JPH05288413A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH05288413A
JPH05288413A JP8693392A JP8693392A JPH05288413A JP H05288413 A JPH05288413 A JP H05288413A JP 8693392 A JP8693392 A JP 8693392A JP 8693392 A JP8693392 A JP 8693392A JP H05288413 A JPH05288413 A JP H05288413A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和装置の連絡配管長に対応する圧力損
失分だけ能力制御の制御目標値を補正する際に、補正精
度の悪化を防止する。 【構成】 圧縮機1の運転容量と室外ユニットA−室内
ユニットB間のガス側連絡配管11bにおける圧力損失
ΔTeとの関係を、ガス側連絡配管11bの長さをパラ
メータとする複数の関係式として記憶しておく。設定運
転制御手段53により、冷房サイクルで圧縮機1の容量
を一定として設定運転を行い、過熱度Shが所定値αよ
りも小さいときに、蒸発圧力相当飽和温度T2 −吸入圧
力相当飽和温度Te の差(T2 −Te )と圧縮機1の運
転容量fとの関係から、当該空気調和装置の連絡配管長
に該当する補正係数Kをγ1 〜γ4 のうちのいずれかを
決定する。設定運転は、油戻し運転モードが好ましい。
また、冷房運転中に、圧縮機1の容量fと補正係数Kと
の積を用いて能力制御の制御目標値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバ―タにより運転
周波数を可変に調節される圧縮機を備えた空気調和装置
の改良に係り、特に連絡配管長による誤差の補正対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭63―6350
号公報に開示される如く、空気調和装置において、室外
ユニット側で吸入圧力相当飽和温度を検出し、その値に
応じて圧縮機の運転容量を制御するとともに、室外ユニ
ットと室内ユニットとの間の圧力損失に起因する吸入圧
力相当飽和温度の実際の蒸発圧力相当飽和温度からのず
れに対応すべく、連絡配管の長さに応じて補正係数を手
動で切換えて、吸入圧力相当飽和温度の制御目標値をイ
ンバ―タ周波数に応じて補正することにより、室外ユニ
ットだけの信号の授受により正確な能力制御を行おうと
するものは公知の技術である。
【0003】また、特開平2−195155号公報に開
示されるごとく、インバータ周波数と連絡配管における
圧力損失との関係を、連絡配管長をパラメータとする複
数の関係式として予め記憶しておき、一定のインバータ
周波数で運転しながらそのときの圧力損失を蒸発圧力相
当飽和温度−吸入圧力相当飽和温度間の差として検知
し、そのときのインバータ周波数と圧力損失とがどの関
係式に該当するのかを見ることで、当該装置の連絡配管
長に対応する関係式つまり補正係数を決定し、その補正
係数を用いて能力制御の制御目標値を補正するようにし
たものも公知の技術として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本来、圧縮
機の容量制御つまりインバ―タ周波数の制御は、冷媒の
蒸発圧力相当飽和温度を一定に制御することにより、空
調負荷に応じた適正な冷媒循環量を確保しようとするも
のであるため、蒸発器における蒸発圧力相当飽和温度を
指標として制御すべきものである。すなわち、室内ユニ
ットと室外ユニット間の連絡配管における圧力損失があ
るため、室外ユニットで検出される冷媒の吸入圧力相当
飽和温度は、室内ユニットにおける実際の蒸発圧力相当
飽和温度とは一致しない。しかし、室内ユニットのセン
サで検出される信号を使用するよりは室外ユニットのセ
ンサで検出される信号を用いて圧縮機の容量制御を行う
のが好ましく、特にマルチ形空気調和装置では、センサ
からの信号が単一化される利点がある。上記従来のもの
のうち前者の公報のものは、かかる観点から、連絡配管
の長さに応じて、吸入圧力相当飽和温度の制御目標値を
実際の蒸発圧力相当飽和温度に対応した値に補正するこ
とにより、正確な制御目標値を指標としてインバ―タ周
波数の制御を行うものであるが、その場合、装置の取り
付け時、配管長に応じて圧力損失を補正するための補正
係数の切換えを手動で行うため、その切換えの誤りや切
換え忘れが生じる虞れがあった。
【0005】一方、上記後者の公報によるものは、その
ような補正係数の設定忘れ等に対応すべく、圧力損失を
補正するための補正係数を連絡配管の長さに応じて自動
的に算出し、その補正係数を使用して冷房運転中におけ
る制御目標値を補正しようとするものである。
【0006】ところで、室外ユニット−室内ユニット間
の連絡配管における圧力損失を変化させる要因として
は、配管長及び冷媒の循環量のほか冷媒の比体積があ
る。つまり、冷媒が乾き状態のときには、冷媒が適度の
湿り状態のときに比べて比体積が大きくなるので、連絡
配管長や圧縮機の運転容量が同じでも圧力損失が異な
る。したがって、予め設定されている関係式が求められ
た条件と異なる冷媒条件下で補正係数を決定すると、そ
の後、誤った補正係数に応じて周波数制御の制御目標値
が補正されることになり、正確な能力に制御できなくな
る虞れがあった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、能力制御の制御目標値を補正する補
正係数を決定するための設定運転を適正条件下で行うこ
とにより、能力制御の目標値を正確に決定し、もって、
制御性能及び信頼性の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、運転容量が可変に調節される圧縮機(1)及び熱源
側熱交換器(6)を有する室外ユニット(A)と、利用
側熱交換器(12)及び利用側電動膨張弁(13)を有
する室内ユニット(B)とを液側連絡配管(11a)及
びガス側連絡配管(11b)で接続するとともに、上記
室外ユニット(A)における冷媒の吸入圧力相当飽和温
度を検出する吸入圧力検出手段(P2)を備え、空気調
和装置の冷房運転中に、該吸入圧力検出手段(P2)で
検出される吸入圧力相当飽和温度に応じて上記圧縮機
(1)の運転容量を能力制御するようにした空気調和装
置を対象とする。
【0009】そして、空気調和装置に、上記利用側熱交
換器(12)における冷媒の蒸発圧力相当飽和温度を検
出する蒸発圧力検出手段(Th2)と、上記圧縮機(1)
の運転容量とガス側連絡配管における冷媒の圧力損失と
の関係を、上記ガス側連絡配管(11b)の長さをパラ
メータとする複数の関係式として記憶する記憶手段(5
1)と、空気調和装置を冷房サイクルにして、上記圧縮
機(1)の運転容量を一定とするよう運転する設定運転
制御手段(53)と、該設定運転制御手段(53)によ
る運転中、吸入冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段
(60)と、上記設定運転制御手段(53)による空気
調和装置の運転中、上記過熱度検出手段(60)で検出
される吸入過熱度が所定値よりも小さいときに、上記吸
入圧力検出手段(P2)及び蒸発圧力検出手段(Th2)
で検出される蒸発圧力相当飽和温度−吸入圧力相当飽和
温度の差と圧縮機(1)の運転容量との関係から、上記
記憶手段(51)に記憶される複数の関係式のうち当該
装置の連絡配管長に対応する関係式を補正係数として決
定する補正係数決定手段(54)とを設ける構成とした
ものである。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、設定運転制御手段(51)を、利用側
電動膨張弁(13)が一定の大開度に、圧縮機(1)運
転容量が大容量となる油戻し運転状態に制御するように
構成したものである。
【0011】請求項3の発明の講じた手段は、図1の破
線部分に示すように、上記請求項1又は2の発明におい
て、空気調和装置の冷房運転中に、圧縮機(1)の運転
容量の変化に応じ、補正係数決定手段(54)で補正さ
れた補正係数と圧縮機(1)の運転容量との積を用いて
上記能力制御手段(50)の制御目標値を補正する補正
手段(55)を設けたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、設定運転制御手段(5
3)により圧縮機(1)の運転容量を一定とする運転が
行われると、補正係数決定手段(54)により、予め記
憶手段(51)に記憶されている圧縮機(1)の運転容
量と圧力損失との関係式から、当該空気調和装置の連絡
配管長に該当する関係式が補正係数として決定される。
その場合、冷媒の状態が適正な湿り状態でなく乾き状態
であると、圧縮機(1)の運転容量等が同じでも比体積
の増加により適正状態とは圧力損失が異なり、誤った補
正係数が決定される虞れがあるが、本発明では、過熱度
検出手段(60)で検出される過熱度が所定値よりも小
さい適正な湿り条件下で補正係数の決定が行われるの
で、正確な補正係数が決定されることになる。
【0013】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、設定運転手段(53)により行われる設定運
転が油戻し運転であるので、冷媒が適正な湿り状態とな
っており、圧縮機(1)の運転容量も大きいので関係式
を決定するときの精度が良好となる。また、空気調和装
置に補正係数決定のための設定運転モードを別途設ける
ことなく、既存の油戻し運転モードが利用されるので、
制御構成が簡素化されることになる。
【0014】請求項3の発明では、補正手段(55)に
より、空気調和装置の冷房運転中に、圧縮機(1)の運
転容量の変化に応じ、補正係数決定手段(54)で決定
された補正係数と圧縮機(1)の運転容量との積を用い
て能力制御の制御目標値が補正されるので、能力制御の
制御機能が向上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
【0016】図2は、実施例に係る空気調和装置の室外
ユニット(A)の冷媒配管系統を示し、室外ユニット
(A)の内部には、出力周波数を30〜70Hz の範囲
で10Hz 毎に可変に切換えられるインバ―タ(2a )
により容量が調整される第1圧縮機(1a )と、パイロ
ット圧の高低で差動するアンロ―ダ(2b )により容量
がフルロ―ド(100%)およびアンロ―ド(50%)
状態の2段階に調整される第2圧縮機(1b )とを逆止
弁(1e )を介して並列に接続して構成される容量可変
な圧縮機(1)と、上記第1,第2圧縮機(1a ),
(1b )から吐出されるガス中の油を分離する油分離器
(4)と、冷房運転時には図中実線の如く切換わり暖房
運転時には図中破線の如く切換わる四路切換弁(5)
と、冷房運転時に凝縮器、暖房運転時に蒸発器となる室
外熱交換器(6)および該室外熱交換器(6)に付設さ
れた2台の室外ファン(6a),(6b)と、冷房運転
時には冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒の絞り作
用を行う熱源側電動膨張弁である室外電動膨張弁(8)
と、液化した冷媒を貯蔵するレシ―バ(9)と、アキュ
ムレ―タ(10)とが主要機器として内蔵されていて、
該各機器(1)〜(10)は各々冷媒配管(11)で冷
媒の流通可能に接続されている。
【0017】また、図3は室内ユニット(B)の冷媒配
管系統を示し、該室内ユニット(B)には、冷房運転時
には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内熱交換器
(12)及びそのファン(12a )が配設されていると
ともに、室内熱交換器(12)の液管側には、暖房運転
時に冷媒流量を調節し、冷房運転時に冷媒の絞り作用を
行う利用側電動膨張弁である室内電動膨張弁(13)が
介設され、手動閉鎖弁(17a),(17b)を介し液
側連絡配管(11a)及びガス側連絡配管(11b)に
よって室外ユニット(A)との間を接続されている。す
なわち、以上の各機器は冷媒配管(11)により、冷媒
の流通可能に接続されていて、室外空気との熱交換によ
り得た熱を室内空気に放出するようにした主冷媒回路
(14)が構成されている。
【0018】次に、室外ユニット(A)において、(1
1e )は、吐出管と液管側とを吐出ガス(ホットガス)
のバイパス可能に接続する暖房過負荷制御用バイパス路
であって、該バイパス路(11e )には、室外熱交換器
(6)と共通の空気通路に設置された補助熱交換器(2
2)、キャピラリチュ―ブ(28)及び冷媒の高圧時に
開作動する過負荷制御開閉弁(24)が順次直列にかつ
室外熱交換器(6)とは並列に接続されており、冷房運
転時には常時、暖房運転時には高圧が過上昇時に、上記
過負荷制御開閉弁(24)がオンつまり開状態になっ
て、吐出ガスの一部を主冷媒回路(14)から暖房過負
荷制御用バイパス路(11e)にバイパスするようにし
ている。このとき、吐出ガスの一部を補助熱交換器(2
2)で凝縮させて室外熱交換器(6)の能力を補助する
とともに、キャピラリチュ―ブ(28)で室外熱交換器
(6)側の圧力損失とのバランスを取るようになされて
いる。
【0019】また、(31)は、吸入管中の吸入冷媒と
液管中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を冷却させ
て、ガス側連絡配管(11b)における冷媒の過熱度の
上昇を補償するための吸入管熱交換器である。
【0020】さらに、(40a ),(40b )は上記主
冷媒回路(14)の室外電動膨張弁(42a)−レシー
バ(9)間の液管と各圧縮機(1a ),(1b )の吸入
側との間を接続し、冷暖房運転時に吸入ガスの過熱度を
調節するためのリキッドインジェクションバイパス路で
あって、該各バイパス路(40a ),(40b )には圧
縮機(1)のオン・オフと連動して開閉するインジェク
ション開閉弁(42a),(42b )と、キャピラリチ
ュ―ブ(41a ),(41b )とがそれぞれ介設されて
いる。
【0021】なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機
器が設けられている。(1f )は第2圧縮機(1b )の
バイパス路(11c )に介設されて、第2圧縮機(1b
)の停止時およびアンロ―ド状態時に「開」となり、
フルロ―ド状態で「閉」となるアンロ―ダ用開閉弁、
(1g)は上記バイパス路(11c )に介設されたキャ
ピラリチュ―ブ、(21)は吐出管と吸入管とを接続す
る均圧ホットガスバイパス路(11d )に介設されて、
サ―モオフ状態等による圧縮機(1)の停止時、再起動
前に一定時間開作動する均圧用開閉弁、(33a),
(33b)はそれぞれキャピラリチュ―ブ(32a),
(32b)を介して上記第1,第2油分離器(4a),
(4b)から第1,第2圧縮機(1a ),(1b )に油
を戻すための油戻し管である。
【0022】また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高
圧圧力開閉器、(SP)はサ―ビスポ―ト、(GP)は
ゲ―ジポ―トである。
【0023】ここで、装置には多くのセンサ類が配置さ
れていて、(Th1)は室内温度を検出する室温サ―モス
タット、(Th2)は室内熱交換器(12)の液側配管温
度T2 を検出する吸入圧力検出手段としての室内液温セ
ンサ、(Th3)はガス側配管温度を検出する室内ガス温
センサ、(Th4a ),(Th4b )はそれぞれ各圧縮機
(1a ),(1b )の吐出管温度を検出する吐出管セン
サ、(Th5)は室外熱交換器(6)の液管温度を検出す
る外熱交センサ、(Th6)は上記吸入管熱交換器(3
1)の下流側の吸入管に配置され、吸入管温度を検出す
る吸入管センサ、(Th7)は室外熱交換器(6)の空気
吸込口に配置され、吸込空気温度を検出する外気温セン
サ、(Th8a ),(Th8b )はそれぞれ各リキッドイン
ジェクションバイパス路(40a ),(40b )の圧縮
機(1a ),(1b )直上流側に配設され、インジェク
ションされる冷媒の温度を検出する注入温センサ、(P
1)は冷房運転時には冷媒回路(14)の高圧側圧力つ
まり凝縮圧力相当飽和温度を検出する高圧センサ、(P
2)は冷媒回路(14)の低圧側圧力つまり蒸発圧力相
当飽和温度Te を検出する吸入圧力検出手段としての低
圧センサである。上記吸入管センサ(Th6)の検出値T
6 と上記低圧センサ(P2)で検出される蒸発圧力相当
飽和温度Te との温度差(T6 −Te )により吸入冷媒
の過熱度Sh が検知され、上記吸入管センサ(Th6)及
び低圧センサ(P2)により、過熱度検出手段(60)
が構成されている。
【0024】上記各センサの信号は、空気調和装置の運
転を制御するコントローラ(50)に入力可能になされ
ており、該コントローラ(50)により、各センサの信
号に応じて空気調和装置の運転を制御するようになされ
ている。ここで、該コントローラ(50)には、各種デ
ータを記憶する記憶回路(51)や、制御目標値等を設
定する設定回路(52)などが内蔵されている。
【0025】上記記憶回路(51)には、図4に示すよ
うに、適正な冷媒の湿り状態下における圧縮機(1)の
運転容量fと上記室内液温センサ(Th2)及び低圧セン
サ(P2)の検出値T2 ,Te の温度差ΔTe(=T2
−Te )(圧力損失)との関係が、ガス側連絡配管(1
1b)の長さ(各室内ユニット(B),…についての平
均値)をパラメータとする複数の関係式(直線式)とし
て記憶されており、各関係式の傾きが補正係数γ1 〜γ
4 となっている。また、図5に示すように、上記図4に
おける各関係式を圧縮機(1)の一定容量fo の箇所で
切断したときの温度差ΔTe(=T2 −Te )と補正係
数Kとの関係が記憶されていて、圧縮機(1)が一定容
量fo で運転されているときの温度差ΔTeから補正係
数Kがγ1 ,γ2 ,…のうちいずれに該当するかが求ま
るようになされている。
【0026】図2及び図3において、空気調和装置の冷
房運転時、四路切換弁(2)が図中実線側に切換わり、
圧縮機(1)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(6)及
び補助熱交換器(22)で凝縮され、連絡配管を経て各
室内ユニット(B),…に送られ、各室内電動膨張弁
(13),…で減圧されて、各室内熱交換器(12),
…で蒸発した後、室外ユニット(A)にガス状態で戻
り、圧縮機(1)に吸入されるように循環する。
【0027】また、暖房運転時には、四路切換弁(5)
が図中破線側に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が、各室
内熱交換器(12),…で凝縮され、液状態で室外ユニ
ット(A)に流れて、室外電動膨張弁(8)により減圧
され、室外熱交換器(6)で蒸発した後圧縮機(1)に
戻るように循環する。
【0028】ここで、補正係数の決定制御の内容につい
て、図6のフロ―チャ―トに基づき説明する。
【0029】まず、ステップST1で、油戻し運転か否
かを判別し、ステップST2で、室内ユニット(B),
…の機器を油戻し運転動作に、つまり、室内電動膨張弁
(13)を全開に、室内ファン(12a)を油戻し運転
動作に従った風量とする。また、ステップST2で、室
外ユニット(A)の各機器を油戻し運転動作に、つまり
室外電動膨張弁(8)を全開に、室外ファン(6a)を
油戻し運転に従った風量に、圧縮機(1)を最大容量に
制御する。
【0030】そして、この状態で、ステップST4で、
上記過熱度検出手段(60)で検出される吸入冷媒の過
熱度Sh が所定値α(例えば3℃)よりも小さいか否か
を判別し、Sh <αであれば、ステップST5で、上記
室内液温センサ(Th2)で検出される蒸発圧力相当飽和
温度T2 と低圧センサ(P2)で検出される吸入圧力相
当飽和温度Te とを入力し、ステップST6〜ST12
で、蒸発圧力相当飽和温度T2 と吸入圧力相当飽和温度
Te との温度差(T2 −Te )に応じ、下記のように、
補正係数Kを変更設定する。
【0031】すなわち、T2 −Te ≦β1 であればK=
γ1 と設定し(ステップST7)、β1 <T2 −Te ≦
β2 であればK=γ2 と設定し(ステップST9)、β
2 <T2 −Te ≦β3 であればK=γ3 と設定する(ス
テップST11)一方、そのいずれでもなければステッ
プST12に進んで、K=γ4 に設定する。
【0032】上記フローにおいて、ステップST2及び
ST3の制御により、請求項1の発明にいう設定運転制
御手段(53)が構成され、ステップST5〜ST12
の制御により、補正係数決定手段(54)が構成されて
いる。
【0033】次に、図7は通常冷房運転時における圧縮
機(1)の容量制御の内容を示し、ステップSS1で、
蒸発圧力相当飽和温度T2 と吸入圧力相当飽和温度Te
とを入力し、ステップSS2で、制御目標値の補正量Δ
Te (圧力損失)を式 ΔTe =K×fに基づき演算
し、ステップSS3で、制御目標値Ts を式Ts =Tso
−ΔTe に基づき補正する。ただし、Tsoは連絡配管長
が「0」と仮定したときつまり圧力損失がないとしたと
きの制御目標値である。
【0034】すなわち、図8に示すように、設定運転に
よって補正係数Kがγ1 〜γ4 のいずれか(例えばγ3)
に決定されると、冷房運転中には、圧力損失がないとし
たときの制御目標値Tsoからその補正係数γ3 とそのと
きの運転容量f1 との積を差し引いた値が吸入圧力相当
飽和温度Te の制御目標値Ts1になるように補正される
ようになされている。
【0035】そして、ステップSS4で、上記制御で補
正された制御目標値Ts に基づき、圧縮機(1)の容量
fをPI制御する。
【0036】上記フローにおいて、ステップSS2及び
SS3の制御により、請求項3の発明にいう補正手段
(55)が構成されている。
【0037】したがって、上記実施例では、設定運転制
御手段(53)により、圧縮機(1)の運転容量を一定
とする運転が行われると、補正係数決定手段(54)に
より、予め記憶回路(51)に記憶されている圧縮機
(1)の運転容量と圧力損失との複数の関係式から、当
該空気調和装置の連絡配管長に該当する関係式が補正係
数として決定される。その場合、冷媒の状態が適正な湿
り状態でなく乾き状態であると、圧縮機(1)の運転容
量等が同じでも比体積の増加により適正状態とは圧力損
失が異なり、誤った補正係数Kが決定される虞れがある
が、上記実施例では、過熱度Sh が所定値α以下のとき
に補正係数Kの決定が行われるので、正確な補正係数K
が決定されることになる。
【0038】特に、設定運転手段(53)により行われ
る設定運転を油戻し運転とした場合、油戻し運転は冷媒
配管中や各機器内の油を戻すために冷房サイクルで室内
電動膨張弁(13)を全開程度の大開度にして運転する
ものであるために、冷媒が適正な湿り状態となってお
り、圧縮機(1)の運転容量も大きいので関係式を決定
する際の精度が良好である。また、空気調和装置におい
て、連絡配管長に対応する補正係数Kを決定するための
設定運転モードを別途設けることは制御構成を複雑化す
ることになるが、既存の油戻し運転モードを利用するこ
とで、制御構成の簡素化を図ることができる。
【0039】さらに、補正手段(55)により、空気調
和装置の冷房運転中に、圧縮機(1)の運転容量の変化
に応じ、補正係数Kと圧縮機(1)の運転容量fとの積
を用いて能力制御の制御目標値Ts を補正することで、
運転制御機能の向上を図ることができる。
【0040】なお、上記実施例では、冷暖房運転の切換
え可能なマルチ形空気調和装置に本発明を適用した例を
説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はなく、一台の室外ユニットに一台の室内ユニットを接
続した装置や、冷房専用機についても適用しうるもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、容量可変形圧縮機及び熱源側熱交換器を有する
室外ユニットと、利用側熱交換器及び利用側電動膨張弁
を有する室内ユニットとを、液側連絡配管及びガス側連
絡配管で接続し、吸入圧力相当飽和温度に応じて冷房運
転中の圧縮機容量を制御するようにした空気調和装置に
おいて、圧縮機の運転容量を一定とする運転を行い、過
熱度が所定値よりも小さいときに、予め記憶されている
圧縮機の運転容量と圧力損失との関係式から、当該空気
調和装置の連絡配管長に該当する関係式を補正係数とし
て決定するようにしたので、適正な湿り条件下で正確な
補正係数が決定され、よって、信頼性及び制御性能の向
上を図ることができる。
【0042】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、補正係数決定のための設定運転を油戻し
運転モードで行うようにしたので、冷媒の適正な湿り状
態条件下で、かつ大きな圧縮機の運転容量で関係式が決
定され、補正係数の決定精度の向上と、既存の油戻し運
転モードの利用による制御構成の簡素化とを図ることが
できる。
【0043】請求項3の発明によれば、上記請求項1又
は2の発明において、空気調和装置の冷房運転中に、圧
縮機の運転容量の変化に応じ、決定された補正係数と圧
縮機の運転容量との積を用いて能力制御の制御目標値を
補正するようにしたので、能力制御の制御機能の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成を示す図である。
【図2】実施例に係る空気調和装置の室外ユニットの冷
媒配管系統図である。
【図3】実施例に係る空気調和装置の室内ユニットの冷
媒配管系統図である。
【図4】予め記憶される圧縮機容量と圧力損失との関係
式を示す特性図である。
【図5】一定容量における圧力損失と補正係数との関係
を示す特性図である。
【図6】補正係数の決定制御の内容を示すフロ―チャ―
ト図である。
【図7】制御目標値の補正制御の内容を示すフロ―チャ
―ト図である。
【図8】圧縮機の容量と制御目標値の補正との関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 6 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 11a 液側連絡配管 11b ガス側連絡配管 12 室内熱交換器(利用側熱交換器) 13 室内電動膨張弁(利用側電動膨張弁) 51 記憶回路(記憶手段) 53 設定運転制御手段 54 補正係数決定手段 55 補正手段 60 過熱度検出手段 A 室外ユニット B 室内ユニット P2 低圧センサ(吸入圧力検出手段) Th2 室内液温センサ(蒸発圧力検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転容量が可変に調節される圧縮機
    (1)及び熱源側熱交換器(6)を有する室外ユニット
    (A)と、利用側熱交換器(12)及び利用側電動膨張
    弁(13)を有する室内ユニット(B)とを液側連絡配
    管(11a)及びガス側連絡配管(11b)で接続する
    とともに、上記室外ユニット(A)における冷媒の吸入
    圧力相当飽和温度を検出する吸入圧力検出手段(P2)
    を備え、空気調和装置の冷房運転中に、該吸入圧力検出
    手段(P2)で検出される吸入圧力相当飽和温度に応じ
    て上記圧縮機(1)の運転容量を能力制御するようにし
    た空気調和装置において、 上記利用側熱交換器(12)における冷媒の蒸発圧力相
    当飽和温度を検出する蒸発圧力検出手段(Th2)と、 上記圧縮機(1)の運転容量とガス側連絡配管における
    冷媒の圧力損失との関係を、上記ガス側連絡配管(11
    b)の長さをパラメータとする複数の関係式として記憶
    する記憶手段(51)と、 空気調和装置を冷房サイクルにして、上記圧縮機(1)
    の運転容量を一定とするよう運転する設定運転制御手段
    (53)と、 該設定運転制御手段(53)による運転中、吸入冷媒の
    過熱度を検出する過熱度検出手段(60)と、 上記設定運転制御手段(53)による空気調和装置の運
    転中、上記過熱度検出手段(60)で検出される吸入過
    熱度が所定値よりも小さいときに、上記吸入圧力検出手
    段(P2)及び蒸発圧力検出手段(Th2)で検出される
    蒸発圧力相当飽和温度−吸入圧力相当飽和温度の差と圧
    縮機(1)の運転容量との関係から、上記記憶手段(5
    1)に記憶される複数の関係式のうち当該装置の連絡配
    管長に対応する関係式を補正係数として決定する補正係
    数決定手段(54)とを備えたことを特徴とする空気調
    和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 設定運転制御手段(51)は、利用側電動膨張弁(1
    3)が一定の大開度に、圧縮機(1)運転容量が大容量
    となる油戻し運転状態に制御することを特徴とする空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置にお
    いて、 空気調和装置の冷房運転中に、圧縮機(1)の運転容量
    の変化に応じ、補正係数決定手段(54)で補正された
    補正係数と圧縮機(1)の運転容量との積を用いて上記
    能力制御手段(50)の制御目標値を補正する補正手段
    (55)を備えたことを特徴とする空気調和装置。
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