JPH05251932A - 温度補償形水晶発振器 - Google Patents

温度補償形水晶発振器

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JPH05251932A
JPH05251932A JP4500192A JP4500192A JPH05251932A JP H05251932 A JPH05251932 A JP H05251932A JP 4500192 A JP4500192 A JP 4500192A JP 4500192 A JP4500192 A JP 4500192A JP H05251932 A JPH05251932 A JP H05251932A
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JP
Japan
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temperature
temperature compensation
crystal
element section
control voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP4500192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Matsumoto
一成 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05251932A publication Critical patent/JPH05251932A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い温度範囲にわたって周波数安定度を高く
することができるようにしたものである。 【構成】 温度変化に応じて変化する制御電圧によって
可変される電圧可変容量素子31aとサーミスタ32
a,32c、コンデンサ32b,32dによって水晶振
動子33の周波数変動が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は温度補償形水晶発振器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、移動通信が脚光を浴びている。そ
の中で、自動車電話で代表される移動通信システムでは
広い温度範囲に亘って周波数安定度が高いことが要求さ
れている。現在、この種、移動通信システムにおいて
は、アナログタイプの温度補償形水晶発振器(以下AT
CXOと称す)とデジタルタイプの温度補償形水晶発振
器(以下DTCXOと称す)が使用されている。これら
両発振器は次のような性能になっている。
【0003】(a)移動局用のATCXOの周波数f安
定度は、温度が−30℃から+80℃の範囲内で±2p
pmから±3ppmの性能であり、(b)移動局用のD
TCXOの周波数f安定度は、温度が−30℃から+8
0℃の範囲内で±1ppmから±1.5ppmの性能で
あり、(c)固定局用のDTCXOの周波数安定度は、
温度が−10℃から+60℃の範囲内で±0.1ppm
から±0.5ppmの性能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】移動局用ATCXOの
水晶振動子単体の温度−周波数特性を示すと図3のよう
になる。この図3から明らかなように水晶振動子単体で
あると温度に対する周波数変動が約25ppmとなり、
かなり大きい。
【0005】そこで、図4に示すようにサーミスタ1
1,12とコンデンサ13,14を図示のように並列接
続した温度補償部15を水晶振動子16と直列接続する
と、ATCXOの周波数安定度は図5に示すように、±
2ppm以内になる。しかし、ATCXOではこれ以上
に安定度を高めることはサーミスタやコンデンサのバラ
ツキのために調整が難しい問題がある。
【0006】このため、最近、図6に示すように、温度
センサ21で水晶振動子の周囲の温度を検知し、この検
知した温度情報をアナログーデジタル変換器22,RO
M23およびデジタルーアナログ変換器24からなるデ
ジタル回路網に供給し、このデジタル回路網から出力さ
れる制御電圧で電圧制御形水晶発振器VCXOの温度補
償を行うDTCXO手段を採用するようになってきてい
る。ここで、デジタル回路網の動作について述べる。ア
ナログーデジタル変換器22は温度情報をデジタル信号
に変換した後、温度補償データに対する温度アドレスと
してROM23に供給される。ROM23は予め温度補
償データの情報を記憶しており、温度アドレスに応じた
データを逐次読み出し、読み出された信号はデジタルー
アナログ変換器24でアナログ電圧に変換される。この
アナログ電圧が制御電圧としてVCXOに供給され、温
度変化に応じて水晶振動子の周波数が制御される。
【0007】図7AはVCXOの水晶振動子単体の温度
−周波数特性図で、温度補償を行わないときにはVCX
Oは±10ppmの周波数変動があることを示してい
る。また、図7BはVCXOの単位温度当たりの周波数
変化量を示し、図7Cは温度補償(図6に示すブロック
図のように)を行ったときの温度−周波数特性図であ
る。図7Cにおいて符号C1で示す部分はサンプリング
に起因する周波数偏差が生ずることを示すものである。
【0008】図6に示すDTCXOでは広い温度範囲に
て周波数安定度を高く保つにはアナログーデジタル変換
器22とデジタルーアナログ変換器24のビット数を増
加させれば、温度補償の情報量が増加し、高精度となる
反面、コストが高くなるとともに小形化が困難となる問
題がある。また、DTCXOはデジタルサンプリングに
よる階段状の制御補償を行うため、温度補償の結果、鋸
歯状の周波数偏差が生じてしまう問題もある。
【0009】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、広い温度範囲に亘って周波数安定度を高くするこ
とができるようにした温度補償形水晶発振器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、水晶振動子の周囲温度を検知する温度
センサと、この温度センサで検知した温度情報をアナロ
グーデジタル変換して温度補償データに対する温度アド
レスとして与えられるROMと、このROMに記憶され
ている温度補償データを、前記温度アドレスに応じて逐
次読み出して与えられるデジタルーアナログ変換器と、
この変換器から送出される制御電圧が供給され、この制
御電圧により周囲の温度変化に対して安定な周波数出力
を得る電圧制御水晶発振回路とを備えた水晶発振器にお
いて、前記電圧制御水晶発振回路は水晶振動子と、制御
電圧に応じて容量が変化する可変容量素子部と、この可
変容量素子部と前記水晶振動子の一端とを接続する電路
に介挿される温度補償素子部と、前記水晶振動子の他端
に接続され、出力に発振出力を得る発振回路部とを備え
てなることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明の電圧制御水晶発振回路では温度補償
素子部でアナログ温度補償を行って±2ppmから±3
ppmを得る。これに制御電圧で可変される可変容量素
子部を備えたデジタル温度補償を加えることで水晶振動
子の周波数の安定度を高める。
【0012】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、31は電圧可変容量素子31a
とコンデンサ31bおよび抵抗31cからなる可変容量
素子部で、この素子部31の抵抗31cの一端には図6
に示したデジタルーアナログ変換器24の制御電圧が印
加される。32は温度補償素子部で、この素子部32は
サーミスタ32aとコンデンサ32bおよびサーミスタ
32cとコンデンサ32dからなる各々の並列回路を直
列接続したもので、一端が可変容量素子部31に接続さ
れ、他端が水晶振動子33を介して発振回路部34を構
成するトランジスタ34aのベースに接続される。発振
回路部34において、34bは抵抗、34cはコンデン
サである。
【0013】上記のように構成された電圧制御水晶発振
回路は図6に示すVCXOに置き換えて接続される。い
ま、水晶振動子33の周囲の温度に変化があると、温度
センサ21がこれを検知するとともに温度補償素子部3
2もこれを検知する。温度補償素子部32はアナログ温
度補償を行って水晶振動子33の周波数変動が±2pp
mから±3ppm(−30℃〜+80℃)に入るように
温度補償する。その後、温度センサ21が検知した温度
情報に従ってデジタル回路網を介して制御電圧が可変容
量素子部31に印加される。この電圧により素子部31
は制御されるため、水晶振動子33の周波数変動が±
0.15ppm(−30℃から+80℃)になる。
【0014】図2Aは上記実施例の電圧制御水晶発振回
路において温度補償素子部だけにおける発振回路の温度
−周波数特性図、図2Bは同発振回路の単位温度当たり
の周波数変化量を示す特性図、図2Cは上記実施例の電
圧制御水晶発振回路を温度補償素子部32(アナログ温
度補償)と可変容量素子部31(デジタル温度補償)の
両方で温度制御したときの温度−周波数特性図である。
この図2Cの温度−周波数特性図は、この実施例におけ
る発振回路における周波数変動が±0.15ppmの範
囲に入っていることを示しているとともに、従来サンプ
リングに起因する周波数偏差が生じないことも示してい
る。
【0015】一般にDTCXOにおいてはROM等に記
憶されている情報が正確なものであれば、DTCXOの
周波数偏差量δfd(ppm)は次式で表される。
【0016】
【数1】
【0017】上記式に、この実施例と図6の従来例のD
TCXOにより得られる値を代入した結果を次表に示
す。
【0018】
【表1】
【0019】上記表からDTCXOでは被補償対象とな
るVCXOの単位温度当たりの周波数変化量に比例して
DTCXOの最大周波数偏差も大きくなる。従って、上
記周波数変化量を小さくすると、鋸歯状の周波数偏差を
小さくすることができるので、予めアナログ温度補償を
行ってあるこの発明の実施例を従来のVCXOに置換す
れば上記表の概算値のように±0.15ppm(−30
℃から+80℃)の電圧制御水晶発振回路を得ることが
できる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
広い温度範囲に亘って、周波数の高安定化を図ることが
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部を示す結線図。
【図2】Aはこの発明の実施例に使用されるアナログ温
度補償のみの温度−周波数特性図、Bは単位温度当たり
の周波数変化量特性図、Cはアナログ,デジタル温度補
償を行ったこの発明の実施例の温度−周波数特性図。
【図3】ATCXO用水晶振動子の温度−周波数特性
図。
【図4】アナログ温度補償回路網を示す結線図。
【図5】ATCXOの温度補償後の特性図。
【図6】DTCXOの従来例を示すブロック図。
【図7】AはVCXOの温度−周波数特性図、BはVC
XOの単位温度当たりの周波数変化量特性図、Cは従来
のDTCXOの温度−周波数特性図。
【符号の説明】
21…温度センサ、22…アナログーデジタル変換器、
23…ROM、24…デジタル−アナログ変換器、31
…可変容量素子部、32…温度補償素子部、33…水晶
振動子、34…発振回路部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶振動子の周囲温度を検知する温度セ
    ンサと、この温度センサで検知した温度情報をアナログ
    ーデジタル変換して温度補償データに対する温度アドレ
    スとして与えられるROMと、このROMに記憶されて
    いる温度補償データを、前記温度アドレスに応じて逐次
    読み出して与えられるデジタルーアナログ変換器と、こ
    の変換器から送出される制御電圧が供給され、この制御
    電圧により周囲の温度変化に対して安定な周波数出力を
    得る電圧制御水晶発振回路とを備えた水晶発振器におい
    て、 前記電圧制御水晶発振回路は水晶振動子と、制御電圧に
    応じて容量が変化する可変容量素子部と、この可変容量
    素子部と前記水晶振動子の一端とを接続する電路に介挿
    される温度補償素子部と、前記水晶振動子の他端に接続
    され、出力に発振出力を得る発振回路部とを備えてなる
    ことを特徴とする温度補償形水晶発振器。
JP4500192A 1992-03-03 1992-03-03 温度補償形水晶発振器 Pending JPH05251932A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277917A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶発振器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005277917A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶発振器
JP4499457B2 (ja) * 2004-03-25 2010-07-07 日本電波工業株式会社 水晶発振器

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