JPH05263746A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH05263746A
JPH05263746A JP9377592A JP9377592A JPH05263746A JP H05263746 A JPH05263746 A JP H05263746A JP 9377592 A JP9377592 A JP 9377592A JP 9377592 A JP9377592 A JP 9377592A JP H05263746 A JPH05263746 A JP H05263746A
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misfire
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JP9377592A
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English (en)
Inventor
Eitetsu Akiyama
英哲 秋山
Yuichi Shimazaki
勇一 島崎
Kazutomo Sawamura
和同 澤村
Takashi Kuki
隆 久木
Shigeru Maruyama
茂 丸山
Masaki Kanehiro
正毅 金広
Takuji Ishioka
卓司 石岡
Kenichi Maeda
健一 前田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • F02P2017/125Measuring ionisation of combustion gas, e.g. by using ignition circuits

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料系の原因に係る失火判定を正確に行う。 【構成】 点火プラグ電極間に印加される電圧(点火電
圧)を検出し、点火電圧値が所定電圧値を越える期間の
長さが基準値以上のとき失火と判定する。この失火判定
は、機関運転パラメータセンサの異常検出時(ステップ
S31答が肯定(Yes)のとき)又は機関制御パラメ
ータの異常検知時(ステップS32又はS33の答が肯
定(Yes)のとき)においては禁止される(ステップ
S34)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の失火検出装
置に関し、特に燃料系の原因に係る失火の検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火プラグでの点火が正常に
行なわれない、すなわち失火が生ずることがあるが、こ
の失火の原因を大別すると、燃料系に係るものと点火系
に係るものとがある。前者の燃料系に係るものは燃料混
合気のリーンまたはリッチに起因するものであり、後者
の点火系に係るものはいわゆるミス・スパークに起因す
るものである。ミス・スパークとは点火プラグに正常な
火花放電が生じないことを意味する。例えば未燃燃料の
付着による点火プラグのくすぶり等により、あるいは点
火回路の異常により正常な火花放電が行われない場合で
ある。
【0003】本願出願人は、上記失火のうち燃料系の原
因に係るものを検出する失火検出装置として、点火電圧
(点火プラグの電極間電圧)を検出し、この点火電圧の
値が所定電圧値を越える期間が基準値を越えるとき、機
関の失火と判定するようにしたものを、既に提案してい
る(特願平3−326507号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
失火検出装置では、機関回転数、機関負荷等の機関の運
転パラメータを検出するセンサ又はそれらのセンサと制
御装置とを接続するワイヤ等の異常時においても失火判
定が行われ、誤判定する可能性があった。
【0005】また、例えば機関に燃料を供給するための
燃料噴射弁や燃料圧レギュレータあるいは機関の排気系
に設けられた酸素濃度センサ(燃料供給系)の性能劣化
又は故障に起因して、前記酸素濃度センサの検出値に基
づく空燃比のフィードバック制御が正確に行われなくな
り、空燃比が所望の値からずれる場合がある。このよう
な場合においては、その時の燃焼状態における正確な空
燃比状態を知ることができないことから適切な失火判定
レベル(基準値)の設定ができず、正確な失火判定が困
難となる。
【0006】本発明上述の点に鑑みなされたものであ
り、燃料系の原因に係る失火をより正確に検出すること
ができる失火検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、機関運転パラメータの値を検出する機関運転
状態検出手段と、前記機関運転パラメータの値に基づい
て複数の機関制御パラメータを決定し、機関を制御する
機関制御手段と、該機関制御手段に含まれ、前記機関運
転パラメータの値に基づいて点火時期を決定して点火指
令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に
基づいて、機関に備えられた点火プラグを放電させる為
の高電圧を発生させる点火手段と、前記点火手段に高電
圧が発生される時の電圧値を検出する電圧値検出手段
と、前記点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧値
を越える期間が基準値を越えるとき、機関の失火状態と
判定する失火判定手段とを有する内燃機関の失火検出装
置において、前記機関運転パラメータ又は機関制御パラ
メータの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出
手段が異常状態を検出したときは、前記失火判定手段に
よる判定を禁止する禁止手段とを設けるようにしたもの
である。
【0008】
【作用】機関運転パラメータ又は機関制御パラメータの
異常検出には、失火判定が禁止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1は、本発明の一実施例に係る排気還流
機構を装備した内燃機関(以下単に「エンジン」とい
う)及びその制御装置の全体構成図であり、例えば4気
筒のエンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が
設けられている。スロットル弁3にはスロットル弁開度
(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル
弁3の開度に応じた電気信号を出力してエンジン制御用
電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5
に供給する。
【0011】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁
時間が制御される。
【0012】エンジン1の各気筒の点火プラグ16はデ
ィストリビュータ15を介してECU5に電気的に接続
されており、ECU5により点火時期θIGが制御され
る。ディストリビュータ15と点火プラグ16とを接続
する接続線の途中には、その接続線と静電的に結合され
た(接続線と数pFのコンデンサを形成する)点火電圧
センサ17が設けられており、その検出信号はECU5
に供給される。
【0013】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この
絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ8が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。
【0014】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン
水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出
力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)セ
ンサ10及び気筒判別(CYL)センサ11はエンジン
1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付け
られている。エンジン回転数センサ10はエンジン1の
クランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置
でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ11は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
【0015】三元触媒14はエンジン1の排気管13に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気ガス濃度検出器としての酸素濃
度センサ12は排気管13の三元触媒14の上流側に装
着されており、排気ガス中の酸素濃度を検出してその検
出値に応じた信号を出力しECU5に供給する。酸素濃
度センサ12は、酸素濃度に比例した信号を出力するリ
ニア型のものである。
【0016】ECU5には更に、バッテリ電圧VBを検
出するバッテリ電圧センサ31、大気の湿度HAを検出
する湿度センサ32、大気圧を検出する大気圧センサ3
3、エンジン1が搭載された車両の左右の駆動輪の回転
速度WFL,WFRを検出する駆動輪速度センサ34,
35及び左右の従動輪の回転速度WRL,WRRを検出
する従動輪速度センサ36,37が接続されており、こ
れらのセンサの検出信号がECU5に供給される。
【0017】次に、排気還流機構20について説明す
る。
【0018】この機構20の排気還流路21は、一端2
1aが排気管13の三元触媒14上流側に、他端21bが
吸気管2のスロットル弁3下流側に夫々連通している。
この排気還流路21の途中には排気還流量を制御する排
気還流弁22及び容積室21Cが介設されている。そし
て、この排気還流弁22はソレノイド22aを有する電
磁弁であり、ソレノイド22aはECU5に接続され、
その弁開度がECU5からの制御信号によってリニアに
変化させることができるように構成されている。排気還
流弁22には、その弁開度を検出するリフトセンサ23
が設けられており、その検出信号はECU5に供給され
る。
【0019】ECU5は上述の各種センサからのエンジ
ンパラメータ信号等に基づいてエンジン運転状態を判別
し、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NEとに応
じて設定される排気還流弁22の弁開度指令値LCMD
とリフトセンサ23によって検出された排気還流弁22
の実弁開度値LACTとの偏差を零にするようにソレノ
イド22aに制御信号を供給する。
【0020】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成され
る。
【0021】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、酸素濃度センサ12による理論空燃
比へのフィードバック制御運転領域やオープンループ制
御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別し、エン
ジン運転状態に応じて燃料噴射弁6の燃料噴射時間及び
点火プラグ16の点火時期を演算するとともに、後述す
るように点火電圧センサ17の出力に基づいた失火判定
を行う。
【0022】なお、上記酸素濃度センサ12の出力に基
づく空燃比フィードバック制御は、エンジン回転数NE
及び吸気管内絶対圧PBAに応じて算出される基本燃料
噴射時間TIに、酸素濃度センサ12の出力に基づいて
算出される空燃比補正係数K02を乗算することにより
行われる。
【0023】CPU5bは、更にエンジン運転状態に応
じた前記排気還流機構20の排気還流弁22の弁開度制
御及び駆動輪速度WFL,WFRと従動輪速度WRL,
WRRとに基づくトラクション制御を行う。このトラク
ション制御は、駆動輪の過剰スリップ状態を検出したと
きには、空燃比のリーン化及び燃料供給遮断(フュエル
カット)によってエンジンの出力トルクを低減するもの
である。
【0024】CPU5bは上述のようにして算出、決定
した結果に基づいて、燃料噴射弁6、点火プラグ16及
び排気還流弁22を駆動する信号を、出力回路5dを介
して出力する。
【0025】尚、本実施例においては、ECU5は信号
発生手段を含む機関制御手段、失火判定手段、異常検出
手段及び禁止手段を構成する。
【0026】図2は、図1の制御装置における失火判定
に係る部分の構成を示す図であり、電源電圧VBが供給
される電源端子T1は一次側コイル47と二次側コイル
48とから成る点火コイル(点火手段)49に接続され
ている。一次側コイル47と二次側コイル48とは互い
にその一端で接続され、一次側コイル47の他端はトラ
ンジスタ46のコレクタに接続され、トランジスタ46
のベースは駆動回路51を介してCPU5bに接続さ
れ、そのエミッタは接地されている。トランジスタ46
のベースには、CPU5bより通電指令信号Aが供給さ
れる。また、二次側コイル48の他端は、ダイオード5
0のアノードに接続され、ダイオード50のカソードは
ディストリビュータ15を介して点火プラグ16の中心
電極16aに接続されている。点火プラグ16の接地電
極16bは接地されている。
【0027】点火電圧センサ17は、入力回路41に接
続され、入力回路41の出力は、ピークホールド回路4
2及び比較器44の非反転入力に接続されている。ピー
クホールド回路42の出力は、比較レベル設定回路43
を介して比較器44の反転入力に接続されている。ま
た、ピークホールド回路42のリセット入力には、CP
U5bが接続されており、CPU5bから適切なタイミ
ングでピークホールド値をリセットするリセット信号が
供給される。比較器44の出力はゲート回路45を介し
て、CPU5bに入力される。ゲート回路45にはCP
U5bからゲート信号Gが供給され、所定のゲート期間
中のみ比較器44の出力がCPU5bに入力される。
【0028】図3は、入力回路41、ピークホールド回
路42及び比較レベル設定回路43の具体的な構成を示
す回路図であり、同図において入力端子T2は、抵抗4
15を介して演算増幅器(以下「オペアンプ」という)
416の非反転入力に接続されている。また入力端子T
2は、コンデンサ411と抵抗412とダイオード41
4とを並列に接続した回路を介してアースに接続される
とともに、ダイオード413を介して電源ラインVBS
に接続されている。コンデンサ411は、例えば104
pF程度のものを使用し、前記点火電圧センサ17によ
って検出される電圧を数千分の1に分圧する働きをす
る。また抵抗412は例えば500KΩ程度のものを使
用する。ダイオード413及び414は、オペアンプ4
16の入力電圧がほぼ0〜VBSの範囲内に入るように
するために設けられている。オペアンプ416の反転入
力はその出力と接続されており、オペアンプ416はバ
ッファアンプ(インピーダンス変換回路)として動作す
る。
【0029】入力回路41のオペアンプ416の出力
は、比較器44の非反転入力及びオペアンプ421の非
反転入力に接続されている。オペアンプ421の出力は
ダイオード422を介してオペアンプ427の非反転入
力に接続され、オペアンプ421及び427の反転入力
はいずれもオペアンプ427の出力に接続されている。
従って、これらのオペアンプもバッファアンプとして動
作する。
【0030】オペアンプ427の非反転入力は抵抗42
3及びコンデンサ426を介して接地され、抵抗423
とコンデンサ426の接続点は、抵抗424を介してト
ランジスタ425のコレクタに接続されている。トラン
ジスタ425のエミッタは接地され、ベースにはリセッ
ト時高レベルとなるリセット信号RがCPU5bより入
力される。
【0031】オペアンプ427の出力は、比較レベル設
定回路43を構成する抵抗431及び432を介して接
地され、抵抗431と432の接続点が比較器44の反
転入力に接続されている。
【0032】図3の回路によれば、検出された点火電圧
V(オペアンプ416の出力)のピーク値がピークホー
ルド回路42によって保持され、そのピークホールド値
が比較レベル設定回路43により、値1より小さい所定
数倍され、比較レベルVCOMPとして比較器44に供
給される。従って、端子T4にはV>VCOMPが成立
するとき高レベルとなるパルス信号(比較判定パルス)
が出力される。
【0033】以上のように構成される失火検出装置の動
作を図4を用いて説明する。同図(a),(b)はそれ
ぞれ通電制御信号A及びゲート信号Gを示す。また、同
図(c)〜(e)は燃料混合気の正常燃焼時の特性を示
し、同図(f)〜(h)は燃料系の原因に係る失火(以
下「FI失火」という)時の特性を示す。
【0034】同図(a)に示すように、本実施例では、
点火指令信号を時刻t0に発生させた後(点火に必要な
期間一次側コイル2に通電し、時刻t0において電流を
遮断した後)、時刻t1からt2の間再度通電を行う
(以下「再通電」という)。再通電は時刻t2におい
て、点火プラグ16の電極間に放電が発生しない程度の
値(所定印加電圧値)の電圧を印加し、点火プラグ16
及びその周辺回路の浮遊容量に電荷を蓄える(チャージ
する)ために行うものである。以下、時刻t2に点火プ
ラグ16に印加される電圧を再チャージ電圧(再チャー
ジ指令信号)という。
【0035】同図(b)及び(f)は、検出した点火電
圧(入力回路41の出力電圧)V(B,B′)及び比較
レベルVCOMP(C,C′)の推移を示している。ま
ず、同図(b)を参照して正常燃焼時の点火電圧特性に
ついて説明する。
【0036】同図(b)において、点火指令信号が発生
する時刻t0の直後においては点火電圧Vは燃料混合気
(点火プラグの放電ギャップ間)の絶縁を破壊する値ま
で上昇し、絶縁破壊後は、絶縁破壊前の容量放電状態
(数百アンペア程度の電流による非常に短い時間の放電
状態)から放電電圧が略一定の誘導放電状態へと移行す
る(数十ミリアンペア程度の電流により、数ミリ秒程度
の放電期間)。誘導放電電圧は、時刻t0以降の圧縮行
程に伴う気筒内の圧力が上昇することにより上昇する。
これは、圧力が高くなると誘導放電に必要な電圧も高く
なるためである。誘導放電の最後の段階においては点火
コイルの誘導エネルギーの減少により誘導放電を維持す
るための電圧よりも点火プラグ電極間の電圧が低くな
り、誘導放電は消失して容量放電状態(後期の容量放電
状態)へ移行する。容量放電状態においては点火プラグ
電極間の電圧は燃料混合気の絶縁を再度破壊するため上
昇するが、点火コイル49の残余のエネルギーが少なく
電圧上昇はわずかである。これは、燃焼が発生した場合
は、プラグギャップ間の電気抵抗が低いためであり、燃
焼時の燃料混合気がイオン化していることに起因する。
【0037】なお、ダイオード50と点火プラグ16と
の間の浮遊容量に蓄えられた電荷(電極間で放電しきれ
ずに残った電荷)は、ダイオード50があるため、点火
コイル49側へは放電されないが、点火プラグ16の電
極近傍に存在するイオンによって中和されるため、容量
放電終了時の点火電圧Vは速やかに減少する。
【0038】その後、時刻t2において再チャージ電圧
が印加されると、点火電圧Vは上昇するが、このときチ
ャージされる電荷は、前述した後期容量放電終了直後と
同様に、点火プラグ16の電極近傍に存在するイオンに
よって中和されるため、速やかに減少する。
【0039】一方、比較レベルVCOMPは、図示例で
は、時刻t5までは前回リセットされた後における点火
電圧Vのピーク値に応じた値となっており、リセット信
号Rにより、時刻t5〜t2において所定低レベル(>
0)固定状態とされ、時刻t2においてその状態が解除
される(以下、所定低レベル固定状態を解除する時点を
「リセット(初期化)タイミング」という)。したがっ
て、時刻t2以後は再チャージ電圧によってピーク値と
なった点火電圧Vに応じた値(本実施例ではピーク値の
2/3程度の値としている)となる。その結果、点火電
圧Vと比較レベルVCOMPとの比較を行う比較器44
の出力は同図(d)に示すように、時刻t0付近、時刻
t6〜t7及び時刻t2〜t8において高レベルとなる
が、ゲート回路45の出力は、ゲート信号Gが低レベル
であるゲート期間TG中の時刻t3〜t7及び時刻t2
〜t8においてのみ高レベルとなる。
【0040】次に、燃料混合気が燃料供給系の異常等に
よりリーン状態やカット状態となりFI失火が発生した
とき(燃焼が発生しなかったとき)の点火電圧特性(破
線で示す特性)について説明する。同図(f)におい
て、点火指令信号の発生時刻t0の直後においては点火
電圧V(B′)は点火プラグ電極間の燃料混合気の絶縁
を破壊する値まで上昇するが、このときの絶縁破壊電圧
の値は、燃料混合気に占める空気の割合が正常時よりも
多く含まれており、燃料混合気の絶縁耐力が大きくな
り、また、燃焼が発生していないため、燃料混合気がイ
オン化しておらず、プラグギャップ間の電気抵抗が高く
なる傾向にあることから、正常燃焼時の電圧値よりも高
くなる。この後、正常燃焼時と同様に誘導放電状態へ移
行するが、放電抵抗も正常燃焼時よりも大きいことによ
り正常燃焼時よりも早く容量放電状態へ移行する傾向を
示す。誘導放電の最後の段階で発生する容量放電(後期
の容量放電)の値は、燃料混合気の絶縁破壊電圧が正常
燃焼時よりも大きいことにより、正常燃焼時に比べて非
常に大きくなる。
【0041】このとき、点火プラグ16の電極近傍にほ
とんどイオンが存在しないため、ダイオード50と点火
プラグ16との間に蓄えられた電荷は、イオンによって
中和されず、またダイオード50によって点火コイル4
9へ逆流することもできないためそのまま保持され、気
筒内圧力が低下して放電要求電圧がこの電荷により印加
されている電圧と等しくなった時に、点火プラグ16の
電極において放電されるが、点火電圧Vが高いときには
比較的早期に放電されてしまう。
【0042】その後、時刻t2において再チャージ電圧
が印加されると、点火電圧Vは再び上昇し、前述と同様
にプラグ電極間のイオンによる中和がなく、またダイオ
ード50の作用により、高電圧状態が継続する。そし
て、気筒内圧力がさらに低下して放電要求電圧が点火電
圧Vと等しくなったときに、プラグ電極間で放電される
(時刻t11)。
【0043】一方、比較レベルVCOMP(C′)は、
図示例では時刻t9までは前回リセットされた後におけ
る点火電圧Vのピーク値に応じた値となっており、時刻
t9以後、点火電圧Vの上昇とともに上昇し、ピーク値
に対応したレベルを時刻t5まで保持する。時刻t5〜
t2において所定低レベル固定状態され、時刻t2以後
は再チャージ電圧によってピーク値となった点火電圧V
に対応した値を保持する。
【0044】その結果、比較器44の出力は同図(g)
に示すように、時刻t0近傍、時刻t9の少し前、時刻
t9〜t10及び時刻t2〜t11において高レベルと
なるが、ゲート回路45の出力は、ゲート期間TG中に
高レベルとなった期間内のみ高レベルとなる。
【0045】従って、図4の(d)と(g)とを比較す
れば明らかなように、ゲート回路45から出力される比
較判定パルスのパルス幅を計測し、基準値と比較するこ
とによって、失火を判定することができる。図5は、比
較判定パルスに基づいて、失火判定を行うプログラムの
フローチャートであり、本プログラムはCPU5bにお
いて一定時間毎に実行される。
【0046】まず、モニタ条件が成立しているか否かを
判別する(ステップS1)。ここで、モニタ条件は、エ
ンジン運転パラメータセンサの異常及び燃料噴射時間等
の制御パラメータ値の異常が発生しておらず、かつエン
ジンが失火判定を実行すべき運転状態にあるとき成立す
る条件であり、後述する図10,11のプログラムによ
って判断される。この条件が成立していない(ステップ
S1の答が否定(No))のときには、直ちに本プログ
ラムを終了する。
【0047】ステップS1の答が肯定(Yes)のとき
には、IGフラグ(FlagIG)が「1」であるか否
かを判別する(ステップS2)。このIGフラグは点火
指令信号の発生(時刻t0)とともに「1」に設定され
るフラグである。ステップS2の答が否定(No)、即
ちIGフラグが「0」のときには、リセットタイマの計
測値tRを値0として(ステップS3)本プログラムを
終了する。ステップS2の答が肯定(Yes)、即ちI
Gフラグが「1」のときには、リセットタイマの計測値
tRが所定時間tRESETより小さいか否かを判別す
る(ステップS4)。IGフラグが「0」から「1」と
なった直後は、この答が肯定(Yes)となり、比較判
定パルス、即ちゲート回路45の出力パルスが有るか否
かを判別る(ステップS7)。この答が否定(No)で
あれば直ちに本プログラムを終了し、肯定(Yes)で
あれば、カウンタのカウント値CPを値1だけインクリ
(ステップS8)、そのカウント値CPが基準値CPR
EFより小さいか否かを判別する(ステップS9)。
【0048】ステップS9の答が肯定(Yes)、即ち
CP<CPREFのときには、正常燃焼と判定し、フラ
グFMISを「0」とする(ステップS10)一方、ス
テップS9の答が否定(No)、即ちCP≧CPREF
のときには、FI失火と判定し、フラグFMISを
「1」とし(ステップS11)、本プログラムを終了す
る。
【0049】前記ステップS4の答が否定(No)、即
ちtR>tRESETとなったときには、カウンタのカ
ウント値CP及びIGフラグを値0にリセットし(ステ
ップS5,S6)、前記ステップS10に進む。
【0050】図5のプログラムによれば、図4(e),
(h)に示すように、燃焼時には、カウント値CPが基
準値CPREFを越えないのに対し、失火時には、時刻
t12に基準値CPREFを越えるので、失火が検出さ
れる。
【0051】図6は、上記基準値CPREFの設定を行
うプログラムのフローチャートであり、本プログラムは
各点火毎に所定タイミングにて実行される。
【0052】ステップS21では、前記モニタ条件が成
立しているか否かを判別し、その答が否定(No)のと
きには、直ちに本プログラムを終了する。ステップS2
1の答が肯定(Yes)のときには、CPREF0マッ
プを検索して、基準値CPREFの基本値CPREF0
を算出する(ステップS22)。CPREF0マップ
は、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応
じて基本値CPREF0が設定マップであり、エンジン
回転数NEに対しては、図7(a)に示すようにNE値
が増加するほどCPREF0値は減少するように設定さ
れている。これは、NE値が増加するほど、点火指令信
号の発生間隔が短くなり、比較判定パルス幅が失火の有
無に拘らず減少する傾向がある点を考慮したものであ
る。また、吸気管内絶対圧PBAに対しては、同図
(b)に示すように、PBA値が所定値PBA0で最小
となるように設定されている。これは、吸気管内絶対圧
の変化による燃焼室内圧力及び点火要求電圧の変化を考
慮したものである。この値はエンジンの形式等(吸気特
性やカム特性など)によって変化するものであり、個々
のエンジンに対応して設定される。
【0053】続くステップS23では、ステップS22
で算出した基本値CPREF0の補正係数KMTOTA
Lを次式(1)により算出する。
【0054】 KMTOTAL=KMTW×KMTA×KMHA×KMAF×KMEGR …(1) ここでKMTWは、検出したエンジン水温TWに応じて
KMTWテーブルを検索することにより算出されるエン
ジン水温補正係数である。KMTWテーブルは、エンジ
ン温度が低いほど燃焼後の燃焼室内のイオン濃度が低下
し、比較判定パルス幅が増加する傾向にある点を考慮し
て図8(a)に示すように設定されている。
【0055】KMTAは、検出した吸気温TAに応じて
KMTAテーブルを検索することにより算出される吸気
温補正係数である。KMTAテーブルは、KMTWテー
ブルと同様に、吸気温TAが低いほど燃焼後の燃焼室内
のイオン濃度が低下する傾向にある点を考慮して、図8
(b)に示すように設定されている。
【0056】KMHAは、検出した大気湿度HAに応じ
てKMHAテーブルを検索することにより算出される大
気湿度補正係数である。KMHAテーブルは、湿度が増
加するほど燃焼状態が悪化し、燃焼後の燃焼室内のイオ
ン濃度が低下する傾向がある点を考慮し、図8(c)に
示すように設定されている。
【0057】KMAFは、空燃比A/Fに応じてKMA
Fテーブルを検索することにより算出される空燃比補正
係数である。KMAFテーブルは、理論空燃比からずれ
るほど燃焼状態が悪化し、燃焼後の燃焼室内のイオン濃
度が低下する傾向がある点を考慮し、図9(a)に示す
ように設定されている。
【0058】KMEGRは、排気還流率(EGR率)E
GRRに応じてKMEGRテーブルを検索することによ
り算出されるEGR補正係数である。KMEGRテーブ
ルは、EGR率EGRRが増加するほど燃焼状態が悪化
する傾向がある点を考慮し、図9(b)に示すように設
定されている。なおEGR率EGRRは、例えば排気還
流弁22の実弁開度LACTに応じて算出される。
【0059】図6にもどり、続くステップS24では次
式(2)により基準値CPREFを算出し、本プログラ
ムを終了する。
【0060】 CREF=CREF0×KMTOTAL …(2) 図6のプログラムによれば、エンジン回転数NE及び吸
気管内絶対圧PBAに応じて設定される基本値CPRE
F0を、エンジン水温TW、吸気温TA、大気湿度H
A、空燃比A/F及びEGR率EGRRに応じて補正す
ることにより、基準値CPREFが算出される。従っ
て、このようにして算出された基準値を図5のプログラ
ムで使用して失火判定を行うことにより、エンジン運転
状態の変化に拘らず、正確な失火判定が可能となる。
【0061】なお、比較判定パルス幅の計測は、該パル
スが高レベルの期間内に発生する所定周波数のクロック
パルスの数をカウンタによってカウントすることにより
行ってもよい。
【0062】図10,11は前記モニタ条件の判定を行
うプログラムのフローチャートであり、一定時間毎又は
各点火毎の所定タイミングにて実行される。
【0063】ステップS31では、吸気管内絶対圧セン
サ7、エンジン水温センサ9、エンジン回転数センサ1
0、大気圧センサ33等の機関運転パラメータセンサの
うち少なくとも1つの異常が検知されているか否かを判
別し、その答が肯定(Yes)のときにはモニタ条件不
成立とする(ステップS34)。機関運転パラメータセ
ンサの異常検知は例えば、検出値が所定上限値の範囲
内、すなわち通常とりうる値の範囲内にあるか否かを判
定することにより、図示しない他のプログラムによって
行われる。
【0064】機関運転パラメータセンサの検出値は、前
述したように失火判定用の基準値CPREFの算出に使
用され、また後述する本プログラムのステップS41〜
S45においては、モニタ条件の判定に使用されるの
で、センサの異常が検知されているときは、CPREF
値の算出やモニタ条件の判定が適切に行えない。また、
センサの異常検知時においては、フェールセーフアクシ
ョンとして、当該センサの検出値を所定値(例えばエン
ジン水温の場合には50℃)に設定されるので、この値
が点火時期や燃料噴射時間に影響を与え、失火判定が適
切に行えない可能性がある。そこで、本実施例では、機
関運転パラメータの少なくとも1つの異常が検知された
ときには、失火判定を行わないようにしている。これに
より、不正確な失火判定を防止することができる。
【0065】ステップS31の答が否定(No)、即ち
機関運転パラメータセンサの異常が検知されていないと
きには、空燃比補正係数K02の値がリッチ側又はリー
ン側のリミット値に固定される状態となってから所定時
間(例えば5秒)経過したか否かを判別し(ステップS
32)、その答が肯定(Yes)のときには、モニタ条
件不成立とする(ステップS34)。ただし、この判定
は、酸素濃度センサの検出値に基づくフィードバック制
御実行中のみ行い、フィードバック制御実行中でなけれ
ば直ちにステップS33に進む。
【0066】ステップS32の判定を行うのは、K02
値がリミット値である状態が継続した(リミット値には
りついた)場合には、空燃比が所望値からずれているの
で、空燃比に適合した正確な失火判定レベル(CPRE
F)の設定できないため、失火判定が適切に行えないか
らである。
【0067】ステップS32の答が否定(No)のとき
には、燃料供給系(燃料噴射弁、燃料圧レギュレータ
等)の異常が検知されているか否かを判別し(ステップ
S33)、その答が肯定(Yes)のときにはモニタ条
件不成立とする(ステップS34)。ステップS33の
判定は、具体的には、K02値の長期間の平均値(エン
ジンの停止後も不揮発メモリに値が保持され、エンジン
使用開始当初から継続して算出される平均値)K02A
VEが所定範囲外となったか否かにより行う。すなわち
K02AVE値が所定範囲外となったとき、燃料供給系
の異常と判定される。
【0068】ステップS33の判定を行うのは、燃料供
給系の異常検知時は、K02値が固定値とされるので、
前述したリミット値にはりついた場合と同様に、失火判
定が適切に行えないからである。また、このような状態
は、機関制御系に何らかの異常が検出されている状態で
あり、機関自体の燃焼は正常でない可能性があるので、
失火判定を禁止し、上記異常に起因した誤判定を未然に
防止するものである。
【0069】ステップS33の答が否定(No)のとき
には、ステップS41(図11)以下に進む。
【0070】ステップS41〜S45では、検出したエ
ンジン運転パラメータ値が所定範囲内にあるか否かを判
別する。即ち、エンジン回転数NEが下限値NEL(例
えば500rpm)と上限値NEH(例えば6,500
rpm)の間にあるか否か(ステップS41)、吸気管
内絶対圧PBAが下限値PBAL(例えば260mmHg)
と上限値PBAH(例えば760mmHg)の間にあるか否か
(ステップS42)。エンジン水温TWが下限値TWL
(例えば40℃)と上限値TWH(例えば110℃)の
間にあるか否か(ステップS43)、吸気温TAが下限
値TAL(例えば0℃)と上限値TAH(例えば80
℃)の間にあるか否か(ステップS44)及びバッテリ
電圧VBが下限値VBL(例えば10V)より高いか否
か(ステップS45)を判別し、これらの判別結果のい
ずれかが否定(No)(のときには、モニタ条件不成立
と判定する(ステップS52)。エンジンが通常の運転
状態にあれば、エンジン回転数NE、吸気管内絶対圧P
BA、エンジン水温TW及び吸気温TAは、上記上下限
値の範囲内にあること、及びバッテリ電圧VBが低い場
合には点火電圧が低下し、正確な判定ができないことを
考慮したものである。
【0071】ステップS41〜45の答が全て肯定(Y
es)のときには、空燃比リーン制御実行中(例えばエ
ンジンの減速時にこのような制御が実行される)である
か否か(ステップS46)及びトラクション制御実行中
であるか否か(ステップS47)を判別する。これらの
判別の結果、いずれかの答が肯定(Yes)のときに
は、モニタ条件不成立と判別する(ステップS52)。
空燃比リーン制御中は、燃焼が不安定となること及びト
ラクション制御実行中は、空燃比リーン制御及び/又は
フュエルカットが行われることを考慮したものである。
【0072】ステップS46,S47の答がともに否定
(No)のときには、更にフュエルカット中か否かを判
別し(ステップS48)、その答が肯定(Yes)、即
ちフュエルカット中のときには、タイマTMAFCに所
定時間(例えば1秒)をセットしてスタートさせ(ステ
ップS49)、モニタ条件不成立と判定する(ステップ
S52)。ステップS48の答が否定(No)、即ちフ
ュエルカット中でないときには、前記タイマTMAFC
のカウント値が値0か否かを判別する(ステップS5
0)。この答が否定(No)、即ちフュエルカット終了
後所定時間経過前は、モニタ条件不成立と判定し(ステ
ップS52)、ステップS50の答が肯定(Yes)、
即ちフュエルカット終了後所定時間経過したときにはモ
ニタ条件成立と判定する(ステップS51)。
【0073】ステップS49,S50は、フュエルカッ
ト終了後直後も燃焼が不安定となることを考慮したもの
である。
【0074】図11のプログラムによれば、エンジン運
転パラメータ値(NE,PBA,TW,TA,VB)が
所定範囲ないとき、空燃比リーン制御若しくはトラクシ
ョン制御実行中のとき、フュエルカット中又はフュエル
カット終了後所定時間内はモニタ条件不成立と判定さ
れ、上記以外のときモニタ条件成立と判定される。
【0075】ステップS41〜S50の判定により、燃
焼が安定しているモニタ条件成立時のみ実行されるの
で、より正確な判定を行うことができる。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、機
関運転パラメータ又は機関制御パラメータの異常検出時
には、失火判定が禁止されるので、機関が正常に作動で
きる状態下において正確な失火判定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関及びその制御
装置の構成図である。
【図2】失火検出を行うための回路構成を示す図であ
る。
【図3】図2の回路の一部の具体的な構成を示す回路図
である。
【図4】図2の回路の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図5】失火判定を行うプログラムのフローチャートで
ある。
【図6】基準値(CPREF)の算出を行うプログラム
のフローチャートである。
【図7】基準値の基本値(CPREF0)算出用のマッ
プの設定値を説明するための図である。
【図8】基本値(CPREF0)の補正係数算出用のテ
ーブルを示す図である。
【図9】基本値(CPREF0)の補正係数算出用のテ
ーブルを示す図である。
【図10】モニタ条件の判定を行うプログラムのフロー
チャートである。
【図11】モニタ条件の判定を行うプログラムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子コントロールユニット(ECU) 15 ディストリビュータ 16 点火プラグ 17 点火電圧センサ 47 一次側コイル 48 二次側コイル 49 点火コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久木 隆 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 丸山 茂 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 金広 正毅 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 石岡 卓司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 前田 健一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関運転パラメータの値を検出する機関
    運転状態検出手段と、前記機関運転パラメータの値に基
    づいて複数の機関制御パラメータを決定し、機関を制御
    する機関制御手段と、該機関制御手段に含まれ、前記機
    関運転パラメータの値に基づいて点火時期を決定して点
    火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信
    号に基づいて、機関に備えられた点火プラグを放電させ
    る為の高電圧を発生させる点火手段と、前記点火手段に
    高電圧が発生される時の電圧値を検出する電圧値検出手
    段と、前記点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧
    値を越える期間が基準値を越えるとき、機関の失火状態
    と判定する失火判定手段とを有する内燃機関の失火検出
    装置において、前記機関運転パラメータ又は機関制御パ
    ラメータの異常を検出する異常検出手段と、前記異常検
    出手段が異常状態を検出したときは、前記失火判定手段
    による判定を禁止する禁止手段とを設けたことを特徴と
    する内燃機関の失火検出装置。
JP9377592A 1991-12-09 1992-03-19 内燃機関の失火検出装置 Pending JPH05263746A (ja)

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JP9377592A JPH05263746A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 内燃機関の失火検出装置
US07/986,947 US5241937A (en) 1991-12-09 1992-12-08 Misfire-detecting system for internal combustion engines
GB9511715A GB2288244B (en) 1991-12-09 1992-12-09 Misfire-detecting system for internal combustion engines
GB9225715A GB2262352B (en) 1991-12-09 1992-12-09 Misfire-detecting system for internal combustion engines
DE4244807A DE4244807C2 (de) 1991-12-09 1992-12-09 Fehlzündungs-Detektorsystem zur Detektierung von Fehlzündungen in einem Verbrennungsmotor
DE4241499A DE4241499C2 (de) 1991-12-09 1992-12-09 Fehlzündungs-Detektorsystem für Verbrennungsmotoren

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101013951B1 (ko) * 2004-11-17 2011-02-14 현대자동차주식회사 엔진의 실화 진단 제어방법

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