JPH0525572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「考案の利用分野」 この考案は、印刷、プリント配線或いはラミネ
ートに用いるプラスチツクフイルム、金属箔等の
平板又はフープ状の板状体の表面に付着したダス
トを吸着除去するためのクリーニング装置に関す
るものである。

「従来の技術」 一般に、プリント配線などに使用するEPC、
配線基板、感光性プラスチツクフイルムなどにお
いては、微小なダスト付着も許されないためクリ
ーニングルーム内で予め厳密にクリーニングする
必要がある。

従来のこの種のクリーニング装置として、粘着
性ゴムのロールをプラスチツクフイルム等の板状
体を圧接してその表面のダストを吸着除去するよ
うにしたクリーニング装置が知られている。

ところが、このような装置においては薄い板状
体などは粘着性ゴムロールに巻付いてしまう欠点
があり、また反復使用時にロールの表面に吸着し
たダストが増加して次第に吸着性が悪くなるた
め、ダストの吸着状況に応じて頻繁にロールの保
守交換作業を要し非能率的であると共に、ランニ
ングコストが嵩み不経済であつた。

「問題点を解決するための手段」 表面粘着性プラスチツクからなる無端クリーニ
ングベルト上に、周面に表面粘着性プラスチツク
層を被覆してなる粘着性クリーニングロールを回
転自在に支承することにより、板状体がロールに
巻付くことなく着実にダストクリーニングを行う
ことができると共に、ダストの付着状況に応じて
クリーニングベルト或いはクリーニングロールを
何回も洗浄しながら吸着したダストを容易に除去
して反復継続的に使用することを可能とした装置
を提案するものである。

「実施例」 以下この考案を図面に示す実施例について説明
すると、ベルトコンベヤのフレーム１の前後に支
承されたローラー２，２間には、可塑剤の多量配
合により表面が粘着性を有するポリウレタン、塩
化ビニール等の表面粘着性プラスチツクからなる
無端クリーニングベルト３が巻掛けられ、ローラ
ー２をモーター４により回転駆動することによ
り、回転走行するように構成されている。

無端クリーニングベルト３上には、周面が粘着
性を有するクリーニングロール４が回転自在に支
承されており、このクリーニングロール４はその
周面に無端クリーニングベルト３と同様の表面粘
着性プラスチツクからなる粘着材層５が被覆さ
れ、両端の軸６をフレーム１に固定したブラケツ
ト７の切欠溝８に回転かつ上下動自在に、しかも
着脱自在に支承されている。

「考案の作用」 いま、無端クリーニングベルト３上にプラスチ
ツクフイルム、金属箔等の板状体Ｗを載せて前方
に移送すると、板状体Ｗは無端クリーニングベル
ト３とクリーニングロール４間に狭着されながら
移行する。

この時、その表裏面に付着したダストは無端ク
リーニングベルト３とクリーニングロール４の粘
着表面に吸着されて確実に除去されると共に、無
端クリーニングベルト３が粘着性を有するため、
クリーニングロール４に巻付くことなく円滑に移
送される。

このようにしてが反復続的にダストクリーニン
グを行つて無端クリーニングベルト３に多量のダ
ストが付着し、ダスト吸着性が低下した状況にお
いて適宜無端クリーニングベルト３を水等で簡単
に洗浄することにより、ダストを完全に除去して
再び表面が粘着性を保有するクリーニングベルト
として何回でも使用することができる。

また、クリーニングロール４の粘着材層５が無
端クリーニングベルト３と同様の粘着性プラスチ
ツク層である場合には、同様に水等によりダスト
を洗浄して再使用が可能である。

「考案の効果」 以上の通りこの考案によれば、表面粘着性プラ
スチツクからなる無端クリーニングベルトを有す
るベルトコンベヤ上に、表面粘着性プラスチツク
からなる粘着性クリーニングロールを回転自在に
支承してなるので、板状体がロールに巻付くこと
なく着実にダストクリーニングを行うことができ
ると共に、ダストの付着状況に応じてクリーニン
グベルト或いはロールを何回も洗浄しながら吸着
したダストを容易に除去して反復継続的に使用す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示す斜視図である。 ３……無端クリーニングベルト、４……粘着性
クリーニングロール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面粘着性プラスチツクからなる無端クリーニ
   ングベルトを有するベルトコンベヤ上に、周面に
   表面粘着性プラスチツク層を被覆してなる粘着性
   クリーニングロールを回転自在に支承してなるこ
   とを特徴とする板状体表面のクリーニング装置。