JPH05254794A - フォークリフトトラック用油圧制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラック用油圧制御装置

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Publication number
JPH05254794A
JPH05254794A JP6004692A JP6004692A JPH05254794A JP H05254794 A JPH05254794 A JP H05254794A JP 6004692 A JP6004692 A JP 6004692A JP 6004692 A JP6004692 A JP 6004692A JP H05254794 A JPH05254794 A JP H05254794A
Authority
JP
Japan
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oil passage
oil
switching valve
pressure
solenoid
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6004692A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanaka
稔 田中
Tatsuo Hario
達男 針生
Takayuki Akiyama
隆行 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05254794A publication Critical patent/JPH05254794A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作レバーを軽く操作することができると共
に油圧機器の応答遅れをなくすことができるフォークリ
フトトラック用油圧制御装置を提供する。 【構成】 リフトシリンダ27L,27Rに対する圧油の給排
を切り換える昇降切換弁16と、この昇降切換弁16側
に常に圧油を供給する主油ポンプ12と、この主油ポン
プ12に加えて昇降切換弁16側への圧油の流量を増大
させ得る副油ポンプ13と、昇降切換弁16側に対する
副油ポンプ13からの圧油の給排を切り換える流量切換
弁50と、昇降切換弁16及び流量切換弁50をそれぞ
れ駆動するためのソレノイド24,25,49と、リフト
シリンダ27L,27Rに供給される圧油の油圧を検出する圧
力センサ53及び運転者により操作され且つフォーク2
8の昇降を制御するための操作レバー57の操作量を検
出するポテンショメータ58からの検出信号を受けてソ
レノイド24,25,49に対する通電状態をそれぞれ制
御する電子制御ユニット23とを具えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転席回りに設けられ
てフォークの昇降を制御するための操作レバーに対する
フォークの昇降動作の応答遅れを抑制したフォークリフ
トトラック用油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型のフォークリフトトラックは、主と
して港湾等におけるコンテナ等の重量物の荷役作業に使
用されるため、船舶の運行に合わせた能率の良い作業が
必要となる。特に、リフトシリンダによるマストに沿っ
たフォークの昇降速度は、作業能率に大きな影響をもた
らす要因となるので、リフトシリンダに対する負荷の如
何にかかわらず、できるだけフォークの昇降速度を上げ
ることが望まれている。
【0003】このため、リフトシリンダに対して圧油を
供給する油圧ポンプとして、吐出能力の高いものを使用
する必要があるが、リフトシリンダが高負荷状態となる
積荷の上昇時に大流量の圧油をリフトシリンダに供給す
るためには、この油圧ポンプを駆動する動力源として出
力の大きなディーゼル機関等を用いなければならず、フ
ォークリフトトラックの最大荷重に対して必要以上に大
きな動力源が搭載されることとなる。
【0004】そこで、リフトシリンダが低負荷状態とな
る空荷の際に、フォークの昇降速度を上げるべく、油圧
ポンプから大流量の圧油をリフトシリンダに供給する一
方、リフトシリンダが高負荷状態となる積荷の上昇時に
は、作業の安全性を考慮してリフトシリンダに供給され
る圧油の流量を少なくし、フォークの上昇速度を抑える
ようにした作業モードを採用することにより、適切な大
きさの動力源を搭載したフォークリフトトラックを提供
することが可能となる。
【0005】このような作業モードを実現するため、複
数の油圧ポンプをその動力源に接続し、リフトシリンダ
が低負荷の場合にはこれら複数の油圧ポンプから大量の
圧油をリフトシリンダに供給する一方、リフトシリンダ
が高負荷の場合には一方の油圧ポンプからのみ、油圧を
リフトシリンダに供給するようにした油圧制御装置が例
えば特公平2−27280号公報等で提案されている。
【0006】かかる従来のフォークリフトトラック用油
圧制御装置においては、リフトシリンダに対する圧油の
給排を制御する昇降切換弁や、この昇降切換弁側に積荷
の如何に係わらず常時圧油を供給する主油ポンプ,この
主油ポンプに加えてリフトシリンダに対する圧油の流量
を増大させる副油ポンプ,この副油ポンプからの圧油を
空荷の場合にのみ昇降切換弁側に供給する流量切換弁,
リフトシリンダに対する供給油圧を保持してフォークの
位置を固定するための油圧保持回路等の油圧機器が運転
席の下方の車体フレームに搭載されている。
【0007】前記昇降切換弁は、この昇降切換弁に対す
るパイロット油路からの圧油のパイロット圧を切り換え
たり、当該昇降切換弁のスプールを機械的に操作するこ
とにより、リフトシリンダに対する圧油の給排を切り換
えるようにしている。このため、従来では運転者により
操作されるフォークを昇降するためのジョイスティック
等の操作レバーを運転席回りに設け、前記昇降切換弁に
対するパイロット油路からの圧油を切り換えるパイロッ
ト圧切換弁をこの操作レバーに組み付けたり、或いは操
作レバーと昇降切換弁のスプールとをリンク機構やケー
ブル等を介して連結している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォークリフト
トラック用油圧制御装置においては、油圧機器を運転席
の下方の車体フレームに搭載しているため、運転席の操
作レバーに連結されたパイロット圧切換弁と昇降切換弁
等の油圧機器とを長尺の油圧配管で結ぶ必要があるた
め、特に運転席が地上から数メートルも上に配置された
大型のフォークリフトトラックの場合には、この油圧配
管の長さも数メートルにも達してしまい、油圧機器の応
答遅れを避けることができなかった。
【0009】機械式のものも同様に、運転席の操作レバ
ーと昇降切換弁のスプールとを長尺のリンク機構やケー
ブル等で接続する必要があるため、これらリンク機構の
遊びやケーブルの伸び等により、操作レバーに対する昇
降切換弁スプールの応答遅れが発生する。
【0010】又、従来の操作レバーには、パイロット圧
切換弁或いはリンク機構やケーブル等が直結状態となっ
ているため、操作レバーを操作する場合に比較的大きな
操作力が必要となり、運転者の疲労度を高める虞があ
る。
【0011】
【発明の目的】本発明は、操作レバーを軽く操作するこ
とができると共に操作レバーの操作に対する油圧機器の
応答遅れをなくすことができるフォークリフトトラック
用油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるフォークリ
フトトラック用油圧制御装置は、リフトシリンダに対す
る圧油の給排を切り換える昇降切換弁と、この昇降切換
弁側に常に圧油を供給する主油ポンプと、この主油ポン
プに加えて前記昇降切換弁側への圧油の流量を増大させ
得る副油ポンプと、前記昇降切換弁側に対するこの副油
ポンプからの圧油の給排を切り換える流量切換弁と、前
記リフトシリンダに供給される圧油の油圧を検出する圧
力センサと、運転者により操作され且つフォークの昇降
を制御するための操作レバーと、この操作レバーの操作
量を検出するポテンショメータと、前記昇降切換弁を駆
動するためのソレノイドと、前記流量切換弁を駆動する
ためのソレノイドと、前記圧力センサからの検出信号及
び前記ポテンショメータからの検出信号を受けて前記ソ
レノイドに対する通電状態をそれぞれ制御する電子制御
ユニットとを具えたものである。
【0013】なお、上述した昇降切換弁としては、圧油
の流量が操作量に対応する比例制御弁が特に有効であ
る。
【0014】
【作用】運転者が操作レバーを操作すると、この操作レ
バーの操作量がポテンショメータにより検出され、電子
制御ユニットに出力される。電子制御ユニットは、この
操作レバーの操作に対応して昇降切換弁用のソレノイド
に対する通電状態を切り換え、昇降切換弁を駆動してリ
フトシリンダに対する圧油の給排を切り換える結果、操
作レバーの操作方向に対応してフォークが昇降する。
【0015】例えば、フォークが上昇する場合には、圧
力センサからの検出信号に基づいてリフトシリンダの負
荷が小さい、即ち空荷の状態であると電子制御ユニット
が判断すると、流量切換弁用のソレノイドに対する通電
状態を切り換え、流量切換弁を駆動して主油ポンプ及び
副油ポンプからの圧油が共にリフトシリンダに供給され
るため、フォークが高速で上昇する。逆に、リフトシリ
ンダの負荷が大きい、即ち積荷の状態であると電子制御
ユニットが判断すると、流量切換弁用のソレノイドに対
する通電状態が切り換えられ、主油ポンプからの圧油の
みがリフトシリンダに供給されるため、フォークは低速
で上昇する。
【0016】
【実施例】本発明によるフォークリフトトラック用油圧
制御装置の油圧回路の一実施例を表す図1に示すよう
に、ディーゼル機関等の動力源11には主油圧ポンプ1
2と副油圧ポンプ13とパイロット用油圧ポンプ14と
が連結され、これら三つの油圧ポンプ12〜14は、動
力源11の作動によってそれぞれ独立に駆動されるよう
になっている。
【0017】主油圧ポンプ12に主油路15を介して接
続する昇降切換弁16には、途中にリフト用ポペット弁
17を介装したシリンダ用油路18と、油溜め19に連
通し且つ下流端にフィルタ20を組み込んだ戻り油路2
1とが接続している。
【0018】本実施例における昇降切換弁16は、電源
22に接続する電子制御ユニット23を介して通電状態
が制御される一対のソレノイド24,25を有し、これ
らソレノイド24,25に対する通電量に応じて図示し
ないポートの開口断面積が変化する3ポート3位置の電
磁比例制御弁である。
【0019】即ち、ソレノイド24,25が共に非通電
状態の場合には、図示する中立状態となって前記主油路
15と戻り油路21とが連通し、主油圧ポンプ12によ
って油溜め19からストレーナ26を介して吸い上げら
れる圧油は、主油路15から昇降切換弁16を通って戻
り油路21により再び油溜め19に戻されるようになっ
ている。逆に、この状態から上昇用のソレノイド24が
通電状態になると、前記主油路15とシリンダ用油路1
8とが連通し、主油圧ポンプ12によって吸い上げられ
る圧油が主油路15からシリンダ用油路18側に供給さ
れるようになっている。又、下降用のソレノイド25が
通電状態になると、前記主油路15とシリンダ用油路1
8及び戻り油路21とがすべて連通する。
【0020】なお、前記シリンダ用油路18は、その途
中から二本の油路18L,18Rに分岐してそれぞれ左右一対
のリフトシリンダ27L,27Rに連通しており、フォーク2
8を支持するこれら左右一対のリフトシリンダ27L,27R
は、主油路15から昇降切換弁16を通ってシリンダ用
油路18及び油路18L,18Rにより供給される圧油によ
り、フォーク28を昇降させるようになっている。
【0021】前記リフト用ポペット弁17に連通する制
御パイロット油路29と、リフト用ポペット弁17より
も下流側の前記シリンダ用油路18の途中から分岐する
パイロット油路30及び前記油溜め19に連通する排油
路31とは、3ポート2位置切換弁であるフォーク位置
ホールド用切換弁32を介して接続している。
【0022】このフォーク位置ホールド用切換弁32に
は、前記電子制御ユニット23により通電状態が制御さ
れるホールド用ソレノイド33が組み込まれており、こ
のホールド用ソレノイド33が非通電状態の場合には、
図示するように制御パイロット油路29とパイロット油
路30とが連通し、リフト用ポペット弁17よりも下流
側のシリンダ用油路18内の油圧に基づいてシリンダ用
油路18がリフト用ポペット弁17にて塞がれ、現在の
フォーク28の昇降位置がそのまま保持される。
【0023】逆に、この状態からホールド用ソレノイド
33が通電状態になると、制御パイロット油路29と排
油路31とが連通し、リフト用ポペット弁17に作用す
るシリンダ用油路18内の油圧により、リフト用ポペッ
ト弁17がシリンダ用油路18を開放する結果、昇降切
換弁16の上昇用のソレノイド24が通電状態となって
いる場合には、主油路15からの圧油がシリンダ用油路
18を介して左右一対のリフトシリンダ27L,27Rに供給
される一方、昇降切換弁16の下降用のソレノイド25
が通電状態となっている場合には、左右一対のリフトシ
リンダ27L,27Rに供給されていた圧油がシリンダ用油路
18及び昇降切換弁16から戻り油路21を介して油溜
め19へ排油されるようになっている。
【0024】前記主油路15の途中から分岐する分岐油
路34には、バイパス用ポペット弁35が介装されてお
り、このバイパス用ポペット弁35に接続するバイパス
油路36は、前記戻り油路21の途中に接続している。
又、これら分岐油路34とバイパス油路36とは、バイ
パス用ポペット弁35を跨ぐようにパイロット油路37
を介して連通しており、このパイロット油路37の途中
には、前記電子制御ユニット23により通電状態が制御
されるバイパス用ソレノイド38を介して当該パイロッ
ト油路37を開閉し得るアンロード弁であるパイロット
油路開閉弁39が介装されている。
【0025】なお、図中の符号で40はパイロット油路
37の途中に介装されたフィルタであり、このフィルタ
40とパイロット油路開閉弁39との間のパイロット油
路37と、パイロット油路開閉弁39とバイパス油路3
6との間のパイロット油路37とは、このパイロット油
路37内の油圧を所定値以下に規制する途中にリリーフ
弁41を設けた補助パイロット油路42を介して連結さ
れている。
【0026】従って、バイパス用ソレノイド38が非通
電状態の場合には、図示するようにパイロット油路開閉
弁39がパイロット油路37を開いているため、主油路
15内を流れる余剰の圧油が分岐油路34からパイロッ
ト油路37及びバイパス油路36を通って戻り油路21
を介し油溜め19に排油される。逆に、バイパス用ソレ
ノイド38が通電状態の場合には、パイロット油路開閉
弁39がパイロット油路37を閉じるため、バイパス用
ポペット弁35によって設定された油圧よりも高圧の油
圧が主油路15に発生すると、このバイパス用ポペット
弁35が開いて主油路15からの圧油の一部が分岐油路
34及びバイパス油路36を通って戻り油路21により
油溜め19側へ排油され、主油路15が更に高圧になる
と、リリーフ弁41が開くようになっている。
【0027】なお、このバイパス用ソレノイド38に対
する通電のオン,オフ操作は、上昇用のソレノイド24
に対する通電操作と連動して行われる。
【0028】前記副油ポンプ13からの圧油が供給され
る副油路43の途中には、主油路15から副油路43側
への圧油の流れを阻止する逆止め弁44が介装されてお
り、この逆止め弁44と副油ポンプ13との間の副油路
43の途中から分岐する分岐油路45には、この分岐油
路45と排油路46を介して前記戻り油路21とを連通
し得る変速用ポペット弁47が接続している。この変速
用ポペット弁47を跨ぐように、前記分岐油路45と排
油路46とを接続するパイロット油路48の途中には、
前記電子制御ユニット23により通電状態が制御される
流量切換用ソレノイド49を介して当該パイロット油路
48を開閉し得るアンロード弁である流量切換弁50が
介装されている。又、変速用ポペット弁47に連通する
制御パイロット油路51は、流量切換弁50と分岐油路
45との間のパイロット油路48の途中に接続してお
り、この接続部分と分岐油路45との間のパイロット油
路48の途中には、オリフィス52が介装されている。
【0029】従って、流量切換用ソレノイド49が非通
電状態の場合には、図示する如くパイロット油路48が
開いた状態となって制御パイロット油路51と排油路4
6とがパイロット油路48を介して連通するため、変速
用ポペット弁47のスプールの両端面に作用する圧油の
圧力差によって、変速用ポペット弁47が分岐油路45
と排油路46とを連通する結果、副油ポンプ13からの
圧油は逆止め弁44よりも上流側の副油路43から分岐
油路45及び変速用ポペット弁47を介して排油路46
により油溜め19に戻され、主油路15側へは供給され
ない。
【0030】この状態で流量切換用ソレノイド49が通
電状態になると、パイロット油路48が閉じて制御パイ
ロット油路51と分岐油路45との油圧が等しくなり、
変速用ポペット弁47のスプールの両端面に作用する圧
油の圧力差によって、変速用ポペット弁47が分岐油路
45と排油路46とを遮断する結果、副油ポンプ13か
らの圧油は逆止め弁44を介して副油路43から主油路
15側へ供給される。
【0031】つまり、積荷の状態に応じて流量切換用ソ
レノイド49に対する通電状態を切り換えることによ
り、主油路15から昇降切換弁16側へ供給される圧油
の流量を切り換え、空荷の場合のフォーク28の上昇時
には多量の圧油をリフトシリンダ27L,27Rに供給してフ
ォーク28を高速で上昇させる一方、積荷状態で図示し
ないフォーク28を上昇させる場合には、主油ポンプ1
2からの圧油のみ供給してフォーク28を低速で上昇さ
せ、安全性を確保することができる。
【0032】このため、本実施例では一方の油路18Rの
途中にこの油路18R内を流れる圧油の油圧を検出する圧
力センサ53を組み込んでおり、その検出信号が電子制
御ユニット23に出力されるようになっている。つま
り、圧力センサ53からの検出信号が予め設定した閾値
を境として、この閾値よりも大きな場合に積荷状態であ
ると判断する一方、閾値よりも小さい場合に空荷状態で
あると電子制御ユニット23は判断し、流量切換弁50
の流量切換用ソレノイド49に対する通電状態を切り換
えるようにしている。
【0033】前記パイロット用油ポンプ14と昇降切換
弁16とは、主パイロット油路54を介して連通してお
り、前記バイパス油路36との接続部分よりも下流側の
戻り油路21の途中と、この主パイロット油路54と
は、リリーフ弁55を途中に介装した分岐パイロット油
路56を介して連通している。
【0034】従って、昇降切換弁16の左右一対のソレ
ノイド24,25が非通電状態の場合には、パイロット
用油ポンプ14から主パイロット油路54を介して昇降
切換弁16のスプールの両側に均等に付勢される圧油及
びばねの付勢力により、昇降切換弁16は図示の如き中
立状態が保持される。
【0035】前記電子制御ユニット23は、図示しない
運転席に設けられたフォーク昇降用のジョイスティック
57の位置を検出するポテンショメータ58からの検出
信号も入力されるようになっており、運転者によって操
作されるこのジョイスティック57の操作に対応して各
ソレノイド24,25,33,38,49に対する通電状態
の切り換えを自動的に行う。
【0036】例えば、ジョイスティック57が図示する
中立位置に保持された場合、全てのソレノイド24,2
5,33,38,49は非通電状態となり、各切換弁16,
32,39,50は図示する状態に保持される。この結
果、18内が塞がれてフォーク28の昇降位置が現状の
まま保持されることとなる。
【0037】この状態から、フォーク28が上昇するよ
うにジョイスティック57を操作すると、上昇用のソレ
ノイド24,ホールド用ソレノイド33,バイパス用ソレ
ノイド38が通電状態となり、主油ポンプ12により主
油路15を介して供給される圧油が18から左右のリフ
トシリンダ27L,27Rに供給され、フォーク28が上昇を
始める。
【0038】この場合、ジョイスティック57の操作量
に対応して昇降切換弁16の開度が変化するため、この
ジョイスティック57の操作量に対応した割合の圧油が
シリンダ用油路18側へ供給される結果、ジョイスティ
ック57の操作量に対応したフォーク28の上昇速度が
得られる。
【0039】ここで、圧力センサ53からの検出信号に
基づき、フォーク28が空荷状態であると判断した場合
には、更に流量切換用ソレノイド49も通電状態とな
り、副油ポンプ13からの圧油も副油路43を介して主
油路15に供給されるため、大量の圧油がリフトシリン
ダ27L,27Rに供給され、フォーク28が高速で上昇す
る。逆に、圧力センサ53からの検出信号に基づき、フ
ォーク28が積荷状態であると判断した場合には、流量
切換用ソレノイド49は非通電状態となって主油ポンプ
12からの圧油のみがリフトシリンダ27L,27Rに供給さ
れる結果、フォーク28は低速で上昇する。
【0040】逆に、フォーク28が下降するようにジョ
イスティック57を操作した場合、下降用のソレノイド
25及びホールド用ソレノイド33のみ通電状態とな
り、リフトシリンダ27L,27Rに供給されていた圧油がシ
リンダ用油路18から戻り油路21側に排油され、フォ
ーク28が重力により下降を始める。
【0041】この場合、ジョイスティック57の操作量
に対応して昇降切換弁16の開度が変化するため、この
ジョイスティック57の操作量に対応した割合の圧油が
シリンダ用油路18から戻り油路21側へ排油される結
果、ジョイスティック57の操作量に対応したフォーク
28の下降速度が得られる。
【0042】本実施例では、各油ポンプ12,13,14
や各切換弁16,32,39,50、或いは各ポペット弁
17,35,47等の油圧機器を図示しない車体フレーム
の下部に収納する一方、電子制御ユニット23やジョイ
スティック57を運転席回りに配置し、電子制御ユニッ
ト23と各ソレノイド24,25,33,38,49とをそ
れぞれ電気ケーブル59を介して接続している。このた
め、ジョイスティック57の操作に対する各切換弁1
6,32,39,50の機械的な応答遅れが全く発生せ
ず、ジョイスティック57の操作に対して迅速にこれら
切換弁16,32,39,50を作動させることができ
る。
【0043】なお、図中の符号で60は手動操作により
リフト用ポペット弁17よりも下流側のシリンダ用油路
18内の圧油を前記排油路31を介して油溜め19側に
強制的に排出し得る非常用の止め弁であり、61は運転
席回りに設けられて各切換弁16,32,39,50の位
置を安全サイドに振るための非常用スイッチである。
【0044】
【発明の効果】本発明のフォークリフトトラック用油圧
制御装置によると、運転席に設けられた操作レバーと油
圧機器とを電気的に接続して電気信号により駆動するソ
レノイドにより油圧機器を作動させるようにしたので、
従来のような応答遅れをなくすことができる上、ポテン
ショメータを作動させるだけの小さな操作力で操作レバ
ーを操作することができるため、操作レバーを操作する
ことによる運転者の疲労を著しく軽減させることができ
る。
【0045】又、従来のものよりも油圧配管を簡略化す
ることができるため、製造コストを下げることができる
と共に故障の原因をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォークリフトトラック用油圧制
御装置の一実施例の油圧回路図である。
【符号の説明】
11は動力源、12は主油圧ポンプ、13は副油圧ポン
プ、14はパイロット用油圧ポンプ、15は主油路、1
6は昇降切換弁、17はリフト用ポペット弁、18はシ
リンダ用油路、18L,18Rは油路、19は油溜め、20は
フィルタ、21は戻り油路、22は電源、23は電子制
御ユニット、24は上昇用のソレノイド、25は下降用
のソレノイド、26はストレーナ、27L,27Rはリフトシ
リンダ、28はフォーク、29は制御パイロット油路、
30はパイロット油路、31は排油路、32はフォーク
位置ホールド用切換弁、33はホールド用ソレノイド、
34は分岐油路、35はバイパス用ポペット弁、36は
バイパス油路、37はパイロット油路、38はバイパス
用ソレノイド、39はパイロット油路開閉弁、40はフ
ィルタ、41はリリーフ弁、42は補助パイロット油
路、43は副油路、44は逆止め弁、45は分岐油路、
46は排油路、47は変速用ポペット弁、48はパイロ
ット油路、49は流量切換用ソレノイド、50は流量切
換弁、51は制御パイロット油路、52はオリフィス、
53は圧力センサ、54は主パイロット油路、55はリ
リーフ弁、56は分岐パイロット油路、57はジョイス
ティック、58はポテンショメータ、59は電気ケーブ
ル、60は止め弁、61は安全スイッチである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトシリンダに対する圧油の給排を切
    り換える昇降切換弁と、この昇降切換弁側に常に圧油を
    供給する主油ポンプと、この主油ポンプに加えて前記昇
    降切換弁側への圧油の流量を増大させ得る副油ポンプ
    と、前記昇降切換弁側に対するこの副油ポンプからの圧
    油の給排を切り換える流量切換弁と、前記リフトシリン
    ダに供給される圧油の油圧を検出する圧力センサと、運
    転者により操作され且つフォークの昇降を制御するため
    の操作レバーと、この操作レバーの操作量を検出するポ
    テンショメータと、前記昇降切換弁を駆動するためのソ
    レノイドと、前記流量切換弁を駆動するためのソレノイ
    ドと、前記圧力センサからの検出信号及び前記ポテンシ
    ョメータからの検出信号を受けて前記ソレノイドに対す
    る通電状態をそれぞれ制御する電子制御ユニットとを具
    えたフォークリフトトラック用油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 昇降切換弁が比例制御弁であることを特
    徴とする請求項1に記載したフォークリフトトラック用
    油圧制御装置。
JP6004692A 1992-03-17 1992-03-17 フォークリフトトラック用油圧制御装置 Withdrawn JPH05254794A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515936A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 イートン コーポレーション 流体バイパスシステム
EP4385938A1 (de) * 2022-12-15 2024-06-19 CLAAS Industrietechnik GmbH Ventileinrichtung für ein flurförderzeug

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JP2013515936A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 イートン コーポレーション 流体バイパスシステム
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