JPH0526348Y2 - - Google Patents

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JPH0526348Y2
JPH0526348Y2 JP4975589U JP4975589U JPH0526348Y2 JP H0526348 Y2 JPH0526348 Y2 JP H0526348Y2 JP 4975589 U JP4975589 U JP 4975589U JP 4975589 U JP4975589 U JP 4975589U JP H0526348 Y2 JPH0526348 Y2 JP H0526348Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、四輪自動車や自動二輪車等の車両に
適用される車両用デイスクブレーキに関する。
〔従来の技術〕
デイスクブレーキに用いられる摩擦パツドは、
一般に、ピストンやキヤリパの反作用部等のパツ
ド押動部材に押動される裏板に、デイスクロータ
の側面へ圧接されるライニングを接合した構造
で、この種の従来技術としては、例えば実開昭52
−104085号公報に示されるものがある。
この摩擦パツドは、裏板に複数の結着孔を設
け、裏板に対してライニングをモールドする際
に、結着孔にライニング材を充填し、且つこれを
裏板の背面に突出させて、ピストンまたはキヤリ
パの反作用部に衝合する制振座を一体に形成する
ことにより、ブレーキ作動時の鳴きを防止するよ
うにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
これらの制振座は、接合後の後加工で同一高さ
に処理されるが、ピストンやキヤリパが、金属製
の裏板よりも硬度の劣るライニングと衝合して制
動が繰返されるため、制振座が個々に摩耗して表
面に高低差を生じ、制振座とピストンまたはキヤ
リパの反作用部との当接が不均一となつて、ライ
ニングを偏摩耗させる原因となり、殊に、ピスト
ンでは、作動中に回動力を生じて偏摩耗が一層顕
著となる。
更に、結着孔の口縁が裏板の背面に露出したま
まであるため、この口縁から結着孔内に水が浸入
して溜り、錆の発生原因となる。
本考案は、かかる事情を背景にしてなされたも
ので、その目的とするところは、結着孔にライニ
ングを充填して接合力の向上を図りつつ、摩擦パ
ツドを均等に押動するように、摩擦パツドとピス
トンやキヤリパの反作用部との平坦度を確保し
て、ライニングの偏摩耗を防止すると共に、結着
孔への浸水による錆の発生を防ぐことのできる車
両用デイスクブレーキを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するため、デイス
クロータの側部に、ピストンやキヤリパの反作用
部に押動される裏板と、デイスクロータに圧接さ
れるライニングとを接合した摩擦パツドが配置さ
れる車両用デイスクブレーキにおいて、前記摩擦
パツドの裏板に複数の結着孔を形成し、これら結
着孔に前記ライニングを形成するライニング材を
充填すると共に、裏板の背面にライニング材を突
出させて、結着孔よりも大径に肉盛りし、一方、
前記ピストンやキヤリパの反作用部に、裏板の肉
盛りに対する複数の逃げ凹部をパツド押圧側面に
開口して設け、且つパツド押圧側面を裏板の背面
に当接せしめたことを特徴としている。
〔作用〕
ピストンやキヤリパの反作用部は、裏板背面の
肉盛り部を逃げ凹部で跨ぎ、ピストンの先端面若
しくは反作用部の内側面を、平坦な裏板の背面に
直接当接させて、摩擦パツドを押動する。これに
より、ピストンまたは反作用部と裏板背面との当
接が平行に保たれ、摩擦パツドに押動力が均一に
働いて、ライニングの偏摩耗が防止される。
また、裏板背面の結着孔の開口が、大径の肉盛
り部で覆われるため、孔内へ水が浸入しない。
更に、ピストンが回転力を受けても、逃げ凹部
が肉盛り部と当接してこれを阻止する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第4図に
基づいて説明する。
1はデイスクブレーキで、デイスクロータ2の
一側で車体に固設されるブラケツト3には、フロ
ーテイング型のキヤリパ4が、デイスク軸方向へ
移動可能に支持されている。
上記キヤリパ4は、ブラケツト3側に配置され
る作用部4aと、デイスクロータ2を挟んで反ブ
ラケツト側に対向配置される反作用部4bと、こ
れらをデイスクロータ2を跨いで連結するブリツ
ジ部4cとからなつている。
ブラケツト3には、ブリツジ部4cを挟んで、
デイスクロータ2の外周に並設される支持腕3
a,3aが延設され、上記キヤリパ4は、作用部
4aの両側部に突設した取付け腕4d,4dを、
図示しない摺動ピンを介して、支持腕3a,3a
に保持される。
作用部4aと反作用部4bとの間には、一対の
摩擦パツド5,6が、デイスクロータ2を挟んで
対向して設けられている。各摩擦パツド5,6
は、ライニング7と金属製の裏板8とからなつて
おり、裏板8の両側部に突出する耳片8a,8a
を、上記支持腕3a,3aの各係止段部3bに、
リテーナ9を介して吊持されると共に、ブリツジ
部4cの内側に係着されるパツドスプリング10
にて、デイスク中心方向に弾発支持される。
作用部4aにデイスクロータ2側を開口して形
成されるシリンダ孔4eには、角シール11が嵌
着され、該シリンダ孔4eに、作用部4a側の摩
擦パツド5を押動するコツプ状のピストン12
が、開口端をデイスクロータ2側にして、液密且
つ移動可能に内挿されており、更にシリンダ孔4
eの口部外周とにピストン12の先端部との間に
は、シリンダ孔4eを防塵する蛇腹状のダストブ
ーツ13が被着されている。
シリンダ孔4eの底部とピストン12との間に
は、図示しない液圧発生用のマスタシリンダに接
続される液圧室14が画成され、液圧マスタシリ
ンダから液圧室14に圧液が供給されると、ピス
トン12がシリンダ孔4eを前進して、摩擦パツ
ド5をデイスクロータ2の一側面に押圧し、次に
この反作用で、キヤリパ4が作用部4a側へ移動
し、反作用部4bが摩擦パツド6をデイスクロー
タ2の他側面に押圧して、制動作用が行なわれ
る。
上記摩擦パツド5,6の各裏板8には、4個の
結着孔8bが、背面8cに開口して設けられてい
る。これら結着孔8bには、ライニング7の成形
と同時に、ライニング材が充填され、更にこのラ
イニング材を裏板8の背面8cに突出させて、結
着孔8bよりも大径の肉盛り部7aを形成し、ラ
イニング7と裏板8との接合力を高めている。
裏板8の背面8cに突出する各肉盛り部7aは、
前記ピストン12の略直径上に位置するよう設け
られている。
摩擦パツド5を押動するピストン12の開口部
には、これら肉盛り部7aを覆う逃げ凹部12a
と、押動用の突部12bとが交互に4個づつ形成
され、ピストン12の突部12bは、肉盛り部7
aの間に配置され、突部12bの先端面12c
を、裏板8の背面8cに当接して設けられる。
一方、摩擦パツド6を押動する反作用部4bに
は、2つの反力爪を形成すべく、中央部に切欠き
部4fがシリンダ中心側を開口して設けられ、裏
板8の背面8cと当接する押動用の内側面4g
に、肉盛り部7aよりもやや広幅の3本の逃げ凹
部4hが、切欠き部4fから放射状に形成されて
いる。
摩擦パツド6の肉盛り部7aのうち、3個は上
記逃げ凹部4hに収納され、また他の1個は切欠
き部4f内に配置され、更に内側面4gが、裏板
8の背面8cと当接して設けられる。
これらの逃げ凹部12a,4hは、ライニング
7の肉盛り部7aと直接干渉しない大きさと深さ
で形成される。
ピストン12の先端面12cと、反作用部4b
の内側面4gは、肉盛り部7aを逃げ凹部12
a,4hで跨いで、裏板8の平坦な背面8cに直
接当接して設けられ、これにより、ピストン12
と反作用部4bの押動力は偏荷重となることなく
摩擦パツド5,6に均一に働くので、ライニング
7に偏摩擦を与えない。
また、ピストン12が作動中に回動力を受ける
ことがあつても、突部12bが肉盛り部7aと係
合して、ピストン12を回り止めするので、角シ
ール11やダストブーツ13の損傷を防止するこ
とができる。殊に、液圧式と機械式の作動機構を
持ち、更に制動間隙を自動調整するオートアジヤ
スタを備えたパーキングブレーキ付きのデイスク
ブレーキ(例えば、実公昭62−21144号公報参照)
では、ピストンが回転し易いため、ピストン先端
と摩擦パツドの裏板背面とを凹凸嵌合して、回り
止めとすることから、金属製のピストンと裏板と
の衝接音が避けられなかつたが、本構造では、突
部12bがライニング材の肉盛り部7aに緩衝し
て係合するので、衝接音の発生が防止されると共
に、ピストン12を位置決めできて、確実なアジ
ヤスト作動を行なうことができる。
更に、摩擦パツド5,6では、肉盛り部7aが
背面8cの口縁を覆うので、結着孔8b内への浸
水がなく、腐食の原因となる錆の発生を有効に防
止すると共に、肉盛り部7aに従来例の如き制振
座を要しないので、表面高さの加工が不要とな
る。
更に、摩擦パツド5,6を同一形状としたの
で、共用化が図れると共に、再組付け時にも誤組
みの虞がない。
また、ピストン12の先端面12cと反作用部
4bの内側面4gは、裏板8の背面8cとの接触
面積が、逃げ凹部12a,4hを形成した分小さ
くなるので、裏板8からの制動熱の伝達が抑えら
れ、しかも、逃げ凹部12a,4hを、ライニン
グ7の肉盛り部7aに直接干渉しない大きさと深
さとしたから、制動熱を外部に放出できて、ピス
トン12や反作用部4bを冷却する効果がある。
特に、圧液が供給される作用部4a側では、ピ
ストン12内の制動熱を、逃げ凹部12aと肉盛
り部7aとの間の間隙を通して、外気と交換され
るので、ピストン12の冷却効率が高められ、圧
液の温度上昇によるベーパロツクの発生を抑止す
る。
第5図は、本考案の他の実施例を示し、作用部
4aは、シリンダ孔4eの口部を囲繞する内側面
4iが、ピストン12を初期設定した際の先端面
12cに近接して設けた構造で、内側面4iに
は、複数の逃げ凹部4jが、ピストン12の逃げ
凹部12aの外周に連続するように形成されてお
り、シリンダ孔12には、この逃げ凹部4jと角
シール11との間に、リング状のダストブーツ1
5が嵌着されている。
摩擦パツド5の肉盛り部7aは、ピストン12
と作用部4aの内側面4iとに跨がつて設けら
れ、ピストン12の直径上に配置される内側の一
部分は、逃げ凹部12aにて覆われ、ピストン1
2の外周に位置する外側の大部分は、作用部4a
の逃げ凹部4jに収容される。
本考案は、上述の実施例のように、少なくとも
肉盛り部7aの一部を逃げ凹部12aで覆つて、
ピストン12の先端面12cを、裏板8の背面8
cに直接当接され、摩擦パツド5を均等に押圧す
ると共に、ピストン12を回り止めすればよく、
作用部4aへの逃げ凹部4jの形成を妨げるもの
でない。
尚、上記実施例では、本考案の手段を、ピスト
ンとキヤリパの反作用部との双方に実施して、摩
擦パツドの共用化を図つたが、いずれか一方のみ
に実施しても差支えない。
また、上記両実施例に対し、肉盛り部と逃げ凹
部の形状及び形成位置を変更してもよく、更にピ
ストンを、両実施例とは逆向きに用いる形式のも
のにも実施可能である。
〔考案の効果〕 以上のように、本考案のデイスクブレーキは、
摩擦パツドの裏板に複数の結着孔を形成し、これ
ら結着孔に、ライニングを形成するライニング材
を充填すると共に、裏板の背面にライニング材を
突出させて結着孔よりも大径に肉盛りし、一方、
摩擦パツドを押動するピストンやキヤリパの反作
用部に、この肉盛り部に対する複数の逃げ凹部を
パツド押圧側面に開口して設けると共に、裏板背
面にパツド押圧側面を当接せしめたことから、裏
板とライニングとの接合力が、従来よりも尚一層
高められ、またパツド押圧側面が、裏板の平坦な
背面を平均に押動することができて、ライニング
の偏摩耗防止が図れる。
更に、肉盛り部が裏板背面の結着孔の口縁を覆
うので、孔内への浸水がなくなつて、錆の発生が
防止でき、しかも、肉盛り部に従来例の如き制振
座を要しないので、表面の加工を省略できる。
また、ピストンの回転を有効に阻止して、シー
ルやブーツの損傷を防止する。殊に、制動間隙調
整用のオートアジヤスタを備えたパーキングブレ
ーキ付きのデイスクブレーキでは、ピストンと裏
板との衝接音の発生を防止すると共に、ピストン
の回転を阻止して位置決めすることにより、確実
なアジヤスト作動を行なうことができる。
更に、肉盛り部と逃げ凹部との間の間隙から、
制動熱を放出できるので、ピストンやキヤリパの
冷却効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、
第1図はデイスクブレーキの断面側面図、第2図
は同じく背面図、第3図は摩擦パツドとピストン
の分解斜視図、第4図はピストンを組合わせた摩
擦パツドの背面図、第5図は他の実施例を示す要
部断面図である。 1……デイスクブレーキ、2……デイスクロー
タ、4……キヤリパ、4a……作用部、4b……
反作用部、4g……内側面、4h……逃げ凹部、
5,6……摩擦パツド、7……ライニング、7a
……肉盛り部、8……金属製の裏板、8b……結
着孔、8c……背面、12……ピストン、12a
……逃げ凹部、12b……押動用の突部、12c
……先端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクロータの側部に、ピストンやキヤリバ
    の反作用部に押動される裏板と、デイスクロータ
    に圧接されるライニングとを接合した摩擦パツド
    が配置される車両用デイスクブレーキにおいて、
    前記摩擦パツドの裏板に複数の結着孔を形成し、
    これら結着孔に前記ライニングを形成するライニ
    ング材を充填すると共に、裏板の背面にライニン
    グ材を突出させて、結着孔よりも大径に肉盛り
    し、一方、前記ピストンやキヤリパの反作用部
    に、裏板の肉盛り部に対し複数の逃げ凹部をパツ
    ド押圧側面に開口して設け、且つパツド押圧側面
    を裏板の背面に当接せしめたことを特徴とする車
    両用デイスクブレーキ。
JP4975589U 1989-04-27 1989-04-27 Expired - Lifetime JPH0526348Y2 (ja)

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