JPH05292880A - 乳由来の複合脂質を高含有する粉末、その製造方法及び用途 - Google Patents

乳由来の複合脂質を高含有する粉末、その製造方法及び用途

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JPH05292880A
JPH05292880A JP4285310A JP28531092A JPH05292880A JP H05292880 A JPH05292880 A JP H05292880A JP 4285310 A JP4285310 A JP 4285310A JP 28531092 A JP28531092 A JP 28531092A JP H05292880 A JPH05292880 A JP H05292880A
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milk
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buttermilk
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哲郎 大羽
Yasuhiro Matsuoka
康浩 松岡
Takeshi Takahashi
健 高橋
Kenkichi Ahiko
健吉 阿彦
Seiji Kurosawa
誠治 黒澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バターミルクまたはバターミルク還元乳をp
H4.4〜4.6に調整して等電点沈澱を行なって生ず
るタンパクの沈澱を除き、上澄液を限外濾過または精密
濾過し、濃縮液を乾燥することよりなる乳由来の複合脂
質を高含有する粉末の製造法。このようにして得られた
粉末並びにこの粉末を有効成分とする食品添加物及びリ
パーゼ阻害剤。 【効果】 乳由来の複合脂質を乾燥物中14%以上含有
し、タンパク質、糖質等の不純物の含有量が少なく、そ
の特性(水溶性、生理活性等)を活かしてレシチン等に
代わる食品添加物として利用することができる。また、
高いリパーゼ阻害活性を有し、食品に添加するとその風
味を損なうことなく酸化酸臭を防止することもできる。
また肥満、高脂血症等の脂質の過剰摂取による疾病の予
防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳由来の複合脂質を高
含有する粉末及びその製造法に関する。さらに、このよ
うな粉末を有効成分とする食品添加物及びリパーゼ阻害
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】りん脂質,糖脂質は複合脂質と総称さ
れ、大豆レシチン,卵黄レシチン等は天然物由来のりん
脂質粗製物として、食品製造などで広く利用されてきて
いる。一方、バターミルクはバター製造における副産物
であり、バター製造のチャーニング工程で乳中の脂肪球
が破壊・融合されるときに分離される液状画分である。
したがって、バターミルク中には乳中の脂肪球膜物質が
移行し、脂肪球膜物質を構成するりん脂質、糖脂質など
の複合脂質に富むことが知られている。しかし、バター
ミルクまたはバターミルク粉中の複合脂質の含有濃度
は、複合脂質そのものの特性を利用する目的には不十分
であり、それを濃縮する技術は未だ開発されていない。
さらに、バターミルクまたはバターミルク粉中の複合脂
質を回収する場合において、特にりん脂質などの成分は
バターミルク中の主要蛋白質であるカゼインと疎水的な
結合を形成しているものが多く、カゼインと挙動を共に
するため、単独の回収や濃縮が困難であった。
【0003】また一方、脂肪を含有する加工食品におい
て、保存中の脂肪分解はランシッドとよばれる異臭発生
の原因となり、品質上大きな問題となっている。食品の
脂肪は脂肪分解酵素リパーゼの働きにより脂肪酸とグリ
セリンとに分解される。リパーゼは牛乳中のリポプロテ
インリパーゼのようにもともと食品原料に含まれている
ものもあるが、食品中に混入したPseudomona
属等の微生物によっても産生され、影響を与える。リ
パーゼによる食品の品質劣化防止方法としては、一般に
食品を加熱することによりリパーゼを不活性化する方法
が用いられる。その他にリパーゼによる分解を受けにく
い長鎖不飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪を選択する
方法、またピーマン、かぼちゃなど天然食品素材の水抽
出物からなるリパーゼ阻害剤を食品に添加する方法も考
案されている(特開平3−219872号公報)。しか
し、上記加熱による劣化防止方法は、食品の種類によっ
ては酸化等、食品自体が加熱に耐え得ないものも存在
し、また不十分な加熱はリパーゼを不活性化せしめても
上記微生物の生残を許し、加熱後再びリパーゼ産生を生
じさせることがある。脂肪を選択する方法は使用できる
脂肪の種類が限られているという問題がある。したがっ
て食品原料のもつ性質をできるだけ変化させないで、リ
パーゼを不活性化させるにはリパーゼ阻害剤を添加する
方法が適当である。ピーマン、かぼちゃなど天然食品素
材の水抽出物からなるリパーゼ阻害剤を食品に添加する
方法は、劣化防止したい食品、たとえば乳製品や清涼飲
料等には、水抽出物の香りが移る等の問題があり、使用
上問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するためになされたものであって、このよう
な従来回収や濃縮が困難であった乳由来の複合脂質を回
収し、これを食品添加物として利用したりあるいはリパ
ーゼ阻害剤として利用しようとするものである。従っ
て、本発明の課題は、バターミルクまたはバターミルク
粉末の還元液から得られる複合脂質を高含量で含有する
粉末及びその製造法を提供することにある。さらに、本
発明の課題は、このような複合脂質を高含量で含有する
粉末を有効成分とする食品添加物あるいはリパーゼ阻害
剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、乳由来複
合脂質の有効利用を目的とし、りん脂質等の複合脂質の
回収率向上及びそれを高度に含有する粉末の製造につい
て鋭意研究した。その結果、原料にバターミルクまたは
バターミルク粉を用い、原料中の主要蛋白質であるカゼ
インをその等電点で凝集沈澱せしめ、それによって得ら
れた上澄液を、限外濾過もしくは精密濾過により残存す
るその他の蛋白質や乳糖、ミネラルのほとんどを除去す
ることで複合脂質を濃縮し、最終的に乾燥することによ
り、目的とする粉末を調製することができた。そして得
られる粉末は、乾燥物中タンパク質25%以下、糖質2
0%以下、脂質50%以上を含有し、かつ脂質のうち乳
由来の複合脂質が乾燥物中14%以上含有するものとな
った。
【0006】すなわち、本発明は、バターミルクまたは
バターミルク粉還元乳を等電点沈澱して生ずるタンパク
質の沈澱物を除き、上澄液を限外濾過または精密濾過
し、濃縮液を乾燥することによって得ることのできる、
乾燥物中タンパク質25%以下、糖質20%以下、脂質
50%以上を含有し、かつ脂質のうち乳由来の複合脂質
が乾燥物中14%以上含有するものである乳由来の複合
脂質を高含有する粉末、このような手段によって得るこ
とのできる該粉末の製造法に関する。また、タンパク
質、特にカゼインをその等電点で沈澱除去する工程にお
いて、あらかじめ乳化剤を添加しておくことにより、複
合脂質の回収率を著しく高めることもできた。
【0007】さらに、本発明は、このような乳由来の複
合脂質を高含有する粉末を有効成分とする食品添加物及
びリパーゼ阻害剤に関する。本発明の食品添加物はレシ
チンと同様に食品の乳化剤として有用に利用できる。ま
た、本発明者らは、前記したような従来食品に添加され
るリパーゼ阻害剤の問題点に鑑み、乳製品や飲料への使
用に適切なリパーゼ阻害剤を得るべく鋭意研究した。そ
の結果、前記した濃縮液にリパーゼ阻害活性を有する作
用が存在することを見出し、これを精製することで、リ
パーゼ阻害活性を有する組成物を得ることに成功した。
【0008】以下、本発明の乳由来複合脂質を高含有す
る粉末について製造方法を説明しながら、詳細に述べ
る。バターミルク粉中の複合脂質(りん脂質,糖脂質)
の含有量を生乳固形分中の濃度と比較すると、いずれも
表1に示すように生乳中の約5〜6倍に相当することが
判明した。また、このバターミルクはバター製造におけ
る副産物として安価であることなどから、本発明の原料
として最適である。この原料乳としては、ウシ、スイギ
ュウ、ヒツジ、ヤギ、ヒト等の乳を用いることができ
る。そこで、このバターミルクもしくはバターミルク粉
を原料とし、バターミルク粉を使用する場合は10%程
度の濃度になるように水に溶解して還元した後、まず主
要蛋白質であるカゼインをその等電点(pH4.4〜
4.6)で凝集沈澱させ、沈澱物を分離させる。通常、
分離は、遠心分離装置により行なう。遠心分離の好まし
い条件としては、遠心加速度400×G以上により除去
する。このとき、対象とする複合脂質の回収率は、表2
に示したようにいずれの場合も、カゼインの沈澱画分に
50%以上が移行し、上澄液での回収率が低い。一般
に、複合脂質は両親媒性であるものが多く、分子中に疎
水性部と親水性部を有しており、水溶媒中では安定に存
在するために蛋白質などと疎水的に結合することがあ
る。バターミルク中においても、りん脂質がカゼインと
結合していることが知られており、それによって表2の
ような結果になったものと思われる。
【0009】
【表1】
【表2】
【0010】そこで本発明においては、さらにあらかじ
め乳化剤を添加してりん脂質とカゼインとの結合を解離
させてから、等電点によるカゼインの除去を行うことに
よって、上澄液での複合脂質の回収率向上を図った。乳
化剤には、通常、食品添加物(以下、単に%で表す)と
して入手しうるものを使用し、異なるHLB値を有する
数種類の乳化剤を1重量%の濃度で、10%還元バター
ミルクに添加した。その後カゼインを等電点沈澱させ、
沈澱部と上澄液での複合脂質の回収率を調べた。表3に
示したように、HLB値の高い親水性の乳化剤を添加し
た場合に上澄液での回収率が高く、特に、HLB13以
上の乳化剤を用いると、約50%以上を回収することが
できた。
【0011】本発明におけるHLB13以上の乳化剤に
は、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンモノ脂肪酸
エステル等を用いることができる。前者の例としてはシ
ョ糖ラウリン酸モノエステル等がある。後者の例には、
ヘキサグリセリンモノミリステート(HLB13.
0)、デカグリセリンモノオレート(HLB14.
5)、デカグリセリンモノパルミテート(HLB14.
0)、デカグリセリンモノミリステート(HLB14.
5)、ウルトラポリグリセリンモノステアレート(HL
B13.0)、ウルトラポリグリセリンモノオレート
(HLB20.0)、ウルトラグリセリンモノパルミテ
ート(HLB15.5)あるいはウルトラポリグリセリ
ンモノミリステート(HLB16.0)などを例示する
ことができる。さらにまたポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレート(HLB16.0)などを用いてもよ
い。これらの乳化剤は単独で使用してもよいし、また、
2種以上の乳化剤を併用してもよい。
【0012】最も高値を示したのは、ショ糖とラウリン
酸のモノエステルを主体とする乳化剤であった。この乳
化剤については、添加濃度と上澄液での複合脂質の回収
率の関係を調査し、図1に示した。1%以上の添加で回
収率70%以上となり、無添加の場合よりも大幅に向上
させることが判明した。また、1%以上を添加しても回
収率はそれ程向上しないので1%前後で充分である。
【0013】
【表3】
【0014】得られた上澄液には、ホエー蛋白質、乳
糖、ミネラルさらに添加された乳化剤と、対象とする複
合脂質を含む脂質成分が存在する。本発明では、さらに
複合脂質を濃縮するために膜分離技術を応用した。上澄
液中の脂質以外の成分は、乳中のホエー蛋白質であるβ
−ラクトグロブリンの分子量約18,000が最大であ
るため、分画分子量20,000以上の限外濾過膜を使
用して、ホエー蛋白質,乳糖,ミネラルを除去して脂質
成分だけを濃縮した。また、水溶媒中の脂質成分はエマ
ルジョンとして存在しており、特に複合脂質は複数の分
子集合体として分散することも知られている。そこで、
精密濾過膜による粒子サイズによる分画法についても、
複合脂質濃縮に応用した。各種の限外濾過膜(分画分子
量30,000,50,000)・精密濾過膜(分画粒
子径0.1,0.25,0.5μm)を用いて上澄液中
の複合脂質の濃縮を試みた。
【0015】なお、膜処理においては、処理に供した上
澄液に相当する量の純水を供給しながら透析濾過を行
い、最終的に上澄液の10分の1容の濃縮液を得た。そ
れぞれの濃縮液中の各成分の残存率を表4に示した。い
ずれの膜によっても脂質以外の成分の大半が除去され、
また、脂質成分の損失がほとんどないため、複合脂質の
濃縮が可能となった。なお、乳化剤を使用せずに調製し
た上澄液も、これらの膜によって同様に濃縮されること
が判明した。濃縮液の固形分中にしめる脂質成分の割合
は、約60%以上と高いが、食品工業で通常利用されて
いる噴霧乾燥装置で容易に粉末化することが可能であ
り、粉末中で14%以上の乳由来複合脂質を含有する粉
末を得ることができた。本発明では乾燥手段としては噴
霧乾燥以外の乾燥手段、例えば凍結乾燥、真空乾燥、熱
風乾燥等適宜の手段を採用することができる。
【0016】
【表4】
【0017】このようにして得られた本発明の粉末は、
蛋白質及び糖質含有が低く、乾燥物中脂質を50%以上
含有し、かつ脂質のうち複合脂質を、乾燥物中14%以
上含有し、それは生乳固形分中の40倍以上の濃度に匹
敵するものであった。また、その製造方法は原料バター
ミルク粉中の複合脂質を8倍以上に濃縮することが判明
した。この粉末に含まれる複合脂質のうち、りん脂質、
糖脂質の組成については表5に示すように、りん脂質を
12.5%以上、糖脂質を1.5%以上含有するもので
あった。
【0018】
【表5】
【0019】これまで食品工業などで利用されてきた大
豆レシチンあるいは卵黄レシチンは、いずれもりん脂質
を20〜30%含む粗製物である。本発明の粉末も12
%以上のりん脂質を含有しており、その組成において、
ホスファチジルエタノールアミン(PE)やスフィンゴ
ミエリン(SPM)の割合が高いことは、大豆、卵黄レ
シチンとは異なる特徴であるため、この粉末は牛乳レシ
チンとしての新たな機能を発揮できる可能性をもつ。ま
た、油状態の大豆レシチンあるいは卵黄レシチンとは異
なり、本発明により、得られる粉末は水溶性であるた
め、様々な形態の食品に容易に利用可能である。さら
に、1.5〜2.0%含まれる糖脂質の約1/3に相当
するガングリオシドGD3 は近年その生理作用が注目さ
れ、細胞の分化、増殖作用や細菌毒素の中和作用、さら
にウィルスの感染防御などが報告されており、粉末を添
加した食品に機能性を付与することも可能である。従っ
て、従来レシチンの用いられてきた種々の食品にレシチ
ンに代えて単独であるいはその他の添加物と併用して添
加することができるし、天然の界面活性剤として食品・
化粧品・医薬品分野で利用可能であり、その用途として
は、乳化剤・安定剤・分散剤・湿潤剤としての機能や、
近年注目されているドラッグデリバリーシステム(DD
S)としてのリポソーム用リン脂質原料、また、生体膜
成分としての生理効果の研究として、健康食品や医薬品
としての応用が期待できる。また、水溶性である特徴を
利用して水性食品中に添加することもできる。しかもガ
ングリオシドGD3 の生理作用を利用して食品に機能性
を付与することもできる。
【0020】さらに、本発明では、前記のようにして得
られた粉末がリパーゼ阻害活性を有することを見出し
た。従って、油脂を含有する食品添加して食品の酸化、
酸敗(ランシッド)を防止することができるし、またこ
れを脂肪を含む食品と同時に摂取すると脂肪過剰摂取に
よる疾病、例えば、肥満や高脂血症等の成人病を防止す
ることができる。また、本発明の前記粉末をさらに有機
溶媒で複合脂質を抽出することにより、リパーゼ阻害活
性を高めることができる。本発明で用いる有機溶媒は通
常の脂質抽出に用いられるクロロホルム/メタノール
(1:2または2:1)、アセトン、ジエチルエーテ
ル、エタノール、ヘキサン、石油エーテル、ヘプタン等
の一種以上を使用できる。先ず、粉末1に対し40倍程
度の上記溶媒の一種又は二種以上を加え激しく振盪した
後、低温、好ましくは0〜4℃で30分以上抽出する。
次いで、夾雑物を、濾紙、ガラスフィルターやデカンテ
ーションにより分離して除去する。得られた溶液を真
空、蒸発又は加熱乾燥して精製画分を得る。
【0021】本発明の粉末をレシチンに代えて食品添加
物として添加する場合は、牛乳、パン、洋菓子類、麺、
マーガリン、バター、ハム、ソーセージ、チーズ等に添
加することができ、その添加量は食品によって、また、
目的によって異なるが、0.2〜20%の添加で、複合
脂質の特性を食品に反映することができる。また、リパ
ーゼ阻害剤として添加する場合は、粉末のまま使用して
もよく、必要により例えば液状食品などには溶解して添
加することもできる。その場合の使用量については、用
いる食品の脂肪含有量、脂肪の質、リパーゼ含量および
品質保持したい期間によって異なるが、例えば脂肪重量
に対して0.3%の濃度で添加すれば、リパーゼ活性の
50%は抑制でき、0.1%濃度の添加ではリパーゼ活
性を15%抑制できる。本発明のリパーゼ阻害剤を添加
することのできる食品には、乳飲料、ファットスプレッ
ド、バッター、調味油等がある。
【0022】次に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。
【実施例】
実施例1 乳由来複合脂質高含有粉末の小規模製造方法 原料のバターミルク粉1kgに水を加えて10%に還元
して10リットルとしたものを2バッチ分用意し、一方
には100gの乳化剤〔第一工業製薬:SL−18A
(ショ糖ラウリン酸モノエステルを70%以上含有した
もの)〕を添加してから、両方とも2N−HClでpH
4.4に調整した。30分以上静置後、遠心分離機(日
立:20PR−5)により沈澱を分離してそれぞれの上
澄液を回収し、精密濾過装置(旭化成:マイクローザP
SP−103、粒子径0.1μ)で濃縮してから噴霧乾
燥した。この方法により、乳化剤を添加して調製した場
合は約80gの乳由来複合脂質高含有粉末が得られ、ま
た、乳化剤を添加せずに調製した場合では、約40gの
粉末を得た。乳化剤を添加した場合と無添加の場合の両
粉末について、表6にその一般成分および複合脂質の含
量を示し、さらに、複合脂質については原料バターミル
ク粉に対する歩留りを示した。乳化剤を使用した場合の
方が歩留りが高いことが判明した。
【0023】
【表6】
【0024】実施例2 乳由来複合脂質高含有粉末の小規模製造方法 原料のバターミルク粉1kgに水を加えて10%に還元
して10リットルとし、これに100gの乳化剤〔ヘキ
サグリセリンモノミリステート(HLB13)〕を添加
してから、2N−HClでpH4.4に調整した。30
分以上静置後、遠心分離機(日立:20PR−5)によ
り沈澱を分離して上澄液を回収し、限外濾過装置(旭化
成:AHL−1010、分画分子量50,000)で濃
縮してから噴霧乾燥した。この方法により、約85gの
乳由来複合脂質高含有粉末が得られた。 粉末の一般成
分および複合脂質の含量については表6に示し、さらに
複合脂質については原料バターミルク粉に対する歩留り
も同様に示した。
【0025】実施例3 乳由来複合脂質高含有粉末の大規模製造方法 原料のバターミルク粉100kgを10%に還元して1
tとし、これに10kgの乳化剤(第一工業製薬:SL
−18A)を添加してから、2N−HClでpH4.4
に調整した。30分以上静置後、固液セパレーター( W
ESTFALIA:KNA3−08−076)により沈澱を分離
して上澄液を回収し、精密濾過装置(旭化成:マイクロ
ーザPSV−303、粒子径0.1μ)で濃縮してから
噴霧乾燥した。この方法により、約6.9kgの乳由来
複合脂質高含有粉末を得た。得られた粉末の一般成分お
よび複合脂質の含量・歩留りを、実施例2と同様に表6
にあわせて示した。組成的には、実施例1と大きな差が
なく、安定な大量調製も可能であることが判明した。
【0026】実施例4 実施例3で得られた粉末をプレスハム製造の混和工程で
1.5%添加して常法によりプレスハムを製造した。プ
レスハムは無添加の場合にくらべて、肉の結着性の点で
優れており、卵黄レシチンを用いた場合とくらべて品質
及び風味において何等遜色のあるものではなかった。特
にガングリオシドGD3 を含有するので生理活性が期待
される。
【0027】実施例5 強力小麦粉280g、砂糖17g、脱脂粉乳6g、食塩
5g、バター11g、ドライイースト3gに、実施例4
で得られた本発明の粉末5gを水210gに溶解して常
法の直捏法によって食パンを製造した。食パンは、本発
明の複合脂質高含有粉末無添加の場合にくらべて、焼上
げ後のふくらみや内部のパン組織、また風味において優
れており、特に大豆レシチンを添加した場合とくらべる
と、風味において優れていた。
【0028】実施例6 原料チーズ300g(国産ゴーダチーズ108g、輸入
ゴーダチーズ72g及びチェダチーズ120g)に水1
8g、重曹1.8g、JOHA−C 1.74g及びJ
OHA−SE 2.09g及び実施例3で得られた本発
明の粉末3.83gを添加し、常法によりプロセスチー
ズを製造した。実施例3で得られた粉末を添加すること
によって溶融塩の半分を置換したことになる。プロセス
チーズは無添加の場合とくらべても、組織・食感におい
て何等遜色なく、むしろ風味において優れていた。特に
本発明の粉末は乳由来のものであり、りん酸塩を主体と
する溶融塩と置換することで健康志向性を高めることが
できた。
【0029】実施例7 リパーゼ阻害効果 実施例1により得られた噴霧乾燥粉末のリパーゼ阻害効
果を以下の方法により測定した。先ず、微生物由来のリ
パーゼに本発明のリパーゼ阻害剤を加えた水溶液を調製
する。一方、本発明のリパーゼ阻害剤を加えない微生物
由来のリパーゼの水溶液を調製する。次いで両者のリパ
ーゼ活性を測定する。このリパーゼ活性の測定には、主
に水溶性基質に3酪酸ジメルカプロール、発色剤に5,
5’−ジチオビス−2−ニトロ安息香酸、緩衝液、及び
反応停止液から構成されたリパーゼ定量用キット(大日
本製薬のリパーゼキットS)を用いた。具体的には、0
〜100mg/mlの種々の濃度に調製した本発明のリ
パーゼ阻害剤100μlを加えた2本の試験管、本発明
のリパーゼ阻害剤を加えない2本の試験管を用意し、こ
れに0.01Unit/mlの微生物由来のリパーゼIV
Pseudomonas属由来、ベーリンガーマンハ
イム山之内)1μl及び発色液(0.098mg/ml
の5,5’−ジチオビス−2−ニトロ安息香酸)を1m
l加え30℃で5分間予備加温した。それぞれの2本の
試験管のうちの1本に、6.69mg/mlの3酪酸ジ
メルカプロール及びリパーゼ活性剤5.73mg/ml
のドデシル硫酸ナトリウムからなる基質液を100μl
加え、遮光下に30℃で反応させた。30分後、反応停
止液としてアセトン2mlを加えて反応を停止させた。
一方、残りの1本の試験管には、上記の基質液を加えな
いで上記同様に反応させた後、反応を停止させ、これに
上記と同じ基質液を100μl加えた。次いでこの両者
をそれぞれ遠心分離した後、上澄み液を、波長412n
mでその吸光度を測定した。リパーゼ活性の阻害率を次
式により求めた。その結果を図2に示した。図から明ら
かなように本発明のリパーゼ阻害剤は、その濃度が増大
するにしたがってリパーゼ阻害率が上昇し、優れた阻害
効果があることが示された。 リパーゼ阻害率(%)=((A−B)/B)×100 但し A;本発明のリパーゼ阻害剤を加えたときの吸光
度 B;本発明のリパーゼ阻害剤を加えないときの吸光度
(ブランク)
【0030】実施例8 本発明のリパーゼ阻害剤である噴霧乾燥粉末を有機溶媒
で抽出して、リパーゼ阻害活性を高めた。実施例1で得
られたリパーゼ阻害剤である噴霧乾燥粉末(濃縮画分)
1g に対し、40mlの氷冷したクロロホルム/メタノ
ール(2:1)を加え、4℃で30分間振盪した。濾紙
(ワットマンNo.5)で濾過をおこない、濾液をロー
タリーエバポレーターで乾燥させ脂質精製画分を得た。
得られた精製画分のリパーゼ阻害活性を実施例2の方法
に従って測定した。その結果を図3に示す。図3から精
製画分は10mg/ml 程度の低い濃度においても80%以
上の阻害活性を示した。したがって、リパーゼ阻害活性
は脂質抽出操作によって得られた精製画分により顕著に
高められた。
【0031】実施例9 実施例3で得られた噴霧乾燥粉末6.3gを綿実油1リ
ットルに添加し、3カ月間保存した。添加直前の綿実油
の酸価は3.2であったが、3ケ月後には3.4であっ
ては、リパーゼ作用が完全に抑制されることが判明し
た。また、添加直前のヨウ素価は、92であったが、こ
れを3ケ月室温に保存してもヨウ素価はほとんど上昇せ
ず、綿実油の酸化を防止することができた。
【0032】
【発明の効果】本発明によると乳由来の複合脂質を多量
に含有し、タンパク質、糖質等の不純物の少ない粉末を
製造することができる。本発明の粉末は、乳由来の複合
脂質の特性を利用して食品添加物として、従来レシチン
を利用していた分野、あるいはさらにその水溶性、ある
いは生理活性を利用してその他の分野でも利用すること
ができ有用である。さらに、本発明のリパーゼ阻害剤
は、高いリパーゼ阻害活性を有し、これを乳製品その他
の食品に添加することによりこれらの食品のリパーゼに
よる脂質劣化を防止することができる。また、さらに食
生活の上で脂質の過剰摂取による疾病の防止に有用で脂
肪を含む食品と同時に摂取することにより、肥満や高脂
血症などの成人病を抑制する作用を呈する。さらに脂質
抽出操作により得られた精製画分はリパーゼ阻害活性を
著しく高め、かつ水にも溶解するので、使いやすく、様
々な食品へ応用でき、きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】還元バターミルクに乳化剤を添加したときの添
加量とりん脂質回収率との関係
【図2】実施例1で得られたリパーゼ阻害剤(噴霧乾燥
粉末)の濃度とリパーゼ阻害活性との関係
【符号の説明】
━○━ 乳化剤を用いないで調製したリパーゼ阻害剤基
質量 100μl ━●━ 乳化剤を用いないで調製したリパーゼ阻害剤基
質量 50μl ━◆━ 乳化剤を用いて調製したリパーゼ阻害剤基質量
100μl
【図3】実施例8で得られたリパーゼ阻害剤(噴霧乾燥
粉末)の濃度とリパーゼ阻害活性との関係
【符号の説明】
━○━ 乳化剤を用いて調製したリパーゼ阻害剤 ━△━ 乳化剤を用いないで調製したリパーゼ阻害剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A23J 7/00 7236−4B (72)発明者 阿彦 健吉 北海道札幌市中央区宮の森1条9丁目4− 22 (72)発明者 黒澤 誠治 北海道札幌市北区大平7条6丁目2−29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バターミルクまたはバターミルク粉還元
    液をpH4.4〜4.6に調整して等電点沈澱させて生
    ずるタンパクの沈澱を除き、上澄液を限外濾過または精
    密濾過し、濃縮液を乾燥することによって得ることがで
    き、乾燥物中、タンパク質25%以下、糖質20%以
    下、脂質50%以上を含有し、かつ脂質のうち乳由来の
    複合脂質が乾燥物中14%以上を含有するものであるこ
    とを特徴とする乳由来の複合脂質を高含有する粉末。
  2. 【請求項2】 複合脂質が、りん脂質を12.5%以上
    含有するものである請求項1記載の粉末。
  3. 【請求項3】 糖脂質を1.5%以上含有するものであ
    る請求項1記載の粉末。
  4. 【請求項4】 バターミルクまたはバターミルク粉還元
    液をpH4.4〜4.6に調整して等電点沈澱させて生
    ずるタンパクの沈澱を除き、上澄液を限外濾過または精
    密濾過し、得られる濃縮液を乾燥することを特徴とする
    乾燥物中タンパク質25%以下、糖質20%以下、脂質
    50%以上を含有し、かつ脂質のうち乳由来の複合脂質
    が乾燥物中14%以上を含有する乳由来の複合脂質を高
    含有する粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 バターミルクまたはバターミルク還元液
    に乳化剤を添加して等電点沈澱を行うことを特徴とする
    請求項4による粉末の製造法。
  6. 【請求項6】 乳化剤としてHLB値13以上のものを
    添加することを特徴とする請求項5による粉末の製造
    法。
  7. 【請求項7】 乳化剤としてショ糖ラウリン酸モノエス
    テルを主体とするショ糖脂肪酸エステルを添加すること
    を特徴とする請求項6による粉末の製造法。
  8. 【請求項8】 限外濾過を分画分子量20,000以上
    で行って濃縮液を得ることを特徴とする請求項4〜7の
    いずれかによる粉末の製造法。
  9. 【請求項9】 精密濾過を分画粒子径0.5μm以下で
    行って濃縮液を得ることを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれかによる粉末の製造法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかの乳由来の複
    合脂質を高含有する粉末を有効成分とする食品添加物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜3のいずれかの乳由来の複
    合脂質を高含有する粉末を有効成分とするリパーゼ阻害
    剤。
  12. 【請求項12】 請求項1〜3のいずれかの乳由来の複
    合脂質を高含有する粉末を有機溶媒で抽出し、抽出液を
    乾燥してなる乾燥物を有効成分とするリパーゼ阻害剤。
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