JPH0527066U - ジヤカードの通糸吊下装置 - Google Patents

ジヤカードの通糸吊下装置

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JPH0527066U
JPH0527066U JP7606491U JP7606491U JPH0527066U JP H0527066 U JPH0527066 U JP H0527066U JP 7606491 U JP7606491 U JP 7606491U JP 7606491 U JP7606491 U JP 7606491U JP H0527066 U JPH0527066 U JP H0527066U
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JP
Japan
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sphere
retainer
resin
inner race
jacquard
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Pending
Application number
JP7606491U
Other languages
English (en)
Inventor
幸治 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動滑車を円滑に回転させることを可能にする
と共に動滑車の組立てを容易になし得ることをを可能と
する。 【構成】 ジャカードの駆動部4の出力を通糸14に伝
達する動滑車22,23を、支軸27,28に装着され
る樹脂製インナレース31と、そのインナレース31の
外周部に多数の球体32を介して装着され外周部に滑車
溝38を有する樹脂製アウタレース33と、これらレー
ス31,33間に装着され上記球体32を個別に回転自
在に把持する把持穴41を有する樹脂製リテーナ34と
から構成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はジャカードの通糸吊下装置に係り、特に動滑車の組立てを容易になし 得るジャカードの通糸吊下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ジャカードにはその駆動部の出力を下方に位置する通糸に伝達するための通糸 吊下装置が設けられ、この通糸吊下装置には通糸を吊下げる動滑車が設けられて いる。具体的には通糸吊下装置は図8に示す如き構成が採用されている。
【0003】 図示するように、ジャカードには左右両側に互いに反対方向に折り返された固 定フック1,2を有すると共にこれら固定フック1,2を開閉する電磁石3を有 する駆動部4が設けられている。この駆動部4には各固定フック1,2に可動フ ック5.6が係脱自在に係合し、これら可動フック5,6には係合片7,8が形 成され、この係合片7,8には昇降移動するナイフ9,11が係脱自在に係合す るようになっている。可動フック5,6の下端部はその下方に吊下げられたワイ ヤ12で結ばれている。
【0004】 また、ワイヤ12の下方には開口を形成すべく一端が固定側13に係止された 通糸14が設けられている。この通糸14と上記ワイヤ12とを連結するために 、ワイヤ12を上下に折り返して案内する上部動滑車15と通糸14を上下に折 り返して案内する下部動滑車16とが支持枠17で上下に連結されている。
【0005】 したがって、電磁石3により開閉する固定フック1、2にナイフ9、11によ り昇降する可動フック5、6が係脱自在に係合するために、上部動滑車15およ び下部動滑車16が一体的に昇降し、駆動部4の出力は動滑車15、16を介し て通糸14に伝達されることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、駆動部4の出力を通糸14に有効に伝達するためには動滑車15, 16の円滑な回転が求められる。このため、動滑車15,16を単に支軸15a ,16aに支持しただけでは摩擦抵抗が大きく、ワイヤ12や通糸14の寿命を 低下させることになる。
【0007】 また、支軸15a,16aにころがり軸受を介して動滑車15,16を支持す ることも考えれられる。一般に、ころがり軸受は金属製内リングとその外周部を 囲繞する金属製外リングとを有すると共に、これらリング間に一対のリテーナ間 に挾まれた多数の球体が保持されている。このようなころがり軸受では動滑車の 大型化、重量増大化を招来すると共に、球体をリテーナで挾んで保持しているに 過ぎないため、軸受の組立て時に球体が飛び出しやすく組立てが面倒になる欠点 がある。
【0008】 本考案は上記問題点を有効に解決すべく創案されたものである。
【0009】 本考案は動滑車を円滑に回転させることを可能にすると共に組立てを容易に容 易になし得るジャカードの通糸吊下装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案はジャカードの駆動部の出力を通糸に伝達するための動滑車を、支軸に 装着された樹脂製インナレースと、そのインナレースの外周部に多数の球体を介 して装着され外周部に滑車溝を有する樹脂製アウタレースと、これらレース間に 装着され上記球体をそれぞれ個別に回転自在に把持する把持穴を有する樹脂製リ テーナとから構成したものである。また、双方のレースおよびリテーナを樹脂材 で成形するため、動滑車の軽量化薄形化を達成できる。
【0011】
【作用】
このようにインナレースとアウタレースとの間にリテーナに把持された球体が 介在されるため、滑車溝を有するアウタレースを円滑に回転させることができる 。また、球体を個別にリテーナに形成された把持穴に把持させるため、組立て時 に球体が飛び出すことを防止でき、組立てを容易になし得る。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】 ジャカードの通糸吊下装置についての概略は既に図8において説明したので、 本実施例ではその説明を省略する。図5は本考案に係るジャカードの通糸吊下装 置に採用される動滑車を示したものである。
【0014】 図示するように、ワイヤ12を上下方向に案内する上部動滑車21と、通糸1 4を上下方向に案内する下部動滑車22とが、支持枠23に回転自在に保持され ており、図6に示すように、この支持枠23は互いに相対向する一対の枠片24 ,25で構成されている。一方の枠片24には水平方向に延出された突起部24 a〜24dが形成され、その突起部24a〜24dに相対向するように、他方の 枠片25には突起部25a〜25dが形成されている。これら突起部24a〜2 4dおよび25a〜25dは互いに突き合わされて枠片24、25間に一対の動 滑車21、22を保持する間隙26を形成する。
【0015】 また、枠片24,25間には双方の動滑車21,22の支軸27,28が形成 され、図7に示すように、支軸28は一方の枠片24から延出される支軸部28 a内に他方の枠片25から延出される支軸部28bを挿入して形成されるもので ある。他方の支軸27も同様に構成される。
【0016】 双方の動滑車21,22は同様に構成され、通糸14を案内する動滑車22に ついて説明すると、図1及び図2に示すように、動滑車22は支持軸28に装着 される合成樹脂製インナレース31と、そのインナレース31の外周部に多数の 金属製球体32を介して囲繞するように挿着される合成樹脂製アウタレース33 と、これらのレース31,33に球体32を個別に把持して挿着される合成樹脂 製リテーナ34とから主に構成される。
【0017】 具体的にはインナーレース31の外周部にはこれに沿って周方向に多数の球体 32の転動を案内するガイド溝35が形成されると共に、そのガイド溝35に相 対向するように、アウターレース33の内周部には球体32の転動を案内するガ イド溝36が形成されている。これらのガイド溝35,36は互いに突き合わさ れて支軸28の軸方向一方側Aを閉じて球体32を収容すると共に、支軸28の 軸方向他方側Bに開放されてリテーナ34を挿入装着するためのリング状の開口 部37を形成する。図2に示すように、開口部37は球体32の直径より狭い間 隔を隔てて拡縮自在に形成されるリップ部35a,36aにより区画形成されて いる。アウタレース33の外周部には通糸14を案内する滑車溝38が形成され ている。
【0018】 レース31,33間に挿入されるリテーナ34の挿入側には多数の球体32が 周方向に等間隔に取り付けられ、図3および図4に示すように、リテーナ34の 挿入部34aには各球体32がその一部を露出させて個別に回転自在に把持され ている。すなわち、リテーナ34の挿入部34aは球体32の直径Dより短い把 持幅Tを有してリテーナ34の径方向に球体32の直径方向両側を露出させると 共に、周方向に等間隔に形成された把持穴41で球体32を把持するようになっ ている。把持穴41は図4に示すように、球体32を挾んで把持する一対のリッ プ部42,43により形成されている。これらリップ部42,43はリテーナ3 4の挿入部34a表面から***して球体32の下半球部分を収容すると共に球体 32の上半球部分に沿って湾曲して球体32の上半球部分をリテーナ34の周方 向から挾んで把持するように形成されている。したがって、球体32を把持する ために、リップ部42,43は順次断面積を小さくする先端部42a,43aを 有し、これら先端部42a,43a間の間隔Lは球体32の直径Dより小さく設 定されている。
【0019】 このように構成された動滑車22を組み立てるには図1および図2に示すよう に、先ずリテーナ34に形成された把持穴41に球体32を押し込んで把持させ る。リテーナ34は合成樹脂で成形されているので、球体32を把持するにはリ ップ部42,43を開方向に弾性変形させてその内部に球体32を強制的に押し 込むことになる。すなわち、球体32を押し込む押込み力でリップ部42,43 を互いに離反する方向に変形させる。球体32の下半球部分を押し込むと、リッ プ部42,43には互いに接近する方向に復帰しようとする弾性力が働くため、 球体32は把持穴41内に引き込まれることになる。このように予めリテーナ3 4に球体32を把持させて一体化させた後、これをインナレース31に装着する 。
【0020】 インナレース31にはこれに形成されたガイド溝35に球体32を係合させて リテーナ34を装着する。次いで、この装着状態を保持しつつアウタレース33 を装着する。この際に、そのアウタレース33に形成されるガイド溝36内に球 体32を押し込むことになる。したがって、リテーナ34に形成されたリップ部 42,43を弾性変形させたことと同様に、開口部37を区画するアウタレース 33のリップ部36aを押込み力で径方向外方に向けて強制的に弾性変形させる ことにより、球体32を含むインナレース31がアウタレース33の内周部に装 着されることになる。
【0021】 なお、逆に、球体32を把持するリテーナ34を先にアウタレース33に装着 し、そのアウタレース33内にインナレース31を押し込んで装着することも可 能である。この場合にはインナレース31に形成されたリップ部35aを弾性変 形させることになる。いずれの場合にもワンタッチ操作で動滑車22が組立てら れることになる。
【0022】 したがって、インナレース31に形成されたガイド溝35とアウタレース33 に形成されたガイド溝36との間にはリテーナ34に回転自在に把持された多数 の球体32が保持されて動滑車22,23が形成されることになる。動滑車22 ,23は枠片24,25間に挾まれて回転自在に保持されることになる。
【0023】 このように本考案にあっては樹脂製リテーナ34に球体32の把持穴41を形 成し、この把持穴41に予め球体32を把持させて組み立てることができるので 、組立ての際に球体32が飛び出すことがなく、動滑車22,23の組立てを容 易になし得る。また、双方のレース31,33およびリテーナ34が合成樹脂材 で成形されるため、動滑車22,23の薄形化および軽量化が図れ、摩擦抵抗を 軽減できると共に、球体32を自己潤滑できるため、別途に潤滑油を注入するこ とは不要である。
【0024】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、樹脂製リテーナに球体を把持する把持穴を形成 し、この把持溝に予め球体を把持させて動滑車を組み立てるので、組立てを容易 になし得ると共に、双方のレースおよびリテーナが合成樹脂材で成形されるため 、動滑車の薄形化および軽量化が図れ、摩擦抵抗を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の通糸吊下装置の動滑車を示す組立て図
である。
【図2】本考案の通糸吊下装置の動滑車を示す側断面図
である。
【図3】リテーナの要部を示す正面図である。
【図4】図3のCーC線矢視断面図である。
【図5】本考案の通糸吊下装置の動滑車を示す正面図で
ある。
【図6】本考案の通糸吊下装置の動滑車および枠体を示
す側面図である。
【図7】本考案の通糸吊下装置枠体の要部を示す拡大断
面図である。
【図8】ジャカードの通糸吊下装置を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
4 駆動部 14 通糸 22,23 動滑車 27,28 支軸 31 樹脂製インナレース 32 球体 33 樹脂製アウタレース 34 樹脂製リテーナ 38 滑車溝 41 把持穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャカードの駆動部の出力を通糸に伝達
    する動滑車を、支軸に装着される樹脂製インナレース
    と、該インナレースの外周部に多数の球体を介して装着
    され外周部に滑車溝を有する樹脂製アウタレースと、こ
    れらレース間に装着され上記球体を個別に回転自在に把
    持する把持穴を有する樹脂製リテーナとから構成したこ
    とを特徴とするジャカードの通糸吊下装置。
JP7606491U 1991-09-20 1991-09-20 ジヤカードの通糸吊下装置 Pending JPH0527066U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7606491U JPH0527066U (ja) 1991-09-20 1991-09-20 ジヤカードの通糸吊下装置

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JP7606491U JPH0527066U (ja) 1991-09-20 1991-09-20 ジヤカードの通糸吊下装置

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JPH0527066U true JPH0527066U (ja) 1993-04-06

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JP7606491U Pending JPH0527066U (ja) 1991-09-20 1991-09-20 ジヤカードの通糸吊下装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057189A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ巻上機のブレーキ開放装置およびそれを備えたエレベータシステム
JP2018506655A (ja) * 2015-01-22 2018-03-08 ナームローゼ・フェンノートシャップ・ミシェル・ファン・デ・ウィーレNv Michel Van De Wiele ジャカード機の滑車機構に取り付ける滑車

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