JPH05257254A - 現像処理装置 - Google Patents

現像処理装置

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JPH05257254A
JPH05257254A JP5393392A JP5393392A JPH05257254A JP H05257254 A JPH05257254 A JP H05257254A JP 5393392 A JP5393392 A JP 5393392A JP 5393392 A JP5393392 A JP 5393392A JP H05257254 A JPH05257254 A JP H05257254A
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弘泰 永井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像処理が非実行状態にある場合にも、現像
処理液の成分の維持を図る。また、各種処理液の成分・
濃度の自動的な管理を行う。 【構成】 現像処理が実行されている場合には、その現
像処理量に応じて発色現像液とほぼ同じ成分の薬剤を含
む通常補充液がタンク26から供給される。一方、発色
現像処理が行われない状態が続いたときには、酸化防止
剤として機能する保恒剤が不足するので、その保恒剤を
含む調整補充液がタンク34から補充される。メインタ
ンク10aには比重計52が設けられ、比重に応じて水
タンク24から水が供給される。またオーバーフローし
た現像処理液を用いて所定成分量の測定やペーハー測定
などが行われ、許容値を外れた場合には警告が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム又は印画紙の
現像処理を行う現像処理装置に関し、特に、処理液の成
分及び濃度を一定に自動的に維持する制御に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カラーフィルムは、感光
性物質を含む感光材料をプラスチック支持体上に多層に
塗布したものであり、その感光性物質としてはハロゲン
化銀(例えばAgCl,AgBr,AgI)が用いられ
る。また、現像後のカラーフィルムから転写されるカラ
ーペーパー(カラー印画紙)も同様の構造を有し、紙材
の支持体上に前記感光材料を多層に塗布したものであ
る。
【0003】撮像後のカラーフィルムは、フィルム現像
処理装置にて複数の処理工程が実行されて、現像がなさ
れる。具体的には、発色現像工程、漂白工程、定着工
程、及び安定化工程、等の一連の工程が実行される。な
お、印画紙の現像では漂白工程及び定着工程が同じ処理
槽で行われる場合もある。
【0004】これらの各工程で使用される各処理液は、
その成分、濃度、ペーハーが適正でなければならず、い
ずれかの値が適正値を外れると、現像が極めて不良にな
る。周知のように、発色現像工程では、発色現像作用を
有する現像液中にフィルムが入れられ、化学的反応によ
り銀(Ag)と染料とが生成される。なお、この際、A
gから離れたハロゲン(例えば、Br)は、フィルム内
から出て現像液中に混入される。
【0005】漂白工程及び定着工程では、フィルム中の
銀及びハロゲン化銀が、溶解・除去される。これにて、
フィルム中にはいわゆる染料画像のみが残され、銀画像
は除去される。この後、安定化工程が実行され、これに
て不要な薬剤が洗浄される。現像された画像は、露光に
よって、フィルムから感光材料が塗布されたカラーペー
パーに転写される。そのカラーぺーパーの現像を行うの
がカラーぺーパー用現像処理装置であり、その装置にお
いては、基本的に、上記カラーフィルム現像装置と同様
の各工程が実行され、最終的に、プリントされたカラー
ぺーパーが得られる。なお、以上の説明はカラーフィル
ム等についてのものであるが、白黒フィルム等について
も、ほぼ同様の工程で現像がなされる。
【0006】ところで、従来の現像処理装置において
は、処理の実行に伴って各工程で不足する各処理液を補
充するために、各工程にそれ専用の補充液(通常補充
液)が用意され、処理の実行に伴って処理液が不足する
と自動的に通常処理液が補充される。ここで、通常補充
液は、処理に伴って不足する1又は複数の所定薬剤で構
成される。
【0007】補充について、現像処理工程を例にとり具
体的に説明する。
【0008】現像処理工程では、処理槽内に現像液が入
れられている。この現像液は、現像主薬、保恒剤、現像
促進剤、ペーハー調整剤等、各種の薬剤で構成されてい
る。因みに、現像処理液には、外部から補充する薬剤の
他、フィルム中から溶解される薬剤(例えば、現像抑制
剤として働くBr)も含まれている。
【0009】周知のように、現像主薬は、感光したハロ
ゲン化銀を還元して銀に変える作用を有すると共に、フ
ィルム中のカプラーと共同して、染料を生成する機能を
有する。
【0010】従って、現像処理を継続して行えば、現像
処理槽の処理液中で、現像主薬が不足するため、それを
補充する必要がある。そこで、通常補充液が用意され、
それが補充される。ここで、通常補充液は、現像主薬を
主成分として、その他に保恒剤等を含むものである。
【0011】ここで、保恒剤は、亜硫酸塩、ヒドロキシ
ルアミン、又はそれらの混合剤、などの酸化しやすい薬
剤で構成され、自らが酸化されることにより現像主薬の
酸化防止を図るものである。
【0012】但し、現像処理液中にあまり多量に保恒剤
を加えると、発色現像作用が弱まり、悪影響が生じるの
で、通常補充液には、現像主液の量に対して必要最小量
の保恒剤が含まれている。
【0013】ところで、従来におけるカラー現像処理
は、それを専門とするいわゆるカラーラボを中心とし
て、いわば専門家により行われてきたが、現在はミニラ
ボと称される小型現像システムが多くのカメラ店等に設
置され、あまり現像のこと(例えば、現像処理液の調合
等)を良く知らない人でも、良質の現像を行えるように
なってきている。なお、このミニラボは、例えば、フィ
ルム現像装置とプリンタ付カラーペーパー現像装置とか
らなり、近年ではそれら2つの装置を一体化したシステ
ムも実用化されている。
【0014】従って、このような非専門家が取り扱う装
置は、処理液の成分及び濃度、等が自動的に維持される
ことが望ましい。また、専門家が取り扱う現像処理装置
においても、繁雑さを回避する意味で同様の要望があ
る。
【0015】そこで、従来の現像処理装置においては、
例えば現像対象の処理長をカウントし、それに応じて各
処理工程において前記通常補充液が自動的に補充される
ように構成されている。
【0016】従って、例えば、従来の現像処理工程で
は、現像がある程度進行し現像主液が減少すると、フィ
ルム処理長を示すカウンタ値が一定値になった時にある
いはカウンタ値の進行速度に応じて、通常補充液が補充
され、現像処理液の成分割合が一定に保持されていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ミ
ニラボなどにおいては、通常のカメラ店舗に設置される
ため、使用頻度が各装置によって大きく異なり、時に
は、数日又は1週間もまったく使用しない場合がある。
そして、その期間では、通常補充液は、処理が実行され
ていないので補充されない。この場合、現像処理槽内の
処理液は、保恒剤の空気による酸化が促進し、現像液の
成分バランスが崩れる。
【0018】つまり、現像主薬の酸化防止剤として作用
する保恒剤が、非処理状態で徐々に酸化が促進し、その
酸化防止作用が徐々に減少する。この結果、現像主薬の
酸化が増大し、その現像主薬の現像能力が低下し、結果
として不良現像となる。なお、従来、このような装置非
使用時の問題が生じたときには、専門技術者が処理液成
分の調整を行っていたので、コストがかさむと共に現像
品質管理が煩雑であった。以上の問題は、現像液に限ら
れず、他の処理液においても同様な問題が生じている。
【0019】また、従来においては、上記カウンタ値等
に応じて、処理液に対して水の補給を行って、処理液の
濃度を一定に保っていたが、環境条件によっては各処理
液から推定値以上に水分が蒸発することもあり、処理液
の濃度に応じて自動的に必要な水の補給が行える装置が
要望されていた。
【0020】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、現像装置の使用頻度によらず、通常補充液
と調整補充液とをバランス良く補充して、又は水を適宜
補充して、各処理液の成分及び濃度を自動的に一定範囲
内に維持できる現像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、現像対象物が入れ出しされ
る処理槽を含む現像処理装置において、現像対象物に対
して所定処理を行う第1薬剤と前記第1薬剤の酸化防止
を行う第2薬剤とを含んでなる通常補充液を入れた通常
補充タンクと、前記所定処理の処理量に応じて、前記通
常補充液を前記処理槽に補充する通常補充手段と、前記
第2薬剤を主成分とする調整補充液を入れた調整補充タ
ンクと、前記所定処理が行われない状態が続いたとき
に、前記調整補充液を前 処理槽に補充する調整補充手
段と、を含み、前記所定処理が非実行状態にある場合に
は前記調整補充液を補充して、酸化による前記第2薬剤
の減少を補うことを特徴とする。
【0022】また、請求項2記載の発明は、前記処理槽
内の処理液の比重を測定し、その測定結果を比重信号と
して出力する比重測定器と、前記比重信号が示す比重に
応じて、水タンクからの水を前記処理槽内に供給する水
補充手段と、を含み、比重の変動に応じて水補給を行う
ことを特徴とする。
【0023】さらに、請求項3記載の発明は、前記比重
測定手段は、装置に固定されたケースと、前記ケース内
に収納され、磁石片を含む上方端を水面上に突出させつ
つ比重に応じて上下するフロートと、前記ケースの前記
上方端近傍に、互いの位置を上下に等間隔で異ならせつ
つ複数個配置された磁気センサ群と、前記ケースに、互
いの位置を上下に異ならせつつ等間隔で複数個配置され
た水位センサ群と、前記磁気センサの検出値と前記水位
センサ群の検出値とから、比重演算を行う比重演算回路
と、を含むことを特徴とする。
【0024】そして、請求項4記載の発明は、前記処理
槽から排出された処理液に対して、滴定を行って所定成
分の含有量を判定する滴定手段が設けられたことを特徴
とする。
【0025】また、請求項5記載の発明は、前記処理槽
内の処理液のペーハーを測定するペーハー測定器と、前
記ペーハー測定器の測定値が一定値以上のときに警告を
行う警告器と、を含むことを特徴とする。
【0026】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、通常補充液
を入れた通常補充タンクと、通常補充手段と、が設けら
れているので、従来同様に、所定処理の処理量に応じて
処理槽に通常補充液が補充される。従って、所定処理が
実行状態にある場合には従来同様の補充が行われる。
【0027】一方、所定処理が行われない状態が続いた
時には、調整補充手段によって、調整補充タンクから処
理槽へ調整補充液が補充される。
【0028】ここで、調整補充液は、第1薬剤の酸化防
止剤として機能する第2薬剤を主成分とするものである
ため、所定処理が非実行状態にあり、酸化により第2薬
剤が減少した場合に、その第2薬剤を補って、第1薬剤
の酸化を防止することが可能となる。
【0029】従って、本発明によれば、所定処理の実行
状態及び非実行状態に応じた補充液を補充して、処理液
の成分を一定化することが可能となる。
【0030】また、上記請求項2記載の発明によれば、
処理槽に配置された比重測定器によって測定された比重
に基づき、水補充手段が処理槽内に水を補給し、処理液
の濃度の調整を図ることができる。
【0031】そして、請求項3記載の構成によれば、フ
ロートの上方端に配置された磁気片の磁気を磁気センサ
群によって検出し、比重の測定が行われる。この場合
に、水位センサ群が設けられているので、液面の上下の
変動によらずに比重の測定が行える。
【0032】さらに請求項3記載の構成によれば、滴定
手段によって処理液中の所定成分の含有量を判定して、
例えば警告などを行うことができる。また、請求項5記
載の構成によれば、ペーハ測定器によって測定された測
定値が一定値以上の場合に、警告が行われ、現像処理装
置の使用者はこの警告によってメンテナンスの必要性を
判断する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0034】図1には、本発明に係る現像処理装置の概
略的な外観図が示されている。
【0035】この現像処理装置8は、本実施例において
カラーフィルムまたはカラーペーパーの現像を行うもの
である。以下の説明においてはカラーフィルムの現像を
行うものとして説明を進める。
【0036】この装置8において、左側から、発色現像
槽(D)10、漂白槽(B)12、第1定着槽(F1)
14、第2定着槽(F2)16、第1安定槽(S1)1
8、第2安定槽(S2)20、第3安定槽(S3)2
2、がそれぞれ配置されフィルムDからS3へ通され
る。
【0037】ここで、第1定着槽14及び第2定着槽1
6は内部において連通しており、処理液が第1定着槽か
ら第2定着槽に流れるように構成されている。また、こ
れと同様に、第1安定槽16、第2安定槽18、及び第
3安定槽22も互いに連通しており、第1安定槽から第
3安定槽にかけて処理液の流れがある。
【0038】各槽は、それぞれメインタンク10a,1
2a,14a,16a,18a,20a,22aと、サ
ブタンク10b,12b,14b,16b,18b,2
0b,22bと、で構成されている。
【0039】また、装置8には、各処理槽へ水を供給す
るための水タンク24が設けられている。装置8におけ
るタンク26は、発色現像槽10に補充される通常補充
液(d)を入れたものであり、またタンク28は漂白槽
12に供給される通常補充液(b)を入れたものであ
り、さらにタンク30は定着槽14,16に補充される
通常補充液(f)を入れたものであり、タンク32は安
定槽18,20,22に供給される通常補充液(s)を
入れたものである。これらの通常補充液は従来同様の補
充液が用いられている。
【0040】本発明においては、装置の非使用時に主と
して不足する各種薬剤を補充するために、各種調整補充
液を入れたタンク34,36,38,40が設けられて
いる。
【0041】タンク34は、発色現像槽10に補充され
る調整補充液(d´)を入れるものであり、タンク36
は漂白槽12に補充される調整補充液(b´)を入れる
ものであり、またタンク38は定着槽14,16に補充
される調整補充液(f´)を入れるものであり、さらに
タンク40は安定槽18,20,22に補充される調整
補充液(s´)を入れるものである。これらの調整補充
液については後に詳述する。
【0042】次に、参考として各処理液の成分について
説明する。
【0043】発色現像液(D)は従来同様に次の表1の
薬剤により構成されている。
【0044】
【表1】 なお、この発色現像液の成分は一例であって、従来から
種々のものが用いられている。そして、通常補充液
(d)は、ほぼ表1に示した薬剤により構成(濃度は異
なる)されているが、現像抑制剤は、除かれるかあるい
は少量入れられる。本実施例において、調整補充液(d
´)としては、表1に示す保恒剤1または保恒剤1と保
恒剤2とを混合したもの、が用いられる。すなわち、後
述するように、発色現像が非実行状態にある場合には、
発色現像液(D)の内、現像主薬の酸化を防止するため
の保恒剤1及び保恒剤2が酸化して、その酸化防止作用
が減少することから、そのような非現像時に補充される
補充液として調整補充液(d´)が用意されている。
【0045】漂白液(B)は、キレート化合物(Fe
(II),Fe(III)+EDTA)と臭化アンモニ
ウムとを混合した液であり、その通常補充液(b)もほ
ぼ同様の薬剤により構成されている。
【0046】定着液(F)は、次の表2に示す薬剤によ
り構成されている。
【0047】
【表2】 そして、その通常補充液(f)は、表2に示した薬剤で
構成されている。ここで、本実施例では、定着液(F)
の調整補充液(f´)として表2に示す保恒剤3を主た
る薬剤とする液が用いられている。
【0048】すなわち、定着処理が非実行状態にある場
合に、定着液中の保恒剤の酸化が進行し、定着主薬の酸
化を防止する必要があることから、調整補充液(f´)
で保恒剤3を補充する。
【0049】安定液(S)は、ホルマリン及び表面活性
剤で構成され、その通常補充液(s)も同じ薬剤で構成
されている。
【0050】本実施例において、漂白槽12に補充され
る調整補充液(b´)及び安定槽18,20,22に補
充される調整補充液(s´)は、特に用意されていない
が、それらの通常補充液と異なる薬剤構成を含む液の補
充の必要性が生じた場合に、それぞれタンク36及び4
0を利用して調整補充液の供給が行える。
【0051】次に図2を用いて、処理工程の一例とし
て、発色現像工程について説明する。図2には、発色現
像液(D)が入られた発色現像槽10が断面で模式的に
示されている。上述したように、発色現像槽10は、メ
インタンク10aとサブタンク10bとで構成されてい
る。
【0052】メインタンク10a内部にはフィルム42
をガイドする複数のローラが配置され、フィルムは一定
速度で送られて、メインタンク10a内に入れ出しされ
る。サブタンク10a内には、従来同様にフィルタ4
4、温度コントロール用ヒータ46及びサーミスタ48
が配置され、コントローラ50によって温度コントロー
ルが行われている。
【0053】また、メインタンク10aには、発色現像
液(D)の比重を測定するための比重計52が配置され
ており、この比重計52については後に図3を用いて詳
述する。尚、比重計52は、サブタンクに配置してもよ
い。
【0054】サブタンク10bの下部には、ポンプ54
が設けられ、このポンプ54の駆動によりメインタンク
10aとサブタンク10bとの間で発色現像液(D)の
循環が行われている。なお、メインタンク10aから溢
れた発色現像液は管56を通って、後に図4を用いて説
明する分析・測定装置に送られる。
【0055】図2において、本実施例においては、各補
充液の供給及び水の供給は、コントローラ50によって
制御されており、具体的には、各タンク24,26,3
4とサブタンク10bとの間に設けられたポンプ58,
60,62は、コントローラ50によって制御され、水
または補充液の補充量が制御されている。
【0056】コントローラ50には、フィルムの処理量
すなわちフィルム長をカウントするカウンタ64が接続
され、カウント信号が取り込まれている。また、コント
ローラ50には表示器66及びアラーム68が接続され
ている。このコントローラ50の動作については、後に
図5を用いて詳述する。
【0057】次に図3を用いて比重計の具体的な構造に
ついて詳述する。
【0058】図3には、図2に示したメインタンク10
aに配置される比重計52の具体的な構造が図示されて
いる。メインタンク10aの壁面には2つの固定アーム
70,72を介して下ケース74が固定され、その下ケ
ース74には上ケース76がねじ止めされる。すなわ
ち、下ケース74と上ケース76とは分離可能にされて
おり、上ケース76を外すことによって、以下に説明す
るフロート78の交換などを行うことができる。
【0059】ケース内に収納されたフロート78は、処
理液80(例えば発色現像液D)の比重に応じて上下す
るものであり、その下端にはおもり78aが設けられて
いる。
【0060】フロート78の上部はその径が細く形成さ
れ、上端には磁気片80が設けられている。
【0061】一方、上ケース76には、磁気片80の磁
気を検出する複数の磁気センサ82aが配置されてお
り、これらの磁気センサ82aは、上下に等間隔で例え
ば20個、2mm間隔で配置される。なお、本実施例に
おいてはフロート78の上端を取り囲んで螺旋状に各磁
気片82aが配置されている。
【0062】他方、下ケースの水面近傍には、抵抗など
で構成される水位センサ84aが配置されている。具体
的には、前記磁気センサ82aの配置構造と同様に、上
下に互いに等間隔で例えば2mmで20個配置されてい
る。ここで、この水位センサ84aもそれぞれ螺旋状に
配置されている。なお、図において86はオーバーフロ
ーする処理液を排出するための開口であり、下ケース7
4には側壁及び下壁に開口が形成されている。
【0063】以上のような構成により、処理液80の比
準に応じてフロート78が上下動し、磁気片80の磁気
がいずれかの磁気センサ82aによって検出される。す
なわちその中で最も検出値が大きい磁気センサ82aの
位置がフロートの上下位置を示すことになる。
【0064】しかしながら、比重計のケース自体は固定
されているため、水位の高さを判断することが必要であ
り、このため上述した複数の水位センサ84aが配置さ
れている。ここで、一連の水位センサ84aが示す抵抗
値が急峻変化した時点が水位の高さであると判定でき
る。なお図3には図示されていないが、各磁気センサ8
2aの出力信号及び水位センサ84aの出力信号は図2
に示したコントローラ50に出力されている。ちなみ
に、この比重計は各槽毎に配置されている。
【0065】次に、図4を用いて、分析・測定装置につ
いて説明する。
【0066】各メインタンク10a,12a,14a,
18aから溢れ出た各処理液は貯留槽88に一旦貯留さ
れる。ここで、貯留槽88は、各処理液毎に配置されて
おり、常に一定の処理液がそれぞれ貯留状態におかれて
いる。なお、一定の貯留量を越えた場合には、各処理液
は図示されていない廃液タンクに分別して廃棄される。
【0067】各貯留槽88の下部には電磁バルブが設け
られ、この電磁バルブをオン/オフすることによって、
いずれか1つの処理液が選択され、貯留槽88の下方に
設けられた分析用タンク90に供給される。この分析用
タンク90の近傍には、所定の測定光を発する光源94
と、その光源から出た測定光を測定用タンク90を介し
て受光する受光器96とが設けられている。
【0068】また、測定用タンク90内には、モータ9
8によって回転される攪拌機100が入れられている。
さらに、測定用タンク90の近傍には、測定時以外には
バッファ液102に浸されるペーハーセンサ104が用
意され、ペーハー測定時には搬送機構106によってペ
ーハーセンサ104が測定用タンク90へ搬送される。
また、この測定用タンク90には、電磁バルブを介して
各種の液を供給するパイプが導かれている。
【0069】以上のように構成された分析・測定装置
は、ペーハー測定機能、所定成分量測定機能、及び(濁
度)透明度測定機能を有するものであり、以下それらの
機能について詳述する。
【0070】貯留槽88に貯留されたいずれかの処理液
に対してペーハー測定の要求が生じた場合には、当該処
理液が測定用タンク90に所定量貯留される。そして、
搬送機構106の駆動によってペーハーセンサ104が
測定用タンク90内に導かれ、これによってペーハー測
定が実行される。その検出信号は図1に示したコントロ
ーラ50に出力される。
【0071】なお、本実施例では漂白液(B)及び定着
液(F)についてペーハー測定が行われる。
【0072】次に、成分量の測定について説明する。本
実施例において、成分量の測定は保恒剤の成分量の測定
と、Brの成分量の測定との2つが行われている。
【0073】保恒剤の成分量を測定する場合には、発色
現像液(D)または定着液(F)のいずれかが測定用タ
ンク90内に一定量入れられ、その状態で、試薬1及び
滴定液1がそれぞれ所定量測定用タンク90内に所定量
導入される。その後、光源94の測定光4が発光し、そ
の光が受光器96によって受光される。ここで、例えば
変色が生じれば、測定光の光量の変化から、処理液中に
おける保恒剤の量の測定が以上の滴定により実行され
る。なお、このような成分量の測定は、Brについても
全く同様であり、その場合には試薬2と滴定液2とが測
定用タンク90に導入される。
【0074】そして、本実施例においては、安定液
(S)のにごり状態を把握するために、安定液(S)の
透明度の測定が実行される。この場合には、まず、測定
用タンク90内に安定液が一定量入れられ、その後、光
源94による発光及び受光器96による受光が行われ、
その受光量から透明度が判断されることになる。
【0075】尚、各測定の間には、洗浄水の注入により
処理タンク90内が洗浄される。
【0076】次に図5を用いてコントローラ50の具体
的な動作について説明する。なお、図5には、コントロ
ーラ50における主要な回路のみが示されている。
【0077】図中右上に示される通常補充液補充制御部
108は、図2に示したカウンタ64からのカウント信
号、すなわちフィルム長を示す信号を入力して、各処理
槽への通常補充液の補充を行うものである。すなわち、
処理量に応じた通常補充液が各所理槽に対して補充され
る。この制御は具体的には、各処理槽と各タンクとの間
に設けられた補充制御用のポンプ(例えば60)の動作
を制御することによって行われる。
【0078】図5において、図中左上に示される濃度
(比重)演算部110は、各処理槽に設けられた比重計
の比重信号を入力して、その信号から各処理槽の比重を
演算するものである。その演算結果は水補充制御部11
2に送られる。水補充制御部112は、各処理槽につい
てその比重が適正な範囲にあるか否かを判断し、蒸発な
どにより比重が高まった処理槽に対しては、必要な量の
水補給を行う。具体的には、水タンク24と各処理槽と
の間に設けられたポンプ(例えば58)を制御して、所
定量の水の供給を行う。
【0079】従来においては、比重計が設けられていな
かったため、人為的に比重の測定を行って水を補給して
いたため大変煩雑であったが、本実施例によれば比重を
自動的に測定して水を自動的に補給し常に適正な比重の
管理を行うことができる。
【0080】図4に示した受光器96からの受光信号
は、保恒剤量演算部114に入力され、そこで受光信号
が示す受光量から滴定結果である保恒剤の量が演算され
る。この演算結果である保恒剤の量は、表示器66に出
力され表示されると共に、調整補充液補充制御部116
に出力される。この調整補充液補充制御部116は、処
理液中の保恒剤の量が一定値以下になった場合に、保恒
剤を含む調整補充液を当該処理槽に補充させるものであ
る。
【0081】具体的に図2を用いて説明すると、発色現
像処理が行われない状態が一定期間続いた場合には、発
色現像液(D)内の保恒剤の酸化量が増大し、このため
現像主薬が酸化するおそれがある。そこで、本実施例で
は、上述した保恒剤量の測定を行って、コントローラ5
0の作用によりタンク34から保恒剤を含む調整補充液
(d´)を現像処理槽10へ補充することが可能とな
る。これにより、現像主薬の酸化が防止される。なお、
その処理が実行されている場合には、従来同様に、通常
補充液(d)が現像処理槽10に供給され、その通常補
充液には現像主薬の他、一定量の保恒剤が含まれている
ため、調整補充液を補充する必要はない。ちなみに、図
5に示すように、タイマー118を設け、現像処理が一
定時間行われない場合には自動的に予め計算された量の
調整補充液を各処理槽に加えても良い。
【0082】ここで、本実施例では、調整補充液による
補充は、発色現像槽10及び定着槽F1,F2について
行われている。他の処理槽については必要に応じて調整
補充液を用意し、非処理状態にある場合にその通常補充
液の補充を行えば良い。
【0083】図5において、Br量演算部120は、受
光信号を入力して、その受光信号が示す受光量から処理
液中におけるBrの量を演算するものであり、その演算
結果は表示器66に送られると共に警告判定部122に
送られている。
【0084】濁度演算部124は、受光信号を入力して
それが示す受光量から安定液の透明性を示す濁度を演算
するものであり、その演算結果は警告判定部112に送
られている。
【0085】さらに、ペーハーセンサ104から出力さ
れたpH信号はpH演算部126に入力され、そこで信
号の値からpHが演算され、その演算結果が上記同様に
警告判定部122に出力されている。
【0086】ここで、警告判定部122は、Br量、透
明度、及びpHの値がそれぞれ予め設定された許容値を
外れたか否かを判定するものである。そして、もしその
許容値を外れているものがあった場合、コントローラ5
0に接続されたアラーム68に信号を出力し例えばブザ
ーによる警報あるいは表示による警報を行わせる。従っ
て、現像処理装置の使用者は、表示器66の画面やアラ
ーム68の警報によって、現像処理装置全体の動作確認
を行える。このように、複雑な成分の量の測定や煩雑な
ペーハー測定などを行う必要はないので、使用者の労力
が大きく軽減される。
【0087】なお、以上の説明においては、カラーフィ
ルムの現像を行う現像処理装置について説明したが、本
発明はほぼ同様の構成を有するカラーペーパーの現像処
理装置についても適用できる。
【0088】以上のように、本実施例の現像処理装置に
よれば、現像処理が実行状態にある場合には従来同様に
通常補充液を補充し、現像処理が行われない状態が続い
たときには調整補充液を補充し、使用時/非使用時にか
かわらず、常に処理液の成分を一定範囲に維持すること
ができる。
【0089】また、本実施例の装置においては、比重計
及び成分量測定装置、さらにはペーハーセンサが設けら
れているので、処理液の比重管理を行えると共に、処理
液内の成分の把握が行え、このような総合的な処理液の
管理により常に最適な現像状態を維持できるという効果
がある。従って、基本的にメンテナンスフリーの現像処
理装置が提供できる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、所定の処理が非実行状態にある場合にも調
整補充液の補充によって第1薬剤の酸化を防止し、適正
な現像処理を維持することができる。また、請求項2記
載の発明によれば、処理液の比重に応じて水の補給を行
い、各処理液の濃度を均一化できるという効果がある。
また、請求項3記載の発明によれば、水位センサによっ
て水位の高さをモニタしつつ正確な比重の測定を行える
という効果がある。
【0091】さらに、請求項4記載の発明及び請求項5
記載の発明によれば、滴定によって所定成分の含有の測
定及びペーハー測定器によって処理液のペーハー測定を
行い、必要に応じて警告などを発生させることができる
という効果がある。
【0092】以上のように、本発明によれば、各処理液
の自動的な管理が行えるメンテナンスフリーの現像処理
装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像処理装置の概略的な外観を示
す外観図である。
【図2】発色現像槽10の模式的な構造と補充液の補充
制御を示す模式図である。
【図3】比重計の断面を示す断面図である。
【図4】分析・測定装置の概略的な構成を示す概念図で
ある。
【図5】コントローラ50の具体的な主要構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
D 発色現像液 B 漂白液 F1,F2 定着液 S1,S2,S3 安定液 d 発色現像液用通常補充液 b 漂白液用通常補充液 f 定着液用通常補充液 s 安定機用通常補充液 d´ 発色現像液用調整補充液 f´ 定着液用調整補充液 8 現像処理装置 50 コントローラ 52 比重計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像対象物が入れ出しされる処理槽を含む
    現像処理装置において、 現像対象物に対して所定処理を行う第1薬剤とその第1
    薬剤の酸化防止を行う第2薬剤とを含んでなる通常補充
    液を入れた通常補充タンクと、 前記所定処理の処理量に応じて、前記通常補充液を前記
    処理槽に補充する通常補充手段と、 前記第2薬剤を主成分とする調整補充液を入れた調整補
    充タンクと、 前記所定処理が行われない状態が続いたときに、前記調
    整補充液を前記処理槽に補充する調整補充手段と、 を含み、 前記所定処理が非実行状態にある場合には前記調整補充
    液を補充して、酸化による前記第2薬剤の減少を補うこ
    とを特徴とする現像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の現像装置において、 前記処理槽内の処理液の比重を測定し、その測定結果を
    比重信号として出力する比重測定器と、 前記比重信号が示す比重に応じて、水タンクからの水を
    前記処理槽内に供給する水補充手段と、 を含み、 比重の変動に応じて水補給を行うことを特徴とする現像
    処理装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の現像処理装置において、 前記比重測定手段は、 装置に固定されたケースと、 前記ケース内に収納され、磁石片を含む上方端を水面上
    に突出させつつ比重に応じて上下するフロートと、 前記ケースの前記上方端近傍に、互いの位置を上下に等
    間隔で異ならせつつ複数個配置された磁気センサ群と、 前記ケースに、互いの位置を上下に異ならせつつ等間隔
    で複数個配置された水位センサ群と、 前記磁気センサの検出値と前記水位センサ群の検出値と
    から、比重演算を行う比重演算回路と、 を含むことを特徴とする現像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の現像処理装置において、 前記処理槽から排出された処理液に対して、滴定を行っ
    て所定成分の含有量を判定する滴定手段が設けられたこ
    とを特徴とする現像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の現像処理装置において、 前記処理槽内の処理液のペーハーを測定するペーハー測
    定器と、 前記ペーハー測定器の測定値が一定値以上のときに警告
    を行う警告器と、 を含むことを特徴とする現像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108828909A (zh) * 2018-06-28 2018-11-16 信利光电股份有限公司 一种显影***

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