JPH0525567U - 自動販売機の周波数切換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】周波数切り換えを自動的に行うことのできる自
動販売機の周波数切換装置を提供する。 【構成】交流電源の周波数を検知する周波数検知回路１
２により交流電源の周波数を検知する。また、周波数切
換回路１３により検知された交流電源の周波数に交流電
源を利用する機器の周波数を自動的に切り換える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機の周波数切換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に自動販売機においては、例えば実公昭６０−１２２０６号公報でも示さ れているように照明回路の安定器、加温回路のヒータ、冷却回路のモータ、販売 制御回路のタイマ等交流電源を用いた機器が多く存在する。そして、看板灯及び 庫内灯として蛍光灯を使用する照明回路では、図３に示す回路構成図の照明回路 １のように、蛍光灯２の点灯用として安定器３及びグロースタータ４が必要とな るが、この安定器３を作動させるためには自動販売機が設置される場所の周波数 （５０Ｈｚ，６０Ｈｚ）に対応させる必要がある。

【０００３】 そして、設置場所の周波数に安定器３を対応させるため、従来は安定器３の設 置場所の周波数に対応させるための周波数切換部５のスイッチ又はコネクタの切 り換え操作を行っている。なお、同様に加温回路６のヒータ、販売制御回路７の タイマ、冷却回路８のモータについても、スイッチ又はコネクタの切り換え操作 により、周波数の切り換えを行っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような安定器３の周波数の切り換え等は自動販売機が設置される 場所に応じてその都度行わなければならず、またこの周波数切換部５におけるス イッチ又はコネクタ切り換えは手動により行うため、手間のかかるものとなって いた。

【０００５】 本考案は、周波数切り換えを自動的に行うことのできる自動販売機の周波数切 換装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、交流電源の周波数を検知する周波数検知回路と、この周波数検知回 路により検知された前記交流電源の周波数に前記交流電源を利用する機器の周波 数切換を自動的に行う周波数切換回路とを備えたものである。

【０００７】

【作用】

この構成により、交流電源の周波数を検知することができると共に、検知され た交流電源の周波数に交流電源を利用する機器の周波数を自動的に切り換えるこ とができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は、本考案の一実施例に係る自動販売機の周波数切換装置の回路構成図で ある。同図において、図３と同一符号は同一又は相当部分を示している。

【００１０】 同図において、９は後述する周波数切換装置の切換信号により、周波数切換接 点１０を６０Ｈｚ又は５０Ｈｚに切り換える切換リレーである。１１は自動販売 器設置後、電源投入時にこの電源の周波数が５０Ｈｚか６０Ｈｚであるかを判断 すると共に切換リレー９を動作させて安定器３の周波数切換を自動的に行う周波 数切換装置である。

【００１１】 そして、この周波数切換装置１１は電源投入時にこの電源の周波数が５０Ｈｚ か６０Ｈｚであるかを判断する周波数検知回路１２と、この周波数検知回路１２ の検知結果に従って切換リレー９を動作させて周波数切換接点１０の切換を行う 周波数切換回路１３とを有している。

【００１２】 次に、このように構成された自動販売機の周波数切換装置の周波数切り換え動 作について説明する。

【００１３】 いま、新たに設置された自動販売機に例えば５０Ｈｚの交流電源が投入される と、投入された交流電源は周波数切換装置１１の周波数検知回路１２に入力され る。ここで、周波数検知回路１２は交流電源が５０Ｈｚであることを検知し、こ の検知信号を周波数切換回路１３に入力する。

【００１４】 ここで、いま周波数切換接点１０が、例えば６０Ｈｚ側に切り換えられている ならば、周波数切換回路１３による切換リレー９の動作により、周波数切換接点 １０を５０Ｈｚ側に切り換える。

【００１５】 このように、電源投入時にこの電源の周波数が５０Ｈｚか６０Ｈｚであるかを 判断すると共に切換リレー９を動作させて安定器３の周波数の切換を自動的に行 う周波数切換装置１１を設けることにより、周波数の切り換えを自動的に行うこ とができる。

【００１６】 なお、これまでの説明において、図３に示す従来の自動販売機の回路構成図に 、周波数検知回路１２と周波数切換回路１３とを有する周波数切換装置１１を新 たに追加した場合について説明したが、本考案はこれに限らず例えば図２に示す ように加温装置６の中に設けられている周波数検知回路１２に周波数切換回路１ ３を追加するものとしても良い。

【００１７】 ここで、この加温装置６の周波数検知回路１２はヒータに流れる電流の量を調 整するためトライアックを用いて電源の周期を求めることにより周波数を検知す るものであり、この周波数検知回路１２により検知された周波数情報を新たに設 けた周波数切換回路１３に伝えることにより、切換リレー９を動作させて周波数 の切り換えを自動的に行うことができる。

【００１８】 また、周波数検知回路１２において検知した周波数情報は周波数切換回路１３ に伝え、照明回路１の切換リレー９を動作させて安定器３の周波数の切換を行う ものとしたが、周波数切り換えを必要とする販売制御回路７のタイマー及び冷却 回路８のモータ等にも切換リレーを設けて、この周波数情報により周波数の切り 換えを自動的に行うようにすることもできる。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、交流電源の周波数を検知することができると共 に、検知された交流電源の周波数に交流電源を利用する機器の周波数を自動的に 切り換えることができる。従って、自動販売機の設置に伴う周波数の切り換えの 手間を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る自動販売機の周波数切
換装置の回路構成図。

【図２】上記周波数切換装置の加温装置に周波数切換回
路を追加した回路構成図。

【図３】従来の自動販売機の周波数切換装置の回路構成
図。

【符号の説明】

１ 照明回路 ３ 安定器 ６ 加温装置 ９ 切換リレー １０ 周波数切換接点 １１ 周波数切換装置 １２ 周波数検知回路 １３ 周波数切換回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 交流電源の周波数を検知する周波数検知
   回路と、この周波数検知回路により検知された前記交流
   電源の周波数に応じて前記交流電源を利用する機器の周
   波数切換を自動的に行う周波数切換回路とを備えたこと
   を特徴とする自動販売機の周波数切換装置。