JPH05293111A - トラカール - Google Patents

トラカール

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Publication number
JPH05293111A
JPH05293111A JP4095597A JP9559792A JPH05293111A JP H05293111 A JPH05293111 A JP H05293111A JP 4095597 A JP4095597 A JP 4095597A JP 9559792 A JP9559792 A JP 9559792A JP H05293111 A JPH05293111 A JP H05293111A
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JP
Japan
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trocar
tube
elastic
valve
outer tube
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Withdrawn
Application number
JP4095597A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
Yasuhiko Omagari
泰彦 大曲
Shinichi Nishigaki
晋一 西垣
Nobuhiko Washitsuka
信彦 鷲塚
Tsuruo Hatori
鶴夫 羽鳥
Akio Nakada
明雄 中田
Takeshi Tsukagoshi
壯 塚越
Shirou Bitou
士郎 備藤
Shuichi Kimura
修一 木村
Seiji Kuramoto
聖治 倉本
Kenji Yoshino
謙二 吉野
Keisuke Saito
圭介 斎藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4312147A priority patent/DE4312147C2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、挿入部が曲った器具でも、容易に挿
入できるとともに、その手元部に設けるシール弁の簡略
化が図れるトラカールを提供することを目的とする。 【構成】トラカール11の外套管12は、これに挿通す
る器具の湾曲した挿入部を挿入するに応じて変形自在な
チューブから構成し、さらに、前記シール弁は、筒状の
弾性チューブ17で弁孔を形成してなり、それを変形さ
せてこれにくびれ部21を形成し、そのくびれ部21の
断面積の変化により前記弁孔を開閉させる手段とこの開
閉手段を操作する手段を具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば腹腔や胸腔内の
検査や手術を経皮的に行う際、その内視鏡や手術用器具
等を案内するトラカールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラカールを用いて腹腔鏡下での
胆嚢の摘出等の手術が行われるようになってきたが、そ
のトラカールの外套管に挿入される内針や腹腔鏡、さら
には処置具等は、いずれも硬性でストレートな形状のも
のであり、トラカールの外套管や手元部も、同じく硬性
に作られている。
【0003】ところで、腹腔鏡下での胆嚢摘出術(ラパ
ロスコピックコレシストミー)を行う場合、体腔内の対
象部位に対する処置を1方向からではなく、複数の方向
から何本かの器具を用いて複雑な操作を組み合わせて行
うことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体腔内
の処置対象部位に集中する複数の器具の挿入部が硬性な
ものであり、かつ真っ直ぐな形状であるため、それらが
腹腔鏡の視野の中で互いに近付き、処置対象部位に集中
して視野観察を邪魔し易い。また、それを回避すること
もできない固定的な留置状態になるものである。
【0005】仮に、それらの器具の挿入部が曲げられた
ものであるとすれば、処置対象部位に集中する複数の器
具の挿入部を適宜変位または退避させて、その腹腔鏡の
視野が、けられるのを極力避けることができる。また、
処置対象部位に対しての方向性に自由度を持たすことが
できるため、処置操作能力が高まる。このように、挿入
部を曲げた硬性の処置具を使用できれば、内視鏡下での
複雑な手術が容易かつ正確に行うことができるととも
に、その処置操作能力を高め得ることができる。
【0006】しかし、従来のトラカールでは曲り付きの
挿入部のある硬性鏡や処置具を挿入することができない
ものであった。特に、トラカールにあっては、手元部に
シール弁を組み込んであるから、曲り付きの挿入部を挿
通できる弁機構の構成とすることは、その弁機構がかな
り複雑であったり高精度のものであったりするととも
に、その付近の挿通路等の幅や長さを大きくしなければ
ならない。このため、それに応じてトラカールの手元部
が、かなり大きく重くなって操作性を妨げる。
【0007】また、実際に使用する場合、複数のトラカ
ールを同時に使用するが、その大きくなった手元部同士
が干渉しやすく、当たり合って手技操作を妨げるという
不都合が生じる。このため、トラカールの手元部におけ
る挿通孔の径を大きくするには限界があり、挿入可能な
処置具の曲率が大きさ及び種類が制限されるなどの問題
も生じる。
【0008】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、挿入部が曲った器具でも
容易に挿入できるとともに、その手元部に設けるシール
弁の簡略化が図れるトラカールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のトラ
カールは、挿入部としての外套管のの手元端に、シール
弁を有する手元部を連設したトラカールにおいて、前記
外套管は、これに挿通する器具の湾曲した挿入部を挿入
するに応じて変形自在なチューブから構成し、さらに、
前記シール弁は、筒状の弾性膜部材で弁孔を形成してな
り、その筒状の弾性膜部材を変形させてこれにくびれ部
を形成し、そのくびれ部の断面積の変化により前記弁孔
を開閉させる手段とこの開閉手段を操作する手段を具備
したものである。
【0010】筒状の弾性膜部材で形成される弁孔を通じ
て変形自在なチューブからなる外套管を通じて器具を挿
入する。それらは軟性であるため、挿入部が曲がってい
てもこれを容易に挿入することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示すものであ
る。図1はそのトラカール11の外観を示す。このトラ
カール11は挿入部としての外套管12とこれの一端に
取着される手元部13とからなる。外套管12は変形可
能な弾性チューブから形成されている。また、手元部1
3には使用器具の挿入部を挿通するとともにその通路部
を閉塞するシール弁14が組み込まれている。
【0012】このシール弁14は外套管12の手元端に
固定的に取着した中空リング状の端枠15と同じく中空
リング状に形成された操作用部材16との間に、変形自
在な薄膜からなる管状の弾性チューブ17を同軸的に架
設してなり、管状の弾性チューブ17は前記外套管12
の中空孔よりも、その弁孔が充分に大きくなるように極
力径の大きな筒状に形成されている。この管状の弾性チ
ューブ17の膜部には変形規制用の網18が付設されて
いる。
【0013】さらに、固定的な端枠15と操作用部材1
6との間には、前記管状の弾性チューブ17の周囲に同
軸的に配置する等径コイルからなる弾性コイル部材19
が架設されている。この弾性コイル部材19は前記管状
の弾性チューブ17を軸方向へ引き伸ばす向きに付勢し
て、図1の(a)で示すようにその弾性チューブ17の
途中にくびれ部21を形成することによりその弁孔を閉
塞する。つまり、弾性チューブ17により形成される弁
孔は、通常、弾性コイル部材19の付勢力によって前記
くびれ部21を細く絞り込んで閉塞しており、一方、固
定的な端枠15に向けて操作用部材16を近付けると、
図1の(b)で示すようにその弾性チューブ17の途中
にくびれ部21を広げて弁孔を開く。これにより弁孔を
開閉する手段を構成するとともにその開閉操作手段を構
成している。
【0014】このトラカール11を使用して例えば腹腔
鏡下胆嚢摘出術を行う場合には、通常、次のようにして
行う。まず、このトラカール11の手元部13のシール
弁14を開き、外套管12まで内針を挿入する。操作用
部材16を開放すれば、弾性コイル部材19の付勢力に
よって弾性チューブ17にはくびれ部21が形成されて
内針の周面に押し当たり閉塞する。この状態で腹腔に穿
刺する。この手技は従前の方法と同じく気腹針を用いて
気腹したのち行う。普通、複数本のトラカール11を用
いることが多い。
【0015】ついで、このトラカール11から内針を抜
き取ってその代わりに腹腔鏡や処置具等の器具を適宜差
し込んで処置を行うが、この内針や器具の抜去挿入時に
は前述したような操作によって弁孔を開く。
【0016】ところで、このトラカール11は、外套管
12、および手元部13における管状の弾性チューブ1
7が変形自在な軟性であるため、これに挿通する器具、
例えば腹腔鏡(硬性鏡)や硬性処置具等の挿入部に曲り
部があっても、それを容易に挿通することができる。図
1の(a)はその状態を示しており、挿入部22の途中
が曲がった鉗子23を挿入した状態を示している。
【0017】つまり、外套管12および管状の弾性チュ
ーブ17は挿通する器具の湾曲した挿入部に追従して変
形し、しかも、弾性チューブ17の内腔は比較的大きく
形成されているため、その曲がった鉗子23の挿入部2
2でも、容易に挿入することができる。
【0018】なお、この種のトラカールについて次のよ
うな構成のものも考えられる。すなわち、端枠15と操
作用部材16との間に架設した上述したような筒状の弾
性チューブ17によって弁孔を形成してなり、自然状態
では弁孔が開放しており、端枠15から離れる向きに操
作用部材16を引くことによって筒状の弾性チューブ1
7の中間部を絞り込んで弁孔を閉塞するように操作する
方式のものである。
【0019】図2は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。これはシール弁14を形成する変形自在な薄膜か
らなる管状の弾性チューブ17の外周に、中間部の径が
小さく両端部の径が大きくした弾性コイル部材19を密
に巻き付けており、この弾性コイル部材19は、端枠1
5と操作用部材16に対して架設されている。そして、
通常は弾性コイル部材19の付勢力によって、図2の
(b)で示すように、管状の弾性チューブ17の中間部
を絞り込んで閉塞している。この他の構成は前述した実
施例のものと同じである。
【0020】また、図2の(a)の矢印で示すように操
作用部材16を弾性コイル部材19の付勢力に抗して回
転すれば、その弾性コイル部材19の巻き方が緩み、弾
性チューブ17のくびれ部21は外方へ広がり、極力等
径筒状に広がるため、その弾性チューブ17からなる弁
孔を開けることができる。したがって、弾性コイル部材
19の付勢力によって閉塞されている弾性チューブ17
の弁孔を操作用部材16によって選択的に開放すること
ができる。また、これの弾性チューブ17の膜部には前
述したような変形規制用の網を付設する必要がない。
【0021】図3は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。この実施例は前述した第1の実施例のトラカール
11における弾性コイル部材19の代わりに複数の杆状
の弾性部材25を端枠15と操作用部材16との間に架
設したものである。なお、弾性チューブ17の膜部には
前述したような変形規制用の網を付設しなくてもよい。
【0022】そして、自然な状態で、その杆状の弾性部
材25によって弁孔27を形成する弾性チューブ17
が、図3の(a)で示すように捩じられた状態に保持さ
れ、弁孔は閉塞状態にある。この状態で各杆状弾性部材
25はその軸方向に平行な向きにある。
【0023】さらに、端枠15と操作用部材16の対応
する各側面にはそれぞれ摘み26が突設されている。こ
の両摘み26に指を掛けて片手で操作用部材16を回転
操作することができる構成になっている。その他の構成
は前述した第1の実施例のトラカール11と同じであ
る。
【0024】しかして、図3の(a)で示す自然な放置
状態において、弾性部材25の付勢力により弾性チュー
ブ17を捩じり込み、弁孔を閉塞している。弾性部材2
5の付勢力に抗して操作用部材16を回転操作すれば、
図3の(a)で示すように弾性チューブ17の捩じりが
戻り、弁孔27を開放させる状態にする。図4〜12で
示すものは本発明のものと平行して検討した他のトラカ
ールについてのものである。
【0025】図4で示すトラカール30は軟性外套管3
1と手元部としての把持部32とからなっている。把持
部32はそのハウジング33内にリング(ドーナツ)状
のシール用弾性部材34を固定的に保持する支持筒35
が設けられている。支持筒35の挿入口36側端部には
その挿入口36を形成した押え板37が取り付けられて
いる。
【0026】前記シール用弾性部材34は支持筒35内
面に接合する周面が平坦であるが、シール性の挿通路3
8を形成する側では図4の(a)で示すようにその断面
形状がなだらかな曲面39となっており、その曲面39
は通常の自然状態で前記挿通路38の中心軸近くで密着
し、その挿通路38を閉塞している。
【0027】そして、この挿通路38に内針40を差し
込めば、シール用弾性部材34が、図4の(a)で点線
で示すように弾性的に押し広げられ、その内針40を気
密的に挿通する。このようにして挿通路38に処置具4
1の挿入部を出し入れできる。また、その挿通路38を
形成する前記シール用弾性部材34の面がなだらかに突
き出す曲面39となっているため、処置具41が、フッ
ク形の鉗子等であっても、図4の(b)で示すようにそ
れが挿通路38に引っかることなく出し入れすることが
できる。したがって、挿脱の際に弁部を破壊することが
回避できる。
【0028】なお、この例のシール用弾性部材34の代
わりにゲル状のものを支持筒35内に充満させてもよ
い。また、ゲル状のものの代わりに含水性樹脂のものを
支持筒35内に充満させてもよいものである。
【0029】図5で示すトラカール42は変形自在な可
撓性の外套管43の基端に弁ハウジング44を取着して
手元部45を構成しており、ハウジング44には先端側
が狭く基端側が太めで全体的に曲がった、いわゆる曲玉
状の複数の弾性集束子47を噛み合わせて手元部45の
挿通路48を閉塞するシール性の弁49が組み込まれて
いる。すなわち、図5の(b)で示すように、手元部4
5のハウジング44内に4つの集束子47がトラカール
42の軸を中心として点対称的に配置され、ハウジング
44の外周に回動自在に設けた操作リング50の内面に
枢支されている。
【0030】各集束子47の中間部にはそれぞれ溝孔5
1がその基端側から先端側に向かって長めに形成されて
いて、この溝孔51にはハウジング46に固定的に突設
してなるピン52が貫通している。
【0031】しかして、操作リング50を回転操作する
と、各集束子47をその回動方向へ引き、このとき、溝
孔51にあるピン52が基端側から先端側に向かって相
対的に移動するから各集束子47は、図5の(c)で示
すように回動してそれらの囲む中央部が開き、挿通路4
8を開放する。また、逆向きに操作リング50を回転す
れば、挿通路48が閉塞する。つまり、操作リング50
を回転操作することにより挿通路48を開閉することが
できる。
【0032】なお、集束子47をシリコンゴム等のゴム
材で形成しているので、気密性が得られる。しかし、ハ
ウジング46内面との摺動性が得られにくいので、図5
の(d)で示すようにその片面に滑り性のよい樹脂板5
3を貼り付けるとよい。
【0033】図6の(a)は手元部の挿通路を形成する
のにチューブ状の弾性部材55を用い、この弾性部材5
5の入口端の部分を内側に曲げてシール部56を形成し
た例である。また、図6の(b)は手元部における挿通
路の入口部分を開閉する弁の例であって、それぞれスリ
ット57を有した2枚の回動自在な円板58を重ね合わ
せてなり、その円板58を回転操作することにより、各
スリット57を重ね合わせたり、交わるようにしたりす
るようにして封止状態から最大開放量までその挿通路の
開口量を調節するものである。
【0034】図7は前述した図4のものにおけるシール
用弾性部材34をリング状に構成したバルーン61に変
更した例である。このバルーン61はハウジング33内
に形成したチャンバ62内にその一部が嵌め込まれてい
る。他の部分が挿通路38を閉塞するようにはみ出して
その挿通路38を閉塞する。また、この場合も、そのバ
ルーン61の面がなだらかに突き出す曲面39となって
いるため、処置具41が、例えばフック形の鉗子等であ
っても、それが挿通路38に引っかることなく、出し入
れすることがない。したがって、挿脱の際に弁部を破壊
することを回避できる。
【0035】図8および図9は他のトラカール70を示
すものであり、これは軟性外套管71と手元部としての
把持部72とからなっている。把持部72はそのハウジ
ング73内にリング(ドーナツ)状に形成してそれによ
って挿通路74を形成したバルーン75が配置されてい
る。バルーン75には気体や液体等の流体が充填されて
いるが、さらに、バルーン75には流体が充填した蛇腹
状のチャンバ部材76が連通されている。このチャンバ
部材76には押込み操作部材77が取着されている。こ
の押込み操作部材77は係止用凹部78を有し、これは
押込み操作部材77を押し込んだとき、ハウジング73
に形成した係止用突部79が係止し、押し込み状態に押
込み操作部材77を保持するようになっている。
【0036】しかして、押込み操作部材77を押し込め
ば、図9で示すようにチャンバ部材76が押し潰され、
その内部の流体がバルーン75に押し込まれる結果、バ
ルーン75は内方へ大きく膨らみ、挿通路74を閉塞す
る。また、図8で示すように押込み操作部材77を引き
出せば、挿通路74を開放することができる。
【0037】図10は前記トラカール70における押込
み操作部材77を係止する手段の変形例を示すものであ
る。すなわち、押込み操作部材77をレバー状に形成し
てなり、その一端に鉤部81を形成し、これに対応して
ハウジング73側に係止用突部82を形成したものであ
る。これを使用する場合にはレバー状の押込み操作部材
77を前記同様に押し込んでバルーン75を膨らませる
ことができる。
【0038】そして、鉤部81を係止用突部82に係止
することにより、図10の(b)で示すように押し込ん
だ状態に保持することができる。なお、その突部82に
対する押込み操作部材77の係脱は、チャンバ部材76
の弾性を利用して行うことにより変位させて行うことが
できる。また、図10の(d)で示すようにレバー状の
押込み操作部材77を回して係脱するようにしてもよ
い。
【0039】図11はさらに他のトラカール85を示す
ものである。このトラカール85は、前述したように軟
性外套管86と手元部としての把持部87とからなると
ともに、その把持部87のハウジング88内にリング
(ドーナツ)状に形成してそれによって挿通路89を形
成するバルーン90が配置したものである。
【0040】さらに、そのバルーン90には前記軟性外
套管86内にその先端まで達して形成した通気路91に
連通している。そして、この外套管86を腹腔内に穿刺
したとき、その通気路91を通じて腹腔内の圧力がバル
ーン90内に伝わり、そのバルーン90を膨脹させる。
これにより挿通部分を封止し、また挿入した器具の挿入
部を締め付けて密閉する。
【0041】なお、図12は把持部87のハウジング8
8にバルーン受枠95を形成し、通気路91はそのハウ
ジング88の内部を一部利用して形成した変形例を示す
ものである。
【0042】ところで、シール手段としてバルーンを利
用した前述したいずれのトラカールも、これに挿通する
器具の挿入部の径には特定されず、種々の径のものに適
応する。つまり、径の異なるスコープ、鉗子等を使用で
きる。また、その挿入部が曲がったものも、容易に挿入
することができるものである。なお、外套管も軟性であ
るから曲がった器具も容易に挿入することができる。
【0043】本発明は前述した実施例のものに限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲でその他の
種々の変形が可能である。これに使用する器具としても
内視鏡、各種の処置具、カテーテル等、種々のものが考
えられる。また、これを適用する手技分野としても、例
えば腹腔や胸腔内の検査や手術に限らず、トラカールを
使用する手技一般に適用できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトラカール
によれば、挿入部が曲った器具でも容易に挿入して使用
できるとともに、その手元部に設けるシール弁の簡略化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のトラカールを示す斜視
図。
【図2】(a)は本発明の第2の実施例のトラカールを
示す斜視図、(b)は同じくそのトラカールの断面図。
【図3】本発明の第3の実施例のトラカールを示す説明
図。
【図4】本発明のものと平行して検討した他のトラカー
ルの断面図。
【図5】本発明のものと平行して検討した他のトラカー
ルの断面図。
【図6】(a)トラカールの手元部におけるシール部の
要部の断面図、(b)は他のシール部の要部の斜視図。
【図7】本発明のものと平行して検討したさらに他のト
ラカールの断面図。
【図8】本発明のものと平行して検討したさらに他のト
ラカールの断面図。
【図9】同じくそのトラカールの断面図。
【図10】本発明のものと平行して検討したさらに他の
トラカールの説明図。
【図11】本発明のものと平行して検討したさらに他の
トラカールの断面図。
【図12】本発明のものと平行して検討したさらに他の
トラカールの断面図。
【符号の説明】
11…トラカール、12…外套管、13…手元部、14
…シール弁、16…操作用部材、17…弾性チューブ、
19…弾性コイル部材、21…くびれ部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明のトラ
カールは、挿入部としての外套管の手元端に、シール弁
を有する手元部を連設したトラカールにおいて、前記外
套管は、これに挿通する器具の湾曲した挿入部を挿入す
るに応じて変形自在なチューブから構成し、さらに、前
記シール弁は、筒状の弾性膜部材で弁孔を形成してな
り、その筒状の弾性膜部材を変形させてこれにくびれ部
を形成し、そのくびれ部の断面積の変化により前記弁孔
を開閉させる手段とこの開閉手段を操作する手段を具備
したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図8および図9は他のトラカール70を示
すものであり、これは軟性外套管71と手元部としての
把持部72とからなっている。把持部72はそのハウ
ジング73内にリング(ドーナツ)状に形成され、
れによって挿通路74を形成したバルーン75を有して
いる。バルーン75には気体や液体等の流体が充填され
ているが、さらに、バルーン75には流体が充填された
蛇腹状のチャンバ部材76が連通されている。このチャ
ンバ部材76には押込み操作部材77が取着されてい
る。この押込み操作部材77は係止用凹部78を有し、
これは押込み操作部材77を押し込んだとき、ハウジン
グ73に形成した係止用突部79が係止し、押し込み状
態に押込み操作部材77を保持するようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲塚 信彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 羽鳥 鶴夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中田 明雄 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 備藤 士郎 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉本 聖治 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 斎藤 圭介 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部としての外套管の手元端に、シー
    ル弁を有する手元部を連設したトラカールにおいて、前
    記外套管は、これに挿通する器具の湾曲した挿入部を挿
    入するに応じて変形自在なチューブから構成し、さら
    に、前記シール弁は、筒状の弾性膜部材で弁孔を形成し
    てなり、その筒状の弾性膜部材を変形させてこれにくび
    れ部を形成し、そのくびれ部の断面積の変化により前記
    弁孔を開閉させる手段と、この開閉手段を操作する手段
    を具備したことを特徴とするトラカール。
JP4095597A 1992-04-14 1992-04-15 トラカール Withdrawn JPH05293111A (ja)

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US08/254,495 US5423848A (en) 1992-04-14 1994-06-06 Trocar

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