JPH05284616A - 配電盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配電盤内に収納された搬出機器の引出し操作
において、盤に開閉可能に取付けられた扉を開位置で確
実に保持して作業性の向上とその安全性を確保する。 【構成】 収納機器引出し用レール２に突起２１を設
け、この突起２１に扉側の保持レバー６を係合させるこ
とにより、扉３を開位置に保持し、扉取付器具５とレー
ル及び搬出機器１２との干渉を防ぐようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、盤内に搬出機器を収
納し、これを延長レールで搬出する構造を有し、かつ扉
裏面に機器を制御する器具を配置した配電盤に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図４、図５は従来の構成を示すもので、
図において、１は搬出機器１２を収納する配電盤の箱
体、２は搬出機器の出し入れの時に使用する一対２ａ，
２ｂの延長レール、３は配電盤の扉、４は配電盤１と扉
３を接合し、扉を回動するヒンジ、５は搬出機器１２を
制御又は保護表示する扉器具である。なお１３は搬出機
器１２の搬送用車輪、１４は渡り線である。

【０００３】次に動作について説明する。搬出機器１２
を配電盤の箱体１から外に出す場合において、扉３を開
くが、その時、箱体１の内部機器から扉器具５に接続さ
れている扉渡り線１４の弾力で扉が閉じる方向に力が加
わり、このため延長レール２ａ，２ｂを引出して次に搬
出機器１２を出す時、扉に取付けている扉器具５と干渉
するおそれがある。またこのことにより、片手で常に扉
３を開くように押したまま、搬出機器１２を引出そうと
すると、作業がしにくく、また危険性が高い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来装置は以上のよう
に構成されており、扉渡り線の弾力で扉が閉じる方向に
力が加わろうとするので、扉器具と搬出機器との干渉で
破損するおそれがあり、また、搬出機器の引出しが片手
操作となるので、安全上、危険であるという問題点があ
った。

【０００５】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、極めて簡単な構成で、作業性が
良くかつ安全性の高い配電盤を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る配電盤
は、搬出機器を引出す延長レールを装着したものにおい
て、配電盤の扉裏面に保持レバーを取付け、延長レール
を引出した時に保持レバーを延長レールに設けた突起部
で蹴り、扉開位置で保持レバーが延長レールに突っ張る
ようになり、扉を保持するようにした。

【０００７】

【作用】この発明においては、扉を開いた状態で保持レ
バーが延長レールの突起部に係合して扉の開状態を保持
するので、扉を片手で保持する必要はない。

【０００８】

【実施例】実施例１．図１、図２において、１〜５は上
記従来例のものと同一部品を示しており、２１は延長レ
ール２に設けられた突起部、６は先端がＵ字型に形成さ
れかつ他端に割ピン１１を入れる穴があいているＬ形の
保持レバー、７は扉３の裏側に溶接されたコ字型の保持
レバー取付金、８は一端を扉３に当て、他端を保持レバ
ー６に当てて、常にヒンジ４の方向に力が加わるように
付勢するヒネリバネである。１０ａ，１０ｂは保持レバ
ー６がスムーズに動くように挿入されたワッシャ、１１
は取付金７から保持レバー６が抜けないように挿入した
割りピンである。なお図３は、配電盤の扉を閉じた状態
の平面図である。

【０００９】次に動作について説明する。搬出機器１２
を配電盤箱体１から外に出す場合において、扉３を開く
と、その時保持レバー６はヒネリバネ８の力でヒンジ４
側に開こうとする力が加わっているので、扉３をさらに
大きく開く。次に延長レール２を箱体１から引出す時延
長レール２に設けられた突起部２１はヒンジ４側に開こ
うとする保持レバー６を蹴りながら延長レールといっし
ょに引っ張られる。そして延長レール２が最後まで引張
られた状態においては延長レール２と保持レバー６が突
っ張っており、扉３が開いた状態を保持するように作用
する。

【００１０】また図４において、１５は配電盤１内に設
けられた位置スイッチであり、延長レール２に取付けら
れた突起部２１が延長レール出し入れ時に前後する所に
配置されている。そして上記突起部２１により延長レー
ル２を出し入れする時にこの位置スイッチ１５を動作さ
せることで、搬出機器の出し入れ回数のカウントや、電
気的インターロックなどを行う。

【００１１】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、保持レ
バーにより扉が開いた状態で保持できるので、搬出機器
を引出す時、扉に取付けている扉器具との干渉をなく
し、扉器具の破損を防止することができるとともに、片
手を扉にあてて操作する必要もなくなる。また延長レー
ルと保持レバーが突っ張るようになり、延長レール自身
の左右振れがなくなり、ローラが延長レールから外れに
くくなって安全面の向上が図れるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示し、保持レバーが延長
レールに突っ張っている状態の平面図である。

【図２】図１の矢視Ａ−Ａ線の拡大図である。

【図３】図１の状態から延長レールを収納し扉を閉じた
状態の平面図である。

【図４】同じく延長レール２を収納し扉を閉じた状態の
スイッチ部の平面図である。

【図５】従来の配電盤を示す斜視図である。

【図６】従来の配電盤の平面図である。

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 延長レール ２１ 突起部 ３ 扉 ４ ヒンジ ５ 扉器具 ６ 保持レバー ７ 保持レバー取付金 ８ ヒネリバネ １５ 位置スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 7028−5Ｇ Ｈ０２Ｂ 11/12 Ｊ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 盤内に収納した搬出機器を引き出す延長
   レールを有する配電盤において、配電盤の扉裏面にバネ
   によりヒンジ方向へ付勢された保持レバーを取付け、一
   方上記延長レールの中途に上記保持レバーと係合する突
   起部を設け、扉の開位置で上記保持レバーの先端が上記
   突起部と係合して上記延長レールに対して突っ張るよう
   になされていることを特徴とする配電盤。
2. 【請求項２】 配電盤内に、上記延長レールの突起部と
   係合し、その移動で動作する位置スイッチを配置したこ
   とを特徴とする請求項１記載の配電盤。