JPH05253612A - 金属管の引抜き加工用ダイス - Google Patents
金属管の引抜き加工用ダイスInfo
- Publication number
- JPH05253612A JPH05253612A JP5520692A JP5520692A JPH05253612A JP H05253612 A JPH05253612 A JP H05253612A JP 5520692 A JP5520692 A JP 5520692A JP 5520692 A JP5520692 A JP 5520692A JP H05253612 A JPH05253612 A JP H05253612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- pipe material
- tubing
- outside diameter
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 管材の引抜き加工にあたり、偏肉、曲がりの
無い寸法精度の優れた管材を得るために、ダイス、およ
び管材の中心軸線を同一線上に合わせるための管材引抜
き用ダイスを提供する。 【構成】 ダイス内の入側部に、ダイス内外径絞り部の
中心軸と同一軸を中心軸としかつ、母管材の外径よりも
若干大きな内径を有する円筒形の管材案内部を有する。 【効果】 偏肉、曲がりのない、外径、内径精度の優れ
た管材を加工することが可能である。
無い寸法精度の優れた管材を得るために、ダイス、およ
び管材の中心軸線を同一線上に合わせるための管材引抜
き用ダイスを提供する。 【構成】 ダイス内の入側部に、ダイス内外径絞り部の
中心軸と同一軸を中心軸としかつ、母管材の外径よりも
若干大きな内径を有する円筒形の管材案内部を有する。 【効果】 偏肉、曲がりのない、外径、内径精度の優れ
た管材を加工することが可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、管材の引抜き加工装置
に係わり、偏肉、曲がりの無い寸法精度の優れた管材を
得るために、ダイス、および管材の中心軸線を同一軸線
上に合わせるための管材引抜き用ダイスに関するもので
ある。
に係わり、偏肉、曲がりの無い寸法精度の優れた管材を
得るために、ダイス、および管材の中心軸線を同一軸線
上に合わせるための管材引抜き用ダイスに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】一般に、所定の外径寸法の管材を得るた
め、あるいは、管材の外径精度を向上させるため、図５
（ｂ）に示すようなダイス５内に管材１を通して行う引
抜き加工が実施される。
め、あるいは、管材の外径精度を向上させるため、図５
（ｂ）に示すようなダイス５内に管材１を通して行う引
抜き加工が実施される。
【０００３】さらに、管材の寸法精度（外径、肉厚、内
径）を向上させるために、図５（ａ）に示すようなダイ
ス５および、プラグ６の間に管材１を通して行う引抜き
加工が実施される。この加工は、自動車、産業機械用
管、などをはじめとする高寸法精度を要求される管材の
加工法として、広く用いられている。一方、最近では、
二次加工メーカーなどでの省力化、コストダウンニーズ
に伴い、より厳格な高寸法精度化が望まれている。
径）を向上させるために、図５（ａ）に示すようなダイ
ス５および、プラグ６の間に管材１を通して行う引抜き
加工が実施される。この加工は、自動車、産業機械用
管、などをはじめとする高寸法精度を要求される管材の
加工法として、広く用いられている。一方、最近では、
二次加工メーカーなどでの省力化、コストダウンニーズ
に伴い、より厳格な高寸法精度化が望まれている。
【０００４】なお、加工された管の偏肉や曲がりを防止
するために、ダイス、プラグおよび管材の中心軸線を同
一軸線上に合わせるための手段としては、以下に示すよ
うな方法がある。図６に示す方法は、多数ローラーのつ
いたトラフを昇降させ、ダイス５、管材１の中心軸線を
同一軸線上に合わせる方法である。また、図７に示す方
法は、プラグロッド７に間欠的に振れ止めをつけ、管材
の振れを小さくする方法である。さらに、特公平３−４
９６４３号公報には、図８に示すような、管材の後端を
保持する保持機構を有する台車が、管材１の後端ととも
に走行することにより、ダイス５と管材１の中心軸線を
合わせる機構を有する装置が記載されている。
するために、ダイス、プラグおよび管材の中心軸線を同
一軸線上に合わせるための手段としては、以下に示すよ
うな方法がある。図６に示す方法は、多数ローラーのつ
いたトラフを昇降させ、ダイス５、管材１の中心軸線を
同一軸線上に合わせる方法である。また、図７に示す方
法は、プラグロッド７に間欠的に振れ止めをつけ、管材
の振れを小さくする方法である。さらに、特公平３−４
９６４３号公報には、図８に示すような、管材の後端を
保持する保持機構を有する台車が、管材１の後端ととも
に走行することにより、ダイス５と管材１の中心軸線を
合わせる機構を有する装置が記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図５に示すような、ダ
イス内に管材を通して行う従来の引抜き加工は、以下に
示すような問題点がある。すなわち、管材素管の偏肉、
初期曲がり、潤滑状態の不均一などを原因とする管断面
方向のダイス、プラグ間の圧下状態不均一によって、ダ
イスに挿入される管材に振れが発生しやすくなる。この
振れは、管材の偏肉、曲がり発生の要因となる。さら
に、この曲がりを除去するために実施する後工程の矯正
工程において、外径、内径精度の劣化が発生する。
イス内に管材を通して行う従来の引抜き加工は、以下に
示すような問題点がある。すなわち、管材素管の偏肉、
初期曲がり、潤滑状態の不均一などを原因とする管断面
方向のダイス、プラグ間の圧下状態不均一によって、ダ
イスに挿入される管材に振れが発生しやすくなる。この
振れは、管材の偏肉、曲がり発生の要因となる。さら
に、この曲がりを除去するために実施する後工程の矯正
工程において、外径、内径精度の劣化が発生する。
【０００６】一方、図６，図７に示す方法は、いずれ
も、ダイス５、プラグ６、および管材１の中心軸を完全
に同一軸線上に位置させるものではなく、管材に発生す
る振れを完全に抑えることは困難であり、上述の問題点
を完全に解決し得るものではない。なお、図８に示す特
公平３−４９６４３に示されているような管材の後端を
保持する装置においては、管材の後端の振れを抑えるこ
とは可能であるが、管材の挿入作業が煩雑となり、さら
に、管材に初期曲がりがある場合など、ダイス、および
ダイス近傍の管材の中心軸が必ずしも同一線上に位置す
るとは限らず、管材の偏肉、曲がりが発生する場合もあ
る。本発明は、かかるような問題点を解決して、偏肉、
曲がりの無い寸法精度の優れた管材を加工するための、
管材引抜き装置を提供するものである。
も、ダイス５、プラグ６、および管材１の中心軸を完全
に同一軸線上に位置させるものではなく、管材に発生す
る振れを完全に抑えることは困難であり、上述の問題点
を完全に解決し得るものではない。なお、図８に示す特
公平３−４９６４３に示されているような管材の後端を
保持する装置においては、管材の後端の振れを抑えるこ
とは可能であるが、管材の挿入作業が煩雑となり、さら
に、管材に初期曲がりがある場合など、ダイス、および
ダイス近傍の管材の中心軸が必ずしも同一線上に位置す
るとは限らず、管材の偏肉、曲がりが発生する場合もあ
る。本発明は、かかるような問題点を解決して、偏肉、
曲がりの無い寸法精度の優れた管材を加工するための、
管材引抜き装置を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダイス内に管
材を通して引抜き加工を行うダイスにおいて、前記ダイ
ス内の入側部に、ダイス内外径絞り部の中心軸と同一軸
を中心軸とし、かつ、母管材の外径よりも若干大きな内
径を有する円筒形の管材案内部を有することを特徴とす
る金属管の引抜き加工用ダイスである。
材を通して引抜き加工を行うダイスにおいて、前記ダイ
ス内の入側部に、ダイス内外径絞り部の中心軸と同一軸
を中心軸とし、かつ、母管材の外径よりも若干大きな内
径を有する円筒形の管材案内部を有することを特徴とす
る金属管の引抜き加工用ダイスである。
【０００８】
【作用】本発明においては、ダイスの入側部に、ダイス
内外径絞り部の中心軸と同一軸を中心軸とし、かつ、母
管材の外径よりも若干大きな内径を有する円筒形の管材
案内部を有することによって、ダイス、および管材の中
心軸線を同一軸線上に合わせることにより、偏肉、曲が
りの無い寸法精度の優れた管材を加工することを可能と
している。
内外径絞り部の中心軸と同一軸を中心軸とし、かつ、母
管材の外径よりも若干大きな内径を有する円筒形の管材
案内部を有することによって、ダイス、および管材の中
心軸線を同一軸線上に合わせることにより、偏肉、曲が
りの無い寸法精度の優れた管材を加工することを可能と
している。
【０００９】ここで、本発明は、一般に塑性状態にある
材料は僅かな応力の付加によって容易に変形が生じると
いう基本原理を応用したものである。つまり、ダイスお
よび、プラグの間に管材を通して行う引抜き加工時に
は、管材素管の偏肉、初期曲がり、潤滑状態の不均一な
どを原因とする管断面方向のダイス、プラグ間の圧下状
態不均一によって、管材のダイス入側近傍部に振れが発
生しようとするモーメントが発生する。このモーメント
に抗して、振れの発生を抑える力を、ダイス内の管材案
内部によって得ようとするものであるが、引抜き加工時
には、この力は比較的小さな力ですむため、管材表面を
傷つけたり、管材案内部に焼き付きが生じたりすること
もない。
材料は僅かな応力の付加によって容易に変形が生じると
いう基本原理を応用したものである。つまり、ダイスお
よび、プラグの間に管材を通して行う引抜き加工時に
は、管材素管の偏肉、初期曲がり、潤滑状態の不均一な
どを原因とする管断面方向のダイス、プラグ間の圧下状
態不均一によって、管材のダイス入側近傍部に振れが発
生しようとするモーメントが発生する。このモーメント
に抗して、振れの発生を抑える力を、ダイス内の管材案
内部によって得ようとするものであるが、引抜き加工時
には、この力は比較的小さな力ですむため、管材表面を
傷つけたり、管材案内部に焼き付きが生じたりすること
もない。
【００１０】
【実施例】以下に、図１〜図３に示す実施態様例に基づ
いて、本発明を詳細に説明する。図１，図２はそれぞ
れ、本発明の請求項に関する金属管引抜き加工用ダイス
の一例を示したものである。ここで、ダイスホルダー４
内の入側部に、ダイス内外径絞り部２の中心軸と中心軸
を同一とする、母管材の外径よりも若干大きな内径を有
する円筒形の管材案内部３が配置されている。
いて、本発明を詳細に説明する。図１，図２はそれぞ
れ、本発明の請求項に関する金属管引抜き加工用ダイス
の一例を示したものである。ここで、ダイスホルダー４
内の入側部に、ダイス内外径絞り部２の中心軸と中心軸
を同一とする、母管材の外径よりも若干大きな内径を有
する円筒形の管材案内部３が配置されている。
【００１１】図１は、管材案内部３と、外径絞り部２が
一体のものとなっている例であり、図２は、管材案内部
３と外径絞り部２が分割構造になっており、外径の異な
った母管を加工する場合に、図３に示すように、管材案
内部３のみを交換すれば良い構造となっている例を示し
たものである。
一体のものとなっている例であり、図２は、管材案内部
３と外径絞り部２が分割構造になっており、外径の異な
った母管を加工する場合に、図３に示すように、管材案
内部３のみを交換すれば良い構造となっている例を示し
たものである。
【００１２】表１に、プラグ、ダイス間に管材を通して
引抜き加工を行うにあたり、本発明のダイスを用いた場
合の、引抜き加工後の曲がり測定結果および、曲がりを
除去するために実施した矯正前後に測定した内径のばら
つき（度数分布における６σの値）を、従来のものと比
較して示す。ここで、曲がりは、サンプル長さ５０００
mmあたりに直線を引いたときの曲がりの直線からの最大
変位によって示した。なお、図４は、引抜き加工した鋼
管の曲がりを除去するために実施した矯正後の内径の度
数分布例を示す。
引抜き加工を行うにあたり、本発明のダイスを用いた場
合の、引抜き加工後の曲がり測定結果および、曲がりを
除去するために実施した矯正前後に測定した内径のばら
つき（度数分布における６σの値）を、従来のものと比
較して示す。ここで、曲がりは、サンプル長さ５０００
mmあたりに直線を引いたときの曲がりの直線からの最大
変位によって示した。なお、図４は、引抜き加工した鋼
管の曲がりを除去するために実施した矯正後の内径の度
数分布例を示す。
【００１３】なお、表２は、プラグを用いない空引きの
場合において、本発明のダイスを用いた場合の、空引加
工を実施した後の曲がり測定結果、および矯正前後の外
径測定結果を示したものである。表１，表２より、本発
明によれば、従来に比べ、引抜き管の曲がり発生が少な
いこと、極めて寸法精度の良好な引抜き管を得ることが
可能であることがわかる。
場合において、本発明のダイスを用いた場合の、空引加
工を実施した後の曲がり測定結果、および矯正前後の外
径測定結果を示したものである。表１，表２より、本発
明によれば、従来に比べ、引抜き管の曲がり発生が少な
いこと、極めて寸法精度の良好な引抜き管を得ることが
可能であることがわかる。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】
【発明の効果】以上のように、ダイス内に管材を通して
引抜き加工を行うダイスにおいて、ダイス入側部に、ダ
イス内外径絞り部の中心軸と同一軸を中心軸とし、か
つ、母管材の外径よりも若干大きな内径を有する円筒形
の管材案内部を有することを特徴とする本発明の管材引
抜き加工用ダイスを用いることによって、偏肉、曲がり
の無い、寸法精度の優れた管材を加工することが可能と
なった。
引抜き加工を行うダイスにおいて、ダイス入側部に、ダ
イス内外径絞り部の中心軸と同一軸を中心軸とし、か
つ、母管材の外径よりも若干大きな内径を有する円筒形
の管材案内部を有することを特徴とする本発明の管材引
抜き加工用ダイスを用いることによって、偏肉、曲がり
の無い、寸法精度の優れた管材を加工することが可能と
なった。
【図１】本発明に係わる実施例の管材引抜き用ダイスの
断面図。
断面図。
【図２】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図３】図２の例の使用状態図。
【図４】引抜き加工中に生じた矯正実施前後での内径の
度数分布の変化を示す図。
度数分布の変化を示す図。
【図５】一般の管材引抜き装置。
【図６】従来の管材引抜き装置の例を示す図。
【図７】従来の管材引抜き装置の他の例を示す図。
【図８】従来の管材引抜き装置の別の例を示す図。
１ 管材 ２ ダイス内管材絞り部（従来のダイスと同一） ３ ダイス内管材案内部 ４ ダイスホルダー ５ ダイス ６ プラグ ７ プラグロッド
Claims (1)
- 【請求項１】 ダイス内に管材を通して引抜き加工を行
うダイスにおいて、前記ダイス内の入側部に、ダイス内
外径絞り部の中心軸と同一軸を中心軸とし、かつ、母管
材の外径よりも若干大きな内径を有する円筒形の管材案
内部を有することを特徴とする金属管の引抜き加工用ダ
イス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5520692A JPH05253612A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属管の引抜き加工用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5520692A JPH05253612A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属管の引抜き加工用ダイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05253612A true JPH05253612A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12992186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5520692A Withdrawn JPH05253612A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属管の引抜き加工用ダイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05253612A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104438402A (zh) * | 2014-11-30 | 2015-03-25 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 自适应旋转冷镦拉丝模具组件 |
| CN104438403A (zh) * | 2014-12-01 | 2015-03-25 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 主被动旋转式冷镦拉丝模具 |
| CN104475471A (zh) * | 2014-11-30 | 2015-04-01 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 分体式冷镦拉丝模具 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP5520692A patent/JPH05253612A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104438402A (zh) * | 2014-11-30 | 2015-03-25 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 自适应旋转冷镦拉丝模具组件 |
| CN104475471A (zh) * | 2014-11-30 | 2015-04-01 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 分体式冷镦拉丝模具 |
| CN104438403A (zh) * | 2014-12-01 | 2015-03-25 | 浙江超龙汽车零部件有限公司 | 主被动旋转式冷镦拉丝模具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |