JPH05284871A - 防虫首輪の製造方法 - Google Patents

防虫首輪の製造方法

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JPH05284871A
JPH05284871A JP11691192A JP11691192A JPH05284871A JP H05284871 A JPH05284871 A JP H05284871A JP 11691192 A JP11691192 A JP 11691192A JP 11691192 A JP11691192 A JP 11691192A JP H05284871 A JPH05284871 A JP H05284871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collar
belt
synthetic resin
raw material
insecticide solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP11691192A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Okano
岡野隆良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 柔軟質合成樹脂の原料材中に防虫薬液剤を均
一に混合する過程と、この液剤混合原材料を原料として
少なくとも首輪の主体部を成形する工程と、及び得られ
た成形材に対しさらに防虫薬液剤を含浸させる工程とか
らなることを特徴とする。 【効果】 首輪としての合成樹脂材中に十分に薬液を含
有させることができる。従って、使用時には、防虫効力
を速効的に、しかも経時的にも安定して発揮させること
が可能となった。また、首輪自体を柔軟質合成樹脂材に
より一体的に構成することは、経済的な製造を可能とす
るから、使い捨ての用法を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬、猫等のペット動物
用首輪について、首輪の主体的な構成材中に防虫薬液剤
を流出乃至は揮散可能に含有させた防虫首輪の新たな製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペット動物用の首輪として、その
主体部を柔軟質合成樹脂材により形成したものが存在す
る。また、合成樹脂材中に各種の薬液剤を一定割合で含
有保持させ得ることも知られている。さらに、一定形状
に成形された合成樹脂材中に薬液剤を含有保持させて、
その成形品の表面から含有薬液剤を流出乃至は揮散させ
る用法も各種の技術分野に於いて既に実用化されるに至
っている。
【0003】このような薬剤を含有する合成樹脂材は、
従来、次のような製造手段が採用されてきた。即ち、第
一に、合成樹脂の原材料中に予め薬液剤を混合してお
き、これを一定形状に成形する方法、又は第二に、予め
一定形状に成形した合成樹脂材に対し薬液剤を含浸させ
る方法であり、これらいずれかの方法が採用されるに過
ぎなかった。また、特に、柔軟質合成樹脂材を基材とし
て、上記したいずれかの従来の製造手段によりペット動
物用の防虫首輪として形成したものも既に存在してい
る。
【0004】このような防虫首輪は、対象動物の首部に
装着した状態で、この首輪の主体部表面から含有薬液を
浸出させ、或いはその周囲にその薬液剤の揮散ガスを発
散させることによって、その防虫効力を長期間に亘って
対象動物の対面上に及ばせようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した第一
の製造方法によって得られた防虫首輪の場合、薬液剤は
合成樹脂材全体に均一に分散する状態で含有され表面に
薬剤がにじみ出す関係上からか、利用当初には防虫効力
が十分発揮され得ないが、その防虫効力は長時間持続す
る。
【0006】また、前記した第二の製造方法によって得
られる防虫首輪の場合、薬液剤は合成樹脂材の表面付近
にのみ含有され、しかもその含浸量も比較的に少ないこ
とから、その防虫効力については当初に於いて極めて有
効であるが、その継続性は極めて短いという欠点があ
る。
【0007】このようにその有効な防虫効力が例えば、
2〜3日となるように短いような場合には、その防虫効
力を継続させるため、その取り替えが頻繁となるから、
用法上に於いて問題が生じまた経済的な利用も図れな
い。
【0008】そこで、本発明は、使用初期から効力があ
り、かつ長期間に亘って有効な防虫効力を持続的に保持
する防虫首輪を得ることができる製造方法の提供を目的
とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は防虫首輪の製造方法につき次のような手
段を採用した。即ち、柔軟質合成樹脂の原材料中に防虫
薬液剤を均一に混合する工程と、この薬液含有原料材を
原料として少なくとも首輪の主体部を成形する工程と、
及び得られた成形材に対しさらに防虫薬液剤を含浸させ
る工程とからなることを特徴とする。
【0010】上記した構成特徴に於いて、柔軟質合成樹
脂材としては、混合すべき防虫薬液剤に対し不活性でそ
の相当量を含有させ得る柔軟質材料、例えば、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの材料を適
用することができる。
【0011】また、混合及び含浸すべき防虫薬液剤とし
ては、ペット動物に寄生する害虫、例えばノミ類の防除
に有効な液状の薬剤、例えば次の化学式のペルメトリ
ン、フェノトリンなどを適用することができる。
【化1】
【0012】また、前記第一の工程に於いて、防虫薬液
剤の混入量は、柔軟質合成樹脂の原材料に対し、例えば
5〜30重量%の割合とすることができる。なお、この混
入量は合成樹脂材の種類、成形条件等によって違いがあ
る。
【0013】また、柔軟質合成樹脂の原材料と防虫薬液
剤との均一混合は、前記の原料材中に防虫薬液剤を練り
込む方法等一般的な手段によることができる。また首輪
としての成形手段も対応する合成樹脂材についての通常
の成形条件によることができる。
【0014】なお、首輪について成形すべき部分は、防
虫首輪のとしての機能上の理由から、少なくともその主
体部、即ちベルト部分について得る必要があるが、首輪
に附属する係止構成部についても同一材料により一体的
に成形することもできる。
【0015】また、前記第三の工程に於いて、形成材に
対する防虫薬液剤の含浸方法としては、成形材を防虫薬
液剤の浴中に一定時間(例えば、12時間〜24時間)浸漬
させる手段によるほか、形成材の表面上に防虫薬液剤を
スプレー散布する手段によってもよい。
【0016】
【作用】本発明に於いては、次のような作用が生じる。
前記第一の工程により柔軟質合成樹脂の原材料中に混入
された防虫薬液剤は、前記第二の工程により得られる形
成材中に均一に分散された状態で含有されるが、この成
形材での防虫薬液剤の含有量は成形条件等によって制限
されるから、この成形材についてはなお防虫薬液剤の含
有が可能である。従って、前記第三の工程では、この含
有可能性に応じて、上記成形材に対し新たな防虫薬液剤
の補給作用が生じる。
【0017】また、この防虫薬液剤の補給は主として上
記形成材の表面付近に及ぶか、予め含有された薬液剤に
基づく相乗作用からか、その補給の相当量はその形成材
の比較的に深い内部にも及んでいるものと考えられる。
【0018】
【実施例】先ず、ポリ塩化ビニル樹脂の原材料(ポリ塩
化ビニル50重量%、可塑剤30重量%)にペルメトリンを
10重量%の割合で混合し、これを形成原料とした。
【0019】この形成原料を次の条件で首輪形状に成形
した。 成形手段;射出成形法 成形温度;180 ℃ 次いで、この首輪材をペルメトリン浴中に24時間に亘っ
て浸漬した。
【0020】このようにして得られた防虫首輪10を図1
及び図2に示した。なお、11はこの防虫首輪10の主体部
であるベルト部であり、12及び16はこのベルト部11の両
至端部、13は端部12寄りの部面上に有するバックルであ
り、このバックル13には長手方向に沿った孔部14を有す
る。また15はベルト部11面上のフックピンであり、この
フックピン15に対応しては端部16寄りの位置にフック孔
17…を有する。なお、18…は含有させた防虫薬液剤であ
る。
【0021】また、この防虫首輪1の利用状態を図3に
示した。即ち、対象動物の首部19にベルト部11をとり捲
いた状態でその端部16を孔部14内に挿通し、さらにフッ
クピン15を対応するフック孔17内に挿入係止することに
よって装着される。
【0022】この防虫首輪1の装着状態に於いて、ベル
ト部11が対象動物の首部19付近に存在する体毛と接触す
るうちに、その含有する防虫薬液剤18が上記した体毛上
に付着乃至はその体毛間への揮発ガスの拡散によって、
防虫効力が当該対象動物体上に及ぶことになる。
【0023】(試験例)上記した防虫首輪1についてそ
のベルト部11(幅10mm、厚3mm)を長手方向に沿って5
cmの長さに切り取って、それを試料Aとした。
【0024】この試料A面上に供試虫としてノミ(1検
体10匹)の2検体を這わせ、これに対しシャーレを被せ
るようにして封止状態とした。これを室温(25℃)下に
放置し、薬剤により供試虫が麻痺してノックダウンする
までの時間を経時的に観察した。
【0025】また、対照として、前記同様のポリ塩化ビ
ニル樹脂の原材料にペルメトリンを15重量%の割合で混
合し、これを原料として前記と同一の条件下に得た首輪
を上記と同一の長さに切り取って試料Bとし、この試料
Bについても上記同様の試験を行った。
【0026】これらの試験により得られた結果につい
て、ノックダウン率及びKT値を次表1に示した。
【表1】 なお、ノックダウン率は次式により算出した。
【数1】
【0027】表1の結果から、試料Aによれば、防虫効
力自体及びその経時的効力のいずれについても、対照で
ある試料Bに比し優れていることを確認することができ
る。
【0028】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるの
で、次のような効果が発揮される。先ず、防虫薬液剤の
含有工程を首輪としての成形前後の二段階に分けて行う
ようにしたことから、首輪としての合成樹脂材中に十分
に薬液を含有させ得ることができた。
【0029】この結果、防虫効力を速効的に、しかも経
時的にも安定して発揮させることが可能となった。この
点は、ペット動物の首部に装着され、その含有薬剤を徐
々に流出乃至は発揮してその防虫効力を長期間に亘って
及ぼす防虫首輪として最適である。
【0030】また、首輪自体を柔軟質合成樹脂材により
一体的に構成することは、経済的な製造を可能とするか
ら、使い捨ての用法を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】防虫首輪の部分平面図。
【図2】同部分正面図。
【図3】同利用形態を説明する部分断面図。
【符号の説明】
10 防虫首輪 11 ベルト部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟質合成樹脂の原材料中に防虫薬液剤
    を均一に混合する工程と、この薬液混合原材料を原料と
    して少なくとも首輪の主体部を成形する工程と、及び得
    られた成形材に対しさらに防虫薬液剤を含浸させる工程
    とからなることを特徴とする防虫首輪の製造方法。
JP11691192A 1992-04-08 1992-04-08 防虫首輪の製造方法 Pending JPH05284871A (ja)

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JP11691192A JPH05284871A (ja) 1992-04-08 1992-04-08 防虫首輪の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100305667B1 (ko) * 1999-07-14 2001-09-24 이종윤 원형 양단 맞춤 띠의 제조 방법
JP2013504306A (ja) * 2009-09-11 2013-02-07 バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 動物用首輪のための締結装置を有する反射器

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