JPH05284346A - 色変換装置 - Google Patents

色変換装置

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JPH05284346A
JPH05284346A JP4076472A JP7647292A JPH05284346A JP H05284346 A JPH05284346 A JP H05284346A JP 4076472 A JP4076472 A JP 4076472A JP 7647292 A JP7647292 A JP 7647292A JP H05284346 A JPH05284346 A JP H05284346A
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color
color conversion
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triangular prism
signal
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JP4076472A
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English (en)
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Katsuhiro Kanamori
克洋 金森
Osamu Yamada
修 山田
Hideto Motomura
秀人 本村
Rika Iikawa
りか 飯川
Teruo Fumoto
照夫 麓
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラープリンタ、カラー表示装置等に使用さ
れる汎用かつ高速な色変換装置に関し、色空間の三角柱
分割による補間方式により、従来の技術より高速で高精
度の補間をメモリ使用の無駄なく実現できる。 【構成】 三色分解入力色信号の作る三次元空間を直方
体に分割し、さらに個々の直方体を二個の三角柱領域に
分割し、入力色がいずれの三角柱に含まれるかを否かを
三角柱判定部107で判定し、一方、三角柱の各点を構
成する入力点に対する出力値および出力色どうしの差分
値を複数個の色変換テーブルメモリ110〜115に記
憶させておき入力色信号の上位信号をアドレスとして読
み出し、入力色信号の下位信号104、105、106
にて前記各色変換テーブルメモリの出力を各乗算器群
と、加算器群で重みづけすることで、三角柱を構成する
6個の各頂点での出力値を用いた線形補間を行い、また
色変換テーブルメモリを書き換えることにより自由な色
変換、色調整を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像信号やカラ
ー映像信号を入力して実時間内に任意の色変換をする用
途、たとえば、カラーハードコピー装置、カラー表示装
置、カラーテレビカメラ装置、色認識装置、ビデオ編集
装置などに用いられる色変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モノクロ画像の画像処理では、画
像の1画素がもつ情報は明度(濃度)という一次元情報
であり、明度変換はいわゆるガンマカーブ変換として、
種々の非線形カーブをLUT(ルックアップテーブル)
に書き込んでおけば実時間内に色変換が可能であった。
扱う画像がカラー画像になっても実時間内に色変換をす
る用途ではR(レッド)プレーン、G(グリーン)プレ
ーン、B(ブルー)プレーン、という3枚のモノクロ画
像として扱われ、各々独立なLUTによって変換される
ことが多かった。しかし、この種の処理では、扱える色
変換は本質的に一次元処理の域をでず、 R’=hR(R), G'=hG(G), B’=hB(B) という形態の色変換しかできない。
【0003】カラー画像処理では、1画素がもつ情報は
(R,G,B)という三次元情報であり、本来の意味で
の色変換とは、これらをまとめた3次元的変換 R’=fR(R,G,B) G’=fG(R,G,B) B’=fB(R,G,B) という形態である。
【0004】たとえば、ハードコピー系のカラー画像処
理では「特定の色相に属する色は彩度をあげる」などの
複雑な色変換が必要であり、ビデオ等のカラー映像編集
処理の場合でも「ブルーの背景のみをブラックに変換し
たい」などの複雑な特定色のみの色変換要求がでること
がある。これらの色変換は数学的には、1出力が3入力
の関数になっており上記の3次元変換に属する。しか
し、これらを汎用的なテーブルで変換しようとすると1
色が8ビット信号のフルカラー画像処理を仮定すると1
色当りの変換に16(Mbyte)ものメモリ容量を必
要とする。従って、三次元的な色変換を任意の色変換に
ついて汎用的に、しかも実時間に実行できるハードウエ
アが必要である。これに対して、カラーハードコピー、
カラースキャナの色補正用を主な目的として入力色空間
を複数の色空間を分割してその頂点に位置する色修正情
報を複数個選択し、重み付け処理して補間出力する色信
号補間方法の例がある(特公昭58-16180号公
報、あるいは米国特許4、275、413号公報)。こ
の例では補間処理に三次元の色信号空間内での基本立体
である単位立方体を設定し、この単位立方体を複数の四
面体に分割し、四面体の各頂点における出力信号から補
間計算を単純化する考え方が開示されている。図9に本
従来例を用いたカラースキャナ装置の構成例を示す。入
力されたRGB信号901は各々4ビットずつ上位信号
902と下位信号903とに分割され、下位信号はその
大小関係を比較器904で判定されると同時に4種の重
み係数発生器905へ入力される。一方上位信号はセレ
クタ907と加算器906にてそれぞれアドレスの修飾
をされ色変換テーブルメモリ908を異なるアドレスに
て計4回読みだし、出力されたデータを前記重み係数と
乗算器909にて並列に演算して加算器910にて加算
され補間出力911を得る。図10は色変換テーブルメ
モリに蓄積されている色空間内の粗い代表格子点がつく
る立方体を6個の四面体に分割する方法を、図11は分
割された単位補間領域である四面体を示す。この従来例
を用いれば汎用の色変換装置として利用し、色空間内の
特定色の色替えを行うなど、非線形の自由な色変換を画
像の階調性を維持したままおこなうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一に
従来の技術では補間に伴う乗算回数は4回で非常に少な
い利点はあるものの、色変換テーブルメモリの読みだし
が逐次的に行われているため、カラー動画像の色変換の
ような高速の色変換をする場合には時間がかかりすぎ
る。したがってより高速化のためには色変換テーブルメ
モリを複数個持ち、それらを並列に読みだして並列に乗
算する構成のほうが望ましいという課題を有していた。
【0006】第二に、従来の技術では、入力信号を上
位、下位信号に4ビットずつ分割しているため、RGB
各8ビットの色信号全体の三次元色空間が各色信号軸上
にて16の長さごとに16領域に分割されているのだか
ら、図9に記されているように色変換テーブルメモリ9
08に入力される修飾後のアドレス線は上位信号902
そのものの4ビットでもよいように一見みえる。しか
し、実際には16領域に分割された場合には「植木算」
の原理により、両端を含めた分割点が計17個存在する
のであり、数学的に正しい三次元補間を行うためには色
変換テーブルメモリの入力アドレス線は17種類を表現
すべく各色とも5ビット必要である。ところが、これで
は5ビットで表現される計32種の数字のうちたった1
7個しか使っていないことになりメモリ使用上の無駄が
約二分の一にも達し経済性が悪すぎる。上記第一の課題
で説明したようなメモリ並列読みだし型の構成をとろう
とすると、これでは大規模なメモリの無駄を生じてしま
い不可能である。そこで、並列型の構成を目的として、
メモリの役割についての考え方を変え、色変換テーブル
メモリのアドレスは格子点自身でなく格子点間の領域の
番号を表現するものとする。この場合には先の各色信号
軸上では領域が16個しかないから上位信号4ビットを
そのまま色変換テーブルに入力してよい。しかし、今度
は色変換テーブルは並列的に4個が各々異なる格子点で
の出力を出す必要があり、入力色信号が分割された色立
方体6個の四面体のどこに属するのかという判定を行っ
て、それにより補間に使用する4頂点を決定し、6種の
場合分けに従って、あらかじめ補間に使用する値を6通
りプレーン別に色変換テーブルメモリ内に用意、蓄積し
ておく必要がある。ところが、6という数字は2のべき
乗でないため、またもや色変換テーブルメモリの構成上
非常な無駄が生じてしまうという課題がある。実際には
色変換テーブルメモリを2の3乗である8プレーン用意
してそのうちの6プレーンのみを使用するため今度は四
分の一が無駄に費やされてしまうことになる。
【0007】従って本発明は、以上の第一の課題、第二
の課題を解決し、色変換テーブルメモリを並列化して、
しかも数学的にも正しい高速色変換を実現しつつ、さら
に三次元色空間の一個の立方体あるいは直方体を2のベ
キ乗数個の領域に分割することにより、色変換テーブル
メモリの構成上の無駄を全く無くすことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、三色分解入力色信号で作られる三次元空間を
複数の直方体に分割し、入力色が直方体を二個の三角柱
に分割した場合のいずれの三角柱に含まれるかを判定す
る三角柱判定部と、その三角柱の領域の二個の三角形底
辺について、基準頂点位置に対応する出力値と二個の異
なる頂点位置での出力値どうしの差分値である出力第一
差分値、出力第二差分値を各々記憶している色変換テー
ブルメモリと、前記出力第一差分値、出力第二差分値を
乗算・加算する乗算器、及び加算器とを設けたものであ
る。
【0009】
【作用】本発明の色変換装置では、色変換は6個のメモ
リの並列読みだしと乗算により行われるため高速の色変
換が実行でき、各色変換テーブルメモリのアドレスは色
空間の分割された直方体領域のアドレスを表現している
ので数学的にも正しい三次元補間が行われ、しかも三次
元色空間の各直方体は2個の三角柱に分割されるので、
ハードウエア構成上も色変換テーブルは入力色が2個の
どちらの三角柱に属するかによって2プレーン用意すれ
ばよく、2のべき乗数個のメモリ構成となり使用されな
い無駄なメモリの発生も抑えることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の色変換装置の一実施例につ
き、まずその原理を図と式を用いて説明する。入力色信
号は三色分解色信号Red(以降Rと表記),Gree
n(以降Gと表記),Blue(以降Bと表記)である
がこれらの濃度信号でもよい。以下説明はR,G,Bに
おいて進める。次に、R、G,Bで表現される三次元色
空間を図2、図3に表されるように各軸を分割して色空
間を粗く単位直方体領域に分割する。図2は各軸を均等
に分割した場合、図3は各軸の分割数をG方向に細か
く、R、Bの方向には粗くし人間の視覚特性上有効であ
り限られたメモリ容量を効率的に使用できる例を示す。
各単位直方体はR、B平面内では長方形を呈するがこの
長方形の対角線に沿ってさらに二個の三角柱に分割す
る。すなわちRとBで三角形の底辺を構成し、G方向に
主軸を持つ三角柱を構成している。この底辺の二信号は
任意であるがここではカラー画像の性質と人間の特性か
らR、Bの二信号からG信号の推定をすることが他の組
合わせよりも良い結果を得ている、との報告(「2色か
らのカラー画像再生に関する検討」画像電子学会誌19
91,VOL20,NO.5)に基づき、RとBとを同
じ三角形の稜線として対等に扱った。
【0011】図4はこの単位直方体abcd-efgh
と、それを分割した三角柱を示している。図5は二個に
分割された三角柱のうちの一つabc-efgを示して
いる。この三角柱内に色点が入力された場合、対応する
出力値は、三角柱の各頂点における出力値から補間でき
る。いま、図5において三角柱の各頂点 a,b,c,
d,e,f,gでの出力値を(a),(b),(c),
(d),(e)、(f),(g)とするとき、入力され
た色点pに対応する出力値(p)は、点aから入力点p
に向かうベクトルapのG、R、Bの各軸への成分であ
る△G、△R、△Bを用いて以下のように三段階で補間
できる。なお、簡単のため、△Gなどの重み係数はここ
では最大値=1と正規化してあるものとするがこれは、
実際の△Gなどを単位直方体の各稜線の長さで除算する
ことによって行うことができる。第一段階では、pから
G軸に平行に直線を引き、三角形abcと三角形efg
との交点を各々p1、p2とする。そして三角形abc内
で、p1での出力値(p1)を、
【0012】
【数1】
【0013】のように補間する。これは以下のような図
形的意味を持つ。図6は図5の三角柱をG軸方向から観
察した図である。この方向からでは三角柱の二底面は完
全に重なっており、pとp1とp2、aとe、bとf、c
とgは重なりあっている。そこで、この三角形は三角形
abcであると考えてもかまわない。図5におけるベク
トルapの入力第一差分ベクトルab(601)への成
分である△Rと入力第二差分ベクトルbc(602)へ
の成分である△Bを求め、出力空間で、各入力差分ベク
トルに対応する出力第一差分値{(b)−(a)}と出
力第二差分値{(c)−(b)}を△Rと△Bで重みづ
けして第一、第二の出力増分を求め、それをaでの出力
値(a)に加えるという操作である。なお、本実施例で
は、線形補間操作は常に差分を用いているが、差分を用
いずに(a)、(b)、(c)を各々重みづけ加算して
も乗算が1回増えるだけで、同じ結果を与えることは明
らかである。
【0014】第二段階では、図6を三角形efgと見な
してp2での出力値(p2)を同じ重み付けを出力第一差
分値{(f)−(e)}、出力第二差分値{(g)−
(f)}に対して行い、
【0015】
【数2】
【0016】として求める。第三段階では図5における
線分p1-p2上で上で(p1)と(p2)を以下のように
線形補間する。
【0017】
【数3】
【0018】(式3)に、(式1)、(式2)を代入し
て整理すると、
【0019】
【数4】
【0020】となる。以上のようにして入力点Pが三角
柱abc-efg内にある場合にpでの出力値が決定す
る。入力色点が直方体を分割したもう一方の三角柱ac
d-egh内に存在する場合には、図7と図8で示すよ
うになる。前と同様にしてpから三角形acdと三角形
eghにG軸に平行な直線を引き、交点p1、p2を求
め、ベクトルapのG、R、Bの各軸方向成分 △G、
△R、△Bを求め、第一段階でp 1での出力値を、
【0021】
【数5】
【0022】第二段階でp2での出力値を、
【0023】
【数6】
【0024】第三段階でpでの出力補間値を
【0025】
【数7】
【0026】のように求める。(式7)に(式5)、
(式6)を代入して整理すると、
【0027】
【数8】
【0028】のようになる。なお、入力色点pが上記二
種の三角柱abc-efgと三角柱acd-eghのいず
れに含まれるかの判定は、ベクトルapの成分△Rと△
Bの大小判定により行われ、 △R ≧ △B のとき 三角柱abc-efg △R < △B のとき 三角柱acd-egh (式9) のようになる。
【0029】つぎに、図1を参照しながら本発明の一実
施例における色変換装置の構成を説明する。
【0030】図1は本発明の一実施例における色変換装
置の要部構成図である。図1においては入力信号(R,
G,B)から出力信号R’が生成される部分のみを図示
してあるので(R,G,B)から(R’、G’、B’)
を生成する場合には図1の構成要素が三組必要になる。
【0031】図1ではG、R、B入力空間を直方体に分
割し、さらに三角柱に分割して補間が行われるが、この
直方体への分割は図2においてG信号、R信号、B信号
を表現するデジタル信号を上位信号と下位信号に分割す
ることで行われる。例えば、G、R、B信号を8ビット
信号とし、その各々の上位信号を信号の最上位から3、
3、3ビットとし、下位信号を残りの5、5、5ビット
とする。この場合G,R、Bで表される三次元空間はG
軸方向に23=8個の補間区間、R軸方向に23=8個の
補間区間、B軸方向に23=8個の補間区間に分割され
るため、三次元空間全体は、計(8)×(8)×(8)
=512個の直方体に分割され、各直方体の辺の長さは
G、R、B方向にそれぞれ32、32、32となる。
【0032】図1において、107はR下位5ビット信
号105とB下位5ビット信号106とから三角柱判定
信号108を出力する三角柱判定部で、(式9)に従
い、大小判定により、入力色点が直方体を分割した二個
の三角柱のいずれに含まれるかを1または0を出力する
ことで判定結果とする。133は重み補数計算手段で、
(1−△G)を計算する。110〜115は色変換テー
ブルメモリで、G、R、Bの各上位3ビット信号(計9
ビット)と三角柱判定部107の三角柱判定信号108
から、順に(式4)における出力値(a)、出力第一差
分値{(b)−(a)}、出力第二差分値{(c)−
(a)}、(e)、出力第一差分値{(f)−
(e)}、出力第二差分値{(g)−(f))}を出力
する。119は乗算器で、色変換テーブルメモリ119
の出力である第一差分値{(b)−(a)}とR下位5
ビット信号105とを乗算する。120、126、及び
127も乗算器119と同様の乗算器であり、各色変換
テーブルメモリ112、114、115の出力である出
力第二差分値{(c)−(a)}、出力第一差分値
{(f)−(e)}、出力第二差分値{(g)−
(f))}とR下位5ビット信号105、若しくはB下
位5ビット信号106とを乗算する。121は乗算器1
19と乗算器120との出力を加算する加算器、128
は乗算器126と乗算器127との出力を加算する加算
器である。122は色変換テーブルメモリ110の出力
である(a)と加算器121の出力とを加算する加算
器、129は色変換テーブルメモリ113の出力である
(e)と加算器128の出力とを加算する加算器であ
る。135は重み補数計算手段133の出力(1−△
G)と加算器122の出力とを乗算する乗算器、130
はG下位5ビット信号と加算器129の出力とを乗算す
る乗算器である。131は乗算器135と乗算器130
との出力を加算し、最終結果R’132を得る加算器で
ある。
【0033】以上のような構成において、以下その動作
を説明する。なお、図1では上述の如く、入力である
G、R、Bの上位3ビット信号をそれぞれ、101、1
02、103で示し、下位5ビット信号をそれぞれ10
4、105、106で示す。すなわち図2にて上位3ビ
ット信号は入力色が含まれる各単位直方体を原点に最も
近い点aの位置座標としてG、R、Bの各軸方向にそれ
ぞれ0から7、0から7、0から7までの数値で表現し
ており、下位5ビット信号は各単位直方体において点a
を基準点と入力色の位置をG、R、B各軸方向に0から
31、0から31、0から31までの数値にて表現す
る。従って下位5ビット信号は上で述べた△G,△R、
△Bを表現していることになる。
【0034】まず、△G信号は重み補数計算手段133
に入力され(1−△G)が計算される。△R信号と△B
信号105、106は三角柱判定部107に入力され1
ビットの三角柱判定信号108を出力する。これは(式
9)に従い、大小判定により、入力色点が直方体を分割
した二個の三角柱のいずれに含まれるかを1または0を
出力して判定するものである。いま、この判定結果とし
て入力色は三角柱abc-efgに含まれるものとす
る。同時に△R、△B信号105、106は乗算器11
9、120と乗算器126、127にそれぞれ送られ
る。一方、上位3ビット信号の組101、102、10
3と三角柱判定信号108をまとめて計(3+3+3+
1=)10ビットのメモリアドレス信号(109)とす
ると、このメモリアドレス信号109は各色変換テーブ
ルメモリ110〜115に送出される。各色変換テーブ
ルメモリ110〜115には一つの三角柱が指定された
場合に補間に必要な項の情報があらかじめ記憶されてお
り、メモリアドレス入力とともに、記憶値を並列に出力
する。上記のように三角柱abc-efgが指定された
場合には2プレーン存在する色変換テーブルメモリのう
ち、プレーン0が使用され、この場合色変換テーブルメ
モリ110、111、112は各々(式4)における出
力値(a)、出力第一差分値{(b)−(a)}、出力
第二差分値{(c)−(a)}を出力する。これらは図
1では116、117、118で示される。(式4)の
前半項の[ ]内の式に従い、色変換テーブルメモリ1
11の出力である出力第一差分値{(b)−(a)}1
17と△R信号105とは乗算器119で乗算され、色
変換テーブルメモリ112の出力である出力第二差分値
{(c)−(a)}118と△B信号106とは乗算器
120で乗算され、これら二個の乗算結果は加算器12
1にて加算され、その結果が色変換テーブルメモリ11
0の出力である出力(a)116と加算器122にて加
算される。
【0035】この結果は重み係数(1−△G)と乗算器
135にて乗算され(式4)の前半の項を生成する。一
方色変換テーブルメモリ113、114、115のプレ
ーン0は各々(式4)における出力値(e)、出力第一
差分値{(f)−(e)}、出力第二差分値{(g)−
(f))}を出力する。これらは図1では123、12
4、125で示される。(式4)の後半項の[ ]内の
式に従い、色変換テーブルメモリ114の出力である出
力第一差分値{(f)−(e)}124とR下位5ビッ
ト信号105は乗算器126で乗算され、色変換テーブ
ルメモリ115の出力である出力第二差分値{(g)−
(f))}125とB下位5ビット信号106は乗算器
127で乗算され、この二個の乗算結果は加算器128
で加算され、その結果が色変換テーブルメモリ113の
出力である(e)123と加算器129にて加算され
る。この結果は104で示されるG下位5ビット信号△
Gと乗算器130にて乗算され、(式4)の後半項が計
算完了し、加算器131にて前半項の結果とさらに加算
され、(式4)の最終結果(R’132)が出力され
る。三角柱判定部108の結果において入力色が三角柱
acd-eghに含まれる場合には、メモリアドレス信
号109の中の(三角柱判定信号108の最上位1ビッ
トのみが異なった状態でテーブルメモリがアクセスされ
る。すなわち、6個並列に存在する色変換テーブルメモ
リ110〜115すべてにつき2プレーンのうちのプレ
ーン1が使用されることになる。その時には各テーブル
メモリ110〜115の出力値は(式8)の各項で示さ
れる値となり、(式8)を計算するように動作して補間
が行われる。
【0036】なお、本実施例で示した各信号のビット
数、上位信号、下位信号のビット配分は一つの例であ
り、ほかの数値でもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、入力色が直方体
を二個の三角柱に分割した場合のいずれの三角柱に含ま
れるかを判定する三角柱判定部と、その三角柱の領域の
二個の三角形底辺について、基準頂点位置に対応する出
力値と二個の異なる頂点位置での出力値どうしの差分値
である出力第一差分値、出力第二差分値を各々記憶して
いる色変換テーブルメモリと、前記出力第一差分値、出
力第二差分値を乗算・加算する乗算器、及び加算器とを
設けることにより、実時間で任意の色変換処理を実現で
きる利点がある。
【0038】また従来の三次元色信号補間方式である四
面体分割を用いる線形補間方式ではメモリ構成上も無駄
が多くメモリを有効に活用できていなかったが、本発明
では三角柱という分割立体を用いることにより従来問題
であった三次元色空間立方体が2のベキ乗以外の個数の
領域に分割されることがなくメモリ使用上も無駄が無く
なるため実時間カラー画像処理分野で優れた色変換装置
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における色変換装置の要部ブ
ロック結線図
【図2】同色変換装置においてG,R,Bでつくられる
三次元空間を複数の立方体に均等に分割した概念図
【図3】同色変換装置においてG、R、Bで作られる三
次元空間を複数の直方体に不均等分割した概念図
【図4】同色変換装置において直方体を二個の三角柱に
分割した概念図
【図5】同色変換装置における三角柱abc-efgの
概念図
【図6】同色変換装置における三角形abc-efgを
G軸軸方向から観察した概念図
【図7】同色変換装置における三角柱acd-eghの
概念図
【図8】同色変換装置における三角柱acd-eghを
G軸方向から観察した概念図
【図9】従来の色変換装置のブロック結線図
【図10】同色変換装置における色立方体を6個の四面
体に分割した概念図
【図11】同色変換装置における単位補間領域である四
面体を示す概念図
【符号の説明】
107 三角柱判定部 110〜115 色変換テーブルメモリ 119、120、126、127、130、135 乗
算器 121、122、128、128、131 加算器 133 重み補数計算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯川 りか 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 麓 照夫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三色分解入力色信号で作られる三次元空
    間を複数の直方体に分割し、入力色が直方体を二個の三
    角柱に分割した場合のいずれの三角柱に含まれるかを判
    定する三角柱判定部と、その三角柱の領域の二個の三角
    形底辺について、基準頂点位置に対応する出力値と二個
    の異なる頂点位置での出力値どうしの差分値である出力
    第一差分値、出力第二差分値を各々記憶している色変換
    テーブルメモリと、前記出力第一差分値、出力第二差分
    値を乗算・加算する乗算器、及び加算器を備えることを
    特徴とする色変換装置。
  2. 【請求項2】 三色分解入力色信号を各々異なる粗さに
    て分割し、色変換テーブルメモリを作成することを特徴
    とする請求項1記載の色変換装置。
  3. 【請求項3】 三色分解信号のうち、任意の二信号にて
    三角柱領域の底辺を構成することを特徴とする請求項1
    記載の色変換装置。
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