ヒータコアを
ユニットケース内に収納して成る空調ユニットがキャビ
ン付き特殊車両のエンジンルームにおける上部に配置さ
れる方式の空調装置で、前記送風機のファン部が天地方
向の地側に向けて設置され、前記蒸発器の冷媒チューブ
は、冷媒が天地方向に対し垂直方向に流れるようなチュ
ーブ折曲構造として、前記ユニットケースが扁平化され
た形状を呈するようにした。
【0007】
【作用】本発明は、キャビンの低背化を図るため、前提
として、空調ユニットをキャビンの天井ではなくエンジ
ンルームに配置する。
【0008】そして、送風機は、車両の天地方向に対し
て地側にファン部を向けると、天地方向の送風機の設置
スペースはモータとファンとの軸長分を確保すればよ
い。これは、今までの一般的な手法であった天地方向に
対して垂直にファンを設置する方式にくらべ送風機の天
地方向の設置スペースが1/2以下となる。
【0009】また、蒸発器のチューブを、冷媒が天地方
向に対し垂直方向に流れるようなチューブ折曲構造にす
ると、必要な伝熱面積を確保する場合にはチューブを横
方向に延ばして縦方向(高さ)を小さくでき、蒸発器を
薄形にできる。
【0010】従って、これらの送風機,蒸発器等を収納
する空調ユニットケースも扁平化された形状にすること
ができ、これにより空調ユニット全体の薄形化を図り、
狭隘な空間であるエンジンルームの上部スペースに空調
ユニットを難なく設置することが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例に係る空調装置の
取付状態を示す説明図、図2は、その(a)がその空調
装置におけるユニットの平面図、(b)が正面図であ
る。本実施例では、キャビン付き小形車両を適用対象と
している。
【0013】図1において、10はキャビン、11はエ
ンジンルーム、12はエンジンである。空調装置は、冷
凍サイクルを構成する蒸発器2,凝縮器15,圧縮機1
6,減圧弁(図示せず)等で構成されるが、このうち、
蒸発器2は、送風機1及びヒータコア3と共にユニット
ケース4に収納されて空調ユニット5を構成している。
凝縮器15はラジエータ14の前方位置に設置され、圧
縮機16は、その電磁クラッチがエンジン12のプーリ
とVベルトを介して連結されている。
【0014】ここで、空調ユニット5の詳細について図
2により説明する。
【0015】ユニットケース4は、別体に成形された箱
枠体A(4a)と箱枠体B(4b)とより成り、このう
ち送風機1を収納する箱枠体A(4a)が前下がりに幾
分傾く状態でジョイント6に支持されつつ、このジョイ
ント6を介して箱枠体A(4a),B(4b)同士が連
結されている。箱枠体B(4b)には、蒸発器2及びヒ
ータコア3が収納してある。
【0016】送風機1は箱枠体A(4a)にて天地方向
に設置され、このうち、ファン部1a及びその空気吸込
口1cが地側に向けられ、モータ1bが天側に配置され
ている。このような送風機1の配置構造によれば、送風
機1の天地方向の厚み(設置スペース)は、ファン1a
とモータ1bの軸長分となり、従来のようにファンを天
地方向に対し垂直の設置する方式に比べて1/2とでき
る。
【0017】箱枠体B(4b)には、上流側から順に蒸
発器2,ヒータコア3が内装され、蒸発器2は、図3に
示すようにサーペンタインタイプで、冷媒チューブ2a
が、その冷媒が天地方向に対して垂直方向に流れるよう
なチューブ折曲構造を呈している。このような構造の蒸
発器2は、必要な伝熱面積を確保しつつ蒸発器2の縦方
向の薄形を図り得る。
【0018】このように送風機1及び蒸発器2の縦方向
の厚みを小さくすることで、ユニットケース4すなわち
箱枠体4a,4bを扁平化させた形状にしている。
【0019】以上のように構成された空調ユニット5
は、図1に示すようにキャビン付き車両のエンジンルー
ム1における上部スペースに仕切り部材13を介してエ
ンジン12と仕切るように設置されている。空調ユニッ
ト5の吹出口はフレキシブルダクト17を介してキャビ
ン10内に臨み、キャビン10のフロア側の内気取入孔
19がダクト18を介して空調ユニット5の収容空間2
0に通じている。送風機1の吸込口1cは、この収容空
間20に地側へ向けて臨む。ボンネットの一部には図示
されないが開閉操作可能な外気取入用のドアが設けら
れ、このドアが開状態のときに空調ユニット5に外気取
入が可能としてあり、また、ドアが閉状態のときに空調
ユニット5にもっぱら内気が取り入れられる。
【0020】空調ユニット5に吸込口1cを介して取り
入れられた空気は、送風機1によりユニットケース4内
に押し込まれ蒸発器2及びヒータコア3を通過し、この
過程で温度調整された空気がダクト17を介してキャビ
ン10内に吹き出される。
【0021】本実施例によれば、空調ユニット5をエン
ジンルーム11側に配置することで、車両全体の車高を
低くでき、しかも、送風機1及び蒸発器2の厚みを小さ
くしてユニットケース4を扁平化してあるので、空調ユ
ニット5を薄形化でき、エンジンルームの狭い空間に空
調ユニット5を難なく設置できる。
【0022】また、送風機1のファン部1aが地側(下
側)になるので、内気モード時のキャビン内での冷却空
気の循環がよくなるという効果がある。これは、夏季の
暑い時期には、主として、冷却風を乗員の体にあたるよ
うに吹き出させる時に次のような利点がある。すなわ
ち、従来のような天井にクーラユニットを設ける方式の
場合には、キャビン内の空気が吹出部より上部で吸い込
まれてしまうため、吹き出した冷却風がすぐに乗員の体
より上に吸い込まれて冷却風の循環が局部的となり冷却
効果が低下するが、本実施例の場合には、このような事
態が生じることがなく、冷却効果を高めることができ
る。
【0023】また、本実施例によれば、送風機1側の箱
枠体A(4a)を蒸発器2,ヒータコア3側の箱枠体B
(4b)と別体にして、これをジョイント6を介して任
意の前下がり角度に設定できるので〔ジョイント6の前
下がり角度を変更することで箱枠体A(4a)の前下が
り角度を変えることが可能である〕、次のような利点が
ある。すなわち、小形特殊車両のエンジン上部に空調装
置を設置した場合、エンジンのフードは運転視界向上の
ため前下がりになる構造が一般的であるが、この前下が
りが車両に応じて様々であってもそれに合わせて空調ユ
ニットを設置できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、空調ユニットの薄形化
を図りつつ、これを狭いエンジンルーム内に容易に設置
できるようにしたので、この種特殊車両の低背化を実現
でき、しかも取付性に優れた空調装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空調装置の取付状態を
示す説明図
【図2】上記実施例における空調ユニットの平面図及び
正面図
【図3】上記実施例に用いる蒸発器の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1…送風機、2…蒸発器、2a…冷媒チューブ、3…ヒ
ータコア、4…ユニットケース、4a,4b…箱枠体
A,B、5…空調ユニット、6…ジョイント、10…キ
ャビン、11…エンジンルーム、12…エンジン、17
…吹出し用ダクト、18…内気取り込み用ダクト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機、蒸発器、ヒータコアをユニット
    ケース内に収納して成る空調ユニットがキャビン付き特
    殊車両のエンジンルームにおける上部に配置される方式
    の空気調和装置で、前記送風機のファン部が天地方向の
    地側に向けて設置され、前記蒸発器の冷媒チューブは、
    冷媒が天地方向に対し垂直方向に流れるようなチューブ
    折曲構造として、前記ユニットケースが扁平化された形
    状を呈していることを特徴とするキャビン付き特殊車両
    の空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ユニットケース
    は、前記送風機を収納する箱枠体Aと前記蒸発器及びヒ
    ータコアを収納する箱枠体Bとより成り、このうち前記
    送風機を収納する箱枠体Aを前下がりに傾斜させて設置
    してあることを特徴とするキャビン付き特殊車両の空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記箱枠体Aと箱枠
    体Bとは別体に形成され、これらの箱枠体A,B同士が
    箱枠体Aを前下がりに支持するジョイントを介して連結
    されて成ることを特徴とするキャビン付き特殊車両の空
    気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、前記蒸発器はサーペタインタイプの蒸発器で
    あることを特徴とするキャビン付き特殊車両の空気調和
    装置。
JP10295192A 1992-04-22 1992-04-22 キャビン付き特殊車両の空気調和装置 Pending JPH05294129A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060207758A1 (en) * 2003-03-13 2006-09-21 Gilles Elliot Heating and ventilation and/or air conditioning device with a compact construction for a motor vehicle passenger compartment

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060207758A1 (en) * 2003-03-13 2006-09-21 Gilles Elliot Heating and ventilation and/or air conditioning device with a compact construction for a motor vehicle passenger compartment
US8944144B2 (en) * 2003-03-13 2015-02-03 Valeo Systemes Thermiques Heating and ventilation and/or air conditioning device with a compact construction for a motor vehicle passenger compartment

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