JPH0525938Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、第４，５図に示した如く、リヤウ
インドガラス１に沿わせて上下方向に配設された
ガイド棒３にガイドされつつ、ガイド棒３の軸方
向へ伸縮するリヤウインドガラス用カーテン５
の、当該ガイド棒３に固定されたブラケツト７
（取付け舌部７ａとガイド棒受け部７ｂとから構
成される）を、リヤウインドガラス１の上縁部近
傍へ取付ける構造の改良に関する。

〈従来の技術〉 一般に、かかるカーテン５はオプシヨン品であ
り、ユーザーが好みに応じて自分で乗用車へ取り
付ける。このためガイド棒３の上端部にはブラケ
ツト７が固定ボルト８で固定され、その取付け舌
部７ａをリヤウインドガラス１の上縁部支持部材
（ボデイパネル９及びウエザストリツプ１１）へ
取り付けられるようにされている。具体的には、
取付け舌部７ａの先端部をウエザストリツプ１１
のガラス装着凹部１３へ圧入して行なう。

尚、ガイド棒３の下端部にもブラケツト（図示
しない）が固定され、このブラケツトもその取付
け舌部がウエザストリツプ１１のガラス装着凹部
１３へ圧入され、もつてガイド棒３の下端部が固
定される。

このように固定されるガイド棒３に対し、カー
テン５は、いわゆる串差し状態に装着され、上縁
部が上縁プレート１５に保持されている。そして
上縁プレート１５にはフツク１７が係着され、か
かるフツク１７を既述の固定ボルト８へ掛け止め
して、カーテン５を閉めた状態とする。

〈考案が解決しようとする問題点〉 第４図に示したブラケツトの取付け構造によれ
ば、取付け舌部７ａをウエザストリツプ１１のガ
ラス装着凹部１３へ圧入するのみであるため、取
り付けに手間もかからず、また、ガラス装着凹部
１３の形成壁とリヤウインドガラス１とに取付け
舌部７ａが挟持されるので、取付け状態も安定し
て好ましいのであるが、リヤウインドガラス１を
フラツシユ・マウント方式等を用いて、ボデイパ
ネル９の段部１０へ直接接着法で固定するタイプ
には適用できないという問題点がある。勿論、ウ
エザストリツプがないからである（第１図参照）。

ところで、上記の如くリヤウインドガラス１が
直接接着法でボデイパネル９の段部１０に固定さ
れるタイプでは、段部１０及びダム２５が車内意
匠面に現わることの防止と、安全性の見地から、
これらをルーフガーニツシユ２１で被覆すること
が多い。そして、ルーフガーニツシユ２１は例え
ば段部１０へ沿うようにボデイパネル９から室内
側へ突設されたガーニツシユ取付け用リテーナ１
２へ取付けられる。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、かかるガーニツシユ取付け用リテー
ナに着目して、ブラケツトをリヤウインドガラス
の上縁部近傍へ取り付けようとするもので、ブラ
ケツトの取付け舌部をＵの字形にして、ガーニツ
シユとガーニツシユ取付け用リテーナとの間に介
在せしめ、取付け舌部でガーニツシユ取付け用リ
テーナを把持する構成としたブラケツトの取付け
構造である。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図例（第１〜３図）に
基づいて説明する。尚、従来例と同一の部材には
同一の図符号を付して説明を省略する。

この実施例のブラケツトの取付け構造は、ガー
ニツシユ取付け用リテーナ１２、ブラケツト９及
びルーフガーニツシユ２１で構成されている。

インナパネル９ａとアウターパネル９ｂとから
なるボデイパネル９の段部１０にはシーラ２４で
リヤウインドガラス１が固定されている。尚、図
中の符号２５はダム、符号２６はモールである。

そして、リテーナ１２はインナーパネル９ａへ
固定（溶接、ビス止め等による）されている。こ
のリテーナ１２は断面が略くの字形で段部１０に
沿つて図中紙面の垂直方向へ続く帯状鋼板であ
り、自由端１２ａで折り返されている。

ルーフガーニツシユ２１は意匠面がゆるやかな
曲面とされ、裏面には図例の部位において取付け
舌部２７ａに対し、また、一般的においてリテー
ナ１２に対し、それぞればね弾性的に挟着される
取付け部２３が形成された帯状の部材である。
尚、図中の符号２３ａは板金インサートでありプ
ラスチツク（PP等）押出成形品であるルーフガ
ーニツシユ２１において、取付け舌部２７ａやリ
テーナ１２に対する取付け部２３の確かな挟着力
の維持を図る。また、符号２３ｂは抜け止め用の
リツプである。このルーフガーニツシユ２１は意
匠面形成壁の両端がそれぞれダム２５とブラケツ
ト２７とに当接するまで延設されて、段部１０及
びリテーナ１２を被覆している。

ブラケツト２７は、第３図の如く、コ字形のガ
イド棒受け部２７ｂと、第２図の如く、先端がＵ
字形に折り曲げられた取付け舌部２７ａとを備
え、両者が平板部２７ｃで連結されている。ガイ
ド棒受け部２７ｂを構成する上、下壁２８，２９
に貫通孔が設けられ、そこへガイド棒３を通すと
ともに、側壁３０から固定ボルト８をガイド棒３
へ当て付けてブラケツト２７はガイド棒３の上端
部へ固定される。

ここに、実施例のブラケツト２７では、下壁２
９の端部から板状の係合受け部３１が立設され、
この係合受け部３１へ上縁プレート１５に係着さ
れたクリツプ３３（従来例のクリツプに代る）の
係合アーム３５が係合される。

これらの係合状態を第３図に断面で示した。尚
図中の符号３７はクリツプ３３の脚部であり、ガ
イド棒３を挟むようにして、係合受け部３１と係
合アーム３５との係合をスムーズに行なわしめる
ための位置決め作用をする。

また、取付け舌部２７ａは、リテーナ１２の自
由端１２ａを把持可能なようにばね弾性を有する
材料で形成されている。実施例では薄肉の鋼板を
用いてガイド受け部２７ｂや平板部２７ｃともど
も折曲げ加工により形成したが、勿論樹脂材料で
形成してもよい。尚、未装着状態での折り曲げ先
端部と元部との間隔は、ガーニツシユ取付け用リ
テーナ１２の自由端１２ａの厚みよりも小さく
し、装着時に拡開するように設計されている。

かかる構成の取付け舌部２７ａは、以下のよう
にしてガーニツシユ取付け用リテーナ１２へ取付
けられる。

まず、取付け舌部２７ａを取付けようとする部
位のルーフガーニツシユ２１を、部分的にガーニ
ツシユ取付け用リテーナ１２から剥す。そして、
取付け舌部２７ａをリテーナ１２の自由端１２ａ
へ被せる。このとき、取付け舌部２７ａは拡開さ
れるので、ばね弾性を有する該部２７ａはガタツ
クことなく、しつかりとリテーナ１２を把持する
こととなる。

そして、ルーフガーニツシユ２１の取付け部２
３を取付け舌部２７ａの上に被せて、これを被覆
するとともに、ルーフガーニツシユの意匠面を揃
える。

尚、上記において、ルーフガーニツシユ２１は
リテーナ１２の全周に取付けられているので、か
かる部材が被着されることで、取付け舌部２７は
更に外れ難くなる。

また、上記において、ルーフガーニツシユ２１
は成形を容易にする見地から、意匠面形成壁と取
付け部２３とを別体に押出成形し、後に両者を一
体化（接着、融着等）して得ることもある。

〈考案の効果〉 以上説明したように、この考案では、ガイド棒
の上端に固定されたブラケツトの取付け舌部をル
ーフガーニツシユとリテーナとの間に介在させ
て、リテーナを把持させた構成であるから、当該
ブラケツトをボデイパネルの段部へ直接接着法で
固定されているリヤウインドガラスの上縁部近傍
へ取付けることが可能となる。

そして、この考案では、ブラケツトの取付け舌
部がルーフガーニツシユの裏側に位置するので、
意匠性の点で優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図はこの考案の実施例を示し、第１図
はブラケツトの取付け構造を示す断面図、第２図
はブラケツトの斜視図、第３図はブラケツトとガ
イド棒の固定状態を示した断面図であり、第４図
は従来例のブラケツトの取付け構造を示す断面
図、第５図は従来例のブラケツトの斜視図であ
る。 １……リヤウインドガラス、３……ガイド棒、
５……カーテン、７，２７……ブラケツト、７
ａ，２７ａ……取付け舌部、７ｂ，２７ｂ……ガ
イド棒受け部、９……ボデイパネル、１２……ガ
ーニツシユ取付け用リテーナ、２１……ルーフガ
ーニツシユ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 リヤウインドガラスの上端部を支持するボデイ
   パネルの段部へ沿うように、前記ボデイパネルか
   ら室内側へ突設されたガーニツシユ取付け用リテ
   ーナと、 ガイド棒受け部と、前記ガーニツシユ取付け用
   リテーナを把持可能なようにＵの字形に形成され
   た取付け舌部とを備え、リヤウインドガラス用カ
   ーテンのガイド棒の上端に固定されたブラケツト
   と、 前記ガーニツシユ取付け用リテーナへ取り付け
   られて、前記ガーニツシユ取付け用リテーナ及び
   前記段部を被覆するルーフガーニツシユとを具備
   し、 前記ブラケツトの取付け舌部が前記ガーニツシ
   ユと前記ガーニツシユ取付け用リテーナとの間に
   介在されて、前記ガーニツシユ取付け用リテーナ
   を把持することで、前記ブラケツトが前記ガーニ
   ツシユ取付け用リテーナへ固定されている構成の
   ブラケツトの取付け構造。