JPH05279356A - N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体 - Google Patents

N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その製造法、それを有効成分として含有する殺虫剤および中間体

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JPH05279356A
JPH05279356A JP4333096A JP33309692A JPH05279356A JP H05279356 A JPH05279356 A JP H05279356A JP 4333096 A JP4333096 A JP 4333096A JP 33309692 A JP33309692 A JP 33309692A JP H05279356 A JPH05279356 A JP H05279356A
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Koichi Ebihara
耕一 海老原
Hiromoto Matsuno
裕泉 松野
Shiro Shiraishi
史郎 白石
Kazutomi Onuma
一富 大沼
Hidekazu Yamada
英一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その製造
法、それらを有効成分として含有する殺虫剤およびその
中間体を提供する。 【構成】 下記一般式(1)で表されるN−ビニルイミ
ダゾリジン誘導体。 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
−5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
数1〜4のアルキルチオ基;ハロゲン原子、シアノ基、
フェニル基、フェニル基、メチレンジオキシ基、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアル
キル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
れたフェニル基を表わし、Zは、2−クロロピリジン−
5−イルメチル基又は2−クロロチアゾール−5−イル
メチル基を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なN−ビニルイミダ
ゾリジン誘導体、その製造法、該誘導体を有効成分とし
て含有する殺虫剤および新規な中間体に関するものであ
る。
【0002】本発明のN−ビニルイミダゾリジン誘導体
は農業分野において農薬(特に、殺虫剤)として有用で
あるとともに、その中間体は、各種産業分野において有
用であり、特に農薬の中間体として有用である。
【0003】
【従来の技術】従来より、イミダゾリジン誘導体の骨格
を持つ殺虫性化合物は数多く知られている。またイミダ
ゾリジン骨格を持つ化合物も数多く開示されている。例
えば、USP4,742,060には、下記式(化1
6)において、Rがハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数2〜3のアルケニル基を有するイミダゾリジン
誘導体についての記載があり、それらが殺虫活性を有す
ることが記載され、具体的に1−(2−クロロピリジン
−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3−アリルイ
ミダゾリジン(Rがアリル基)が示されている。
【0004】
【化16】 またそれらの製造方法として、下記反応式(化17)よ
る製造方法が開示されている。
【0005】
【化17】
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】従来より、イミダゾ
リジン骨格をもつ殺虫性化合物は数多くしられている
が、一般にこれらの化合物は、急性毒性が強く、長期に
わたり作物に残留するなど農薬として使用する場合に問
題点が多い。また、水に対する溶解度も高く、散布剤と
して使用する場合に、地下水、河川への汚染が懸念され
る。今後ますます環境問題がきびしくなる中で、毒性の
ない、環境中で分解容易で、残留しない、しかも河川を
汚染しない農薬が求められる中で、本発明者らはN−ビ
ニルイミダゾリジン誘導体の合成およびその生物活性に
ついて研究を行ってきた。その結果、文献未記載の新規
N−ビニルイミダゾリジン誘導体の合成に成功し、更に
該誘導体が極めて卓越した殺虫作用を示すことを見い出
した。
【0007】従って、本発明が解決しようとする課題
は、前記既存のイミダゾリジン誘導体の欠点をもたない
新規N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その容易な製造
法、それを有効成分として含有する高活性の殺虫剤およ
び新規N−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造時の新規
中間体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、式(1)で表
わされる新規N−ビニルイミダゾリジン誘導体が優れた
殺虫活性を有することを見い出し、本発明を完成させ
た。
【0009】すなわち、本発明は式(1)(化18)
【0010】
【化18】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
−5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
れたフェニル基を表わし、Zは、2−クロロピリジン−
5−イルメチル基または2−クロロチアゾール−5−イ
ル基を表わす。)で表わされるN−ビニルイミダゾリジ
ン誘導体、及び式(2)(化19)
【0011】
【化19】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)
で表わされる化合物と式(3)(化20)
【0012】
【化20】 (式中、Zは前記の意味を表わし、Xは塩素原子または
臭素原子を表わす。)で表わされる化合物とを反応させ
ることを特徴とする式(1)の製造法、及び式(1)で
表わされる化合物を有効成分として含有することを特徴
とする殺虫剤、及び式(2)で表わされるN−ビニルイ
ミダゾリジン誘導体、及び式(4)(化21)
【0013】
【化21】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)
で表わされる化合物と、式(5)(化22)
【0014】
【化22】 で表わされる化合物を反応させることを特徴とする式
(2)で表わされるN−ビニルイミダゾリジン誘導体の
製造方法及び式(6)(化23)
【0015】
【化23】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わし、R
3 、R4 はそれぞれアルコキシ基、アルキルチオ基、ア
ルキルスルホキシド基、フェノキシ基、フェニルチオ
基、フェニルスルホキシド基あるいはR3 、R4 が結合
したアルキレンジオキシ基、アルキレンジチオ基を表わ
す。)で表わされる化合物と、式(5)で表わされる化
合物を反応させることを特徴とする式(2)で表わされ
るN−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造方法及び式
(7)(化24)
【0016】
【化24】 (式中、Rは低級アルキル基を表わす。)で表わされる
化合物と、式(8)(化25)
【0017】
【化25】 (R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)で表わ
される化合物を反応させることを特徴とする式(2)
(化26)
【0018】
【化26】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)
で表わされるN−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造方
法に関する。
【0019】すなわち、本発明は式(1)(化27)
【0020】
【化27】 (式中、R1 、R2 は前記の意味を表わす。)で表わさ
れる新規N−ビニルイミダゾリジン誘導体、その製造方
法、それを有効成分として含有する殺虫剤および式
(1)を製造するための新規中間体(2)(化28)
【0021】
【化28】 (式中、R1 、R2 は前記の意味を表わす。)と、それ
らの製造方法である。
【0022】上記式中のR1 、R2 に関して、炭素数1
〜18のアルキル基の典型的な例としてはメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブ
チル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−
オクチル基、n−デシル基、n−オクタデシル基等であ
り、炭素数1〜4のアルコキシ基としてはメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、sec−ブ
トキシ基等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキルチオ基
としてはメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチ
オ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基等が
挙げられる。
【0023】置換フェニル基の置換基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、t−
ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、メト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、se
c−ブトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基、メチ
ルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、iso
−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基等の炭素数1〜4
のアルキルチオ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオ
ロメトキシ基、ジフルオロクロロメトキシ基、ジフルオ
ロブロモメトキシ基、クロロメトキシ基、ジクロロメト
キシ基、トリクロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、2
−クロロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、1,1−
ジフルオロ−2,2−ジクロロエトキシ基、1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ基、2,2,2−トリ
フルオロエトキシ基、1,1−ジブロモ−2,2,2−
トリフルオロエトキシ基、2,2−ジクロロエトキシ
基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、1,2−ジク
ロロエトキシ基、3−クロロプロポキシ基、3−ブロモ
プロポキシ基、4−クロロブトキシ基、4−ブロモブト
キシ基等の炭素数1〜4のハロアルコキシ基、トリフル
オロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、パ
ーフルオロブチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル
基、トリクロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモ
メチル基等の炭素数1〜4のハロアルキル基、及びそれ
ぞれの二置換体等があげられる。
【0024】式(1)の化合物は、下記の反応式(1)
(化29)により製造することが出来る。
【0025】
【化29】 (式中、R1 、R2 、Z、Xは前記の意味を表わす。) 化合物(1)、中間体(2)はE、Zの異性体を含む。
【0026】すなわち、式(2)で表わされるN−ビニ
ルイミダゾリジン誘導体と式(3)で表わされる2−ク
ロロピリジン−5−イルメチルハライド類あるいは2−
クロロチアゾール−5−イルメチルハライド類とを脱酸
剤の存在下、各種溶媒中で反応させて容易に合成するこ
とができる。
【0027】脱酸剤としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属
類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アル
カリ金属類、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート等のアルカリ金属アルコラート類、酸化ナトリウム
等のアルカリ金属酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の炭酸水素塩類、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素
カリウム等の硫酸水素塩類、リン酸三ナトリウム、リン
酸二ナトリウム等のリン酸塩類、酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム等の酢酸塩類、トリエチルアミン、DBU、D
IMAP等の有機塩基、ブチルリチウム、ナトリウムア
ミド等を使用することができる。
【0028】また、溶媒としては水をはじめ、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサ
ン、ヘプタン、石油ベンジン等の脂肪族炭化水素類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、1−メチル−2−ピロリジノン等の非プロトン性極
性溶媒、エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニト
リル等のニトリル類、アセトン、ジイソプロピルケトン
等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸
エチル等のエステル類、メタノール、エタノール、プロ
パノール、2−エチルヘキシルアルコール等のアルコー
ル類等を用いることができる。
【0029】更に、触媒として、テトラブチルアンモニ
ウムブロミド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリ
ド等に代表される相間移動触媒を使用することによって
も目的とするN−ビニルイミダゾリジン誘導体を高収率
で得ることができる。
【0030】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることもできるが、一般的には、反応温度は−20〜
200℃、好ましくは0〜100℃、反応時間は0.0
1〜30時間、好ましくは0.1〜15時間である。
【0031】必ずしも必要ではないが、式(2)で表わ
される化合物の置換基に、いわゆる保護基を反応させた
後、目的化合物(1)の誘導体を合成、脱保護してN−
ビニルイミダゾリジン誘導体(1)を得ることもでき
る。
【0032】前記反応式において、式(2)で表わされ
る出発物質は下記反応式(2)(化30)に従って合成
することができる。
【0033】
【化30】 (R1 、R2 、R3 、R4 、Rはそれぞれ前記の意味を
表わす。) すなわち、本願発明の式(2)で表される化合物は、式
(5)で表わされる2−ニトロイミノイミダゾリジンと
式(4)で表わされるアルデヒド類及び(6)で表わさ
れるアルデヒド等価体との反応により容易に、かつ高収
率で合成することが出来る。また、式(7)で表わされ
る2−ニトロイミノ−N−ジアルコキシメチルイミダゾ
リジンと式(8)で表わされる活性メチレンを有する化
合物との反応により容易に、かつ高収率で合成すること
が出来る。しかしながら、ここで注目すべきは、本願発
明の式(2)で表される化合物は、USP4,742,
060記載の方法では製造することができない。
【0034】従って、式(2)で表わされる化合物は、
本発明者らによって初めて合成された新規化合物であ
り、この合成反応自体もまた、本発明者らによって初め
て見い出された新規反応である。
【0035】本願発明の式(2)で表される化合物のA
法からC法の製造法を詳しく説明する。
【0036】A法: この反応は無溶媒あるいは溶媒中
で実施することができる。溶媒としては、メタノール、
エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、1−メチル−2−ピロリジノン等の非プロ
トン性極性溶媒類、エチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等のニトリル類、アセトン、ジイソプロピ
ルケトン等のケトン類等を用いることができる。
【0037】必ずしも必要ではないが触媒としては硫
酸、塩酸、燐酸、硝酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸等のスルホン酸類、酢酸、安息香酸、蟻酸等のカルボ
ン酸類、塩化アルミニウム、四塩化スズ、塩化亜鉛、三
フッ化ホウ素、四塩化チタン等のルイス酸類、ピリジン
塩酸塩、テトラメチルアンモニウムクロライド等のアン
モニウム塩類、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム
等の硫酸水素塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等の炭酸水素塩類、酸化ジルコニウム、シリカゲ
ル、アルミナ等の酸塩基性酸化物、亜硫酸ガス炭酸ガス
等の酸性ガス、フェノール類等が用いられる。
【0038】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることができるが、一般的には、反応温度は−80〜
300℃、好ましくは−30〜200℃である。
【0039】この反応は通常、常圧条件下で実施する
が、加圧条件下でも同様に実施することができる。
【0040】反応時間は0.001〜30時間、好まし
くは0.01〜20時間である。
【0041】アルデヒド誘導体(4)の使用量は、2−
ニトロイミノイミダゾリジン(5)に対し、0.1〜3
0モル比、経済上は0.3〜10.0モルが好ましい。
【0042】なお、式(5)で表わされる化合物はエチ
レンジアミンまたはその塩酸塩と2−ニトロイミダゾリ
ジンとの反応により合成することができる[合成法文
献:J.Am.Chem.Soc.,70 430(1
948)]。
【0043】B法:式(6)で表わされる化合物と式
(5)で表わされる2−ニトロイミノイミダゾリジン誘
導体との反応により容易に、かつ高収率で合成すること
ができる。
【0044】この反応は無溶媒あるいは溶媒中で実施す
ることができる。溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
シド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン1−メ
チル−2−ピロリジノン等の非プロトン性極性溶媒類、
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニ
トリル類、アセトン、ジイソプロピルケトン等のケトン
類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール類等を用いることができる。
【0045】必ずしも必要ではないが触媒としては硫
酸、塩酸、燐酸、硝酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸等のスルホン酸類、酢酸、安息香酸、蟻酸等のカルボ
ン酸類、塩化アルミニウム、四塩化スズ、塩化亜鉛、三
フッ化ホウ素、四塩化チタン等のルイス酸類、ピリジン
塩酸塩、テトラメチルアンモニウムクロライド等のアン
モニウム塩類、酸化ジルコニウム、シリカゲル、アルミ
ナ等の酸塩基性酸化物、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素
カリウム等の硫酸水素塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム等の炭酸水素塩類、亜硫酸ガス、炭酸ガス
等の酸性ガス、フェノール類等が用いられる。
【0046】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることができるが、一般的には、反応温度は−80〜
300℃、好ましくは−30〜200℃である。
【0047】この反応は通常、常圧条件下で実施する
が、加圧条件下でも同様に実施することができる。
【0048】反応時間は0.001〜30時間、好まし
くは0.01〜20時間である。
【0049】エタン誘導体(6)の使用量は、2−ニト
ロイミノイミダゾリジン(5)に対し、1.0モル以上
あればいくらでも良いが、経済上は0.3〜10.0モ
ルが好ましい。 (6)で表わされる化合物は(4)で
表わされるアルデヒド類のアセタール化、あるいはグリ
ニャール試薬とオルト蟻酸エステルとの反応により得る
こともできる。また、メチル メチルスルフィニルメチ
ルスルフィドとアルキルハライド、アリールハライド等
との反応により得ることができる[合成法文献:有機合
成化学協会誌 第37巻第11号(1979)][化学
総説 No.19,75−96(1978)][Tet
rahedron Letters,No.34,31
51−3154,(1971)][Tetrahedr
on Letters,No.26,2681−268
4,(1972)]。
【0050】C法:式(7)で表わされるアルデヒド類
の等価体と式(8)で表わされる活性メチレンを有する
化合物とを脱水縮合反応により容易に、かつ高収率で合
成することができる。
【0051】反応温度および反応時間は広範囲に変化さ
せることができるが、一般的には、反応温度は−80〜
300℃、好ましくは−30〜200℃である。反応時
間は0.001〜30時間、好ましくは0.01〜20
時間である。活性メチレンを有する化合物の使用量はジ
アルコキシメチルイミダゾリジン誘導体(7)に対し、
1.0モル以上あればいくらでも良いが、経済上は0.
3〜10.0モルが好ましい。
【0052】式(7)で表わされるジアルコキシメチル
イミダゾリジン誘導体はイミダゾリジン誘導体とオルト
蟻酸エステル類との反応により合成することができる。
この反応は無溶媒あるいは溶媒中で実施することが出来
る。溶媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等
の非プロトン性極性溶媒が用いられる。反応温度は50
〜200℃、反応時間は0.5〜15hrである。オル
ト蟻酸エステル類の使用量はイミダゾリジン誘導体
(5)に対し、1〜10モル比が好ましい。
【0053】式(7)で表わされる化合物は下記式
(3)(化31)で表わされるトートーマー(互変異性
体)を含む。
【0054】
【化31】 (式中、Rはそれぞれ前記の意味を表わす。) 一方、式(3)で表わされる2−クロロピリジン−5−
イルメチルハライドおよび2−クロロ−5−クロロメチ
ルチアゾールは公知化合物であり、文献記載の方法によ
り合成することができる[合成法文献:J.Heter
ocyclicChem.,16,333(197
9)、J.Med.Chem.,14,557 (19
71)]。
【0055】本発明の式(1)で表わされる誘導体は強
力な殺虫作用を持ち、殺虫剤として使用することが出来
る。そして、本発明の式(1)で表わされる誘導体は栽
培植物に対し、薬害を与えることなく有害昆虫に対し、
的確な防除効果を発揮する。そのような害虫類として、
鱗翅目害虫、例えば、アオムシ、ハスモンヨトウ、アワ
ノメイガ、コナガ、ニカメイチュウ、コブノメイガ等;
半翅目害虫、例えば、ツマグロヨコバイ、トビイロウン
カ、ヒメトビウンカ、ヤノネカイガラムシ、モモアカア
ブラムシ、ワタアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、
アオカメムシ、オンシツコナジラミ等;鞘翅目害虫、例
えば、アズキゾウムシ、コクゾウムシ、ニジュウヤホシ
テントウ、ヒメコガネ、コロラドポテトビートル、イネ
ミズゾウムシ等;直翅目害虫、例えば、チャバネゴキブ
リ、ワモンゴキブリ、ケラ、バッタ、ヤマトシロアリ、
イエシロアリ等;双翅目害虫、例えば、イエバエ、ネッ
タイシマカ、アカイエカ、コガタアカイエカ等をあげる
ことができる。
【0056】そして、本願発明化合物は、従来のイミダ
ゾリジン骨格を有する化合物と比較して害虫に対する防
除効果が高いばかりでなく、急性毒性が極めて低く、あ
らゆる使用場面においても安全に使用できる。また、本
願発明化合物は、自然環境中で光等により速やかに分解
し、作物への残留が非常に少ない上に、水に対する溶解
度も低く、地下水、河川への流出も少ない。また、本願
発明化合物の製造時において副生物の生成も極めて少な
く、容易に製造でき、工業的に有利である。
【0057】本発明の式(1)で表わされる化合物を実
際に施用する場合には、他の成分を加えずに単味の形で
も使用できるが、防除薬剤として使いやすくするため担
体を配合して適用するのが一般的である。
【0058】本発明化合物の製剤化に当たっては、何ら
の特別の条件を必要とせず、一般農薬に準じて当業技術
の熟知する方法によって乳剤、水和剤、粉剤、粒剤、微
粒剤、油剤、エアゾール、毒餌等の任意の剤型に調整で
き、これらをそれぞれの目的に応じた各種用途に供しう
る。
【0059】ここでいう担体とは、処理すべき部位への
有効成分の到達を助け、また有効成分化合物の貯蔵、輸
送、取扱いを容易にするために配合される合成または天
然の無機または有機物質を意味する。
【0060】適当な固体担体としてはモンモリロナイ
ト、カオリナイト等の粘土類、ケイソウ土、白土、タル
ク、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウム、シリカ
ゲル、硫安等の無機物質、大豆粉、鋸屑、小麦粉等の植
物性有機物質および尿素等があげられる。
【0061】適当な液体担体としてはトルエン、キシレ
ン、クメン等の芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油等の
パラフィン系炭化水素類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル
等のグライム類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、エチレングリコール等のアルコール類、ジオクチル
フタレート等のフタル酸エステル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、水等があげられる。
【0062】さらに本発明の式(1)で表わされる化合
物の効力を増強するために、製剤の剤型、適用場面等を
考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または組合わせ
て以下のような補助剤を使用することもできる。
【0063】乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等
の目的ではリグニンスルホン酸塩等の水溶性塩基、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル等の
非イオン性界面活性剤、ステアリン酸カルシウム、ワッ
クス等の滑剤、イソプロピルヒドロジエンホスフェート
等の安定剤、その他メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、カゼイン、アラビアゴム等があげられ
る。しかし、これらの成分は以上のものに限定されるも
のではない。
【0064】さらにこれら本発明の式(1)で表わされ
る化合物は2種以上の配合使用によって、より優れた殺
虫活性を発現させることも可能であり、また他の生理活
性物質、例えばアレスリン、N−(クリサンテモイルメ
チル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド、
5−ベンジル−3−フリルメチル クリサンテメート、
3−フェノキシベンジル クリサンテメート、5−プロ
パルギルフルフリルクリサンテメート、その他既知のシ
クロプロパンカルボン酸エステル、3−フェノキシベン
ジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−シクロプロパン−1−カルボキシレート、3−フ
ェノキシ−α−シアノベンジル 2,2−ジメチル−3
−(2,2−ジクロロビニル)−シクロプロパン−1−
カルボキシレート、3−フェノキシ−α−シアノベンジ
ル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジブロモビニ
ル)−シクロプロパン−1−カルボキシレート、3−フ
ェノキシ−α−シアノベンジル α−イソプロピル−4
−クロロフェニルアセテート、レスメトリン、シハロト
リン、シフルトリン、フェンプロパトリン、テラロメト
リン、シクロプロトリン、フルシトリネート、フルバリ
ネート等の合成ピレスロイド系殺虫剤およびこれらの各
種異性体あるいは除虫菊エキス、O,O−ジエチル−O
−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6
−イル)ホスホロチオエート(三井東圧化学登録商標オ
フナック)、O,O−ジメチル−O−(2,2−ジクロ
ロビニル)ホスフェート(DDVP)、O,O−ジメチ
ル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ホスホロ
チオエート、ダイアジノン、O,O−ジメチル−O−4
−シアノフェニルホスホロチオエート、O,O−ジメチ
ル−S−〔α−(エトキシカルボニル)ベンジル〕ホス
ホロジチオエート、2−メトキシ−4H−1,3,2−
ベンゾジオキサホスホリン−2−スルフィド、O,O−
ジエチル−O−4−シアノフェニルホスホノチオエー
ト、MPP、ピリミホスメチル、イソキサチオン、クロ
ルピリホスメチル、クロルピリホス、ESP、プロフェ
ノホス、マラソン、ジメトエート、チオメトン、エチル
チオメトン、ホサロン、DMTP、プロチオホス、スル
プロホス、ピラクロホス、モノクロトホス、CVP、プ
ロパホス、アセフェート、DEP、EPN、エチオン等
の有機リン系殺虫剤、1−ナフチル N−メチルカーバ
メート(NAC)、m−トリルN−メチルカーバメート
(MTMC)、2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチル
ピリミジン−4−イル−ジメチルカーバメート(ピリマ
ー)、3,4−ジメチルフェニル N−メチルカーバメ
ート、2−イソプロポキシフェニル N−メチルカーバ
メート、MIPC、BPMC、XMC、エチオフェンカ
ルブ、ベンダイオカルブ、カルボスルファン、ベンフラ
カルブ、メソミル、オキサミル、チオジカルブ等のカー
バメート系殺虫剤、3−フェノキシベンジル 2−(4
−クロロフェニル)−2−メチルプロピル エーテル、
3−フェノキシ−4−フルオロベンジル 2−(4−ク
ロロフェニル)−2−メチルプロピル エーテル、3―
フェノキシベンジル 2−(4−エトキシフェニル)−
2−メチルプロピル エーテル、3−フェノキシ−4−
フルオロベンジル 2−(4−エトキシフェニル)−2
−メチルプロピル エーテル等のアリールプロピル エ
ーテル系の殺虫剤、1−(3−フェノキシフェニル)−
4−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンタン、1
−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)−4−
(4−クロロフェニル)−4−メチルペンタン、1−
(3−フェノキシフェニル)−4−(4−エトキシフェ
ニル)−4−メチルペンタン、1−(3−フェノキシ−
4−フルオロフェニル)−4−(4−エトキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン等の芳香族アルカン系の殺虫
剤、硫酸ニコチン、ポリナクチン複合体、アベルメクチ
ン、ミルベメクチン等の殺虫性天然物、カルタップ、チ
オシクラム、ベンスルタップ、ジフルベンズロン、クロ
ルフルアズロン、テフルベンズロン、ブプロフェジン、
ベンゾエピン等の殺虫剤、ケルセン、CPCBS、BP
PS、テトラジホン、アミトラズ、ベンゾメート、フェ
ノチオカーブ、ヘキサチアゾックス、酸化フェンブタス
ズ、ジエノクロル、クロフェンテジン、フェノピロキシ
メート等の殺ダニ剤、その他の殺虫剤、殺ダニ剤あるい
は殺菌剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調整剤、肥料、
土壌改良資材、脱皮阻害剤、JH活性剤、BT剤、微生
物の生産毒素、天然または合成の昆虫ホルモン攪乱剤、
誘引剤、忌避剤、昆虫病原性微生物類や小動物類等その
他の農薬等と混合することによりさらに効力の優れた多
目的組成物をつくることもでき、また相乗効果も期待で
きる。
【0065】なお、本発明の式(1)で表わされる化合
物は光、熱、酸化等に安定であるが、必要に応じ酸化防
止剤あるいは紫外線吸収剤、例えばBHT(2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(ブ
チルヒドロキシアニソール)のようなフェノール誘導
体、ビスフェノール誘導体、またフェニル−α−ナフチ
ルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、フェネチジ
ンとアセトンの縮合物等のアリールアミン類あるいはベ
ンゾフェノン系化合物類を安定剤として適量加えること
によって、より効果の安定した組成物を得ることができ
る。
【0066】本発明の式(1)で表わされる化合物の殺
虫剤は該化合物を0.0001〜95重量%、好ましく
は0.01〜50重量%含有させる。
【0067】本発明殺虫剤を施用するには、一般に有効
成分0.01〜5000ppm、好ましくは0.1〜1
000ppmの濃度で使用するのが望ましい。
【0068】また、10aあたりの施用量は、一般に有
効成分で1〜300gである。
【0069】
【実施例】次の実施例により本発明の内容を具体的に説
明するが、本発明はこれのみに限定されるものではな
い。
【0070】実施例 1 (化合物No.18) 1−{2−(3,4−ジクロロフェニル)ビニル}−2
−ニトロイミノイミダゾリジン7.0g、2−クロロ−
5−クロロメチルピリジン7.5g、炭酸カリウム6.
4g、ジメチルスルホキシド50mlの混合物を60℃
で1hr攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出し、水洗、乾燥(無水MgSO4)、濃縮して得
られた油状残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・
ゲル、展開溶媒:酢酸エチル〕で分離精製して5.7g
の1−(2−クロロピリジン−5−イルメチル)−2−
ニトロイミノ−3−(3,4−ジクロロフェニルビニ
ル)−イミダゾリジンを得た。
【0071】実施例 2 (化合物No.20) 1−{2−(3−シアノフェニル)ビニル}−2−ニト
ロイミノイミダゾリジン5.0g、2−クロロ−5−ク
ロロメチルピリジン7.4g,炭酸カリウム5.4g、
ジメチルスルホキシド50mlの混合物を60℃で1h
r攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
し、水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた
油状残渣にエチルエーテルを加え析出した結晶を濾取、
乾燥して5.9gの1−(2−クロロピリジン−5−イ
ルメチル)−2−ニトロイミノ−3−{2−(3−シア
ノフェニル)ビニル}−イミダゾリジンを得た。
【0072】実施例 3 (化合物No.23) 1−(2,2−ジフェニルビニル)−2−ニトロイミノ
イミダゾリジン15.4g、2−クロロ−5−クロロメ
チルピリジン8.1g,炭酸カリウム6.9g、ジメチ
ルスルホキシド80mlの混合物を60℃で2hr攪拌
した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水
洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた粗生成
物に酢酸エチル100mlを加え、再結晶し、13gの
1−(2−クロロピリジン−5−イルメチル)−2−ニ
トロイミノ−3−(2,2−ジフェニルビニル)イミダ
ゾリジンを得た。
【0073】実施例 4 (化合物No.25) 1−{4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェ
ニルビニル}−2−ニトロイミノイミダゾリジン5.0
g、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン5.8g,
炭酸カリウム8.4g、ジメチルスルホキシド30ml
の混合物を60℃で1hr攪拌した。反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgSO
4 )、濃縮して得られた油状残渣をカラムクロマトグラ
フィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサ
ン 4/1〕で分離精製して4.9gの1−(2−クロ
ロピリジン−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3
−{4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニ
ルビニル}−イミダゾリジンを得た。
【0074】実施例 5 (化合物No.26) 1−(1−プロペニル)−2−ニトロイミノイミダゾリ
ジン6.0g、炭酸カリウム7.0g、DMSO70m
l、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン7.4gの
混合物を60℃で1hr攪拌した。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgS
4 )、濃縮して得られた油状残渣をカラムクロマトグ
ラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン 2/1〕で分離精製し、8.6gの1−(2−ク
ロロピリジン−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−
3−(1−プロペニル)イミダゾリジンを得た。
【0075】実施例 6 (化合物No.33) 1−(2−エチル−1−ヘキセニル)−2−ニトロイミ
ノイミダゾリジン3.7g、2−クロロ−5−クロロメ
チルピリジン3.3g、炭酸カリウム4.4g、ジメチ
ルスルホキシド20mlの混合物を60℃で1hr攪拌
した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水
洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた油状残
渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン 2/1〕で分離精製し、
4.3gの1−(2−クロロピリジン−5−イルメチ
ル)−2−ニトロイミノ−3−(2−エチル−1−ヘキ
セニル)イミダゾリジンを得た。
【0076】実施例 7 (化合物No.35 化合物
No.36) 1−(2−メトキシビニル)−2−ニトロイミノイミダ
ゾリジン20.0g、2−クロロ−5−クロロメチルピ
リジン18.0g、炭酸カリウム15.0g、ジメチル
スルホキシド150mlの混合物を70℃で2.0hr
攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
し、水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた
油状残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、
展開溶媒:酢酸エチル〕で分離精製し、9.8gの1−
(2−クロロピリジン−5−イルメチル)−2−ニトロ
イミノ−3−(cis−2−メトキシビニル)イミダゾ
リジンと0.58gの1−(2−クロロピリジン−5−
イルメチル)−2−ニトロイミノ−3−(trans−
2−メトキシビニル)イミダゾリジンを得た。
【0077】実施例 8 (化合物No.37) 1−(2−フェノキシビニル)−2−ニトロイミノイミ
ダゾリジン2.8g、2−クロロ−5−クロロメチルピ
リジン3.6g、炭酸カリウム3.2g、ジメチルスル
ホキシド15mlの混合物を60℃で1hr攪拌した。
反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾
燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた油状残渣をカ
ラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢
酸エチル〕で分離精製して3.0gの1−(2−クロロ
ピリジン−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3−
(2−フェノキシビニル)−イミダゾリジンを得た。
【0078】実施例 9 (化合物No.38) 1−(2−ホルミルビニル)−2−ニトロイミノイミダ
ゾリジン3.0g、水素化ナトリウム0.7g、DMF
30mlの混合物を40℃で15min.攪拌した。室
温まで放冷後、2−クロロ−5−クロロメチルピリジン
3.2gを加え、60℃で2hr攪拌した。反応混合物
を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水M
gSO4 )、濃縮して得られた油状残渣をカラムクロマ
トグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢酸エチル〕
で分離精製し、2.3gの1−(2−クロロピリジン−
5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3−(2−ホル
ミルビニル)イミダゾリジンを得た。
【0079】実施例 10 (化合物No.42) 1−(2−エチルチオビニル)−2−ニトロイミノイミ
ダゾリジン8.0g、2−クロロ−5−クロロメチルピ
リジン7.2g、炭酸カリウム20.0g、ジメチルス
ルホキシド30mlの混合物を60℃で30min.攪
拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた油状
残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開
溶媒:酢酸エチル/ヘキサン 4/1〕で分離精製し
て、8.3gの1−(2−クロロピリジン−5−イルメ
チル)−2−ニトロイミノ−3−(2−エチルチオビニ
ル)イミダゾリジンを得た。
【0080】実施例 11 (化合物No.43) 1−{2−(2−クロロピリジン−5−イル)ビニル}
−2−ニトロイミノイミダゾリジン6.0g、2−クロ
ロ−5−クロロメチルピリジン8.0g、炭酸カリウム
6.8g、ジメチルスルホキシド60mlの混合物を7
5℃で2.5hr攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃
縮して得られた油状残渣をカラムクロマトグラフィー
〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢酸エチル〕で分離精製し
3.9gの1−(2−クロロピリジン−5−イルメチ
ル)−2−ニトロイミノ−3−{trans−2−(2
−クロロピリジン−5−イル)ビニル}イミダゾリジン
を得た。
【0081】実施例 12 (化合物No.45) 1−(2−フェニルビニル)−2−ニトロイミノイミダ
ゾリジン6.9g、2−クロロ−5−クロロメチルチア
ゾール10.0g、炭酸カリウム8.2g、ジメチルス
ルホキシド30mlの混合物を60℃で1hr攪拌し
た。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水
洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られた油状残
渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶
媒:酢酸エチル〕で分離精製して7.9gの1−(2−
クロロチアゾール−5−イルメチル)−2−ニトロイミ
ノ−3−(2−フェニルビニル)−イミダゾリジンを得
た。
【0082】上記実施例1から12と同様の方法に従っ
て、合成した式(1)の化合物の代表例を上記実施例の
化合物と共に第1表(表1〜12)および第2表(表1
3)に示した。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】
【0090】
【表8】
【0091】
【表9】
【0092】
【表10】
【0093】
【表11】
【0094】
【表12】
【0095】
【表13】 次に、一般式(2)で表される中間体の製造方法を実施
例にて説明する。
【0096】実施例 13 (中間体No.1) 2−ニトロイミノイミダゾリジン6.0g、フェニルア
セトアルデヒド(50%inジエチルフタレート)1
2.2g、ジメチルホルムアミド60ml、三フッ化ホ
ウ素エーテルコンプレックス0.05gの混合物を80
℃で1hr攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgSO4)、濃縮して
析出した結晶をエーテルでスラッジングし、乾燥して
4.3gの1−(2−フェニルビニル)−2−ニトロイ
ミノイミダゾリジンを得た。
【0097】実施例 14 (中間体No.9) 窒素雰囲気下、メチル メチルスルフィニル メチルス
ルフィド2.59g、トリフルオロベンジルクロライド
4.26gをTHF30mlに溶解し、−70℃でn−
ブチルリチュウム(1.6M ヘキサン溶液)29ml
を滴下し、滴下後−70℃で40min.、室温で3h
r攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、水
洗、乾燥(無水MgSO4 )後、溶媒を留去して黒色の
油状物を得た。この油状物にニトロイミノイミダゾリジ
ン1.52g、DMF20mlを加え、80℃で濃塩酸
1mlを加え、同温度で4hr撹拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥(無水MgS
4 )後、溶媒を留去して得られた固形物をエーテルで
スラッジし、黄色結晶の1−{4−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)フェニルビニル}−2−ニトロイミ
ノイミダゾリジン0.87gを得た。
【0098】実施例 15 (中間体No.20) 3,4−ジクロロベンジルクロライド5.0g、金属マ
グネシウム0.68g、エチルエーテル30mlの混合
物に室温で超音波をあてながらグリニャール試薬をつく
り金属マグネシウムが無くなった頃にオルト蟻酸エチル
4.2g、トルエン30mlを加え、エチルエーテルを
留去し、その後1.5hr加熱還流した。反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水Mg
SO4 )、濃縮して得られた6.5gの油状残渣にニト
ロイミノイミダゾリジン2.5g、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン25mlを加えた混合物に90℃
で三フッ化ホウ素エーテルコンプレックス0.07gを
加え、同温で1.5hr攪拌した。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgS
4 )、濃縮して得られた油状残渣にエーテルを加え析
出した結晶を濾取、乾燥して2.3gの1−(3,4−
ジクロロフェニルビニル)−2−ニトロイミノイミダゾ
リジンを得た。
【0099】実施例 16 (中間体No.21) 窒素雰囲気下、メチル メチルスルフィニル メチルス
ルフィド3.48g、をTHF30mlに溶解し、−7
8℃でn−ブチルリチュウム(1.6M ヘキサン溶
液)18mlを滴下し、同温度で10min.撹拌し、
m−ブロモメチルベンゾニトリル5.0gをTHF20
mlに溶かした溶液を滴下後、同温度で2hr攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥
(無水MgSO4 )後、溶媒を留去して無色透明の油状
物を得た。この油状物にニトロイミノイミダゾリジン
1.98g、DMF20mlを加え、80℃で濃塩酸1
mlを加え、同温度で1hr攪拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥(無水MgSO4
後、溶媒を留去して得られた固形物をエーテルでスラッ
ジし、淡黄色結晶の1−{2−(3−シアノフェニル)
ビニル}−2−ニトロイミノイミダゾリジン0.73g
を得た。
【0100】実施例 17 (中間体No.27) 2−ニトロイミノイミダゾリジン4.0g、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン20ml、オキシ塩化リ
ン7.5g、プロピオンアルデヒド2.7gの混合物を
室温で30min.攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水Na2
4 )、濃縮して析出した結晶を酢酸エチルでスラッジ
ングし、濾取、乾燥して、1.7gの1−(1−プロペ
ニル)−2−ニトロイミノイミダゾリジンを得た。
【0101】実施例 18 (中間体No.35) 2−フェノキシエタノール8.1g、ピリジニウムクロ
ロクロメート12.6g、塩化メチレン100mlの混
合物を氷冷下で1.5hr、室温で4hr攪拌した。反
応混合物よりデカンテーションにより分離し、溶媒を留
去して10.6gの油状残渣を得た。得られた油状残渣
にニトロイミノイミダゾリジン5.1g、三フッ化ホウ
素エーテルコンプレックス0.07g、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン30mlを加え100℃で1
hr攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出し、水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して得られ
た油状残渣をカラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲ
ル、展開溶媒:酢酸エチル〕で分離し、0.28gの1
−(2−フェノキシビニル)−2−ニトロイミノイミダ
ゾリジンを得た。
【0102】実施例 19 (中間体No.38) 2−ニトロイミノイミダゾリジン8.4g、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン70ml、オキシ塩化リ
ン14.2g、1,1,3,3−テトラエトキシプロパ
ン20.3gの混合物を70℃で2.5hr攪拌した。
反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾
燥(無水Na2 SO4 )、濃縮して得られた油状残渣を
カラムクロマトグラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:
酢酸エチル/ヘキサン 2/1〕で分離し、2.5gの
1−(2−ホルミルビニル)−2−ニトロイミノイミダ
ゾリジンを得た。
【0103】実施例 20 (中間体No.40) 2−エチルチオエタノール10.0g、ピリジニウムク
ロロクロメート24.4g、塩化メチレン100mlの
混合物を氷冷下で2hr攪拌した。反応混合物よりデカ
ンテーションにより分離した塩化メチレン層にニトロイ
ミノイミダゾリジン12.3g、オキシ塩化リン14.
5g、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン11.
0gを加え2hr加熱還流した。反応混合物を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥(無水MgS
4 )、濃縮して得られた油状残渣をカラムクロマトグ
ラフィー〔シリカ・ゲル、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン 3/1〕で分離し、2.3gの1−(2−エチル
チオビニル)−2−ニトロイミノイミダゾリジンを得
た。
【0104】実施例 21 (中間体No.43) 2−ニトロイミノイミダゾリジン4.0g、2−エチル
ヘキシルアルデヒド4.7g、三フッ化ホウ素エーテル
コンプレックス0.05g、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン20mlの混合物を120℃で3hr攪
拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
水洗、乾燥(無水MgSO4 )、濃縮して析出した結晶
を酢酸エチルでスラッジングし、濾取、乾燥して、1.
7gの1−(2−エチル−1−ヘキセニル)−2−ニト
ロイミノイミダゾリジンを得た。 実施例 22 (中間体No.27) 2−ニトロイミノイミダゾリジン5.0g、プロピオン
アルデヒド4.5gを25mlのN,N−ジメチルホル
ムアミドに溶解し、氷冷下で五塩化燐4.0gを20分
かけて加え、その後10℃で10分間撹拌した。反応液
に水20ml、酢酸エチル20mlを加え、析出した結
晶を濾取、乾燥して、4.3gの1−(1−プロペニ
ル)−2−ニトロイミノイミダゾリジンを得た。
【0105】実施例 23 (中間体No.32) 2−ニトロイミノイミダゾリジン2.0g、n−デシル
アルデヒド3.4gを20mlのN,N−ジメチルイミ
ダゾリノンに溶解し、室温でオキシ塩化燐2.8gを2
0分かけて加え、その後50℃で10分間撹拌した。反
応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出、水洗後無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濃縮して油状物2.1gの1−(1
−n−デセニル)−2−ニトロイミノイミダゾリジンを
得た。
【0106】実施例 24 (中間体No.27) 2−ニトロイミノイミダゾリジン4.0g、プロピオン
アルデヒド3.0g、無水酢酸6.0g、硫酸水素カリ
ウム0.1gをを15mlのN,N−ジメチルホルムア
ミドに溶解し、60℃で2時間、撹拌反応した。反応液
に、酢酸エチル10ml、ヘキサン20mlを加え、3
0分撹拌した。析出した結晶を濾取し、酢酸エチルで洗
浄、乾燥して、3.5gの1−(1−プロペニル)−2
−ニトロイミノイミダゾリジンを得た。
【0107】上記実施例13から24と同様の方法に従
って、合成した式(2)の化合物の代表例を第3表(表
14〜24)に示した。
【0108】
【表14】
【0109】
【表15】
【0110】
【表16】
【0111】
【表17】
【0112】
【表18】
【0113】
【表19】
【0114】
【表20】
【0115】
【表21】
【0116】
【表22】
【0117】
【表23】
【0118】
【表24】 次に一般式(7)で表される中間体の製造方法を実施例
にて説明する。
【0119】実施例 25 2−ニトロイミノイミダゾリジン25g、オルソ蟻酸エ
チル100g、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン25mlの混合物を3時間、加熱還流した。室温に冷
却後、反応液を水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。
水洗、乾燥(無水硫酸マグネシウム)後、減圧下で溶媒
を流去した。得られた結晶をエーテルでスラッジング
し、32gの1−ジエトキシメチル−2−ニトロイミノ
イミダゾリジンを得た。
【0120】δTMS (CDCl3)(ppm):1.24(6H,t,J=6.9Hz),
3.44〜3.87(8H,m)、5.95(1H,s),8.36(1H,s) νMAX (KBr)(cm-1):3340,1570,1530,1470,1440,1280,12
20,1170,1090,1040,1010 m.p.:100.2〜101.8 ℃ 次に製剤例を挙げて本発明組成物を具体的に説明する。
なお本製剤例において部は重量部を表す。
【0121】製剤例 1 本発明化合物20部、ソルポール355S(東邦化学
製、界面活性剤)10部、キシレン70部、以上を均一
に攪拌混合して乳剤を得た。
【0122】製剤例 2 本発明化合物10部、アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウム1部、ホ
ワイトカーボン5部、ケイソウ土82部、以上を均一に
攪拌混合して水和剤100部を得た。
【0123】製剤例 3 本発明化合物0.3部、ホワイトカーボン0.3部を均
一に混合し、クレー99.2部、ドリレスA(三共製)
0.2部を加えて均一に粉砕混合し、粉剤100部を得
た。
【0124】製剤例 4 本発明化合物2部、ホワイトカーボン2部、リグニンス
ルホン酸ナトリウム2部、ベントナイト94部、以上を
均一に粉砕混合後、水を加えて混練し、造粒乾燥して粒
剤100部を得た。
【0125】製剤例 5 本発明化合物20部およびポリビニルアルコールの20
%水溶液5部を充分攪拌混合した後、キサンタンガムの
0.8%水溶液75部を加えて再び攪拌混合してフロア
ブル剤100部を得た。
【0126】製剤例 6 本発明化合物10部、カルボキシメチルセルロース3
部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部、ジオクチルス
ルホサクシネートナトリウム塩1部、水84部を均一に
湿式粉砕し、フロアブル剤100部を得た。
【0127】次に、本発明の式(1)で表わされる化合
物が優れた殺虫活性を有することを明確にするために以
下の試験例により具体的に説明する。
【0128】試験例 1 ヒメトビウンカに対する効
果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に2ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へヒメトビウンカ雌
成虫10頭づつを放って25℃の恒温室に置き、48時
間後に死虫率を調査した。結果を第4表(表25)に示
した。
【0129】
【表25】 対照薬剤(1):1−(2−クロロピリジン−5−イル
メチル)−2−ニトロイミノ−3−{2−(4−クロロ
フェニル)エチル}イミダゾリジン 対照薬剤(2):1−(2−クロロピリジン−5−イル
メチル)−2−ニトロイミノ−3−メトキシメチルイミ
ダゾリジン 試験例 2 抵抗性ツマグロヨコバイに対する効果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に3ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へ有機リン剤および
カーバメート抵抗性ツマグロヨコバイ雌成虫10頭づつ
を放って25℃の恒温室に置き、48時間後に死虫率を
調査した。結果を第5表(表26)に示した。
【0130】
【表26】 対照薬剤(1):1−(2−クロロピリジン−5−イル
メチル)−2−ニトロイミノ−3−{2−(4−クロロ
フェニル)エチル}イミダゾリジン 対照薬剤(2):1−(2−クロロピリジン−5−イル
メチル)−2−ニトロイミノ−3−メトキシメチルイミ
ダゾリジン 試験例 3 アズキゾウムシに対する効果 本発明の化合物のアセトン溶液を直径9cmのシャーレ
に採取しアセトンを蒸発させた後、羽化後2〜3日のア
ズキゾウムシ雌成虫20頭をシャーレ内に放ち、25
℃、48時間後に死虫率を調査した。結果を第6表(表
27)に示した。
【0131】
【表27】 試験例 4 モモアカアブラムシに対する効果 温室内で生育させ、モモアカアブラムシの寄生したポッ
ト植ナス苗(4〜5葉期)に、製剤例1によって調製し
た乳剤の希釈液を20mlづつ散布した。処理後、苗は
温室内に置き、3日後に寄生する虫数を調査した。結果
を第7表(表28)に示した。
【0132】
【表28】 試験例 5 ヒメトビウンカに対する殺虫効果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に2ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へヒメトビウンカ雌
成虫10頭づつを放って25℃の恒温室に置き、48時
間後に死虫率を調査し、半数致死濃度(LC50値)を求
めた。結果を第8表(表29)に示した。
【0133】試験例 6 抵抗性ツマグロヨコバイに対
する殺虫効果 製剤例1によって調製した乳剤を所定濃度に希釈し、数
本に束ねたイネ苗(約3葉期)に2ml散布する。風乾
後、処理苗を金網円筒で覆い、内部へ有機リン剤および
カーバメート抵抗性ツマグロヨコバイ雌成虫10頭づつ
を放って25℃の恒温室に置き、48時間後に死虫率を
調査し、半数致死濃度(LC50値)を求めた。結果を第
8表(表29)に示した。
【0134】試験例 7 モモアカアブラムシに対す
る殺虫効果 温室内で生育させ、モモアカアブラムシの寄生したポッ
ト植ナス苗(4〜5葉期)に、製剤例1によって調製し
た乳剤を希釈して得た10ppmの希釈液を20mlづ
つ散布した。処理後、苗は温室内に置き、3日後に寄生
する虫数を調査し、生息密度を求めた。試験は2連で行
った。結果を第8表(表29)に示した。
【0135】
【表29】 比較化合物1:1−(2−クロロピリジン−5−イルメ
チル)−2−ニトロイミノ−3−アリルイミダゾリジン
(USP4,742,060記載の化合物) 比較化合物2:1−(2−クロロピリジン−5−イルメ
チル)−2−ニトロイミノ−3−(2−フェニルエチ
ル)イミダゾリジン これらの結果から、本願発明化合物が先行技術に記載の
化合物と比較して優れた殺虫効果を示すことがわかる。
【0136】試験例 8 マウスに対する急性毒性試
験 所定濃度の各供試化合物ををコーンオイルに溶解し、6
週令ののマウスに強制経口投与した。投与終了後から1
4日目まで経時的に死亡数を計測し、半数致死濃度(L
50値)を求めた。試験は1群10頭で行った。結果を
第9表(表30)に示した。
【0137】
【表30】 比較化合物1:1−(2−クロロピリジン−5−イルメ
チル)−2−ニトロイミノ−3−アリルイミダゾリジン
(USP4,742,060記載の化合物) 本試験例の結果から、本願発明化合物が先行技術に記載
の化合物と比較して毒性が低く安全であることがわか
る。
【0138】
【発明の効果】本発明の式(1)で表わされる新規N−
ビニルイミダゾリジン誘導体は高い殺虫力と広い殺虫ス
ペクトラムを有する優れた化合物である。
【0139】本発明の式(1)で表わされる新規N−ビ
ニルイミダゾリジン誘導体は本発明に係わる製造法によ
り式(2)で表わされる新規の中間体より容易に製造す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/14 233 8829−4C 417/06 233 9051−4C (72)発明者 海老原 耕一 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 松野 裕泉 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 白石 史郎 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 大沼 一富 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 山田 英一 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)(化1) 【化1】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わし、Zは、2−クロロピリジン−
    5−イルメチル基又は2−クロロチアゾール−5−イル
    メチル基を表わす。)で表わされるN−ビニルイミダゾ
    リジン誘導体。
  2. 【請求項2】 R2 がフェノキシ基、ベンジル基、フェ
    ニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン−5−イル
    メチル基、ベンゾイルアミノ基である請求項1記載のN
    −ビニルイミダゾリジン誘導体。
  3. 【請求項3】 R2 が水素原子、炭素数1〜18のアル
    キル基である請求項1記載のN−ビニルイミダゾリジン
    誘導体。
  4. 【請求項4】 R2 がハロゲン原子で置換されたフェニ
    ル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニル基で
    置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換されたフェ
    ニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニル基、
    炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、炭
    素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニル基、
    炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェニル基
    又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されたフ
    ェニル基である請求項1記載のN−ビニルイミダゾリジ
    ン誘導体。
  5. 【請求項5】 式(2)(化2) 【化2】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わす。)で表わされる化合物と式
    (3)(化3) 【化3】 (式中、Zは、2−クロロピリジン−5−イルメチル基
    又は2−クロロチアゾール−5−イルメチル基を表わ
    し、Xは塩素原子または臭素原子を表わす。)で表わさ
    れる化合物とを反応させることを特徴とする式(1)
    (化4) 【化4】 (式中、R1 、R2 、Zはそれぞれ前記の意味を表わ
    す。)で表わされる化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 式(1)(化5) 【化5】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わし、Zは、2−クロロピリジン−
    5−イルメチル基又は2−クロロチアゾール−5−イル
    メチル基を表わす。)で表わされる化合物を有効成分と
    して含有することを特徴とする殺虫剤。
  7. 【請求項7】 R2 がフェノキシ基、ベンジル基、フェ
    ニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン−5−イル
    メチル基、ベンゾイルアミノ基である請求項6記載のN
    −ビニルイミダゾリジン誘導体。
  8. 【請求項8】 R2 が水素原子、炭素数1〜18のアル
    キル基である請求項6記載の殺虫剤。
  9. 【請求項9】 R2 がハロゲン原子で置換されたフェニ
    ル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニル基で
    置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換されたフェ
    ニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニル基、
    炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル基、炭
    素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル基、炭
    素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニル基、
    炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェニル基
    又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されたフ
    ェニル基である請求項6記載の殺虫剤。
  10. 【請求項10】 式(2)(化6) 【化6】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わす。)で表わされるN−ビニルイ
    ミダゾリジン誘導体。
  11. 【請求項11】 R2 がフェノキシ基、ベンジル基、フ
    ェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン−5−イ
    ルメチル基、ベンゾイルアミノ基である請求項10記載
    のN−ビニルイミダゾリジン誘導体。
  12. 【請求項12】 R2 が水素原子、炭素数1〜18のア
    ルキル基である請求項10記載のN−ビニルイミダゾリ
    ジン誘導体。
  13. 【請求項13】 R2 がハロゲン原子で置換されたフェ
    ニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニル基
    で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換されたフ
    ェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基である請求項10記載のN−ビニルイミ
    ダゾリジン誘導体。
  14. 【請求項14】 式(4)(化7) 【化7】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わす。)で表わされる化合物と、式
    (5)(化8) 【化8】 で表わされる化合物を反応させることを特徴とする式
    (2)(化9) 【化9】 (式中、R1 、R2 は前記の意味を表わす。)で表わさ
    れるN−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 式(6)(化10) 【化10】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わし、R3 、R4 はそれぞれアルコ
    キシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホキシド基、フ
    ェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホキシド基
    を表す。)で表わされる化合物と、式(5)(化11) 【化11】 で表わされる化合物を反応させることを特徴とする式
    (2)(化12) 【化12】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)
    で表わされるN−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 式(7)(化13) 【化13】 (式中、Rは低級アルキル基を表わす。)で表わされる
    化合物と、式(8)(化14) 【化14】 (R1 は水素原子、フェニル基、炭素数1〜4のアルキ
    ル基を表わし、R2 は水素原子、フェノキシ基、ベンジ
    ル基、フェニル基、アルデヒド基、2−クロロピリジン
    −5−イルメチル基、ベンゾイルアミノ基、炭素数1〜
    18のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素
    数1〜4のアルキルチオ基、ハロゲン原子で置換された
    フェニル基、シアノ基で置換されたフェニル基、フェニ
    ル基で置換されたフェニル基、ベンゾイル基で置換され
    たフェニル基、メチレンジオキシ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されたフェニル
    基、炭素数1〜4のアルキルチオ基で置換されたフェニ
    ル基、炭素数1〜4のハロアルキル基で置換されたフェ
    ニル基又は、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表わす。)で表わされる化合物を反応
    させることを特徴とする式(2)(化15) 【化15】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ前記の意味を表わす。)
    で表わされるN−ビニルイミダゾリジン誘導体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004532226A (ja) * 2001-04-20 2004-10-21 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 殺虫作用を有する新規アゾール類
CN111362756A (zh) * 2020-05-09 2020-07-03 宁夏大学 基于农药中间体副产物的有机-无机复混肥及制备方法

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