JPH05288067A - ターボチャージャ過給圧制御装置 - Google Patents

ターボチャージャ過給圧制御装置

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JPH05288067A
JPH05288067A JP4087013A JP8701392A JPH05288067A JP H05288067 A JPH05288067 A JP H05288067A JP 4087013 A JP4087013 A JP 4087013A JP 8701392 A JP8701392 A JP 8701392A JP H05288067 A JPH05288067 A JP H05288067A
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JP
Japan
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engine
pressure
boost pressure
vsv
waste gate
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JP4087013A
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English (en)
Inventor
Keiji Sawada
啓嗣 沢田
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターボチャージャ過給圧制御装置を有するエ
ンジンにおいて、従来低中速域が主として不十分であっ
た過給圧の上昇を燃焼室内の筒内圧許容限界値まで各回
転域にわたって上昇させエンジントルク(出力)の増大
を図ることのできる手段を提供する。 【構成】 ウェイストゲートバルブの開閉を行うダイヤ
フラム式アクチュエータの作動を制御する電磁式三方切
換弁を給気管よりの給気取出し通路内に設ける。前記電
磁切換弁としては、バキュームスイッチングバルブ(V
SV)又はエレクトリックバキュームレギュレーティン
グバルブ(EVRV)を配設し、前者(VSV)の場合
には中低速回転域を中心として過給圧をステップ状に、
後者(EVRV)の場合はリニヤに、筒内圧許容限界値
の範囲内で上昇させ、エンジンのトルク(出力)の向上
を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターボチャージャ付内燃
機関のターボ過給圧制御装置に係り、特にエンジンの運
転状態に即応した過給圧を提供する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターボチャージャ付エンジンの過
給圧は、ターボチャージャ本体に取付けられたアクチュ
エータにより中高速域における制御、特に高速域におい
て過給圧が過大となるためのエンジンの破損を防止する
目的で過給圧の上昇を制御している。
【0003】図6に従来の一般のターボチャージャシス
テムの概略を示す。1はエンジン本体、2は給気通路
で、外部より供給された給気(空気)Aはコンプレッサ
5で圧縮された給気(圧縮空気)Cとなりエンジン本体
1に供給される。3は排気通路、4はターボチャージ
ャ、5はコンプレッサ、6はタービン、7はウェイスト
ゲートバルブ、8はダイヤフラム式アクチュエータ、9
は給気通路2より給気の一部がアクチュエータ8内へ供
給される給気取り出し通路である。Gはターボチャージ
ャ4を出た排気ガスを示す。
【0004】上記の構成により、エンジンが高速回転を
してコンプレッサ5よりの給気通路2内への吐出圧が所
定値以上になると給気取り出し通路9を経て高い吐出圧
(給気圧)がアクチュエータ8に作動し、ウェイストゲ
ートバルブ7が開いてターボーチャージャ4の過給圧が
制御低減される。このとき、アクチュエータ8において
はダイヤフラム83を隔壁として給気通路側に位置する
作動圧室81とウェイストゲートバルブ側に位置するば
ね室82とに分かれ、ばね室82は大気圧に通じスプリ
ング84の付勢力と作動圧室81内の給気圧力とが釣合
っている。エンジンが高負荷高回転となり、ターボチャ
ージャ4により吐出圧(給気圧、過給圧)が所定値以上
に上昇するとダイヤフラム83が図の左側に撓みスプリ
ング84が圧縮され、ロッド85が動き、リンク71が
回動してウェイストゲートバルブ7が開放されタービン
6の回転が落ちて過給圧の異常な上昇が防がれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り従来のター
ボチャージャ4においては、その過給圧の制御は中高速
域における制御、特に高速域における筒内圧の制約の立
場から過給圧の上昇を高速域に一義的に合わせて制御し
ておりこのためにまだ筒内圧に余裕のある低速乃至中速
域の時からウェイストゲートバルブが作動する形とな
り、低中速域での発生トルク(出力)がエンジンの容量
以下に低く抑えられている。
【0006】上記の事情に鑑み、本発明においては、過
給圧を、特に低中速域を中心として燃焼室内の筒内圧の
許容限界値までは上昇できるような制御手段を提供し、
更にこれを全回転域にも及ぼして許容限界内で十分に大
きな過給圧を得てトルク(出力)の増大を図り、エンジ
ンの動力性能と車両のドライバビリティ(運転性能)の
向上と安全性を確保することを目的とする。
【0007】なお、このターボチャージャの過給圧の制
御に関しては、従来各種の手段の提案がなされており、
その例をあげると、実開昭62−24029号公報に開
示された手段では第1と第2の2つのダイヤフラム室を
設けてこれにより使用中の燃料のオクタン価に適合した
過給圧特性を確保することが提案され、また、実開昭6
3−96239号公報においては、ウェイストゲートバ
ルブに対する補助制御弁を設けてこれにより、車両減速
時の車両のショックを緩和し、また、制御弁の故障時の
作用を補うことが提案されているが、いづれも、上記の
本発明の目的を達成するものでは無い。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明においては、ターボチャージャの過給圧を制
御するウェイストゲートバルブの開閉を行うダイヤフラ
ム式アクチュエータに対して給気通路より給気を供給す
る給気取り出し通路内にエンジンの運転状態に応じて開
閉する電磁式三方切替弁を備えたことを特徴とするター
ボチャージャ過給圧制御装置を提供する。
【0009】また、前記電磁式三方切替弁としてバキュ
ームスイッチングバルブ(10)を備えることができ
る。さらに、前記電磁式三方切替弁としてエレクトリッ
クバキュームレギュレーティングバルブ(20)を備え
ると都合がよい。さらにまた、前記ダイヤフラム式アク
チュエータ(8)のばね室(82)に大気又は真空ポン
プ(40)に連通するように切替え可能なバキュームス
イッチングバルブ(30)を備えると好都合である。
【0010】
【作用】制御手段として給気取り出し通路内にバキュー
ムスイッチングバルブ(VSV)を備えた場合には、低
中速回転域において過給圧が所定値以上の場合にVSV
がOFFとなり、ウェイストゲートバルブは作動せず、
したがって高い過給圧の状態はそのままエンジンに作用
して低中速域において十分な発生トルクが得られる。
【0011】制御手段として、給気取り出し通路内にエ
レクトリックバキュームレギュレーテイングバルブ(E
VRV)を備えた場合には、エンジン回転が低中速域に
あり、エンジン過給圧が所定値以上の場合にはEVRV
がOFFとなりウェイストゲートバルブは作動せず、十
分な発生トルクが得られる。一方中高速域においてEV
RVがOFFではなくONの時にはその時のエンジンの
運転状態に応じて電子制御装置(ECU)においてマッ
プによる計算が行われ、その結果がEVRVに入力され
て適正な過給圧が設定されるようなウェイストゲートバ
ルブの開度となるようにEVRVの開度が設定される。
【0012】次に過熱、過回転振動、等のエンジンの運
転に異常が発生した場合にはアクチュエータのばね室の
VSVが作動して該室内圧を大気圧より真空圧に切り換
えてウェイストゲートバルブが積極的に開かれ、過給圧
を下げて安全が図られる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に第一実施例を示す。図において前記図6と共通の
部分については図6と同一の符号が付してある。1はエ
ンジン本体、2は給気通路、3は排気通路、4はターボ
チャージャ、5はコンプレッサ、6はタービン、7はウ
ェイストゲートバルブ、8はアクチュエータ、9は給気
取り出し通路で、ここにバキュームスイッチングバルブ
(Vacuum Switching Valve、以下VSVと言う)1
0が配設されている。
【0014】VSV10は、三方向にそれぞれポート1
1,12,13を有する切換え弁であり、各ポートは通
路9に図示の通りに連通しており、VSV10がONの
時(通電時)には黒塗のポート位置をとり電磁弁が作動
して弁が開かれポート11はポート12と連通し、ポー
ト13とは遮断される。このときは給気通路2内の給気
圧(吐出圧)がアクチュエータ8の作動圧室81に通じ
る。VSV10がOFFの時(除電時)には白抜きのポ
ート位置をとりポート11はポート13と連通し、ポー
ト12とは遮断される。したがって給気通路2内の給気
圧はアクチュエータ8に通じない。
【0015】エンジンの運転中は、エンジン回転数R、
エンジン負荷(アクセル開度)L、給気圧B等の計測値
がそれぞれのセンサーにより電子制御装置(Electroni
c Control Unit 、以下ECUと言う)50に入力さ
れ、これによりエンジンの運転状態に応じて前記VSV
に発信された信号に基づいて、前記の通りVSV10が
作動し、その開閉が行われる。VSV10がONのとき
は前述の通りアクチュエータ8が作動可能の状態になっ
ているがVSV10がOFFの時は作動圧室81に給気
圧がかからないためにアクチュエータは全く作動せず、
したがってウェイストゲートバルブ7も閉じたままで開
くことは無い。
【0016】図2に本実施例におけるVSV10による
過給圧制御ルーチンのフローチャートを示す。図示の通
り、ステップ1に示す通り、エンジン回転数Rが所定の
回転数Riよりも大きい場合(R>Ri)すなわち高速
回転の時にはステップ2に移り、VSV10はONとな
り、弁が開かれ吐出圧はアクチュエータ8に通じ、吐出
圧(過給圧)が過大のときはウェイストゲートバルブ7
が開き得る状態となる。R>RiがNOすなわち、中低
速回転の状態であればステップ3に移りここで、エンジ
ン過給圧Bが低く、所定値Biと比べてB≦Biのとき
はステップ2に移り、VSV:ONとなる。このときは
過給圧が低いので、VSV:ONでもウェイストゲート
バルブ7が開くことはない。ステップ3がNOのときす
なわち過給圧が所定値より高い時は、ステップ4に移り
VSV:OFFとなる。
【0017】上記の通り、エンジン回転が低中速域にあ
って、エンジン回転数Rが所定回転数Ri以下のR≦R
iにある時には、エンジン過給圧Bが所定過給圧Bi以
上のB>BiになるとVSVがOFFとなりVSVが閉
じ、ウェイストゲートバルブ7は作動せず閉じたままで
あるために高い過給圧の状態はそのままエンジンに作用
して中低速域において減圧されることなく、十分な発生
トルクが得られる。これにより、車両発進直後の余裕ト
ルクを向上することが可能となり、車両の安全性も向上
する。
【0018】本発明の第2実施例を図3,4に基づいて
説明する。本実施例においては、第1実施例と異なると
ころは第1実施例においてVSVを配置した給気取り出
し通路9内の位置にエレクトリックバキュームレギュレ
ーティングバルブ(Electric Vacuum Regulating V
alve、以下EVRVと言う)20を配設した点である。
また、アクチュエータ8のばね室82がVSV30に通
じている場合について、ここに合わせて説明する。其の
他の構成については第一実施例と異なるところは無い。
【0019】第2実施例においては、EVRV20がO
Nの時にはコンプレッサ5からの吐出圧力をEVRV2
0によりリニヤに変化させて給気取り出し通路9よりア
クチュエータ8に伝達することにより、エンジンの各運
転状態に最も適した過給圧を設定することが可能とな
る。すなわち、あらかじめ、ECU50内で、エンジン
回転数R、エンジン負荷L、エンジン過給圧B等のエン
ジンの運転状態に対応した適正な過給圧マップを作り、
各それぞれのセンサーよりの前記R,L,B等の入力信
号に応じて、低中速域を中心としながらエンジンの各回
転域において過給圧を適正に保持できるようにECU5
0からEVRV20に信号が送られる。第一実施例にお
いてはこの信号はVSVのON,OFFの信号のみとし
て送信されたが本実施例においては、エンジンの運転状
態に応じた目標過給圧が全回転域にわたりECU50の
マップにより算出され、その目標過給圧になるようにE
VRV20の開度をデューティ制御し、アクチュエータ
8の作動圧室81に送られる吐出圧力をそれに応じて変
化させて、ウェイストゲートバルブ7の開度を変化さ
せ、これにより過給圧をその時のエンジンの運転状態に
応じた最適のものに設定することが可能となる。図3に
おいて、EVRV20は、三方向にそれぞれポート2
1,22,23を有し、EVRV20がONの時はポー
ト21とポート22は連通し、ポート23とは遮断され
る。この場合に、第一実施例とは異なり、ポート21と
22とが連通したときの流路の開度はデューティ制御さ
れてエンジンの運転状態に応じた開度となり、これによ
りアクチュエータ8の給気圧室81に働く吐出圧が制御
され、ウェイストゲートバルブの開度がそれに応じて調
整されて適正な過給圧がエンジンに与えられる。また、
EVRV20がOFFのときには、ポート21はポート
22と遮断され、ポート23と連通する。このために、
給気管2内の給気圧(過給圧)はアクチュエータ8の作
動圧室81に通じなくなりダイヤフラム83にはこの時
の過給圧が作用せず、したがって、ロッド85は押され
ることなく、ウェイストゲートバルブ7は閉じたままの
状態にあり、過給圧が制御低減されることは無い。
【0020】一方、アクチュエータ8のばね室82には
図示の通りにVSV30がポート31を経て連通し、こ
のVSV30はポート32で大気に連通し、ポート33
により真空ポンプ40に通じている。通常の運転時には
ポート31はポート32と連通し、ポート33とは遮断
されている。したがって前記第1実施例の場合と同様
に、アクチュエータ8のばね室82は常時大気圧が作用
し、これとスプリング84の付勢力と作動圧室81内の
吐出圧(過給圧)とが釣り合っている。
【0021】上記の構成において、エンジンの運転状態
に異常が発生し、過給圧をそれ以上高くするとエンジン
がノッキングを起こし、エンジンの故障、破損等が発生
するおそれがある状態、例えばエンジン燃焼温、排気
温、振動等が過大になった異常時に、各センサーからの
エンジン回転数R、エンジン出力L、過給圧B、温度、
振動等の情報のECU50への入力に基づいてECU5
0よりVSV30に信号が出されVSVのポート31は
ポート32との連通が遮断され、ポート33と連通して
真空ポンプ40に通じ、大気圧室82が負圧となる。こ
れによりロッド85が図面左方に急速に動いてウェイス
トゲートバルブ7が開放され、過給圧が下げられ、エン
ジンの安全が確保される。
【0022】図4に本実施例によるEVRV20とVS
V30による過給圧制御ルーチンのフローチャートを示
す。この場合は、ECU50において過給圧制御マップ
(ステップ1)が作られているので、その時のエンジン
の運転状態に応じた適正な過給圧が算出されて居り、こ
れに基づいて制御が行われる。先ず第1実施例の場合と
同様に、エンジン回転数Rが所定値Riより高く、エン
ジン過給圧Bが所定値Biよりも低い時(ステップ2)
にはEVRVはONとなり(ステップ3)、それがNO
の場合にはEVRVはOFFとなる(ステップ4)。し
かしこの場合はEVRVがONであっても過給圧制御マ
ップにより算出された適正な過給圧になるようにEVR
Vの開度は調整され、したがってウェイストゲートバル
ブの開度もEVRVの開度に応じて制御され、必ずしも
全開とはならず、EVRVのバルブ開度に応じた開度と
なる(後述の図5,(c),(d)のE2 線参照)。ス
テップ4の時には、アクチュエータ8のばね室82は大
気に通じているが、エンジンの運転中にエンジンの運転
状態、例えば燃焼温α、排気温β、振動γ、其の他が過
大となり異常事態が発生した時(ステップ5)には、ア
クチュエータに取り付けたVSV30がONとなり(ス
テップ7)、ウェイストゲートバルブを開いて過給圧を
下げてエンジンの安全を確保する。
【0023】以上述べた様に第2実施例においては、過
給圧制御マップを用いて制御を行うことにより、第1実
施例の場合よりはより木目の細かい過給圧制御を行うこ
とが可能となり、また、第1実施例では低中速域にその
効果が限定されていたが後述の図5(a)にも、E2
として示してあるように、エンジンの低中速域のみなら
ず、中高速域における過給圧も筒内圧の許容する範囲ま
で高めてエンジンの発生トルク(出力)を高め、エンジ
ンの全回転域での過給圧の最適化が可能となり、車両の
動力性能、安全性も更に向上する。
【0024】図5(a)にターボチャージャ4のコンプ
レッサー5の回転により生ずる過給圧Bとエンジンの回
転数Rとの関係を示す。図中2点鎖線で示す線PL はエ
ンジンの構造強度上許容される各回転数に応じた筒内圧
限界時の過給圧を示し、実線で示す線Dは従来例(図
6)の場合の過給圧、破線で示す線E1 は第1実施例、
一点鎖線で示すE2 は第2実施例による場合の過給圧を
示す。本図を見ると、従来例Dにおいては、高速回転時
における過給圧を許容限界値PL 以下とするために、中
低速回転時において、この限界値PL はまだ余裕がある
にもかかわらず、ウェイストゲートバルブ7が開いて中
低速域において過給圧が必要以上に低く押さえられてい
る状況が判る。このために、本発明の第1実施例におい
てはこれを破線E1 に示すように修正し、第2実施例に
おいては一点鎖線E2 に示すように修正することによ
り、中低速回転時における過給圧を上げて発生トルクを
大きくするようにしたものである。
【0025】図示の通り本発明を実施することにより、
例えばエンジン回転数R2 以下の中低速回転域におい
て、回転数R1 のときの過給圧は、E1,2 線共にB1
となりこれは従来例を示す実線D線よりも高くなり、こ
れは上述の実施例1及び2において示したようにVSV
10又はEVRV20がOFFになりウェイストゲート
バルブ7が開かなかったために得られた高い過給圧Bで
ある。E1 線はVSVのON,OFF制御により、VS
V10がONになった後はD線と一致するが、E 2 線は
EVRV20のデューティ制御によるために、EVRV
がONになった後はリニヤな変化をしてD線に次第に近
づき、従って中高速域においても従来例Dよりも過給圧
Bを高め、トルク、出力の向上を図ることができる。
【0026】図5(b)は、ウェイストゲートバルブ7
のバルブ開度とエンジン回転数との関係を示す線図であ
る。図5(c)は前記VSV10及びEVRV20の開
度とエンジン回転数との関係を示す。図5(c)におい
て従来例Dは最初からバルブが開放された状態と同じで
あるからD線のバルブ開度ははじめから100%であ
る。この図5(c)によりバルブVSV10はON,O
FFのみの作動をなし、EVRV20はONになってか
らはバルブの開き始めから全開までECU50のデュー
ティ制御によりリニヤな作動で開閉されることが判る。
これにより、図5(a)のE2 線に示すような、筒内圧
限界時の過給圧PL に近い筒内圧E2 を実現することが
可能となる。
【0027】以上述べた第1実施例と第2実施例とを比
較すると、第1実施例の方が構造は簡単でありコスト的
には有利であるがその制御はON,OFFのみでステッ
プ的に行われ、且つその制御範囲は主として低中速域の
範囲に限られるが、第2実施例は、構造は複雑である
が、リニヤな制御が行われ、全回転域にわたり、筒内圧
許容限度値内の過給圧の上昇が可能で、トルク(出力)
の向上が図れる。
【0028】
【発明の効果】本発明を実施することにより次の効果を
奏する。 (1)従来のターボチャージャでは高速域の過給圧の上
昇を制限するために低、中速域の過給圧の上昇が必要以
上に制限されていたのが吐出圧力供給経路にVSVを配
置した本発明により低、中速域での過給圧を筒内圧力の
限界まで上昇させることが可能となり、低、中速域での
発生トルク(出力)を十分に大きくすることができ、エ
ンジンの動力性能が向上し、車両の安全性も高くなる。
【0029】(2)吐出圧力供給経路にEVRVを配置
した本発明によれば、全回転域での過給圧の最適化が可
能となり、トルク(出力)向上も全域に渡って可能とな
り、エンジンの動力性能、車両の安全性も更に向上す
る。 (3)エンジンの異常発生時に真空ポンプを用いて急速
に過給圧を低下させる機構を備えたことでエンジン及び
車両の信頼性、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】第1実施例の過給圧制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の第2実施例を示す全体構成図である。
【図4】第2実施例の過給圧制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】従来例と本発明の各実施例におけるエンジン回
転数に対する過給圧、バルブ開度等の変化の特性を比較
して示す線図で、図5(a)は過給圧Bの変化特性線
図、図5(b)はウェイストゲートバルブ開度%の変化
特性線図、図5(c)は電磁切換弁開度%の変化特性線
図である。
【図6】従来技術によるターボチャージャ過給圧制御機
構の一例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1…エンジン本体 2…給気通路 3…排気通路 4…ターボチャージャ 5…コンプレッサ 6…タービン 7…ウェイストゲートバルブ 8…ダイヤフラムアクチュエータ 9…給気取り出し通路 10,30…バキュームスイッチングバルブ(VSV) 20…エレクトリックバキュームレギュレーティングバ
ルブ(EVRV) 40…真空ポンプ 81…作動圧室 82…ばね室 83…アクチュエータダイヤフラム 84…スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボチャージャ(4)の過給圧を制御
    するウェイストゲートバルブ(7)の開閉を行うダイヤ
    フラム式アクチュエータ(8)に対して給気通路(2)
    より給気を供給する給気取り出し通路(9)内にエンジ
    ンの運転状態に応じて開閉する電磁式三方切替弁を備え
    たことを特徴とするターボチャージャ過給圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁式三方切替弁としてバキューム
    スイッチングバルブ(10)を備えたことを特徴とす
    る、請求項1記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁式三方切替弁としてエレクトリ
    ックバキュームレギュレーティングバルブ(20)を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のターボチャージャ
    過給圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤフラム式アクチュエータ
    (8)のばね室(82)に大気又は真空ポンプ(40)
    に連通するように切替え可能なバキュームスイッチング
    バルブ(30)を備えたことを特徴とする請求項2又は
    3のいづれか1項に記載のターボチャージャ過給圧制御
    装置。
JP4087013A 1992-04-08 1992-04-08 ターボチャージャ過給圧制御装置 Pending JPH05288067A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030037937A (ko) * 2001-11-07 2003-05-16 현대자동차주식회사 터보차저용 웨이스트 게이트의 작동시스템
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CN114753891A (zh) * 2022-03-25 2022-07-15 北京精密机电控制设备研究所 一种超高速涡轮负载自适应稳速控制***及方法

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