JPH05276912A - 食品添加用抗酸化剤 - Google Patents
食品添加用抗酸化剤Info
- Publication number
- JPH05276912A JPH05276912A JP4103936A JP10393692A JPH05276912A JP H05276912 A JPH05276912 A JP H05276912A JP 4103936 A JP4103936 A JP 4103936A JP 10393692 A JP10393692 A JP 10393692A JP H05276912 A JPH05276912 A JP H05276912A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lactic acid
- antioxidant
- cells
- acid bacteria
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 乳酸菌菌体および／または乳酸菌菌体水溶性
溶媒抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤。 【効果】 本発明による食品添加用抗酸化剤は、各種飲
食品に適宜添加することができる。また、油脂自体また
は油脂含量の高い食品に対して有効であるが、水溶性の
なので、油脂含量の低い食品にも用いることができる。
溶媒抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤。 【効果】 本発明による食品添加用抗酸化剤は、各種飲
食品に適宜添加することができる。また、油脂自体また
は油脂含量の高い食品に対して有効であるが、水溶性の
なので、油脂含量の低い食品にも用いることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乳酸菌菌体または乳酸
菌菌体抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤に関
する。
菌菌体抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤に関
する。
【０００２】
【従来の技術】食品の酸化による劣化を防止する目的
で、天然物由来のビタミンＥ等の抗酸化剤が広く用いら
れており、ブチルヒドロキシアニソール（ＢＨＡ）やブ
チルヒドロキシルトルエン（ＢＨＴ）等の合成抗酸化剤
も開発されるに至っている。しかし、これらの合成抗酸
化剤は安全性の面で問題があった。また、従来の抗酸化
剤はいずれも脂溶性物質であり、油自体または油脂含量
の多い食品等には有用であるものの水分含量の高い食品
等に用いる場合には煩雑な処理が必要であった。
で、天然物由来のビタミンＥ等の抗酸化剤が広く用いら
れており、ブチルヒドロキシアニソール（ＢＨＡ）やブ
チルヒドロキシルトルエン（ＢＨＴ）等の合成抗酸化剤
も開発されるに至っている。しかし、これらの合成抗酸
化剤は安全性の面で問題があった。また、従来の抗酸化
剤はいずれも脂溶性物質であり、油自体または油脂含量
の多い食品等には有用であるものの水分含量の高い食品
等に用いる場合には煩雑な処理が必要であった。
【０００３】一方、微生物菌体、菌体培養物、あるいは
菌体抽出物の酸化抑制効果を利用して、化粧品、医薬
品、食品、飼料等の保存性を向上させるための抗酸化剤
が知られている（特開昭58-198584 号公報、特開平1-21
0490号公報、特開平2-117349号報）。さらに、ストレプ
トコッカス・ラクチス・リスター菌体消化物の抗酸化作
用を利用した乳酸菌調製物が知られている（特開平3-47
68号公報）。しかし、これらでは充分な抗酸化性がある
とは云えなかった。
菌体抽出物の酸化抑制効果を利用して、化粧品、医薬
品、食品、飼料等の保存性を向上させるための抗酸化剤
が知られている（特開昭58-198584 号公報、特開平1-21
0490号公報、特開平2-117349号報）。さらに、ストレプ
トコッカス・ラクチス・リスター菌体消化物の抗酸化作
用を利用した乳酸菌調製物が知られている（特開平3-47
68号公報）。しかし、これらでは充分な抗酸化性がある
とは云えなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
現状に鑑み、安全で安価な、しかも水溶性の抗酸化剤を
求めて鋭意研究を重ねてきた結果、古来より食用として
用いられ安全性が立証されている乳酸菌の菌体および菌
体抽出物に生体内過酸化脂質抑制効果を見出し、乳酸菌
菌体および／またはその菌体親水性溶媒抽出物を有効成
分とする生体内過酸化脂質抑制剤として提案した（特願
平3-45752 号) 。そして、さらに乳酸菌由来の抗酸化物
質について研究を進めたところ、食品中に含まれる油脂
の酸化に対しても有効な作用を示すことを見出し、本発
明を完成させるに至った。
現状に鑑み、安全で安価な、しかも水溶性の抗酸化剤を
求めて鋭意研究を重ねてきた結果、古来より食用として
用いられ安全性が立証されている乳酸菌の菌体および菌
体抽出物に生体内過酸化脂質抑制効果を見出し、乳酸菌
菌体および／またはその菌体親水性溶媒抽出物を有効成
分とする生体内過酸化脂質抑制剤として提案した（特願
平3-45752 号) 。そして、さらに乳酸菌由来の抗酸化物
質について研究を進めたところ、食品中に含まれる油脂
の酸化に対しても有効な作用を示すことを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、乳酸菌の菌体
および／または菌体水溶性溶媒抽出物を有効成分とする
食品添加用抗酸化剤である。本発明で用いる乳酸菌とし
ては、ラクトバチルス・ブヒネリ（Lactobacillusbuchn
eri) 、あるいはラクトバチルス・デルブレッキー・サ
ブスピーシーズ・ブルガリクス（Lactobacillus delbru
ekii subsp. bulgaricus) を例示することができる。
および／または菌体水溶性溶媒抽出物を有効成分とする
食品添加用抗酸化剤である。本発明で用いる乳酸菌とし
ては、ラクトバチルス・ブヒネリ（Lactobacillusbuchn
eri) 、あるいはラクトバチルス・デルブレッキー・サ
ブスピーシーズ・ブルガリクス（Lactobacillus delbru
ekii subsp. bulgaricus) を例示することができる。
【０００６】乳酸菌の菌体は以下のようにして得ること
ができる。乳酸菌を通常の培養に用いる液体培地等で培
養した後、遠心分離等の操作を行って菌体を回収し、菌
体の洗浄を十分行い、目的とする乳酸菌の生菌体を得
る。さらに、必要に応じて凍結乾燥等の処理を行い、乾
燥菌体を調製する。
ができる。乳酸菌を通常の培養に用いる液体培地等で培
養した後、遠心分離等の操作を行って菌体を回収し、菌
体の洗浄を十分行い、目的とする乳酸菌の生菌体を得
る。さらに、必要に応じて凍結乾燥等の処理を行い、乾
燥菌体を調製する。
【０００７】また、菌体抽出物の調製は、水、温水、メ
タノール、エタノール、アセトン等の水溶性有機溶媒を
用い、菌体を懸濁させ、そのまま、もしくは超音波破砕
処理等の物理的処理や酵素処理等の生化学的処理等、様
々な処理を単独または適宜組み合わせることによって抽
出を行い、必要に応じて、遠心分離や濾過等の処理によ
って菌体残渣を除去することにより行う。さらに必要に
応じて、常法に従い、ゲル濾過クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィ
ー、親和性クロマトグラフィー等のクロマト処理や限外
濾過、透析等の膜処理を単独または適宜組み合わせるこ
とによって、有効成分の含量を高めることもできる。
タノール、エタノール、アセトン等の水溶性有機溶媒を
用い、菌体を懸濁させ、そのまま、もしくは超音波破砕
処理等の物理的処理や酵素処理等の生化学的処理等、様
々な処理を単独または適宜組み合わせることによって抽
出を行い、必要に応じて、遠心分離や濾過等の処理によ
って菌体残渣を除去することにより行う。さらに必要に
応じて、常法に従い、ゲル濾過クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィ
ー、親和性クロマトグラフィー等のクロマト処理や限外
濾過、透析等の膜処理を単独または適宜組み合わせるこ
とによって、有効成分の含量を高めることもできる。
【０００８】ここで用いる乳酸菌の菌体は、生菌でも死
菌でもよい。
菌でもよい。
【０００９】
【発明の効果】上述のようにして得られた乳酸菌の菌体
または菌体抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤
は、各種飲食品に適宜添加することができる。本発明の
抗酸化剤は、油脂自体または油脂含量の高い食品に対し
て有効であるが、水溶性のなので、油脂含量の低い食品
にも用いることができる。
または菌体抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤
は、各種飲食品に適宜添加することができる。本発明の
抗酸化剤は、油脂自体または油脂含量の高い食品に対し
て有効であるが、水溶性のなので、油脂含量の低い食品
にも用いることができる。
【００１０】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
する。 実施例１ ラクトバチルス・ブヒネリ SBT2028株（微工研菌寄第11
921 号) をＭＲＳ培地で培養し、菌体を回収した。菌体
は洗浄した後、水に懸濁し、さらに超音波破砕して上清
を得た。
する。 実施例１ ラクトバチルス・ブヒネリ SBT2028株（微工研菌寄第11
921 号) をＭＲＳ培地で培養し、菌体を回収した。菌体
は洗浄した後、水に懸濁し、さらに超音波破砕して上清
を得た。
【００１１】リノール酸0.02mMをエタノールに溶解し、
等量の100mM 燐酸緩衝液(pH7.0) と混合後、この上清を
各種濃度に希釈したもの（最終反応溶液中の菌体湿重量
500μg 、50μg 、５μg 、0.5 μg ）を添加し、全量
を10mlとしてそれぞれの抗酸化活性を測定した。対照に
はビタミンＥ(0.1mM) 、ビタミンＥ(0.3mM) およびビタ
ミンＣ(0.1mM)を用いた。抗酸化活性は、37℃で10日間
加温後の反応液中のＴＢＡ値を測定し、盲検値を０％と
した時の酸化抑制率として表した。表１にその結果を示
した。
等量の100mM 燐酸緩衝液(pH7.0) と混合後、この上清を
各種濃度に希釈したもの（最終反応溶液中の菌体湿重量
500μg 、50μg 、５μg 、0.5 μg ）を添加し、全量
を10mlとしてそれぞれの抗酸化活性を測定した。対照に
はビタミンＥ(0.1mM) 、ビタミンＥ(0.3mM) およびビタ
ミンＣ(0.1mM)を用いた。抗酸化活性は、37℃で10日間
加温後の反応液中のＴＢＡ値を測定し、盲検値を０％と
した時の酸化抑制率として表した。表１にその結果を示
した。
【００１２】SBT2028 株の超音波破砕物上清の希釈液に
は、いずれもビタミンＥ(0.1mM) を上回る抗酸化活性が
認められた。特開平1-21049 号公報で開示されている乳
酸菌由来の抗酸化物質の効果は、α−トコフェロール0.
1mg (0.23 μM)に相当する菌体量が約500mg(湿重量）で
あるのに対し、本発明で得られた菌体またはその菌体の
超音波破砕物の効果は、約５μg(湿重量）の菌体量でα
−トコフェロール(0.3mM) に相当した。
は、いずれもビタミンＥ(0.1mM) を上回る抗酸化活性が
認められた。特開平1-21049 号公報で開示されている乳
酸菌由来の抗酸化物質の効果は、α−トコフェロール0.
1mg (0.23 μM)に相当する菌体量が約500mg(湿重量）で
あるのに対し、本発明で得られた菌体またはその菌体の
超音波破砕物の効果は、約５μg(湿重量）の菌体量でα
−トコフェロール(0.3mM) に相当した。
【００１３】したがって、本発明の抗酸化剤は、従来の
乳酸菌由来の抗酸化物質を上回る効果を示すものであ
り、有効成分も異なるものである。 表１ SBT2028 株菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 28 VE（0.3mM) 35 VC（0.1mM) 0 SBT2028 上清 500μg 76 50μg 65 5μg 32 0.5μg 31 水 0 37℃、10日間反応後の値 実施例２ リノール酸0.02mMをエタノールに溶解し、等量の100mM
燐酸緩衝液（pH7.0 ）と混合後、実施例１にもとづいて
調製した上清の希釈液（最終反応溶液中の菌体湿重量 2
50μg)とビタミンＥ(0.05mM)混合物を添加し10mlとし
た。反応液を37℃で10日間加熱後、ＴＢＡ値を測定し
た。抗酸化活性は盲検値を０％としたときの酸化抑制率
とし、表２にその結果を示した。上清とビタミンＥの混
合物は、それぞれ半量に減らしたにもかかわらず、単独
の場合よりも強い抗酸化活性を示し、上清にはビタミン
Ｅとの相乗効果のあることが認められた。 表２ SBT2028 株菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 21 SBT2028 上清 500μg 47 250μg ＋VE(0.05mM) 65 水 0 37℃、10日間反応後の値 実施例３ SBT2028 株菌体を蒸留水に懸濁し（0.5g/10ml)超音波処
理後、遠心分離し、上清を調製した。
乳酸菌由来の抗酸化物質を上回る効果を示すものであ
り、有効成分も異なるものである。 表１ SBT2028 株菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 28 VE（0.3mM) 35 VC（0.1mM) 0 SBT2028 上清 500μg 76 50μg 65 5μg 32 0.5μg 31 水 0 37℃、10日間反応後の値 実施例２ リノール酸0.02mMをエタノールに溶解し、等量の100mM
燐酸緩衝液（pH7.0 ）と混合後、実施例１にもとづいて
調製した上清の希釈液（最終反応溶液中の菌体湿重量 2
50μg)とビタミンＥ(0.05mM)混合物を添加し10mlとし
た。反応液を37℃で10日間加熱後、ＴＢＡ値を測定し
た。抗酸化活性は盲検値を０％としたときの酸化抑制率
とし、表２にその結果を示した。上清とビタミンＥの混
合物は、それぞれ半量に減らしたにもかかわらず、単独
の場合よりも強い抗酸化活性を示し、上清にはビタミン
Ｅとの相乗効果のあることが認められた。 表２ SBT2028 株菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 21 SBT2028 上清 500μg 47 250μg ＋VE(0.05mM) 65 水 0 37℃、10日間反応後の値 実施例３ SBT2028 株菌体を蒸留水に懸濁し（0.5g/10ml)超音波処
理後、遠心分離し、上清を調製した。
【００１４】この上清10mlを、次に示す方法により、各
々プロテアーゼ、ＤＮアーゼ、ＲＮアーゼ、有機溶媒お
よび熱に対する安定性を測定した。 １）プロテアーゼ；0.01Ｍ酢酸カルシウム（pH8.0)、２
mgのプロナーゼＥとともに40℃、24時間処理した。 ２）ＤＮアーゼおよびＲＮアーゼ；１mM塩化マグネシウ
ム（pH7.0)、300 ＵのＤＮアーゼまたは50ＵのＲＮアー
ゼとともに20〜25℃、24時間処理した。
々プロテアーゼ、ＤＮアーゼ、ＲＮアーゼ、有機溶媒お
よび熱に対する安定性を測定した。 １）プロテアーゼ；0.01Ｍ酢酸カルシウム（pH8.0)、２
mgのプロナーゼＥとともに40℃、24時間処理した。 ２）ＤＮアーゼおよびＲＮアーゼ；１mM塩化マグネシウ
ム（pH7.0)、300 ＵのＤＮアーゼまたは50ＵのＲＮアー
ゼとともに20〜25℃、24時間処理した。
【００１５】３）熱；121 ℃、20分間処理した。 ４）有機溶媒；同量の有機溶媒を混合し、２時間処理し
た。 結果を表３に示した。いずれの処理に対しても、SBT202
8 株菌体の超音波破砕物中の抗酸化活性は消失しなかっ
た。 表３ 各種処理に対する抗酸化物質の安定性 処理 活性回収率（％） プロテアーゼ 99 ＤＮアーゼ 96 ＲＮアーゼ 98 クロロホルム 102 アセトン 99 エタノール 100 メタノール 100 酢酸エチル 99 ベンゼン 96 熱 98 実施例４ 市販の食用コーンサラダ油から、ｎ−ヘキサンと活性炭
を用いてビタミンＥを除去した。この油を使用し、実施
例１に示した方法にもとづいてSBT2028 株菌体の超音波
破砕物（最終反応溶液中の菌体湿重量 500μg 、50μg
、５μg)を添加した。対照としてビタミンＥ(0.1m
M）、ビタミンＣ(0.1mM）および BHT(0.1mM）を用い
た。
た。 結果を表３に示した。いずれの処理に対しても、SBT202
8 株菌体の超音波破砕物中の抗酸化活性は消失しなかっ
た。 表３ 各種処理に対する抗酸化物質の安定性 処理 活性回収率（％） プロテアーゼ 99 ＤＮアーゼ 96 ＲＮアーゼ 98 クロロホルム 102 アセトン 99 エタノール 100 メタノール 100 酢酸エチル 99 ベンゼン 96 熱 98 実施例４ 市販の食用コーンサラダ油から、ｎ−ヘキサンと活性炭
を用いてビタミンＥを除去した。この油を使用し、実施
例１に示した方法にもとづいてSBT2028 株菌体の超音波
破砕物（最終反応溶液中の菌体湿重量 500μg 、50μg
、５μg)を添加した。対照としてビタミンＥ(0.1m
M）、ビタミンＣ(0.1mM）および BHT(0.1mM）を用い
た。
【００１６】180 ℃にて１時間加熱後のＴＢＡ値を測定
し、盲検値を０％としたときの酸化抑制率として表４に
示した。いずれの濃度においても、市販の抗酸化剤より
強い活性がみとめられ、高温度下でも効果を発揮するこ
とが確認された。 表４ 高温下におけるSBT2028 菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 29 VC（0.1mM) 7 BHT (0.1mM) 25 SBT2028 上清 500μg 61 50μg 56 5μg 67 水 0 180℃、１時間加熱処理後の値 実施例５ 下記の配合例に従って原料を混合し、２軸エクストルー
ダーを用いてバレル温度 150℃、回転数 200、添加水分
量15％の膨化条件にてオーツシリアルを調製した。 (菌体抽出物添加製品) (菌体抽出物無添加製品) オーツフラワー 30 ％ 30 ％ コーンフラワー 45.25 45.3 脱脂粉乳 10 10 蔗糖 10 10 パーム油 3 3 ベーキングパウダー 1 1 食塩 0.7 0.7 菌体抽出物 0.05 − 調製後のシリアルを37℃１ヶ月間保存し、ＰＯＶ（過酸
化物価）を測定した。表５に結果を示した。SBT2028 株
菌体には、固形物中でも油脂の酸化を抑制する効果のあ
ることが認められた。
し、盲検値を０％としたときの酸化抑制率として表４に
示した。いずれの濃度においても、市販の抗酸化剤より
強い活性がみとめられ、高温度下でも効果を発揮するこ
とが確認された。 表４ 高温下におけるSBT2028 菌体超音波破砕物上清の抗酸化作用 酸化抑制率（％） VE（0.1mM) 29 VC（0.1mM) 7 BHT (0.1mM) 25 SBT2028 上清 500μg 61 50μg 56 5μg 67 水 0 180℃、１時間加熱処理後の値 実施例５ 下記の配合例に従って原料を混合し、２軸エクストルー
ダーを用いてバレル温度 150℃、回転数 200、添加水分
量15％の膨化条件にてオーツシリアルを調製した。 (菌体抽出物添加製品) (菌体抽出物無添加製品) オーツフラワー 30 ％ 30 ％ コーンフラワー 45.25 45.3 脱脂粉乳 10 10 蔗糖 10 10 パーム油 3 3 ベーキングパウダー 1 1 食塩 0.7 0.7 菌体抽出物 0.05 − 調製後のシリアルを37℃１ヶ月間保存し、ＰＯＶ（過酸
化物価）を測定した。表５に結果を示した。SBT2028 株
菌体には、固形物中でも油脂の酸化を抑制する効果のあ
ることが認められた。
【００１７】 表５ 抗酸化物質を添加したシリアル製品の保存試験 ＰＯＶ 無添加製品 32 SBT2028 添加製品 3 37℃で１ヶ月保存した製品の値 このように、SBT2028 株菌体および／またはその菌体の
超音波破砕物は、酵素処理および加熱処理に対して極め
て安定であり、単独使用でも十分抗酸化効果を発揮す
る。しかも、ビタミンＥと共存することによって一層効
果が増幅されることも期待できる。
超音波破砕物は、酵素処理および加熱処理に対して極め
て安定であり、単独使用でも十分抗酸化効果を発揮す
る。しかも、ビタミンＥと共存することによって一層効
果が増幅されることも期待できる。
【００１８】実施例６ ラクトバチルス・デルブレッキー・サブスピーシーズ・
ブルガリクス SBT2118A 株（微工研菌寄第11919 号) 及
びラクトバチルス・デルブレッキー・サブスピーシーズ
・ブルガリクス SBT2118B 株（微工研菌寄第11918 号)
を実施例１と同様に培養し、実施例５と同様のオーツシ
リアルを調製した。
ブルガリクス SBT2118A 株（微工研菌寄第11919 号) 及
びラクトバチルス・デルブレッキー・サブスピーシーズ
・ブルガリクス SBT2118B 株（微工研菌寄第11918 号)
を実施例１と同様に培養し、実施例５と同様のオーツシ
リアルを調製した。
【００１９】調製後のシリアルを37℃、１ヶ月間保存
し、ＰＯＶを測定した。表６に結果を示した。SBT2118A
株菌体及びSBT2118B株菌体にも、SBT2028 株菌体と同様
の効果のあることが認られた。 表６ 抗酸化物質を添加したシリアル製品の保存試験 ＰＯＶ 無添加製品 32 SBT2118A添加製品 8 SBT2118B添加製品 9 37℃で１ヶ月保存した製品の値
し、ＰＯＶを測定した。表６に結果を示した。SBT2118A
株菌体及びSBT2118B株菌体にも、SBT2028 株菌体と同様
の効果のあることが認られた。 表６ 抗酸化物質を添加したシリアル製品の保存試験 ＰＯＶ 無添加製品 32 SBT2118A添加製品 8 SBT2118B添加製品 9 37℃で１ヶ月保存した製品の値
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 (Ｃ１２Ｐ 1/04 Ｃ１２Ｒ 1:225）
Claims (3)
- 【請求項１】乳酸菌菌体および／または乳酸菌菌体水溶
性溶媒抽出物を有効成分とする食品添加用抗酸化剤。 - 【請求項２】乳酸菌が、ラクトバチルス・ブヒネリであ
る請求項１に記載の食品添加用抗酸化剤。 - 【請求項３】乳酸菌が、ラクトバチルス・デルブレッキ
ー・サブスピーシーズ・ブルガリクスである請求項１に
記載の食品添加用抗酸化剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4103936A JP2510924B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 食品添加用抗酸化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4103936A JP2510924B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 食品添加用抗酸化剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05276912A true JPH05276912A (ja) | 1993-10-26 |
| JP2510924B2 JP2510924B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=14367329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4103936A Expired - Lifetime JP2510924B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 食品添加用抗酸化剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510924B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005097222A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-04-14 | Toyo Shinyaku:Kk | タマネギ発酵物 |
| JP2006069993A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 免疫増強剤 |
| JP2006160743A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | Kazuoki Ishihara | コロマンソウの利用物および利用方法 |
| JP2008048727A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-03-06 | Kyowa Hakko Foods Kk | 風味改良剤 |
| JP2012184261A (ja) * | 2012-06-21 | 2012-09-27 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | 免疫増強剤 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01210490A (ja) * | 1988-02-18 | 1989-08-24 | Yakult Honsha Co Ltd | 抗酸化剤 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4103936A patent/JP2510924B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01210490A (ja) * | 1988-02-18 | 1989-08-24 | Yakult Honsha Co Ltd | 抗酸化剤 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005097222A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-04-14 | Toyo Shinyaku:Kk | タマネギ発酵物 |
| JP2006069993A (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | 免疫増強剤 |
| JP2006160743A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | Kazuoki Ishihara | コロマンソウの利用物および利用方法 |
| JP2008048727A (ja) * | 2006-07-24 | 2008-03-06 | Kyowa Hakko Foods Kk | 風味改良剤 |
| JP2012184261A (ja) * | 2012-06-21 | 2012-09-27 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | 免疫増強剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2510924B2 (ja) | 1996-06-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Shen et al. | In vitro and in vivo antioxidant activity of Bifidobacterium animalis 01 isolated from centenarians | |
| EP1778258B1 (en) | Use of probiotic bacteria for the preparation of topical compositions for skin protection | |
| JP3618296B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
| JP5791009B2 (ja) | 乳酸菌およびそれらを用いた飲食物又は化粧品 | |
| US8088369B2 (en) | Anti-wrinkle agent | |
| JPS6241214B2 (ja) | ||
| Vamanu et al. | Antioxidative effects of phenolic compounds of mushroom mycelia in simulated regions of the human colon, in vitro study | |
| JP2006199624A (ja) | 酢酸菌体を含有する生体内抗酸化性組成物 | |
| JP2510924B2 (ja) | 食品添加用抗酸化剤 | |
| JP6475475B2 (ja) | コラーゲン産生促進剤 | |
| TWI492768B (zh) | Cell protective agent | |
| JP4064480B2 (ja) | ＩｇＧ抗体産生抑制剤 | |
| JP3359827B2 (ja) | 脂質代謝改善剤及びそれを含有する食品 | |
| JP6326413B2 (ja) | ペントシジン生成阻害剤 | |
| CN114984063B (zh) | 皮肤外用剂组合物及功能性食品组合物 | |
| JPH10287540A (ja) | 保湿剤 | |
| JPH0515366A (ja) | 乳酸菌およびビフイズス菌の増殖促進剤 | |
| JP2012031089A (ja) | 免疫賦活剤 | |
| CN112842951B (zh) | 二次发酵的桦树汁及其在皮肤外用组合物中的应用 | |
| JP2006333837A (ja) | ビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品 | |
| KR880002220B1 (ko) | 항산화제 함유 화장품 | |
| JPH0899888A (ja) | グルタチオンペルオキシダーゼ活性化剤 | |
| JPH03118305A (ja) | 抗菌剤 | |
| Marcatili et al. | Role of Pasteurella multocida, Pasteurella haemolytica and Salmonella typhimurium porins on inducible nitric oxide release by murine macrophages | |
| JP3013064B2 (ja) | 乳酸菌生育促進剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 15 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |