JPH05270083A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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Publication number
JPH05270083A
JPH05270083A JP7192492A JP7192492A JPH05270083A JP H05270083 A JPH05270083 A JP H05270083A JP 7192492 A JP7192492 A JP 7192492A JP 7192492 A JP7192492 A JP 7192492A JP H05270083 A JPH05270083 A JP H05270083A
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JP
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gear
bail
lever
idle
platen
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Pending
Application number
JP7192492A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Sakurai
英利 桜井
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7192492A priority Critical patent/JPH05270083A/ja
Priority to US07/912,839 priority patent/US5209590A/en
Priority to GB9216083A priority patent/GB2258846B/en
Priority to DE4224516A priority patent/DE4224516C2/de
Publication of JPH05270083A publication Critical patent/JPH05270083A/ja
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用駆動源を用いずに自動的にベイルレバ−
を閉じる動作を行い、かつ手動での操作性を損なわずに
部品破損等を引き起こすことのないプリンタを提供す
る。 【構成】 ベイルレバー18はトグルバネ22によって
プラテン10に対して開閉位置の両者で自己保持され
る。ベイルレバー18にはベイルギア21が設けられて
おり、紙送りギア13とベイルギア21との伝達噛み合
いはアイドルレバー24の揺動によるアイドルギアを介
して行われる。アイドルレバー24は、通常戻しばね2
6によって紙送りギア13及びベイルギア21とは離れ
た退避位置に位置する。この退避位置は、ストッパ11
bによって位置決めされ、手動にてベイルレバー18が
開位置に移動すると、位置決めツメ21aも同時に回動
してアイドルギア23と接触してアイドルギア23の回
転位置決めが行われ、アイドルレバー18の揺動による
アイドルギア23とベイルギア21との間の噛み合いを
確実に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタの紙押さえ装
置、特にプラテンに対して用紙を押さえ保持するベイル
ローラの開閉駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタにおいては、印字用紙は
プラテンに巻き付けられ、このプラテンに対して軸方向
に沿って往復移動するキャリッジに担持された印字ヘッ
ドが前記用紙に所望の印字を行うが、用紙を前記プラテ
ンに対して密接保持した状態で印字を行うため通常の場
合は、ベイルローラにて用紙をプラテンに押し付けてい
る。このようなベイルローラは通常、ベイルレバーの一
端に回転自在に支持されており、用紙がプラテンに対し
て給紙された後に、プラテンから退避していたベイルロ
ーラが押さえ位置に移動される。
【0003】このようなベイルローラは、プラテンに対
して用紙が装着された後には確実にその押さえ位置に位
置決めされなければならないが、用紙の挿入時にはかえ
ってベイルローラが邪魔になり、不用意にベイルローラ
が押さえ位置にある状態で用紙挿入を行うとジャムを起
こしてしまうという問題があった。従って、ロールペー
パーあるいはスプロケットペーパーの挿入時にはその装
着状態で使用者が手動によってベイルローラを退避位置
に退避して用紙が確実にプラテンに巻き付けられた後に
ベイルローラを押え位置に戻すという手作業を行ってい
た。
【0004】しかしながら、近年の自動化されたプリン
タにおいてはこのようなベイルローラの開閉も自動的に
行えることが望まれ、種々の自動開閉装置が提案されて
いる。従来の自動ベイルローラ開閉機構は、一般的にベ
イルレバー駆動用の専用のソレノイドあるいはモータを
有し、これによって用紙の挿入をセンサによって検出し
た後に所定の制御プログラムにて前記ソレノイドあるい
はモータを駆動してベイルローラの開閉が行われるよう
になっている。
【0005】しかしながら、この従来装置では、単なる
ベイルローラの開閉のためだけに各種の駆動機構が必要
となり、装置が大型化しかつプリンタの価格を上昇させ
てしまうという問題があり、プリンタの小型化及び低コ
スト化を図る際の障害になっている。
【0006】また、従来の自動ベイルローラ開閉機構と
して、プランジャや専用モータのかわりにキャリッジ送
り駆動力を利用した装置も提案されている。例えば、特
開昭63−49465号公報に開示されているように、
紙送りローラの回転駆動力をクラッチを介して回転カム
に伝達し、このカムに従接させたベイルレバーを開閉自
在にしたものであり、更にこのクラッチの継脱動作をキ
ャリッジの印字領域外への移動動作によって行わせたも
のである。この機構によればプランジャや専用モータを
使用することなく、ベイルを自動開閉でき都合のよいも
のであるが、反面次のような欠点を有している。
【0007】つまり、ユーザが手動操作にて閉状態にあ
るベイルレバーを開けようとする時、スプリングの付勢
力によってベイルレバーが常に閉じようとしてしまい、
開状態で保持できない。従って、ユーザが手操作にて用
紙をセットしようとする際、ベイルが閉じないようにず
っと手で押さえている必要があり、操作性が極めて悪
い。ベイルが開状態にある時、つまりカムがベイルを持
ち上げた状態の時は、ベイルを手で閉じることができな
い。無理に操作すればカム機構もしくはベイルレバーが
破損してしまう。キャリッジの動作に応じてキャリッジ
に係合し回動するアームに力を吸収する部分が設けられ
ていないので、キャリッジがアームと係合してからの移
動量が誤って大きすぎた場合、部品破損を招く。
【0008】電源オフ状態において、ユーザーがキャリ
ッジをリボン交換等の為に手動操作する場合やキャリッ
ジモータの脱調等でキャリッジの位置管理に狂いが生じ
る等、キャリッジがフレームに突当たるまで移動するこ
とはまれではなく、こういった際に、キャリッジの突起
部が欠けたりアームが変形したりギアの歯が欠けてしま
う等の不具合が生じる。更に、電源投入時にカムの停止
位置へ初期化動作させる必要がある。これは、電源投入
毎にキャリッジ、紙送りローラ(プラテン)、ベイルレ
バーが目障りな動作を生じるばかりでなく用紙が挿入済
の状態で電源を入れた場合などにおいては初期化動作の
為の紙送りローラの駆動によりせっかくセットされてい
た紙がずれてしまったり、正常な紙送りができなくなる
という不都合まで生じる。更に、このカムの制御の為に
カムの回転位置を知るエンコーダ等の検出手段を必要と
し、コストアップの要因にもなっている。
【0009】上述した特開昭63−49465号公報に
開示されている機構では、専用駆動源なしでも自動開閉
機構を達成してはいるものの、ユーザーの手動操作性を
犠牲にし、更に、ちょっとした操作ミス等で破損しやす
く、決して充分な機能とはいえないものであった。
【0010】また、その他に、手動操作性を確保しなが
らより簡単な構成としたものとして特開昭63−428
79号公報に開示されているものがある。これは、ベイ
ルレバーを手動にて開き、ベイルが開状態で保持される
機構をもったもので、キャリッジが印字領域外へ移動し
た時、キャリッジが上記開保持状態を解除する解除機構
に衝突し、ベイルレバーを閉状態に復帰するようにした
ものである。これは、用紙の上端から印字ができるよう
にしたものであるが、ベイルレバーが閉じられる瞬間は
必ずキャリッジが印字領域外に移動しているため、ベイ
ルが閉まる時左右偏ったたるみが生じてしまい、後の紙
送りに斜行が起こり印字が曲がってしまう、いわゆるス
キューを招くという問題点があった。
【0011】このスキュー現象は周知のものであって、
一般的にはベイルを閉じる動作を行うときに、一旦キャ
リッジを用紙の中央付近に移動させておいて(この動作
を一般的にセンタリングという)、印字ヘッドやキャリ
ッジに設けたガイド等で用紙を略々左右均等に支えた状
態でベイルを閉じるようにしてスキューを防いでいるも
のである。従って、上述した従来例においては簡単な機
構としている反面、キャリッジがセンタリングできない
機構であるために、用紙のスキューという致命的な欠陥
を引き起こすという欠点があった。
【0012】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、専用駆動源を用いずに自動的にベ
イルレバーを閉じる動作を行い、かつ手動での操作性を
損なわずに部品破損等を引き起こす虞のないプリンタを
提供することを目的とする。更に、本発明の目的は、電
源投入時の目障りな初期化動作をなくした高品位なプリ
ンタを低価格で提供することにある。また、更に、本発
明は用紙のスキューを来すことなく確実に用紙をセット
することを可能とした誤動作のない品質の高いプリンタ
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであり、用紙を巻き付けるプラテンと、
プラテンを回転駆動する紙送りギアと、プラテンの軸方
向に沿って往復動して印字ヘッドを担持するキャリッジ
と、プリンタ基枠により揺動自在に支持されたベイルレ
バーにより支持された用紙をプラテン表面に押し付ける
ベイルローラと、ベイルレバーをベイルローラがプラテ
ンに押し付けられる押さえ位置とプラテンから退避した
退避位置とに位置決め保持するトグルと、ベイルレバー
の回転支持部に設けられベイルレバーを回転駆動する力
を受けるためのベイルギアと、回転自在なアイドルレバ
ーに支持され前記紙送りギアとベイルギアとを連結する
駆動位置と両者から退避した退避位置の両者に移動自在
なアイドルギアと、アイドルレバーをアイドルギアの退
避位置に向かって戻し付勢力を与える戻しバネと、退避
位置に位置するアイドルギアを回転位置に位置決めする
位置決めツメと、キャリッジに設けられかつキャリッジ
が印字領域外に移動したときに前記アイドルレバーと係
合してアイドルギアを駆動位置に移動させる押圧片とを
備え、キャリッジの印字領域外への移動によって紙送り
ギアの駆動力をアイドルギアを介してベイルギアに伝達
し、ベイルギアが押さえ位置へ移動するまでアイドルギ
アを歯車駆動力によって駆動位置に自己保持するように
構成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上述構成に基づき、用紙挿入時には一旦手動に
よってベイルローラが開かれ、このベイルローラ開放位
置はトグルバネによって自己保持される。ベイルローラ
の開放動作の際、ベイルギアに設けられた位置決めツメ
はベイルギアと一体に回動し、ストッパにばねにて付勢
されるアイドルギアの歯と接触する位置で止まり、アイ
ドルギアの回転位置決めを行い、その状態を保持し続け
る。そして、用紙が吸入されると、所定のセンサなどに
よってその先端が正しく検知され、所定量の紙送りによ
り用紙先端がベイルローラ位置を通り過ぎると、キャリ
ッジが印字領域外へ移動して、その押圧片にてアイドル
レバーをその退避位置から駆動位置へ強制的に移動させ
る。この駆動位置への移動によってアイドルギアはベイ
ルギアおよび紙送りギアとの噛み合いに入っていくが、
事前にアイドルギアは位置決めツメによって回転位置決
めをされているため、ギア歯先どうしの当たりによるギ
ア噛み合いミスを生じずにスムースにベイルギア及び紙
送りギアと噛み合う。そして紙送り駆動力がベイルギア
へ伝送され、ベイルレバーが回転する。そして、この状
態においては、一旦アイドルギアが駆動位置で噛み合え
ば駆動を停止してもアイドルギアは紙送りギアとベイル
ギアとに挟まれて、戻しバネの付勢力によってももはや
外れることなく駆動位置に自己保持される。従って、必
要に応じて、このベイルギア結合状態で、キャリッジは
アイドルレバーを押圧状態に保持する必要がなく、セン
タリングのためあるいは他の目的のために任意位置へ自
由に移動可能となる。そして、アイドルギアを介して紙
送りギアがベイルギアを駆動してベイルレバーがトグル
バネの中立位置を越えるとベイルローラをプラテンに押
圧する押え位置までトグルバネが瞬時にベイルレバーを
回転する。従って、このトグルバネの駆動力によって確
実なベイルローラ押え位置が得られると共に、ベイルギ
アはアイドルギアに先行して高速回転するので、アイド
ルギアはもはや駆動歯車列の中で駆動位置への自己保持
作用を行うことができず、むしろベイルギアによって退
避位置に蹴り戻され、元の退避位置へ復帰することが可
能となる。従って、確実なベイルローラ自動閉作用を行
え、またキャリッジは単にベイルレバーを駆動位置へ移
動させるのみでその後の保持作用を必要とせず、自由に
移動し得る。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1は、本発明に係るプリンタの紙押え装
置の要部を示す斜視図である。プラテン10は周知のよ
うにプリンタ基枠11に両端が支持され、そのプラテン
軸12には紙送りギア13が固定され、図示していない
主モータからの駆動力がこの紙送りギア13に伝達され
ている。そして、プリンタ基枠11にはキャリッジステ
ー14が前記プラテン軸12と平行に固定されており、
このキャリッジステー14上をキャリッジ15が往復移
動可能に保持されている。キャリッジ15には周知のよ
うに印字ヘッド16が担持され、図の印字ヘッド16は
ワイヤドットヘッドからなり、キャリッジ15を往復さ
せながら対向するプラテンの各位置毎に所望のワイヤを
駆動して用紙上に所望の印字作用を行っている。
【0016】15−a,15−bは、印字ヘッドの両側
に位置してキャリッジ上に形成されたペーパーガイドで
用紙をプラテンに沿って案内するものである。更に、用
紙をプラテン10にしっかりと密着保持するため、ベイ
ルローラ17がプラテン10に対する押え位置及び開放
位置に回動自在に対向して設けられており、この回動作
用を行うためにベイルローラ17はベイルレバー18の
先端に支持されたローラ軸19に回転自在に設けられて
いる。前記ベイルレバー18は支持軸20によってプリ
ンタ基枠11に回動自在に支持されている。
【0017】本発明において特徴的なことは、前記ベイ
ルローラ17が手動で開閉位置に移動可能であると共
に、図1の開放位置からベイルローラ17がプラテン1
0に押えつけられる押え位置へは紙送りギア13の駆動
力を用いた自動閉じ作用に供されることであり、このた
めに、本実施例から明らかなように、ベイルレバー18
の回動支持端側にはベイルギア21が形成されているこ
とであり、実施例におけるベイルギア21は約3/4周
の歯車からなる。また、本発明におけるベイルギア21
には位置決めツメ21aが設けられており、支軸20を
回転中心としてベイルレバー18と共に一体回動可能と
なっている。
【0018】そして、本発明におけるベイルレバー18
はトグルバネ22によって図1の開放位置と後述するプ
ラテン10、ベイルローラ17が押え付けられる押え位
置の両者で自己保持される。前記紙送りギア13の駆動
力をベイルギア21に伝達するためにアイドルギア23
が設けられており、このアイドルギア23はアイドルレ
バー24の揺動端に軸支されており、このアイドルレバ
ー24は軸25によってプリンタ基枠11に回動自在に
軸支されている。そして、実施例におけるアイドルレバ
ー24にはその根元側から弾性の受けアーム24aが伸
長して、後述するキャリッジ15の押圧片27と係合す
ることができる。さらにアイドルレバー24には破線で
示される戻しバネ26が掛けられ、常時図1の時計方向
にアイドルレバー24を弱い付勢力で付勢している。ま
た、付勢されたアイドルレバー24は、プリンタ基枠1
1に設けられているストッパ11b(図2)に当接して
退避位置に停止している。
【0019】そして、前記キャリッジ15には実施例に
おいてその左端に一部が斜面を形成している押圧片27
が設けられており、この押圧片27は前記プリンタ基枠
11に設けられている開口窓11aから突出して前記ア
イドルレバー24の受けアーム24aを押圧することが
できる。
【0020】図7は上述したプリンタの制御部の構成を
示すブロック図であり、印字や紙送りを制御するための
CPU40が設けられ、そのCPU40には、制御プロ
グラム等を記憶したROM41と、ホストコンピュータ
から受信した印字データや次に動作時の演算情報等を記
憶するためのRAM42と、このプリンタを外部ホスト
コンピュータと接続とするI/F(インターフェース)
43が接続されている。更に、印字ヘッド16、キャリ
ッジモータ44、紙送りモータ45はそれぞれ駆動回路
を介してCPU40に接続されている。また、用紙セン
サ28、ベイルSW30の各出力信号もCPU40に入
力されその状態がプログラムによって監視されるように
なっていると共に、操作パネル46からの改頁、改行等
の命令が入力される。
【0021】本実施例は以上の構成からなり、以下に図
2〜図5の各動作状態を用いてそのベイルレバー開閉作
用を説明する。図2は、プリンタの用紙挿入開始時の状
態を示しており、ベイルローラ17は閉じた状態すなわ
ちプラテン10に対して押し付けられた押え位置にあ
る。この押え位置はトグルバネ22によって自己保持さ
れている。一方、アイドルギア23もアイドルレバー2
4と共に戻しばね26によって時計方向に付勢され、ス
トッパ11bにアイドルレバー24が当接することによ
って所定の退避位置に保持されており、この状態でアイ
ドルギア23は紙送りギア13とベイルギア21の両者
から離れた位置に退避していることが理解される。ま
た、用紙挿入口にはピンチローラ29がプラテンに圧接
しており、この圧接部に先端合わせされた用紙100が
セットされている。
【0022】本発明において用紙挿入時のベイルローラ
17の開き作用すなわち逃げ位置へ移動は手動によって
行われ、図3にはこの逃げ作用が示され、ベイルローラ
17は手動で矢印Aに示されるように移動されると共
に、この開放位置はトグル22のバネ力によってベイル
レバーが偏位すると共に、ストッパー31によって位置
決め保持される。この時、ベイルSW30がOFFから
ONになると共に、ベイルギア21に設けられた位置決
めツメ21aの先端部が、退避位置にあるアイドルギア
23の歯先と接触し、アイドルギア23の回転位置決め
を同時に完了する。この位置決め状態は、アイドルレバ
ー24の揺動によるアイドルギア23とベイルギア21
との間の噛み合い動作時にアイドルギア23の歯がベイ
ルギア21の歯間に確実に噛み合う状態である。アイド
ルギア23は、戻しばね26によって弱く付勢されてい
るだけであるため、位置決めツメ21aの先端がアイド
ルギア23の歯先と衝突しても破損等の問題はなんら生
じることはない。
【0023】図3の部分拡大図を図6に示す。図3の状
態で、ベイルレバー18が開かれるとベイルSW30が
OFFからONとなり、これを受けたCPU40の制御
にて給紙動作が開始する。まず、紙送りモータ45が駆
動され、用紙が吸入され始める。所定位置に設けられた
用紙センサ28によって用紙100の先端が検出され、
以降紙送り駆動パルスをカウントすることによって用紙
100の先端の位置を正しく知ることが可能となる。使
用者の印字開始希望位置の設定に従って所定量の紙送り
が行われ、用紙のセットが完了し、プリンタはオンライ
ン状態となる。印字ヘッドの正面の印字部に用紙先端が
位置し上端印字が可能となる。ホストコンピュータから
の印字指令を受取ると、印字及び改行を開始する。数行
の印字改行を実行の後、用紙が進み、用紙センサ28が
用紙の先端を検出してからの送り量の累計が所定量を超
えると、CPU40がこれを判断してベイル閉じ動作を
行う。
【0024】図4は用紙100の先端位置が上記所定位
置に達した状態を示すもので、この先端位置がベイルロ
ーラ17とプラテン10の間を通過しベイルを閉じられ
る位置まで達している。CPU40はキャリッジモータ
44に駆動パルスを送り、図1の矢印Bで示される方向
にキャリッジ15を移動させる。キャリッジ15の押圧
片27が、図4に示すようにアイドルレバー24の弾性
受けアーム24aに係合し、受けアーム24aをその斜
面によって矢印C方向に押し上げ、この結果アイドルギ
ア23は紙送りギア13とベイルギア21の両者に噛み
合う位置に移動することができる。
【0025】この時、アイドルギア23は、図6に示す
ように、既に位置決めツメ21aにより回転位置決めを
された上で噛み合い動作(矢印C方向へ移動)に入って
いくため、ベイルギア21に対してギア刃先当たりによ
る連結ミスもなく、スムースな連結を行うことができ
る。この状態においてCPU40は紙送りモータ45を
わずかに回転させ、紙送りギア13を正転させる。この
わずかな紙送りギアの回転によって、アイドルギア23
は紙送りギア13とベイルギア21の間に確実に噛み合
い、駆動位置に保持される。従って、キャリッジ15す
なわち押圧片27は受けアーム24aから離れても、ア
イドルギア23は図4の状態を維持することができるも
のである。勿論、戻しバネ26の付勢力は、このような
歯車回転保持力よりも弱く設定されている。
【0026】また、実施例においては前記受けアーム2
4aが弾性を有しているので、前記キャリッジ15の押
圧片27にて押された時にアイドルギア23に無理な力
が掛からないように撓み作用で余分な力を逃がすように
なっている。次に、キャリッジ15は用紙中央方向へ移
動し、そのペーパーガイド15−a、15−bによって
用紙100の背面よりたわみを支持して、続くベイル閉
じ動作に対処する。図5は、ベイルレバー18が閉じら
れる動作を示し、紙送りモータ45が正転駆動される
と、ベイルレバー18がアイドルギア23の駆動伝達に
よって矢印D方向に回転していく。ベイルレバー18が
トグルバネ22の中立点を超えたとき、トグルバネ22
はほぼ瞬時にベイルレバー18をそのベイルローラ17
がプラテン10に押え付けられる位置に向かって高速移
動を行わせ、ベイルローラ17自体は用紙100を挟ん
で確実に閉じ位置に向かう。
【0027】そして、このとき本発明において特徴的な
ことは、前記ベイルギア21がベイルレバー18の高速
回転に伴ってアイドルギア23を矢印Eで示すように退
避位置に向かって蹴り戻すことにあり、アイドルレバー
24はこの蹴り戻し力と戻しバネ26の戻し付勢力の両
者によって迅速に退避位置に回動する。従って、図5の
状態から装置自体は図2に示した状態に戻り、このとき
には既に用紙100は図2と異なり図示の如くベイルロ
ーラ17によってプラテン10との間に挟み込まれる位
置まで進んでいるので、確実にベイルローラ閉じ作用が
完了することとなる。
【0028】次に、このプリンタの電源投入時の初期化
動作について説明する。電源投入時においては機構の状
態としてアイドルレバー18が駆動位置に保持された状
態であると仮定し、紙送りモータ45をわずかに逆転さ
せる。このわずかな逆転により保持状態にあったアイド
ルギア23の噛み合いがはずれ、ベイルレバー18は退
避位置に復帰し、クラッチ機構は初期状態となる。以降
の動作は周知のプリンタと同様に行うこととなる。
【0029】以上のようにして、図示した実施例によれ
ば、ベイルローラ17が手動にて開かれた後、紙送り駆
動力をキャリッジによって制御されたアイドルギアにて
有効にベイルレバー駆動力として用い、ベイルローラ自
動閉作用を達成することができる。
【0030】また、上述実施例においては、ベイルギア
と一体に位置決めツメを形成し、ベイルレバーの開閉動
作によって位置決めツメがアイドルギアの位置決めを行
う構成としたが、これに限らず、基枠11にアイドルギ
アの歯先と干渉する適宜位置にピン等を植設することに
よってアイドルレバーの退避動作にてアイドルギアの回
転位置決めがなされる構造に置き換えるようにしてもよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡略化された構造で確実にベイルローラを閉じ位置に自
動復帰させることが可能となる。
【0032】また、従来の機構に比べその部品数を減ら
し、簡単な構造にしながらも手動での操作性を維持し、
かつ、部品破損等の起きない信頼性の高いプリンタを提
供することができるものである。そして、自動用紙セッ
ト操作として比較したときも、従来のプリンタ等での給
紙SWの操作を、ベイルレバーを開く手動操作に置き換
えただけで行えるもので、専用駆動源をベイルに使用し
た全自動式と殆ど同様の操作性を実現でき、実用上非常
に有益な発明である。更に、紙送り駆動力をベイルギア
に伝達するための連結機構においても連結ミスのない機
構を実現しておりプリンタにより高い信頼性を提供する
ことができる。
【0033】また、ベイルレバーが閉じる瞬間において
キャリッジをセンタリングさせるこてができるため、ス
キューの発生も防止し得るものである。
【0034】また、更に、ベイル動作にカムを用いた従
来の機構に比べ、電源投入時の初期化動作の目障りな動
作を不要とした優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの紙送り装置の好適な実
施例を示す要部斜視図である。
【図2】本実施例における用紙挿入直前の状態を示す作
用説明図である。
【図3】本実施例におけるベイルローラ手動開後の用紙
挿入状態を示す作用説明図である。
【図4】キャリッジの印字領域外への移動によってアイ
ドルギアを紙送りギアとベイルギアの両者の噛み込まれ
た状態を示す作用説明図である。
【図5】ベイルレバーがトグルバネによってベイルロー
ラ閉位置に急速移動すると共にアイドルギアを蹴り戻す
状態を示す作用説明図である。
【図6】図3の部分拡大図である。
【図7】本実施例の制御部の機構を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 プラテン 11b ストッパー 13 紙送りギア 15 キャリッジ 16 印字ヘッド 17 ベイルローラ 18 ベイルレバー 21 ベイルギア 21a 位置決めツメ 22 トグルバネ 23 アイドルギア 24 アイドルレバー 26 戻しバネ 27 押圧片 100 用紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を巻き付けるプラテンと、 前記プラテンを回転駆動する紙送りギアと、 前記プラテンの軸方向に沿って往復動して印字ヘッドを
    担持するキャリッジと、 プリンタ基枠により揺動自在に支持されたベイルレバー
    により支持された用紙をプラテン表面に押し付けるベイ
    ルローラと、 を備えるプリンタにおいて、 前記ベイルレバーをベイルローラがプラテンに押し付け
    られる押さえ位置とプラテンから退避した退避位置とに
    位置決め保持するトグルと、 前記ベイルレバーの回転支持部に設けられベイルレバー
    を回転駆動する力を受けるためのベイルギアと、 回転自在なアイドルレバーに支持され前記紙送りギアと
    ベイルギアとを連結する駆動位置と両者から退避した退
    避位置の両者に移動自在なアイドルギアと、 前記アイドルレバーをアイドルギアの退避位置に向かっ
    て戻し付勢力を与える戻しバネと、 退避位置に位置するアイドルギアを回転位置に位置決め
    する位置決めツメと、 前記キャリッジに設けられかつキャリッジが印字領域外
    に移動したときに前記アイドルレバーと係合してアイド
    ルギアを駆動位置に移動させる押圧片と、 を備え、キャリッジの印字領域外への移動によって紙送
    りギアの駆動力をアイドルギアを介してベイルギアに伝
    達し、ベイルギアが押さえ位置へ移動するまでアイドル
    ギアを歯車駆動力によって駆動位置に自己保持するよう
    に構成したことを特徴とするプリンタ。
JP7192492A 1991-07-25 1992-03-30 プリンタ Pending JPH05270083A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7192492A JPH05270083A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 プリンタ
US07/912,839 US5209590A (en) 1991-07-25 1992-07-13 Paper bailing apparatus for printer
GB9216083A GB2258846B (en) 1991-07-25 1992-07-20 Paper bailing apparatus for printer
DE4224516A DE4224516C2 (de) 1991-07-25 1992-07-24 Papierandrück-Vorrichtung für einen Drucker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7192492A JPH05270083A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 プリンタ

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JPH05270083A true JPH05270083A (ja) 1993-10-19

Family

ID=13474570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7192492A Pending JPH05270083A (ja) 1991-07-25 1992-03-30 プリンタ

Country Status (1)

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JP (1) JPH05270083A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997032729A1 (fr) * 1996-03-04 1997-09-12 Copyer Co., Ltd. Dispositif de formation d'image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997032729A1 (fr) * 1996-03-04 1997-09-12 Copyer Co., Ltd. Dispositif de formation d'image

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