JPH05269189A - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

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JPH05269189A
JPH05269189A JP4100272A JP10027292A JPH05269189A JP H05269189 A JPH05269189 A JP H05269189A JP 4100272 A JP4100272 A JP 4100272A JP 10027292 A JP10027292 A JP 10027292A JP H05269189 A JPH05269189 A JP H05269189A
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liquid
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Yoshiaki Shoji
喜章 庄子
Toshio Hayashi
利雄 林
Satoru Chirifu
悟 池鯉鮒
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体香料を空気中に噴霧することなく,空気
中に少量づつ拡散させる制御性のよい香り発生装置を得
る。 【構成】 液体香料を収容した香料容器と,この香料容
器内に一端が挿入され,他端が中間容器に接続された液
体香料搬送チユーブと,この搬送チユーブに介装された
微少流量ポンプと,前記の中間容器内に空気を送入する
ための空気送入通路と,該中間容器から被加香雰囲気に
通ずる加香送気通路と,この加香送気通路から分岐して
排気口に通ずる排気通路と,被加香雰囲気および排気口
への加香空気の配分または切換えを行うための制御弁
と,からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,液体香料を微少量づつ
漏出・気化させながら送気することによって空調空気や
室内空気に適度な香りを付加する香り発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近,空調空間に香りを付与する香り空
調が注目され,各種の香料や香り付与手段がこれまでに
種々提案されている。このうち,香り付与手段について
見ると噴霧ノズルを用いて香料を噴霧する方式が最も代
表的なものである。この場合,適度な香料濃度と言われ
ている室内空気中1ppm 以下の香料濃度にコントロール
するために,香料を純水やアルコール等の溶媒によって
希釈したうえで噴霧されるのが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】香料を空気中に噴霧す
る方式では,噴霧できる最小量に限度があるので,前記
のように液体香料を溶媒等で希釈して噴霧されるが,最
も代表的な溶媒であるアルコール類は危険を伴うという
問題がある。またアルコールのような溶媒が空気中に拡
散することは環境的にも好ましいことではない。
【0004】これを回避するために純水で希釈されるこ
とも多いが,水の蒸発速度は遅いので十分に蒸発せずに
液垂れの問題が発生したり,また水の噴霧は潜熱負荷が
増えたり湿度変化をもたらすという問題が付随する。
【0005】また,香料には油性のものも多いが,油性
香料は水と混合し難いので界面活性剤を用いて混合され
ているが,界面活性剤が居室内に吹き出してくるのは,
あまり気持ちのよいものではない。
【0006】本発明は,空調空間に香りを付与するさい
の,前記のような問題を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,液体香
料を収容した香料容器と,この香料容器内に一端が挿入
され,他端が中間容器に接続された液体香料搬送チユー
ブと,この搬送チユーブに介装された微少流量ポンプ
と,前記の中間容器内に空気を送入するための空気送入
通路と,該中間容器から被加香雰囲気に通ずる加香送気
通路と,この加香送気通路から分岐して排気口に通ずる
排気通路と,被加香雰囲気および排気口への加香空気の
配分または切換えを行うための制御弁と,からなる香り
発生装置を提供する。
【0008】
【作用】微少流量ポンプは,香料容器内の液体香料をそ
のまま(溶媒等で希釈せずに)チューブ端の中間容器に
極めて少量づづ(約0.01〜120ml/Hr程度)搬送する。中
間容器は周囲雰囲気とは遮蔽された密閉容器であり,こ
の中間容器内に微少量づつ導入された液体香料は分圧差
によって蒸発し,濃度の高い加香空気がこの容器内に充
満する。中間容器に接続された空気送入路から容器内に
空気を導入することによって,この容器内の加香空気は
加香送気通路を経て被加香雰囲気に搬送される。
【0009】液体香料は中間容器で少量づつ連続的に気
化されるので,そしてこれが搬送空気と混合して被加香
雰囲気中に放出されるので,液体香料から直接雰囲気中
に香料を放出する場合に比べると,雰囲気中への拡散が
良好に行われ且つその濃度も均一となる。
【0010】加香運転停止時には,加香送気通路を流れ
る加香空気を,制御弁の操作によって排気通路に流す。
これによって,装置内に存在する加香空気が被加香雰囲
気に漏出することが防止され,瞬時に加香運転を停止で
きる。
【0011】また,この制御弁の開度調節によって被加
香雰囲気と排気口への加香空気の配分量をコントロール
する。これによって雰囲気中の香料濃度を制御できる。
【0012】
【実施例】図1は,本発明装置の一実施例を示したもの
で,調和空気を室内に搬送するダクト1に本発明の香り
発生装置を接続した例を示す。本例において,本発明の
香り発生装置は,液体香料2を収容した香料容器3と,
中間容器4と,一端が香料容器3に他端が中間容器4に
接続された香料搬送チユーブ5と,この香料搬送チユー
ブ5に介装された微少流量ポンプ6と,中間容器4に空
気を送入する空気送入通路7と,中間容器4からダクト
1内の被加香雰囲気に通ずる加香送気通路8と,この加
香送気通路8から分岐して排気口9に通ずる排気通路1
0と,被加香雰囲気および排気口への加香空気の配分ま
たは切換えを行うための制御弁11とを備えている。
【0013】香料容器3は,液体香料2を気密に収容す
る容器であり,この容器3には液体香料をくみ出すチユ
ーブ5と逆止弁付の空気侵入管12が気密に貫通してい
る。空気侵入管12は, 液体香料のくみ出しによる容器
内の減圧を緩和するためのものである。チユーブ5には
開閉弁13並びに液フイルタ14が取り付けてある。
【0014】微少流量ポンプ6がチユーブ5に取り付け
られている。この微少流量ポンプ6は市場で入手できる
装置であり,図示の例では,可撓性チユーブを外側から
挟みながら一方向性に回転するローラでチユーブ内の液
体を一方向性に押し出すようにしたローラポンプを使用
している。ローラはモータで回転するが,ローラの回転
速度を調節することによって押出し液量を微量調整でき
る。なお,このような市場で入手可能な微少流量ポンプ
6としては,ローラポンプのほか,チューブポンプ,ダ
イヤフラムポンプと呼ばれているものもある。いずれに
してもこのポンプは0.01〜120ml/Hrの範囲で流量制御が
できるものがよい。
【0015】中間容器4は周囲雰囲気とは遮断された密
閉容器である。この容器4内にチユーブ5の端が挿入さ
れ,ポンプ6の駆動によってこの端から液体香料が微少
量づつ中間容器4内に導入される。
【0016】一方,この中間容器4には一端が容器内に
開口した空気送入通路7と,一端が容器内に開口した加
香送気通路8が気密に接続されている。
【0017】空気送入通路7は,空気取入口16から中
間容器4に空気を送入する通路であり,空気取入口16
は香りを付与する室内の空気を取入れる位置に設置され
ている。これによって,居室空間の温湿度が調節された
空気が中間容器4内に導入される。また,空気送入通路
7には空気加熱器17が介装されている。空気加熱器1
7は電気ヒータが使用されており,温度制御器18によ
って電気ヒータの発停並びに通電量を操作することによ
り,空気送入通路7内を通過する空気の温度を制御す
る。
【0018】加香送気通路8は中間容器4内で気化した
香料を必要な被加香雰囲気(図示の例ではダクト1内の
空気中)に送気するためのものである。この加香送気通
路8の途中から,排気口9に通ずる排気通路10が分岐
している。図1の例では,その分岐点20より上流側の
加香送気通路8にファン19が設置され,分岐点20に
より下流側の両通路に二方弁11a,11bが取付けて
ある。また,排気通路10には脱臭器21が介装してあ
る。
【0019】22は制御盤を示しており,この制御盤2
2からの操作指令により, チユーブ5の弁13の開閉,
微少流量ポンプ6の発停操作と回転数制御,ファン19
の発停操作,温度調節器18の発停と制御,弁11aと
11bの開閉操作並びに開度制御等を行う。
【0020】図2は,図1の二方弁11aと11bに代
えて,分岐点に三方弁11cを取り付けた以外は,図1
の実施例と同一の構成を示したものである。図2におい
て,図1と同じ符号を付した機器は図1で説明したのと
同一である。
【0021】図1および図2の構成になる本発明装置で
は,開閉弁13を開いて微少流量ポンプ6を稼働する
と,中間容器4に液体香料が液体のまま微少量づつ連続
的に導入され, これが容器4内で蒸発気化する。ファン
19の稼動により,中間容器4は負圧になるので空気送
入通路7から室内のレタン空気が吸い込まれ,この送入
空気をキヤリアとして加香送気路8からダクト1内に加
香空気が放出される。
【0022】この加香運転は,図1の場合には二方弁1
1aを開,二方弁11bを閉として行い,図2の場合に
は三方弁11cで排気通路10側を閉として行う。その
さいこれらの弁の開度を調節することによって,ダスト
1に通ずる加香空気量と排気口9に通ずる加香空気量を
配分することができる。すなわち,ファン19を定風量
運転していても,ダスト1に導入される加香空気量を弁
操作によって可変制御できる。この導入加香空気量の制
御によって雰囲気中の香料濃度の制御ができることにな
る。
【0023】加香運転を停止する場合には,微少流量ポ
ンプ6を停止したうえ,ファン19によって加香送気通
路8内に送気されている加香空気の全量を排気通路10
の側に流れるように該弁を切り換える。これによって,
系内に残留する香料は,雰囲気に漏出することなく排気
口9から排出され,この排出が終了したあと,ファン1
9を停止する。図1および図2の態様では,ファン19
の吸込側に存在する中間容器4や空気送入通路7は,フ
ァン19の稼動状態では負圧となるので,周囲に加香空
気が漏出することは防止される。
【0024】図3は,図1や図2のように加香送気通路
8に介装したファン19を省略し,これに代えて,空気
送入通路7にファン23を介装した例を示す。そのほか
の機器構成は図2と同様である。したがって,図3にお
いて,図2と同じ符号を付した機器は図2のものと同じ
内容のものである。
【0025】なお,図3に示した三方弁11cを,図1
のように二方弁11a,11bに代えることもできる。
【0026】以上の実施例では,ダクト1内に加香送気
通路8を接続する例を示したが,この加香送気通路8は
空気調和器内や,場合によっては空調空間内に接続する
こともできる。また,加香送気通路8を複数の被加香雰
囲気に通ずるように分岐させることによって,複数の被
加香雰囲気に香りの付与を行うこともできる。そのさい
各々の加香送気分岐路に制御弁を介装させておき,それ
の発停並びに開度制御によって,香りの付与と停止,並
びに濃度制御を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように,本発明によれば,微少流
量ポンプによって液体香料そのものの送出量を微量に調
整することができ,且つ香料を溶媒や水で希釈しなくて
も,一たん気化した加香空気を搬送空気で拡散したうえ
で雰囲気空気中に拡散させるから,拡散が均一化し,適
度な空気中濃度にすることができる。また加香の発停制
御を正確に行うことができ,加香濃度の制御も容易であ
る。したがって,従来の噴霧方式に代わる効果的な香り
空調を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香り発生装置の実施例を示す機器配置
系統図である。
【図2】本発明に従う香り発生装置の他の実施例を示す
機器配置系統図である。
【図3】本発明に従う香り発生装置の更に他の実施例を
示す機器配置系統図である。
【符号の説明】
1 空調用ダクト 2 液体香料 3 香料容器 4 中間容器 5 香料搬送チユーブ 6 微少流量ポンプ 7 空気送入通路 8 加香送気通路 9 排気口 10 排気通路 11 制御弁 14 液フイルタ 17 空気加熱器 19 ファン 21 脱臭器 22 制御盤 23 ファン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体香料を収容した香料容器と,この香
    料容器内に一端が挿入され,他端が中間容器に接続され
    た液体香料搬送チユーブと,この搬送チユーブに介装さ
    れた微少流量ポンプと,前記の中間容器内に空気を送入
    するための空気送入通路と,該中間容器から被加香雰囲
    気に通ずる加香送気通路と,この加香送気通路から分岐
    して排気口に通ずる排気通路と,被加香雰囲気および排
    気口への加香空気の配分または切換えを行うための制御
    弁と,からなる香り発生装置。
  2. 【請求項2】 加香送気通路には,ファンが介装されて
    いる請求項1に記載の香り発生装置。
  3. 【請求項3】 空気送入通路には,ファンが介装されて
    いる請求項1に記載の香り発生装置。
  4. 【請求項4】 制御弁は,加香送気通路と排気通路に介
    装された二方弁からなる請求項1,2または3に記載の
    香り発生装置。
  5. 【請求項5】 制御弁は,加香送気通路と排気通路の接
    続部に介装された三方弁からなる請求項1,2または3
    に記載の香り発生装置。
  6. 【請求項6】 被加香雰囲気は,部屋に調和空気を送気
    するためのダクト内空気雰囲気である請求項1,2,
    3,4または5に記載の香り発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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