JPH05264645A - 絶縁物の劣化推定法 - Google Patents

絶縁物の劣化推定法

Info

Publication number
JPH05264645A
JPH05264645A JP6416692A JP6416692A JPH05264645A JP H05264645 A JPH05264645 A JP H05264645A JP 6416692 A JP6416692 A JP 6416692A JP 6416692 A JP6416692 A JP 6416692A JP H05264645 A JPH05264645 A JP H05264645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deterioration
estimating
data
insulator
breakdown voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6416692A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Suzuki
啓司 鈴木
Hiroyuki Kamiya
宏之 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6416692A priority Critical patent/JPH05264645A/ja
Publication of JPH05264645A publication Critical patent/JPH05264645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 推定対象である絶縁物が変わっても、その劣
化を容易に推定することができることである。 【構成】 予め定められている変換用のグラフに従っ
て、推定対象の絶縁物に関する複数の測定データを、そ
れぞれ推定基準対象に関する複数の基準データに変換す
る基準値変換部2と、予め定められているメンバーシッ
プ関数に従って、複数の基準データから合成劣化度を求
めるファジー推論部3と、求められた合成劣化度から絶
縁破壊電圧残存率を推定すると共に、破壊試験により得
られる実際の絶縁破壊電圧残存率を学習して、推定する
絶縁破壊電圧残存率を補正するニュートラルネットワー
ク4と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁物の絶縁劣化推定
法に係り、特に、異なる絶縁物の劣化推定に好適な絶縁
物の劣化推定法、および劣化推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転機のコイル絶縁物は製作時において
は、ボイド(空隙)はほとんど存在しない緻密な構造に
なっている。これが運転履歴によって、電気的劣化、ヒ
ートサイクル劣化、熱的劣化、機械的劣化、環境劣化と
いった種々の劣化を受けることによって、絶縁層全体に
多数の小さなボイドや、局部的に大きなボイドが発生す
るに至る。更に、運転時間が長くなって劣化が進行する
と、ボイド量はさらに増加し、ボイド同志がつながりを
持つようになる。すなわち、絶縁劣化とは絶縁層内のボ
イドの発生、拡大であり、高電圧を印加するとボイド部
分は放電し、導体となるので絶縁パスは短くなり、絶縁
破壊電圧(以下、BDV)は低下する。従って、平均的
にボイドが多いほど、また局部的に大きなボイドが存在
すれば、BDVは低下することが知られている。このよ
うな、絶縁劣化状況を知るために、絶縁物の誘電正接試
験(tanδ),交流電流試験、部分放電試験等の非破
壊試験が一般に実施されている。
【0003】誘電正接試験におけるtanδの値は、そ
の絶縁物固有のもので、そのものの性状を表すのに用い
られるが、この値は供試物の局部的な性状を表すもので
はなく、平均化された性状を示すものである。図17
に、tanδ−電圧特性を示す。劣化が進み、絶縁層内
のボイドが多くなると部分放電の発生により、△tan
δ2は上昇する。これが劣化の指標となる。
【0004】交流電流試験では、良好な絶縁体に電圧を
印加すると、電圧・電流曲線は直線的であるが、絶縁が
吸湿して誘電率が大きくなったり、また部分放電が発生
すると、電流増加率が急増する。この特性を利用して、
絶縁体の性状判定を行う。図18に、交流電流−電圧の
特性を示す。第1次及び第2次電流急増点Pi1,P
2,交流電流増加率△Iが、絶縁劣化状況を判定する
目安となる。
【0005】部分放電試験は、絶縁物に電圧を印加した
とき絶縁媒体中に部分的に発生する放電現象に着目し、
最大放電電荷量や所定の電荷量の1サイクルあたりの発
生個数を電圧特性として測定するものである。部分放電
では、その発生箇所により、内部コロナと外部コロナと
に分かれるが、絶縁層内部の劣化状況、即ち、ボイドの
発生状況を知る上では、内部コロナが用いられる。
【0006】図19に、部分放電Qmaxと電圧との関係
を示す。Qmaxとしては、一般に常規電圧(E/√3
E:定格電圧)時の最大放電電荷量が用いられ、tan
δとは反対に、局部的な劣化状況を表わす。
【0007】以上説明してきた絶縁劣化状況を把握する
上で不可欠な△tanδ2,△I,Qmaxを用い、絶縁の
BDV残存率を推定する手法が、特開昭56−7466
4号公報に、絶縁物がポリエステルである場合につい
て、以下のような実験式が開示されている。 VR=100−2(△−0.8)−67log(Qmax/1.5×10~9) ここで、 VR:絶縁破壊電圧残存率 △=△tanδ2+△I(放電パラメータ)である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】絶縁物としては、当
初、天然樹脂(シェラックやアスファルトコンパウンド
など)を用いたものが一般的であったが、高分子化学の
発達により、優れた合成樹脂が開発され、ポリエステル
系絶縁物やエポキシ系絶縁物など種々の絶縁物が用いら
れるようになってきている。
【0009】したがって、このような従来技術では、推
定対象である絶縁物が変わるたびに、複数のファクター
の相互関係を加味して、煩雑な統計的処理により、実験
式の各定数を再計算しなければならず、絶縁物が変わっ
た場合の対応が難しく、汎用性が低いという問題点があ
る。本発明は、このような従来の問題点について着目し
てなされたもので、絶縁物が変わっても、容易に対応す
ることができ、汎用性の高い絶縁物の劣化推定法、劣化
推定装置、およびこれらによって推定された値から余寿
命を求める余寿命診断装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の絶縁物の劣化推定装置は、予め定められている変換ル
ールに従って、推定対象の絶縁物に関する測定データを
推定基準対象に関する基準データに変換する基準値変換
手段と、予め定められている推定ルールに従って、前記
基準データから絶縁破壊電圧残存率を推定する推定手段
と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】また、前記目的を達成するための他の絶縁
物の劣化推定装置は、推定対象である絶縁物について、
少なくとも複数の非破壊試験データを含む測定データに
基づき、該絶縁物の絶縁破壊電圧残存率を推定する絶縁
物の劣化推定装置において、予め定められている変換ル
ールに従って、前記推定対象の絶縁物に関する複数の前
記測定データを、それぞれ推定基準対象に関する複数の
基準データに変換する基準値変換手段と、予め定められ
ている推定ルールに従って、複数の前記基準データから
絶縁破壊電圧残存率を推定する推定手段と、破壊試験に
より得られる実際の絶縁破壊電圧残存率を少なくとも学
習して、該実際の絶縁破壊電圧残存率に基づき、前記推
定ルールを補正するルール補正手段と、を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0012】ここで、前記推定手段は、予め定められて
いる複数のメンバーシップ関数に基づき、複数の前記基
準データに関するそれぞれの劣化適合度を求めると共
に、複数の該劣化適合度を合成するファジー推論手段
と、合成された前記劣化適合度から前記絶縁破壊電圧残
存率を求めるニュートラルネットワークとを有し、前記
ルール補正手段は、破壊試験により得られる前記実際の
絶縁破壊電圧残存率を少なくとも教師信号とする前記ニ
ュートラルネットワークであってもよい。なお、以上の
絶縁物の劣化推定装置へ入力する前記測定データとして
は、非破壊試験データの他に運転履歴データをも用いる
ことが望ましい。
【0013】
【作用】推定対象の絶縁物に関する測定データは、基準
値変換手段により、推定基準対象に関する基準データに
変換される。推定手段では、変換によって得られた基準
データから絶縁破壊電圧残存率が推定される。このよう
に、一旦、測定データを基準データに変換してから、推
定対象物の絶縁破壊電圧残存率を求めているので、推定
対象の絶縁物が変わっても、推定の際に用いる推定ルー
ルを絶縁物の種類に応じて、変える必要がなく、絶縁物
が変わっても、容易に対応することができる。なお、絶
縁物が変わった場合には、測定データごとの変換ルール
を変える必要があるが、この変化ルールを変える作業
は、各種測定データの相互関係を加味して、実験式の各
定数を求める作業よりも遥かに容易に行うことができ
る。殊に、測定データの種類が多くなった場合には、こ
の傾向が顕著である。
【0014】また、ファジー推論手段とニュートラルネ
ットワークとを備えているものであれば、測定データの
種類を多くしたい場合でも、ファジー推論手段のメンバ
ーシップ関数を単に増やす等するだけで、対応すること
ができ、しかも、ニュートラルネットワークの学習機能
により、推定する絶縁破壊電圧残存率の精度を高めるこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。ここでは、推定対象としてポリエステル系絶縁物
を用い、入力値として、この絶縁物の非破壊試験値よ
り、△tanδ2,△I,Qmaxを、運転履歴より起動停
止回数N,運転年数Yを取り込むものとする。また、推
定基準対象としてエポキシ系絶縁物を選定したものとす
る。
【0016】本実施例の余寿命診断装置は、図1に示す
ように、推定対象であるポリエステル系絶縁物に関する
諸データを推定基準対象であるエポキシ系絶縁物のデー
タに等価変換する基準変換部2と、等価変換されたデー
タを合成して合成劣化度3k,3lを求めるファジ−推
論部3と、合成劣化度3k,3lから絶縁破壊電圧残存
率を求めるニューラルネットワーク4と、求められた絶
縁破壊電圧残存率から推定対象の余寿命を求める余寿命
算出部5と、を有して構成される。ところで、これらの
各部は、装置の構成を機能的に表したもので、本装置
は、実際には、図2に示すように、各種演算のためのデ
ータやプログラムが格納されるROM12およびRAM
13と、これらに記憶されているプログラム等に基づい
て各種演算を実行するCPU11と、フロッピーディス
ク装置14と、プリンタ15と、表示装置(CRT)1
6と、キーボード17とを有して構成されている。した
がって、以上の各部2,3,…における実際の動作は、
フロッピーディスク装置14等に登録されているプログ
ラム等を呼び出し、これをRAM13に記憶させて、C
PU11が実行することにより達成される。なお、ニュ
ートラルネットワーク4での処理も、本実施例では、い
わゆる通常のコンピュータでソフト的に実現している
が、実際のニュートラルネットワークを用いてもよい。
【0017】まず、基準値変換部2に、入力データとし
て、△tanδ2 1a,△I 1b,Qmax 1c,N 1
d,Y 1eが入力される。この基準値変換部2は、図
3に示すように、推定対象であるポリエステル系絶縁物
にて測定した非破壊試験データ及び運転履歴データを推
定基準対象であるエポキシ系絶縁物の劣化レベルに等価
変換するものである。即ち、以下で説明する絶縁破壊電
圧残存率推定に必要なファジー推論部3のメンバーシッ
プ関数、及びニューラルネットワーク4の学習機能は、
基本絶縁物であるエポキシ系絶縁物を対象として作成さ
れている為、基準値変換部2には、全ての入力データを
エポキシ系絶縁物のレベルに等価変換する機能を持たせ
ている。変換法として、各非破壊試験値及び各運転履歴
を共通なファクターとの関係において変換する必要があ
り、本実施例では、この共通なファクターとして、絶縁
破壊電圧(BDV)残存率を用いた。
【0018】図4を用い、等価変換法の一例として、Q
maxの変換について説明する。なお、同図において、横
軸がQmax、縦軸が絶縁破壊電圧残存率を示し、実線は
ポリエステル系絶縁物、一点破線はエポキシ系絶縁物を
示す。推定対象であるポリエステル系絶縁物において、
今測定値がQmaxPを示した場合、その時のBDV残存率
Rが求められる。次に、求めたBDV残存率VRに対応
する推定基準対象のエポキシ系絶縁物でのQmax値を求
めると、QmaxEとなり、この値がポリエステル系絶縁物
からエポキシ系絶縁物への等価変換値として扱われる。
【0019】ここで用いられている個々の非破壊試験値
及び運転履歴と絶縁破壊電圧残存率との関係は、あくま
でも入力データを推定基準対象へ等価変換する一手段で
あり、本実施例にて求めようとしている最終結論である
総合的絶縁破壊電圧残存率5としては誤差が大きく、使
用出来ないものである。具体的には、ポリエステル系絶
縁物では、一般に、Qmaxが約10000pcに達した
時、絶縁は寿命期にきており、今後劣化が加速され絶縁
耐力が急激に低下する領域にある。一方、エポキシ系絶
縁物においては約30000pcが、上記寿命期に相当
するQmaxであり約3倍の劣化レベルの差がある。
【0020】△tanδ2、△I、N、Yについても、
図4に示すような変換用グラフを用いて、同様に等価変
換される。なお、この変換用グラフが変換ルールであ
り、異なる絶縁物について劣化を推定するためには、こ
の変換用グラフの一部を変更する必要がある。この様に
して等価変換された各入力△tanδ2’+△I’とQm
ax’とは非破壊試験値として、またN’とY’とは運転
履歴として、ファジー推論部3に入力され、ここで、非
破壊試験値と運転履歴とに分けた各々の合成劣化度が求
められる。ここでは、△tanδ2’+△I’とQmax’
とを分離してファジー推論に入力し合成劣化度を求め
る。その理由として、△tanδ2’+△I’が平均的
な劣化を示す指標であるのに対して、Qmax’は局部劣
化を示す指標であり、それぞれ物理的意味が異なるから
である。また、△tanδ2’,△I’それぞれ個々の
絶縁破壊電圧に対する相関性よりも、△tanδ2’+
△I’と合成したほうが絶縁破壊電圧に対する相関性が
向上するためでもある。
【0021】図5および図6を用いて、ファジー推論部
3にて劣化度の推定を行う場合の一般的なファジー推論
法を説明する。データが入力される条件部にメンバーシ
ップ関数として、4種類用いた場合の例をあげる。図5
に示すように、劣化無し3aの場合はefbで表現さ
れ、劣化小3bはagc、劣化中3cはbhd、劣化大
3dはcijにそれぞれ表現されている。メンバーシッ
プ関数は、例えば、劣化無し3aをとってみると、入力
データが0からbまでの間において、eからfでは、劣
化無しという集合に完全に属しているという意味で、適
合度は1となっている。また、fからbでは、劣化無し
という集合に徐々に属さない値の領域になり、bでは、
全く属さないとして適合度が0になっている。メンバー
シップ関数3b,3c,3dについても、同様な考え方
で設定されている。一方、出力となる結論部では、横軸
に劣化度をとったメンバーシップ関数としており、劣化
無し3eの場合はqrl、劣化小3fはksn、劣化中
3gはmtp、劣化大3hはouvで表現されている。
結論部のメンバーシップ関数は、条件部のものと実質的
に同様に設定されている。
【0022】今、入力データとして、wを入れた場合、
メンバーシップ関数の劣化中3cのx点及び劣化小3b
のy点が、対応する適合度を表すことになる。これらの
適合度x,yを、そのまま結論部にて、対応するメンバ
ーシップ関数の劣化中3gおよび劣化小3fに対応さ
せ、劣化中3gの頂点をx'、劣化小3fの頂点をy'と
して、三角形mx'pと三角形ky'nを作る。その結論
として、両三角形を組み合わせたky'zx'pという形
状をもったものが得られるが、これ自体は、メンバーシ
ップ関数で表現されているので、「あいまい」なもので
ある。これを明確にした結論を代表値と呼び、その算出
に当っては、色々あるが、ここでは、結論として得られ
た形状の重心をとる重心法により行なう。
【0023】この重心法について、図6を用いて説明す
る。まず、劣化度kからpまでの間を微小区間に分け、
その微小区間に対応する適合度をその点にかかる重さと
考え、ky'zx'pが横軸方向についてつり合う点を代
表値、つまりは劣化度Aとする。
【0024】次に、絶縁劣化の非破壊試験値である△t
anδ2’+△I’とQmax’との合成劣化度、及び運転
履歴である起動停止回数N’と運転年数Y’との合成劣
化度を求める方法について具体的に説明する。図7に、
△tanδ2’+△I’を条件部の入力データとした場
合の各種メンバーシップ関数を示す。条件部のメンバー
シップ関数の構成は、劣化無し3a、劣化小3b、劣化
中3c、劣化大3dから成っている。また、結論部にお
いては、劣化度が出力として得られるようになってお
り、そのメンバーシップ関数の構成は、条件部と同様
に、劣化無し3e、劣化小3f、劣化中3g、劣化大3
hからなる。本実施例で、ある値の(△tanδ2’+
△I’)が入力すると、劣化無し3aに関する適合度が
0.2、劣化小3bに関する適合度が0.5として求め
られる。これらの適合度を用い、結論部にて、前述した
ように斜線で示す領域Xを求める。
【0025】図8に、Qmax’を条件部の入力データ
とした場合の各種メンバーシップ関数を示す。ここで
も、(△tanδ2’+△I’)の処理と同様にして、
条件部および結論部のメンバーシップ関数により、斜線
で示す領域Yを求める。このようにして求めた領域X,
Yは、ファジールール適合度として扱われ、図9に示す
ごとく、(△tanδ2’+△I’)についての領域X
と、Qmax’についての領域Yとを合わせて、前述した
重心法により、合成劣化度3kが求められる。
【0026】運転履歴によるN,Yについても、同様な
考え方により、図10および図11に示すごとく、各々
のファジールール適合度領域Z,Wを求め、図11に示
すごとく、前述した重心法により、合成劣化度3lを求
める。
【0027】なお、以上の説明における、(△tanδ
2’+△I’),Qmax’,N’,Y’の各条件部のメン
バーシップ関数は、劣化無し,劣化小,劣化中,劣化大
の分類は、共通しているものの、関数自体は全く異なる
ものを用いている。また、結論部では、いづれも劣化度
を出力として得るものであり、同一のメンバーシップ関
数を使用している。
【0028】各々の合成劣化度3k,3lは、ニューラ
ルネットワーク4の入力値となる。ここで用いるもの
は、多層型ニューラルネットワークで、下記に示す原理
により作動するものである。図13にニューラルネット
ワークを構成するニューロンモデルを示す。実際には、
該ニューロンが複数個組合さって、出力するかたちとな
る。ニューロン間の結合をシナプス結合と呼んでおり、
該シナプス結合の強度によってニューロン間の信号量が
決定される。ニューロンは、多数のシナプスからの入力
値がある値以上に活性化する一種のしきい値素子とみな
すことが出来る。ニューラルネットワークを構成するユ
ニットであるニューロンは、多入力、一出力のしきい値
素子としてモデル化される。ニューロンへの振舞を決め
る正味の入力信号の強さIは、このニューロンへの入力
信号Xの加重和として、 Ii=ΣWijXj で与えられる。ここで、Wは信号への重みでありシナプ
ス結合に相当するものである。この正味入力があるしき
い値を越えたとき、出力線を通して信号を出力し、その
出力は更に他のニューロへ結合している。本実施例で
は、ニューロ入出力関係式として、図14に示すシグモ
イド関数を使用しているが、1,0の2値関数でも良
い。本実施例におけるニュートラルネットワークの学習
には、バックプロパゲーション法が有効である。この手
法は、入力信号と教師信号のパターンをニューラルネッ
トワークに与え、実際の出力パターンとの2乗誤差を減
らすように出力層から入力層に向かって逆向きに繰返し
学習を行なう。その結果、既学習パターンに対しては、
正しい出力法が得られ、更に学習していない入力パター
ンに対しては既学習パターンと近いパターンであれば、
汎化能力により正しい出力に近い値が得られる。本実施
例では、入力データとして、△tanδ2’+△I’と
Qmax’との合成劣化度3k,起動停止回数N’と運転
年数Y’との合成劣化度3lが与えられ、出力として、
絶縁破壊電圧残存率が得られる。また、教師信号値とし
ては、例えば、絶縁物更新時に、実際に破壊検査をし
て、この結果から得られる現実の絶縁破壊電圧残存率を
用いることになる。
【0029】なお、本実施例において、推定手段の推定
ルールは、前述したメンバーシップ関数とニュートラル
ネットワーク4を構成するニューロンおよびシナプスで
ある。また、ルール補正手段は、学習機能を有するニュ
ートラルネットワーク4が構成している。
【0030】このようにして推定された絶縁破壊電圧残
存率は、余寿命算出部5にて余寿命算出に用いられる。
この余寿命算出について、図15および図16を用いて
説明する。なお、図15において、横軸は運転年数、縦
軸は絶縁破壊電圧残存率で、図16において、横軸は絶
縁破壊電圧残存率、縦軸は標準偏差である。仮に、現時
点で推定対象の絶縁破壊電圧残存率がVR1と推定され、
その現在までの運転年数がY1であるとすると、これに
よって定まる点O1を図15のグラフ中にプロットし、
この点O1と初期値の点O0とを直線的に結び、曲線Aを
得る。推定された絶縁破壊電圧残存率VR1は、平均的な
値として求められているので、曲線Aは、平均的な絶縁
破壊電圧残存率の推移曲線を意味することになる。とこ
ろで、設備を管理する上では、安全性を考慮して最低値
で管理することが好ましいので、ここでは、3σ管理法
を採用する。標準偏差であるσは、図16に示すよう
に、過去の実績データより、標準偏差特性曲線を準備し
ておき、これを参照して求める。
【0031】求められた標準偏差値σを3倍して、これ
をVR1から引く。この値(VR1−3σ)に対応する点O
2を図15のグラフ中にプロットして、平均的な推移曲
線Aと同様に推移曲線(A−3σ)を得る。このように
して得られた推移曲線(A−3σ)は、最低値としての
絶縁破壊電圧残存率の推移曲線となる。ここでは、絶縁
破壊電圧残存率が40%なると、運転限界、すなわち寿
命とすると、絶縁破壊電圧残存率40%の線と推移曲線
(A−3σ)との交点O3が示す運転年数が寿命Y2とな
る。したがって、この寿命Y2から現在までの運転年数
1を引くことにより、余寿命(Y2−Y1)が求められ
る。なお、ここでは、説明を簡易にするために、推移曲
線(A−3σ)を描く際に、現在までの運転年数Y1
絶縁破壊電圧残存率のみをプロットして、この点O2
初期値の点O0とを単に直線的に結んで推移曲線(A−
3σ)を得たが、現在までの運転年数Y1以前に、推定
した何度かの絶縁破壊電圧残存率をもプロットして、過
去から現在までの絶縁破壊電圧残存率の推移を把握し、
これに基づいて将来の絶縁破壊電圧残存率の推移を決め
るようにしてもよい。
【0032】以上、本実施例によれば、推定対象に関す
るデータを推定基準対象に等価変換しているので、推定
対象が変わっても、従来技術のように、複数のファクタ
ーの相互関係を加味して、煩雑な統計的処理により、実
験式の各定数を再計算する必要がなく、単に、等価変換
するためのデータさえあれば、絶縁破壊電圧残存率を容
易に求めることができる。
【0033】また、本実施例では、劣化要因のデータが
増えたとしても、ファジー推論部3におけるメンバーシ
ップ関数を増やすことにより、これに容易に対応するこ
とができる。ここで、比較的安易にメンバーシップ関数
を増やすことができるのは、最終的な結論を段階で、ニ
ュートラルネットワーク4の学習機能にて、ここに入力
される値を出力する過程で補正作業が行われるからであ
る。したがって、等価変換された各種データを合成し
て、正確な絶縁破壊電圧残存率を求めるためには、全て
をファジー推論で合成することは好ましくなく、少なく
とも最終的な合成を行う際に、ニュートラルネットワー
クを用いる必要がある。
【0034】ところで、少なくとも最終的な合成を行う
際に、ニュートラルネットワークを用いる必要があると
言っても、全ての合成処理をニュートラルネットワーク
で実施することも好ましくない。それは、合成処理回数
が非常に多くなり、処理時間が非常に長くなるからであ
る。したがって、本実施例では、ニュートラルネットワ
ーク4へ入力値として、既に第1段階の合成が施された
劣化度3kと劣化度3lとの二つの値のみを用い、装置
全体の処理速度を高めている。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、測定データを一旦、基
準データに変換してから、劣化を推定しているので、推
定対象の絶縁物が変わっても、推定する際のルールはあ
くまでも基準データのみを取り扱うので、ルール(例え
ば、実験式)を変更する必要がなく、絶縁物が変わって
も容易に対応することができ、汎用性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る余寿命診断装置の機能
的構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る余寿命診断装置の回路
ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る基準値変換部の機能の
示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る測定データQmaxを基
準データに変換するためのグラフである。
【図5】本発明の一実施例に係る一般的なファジー推論
に用いられるメンバーシップ関数を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係るファジー推論部の結論
部における重心法を説明するための説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る(△tanδ2+△
I)に対して用いられるメンバーシップ関数を示す説明
図である。
【図8】本発明の一実施例に係るQmaxに対して用いら
れるメンバーシップ関数を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係る(△tanδ2+△
I)とQmaxとの合成劣化度の算出を説明するための説
明図である。
【図10】本発明の一実施例に係る起動停止回数Nに対
して用いられるメンバーシップ関数を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の一実施例に係る運転年数Yに対して
用いられるメンバーシップ関数を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施例に係る起動停止回数Nと運
転年数Yとの合成劣化度の算出を説明するための説明図
である。
【図13】本発明の一実施例に係るニューロンモデルを
示す説明図である。
【図14】本発明の一実施例に係るシグモイド関数を示
すグラフである。
【図15】本発明に係る一実施例の絶縁破壊電圧残存率
の推移曲線を示すグラフである。
【図16】本発明に係る一実施例の絶縁破壊電圧残存率
の標準偏差σを求めるために用いるグラフである。
【図17】tanδ−電圧特性を示すグラフである。
【図18】交流電流−電圧特性を示すグラフである。
【図19】Qmax−電圧特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2…基準値変換部、3…ファジー推論部、4…ニュート
ラルネットワーク、5…余寿命算出部、11…CPU、
12…ROM、13…RAM。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】推定対象である絶縁物について、劣化指標
    となるデータを測定し、この測定データに基づき、該絶
    縁物の絶縁破壊電圧残存率を推定する絶縁物の劣化推定
    法において、 前記推定対象の絶縁物に関する測定データを、劣化を推
    定する際に基準となる推定基準対象に関する基準データ
    に変換する変換ルールと、該基準データから絶縁破壊電
    圧残存率を推定するための推定ルールとを、予め準備し
    ておき、 前記推定対象の絶縁物に関する前記測定データを取得
    し、 前記変換ルールに従って前記測定データを前記基準デー
    タに変換し、 変換によって求められた前記基準データを用い、前記推
    定ルールに従って、絶縁電圧残存率を推定することを特
    徴とする絶縁物の劣化推定方法。
  2. 【請求項2】推定対象である絶縁物について、少なくと
    も非破壊試験データを含むデータを測定により取得し、
    この測定データに基づき、該絶縁物の絶縁破壊電圧残存
    率を推定する絶縁物の劣化推定法において、 前記測定データを、劣化を推定する際に基準となる推定
    基準対象に関する基準データに変換する変換ルールと、
    該基準データから絶縁破壊電圧残存率を推定するための
    推定ルールとを、予め準備しておくと共に、破壊試験に
    より得られる実際の絶縁破壊電圧残存率に少なくとも基
    づき、前記推定ルールを随時補正しておき、 前記推定対象の絶縁物に関する前記測定データを取得
    し、 前記変換ルールに従って前記測定データを前記基準デー
    タに変換し、 変換によって求められた前記基準データを用い、前記推
    定ルールに従って、絶縁電圧残存率を推定することを特
    徴とする絶縁物の劣化推定方法。
  3. 【請求項3】前記変換ルールには、前記推定対象の運転
    履歴データを推定基準対象に関する基準データに変換す
    るルールも準備されていると共に、前記推定ルールに
    も、該運転履歴データの基準データを含めて、前記絶縁
    破壊電圧残存率を求めるためのルールが準備されてお
    り、 前記測定データとして、前記非破壊試験データと前記運
    転履歴データとを取得し、 前記変換ルールおよび前記推定ルールに従って、前記測
    定データから絶縁電圧残存率を推定することを特徴とす
    る請求項2記載の絶縁物の劣化推定方法。
  4. 【請求項4】推定対象である絶縁物について、劣化指標
    となる測定データに基づき、該絶縁物の絶縁破壊電圧残
    存率を推定する絶縁物の劣化推定装置において、 予め定められている変換ルールに従って、前記推定対象
    の絶縁物に関する前記測定データを推定基準対象に関す
    る基準データに変換する基準値変換手段と、 予め定められている推定ルールに従って、前記基準デー
    タから絶縁破壊電圧残存率を推定する推定手段と、 を備えていることを特徴とする絶縁物の劣化推定装置。
  5. 【請求項5】推定対象である絶縁物について、少なくと
    も複数の非破壊試験データを含む測定データに基づき、
    該絶縁物の絶縁破壊電圧残存率を推定する絶縁物の劣化
    推定装置において、 予め定められている変換ルールに従って、前記推定対象
    の絶縁物に関する複数の前記測定データを、それぞれ推
    定基準対象に関する複数の基準データに変換する基準値
    変換手段と、 予め定められている推定ルールに従って、複数の前記基
    準データから絶縁破壊電圧残存率を推定する推定手段
    と、 破壊試験により得られる実際の絶縁破壊電圧残存率を少
    なくとも学習して、該実際の絶縁破壊電圧残存率に基づ
    き、前記推定ルールを補正するルール補正手段と、 を備えていることを特徴とする絶縁物の劣化推定装置。
  6. 【請求項6】前記推定手段は、 予め定められている複数のメンバーシップ関数に基づ
    き、複数の前記基準データに関するそれぞれの劣化適合
    度を求めると共に、複数の該劣化適合度を合成するファ
    ジー推論手段と、 合成された前記劣化適合度から前記絶縁破壊電圧残存率
    を求めるニュートラルネットワークとを有し、 前記ルール補正手段は、破壊試験により得られる前記実
    際の絶縁破壊電圧残存率を少なくとも教師信号とする前
    記ニュートラルネットワークであることを特徴とする請
    求項5記載の絶縁物の劣化推定装置。
  7. 【請求項7】前記基準値変換手段には、非破壊試験デー
    タおよび運転履歴データを前記推定基準対象に関する基
    準データにそれぞれ変換するための変換ルールを有し、 前記推定手段には、基準データに変換された前記非破壊
    試験データおよび運転履歴データから前記絶縁破壊電圧
    残存率を求めるための推定ルールを有していることを特
    徴とする請求項4、5または6記載の絶縁物の劣化推定
    装置。
  8. 【請求項8】請求項4、5、6または7記載の絶縁物の
    劣化推定装置と、 前記劣化推定装置により求められる前記絶縁破壊電圧残
    存率を少なくとも用いて、運転年数推移に応じた絶縁破
    壊電圧残存率推移曲線を求める推移曲線取得手段と、 前記絶縁破壊電圧残存率推移曲線と予め定められている
    運転限界の絶縁破壊電圧残存率とから、推定対象の寿命
    を求める寿命算出手段と、 前記寿命と前記推定対象の現在の運転年数とから、該推
    定対象の余寿命を求める余寿命算出手段と、 を備えていることを特徴とする絶縁物の余寿命診断装
    置。
JP6416692A 1992-03-19 1992-03-19 絶縁物の劣化推定法 Pending JPH05264645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6416692A JPH05264645A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 絶縁物の劣化推定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6416692A JPH05264645A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 絶縁物の劣化推定法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05264645A true JPH05264645A (ja) 1993-10-12

Family

ID=13250210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6416692A Pending JPH05264645A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 絶縁物の劣化推定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05264645A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162481A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Tokuyama Corp 電動機の劣化診断方法
JP2008002893A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Chubu Electric Power Co Inc タービン発電機固定子コイルの余寿命評価方法
JP4553421B2 (ja) * 1999-07-14 2010-09-29 東洋電機製造株式会社 回転電機の残存絶縁破壊電圧値の推定方法
CN103323749A (zh) * 2013-05-16 2013-09-25 上海交通大学 多分类器信息融合的局部放电诊断方法
JP2015021916A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 株式会社東芝 絶縁材料の絶縁劣化診断装置、およびその診断方法
WO2019049842A1 (ja) * 2017-09-07 2019-03-14 パナソニック株式会社 不揮発性半導体記憶素子を用いたニューラルネットワーク演算回路
CN109827662A (zh) * 2019-01-22 2019-05-31 江苏双汇电力发展股份有限公司 基于逆高斯分布低值绝缘子红外检测温度阈值的判定方法
JPWO2020105557A1 (ja) * 2018-11-20 2021-09-27 三菱電機プラントエンジニアリング株式会社 回転電機の余寿命診断方法および回転電機の余寿命診断装置
JP2022013607A (ja) * 2020-06-30 2022-01-18 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド 複合計算装置、方法、人工知能チップ、電子設備、及びプログラム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4553421B2 (ja) * 1999-07-14 2010-09-29 東洋電機製造株式会社 回転電機の残存絶縁破壊電圧値の推定方法
JP2006162481A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Tokuyama Corp 電動機の劣化診断方法
JP4500658B2 (ja) * 2004-12-08 2010-07-14 株式会社トクヤマ 電動機の劣化診断方法
JP2008002893A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Chubu Electric Power Co Inc タービン発電機固定子コイルの余寿命評価方法
JP4675837B2 (ja) * 2006-06-21 2011-04-27 中部電力株式会社 タービン発電機固定子コイルの余寿命評価方法
CN103323749A (zh) * 2013-05-16 2013-09-25 上海交通大学 多分类器信息融合的局部放电诊断方法
JP2015021916A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 株式会社東芝 絶縁材料の絶縁劣化診断装置、およびその診断方法
WO2019049842A1 (ja) * 2017-09-07 2019-03-14 パナソニック株式会社 不揮発性半導体記憶素子を用いたニューラルネットワーク演算回路
JPWO2019049842A1 (ja) * 2017-09-07 2020-08-06 パナソニック株式会社 不揮発性半導体記憶素子を用いたニューラルネットワーク演算回路
US11615299B2 (en) 2017-09-07 2023-03-28 Panasonic Holdings Corporation Neural network computation circuit including non-volatile semiconductor memory element
JPWO2020105557A1 (ja) * 2018-11-20 2021-09-27 三菱電機プラントエンジニアリング株式会社 回転電機の余寿命診断方法および回転電機の余寿命診断装置
CN109827662A (zh) * 2019-01-22 2019-05-31 江苏双汇电力发展股份有限公司 基于逆高斯分布低值绝缘子红外检测温度阈值的判定方法
CN109827662B (zh) * 2019-01-22 2020-08-04 江苏双汇电力发展股份有限公司 基于逆高斯分布低值绝缘子红外检测温度阈值的判定方法
JP2022013607A (ja) * 2020-06-30 2022-01-18 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド 複合計算装置、方法、人工知能チップ、電子設備、及びプログラム
US11782722B2 (en) 2020-06-30 2023-10-10 Beijing Baidu Netcom Science And Technology Co., Ltd. Input and output interfaces for transmitting complex computing information between AI processors and computing components of a special function unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chow Methodologies of using neural network and fuzzy logic technologies for motor incipient fault detection
Yang et al. Identification of ARMAX model for short term load forecasting: an evolutionary programming approach
US9934470B2 (en) Production equipment including machine learning system and assembly and test unit
Drakaki et al. Study on fault diagnosis of broken rotor bars in squirrel cage induction motors: a multi‐agent system approach using intelligent classifiers
Georgilakis et al. A novel iron loss reduction technique for distribution transformers based on a combined genetic algorithm-neural network approach
JPH05264645A (ja) 絶縁物の劣化推定法
JP3019145B2 (ja) 決定性ファジィ有限オートマトンを実現するニューラルネットワーク
CN112084709B (zh) 基于遗传算法和径向基神经网络的大型发电机绝缘状态评估方法
CN114966436A (zh) 锂电池荷电状态预测方法、装置、设备及可读存储介质
CN109901064B (zh) 基于ica-lvq的高压断路器故障诊断方法
CN113138344A (zh) 一种基于分数阶扩展卡尔曼滤波算法的soc估计方法
CN115902642A (zh) 电池荷电状态估算方法、装置、电子设备及存储介质
Singh et al. A review of intelligent diagnostic methods for condition assessment of insulation system in power transformers
Tran et al. Online distribution service transformer health assessment using real-time grid energy monitor
Khowja et al. Lifetime estimation of enameled wires under accelerated thermal aging using curve fitting methods
Khan et al. Machine learning applied to the design and analysis of low frequency electromagnetic devices
CN112100769B (zh) 电梯部件性能模型构建方法
Aliev et al. Genetic algorithms-based fuzzy regression analysis
Kül et al. Coreloss Estimation via Long Short-Term Memory Model (LSTM) of Dry-Type Transformer based on FEA
CN114741963A (zh) 基于多尺度注意力机制的锂电池荷电状态预测方法
Assunção et al. Transformer top-oil temperature modeling and simulation
CN112418267A (zh) 一种基于多尺度可视图和深度学习的电机故障诊断方法
Chow et al. Adaptation of a neural/fuzzy fault detection system
Wu et al. Privacy-preserving adaptive remaining useful life prediction via source free domain adaption
Sharma et al. Knowledge transfer based evolutionary deep neural network for intelligent fault diagnosis