JPH05283361A - ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH05283361A
JPH05283361A JP8248092A JP8248092A JPH05283361A JP H05283361 A JPH05283361 A JP H05283361A JP 8248092 A JP8248092 A JP 8248092A JP 8248092 A JP8248092 A JP 8248092A JP H05283361 A JPH05283361 A JP H05283361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
substrate
unevenness
semiconductor device
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8248092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Nishibayashi
良樹 西林
Shinichi Shikada
真一 鹿田
Naoharu Fujimori
直治 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP8248092A priority Critical patent/JPH05283361A/ja
Publication of JPH05283361A publication Critical patent/JPH05283361A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ダイヤモンドと金属あるいは導電材料
との接触抵抗の低いオーミック接合を得る。 【構成】 p型ダイヤモンド基板4の一方の表面上に
は、ショットキー電極3が形成されている。また、この
P型ダイヤモンド基板4の他方の表面上には、p+ダイ
ヤモンド層1が形成されている。このp+ ダイヤモンド
層1の表面上には、凹凸が形成されている。この凹凸
は、高低差が100μmの距離に対して100Åを越え
10000Å以下である。この凹凸が形成されたp+
イヤモンド層1の表面上には、オーミック電極2が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に関し、特にダイヤモンドからなるダイヤモンド
半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは5.5eVと大きいバン
ドギャップを有する。このため、真性領域に相当する温
度領域は、ダイヤモンドが熱的に安定な1400℃以下
には存在しない。ダイヤモンドは化学的にも非常に安定
である。また、ダイヤモンドの熱伝導率は20(W/c
m・K)とSiの10倍以上であり、放熱性にも優れて
いる。さらに、ダイヤモンドは、キャリアの移動度が大
きい(電子移動度:2000(cm2 /V・秒)、ホー
ル移動度:2100(cm2 /V・秒)、300K)、
誘電率が小さい(K=5.5)、破壊電界が大きい(E
=5×106 V/cm)などの特徴を有している。
【0003】ダイヤモンドは上記のような特徴を有する
ため、高温下、放射線下で安定に動作し、かつ高出力で
の動作にも耐え得るデバイスとして応用が注目されてい
る。このダイヤモンドのデバイスには、半導体ダイヤモ
ンドと金属あるいは導電性材料との間にオーミック接合
が形成される。このダイヤモンドのオーミック接合を得
る方法としては、Tiの高温での蒸着(H.Shiom
i et.al. :J.J.A.P.Vol.28
(1989) 758など)が報告されている。また、
高濃度ドープ層を利用することも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ダイヤ
モンドのオーミック接合を得ることができる。しかしな
がら、ダイヤモンドは高いバンドギャップを有する。こ
のことによって生じる弊害を以下に説明する。
【0005】図10は、金属と半導体を接触させたとき
のバンド図である。図10を参照して、金属Mとn型半
導体Sが接触している。半導体S表面の不純物濃度が比
較的低い場合は、高いエネルギー状態にある電子だけが
矢印A方向に沿ってショットキー障壁高さhを越えて流
れる。これに対し、半導体S表面の不純物濃度が比較的
高い場合、障壁幅が狭くなるため、比較的低いエネルギ
ー状態にある電子でも矢印B方向に沿ってトンネリング
で多数流れるようになる。しかしながら、ダイヤモンド
のようにバンドギャップが大きいと、ショットキー障壁
高さhが高くなる。これによって、電子がトンネリング
で流れるエネルギー位置も高くなる。よって、同じ電圧
でも流れる電流が少なくなり、その分抵抗が大きくな
る。p型半導体についても同様である。このため、バン
ドギャップの大きい半導体ダイヤモンドは、金属または
導電性材料との接触抵抗が大きくなる。したがって、ダ
イヤモンド半導体装置では、低接触抵抗のオーミック接
合を得難いという問題点があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、半導体ダイヤモンドと金属ある
いは導電性材料の接触抵抗の低いオーミック接合を有す
るダイヤモンド半導体装置およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従ったダイヤモ
ンド半導体装置は、基板と、導電領域と、導電層とを備
えている。基板は、少なくとも主表面がダイヤモンドか
らなり、その主表面に凹凸が形成されている。導電領域
は、基板の主表面に形成されている。導伝層は導電領域
と接するように形成されている。基板の主表面に形成さ
れた凹凸の高低差は100μmの距離に対して100Å
を越え1000Å以下である。
【0008】好ましくは基板の主表面に形成された凹凸
の頂面の曲率半径が10-3cm以下であってもよい。
【0009】本発明にしたがったダイヤモンド半導体装
置の製造方法によれば、まず少なくとも主表面がダイヤ
モンドからなる基板が準備される。導電領域が基板の主
表面に形成される。導電領域が形成された基板の主表面
に凹凸が形成される。導電領域と接するように導電層が
形成される。
【0010】好ましくは、基板の主表面に凹凸を形成す
る工程は、イオンおよびプラズマの少なくともいずれか
により形成されてもよい。
【0011】また、基板の主表面に凹凸をイオンおよび
プラズマの少なくともいずれかにより形成する工程は、
酸素およびハロゲンガスの少なくともいずれかを用いて
もよい。
【0012】
【作用】本発明のダイヤモンド半導体装置においては、
基板の主表面の導電領域と導電層の接する部分に凹凸が
形成されている。このため、導電領域と導電層に電圧を
印加すると、電子が凹凸の先端に集中し、凹凸の先端か
ら電子が放出されやすくなる。すなわち、導電領域と導
電層の接する部分で電流が流れやすくなる。したがっ
て、その接する部分での抵抗を低減することが可能とな
る。
【0013】また、この凹凸の高低差は100μmの距
離に対して100Åを越え、10000Å以下である。
凹凸の高低差が100Å以下であると、上記の電子の凹
凸への集中の効果が得がたく、接触抵抗の低下が図れな
い。また、10000Åより大きいと、デバイスの微細
化を図ることができなくなる。
【0014】基板の主表面に形成された凹凸の頂面の曲
率半径は10-3cm以下であることが好ましい。凹凸の
頂面の曲率半径が10-3cmより大きいと、凹凸の先端
部での電子の凹凸への集中の効果が得がたくなる。した
がって、導電領域と導電層の接する部分での抵抗の低下
を図れない。
【0015】本発明のダイヤモンド半導体装置の製造方
法によれば、上記の効果を有するダイヤモンド半導体装
置を製造することができる。
【0016】凹凸はイオンおよびプラズマの少なくとも
いずれかにより形成することが好ましい。
【0017】また、イオンおよびプラズマの少なくとも
いずれかにより凹凸を形成する工程は、酸素およびハロ
ゲンガスの少なくともいずれかを用いることが好まし
い。
【0018】
【実施例】実施例1.人工の単結晶ダイヤモンド基板の
表面全面にマイクロ波プラズマCVD法によってボロン
ドープ層を成膜した。成膜は以下の条件で行なった。
【0019】H2 流量:100SCCM、CH4 流量:
6SCCM、B2 6 (10p.p.m.)流量:5S
CCM、圧力:40Torr、出力:300W、基板温
度:約800℃であった。また、ボロンドープ層の膜厚
は約2μmであった。
【0020】この成膜を施した基板に以下の処理を施し
た。図1〜図4は、接触抵抗を測定するための試料の製
造工程を概略的に示す断面図である。上記のごとく作成
した基板21の表面上に図1に示すようにアルミニウム
層22a,22b,22c,22dを蒸着した。このア
ルミニウム層22a,22b,22c,22dの幅
1 ,S2 ,S3 ,S4 は、各々400μm、200μ
m、100μm、50μmとした。この試料をスパッタ
リング装置内に設置した。スパッタリング装置は約12
cm直径の電極が向き合っており、その間隔が5mmか
ら10cmまで可変である。装置内にはArガスと酸素
ガスが導入できるようになっており、酸素分圧を変える
ことができる。電極に高周波電力を投入することによっ
て、プラズマを発生することができる。下方の電極がカ
ソード側となっているため、試料を下方の電極に置くこ
とによりエッチングが施される。このスパッタリング装
置内で電極間隔2.5cm、酸素圧力1Torr、高周
波電力200W、放電時間20分で図1に示す試料の表
面処理を行なった。
【0021】上記の表面処理を施すことによって、基板
21のアルミニウム層22a,22b,22c,22d
によって被覆されていない表面上に図2に示すように凹
凸が生じた。この凹凸の高低差は100μmの距離に対
して5000Å〜10000Åであった。また、凹凸の
先端の曲率半径は10-4cm以下であった。次に、図3
に示すように表面処理を施した試料21の表面上にチタ
ン層23を400℃で蒸着した。リフトオフにより、ア
ルミニウム層22a,22b,22c,22dのみを除
去した。これにより、図4に示すようにチタン電極23
a,23b,23c,23dおよび23eを形成した。
各チタン電極間の距離はs1 :400μm、s2 :20
0μm、s3 :100μm、s4 :50μmである。
【0022】上記のように形成された図5に示す試料に
ついて接触抵抗を測定した。この測定方法については、
まず電極23aと電極23bに約10Vの電圧を印加し
て、電極間距離s1 が400μmのときの抵抗値を測定
した。このように、各電極間に電圧を印加して、各電極
間距離(400μm,200μm,100μm,50μ
m)での各抵抗値を測定した。次に、この各抵抗値を外
挿することによって、電極間距離が0のときの抵抗値
(すなわち接触抵抗)を導いた。この測定結果を図6に
示す。
【0023】図6を参照して、●印は表面処理を施した
試料,○印は表面処理を施していない試料の抵抗値であ
る。この図から明らかなように、表面処理を施した試料
の接触抵抗は、表面処理を施していない試料に比較して
低くなっていることがわかる。なお、表面処理を施して
いない試料表面の凹凸の高低差は100μmの距離に対
して、約100Åであった。 実施例2.人工の単結晶ダイヤモンド基板の表面全面に
マイクロ波プラズマCVD法によってボロンドープ層を
成膜した。成膜は以下の条件で行なった。
【0024】H2 流量:100SCCM、CH4 流量:
6SCCM、B2 6 (100p.p.m.)流量:5
SCCM、圧力:40Torr、出力:300W、基板
温度:約800℃であった。また、ボロンドープ層の膜
厚は約2μmであった。
【0025】この成膜を施した基板に以下の処理を施し
た。まず、図1に示すように実施例1と同様にアルミニ
ウム層22a,22b,22c,22dを蒸着した。こ
の試料を、実施例1と同様の条件でスパッタリング装置
内において表面処理を施した。この表面処理により、図
2に示すように基板21のアルミニウム層22a,22
b,22c,22dが形成されていない表面に凹凸が形
成された。この凹凸は100μmの距離に対して500
0Å〜10000Åの高低差を有し、かつその先端の曲
率半径が10-4cm以下であった。次に、この試料にチ
タン層23を400℃で蒸着した。さらに、リフトオフ
によってアルミニウム層22a,22b,22c,22
dを除去することにより図4に示すようにチタン電極2
3a,23b,23c,23dおよび23eを形成し
た。上記のように形成した図5に示す試料について、実
施例1と同様に接触抵抗を測定した。その測定結果を図
7に示す。
【0026】図7を参照して、●印は表面処理を施した
試料,○印は表面処理を施していない試料の抵抗値であ
る。この図から明らかなように、表面処理を施した試料
の接触抵抗(電極間隔0のときの抵抗値)は、表面処理
を施していない試料に比較して低くなっていることがわ
かる。なお、表面処理を施していない試料表面の凹凸の
高低差は100μmの距離に対して約100Åであっ
た。 実施例3.人工の単結晶ダイヤモンド基板の表面全面に
マイクロ波プラズマCVD法によってボロンドープ層を
成膜した。成膜は以下の条件で行なった。
【0027】H2 流量:100SCCM、CH4 流量:
6SCCM、B2 6 (10p.p.m.)流量:5S
CCM、圧力:40Torr、出力:300W、基板温
度:約800℃であった。また、ボロンドープ層の膜厚
は約2μmであった。
【0028】この成膜を施した基板に以下の処理を施し
た。まず、図1に示すように実施例1と同様にアルミニ
ウム層22a,22b,22c,22dを蒸着した。こ
の試料をスパッタリング装置内において、酸素圧力0.
1Torr、高周波電力200W、放電時間20分の条
件で表面処理を施した。この表面処理により、基板21
のアルミニウム層22a,22b,22c,22dが形
成されていない表面に凹凸が形成された。この凹凸は、
100μmの距離に対して、1000Åの高低差を有
し、かつその先端の曲率半径が3×10 -5cmであっ
た。次に、図3に示すように基板21にチタン層23を
400℃で蒸着した。この試料をリフトオフによりアル
ミニウム層22a,22b,22c,22dのみを除去
し、図4に示すようにチタン電極23a,23b,23
c,23dおよび23eを形成した。上記のように形成
された試料について接触抵抗を測定した。その結果、実
施例1および実施例2に示す結果と同様、表面処理を施
した試料の接触抵抗は、表面処理を施していない試料に
比較して低くなっていた。なお、表面処理を施していな
い試料表面の凹凸の高低差は100μmの距離に対して
約100Åであった。 実施例4.人工の単結晶ダイヤモンド基板の表面全面に
マイクロ波プラズマCVD法によってボロンドープ層を
成膜した。成膜は以下の条件で行なった。
【0029】H2 流量:100SCCM、CH4 流量:
6SCCM、B2 6 (10p.p.m.)流量:5S
CCM、圧力:40Torr、出力:300W、基板温
度:約800℃であった。また、ボロンドープ層の膜厚
は約2μmであった。
【0030】この基板に図1に示す形状にアルミニウム
層22a,22b,22c,22dを蒸着した。この試
料をスパッタリング装置内に設置した。このスパッタリ
ング装置内において試料をイオンビームによって表面処
理を施した。イオンビームは酸素のみのガスを分解して
得られた。表面処理の条件は、酸素流量:5SCCM、
圧力:5×10-4Torr、加速電圧:5kV、イオン
電流:7mAであった。この表面処理により、図2に示
すように基板21のアルミニウム層22a,22b,2
2c,22dが形成されていない表面に凹凸が形成され
た。この凹凸は、100μmの距離に対して500Åの
高低差を有し、かつその先端の曲率半径が10-3cm以
下であった。次に、図3に示すようにこの試料にチタン
層23を400℃で蒸着した。さらにこの後、リフトオ
フによりアルミニウム層22a,22b,22c,22
dだけを除去し、図4に示すようにチタン電極23a,
23b,23c,23dおよび23eを形成した。上記
のように形成された試料について実施例1と同様に接触
抵抗を測定した。
【0031】この接触抵抗を測定した結果、表面処理を
施した試料の接触抵抗は表面処理を施していない試料の
接触抵抗に比較して5分の1程度であった。なお、表面
処理を施していない試料表面の凹凸の高低差は100μ
mの距離に対して約100Åであった。
【0032】なお、スパッタリング装置内での表面処理
において、酸素ガスの代わりにハロゲンガスを使用して
も同様に基板の表面に凹凸が形成される。
【0033】また、本実施例では、人工の単結晶ダイヤ
モンド基板を用いたが、適用される半導体性ダイヤモン
ドはこれに限られない。すなわち、半導体性ダイヤモン
ドは天然あるいは人工(高圧合成)のバルク単結晶であ
っても、気相合成による薄膜多結晶あるいは、薄膜単結
晶(エピタキシャル膜)であってもその効果は変わらな
い。
【0034】気相合成ダイヤモンド膜を形成する方法と
しては、(1) 直流または交流電界により放電を起こ
し、原料ガスを活性化する方法、(2) 熱電子放射材
を加熱し、原料ガスを活性化する方法、(3) ダイヤ
モンドを成長させる表面をイオンで衝撃する方法、
(4) レーザや紫外線などの光で原料ガスを励起する
方法、(5) 原料ガスを燃焼させる方法などの各種の
方法があるが、いずれの方法も本発明に用いることがで
き、発明の効果は変わらない。
【0035】次に、上記の実験によって得られた接触抵
抗の低いオーミック接合を有するダイヤモンド半導体装
置の構成について説明する。
【0036】図8は、本発明の一実施例によるダイヤモ
ンド半導体装置の概略構成を示す断面図である。図8を
参照して、ダイオード10は、p+ ダイヤモンド層1,
オーミック電極2,ショットキー電極3およびp型ダイ
ヤモンド基板4から構成されている。このp型ダイヤモ
ンド基板4の一方の表面上には、ショットキー電極3が
形成されている。また、p型ダイヤモンド基板4の他方
の表面上には、p+ ダイヤモンド層1が形成されてい
る。このp+ ダイヤモンド層1の表面上には、100μ
mの距離に対して100Å〜10000Åの凹凸が形成
されている。この凹凸が形成されたp+ ダイヤモンド層
1の表面上には、オーミック電極が形成されている。
【0037】図9は、本発明の他の実施例によるダイヤ
モンド半導体装置の概略構成を示す断面図である。図9
を参照して、電界効果トランジスタ20は、p型ダイヤ
モンド層11,ソース電極12,ドレイン電極13,ゲ
ート電極14および絶縁性ダイヤモンド基板15から構
成されている。絶縁性ダイヤモンド基板15の表面上に
は、p型ダイヤモンド層11が形成されている。このp
型ダイヤモンド層11の表面上には、ショットキー電極
であるゲート電極14が形成されている。また、p型ダ
イヤモンド層11の表面上には、このp型ダイヤモンド
層11とオーミック接合をなすソース電極12およびド
レイン電極13が形成されている。このソース電極12
およびドレイン電極13との接触面には、p型ダイヤモ
ンド層11の表面上に凹凸が形成されている。この凹凸
は、100μmの距離に対して、100Åを越え100
00Å以下の高低差を有している。また、その凹凸の先
端の曲率半径は10-3cm以下である。
【0038】なお、本発明のダイヤモンド半導体装置に
採用されるオーミック接合は、上記のダイオードおよび
電界効果トランジスタに限られずオーミック接合を有す
るすべてのダイヤモンド半導体装置に適用することがで
きる。
【0039】
【発明の効果】本発明のダイヤモンド半導体装置におい
ては、基板の主表面の導電領域と導電層が接する部分
に、凹凸が形成されている。このため、導電領域と導電
層に電圧を印加すると、電子が凹凸の先端に集中し、凹
凸の先端から電子が放出されやすくなる。すなわち、導
電領域と導電層の接する部分で電流が流れやすくなる。
したがって、その接する部分での抵抗を低減することが
できる。
【0040】また、この凹凸の高低差は100μmの距
離に対して100Åを越え、10000Å以下である。
凹凸の高低差が100Å以下であると、上記の電界集中
の効果が得がたく、接触抵抗の低下が図れない。また、
10000Åより大きいと、デバイスの微細化を図るこ
とができなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接触抵抗を測定するための試料の製造方法の第
1工程を示す断面図である。
【図2】接触抵抗を測定するための試料の製造方法の第
2工程を示す断面図である。
【図3】接触抵抗を測定するための試料の製造方法の第
3工程を示す断面図である。
【図4】接触抵抗を測定するための試料の製造方法の第
4工程を示す断面図である。
【図5】接触抵抗を測定するための試料の概略構成を示
す平面図である。
【図6】接触抵抗を測定した実施例1の実験結果を示す
図である。
【図7】接触抵抗を測定した実施例2の実験結果を示す
図である。
【図8】本発明の一実施例によるダイヤモンド半導体装
置の概略構成を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例によるダイヤモンド半導体
装置の概略構成を示す断面図である。
【図10】金属と半導体を接触させたときのバンド図で
ある。
【符号の説明】
1 p+ダイヤモンド層 2 オーミック電極 4 p型ダイヤモンド基板 11 p型ダイヤモンド層 12 ソース電極 13 ドレイン電極 15 絶縁性ダイヤモンド基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/812

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも主表面がダイヤモンドからな
    り、その主表面に凹凸が形成された基板と、 前記基板の主表面に形成された導電領域と、 前記導電領域と接するように形成された導電層とを備
    え、 前記凹凸の高低差が100μmの距離に対して100Å
    を越え10000Å以下であることを特徴とする、ダイ
    ヤモンド半導体装置
  2. 【請求項2】 前記凹凸の頂面の曲率半径が10-3cm
    以下であることを特徴とする、請求項1に記載のダイヤ
    モンド半導体装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも主表面がダイヤモンドからな
    る基板を準備する工程と、 前記基板の主表面に導電領域を形成する工程と、 前記導電領域が形成された前記基板の主表面に凹凸を形
    成する工程と、 前記導電領域と接するように導電層を形成する工程とを
    備えた、ダイヤモンド半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記凹凸をイオンおよびプラズマの少な
    くともいずれかにより形成したことを特徴とする、請求
    項3に記載のダイヤモンド半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記イオンおよびプラズマの少なくとも
    いずれかにより前記凹凸を形成する際に酸素およびハロ
    ゲンガスの少なくともいずれかを用いたことを特徴とす
    る、請求項4に記載のダイヤモンド半導体装置の製造方
    法。
JP8248092A 1992-04-03 1992-04-03 ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法 Pending JPH05283361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8248092A JPH05283361A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8248092A JPH05283361A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05283361A true JPH05283361A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13775684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8248092A Pending JPH05283361A (ja) 1992-04-03 1992-04-03 ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05283361A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5929523A (en) * 1996-03-07 1999-07-27 3C Semiconductor Corporation Os rectifying Schottky and ohmic junction and W/WC/TiC ohmic contacts on SiC
US6388272B1 (en) 1996-03-07 2002-05-14 Caldus Semiconductor, Inc. W/WC/TAC ohmic and rectifying contacts on SiC
JP2009054640A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
JP2009081392A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
JP2009081393A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
CN101981702A (zh) * 2008-03-26 2011-02-23 日产自动车株式会社 半导体装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5929523A (en) * 1996-03-07 1999-07-27 3C Semiconductor Corporation Os rectifying Schottky and ohmic junction and W/WC/TiC ohmic contacts on SiC
US6388272B1 (en) 1996-03-07 2002-05-14 Caldus Semiconductor, Inc. W/WC/TAC ohmic and rectifying contacts on SiC
JP2009054640A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
JP2009081392A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
JP2009081393A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 高出力ダイヤモンド半導体素子
CN101981702A (zh) * 2008-03-26 2011-02-23 日产自动车株式会社 半导体装置
US9136400B2 (en) 2008-03-26 2015-09-15 Nissan Motor Co., Ltd. Semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3380313B2 (ja) ダイヤモンド電界効果トランジスタ
US5173761A (en) Semiconducting polycrystalline diamond electronic devices employing an insulating diamond layer
US5170231A (en) Silicon carbide field-effect transistor with improved breakdown voltage and low leakage current
JP3428984B2 (ja) 安定化層及びその製法
US20110006310A1 (en) Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method
JP2913765B2 (ja) シヨツトキー接合の形成法
US20100212728A1 (en) Diode and Photovoltaic Device Using Carbon Nanostructure
US5895938A (en) Semiconductor device using semiconductor BCN compounds
US5670788A (en) Diamond cold cathode
JP2836790B2 (ja) ダイヤモンド薄膜へのオーミック電極形成方法
JP3230650B2 (ja) 炭化けい素半導体基板とその製造方法およびその基板を用いた炭化けい素半導体素子
Borton et al. Bias-assisted photoelectrochemical etching of p-GaN at 300 K
JP3755904B2 (ja) ダイヤモンド整流素子
US5442199A (en) Diamond hetero-junction rectifying element
JP2000133819A (ja) 炭化けい素ショットキーバリアダイオードおよびその製造方法
Grot et al. Rectification and internal photoemission in metal/CVD diamond and metal/CVD diamond/silicon structures
JPH05283361A (ja) ダイヤモンド半導体装置およびその製造方法
US5491348A (en) Highly-oriented diamond film field-effect transistor
US6447851B1 (en) Field emission from bias-grown diamond thin films in a microwave plasma
JP2593898B2 (ja) 半導体素子
JPH04233277A (ja) 立方晶窒化ホウ素の層を有するトランジスター
JP4312352B2 (ja) 電子放出装置
Hastas et al. Electrical characterization of nanocrystalline carbon–silicon heterojunctions
KR19980072454A (ko) n-형 반도체 다이아몬드의 제조방법
JPS6248390B2 (ja)